JP2794680B2 - スーパーヘテロダイン受信方式 - Google Patents
スーパーヘテロダイン受信方式Info
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- JP2794680B2 JP2794680B2 JP6034135A JP3413594A JP2794680B2 JP 2794680 B2 JP2794680 B2 JP 2794680B2 JP 6034135 A JP6034135 A JP 6034135A JP 3413594 A JP3413594 A JP 3413594A JP 2794680 B2 JP2794680 B2 JP 2794680B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スーパーヘテロダイン
受信方式に係り、特にスプリアスビートの排除方式に関
する。
受信方式に係り、特にスプリアスビートの排除方式に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、スーパーヘテロダイン受
信方式では、周波数変換段に複数の局部発振器(通常周
波数シンセサイザで構成される)が存在するので、原理
的に、相前後する2つの局部発振器出力の高調波が干渉
し、受信周波数や中間周波数に一致する周波数を派生さ
せ、その結果受信入力がないにも拘らず受信出力を生ず
る現象がある。
信方式では、周波数変換段に複数の局部発振器(通常周
波数シンセサイザで構成される)が存在するので、原理
的に、相前後する2つの局部発振器出力の高調波が干渉
し、受信周波数や中間周波数に一致する周波数を派生さ
せ、その結果受信入力がないにも拘らず受信出力を生ず
る現象がある。
【0003】この現象はスプリアスビートと称される
が、その受信装置の全受信周波数帯においてスプリアス
ビートの生ずるポイント数及びスプリアスビートを受信
機入力に換算した値が小さい程より良い受信装置であ
る、というようにスプリアスビートは受信装置の評価基
準の1つとなっている。
が、その受信装置の全受信周波数帯においてスプリアス
ビートの生ずるポイント数及びスプリアスビートを受信
機入力に換算した値が小さい程より良い受信装置であ
る、というようにスプリアスビートは受信装置の評価基
準の1つとなっている。
【0004】このスプリアスビートのレベルは、局部発
振器等を十分にシールドすれば、ある程度低下させ得る
が、十分には低減できないので、従来では、次のような
低減策を採っている。
振器等を十分にシールドすれば、ある程度低下させ得る
が、十分には低減できないので、従来では、次のような
低減策を採っている。
【0005】例えば、3段の周波数変換段を有するスー
パーヘテロダイン受信装置のその周波数変換段の部分
は、図5に示すように、第1ミキサ2において空中線1
での受信周波数fR を第1局部発振器21の発する第1
局部発振周波数fL1により第1中間周波数fi1へ変換
し、それを通過帯域幅がB1 の第1中間周波数フィルタ
3を介した第2ミキサ4において第2局部発振器22の
発する第2局部発振周波数fL2により第2中間周波数f
i2へ変換し、それを通過帯域幅がB2 の第2中間周波数
フィルタ5を介した第3ミキサ6において第3局部発振
周波数fL3により第3中間周波数fi3へ変換するように
構成される。
パーヘテロダイン受信装置のその周波数変換段の部分
は、図5に示すように、第1ミキサ2において空中線1
での受信周波数fR を第1局部発振器21の発する第1
局部発振周波数fL1により第1中間周波数fi1へ変換
し、それを通過帯域幅がB1 の第1中間周波数フィルタ
3を介した第2ミキサ4において第2局部発振器22の
発する第2局部発振周波数fL2により第2中間周波数f
i2へ変換し、それを通過帯域幅がB2 の第2中間周波数
フィルタ5を介した第3ミキサ6において第3局部発振
周波数fL3により第3中間周波数fi3へ変換するように
構成される。
【0006】なお、第3中間周波数fi3の受信信号は、
その後中間周波数増幅器で適宜レベルに増幅されて復調
段に入り、プロダクト検波器においてその局部発振器の
発する局部発振周波数と乗算されて復調ベースバンド信
号となる。
その後中間周波数増幅器で適宜レベルに増幅されて復調
段に入り、プロダクト検波器においてその局部発振器の
発する局部発振周波数と乗算されて復調ベースバンド信
号となる。
【0007】かかる周波数変換段において、基本的に
は、第1局部発振周波数fL1は、一般に受信周波数fR
よりも高く設定されるので、第1ミキサ2では、fL1−
fR =fi1なる関係で周波数変換し第1中間周波数fi1
を出力する。同様に第2ミキサ4では、第2局部発振周
波数fL2が第1中間周波数fi1よりも低く設定される場
合は、fi1−fL2=fi2なる関係で周波数変換し第2中
間周波数fi2を出力するが、スプリアスビートへの対策
として次のような措置が採られている。
は、第1局部発振周波数fL1は、一般に受信周波数fR
よりも高く設定されるので、第1ミキサ2では、fL1−
fR =fi1なる関係で周波数変換し第1中間周波数fi1
を出力する。同様に第2ミキサ4では、第2局部発振周
波数fL2が第1中間周波数fi1よりも低く設定される場
合は、fi1−fL2=fi2なる関係で周波数変換し第2中
間周波数fi2を出力するが、スプリアスビートへの対策
として次のような措置が採られている。
【0008】即ち、第1中間周波数フィルタ3の通過帯
域幅B1 を第2中間周波数フィルタ5の通過帯域幅B2
よりも十分に広く設定して置き、スプリアスビートの発
生する受信周波数の付近で、第1局部発振周波数fL1及
び第2局部発振周波数fL2をそれぞれ周波数Δfだけ変
化させるのである。なお、周波数Δfは、第1中間周波
数フィルタ3の通過帯域幅B1 の1/2よりも小さい値
の周波数である。
域幅B1 を第2中間周波数フィルタ5の通過帯域幅B2
よりも十分に広く設定して置き、スプリアスビートの発
生する受信周波数の付近で、第1局部発振周波数fL1及
び第2局部発振周波数fL2をそれぞれ周波数Δfだけ変
化させるのである。なお、周波数Δfは、第1中間周波
数フィルタ3の通過帯域幅B1 の1/2よりも小さい値
の周波数である。
【0009】具体的には、スプリアスビートが第1局部
発振周波数fL1と第2局部発振周波数fL2の高調波の和
又は差が第1中間周波数fi1に一致することにより発生
するとすれば、これら3者の関係は任意の整数Nと同M
を用いて数式1で示される。
発振周波数fL1と第2局部発振周波数fL2の高調波の和
又は差が第1中間周波数fi1に一致することにより発生
するとすれば、これら3者の関係は任意の整数Nと同M
を用いて数式1で示される。
【0010】
【数1】
【0011】そして、第1局部発振周波数fL1と第2局
部発振周波数fL2をそれぞれΔfだけシフトすれば、数
式1から数式2が得られる。
部発振周波数fL2をそれぞれΔfだけシフトすれば、数
式1から数式2が得られる。
【0012】
【数2】
【0013】そこで、Δfを、(B2 /2)<Δf<
(B1 /2)なる条件に選び、整数Nと同Mを(N±
M)>1なる条件に選べば、第1局部発振周波数fL1と
第2局部発振周波数fL2をそれぞれΔfだけシフトした
場合に生ずる干渉は、第2中間周波数フィルタ5の通過
帯域外となるため第3ミキサ6の入力段に現れず、スプ
リアスビートにならない。第3局部発振器は、図示省略
したが、一定周波数の発振器である。従って、この方式
によれば、高次の高調波の干渉で生ずるスプリアスビー
トの多くを除去できる。
(B1 /2)なる条件に選び、整数Nと同Mを(N±
M)>1なる条件に選べば、第1局部発振周波数fL1と
第2局部発振周波数fL2をそれぞれΔfだけシフトした
場合に生ずる干渉は、第2中間周波数フィルタ5の通過
帯域外となるため第3ミキサ6の入力段に現れず、スプ
リアスビートにならない。第3局部発振器は、図示省略
したが、一定周波数の発振器である。従って、この方式
によれば、高次の高調波の干渉で生ずるスプリアスビー
トの多くを除去できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来で
は、干渉を生ずる2つの局部発振器の周波数をそれぞれ
微小周波数Δfだけシフトして高次の高調波の干渉で生
ずるスプリアスビートの多くを除去できるようにしてい
るが、前記数式2から理解できるように、従来の除去方
式では、N=M、即ち同次数の高調波による干渉に対し
ては全く効果がなく除去できないという問題がある。
は、干渉を生ずる2つの局部発振器の周波数をそれぞれ
微小周波数Δfだけシフトして高次の高調波の干渉で生
ずるスプリアスビートの多くを除去できるようにしてい
るが、前記数式2から理解できるように、従来の除去方
式では、N=M、即ち同次数の高調波による干渉に対し
ては全く効果がなく除去できないという問題がある。
【0015】なおシングルスーパーヘテロダイン受信方
式でもSSB(Single Side Band)の信号をプロダクト
検波により復調を行うものでは、周波数変換段の局部発
振器と復調段のプロダクト検波器の局部発振器との間で
それ程顕著ではないが同様のスプリアスビートを生ずる
ので、統一的に解決すべきとの要請がある。
式でもSSB(Single Side Band)の信号をプロダクト
検波により復調を行うものでは、周波数変換段の局部発
振器と復調段のプロダクト検波器の局部発振器との間で
それ程顕著ではないが同様のスプリアスビートを生ずる
ので、統一的に解決すべきとの要請がある。
【0016】本発明の目的は、あらゆる次数の高調波の
干渉によるスプリアスビートを排除できるスーパーヘテ
ロダイン受信方式を提供することにある。
干渉によるスプリアスビートを排除できるスーパーヘテ
ロダイン受信方式を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のスーパーヘテロダイン受信方式は次の如
き構成を有する。第1の構成は、2段スーパーヘテロダ
インの受信信号経路に相前後して配置される第1段及び
第2段の局部発振器それぞれの発振周波数の高調波周波
数同士の和又は差が第1段の局部発振器の発振周波数で
周波数変換される第1中間周波数と一致するスプリアス
ビートポイントを避けた周波数境界領域情報を記憶する
手段と; 選択した受信周波数が前記周波数境界領域の
何れに属するかを判断する手段と; 前記判断に従い第
2段の局部発振器の発振周波数を当該局部発振器の発振
周波数で周波数変換される第2中間周波数だけ前記第1
中間周波数の上又は下に切り替える手段と; 前記切り
替えに応じて、復調段のプロダクト検波器の局部発振器
の発振周波数を復調ベースバンド信号のスペクトルが反
転しないように切り替える手段; を備えたことを特徴
とするスーパーヘテロダイン受信方式である。 第2の構
成は、3段以上のスーパーヘテロダインの受信信号経路
に相前後して配置される第1段及び第2段の局部発振器
それぞれの発振周波数の高調波周波数同士の和又は差が
第1段の局部発振器の発振周波数で周波数変換される第
1中間周波数と一致するスプリアスビートポイントを避
けた周波数境界領域情報を記憶する手段と; 選択した
受信周波数が前記周波数境界領域の何れに属するかを判
断する手段と; 前記判断に従い第2段の局部発振器の
発振周波数を当該局部発振器の発振周波数で周波数変換
される第2中間周波数だけ前記第1中間周波数の上又は
下に切り替える手段と; 3段目から最終変換段までの
局部発振器のうち少なくとも1つの局部発振器の発振周
波数を復調ベースバンド信号のスペクトルが反転しない
ように切り替える手段; を備えたことを特徴とするス
ーパーヘテロダイン受信方式である。 第3の構成は、3
段以上のスーパーヘテロダインの受信信号経路に相前後
して配置される第1段及び第2段の局部発振器それぞれ
の発振周波数の高調波周波数同士の和又は差が第1段の
局部発振器の発振周波数で周波数変換される第1中間 周
波数と一致するスプリアスビートポイントを避けた周波
数境界領域情報を記憶する手段と; 選択した受信周波
数が前記周波数境界領域の何れに属するかを判断する手
段と; 前記判断に従い第2段の局部発振器の発振周波
数を当該局部発振器の発振周波数で周波数変換される第
2中間周波数だけ前記第1中間周波数の上又は下に切り
替える手段と; 前記切り替えに応じて、復調段のプロ
ダクト検波器の局部発振器の発振周波数を復調ベースバ
ンド信号のスペクトルが反転しないように切り替える手
段; を備えたことを特徴とするスーパーヘテロダイン
受信方式である。
めに、本発明のスーパーヘテロダイン受信方式は次の如
き構成を有する。第1の構成は、2段スーパーヘテロダ
インの受信信号経路に相前後して配置される第1段及び
第2段の局部発振器それぞれの発振周波数の高調波周波
数同士の和又は差が第1段の局部発振器の発振周波数で
周波数変換される第1中間周波数と一致するスプリアス
ビートポイントを避けた周波数境界領域情報を記憶する
手段と; 選択した受信周波数が前記周波数境界領域の
何れに属するかを判断する手段と; 前記判断に従い第
2段の局部発振器の発振周波数を当該局部発振器の発振
周波数で周波数変換される第2中間周波数だけ前記第1
中間周波数の上又は下に切り替える手段と; 前記切り
替えに応じて、復調段のプロダクト検波器の局部発振器
の発振周波数を復調ベースバンド信号のスペクトルが反
転しないように切り替える手段; を備えたことを特徴
とするスーパーヘテロダイン受信方式である。 第2の構
成は、3段以上のスーパーヘテロダインの受信信号経路
に相前後して配置される第1段及び第2段の局部発振器
それぞれの発振周波数の高調波周波数同士の和又は差が
第1段の局部発振器の発振周波数で周波数変換される第
1中間周波数と一致するスプリアスビートポイントを避
けた周波数境界領域情報を記憶する手段と; 選択した
受信周波数が前記周波数境界領域の何れに属するかを判
断する手段と; 前記判断に従い第2段の局部発振器の
発振周波数を当該局部発振器の発振周波数で周波数変換
される第2中間周波数だけ前記第1中間周波数の上又は
下に切り替える手段と; 3段目から最終変換段までの
局部発振器のうち少なくとも1つの局部発振器の発振周
波数を復調ベースバンド信号のスペクトルが反転しない
ように切り替える手段; を備えたことを特徴とするス
ーパーヘテロダイン受信方式である。 第3の構成は、3
段以上のスーパーヘテロダインの受信信号経路に相前後
して配置される第1段及び第2段の局部発振器それぞれ
の発振周波数の高調波周波数同士の和又は差が第1段の
局部発振器の発振周波数で周波数変換される第1中間 周
波数と一致するスプリアスビートポイントを避けた周波
数境界領域情報を記憶する手段と; 選択した受信周波
数が前記周波数境界領域の何れに属するかを判断する手
段と; 前記判断に従い第2段の局部発振器の発振周波
数を当該局部発振器の発振周波数で周波数変換される第
2中間周波数だけ前記第1中間周波数の上又は下に切り
替える手段と; 前記切り替えに応じて、復調段のプロ
ダクト検波器の局部発振器の発振周波数を復調ベースバ
ンド信号のスペクトルが反転しないように切り替える手
段; を備えたことを特徴とするスーパーヘテロダイン
受信方式である。
【0018】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明のスーパー
ヘテロダイン受信方式の作用を説明する。本発明では、
受信信号経路に相前後して配置される2個の局部発振器
のそれぞれが発生する高調波の干渉により生ずるスプリ
アスビートのポイントは受信周波数に応じて異なる点に
着目し、受信周波数毎に予め受信動作領域を設定し、そ
の受信動作領域に応じて、信号出力側の局部発振器の発
振周波数を、当該局部発振器の発振周波数で周波数変換
される周波数だけ信号入力側の局部発振器の発振周波数
で周波数変換される周波数の上又は下に切り替える。
ヘテロダイン受信方式の作用を説明する。本発明では、
受信信号経路に相前後して配置される2個の局部発振器
のそれぞれが発生する高調波の干渉により生ずるスプリ
アスビートのポイントは受信周波数に応じて異なる点に
着目し、受信周波数毎に予め受信動作領域を設定し、そ
の受信動作領域に応じて、信号出力側の局部発振器の発
振周波数を、当該局部発振器の発振周波数で周波数変換
される周波数だけ信号入力側の局部発振器の発振周波数
で周波数変換される周波数の上又は下に切り替える。
【0019】従って、各受信周波数においてスプリアス
ビートを生ずるポイントを避けた形で受信動作を行うこ
とになるので、プロダクト検波により復調動作を行うシ
ングルスーパーも含めて任意のスーパーヘデロダイン受
信装置において、スプリアスビートを高調波の次数とは
無関係に十分に排除できる。なお、局部発振周波数の切
り替えによってスペクトルの反転が生ずるが、これは後
段の適宜な局部発振器の発振周波数を連動して変更する
ことで解決できる。
ビートを生ずるポイントを避けた形で受信動作を行うこ
とになるので、プロダクト検波により復調動作を行うシ
ングルスーパーも含めて任意のスーパーヘデロダイン受
信装置において、スプリアスビートを高調波の次数とは
無関係に十分に排除できる。なお、局部発振周波数の切
り替えによってスペクトルの反転が生ずるが、これは後
段の適宜な局部発振器の発振周波数を連動して変更する
ことで解決できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係るスーパーヘテロ
ダイン受信方式を適用した受信装置の周波数変換段を示
す。このスーパーヘテロダイン受信装置は、周波数変換
段が図5と同様に3段で構成されるもので、周波数シン
セサイザで構成される第1局部発振器8、第2局部発振
器9及び第3局部発振器10と、マイクロプロセッサ1
1と、メモリ12と、周波数表示器13とを基本的に備
える。
する。図1は、本発明の一実施例に係るスーパーヘテロ
ダイン受信方式を適用した受信装置の周波数変換段を示
す。このスーパーヘテロダイン受信装置は、周波数変換
段が図5と同様に3段で構成されるもので、周波数シン
セサイザで構成される第1局部発振器8、第2局部発振
器9及び第3局部発振器10と、マイクロプロセッサ1
1と、メモリ12と、周波数表示器13とを基本的に備
える。
【0021】マイクロプロセッサ11は、同調摘み14
の操作によって指定された受信周波数を計算し、それを
周波数表示器13に表示すると共に、その受信周波数に
対応した周波数制御データを第1局部発振器8、第2局
部発振器9及び第3局部発振器10に与え、それらを制
御することを基本的に行うが、本発明では、その際に後
述する周波数境界データを記憶するメモリ12を参照し
て第2局部発振器9と第3局部発振器10の発振周波数
の切り替え制御を行う。
の操作によって指定された受信周波数を計算し、それを
周波数表示器13に表示すると共に、その受信周波数に
対応した周波数制御データを第1局部発振器8、第2局
部発振器9及び第3局部発振器10に与え、それらを制
御することを基本的に行うが、本発明では、その際に後
述する周波数境界データを記憶するメモリ12を参照し
て第2局部発振器9と第3局部発振器10の発振周波数
の切り替え制御を行う。
【0022】第2局部発振器9の発振周波数(第2発振
周波数fL2)の切り替えは、第2局部発振周波数fL2の
高調波と第1局部発振器8の発する第1局部発振周波数
fL1の高調波との周波数の和又は差(本実施例では
「差」を取っている。)が第1局部発振周波数fL1に一
致しないようにするため、第2局部発振周波数fL2を第
2中間周波数fi2の分だけ第1中間周波数f i1 の上又は
下に切り替えることにより行われる。
周波数fL2)の切り替えは、第2局部発振周波数fL2の
高調波と第1局部発振器8の発する第1局部発振周波数
fL1の高調波との周波数の和又は差(本実施例では
「差」を取っている。)が第1局部発振周波数fL1に一
致しないようにするため、第2局部発振周波数fL2を第
2中間周波数fi2の分だけ第1中間周波数f i1 の上又は
下に切り替えることにより行われる。
【0023】また第3局部発振器10の発振周波数(第
3局部発振周波数fL3)の切り替えは、第2局部発振周
波数fL2の切り替えにより復調段でのスペクトル反転を
防止するため、第2局部発振周波数fL2の切り替えに連
動して、第3局部発振器10の発する第3局部発振周波
数fL3を第3中間周波数fi3の分だけ第2中間周波数f
i2 の上又は下に切り替えることにより行われる。
3局部発振周波数fL3)の切り替えは、第2局部発振周
波数fL2の切り替えにより復調段でのスペクトル反転を
防止するため、第2局部発振周波数fL2の切り替えに連
動して、第3局部発振器10の発する第3局部発振周波
数fL3を第3中間周波数fi3の分だけ第2中間周波数f
i2 の上又は下に切り替えることにより行われる。
【0024】例えば、図2に示すように、受信周波数f
R が1MHz〜30MHzの範囲内のもので、第1中間周波
数fi1が70MHzで、第2中間周波数fi2が9MHzで、
第3中間周波数fi3が455KHzであるとすれば、第1
局部発振周波数fL1は、前述したようにfL1=fR +f
i1であるから、71MHz〜100MHzとなる点は従来と
同様であるが、第2局部発振周波数fL2と第3局部発振
周波数fL3は次のように切り替えられる。
R が1MHz〜30MHzの範囲内のもので、第1中間周波
数fi1が70MHzで、第2中間周波数fi2が9MHzで、
第3中間周波数fi3が455KHzであるとすれば、第1
局部発振周波数fL1は、前述したようにfL1=fR +f
i1であるから、71MHz〜100MHzとなる点は従来と
同様であるが、第2局部発振周波数fL2と第3局部発振
周波数fL3は次のように切り替えられる。
【0025】即ち第2局部発振周波数fL2は、fL2=f
i1±fi2、つまりfL2a =61MHzとfL2b =79MHz
とに切り替えられ、また第3局部発振周波数fL3は、f
L3=fi2±fi3、つまりfL3a =9.455MHzとf
L3b =8.545MHzとに切り替えられる。
i1±fi2、つまりfL2a =61MHzとfL2b =79MHz
とに切り替えられ、また第3局部発振周波数fL3は、f
L3=fi2±fi3、つまりfL3a =9.455MHzとf
L3b =8.545MHzとに切り替えられる。
【0026】以上の措置の根拠を図3に示すスプリアス
チャートを参照して説明する。図3において、横軸は受
信周波数fR で、縦軸は第1と第2の局部発振器の相互
干渉周波数のうち第1中間周波数fi1の付近の周波数を
示す。また図中の傾斜した直線は相互干渉の周波数を示
し、これらの直線と第1中間周波数fi1の直線との交点
がスプリアスビートを生ずるポイントである。
チャートを参照して説明する。図3において、横軸は受
信周波数fR で、縦軸は第1と第2の局部発振器の相互
干渉周波数のうち第1中間周波数fi1の付近の周波数を
示す。また図中の傾斜した直線は相互干渉の周波数を示
し、これらの直線と第1中間周波数fi1の直線との交点
がスプリアスビートを生ずるポイントである。
【0027】スプリアスビートは、局部発振周波数の高
次の高調波まで考慮すると非常に多くのポイントで発生
するが、妨害の程度が大きいのは、図示するように5次
程度までの低次の高調波同士の干渉によるものである。
次の高調波まで考慮すると非常に多くのポイントで発生
するが、妨害の程度が大きいのは、図示するように5次
程度までの低次の高調波同士の干渉によるものである。
【0028】さて、第2局部発振周波数fL2としてf
L2a =61MHzが選択されているとすると、第1局部発
振周波数fL1と第2局部発振周波数fL2との2次の高調
波のスプリアスビートの生ずるポイントは次のようにし
て求められる。即ち、2(fL1−fL2a )=fi1の関係
式にfL1=fR +fi1を代入すると、受信周波数fR
は、fR =fL2a −(1/2)fi1となる。従って、f
i1=70MHz、fL2a =61MHzであるからfR =26
MMHzと求まり、受信周波数fRが26MHzのポイント
でスプリアスビートが発生する。図3ではポイントP2
で示してある。
L2a =61MHzが選択されているとすると、第1局部発
振周波数fL1と第2局部発振周波数fL2との2次の高調
波のスプリアスビートの生ずるポイントは次のようにし
て求められる。即ち、2(fL1−fL2a )=fi1の関係
式にfL1=fR +fi1を代入すると、受信周波数fR
は、fR =fL2a −(1/2)fi1となる。従って、f
i1=70MHz、fL2a =61MHzであるからfR =26
MMHzと求まり、受信周波数fRが26MHzのポイント
でスプリアスビートが発生する。図3ではポイントP2
で示してある。
【0029】同様に、3次の高調波によるスプリアスビ
ートのポイントは、fR =fL2a −(2/3)fi1=1
4.333MHzとなり、図3でのポイントP3である。
以下同様に、4次、5次のスプリアスビートはそれぞれ
ポイントP4、同P5で発生する。
ートのポイントは、fR =fL2a −(2/3)fi1=1
4.333MHzとなり、図3でのポイントP3である。
以下同様に、4次、5次のスプリアスビートはそれぞれ
ポイントP4、同P5で発生する。
【0030】そして、これらのスプリアスビートを避け
るため第2局部発振周波数fL2を、fL2b =79MHzに
切り替えたとすれば、2次、3次の高調波によるスプリ
アスビートは第1中間周波数fi1に一致しないが、4
次、5次の高調波によるスプリアスビートが図3にQ
4、Q5と示すポイントでそれぞれ発生する。ポイント
Q4の受信周波数fR は、fR =fL2b −(3/4)f
i1に、fL2b=79MHz、fi1=70MHzを代入して、
fR =26.5MHzである。またポイントQ5の受信周
波数fR は、fR =23MHzである。
るため第2局部発振周波数fL2を、fL2b =79MHzに
切り替えたとすれば、2次、3次の高調波によるスプリ
アスビートは第1中間周波数fi1に一致しないが、4
次、5次の高調波によるスプリアスビートが図3にQ
4、Q5と示すポイントでそれぞれ発生する。ポイント
Q4の受信周波数fR は、fR =fL2b −(3/4)f
i1に、fL2b=79MHz、fi1=70MHzを代入して、
fR =26.5MHzである。またポイントQ5の受信周
波数fR は、fR =23MHzである。
【0031】そこで、ポイントP3と同Q5の間の任意
の周波数Aと、同Q5と同P2の間の任意の周波数B
と、同P2と同Q4の間の任意の周波数Cと、同Q4の
周波数よりも少し高い任意の周波数Dとを設定し、第2
局部発振周波数fL2として、選択した受信周波数fR
が、fR ≦Aなる領域であればfL2b を、A<fR ≦B
なる領域であればfL2a を、B<fR ≦Cなる領域であ
ればfL2b を、C<fR ≦Dなる領域であればfL2a
を、fR >Dなる領域であればfL2b をそれぞれ自動的
に選択すれば、第1局部発振器8の出力と第2局部発振
器9の出力の高調波同士による干渉があってもスプリア
スビートを生じないように受信装置を構成できることが
理解できる。
の周波数Aと、同Q5と同P2の間の任意の周波数B
と、同P2と同Q4の間の任意の周波数Cと、同Q4の
周波数よりも少し高い任意の周波数Dとを設定し、第2
局部発振周波数fL2として、選択した受信周波数fR
が、fR ≦Aなる領域であればfL2b を、A<fR ≦B
なる領域であればfL2a を、B<fR ≦Cなる領域であ
ればfL2b を、C<fR ≦Dなる領域であればfL2a
を、fR >Dなる領域であればfL2b をそれぞれ自動的
に選択すれば、第1局部発振器8の出力と第2局部発振
器9の出力の高調波同士による干渉があってもスプリア
スビートを生じないように受信装置を構成できることが
理解できる。
【0032】図3に示したスプリアスビートの生ずるポ
イント(P2、P3、P4、P5、Q4、Q5)は、受
信周波数範囲、第1中間周波数fi1及び第2中間周波数
fi2が定まれば予め計算で求め得る値であり、従って、
A、B、C、Dの周波波数境界点も予め設定できる。
イント(P2、P3、P4、P5、Q4、Q5)は、受
信周波数範囲、第1中間周波数fi1及び第2中間周波数
fi2が定まれば予め計算で求め得る値であり、従って、
A、B、C、Dの周波波数境界点も予め設定できる。
【0033】即ちメモリ12には、このような周波数境
界領域の周波数情報が予め設定してあり、マイクロプロ
セッサ11は、同調摘み14から指定された受信周波数
fRでの受信動作を行うべく第2局部発振器9の発振周
波数を設定制御する際に、その選択した受信周波数fR
によりメモリ12をアクセスし、周波数境界領域の周波
数情報との大小関係から当該受信周波数fR が上述した
何れの領域に属するかを判断し、それに基づき上述した
ように第2局部発振器9の発振周波数を設定する。そし
て、受信周波数fR が変更されると、その都度同様の動
作を行い、第2局部発振器9の発振周波数を切替設定す
るのである。
界領域の周波数情報が予め設定してあり、マイクロプロ
セッサ11は、同調摘み14から指定された受信周波数
fRでの受信動作を行うべく第2局部発振器9の発振周
波数を設定制御する際に、その選択した受信周波数fR
によりメモリ12をアクセスし、周波数境界領域の周波
数情報との大小関係から当該受信周波数fR が上述した
何れの領域に属するかを判断し、それに基づき上述した
ように第2局部発振器9の発振周波数を設定する。そし
て、受信周波数fR が変更されると、その都度同様の動
作を行い、第2局部発振器9の発振周波数を切替設定す
るのである。
【0034】受信する信号がSSBの信号である場合
は、第2局部発振器9の切替制御をすればスペクトルの
反転、即ち、USB(Upper Side Band)の受信であれば
LSBへ反転した状態で復調される。これを防止するた
め、本実施例では、第3局部発振器10も第2局部発振
器9の切替制御と連動して切替制御する。
は、第2局部発振器9の切替制御をすればスペクトルの
反転、即ち、USB(Upper Side Band)の受信であれば
LSBへ反転した状態で復調される。これを防止するた
め、本実施例では、第3局部発振器10も第2局部発振
器9の切替制御と連動して切替制御する。
【0035】具体的には、第3局部発振周波数fL3を第
2局部発振周波数が、fL2=fL2a(61MHz)のとき
はfL3a(9.455MHz)に、fL2=fL2b(79MHz)
のときはfL3b(8.545MHz)にそれぞれ切り替え設
定する。その結果、例えば図2の上段に示すように、周
波数変換段でスペクトルの反転を修正して復調段へ正規
のスペクトルからなる受信信号を与えることができる。
2局部発振周波数が、fL2=fL2a(61MHz)のとき
はfL3a(9.455MHz)に、fL2=fL2b(79MHz)
のときはfL3b(8.545MHz)にそれぞれ切り替え設
定する。その結果、例えば図2の上段に示すように、周
波数変換段でスペクトルの反転を修正して復調段へ正規
のスペクトルからなる受信信号を与えることができる。
【0036】図1は周波数変換段が3段の場合である
が、4段以上の場合のスペクトル反転の修正は、3段目
から最終変換段までの局部発振器のうち少なくとも1つ
の発振周波数を第2局部発振器9の切替制御と連動して
切替制御することになる。
が、4段以上の場合のスペクトル反転の修正は、3段目
から最終変換段までの局部発振器のうち少なくとも1つ
の発振周波数を第2局部発振器9の切替制御と連動して
切替制御することになる。
【0037】なお、このスペクトルの反転の修正は、以
上の説明から明らかなように、復調段で、プロダクト検
波器の局部発振周波数を変更しても行うことができる。
特にダブルスーパーヘテロダイン受信装置の場合には、
復調段で行うことになる。
上の説明から明らかなように、復調段で、プロダクト検
波器の局部発振周波数を変更しても行うことができる。
特にダブルスーパーヘテロダイン受信装置の場合には、
復調段で行うことになる。
【0038】また、前述したように、シングルスーパー
ヘテロダイン受信方式でも、SSB(Single Side Ban
d)の信号をプロダクト検波により復調を行うものがあ
るが、この場合には、復調段のプロダクト検波器の局部
発振器の発振周波数を、上述したのと同様の考えで、プ
ロダクト検波の周波数だけ周波数変換段で生成する中間
周波数の上又は下に切り替える。
ヘテロダイン受信方式でも、SSB(Single Side Ban
d)の信号をプロダクト検波により復調を行うものがあ
るが、この場合には、復調段のプロダクト検波器の局部
発振器の発振周波数を、上述したのと同様の考えで、プ
ロダクト検波の周波数だけ周波数変換段で生成する中間
周波数の上又は下に切り替える。
【0039】具体的には、例えば図4はUSBを受信す
る場合を示すが、プロダクト検波器17の局部発振器の
発振周波数fを、ミキサ16の局部発振周波数fL が中
間周波数fi よりも小さい場合は、f=fi −1.5K
Hzに設定し、fL >fi の場合は、f=fi +1.5K
Hzに設定するのである。なお、1.5KHzは検波信号の
周波数である。
る場合を示すが、プロダクト検波器17の局部発振器の
発振周波数fを、ミキサ16の局部発振周波数fL が中
間周波数fi よりも小さい場合は、f=fi −1.5K
Hzに設定し、fL >fi の場合は、f=fi +1.5K
Hzに設定するのである。なお、1.5KHzは検波信号の
周波数である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスーパー
ヘテロダイン受信方式では、受信信号経路に相前後して
配置される2個の局部発振器のそれぞれが発生する高調
波の干渉により生ずるスプリアスビートのポイントは受
信周波数に応じて異なる点に着目し、受信周波数毎に予
め受信動作領域を設定し、その受信動作領域に応じて、
信号出力側の局部発振器の発振周波数を、当該局部発振
器の発振周波数で周波数変換される周波数だけ信号入力
側の局部発振器の発振周波数で周波数変換される周波数
の上又は下に切り替えるので、各受信周波数においてス
プリアスビートを生ずるポイントを避けた形で受信動作
を行うことになり、プロダクト検波で復調動作を行うシ
ングルスーパーを含む任意のスーパーヘテロダイン受信
装置においてスプリアスビートを高調波の次数とは無関
係に十分に排除できる効果がある。なお、局部発振周波
数の切り替えによってスペクトルの反転を生ずるが、こ
れは後段の適宜な局部発振器の発振周波数を連動して変
更するようにしてあるので、復調段でスペクトルが反転
するのを防止できる効果もある。
ヘテロダイン受信方式では、受信信号経路に相前後して
配置される2個の局部発振器のそれぞれが発生する高調
波の干渉により生ずるスプリアスビートのポイントは受
信周波数に応じて異なる点に着目し、受信周波数毎に予
め受信動作領域を設定し、その受信動作領域に応じて、
信号出力側の局部発振器の発振周波数を、当該局部発振
器の発振周波数で周波数変換される周波数だけ信号入力
側の局部発振器の発振周波数で周波数変換される周波数
の上又は下に切り替えるので、各受信周波数においてス
プリアスビートを生ずるポイントを避けた形で受信動作
を行うことになり、プロダクト検波で復調動作を行うシ
ングルスーパーを含む任意のスーパーヘテロダイン受信
装置においてスプリアスビートを高調波の次数とは無関
係に十分に排除できる効果がある。なお、局部発振周波
数の切り替えによってスペクトルの反転を生ずるが、こ
れは後段の適宜な局部発振器の発振周波数を連動して変
更するようにしてあるので、復調段でスペクトルが反転
するのを防止できる効果もある。
【図1】本発明の一実施例に係るスーパーヘテロダイン
受信方式を適用した受信装置の構成ブロック図である。
受信方式を適用した受信装置の構成ブロック図である。
【図2】発振周波数の切替動作及びスペクトルを説明す
る系統図である。
る系統図である。
【図3】スプリアスビートが発生するポイント及び受信
周波数と発振周波数の切替領域の関係を説明するための
スプリアスチャートである。
周波数と発振周波数の切替領域の関係を説明するための
スプリアスチャートである。
【図4】シングルスーパーヘテロダイン受信方式への適
用例を示す系統図である。
用例を示す系統図である。
【図5】従来のスーパーヘテロダイン受信方式の説明図
である。
である。
1 空中線 2 第1ミキサ 3 第1中間周波数フィルタ 4 第2ミキサ 5 第2中間周波数フィルタ 6 第3ミキサ 7 第3中間周波数フィルタ 8 第1局部発振器 9 第2局部発振器 10 第3局部発振器 11 マイクロプロセッサ 12 メモリ 13 周波数表示器 14 同調摘み 16 ミキサ 17 プロダクト検波器 18 AF Amp(音声増幅器)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/26 H04B 1/10
Claims (3)
- 【請求項1】 2段スーパーヘテロダインの受信信号経
路に相前後して配置される第1段及び第2段の局部発振
器それぞれの発振周波数の高調波周波数同士の和又は差
が第1段の局部発振器の発振周波数で周波数変換される
第1中間周波数と一致するスプリアスビートポイントを
避けた周波数境界領域情報を記憶する手段と; 選択し
た受信周波数が前記周波数境界領域の何れに属するかを
判断する手段と; 前記判断に従い第2段の局部発振器
の発振周波数を当該局部発振器の発振周波数で周波数変
換される第2中間周波数だけ前記第1中間周波数の上又
は下に切り替える手段と; 前記切り替えに応じて、復
調段のプロダクト検波器の局部発振器の発振周波数を復
調ベースバンド信号のスペクトルが反転しないように切
り替える手段; を備えたことを特徴とするスーパーヘ
テロダイン受信方式。 - 【請求項2】 3段以上のスーパーヘテロダインの受信
信号経路に相前後して配置される第1段及び第2段の局
部発振器それぞれの発振周波数の高調波周波数同士の和
又は差が第1段の局部発振器の発振周波数で周波数変換
される第1中間周波数と一致するスプリアスビートポイ
ントを避けた周波数境界領域情報を記憶する手段と;
選択した受信周波数が前記周波数境界領域の何れに属す
るかを判断する手段と; 前記判断に従い第2段の局部
発振器の発振周波数を当該局部発振器の発振周波数で周
波数変換される第2中間周波数だけ前記第1中間周波数
の上又は下に切り替える手段と; 3段目から最終変換
段までの局部発振器のうち少なくとも1つの局部発振器
の発振周波数を復調ベースバンド信号のスペクトルが反
転しないように切り替える手段; を備えたことを特徴
とするスーパーヘテロダイン受信方式。 - 【請求項3】 3段以上のスーパーヘテロダインの受信
信号経路に相前後して配置される第1段及び第2段の局
部発振器それぞれの発振周波数の高調波周波数同士の和
又は差が第1段の局部発振器の発振周波数で周波数変換
される第1中間周波数と一致するスプリアスビートポイ
ントを避けた周波数境界領域情報を記憶する手段と;
選択した受信周波数が前記周波数境界領域の何れに属す
るかを判断する手段と; 前記判断に従い第2段の局部
発振器の発振周波数を当該 局部発振器の発振周波数で周
波数変換される第2中間周波数だけ前記第1中間周波数
の上又は下に切り替える手段と; 前記切り替えに応じ
て、復調段のプロダクト検波器の局部発振器の発振周波
数を復調ベースバンド信号のスペクトルが反転しないよ
うに切り替える手段; を備えたことを特徴とするスー
パーヘテロダイン受信方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6034135A JP2794680B2 (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | スーパーヘテロダイン受信方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6034135A JP2794680B2 (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | スーパーヘテロダイン受信方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07221663A JPH07221663A (ja) | 1995-08-18 |
JP2794680B2 true JP2794680B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=12405786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6034135A Expired - Lifetime JP2794680B2 (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | スーパーヘテロダイン受信方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2794680B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR980007061A (ko) * | 1996-06-04 | 1998-03-30 | 이형도 | 이동통신장치에 구비되는 업 컨버터 |
JPH10322407A (ja) * | 1997-05-16 | 1998-12-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | デュアルバンドデータ通信装置 |
JP5759422B2 (ja) * | 2012-06-25 | 2015-08-05 | 日本電信電話株式会社 | 受信機及び受信方法 |
JP5684859B2 (ja) * | 2013-06-12 | 2015-03-18 | 日本電信電話株式会社 | 受信装置及び受信方法 |
JP7256154B2 (ja) * | 2020-09-25 | 2023-04-11 | アンリツ株式会社 | 信号解析装置及び信号解析方法 |
JP7185673B2 (ja) * | 2020-09-30 | 2022-12-07 | アンリツ株式会社 | 信号解析装置及び信号解析方法 |
CN112763991B (zh) * | 2020-12-17 | 2023-09-29 | 北京无线电测量研究所 | 一种用于雷达二次变频收发系统的杂散性能分析方法及装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6048625A (ja) * | 1983-08-29 | 1985-03-16 | Anritsu Corp | 2重スーパヘテロダイン受信機 |
JPS6410734A (en) * | 1987-07-02 | 1989-01-13 | Sanyo Electric Co | Receiving device |
-
1994
- 1994-02-07 JP JP6034135A patent/JP2794680B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07221663A (ja) | 1995-08-18 |
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