JP2794135B2 - 蓄熱式床暖房装置の施工方法 - Google Patents

蓄熱式床暖房装置の施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はモルタル床中に蓄熱材とこの蓄熱材を加温す
るヒータユニットとを埋設して床面を加温する蓄熱式床
暖房装置の施工方法に関する。
(従来の技術) 近年,居住空間の快適化や健康志向のニーズが高ま
り,低温輻射による床暖房が普及しつつある。床を加温
する手段としては,温水式と電熱式がある。温水式の床
暖房は灯油やガスにより温水を作って循環させることか
ら,広い面積の暖房に適している反面,暖房の速熱性が
悪く,配管部の水漏れの心配やボイラーの保守が繁雑で
かつ24時間暖房はできず,老人ホームやマンション等の
モルタル床には不向きである。その点,電熱式床暖房
は,深夜電力を利用して床に埋設した蓄熱材を発熱体で
加温する蓄熱式床暖房のシステムにすることにより安い
ランニングコストで24時間暖房が可能となり,温水式床
暖房の欠点はなく,最近の住宅の断熱気密と相俟って,
今後大きな普及が望まれる。
この種の蓄熱材と発熱体とをモルタルに埋設して床面
を形成する施工方法は,例えば特開平1−134132号公報
で提案されている。
すなわち,特開平1−134132号公報によれば,基盤層
の上面に発熱線を配設後,モルタル等の平坦化層を打設
し,その上に直接または熱干渉層を介して蓄熱材を敷設
し,更にその上に直接またはモルタルの下地材を介して
床仕上げ材を敷設してなる床暖房装置の施工方法であ
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら,特開平1−134132号公報に提案されて
いる蓄熱式の床暖房構造の施工方法によると,以下に述
べる問題点があり,その解決が望まれていた。
(1)基盤層上に発熱線を粘着テープ等で固定する方法
は,発熱線のピッチを等間隔にしにくい為に局部過熱を
起こし易いこと,配設の位置ズレを防ぐための粘着テー
プ或いは釘部材等で固定に多くの人手と時間を費やすこ
と等から,暖房性能,耐久性更に施工性が著しく劣り,
広い面積の施工には適さない方法であった。
(2)また,発熱線を粘着テープや釘で基盤層に固定し
ても,冬期は発熱線の絶縁層が硬くなることから,施工
前の巻き癖により発熱線の配設高さを一定にできず,そ
のため平坦化層の厚みを一定にできず,蓄熱性能のバラ
ツキが発生する。
(3)更に,蓄熱材の上に床仕上げ材を直接敷設する施
工方法は,蓄熱材がプラスチックケースの容器に収納し
た状態のブロック状になっていることから,床構造上耐
久性に劣る。一方,蓄熱材の上にモルタルの下地層を介
して床仕上げ材を敷設する方法は,モルタルの打設が平
坦化層と下地層の2回に別れて建築側の工事と暖房側の
工事との取り合いが生じて工期の調整に手間がかかる。
本発明は,従来例がもつ以上のような問題点を取り除
いた蓄熱式床暖房装置の施工方法を提供することを目的
とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は,上記の問題点を解決するために次のような
構成と施工方法としている。
すなわち,本発明の蓄熱式床暖房装置は,まず床基盤
層を形成し,次にこの床基盤層表面に複数個の蓄熱材を
連続帯状にかつ隣の列と所定の間隔をあけて並設し,次
にこれらの蓄熱材上面に,蛇行状に配設した発熱線が基
布との接触部分全てと溶着固定してなるヒータユニット
を,その基布部分が蓄熱材側に向くようにかつ重ねて載
置固定し,更にそれらの上にモルタルの下地層を介して
床仕上げ材を設けた施工方法としている。
(作 用) 本発明の蓄熱式床暖房装置は上記のように構成して施
工したことにより,次のような作用が望める。
(1)ヒータユニットは,発熱線を基布との接触部分全
てを溶着固定したことにより,発熱線の蛇行配設ピッチ
が正確に決められる。
(2)発熱線を基布に蛇行配設して溶着固定してなるヒ
ータユニットの基布を蓄熱材側に向け,かつ蓄熱材と重
なるように載置固定したことにより,下地層を打設する
とモルタルの重みで基布が蓄熱材に密着して発熱線が蓄
熱材に密着させられることから,下地層の厚みを一定に
でき,また並設した蓄熱材の間にもモルタルが打設でき
る。
(3)建築工事と床暖房工事との取り合いや調整が少な
くできる。
(実施例) 以下本発明の一実施例を図面により説明する。
第1図と第2図は本発明の蓄熱式床暖房装置の構成と
施工方法を説明するための斜視図と断面図,第3図は本
発明に使用するヒータユニットの要部斜視図である。1
はコンクリートスラブの床構造体2の上に発泡ポリウレ
タンや発泡ポリスチレン等の断熱体3を載置してなる床
基盤層である。5は床基盤層1の表面に連続帯状にかつ
隣と所定の間隔をあけて並設した複数個のブロック状の
蓄熱材である。蓄熱材5は,例えば,融解温度32℃,凝
固温度30℃,蓄熱能力が37kcal/kgの硫酸ナトリュウム
水和物をプラスチックの容器に封入した構造のブロック
が適している。7は発熱抵抗体8の外周囲にエチレンプ
ロピレンゴムからなる絶縁層9とこの絶縁層9よりも厚
い塩化ビニルからなる外被層10を積層してなる発熱線,6
は発熱線7を不織布12の片面に塩化ビニルやポリエステ
ル等からなる溶着層13を予め熱ラミネートで貼着してな
る基布11に蛇行状に溶着固定してなるヒータユニットで
ある。ヒータユニット6の発熱線7は,基布11の溶着層
13と接触している外被層10の部分が全て配設間隔を一定
になるよう保持固定される。またヒータユニット6の基
布11は蓄熱材5の上面からはみ出ないように発熱線7を
上に向けて蓄熱材5と接触するように載置固定される。
14は連続帯状に並設した蓄熱材5の間の床基盤層1とヒ
ータユニット6の上面に打設したモルタルの下地層,15
は下地層14の表面に設けた木,カーペット,ビニルタイ
ル等からなる床仕上げ材である。
第4図は本発明の別の構成の斜視図を示したものであ
る。
まずコンクリートスラブからなる床構造体2とこの床
構造体2の上に載置してなる断熱材3とモルタルからな
る床基盤表層4とをそれぞれ積層して床基盤層1を形成
し,次に床基盤層1の表面に蓄熱材5を連続帯状に所定
の間隔をあけて配設し,更にヒータユニット6を蓄熱材
5の上に載置固定する。ヒータユニット6は基布11が2
枚に分かれて発熱線7と溶着固定された構造であり,そ
の基布11は連続帯状に並べられた蓄熱材5の上に重なる
ように載置固定され,並設した蓄熱材5の間は発熱線7
のみが設けられている。また,ヒータユニット6と連続
帯状に並べられた蓄熱材5の間の床基盤層1の上面に
は,モルタルの下地層13を打設した後,床仕上げ材15が
施工されて蓄熱式床暖房装置の床構造が出来上がる。
上記構成の施工方法からなる本発明の作用について説
明する。
本発明に使用したヒータユニット6は,発熱線7を基
布11に所定のパターンで蛇行配設してお互いの接触部分
を全て固定しているので,発熱線7どうしが密になり局
部過熱を起こす恐れがない。発熱線7と基布11の固定
は,不織布12と塩化ビニルやポリエステル共重合物等か
らなる溶着層13をラミネートした基布11の溶着層13側に
発熱線7の塩化ビニルからなる外被層10を重ね,不織布
12側より加熱圧着することにより両者の接触面が確実に
溶着できる。
また,ヒータユニット6の基布11は通気口を設けてお
けば,蓄熱材5との間に空気を抱き込まない事から,蓄
熱材5の加熱効率を向上出来る。
更に,ヒータユニット6の発熱線7は,発熱抵抗体8
の外周囲に絶縁層9と外被層10を積層被覆し,かつ外被
層10の厚みを絶縁層9よりも厚くしたことにより,ヒー
タユニット6の製作時及び施工時のストレスにも絶縁性
の確保が出来る。
ヒータユニット6が蓄熱材5の上面に基布11を下側に
して載置されることから,下地層14のモルタルを打設す
ると,その自重で基布11が蓄熱材5に密着するととも
に,配設された発熱線7のレベリングが一定にできるた
め,下地層14の打設厚みが均一にできる。
また,発熱線7の固定や配設ピッチの補修もないこと
から,施工時の人員も少なくできる。
蓄熱材5は,床基盤層1の上に所定の間隔をあけて連
続帯状に並設し,その上にヒータユニット6の基布11を
重ねてセットしたことにより,帯状に並べた蓄熱材5の
間に下地層14を打設できることから,床構造的に耐荷重
性が向上するだけでなく,床の中に空気層を作らないの
で蓄熱効率が良い。
また,蓄熱材5を連続帯状に長くセットしたことによ
り,ヒータユニット6も長尺にでき,固定する手間の省
力化が計れる。
床基盤層1の形成と下地層14の打設および床仕上げ材
15の工事は建築工事側で行い,蓄熱材5とヒータユニッ
ト6の設置は暖房工事側でまとめて行い,工事の各工程
が建築工事と暖房工事とで入り乱れないことから,工事
の取り合いや調整を簡略化できる。
更に,蓄熱材5,ヒータユニット6,下地層14,床仕上げ
材15の順に積層構造であることから,床仕上げ材15側へ
の熱の伝わりが早く暖房効率を向上できるほか,万一発
熱線7が断線して補修する必要性が生じた場合,蓄熱材
5とヒータユニット6の基布11との剥離性が良く,蓄熱
材5が所定の間隔をあけて連続帯状に並設してあるの
で,蓄熱材5を破損することなくヒータユニット6の交
換修理ができる。
(発明の効果) 以上詳述したごとく,本発明の床基盤層を形成した上
に蓄熱材を連続帯状に隣と所定の間隔をあけて並設し,
これら蓄熱材の上に発熱線を予め基布に蛇行配設したヒ
ータユニットをその基布部分が蓄熱材に接触して重なる
ように載置固定し,これらの上にモルタルの下地層を打
設後,床仕上げ材を施工する蓄熱式床暖房装置の施工方
法によれば,以下の効果が望めることから,産業上の利
用価値は大なるものがある。
(1)発熱線の埋設工事が手間をかけずに一定間隔で施
工できるので,床面の局部が熱を起こさず暖房性能や耐
久寿命に優れ,広い施工面積でも小人数で迅速に施工で
きる。
(2)ヒータユニットの基布を蓄熱材に接触して重なる
ように載置固定して施工したことにより,蓄熱材の加熱
効率や床上への熱伝導がよくなり,床の機械的耐久性を
向上できる。
(3)建設工事と暖房工事との取り合いと調整が容易に
なり,工事が迅速に進められる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例による蓄熱式床暖房装置
の施工方法で形成された蓄熱式床暖房装置の断面斜視
図,第2図は第1図の断面図,第3図は本発明に使用さ
れるヒータユニットの要部斜視図,第4図は第2の実施
例による蓄熱式床暖房装置の施工方法で形成された蓄熱
式床暖房装置の断面斜視図である。 1……床基盤層,5……蓄熱材,6……ヒータユニット,7…
…発熱線,11……基布,14……下地層,15……床仕上げ
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−8632(JP,A) 特開 昭63−54530(JP,A) 特開 昭63−6329(JP,A) 実開 昭63−165411(JP,U) 実開 昭63−19115(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24D 11/00 F24H 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モルタル床中に蓄熱材(5)とこの蓄熱材
    (5)を加温するヒータユニット(6)とを埋設し,蓄
    熱された熱の放散により床面を加温する蓄熱式床暖房装
    置の施工方法において,床基盤層(1)を形成し,この
    床基盤層(1)表面に複数個の蓄熱材(5)を連続帯状
    にかつ隣の蓄熱材(5)の列と所定の間隔をあけて並設
    し,これら蓄熱材(5)の上面に発熱線(7)を基布
    (11)に蛇行状に固定してなるヒータユニット(6)を
    その基布(11)部分が蓄熱材(5)側でかつ上面に重な
    るように載置固定し,それらの上にモルタルの下地層
    (14)を介して床仕上げ材(15)を設けたことを特徴と
    する蓄熱式床暖房装置の施工方法。
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