JP2793284B2 - 焼付硬化性の優れた超高強度冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
焼付硬化性の優れた超高強度冷延鋼板の製造方法Info
- Publication number
- JP2793284B2 JP2793284B2 JP1224259A JP22425989A JP2793284B2 JP 2793284 B2 JP2793284 B2 JP 2793284B2 JP 1224259 A JP1224259 A JP 1224259A JP 22425989 A JP22425989 A JP 22425989A JP 2793284 B2 JP2793284 B2 JP 2793284B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- temperature
- ultra
- rolled steel
- high strength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、焼付硬化性の優れた超高強度冷延鋼板の製
造方法に関し、詳しくは、引張強さが100kgf/mm2級以上
で、焼付硬化量が13kgf/mm2以上の焼付硬化性の優れた
超高強度冷延鋼板の製造方法に関するものである。
造方法に関し、詳しくは、引張強さが100kgf/mm2級以上
で、焼付硬化量が13kgf/mm2以上の焼付硬化性の優れた
超高強度冷延鋼板の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 近年、自動車の安全性向上および軽量化の要求が高ま
り、加工性の優れた100kgf/mm2級の超高強度冷延鋼板が
使用されるに至っている。また、自動車メーカーでは、
さらに、高強度化への動きがあり120kgf/mm2級の要望も
ある。しかし、高強度化が進むと加工の際、成形品が捩
じれたり、スプリングバッグにより所定の形状がでない
ばかりか、延性の低下による加工割れが発生し易くな
る。したがって、加工する際は強度が低く、成形後は成
品強度の高い材料が望ましい。従来からも、車体外板等
には耐デント性の観点から塗装焼付時に硬化させる焼付
硬化鋼板が使用されているがこれらの焼付硬化鋼板の焼
付硬化量は3〜5kgf/mm2程度である。
り、加工性の優れた100kgf/mm2級の超高強度冷延鋼板が
使用されるに至っている。また、自動車メーカーでは、
さらに、高強度化への動きがあり120kgf/mm2級の要望も
ある。しかし、高強度化が進むと加工の際、成形品が捩
じれたり、スプリングバッグにより所定の形状がでない
ばかりか、延性の低下による加工割れが発生し易くな
る。したがって、加工する際は強度が低く、成形後は成
品強度の高い材料が望ましい。従来からも、車体外板等
には耐デント性の観点から塗装焼付時に硬化させる焼付
硬化鋼板が使用されているがこれらの焼付硬化鋼板の焼
付硬化量は3〜5kgf/mm2程度である。
(発明が解決しようとする課題) 上記で述べたように、焼付硬化量は、加工のし易さの
点から大きいほうが望ましく、鋼板が高強度化されれば
されるほど焼付硬化量は大きくなければならない。しか
しながら、従来使用されている焼付硬化鋼板の焼付硬化
量は3〜5kgf/mm2程度で、満足のいくものではない。
点から大きいほうが望ましく、鋼板が高強度化されれば
されるほど焼付硬化量は大きくなければならない。しか
しながら、従来使用されている焼付硬化鋼板の焼付硬化
量は3〜5kgf/mm2程度で、満足のいくものではない。
(課題を解決するための手段) そこで、本発明者らは焼付硬化量を向上させるために
鋭意研究を重ねた結果、体積率で所定のマルテンサイト
を生じさせれば、安定した母材強度および延性を有し、
優れた焼付硬化性のある超高強度冷延鋼板を得ることが
できるという知見に基づいて本発明に至ったものであ
る。
鋭意研究を重ねた結果、体積率で所定のマルテンサイト
を生じさせれば、安定した母材強度および延性を有し、
優れた焼付硬化性のある超高強度冷延鋼板を得ることが
できるという知見に基づいて本発明に至ったものであ
る。
その第1発明は、C:0.1〜0.3%、Si:0.2〜2.5%、Mn:
0.5〜2.5%を含み、残部Feおよび不可避不純物からなる
鋼板を冷間圧延した後、Ac1以上の温度で再結晶焼鈍
し、次いで強制空冷を行い、750〜400℃の温度範囲から
100℃/sec以上の冷却速度で室温まで急冷し、その後150
〜450℃の温度範囲で1秒〜10分間の過時効処理を施す
ことにより、フェライトと体積率で30〜95%のマルテン
サイトとを含む低温変態生成物からなり、かつ引張強さ
が100kgf/mm2以上で、焼付硬化量が13kgf/mm2以上であ
る焼付硬化性の優れた超高強度冷延鋼板の製造方法であ
る。
0.5〜2.5%を含み、残部Feおよび不可避不純物からなる
鋼板を冷間圧延した後、Ac1以上の温度で再結晶焼鈍
し、次いで強制空冷を行い、750〜400℃の温度範囲から
100℃/sec以上の冷却速度で室温まで急冷し、その後150
〜450℃の温度範囲で1秒〜10分間の過時効処理を施す
ことにより、フェライトと体積率で30〜95%のマルテン
サイトとを含む低温変態生成物からなり、かつ引張強さ
が100kgf/mm2以上で、焼付硬化量が13kgf/mm2以上であ
る焼付硬化性の優れた超高強度冷延鋼板の製造方法であ
る。
(作用) 以下、本発明の作用について詳述していくことにす
る。
る。
先ずは、本発明における鋼の化学成分の限定理由につ
いて説明する。
いて説明する。
Cは、鋼板の引張強さを支配する重要な元素であり、
マルテンサイト組織を得、100kgf/mm2以上の引張強さを
得るためには、少なくとも0.1%以上の添加を必要と
し、強度を高める観点からは多いほどよいが、過多に添
加するとスポット溶接性を損なうので、その上限は0.3
%とする。したがって、Cの添加量は0.1〜0.3%とす
る。
マルテンサイト組織を得、100kgf/mm2以上の引張強さを
得るためには、少なくとも0.1%以上の添加を必要と
し、強度を高める観点からは多いほどよいが、過多に添
加するとスポット溶接性を損なうので、その上限は0.3
%とする。したがって、Cの添加量は0.1〜0.3%とす
る。
Siは、鋼の延性を劣化させずに強度を上昇させるとと
もに、フェライト・オーステナイト温度域を拡大する元
素でもあり、本発明においては、適正な再結晶温度を拡
大するために添加している。また、フェライト中の固溶
C量を増す元素でもあり焼付硬化性を高めるために有用
である。かかる効果を発揮させるには、添加量は少なく
とも0.2%以上必要であるが過多に添加するときは、製
造費用を高めるのみならず適正な再結晶温度を高めるの
でその上限は2.5%とする。したがって、Siの添加量は
0.2〜2.5%とする。
もに、フェライト・オーステナイト温度域を拡大する元
素でもあり、本発明においては、適正な再結晶温度を拡
大するために添加している。また、フェライト中の固溶
C量を増す元素でもあり焼付硬化性を高めるために有用
である。かかる効果を発揮させるには、添加量は少なく
とも0.2%以上必要であるが過多に添加するときは、製
造費用を高めるのみならず適正な再結晶温度を高めるの
でその上限は2.5%とする。したがって、Siの添加量は
0.2〜2.5%とする。
Mnは、強度を上昇させるとともに、オーステナイト相
を安定化し、冷却過程におけるマルテンサイトの生成を
促進させる元素である。この効果を得るためには少なく
とも0.5%以上の添加が必要であるが、過多に添加する
とMnの偏析が生じ、層状組織になりやすいのでその上限
は2.5%とする。したがって、Mnの添加量は0.5〜2.5%
とする。
を安定化し、冷却過程におけるマルテンサイトの生成を
促進させる元素である。この効果を得るためには少なく
とも0.5%以上の添加が必要であるが、過多に添加する
とMnの偏析が生じ、層状組織になりやすいのでその上限
は2.5%とする。したがって、Mnの添加量は0.5〜2.5%
とする。
つぎに、製造条件の限定理由について説明する。
本発明法においては、冷間圧延に先だって行う熱間圧
延は、その仕上げ温度をAr3変態点以上とし、熱間圧延
後の焼鈍において再結晶組織を均一化するために600℃
以下の低温巻取りが好ましい。ついで、焼鈍後の熱延材
は酸洗され冷間圧延される。この冷間圧延は、再結晶を
促進させるために冷却率30%以上で行うのが好ましい。
延は、その仕上げ温度をAr3変態点以上とし、熱間圧延
後の焼鈍において再結晶組織を均一化するために600℃
以下の低温巻取りが好ましい。ついで、焼鈍後の熱延材
は酸洗され冷間圧延される。この冷間圧延は、再結晶を
促進させるために冷却率30%以上で行うのが好ましい。
冷間圧延後の再結晶焼鈍は冷間圧延で生じた結晶構造
の変化を回復させるためのもので、Ac1変態点以上の温
度で行い、再結晶焼鈍後は結晶粒の粗大化を防止するた
めに強制空冷を行い、750〜400℃の温度範囲から100℃/
sec以上の冷却速度で室温まで急冷する。
の変化を回復させるためのもので、Ac1変態点以上の温
度で行い、再結晶焼鈍後は結晶粒の粗大化を防止するた
めに強制空冷を行い、750〜400℃の温度範囲から100℃/
sec以上の冷却速度で室温まで急冷する。
ここで、急冷条件の限定理由について説明する。再結
晶焼鈍後の急冷はオーステナイトをマルテンサイトを主
とする第2相に変態させるためのもので、体積率で30〜
95%のマルテンサイトが必要である。そのためには、少
なくとも750〜400℃の温度範囲から100℃/sec以上の冷
却速度で室温まで急冷することが重要である。
晶焼鈍後の急冷はオーステナイトをマルテンサイトを主
とする第2相に変態させるためのもので、体積率で30〜
95%のマルテンサイトが必要である。そのためには、少
なくとも750〜400℃の温度範囲から100℃/sec以上の冷
却速度で室温まで急冷することが重要である。
さらに、急冷後は150〜450℃の温度範囲で1秒〜10分
間の過時効処理を施す。この過時効処理は延性を回復す
るものである。過時効処理の温度は、150℃未満では十
分な延性は得られず、450℃を超えると固溶Cが析出
し、強度が低下する。このため、過時効処理の温度は、
150〜450℃の範囲に限定した。処理時間については、過
時効処理はその温度に対象物が達していれば十分であ
り、処理時間は1秒以上とした。また、処理時間を長く
してもこれ以上の処理効果は望めず、経済的でないため
その上限は10分間とした。
間の過時効処理を施す。この過時効処理は延性を回復す
るものである。過時効処理の温度は、150℃未満では十
分な延性は得られず、450℃を超えると固溶Cが析出
し、強度が低下する。このため、過時効処理の温度は、
150〜450℃の範囲に限定した。処理時間については、過
時効処理はその温度に対象物が達していれば十分であ
り、処理時間は1秒以上とした。また、処理時間を長く
してもこれ以上の処理効果は望めず、経済的でないため
その上限は10分間とした。
ここで、マルテンサイト体積率の限定理由について述
べる。
べる。
第1図にマルテンサイト体積率と焼付硬化量との関係
を示す。第1図は、C:0.14%、Si:0.40%、Mn:2.00%と
C:0.17%、Si:1.40%、Mn:2.00%の2鋼種の冷延鋼板に
ついて、850℃で再結晶焼鈍を行た後、750〜450℃の温
度範囲から急冷(水焼入れ)し、その後350℃で過時効
処理を行った鋼板のマルテンサイト体積率と焼付硬化量
との関係を示したものである。なお、焼付硬化処理は2
%予歪みを与えた後、170℃で20分間である。図中横軸
はマルテンサイト体積率を、縦軸は焼付硬化量をそれぞ
れ示す。同図から明らかなように、マルテンサイト体積
率が30%未満では固溶C量が少なく、13kgf/mm2以上の
焼付硬化量は得られず、また、マルテンサイト体積率が
95%を超えると降伏比が高くなり焼付硬化量は減少す
る。したがって、13kgf/mm2以上の焼付硬化量を確保す
るために、マルテンサイト体積率は30〜95%の範囲に限
定した。
を示す。第1図は、C:0.14%、Si:0.40%、Mn:2.00%と
C:0.17%、Si:1.40%、Mn:2.00%の2鋼種の冷延鋼板に
ついて、850℃で再結晶焼鈍を行た後、750〜450℃の温
度範囲から急冷(水焼入れ)し、その後350℃で過時効
処理を行った鋼板のマルテンサイト体積率と焼付硬化量
との関係を示したものである。なお、焼付硬化処理は2
%予歪みを与えた後、170℃で20分間である。図中横軸
はマルテンサイト体積率を、縦軸は焼付硬化量をそれぞ
れ示す。同図から明らかなように、マルテンサイト体積
率が30%未満では固溶C量が少なく、13kgf/mm2以上の
焼付硬化量は得られず、また、マルテンサイト体積率が
95%を超えると降伏比が高くなり焼付硬化量は減少す
る。したがって、13kgf/mm2以上の焼付硬化量を確保す
るために、マルテンサイト体積率は30〜95%の範囲に限
定した。
(実施例) 本発明の構成は上記の通りであるが、以下に実施例を
挙げて本発明について説明する。
挙げて本発明について説明する。
実施例1 第1表に示す化学組成を有する鋼片を、850〜900℃の
温度で熱間圧延を完了し、600℃の温度で巻取り厚み2.5
mmの鋼帯に仕上げた。これを酸洗した後、厚み1.2mmに
冷間圧延し、ついで、850℃で再結晶焼鈍し、第2表に
示す水焼入れ開始温度から水焼入れし、水焼入れ後、第
2表に示す温度で4分間過時効処理を行った。過時効処
理後の機械的性質と焼付硬化処理による焼付硬化量を第
2表に併記する。なお、焼付硬化処理は2%予歪みを与
えた後、170℃で20分間である。
温度で熱間圧延を完了し、600℃の温度で巻取り厚み2.5
mmの鋼帯に仕上げた。これを酸洗した後、厚み1.2mmに
冷間圧延し、ついで、850℃で再結晶焼鈍し、第2表に
示す水焼入れ開始温度から水焼入れし、水焼入れ後、第
2表に示す温度で4分間過時効処理を行った。過時効処
理後の機械的性質と焼付硬化処理による焼付硬化量を第
2表に併記する。なお、焼付硬化処理は2%予歪みを与
えた後、170℃で20分間である。
第1表に供試鋼の化学組成を、第2表に再結晶焼鈍温
度、水焼入れ開始温度、過時効処理温度、マルテンサイ
ト体積率、過時効処理後の機械的性質および焼付硬化量
をそれぞれ示す。
度、水焼入れ開始温度、過時効処理温度、マルテンサイ
ト体積率、過時効処理後の機械的性質および焼付硬化量
をそれぞれ示す。
第2表に示すように、比較法1は鋼種Aを使用してい
るため、C量が0.08%と本発明法の限定範囲を低めに外
れているため、マルテンサイト体積率は7%と低く、焼
付硬化量は4.5kgf/mm2と小さい。
るため、C量が0.08%と本発明法の限定範囲を低めに外
れているため、マルテンサイト体積率は7%と低く、焼
付硬化量は4.5kgf/mm2と小さい。
比較法2は鋼種Bを使用したものであるが、比較法2
は過時効処理温度が460℃と本発明法の限定範囲を高め
に外れているため、マルテンサイト中の固溶Cが析出
し、焼付硬化量は劣っている。
は過時効処理温度が460℃と本発明法の限定範囲を高め
に外れているため、マルテンサイト中の固溶Cが析出
し、焼付硬化量は劣っている。
比較法4、比較法5および本発明法6は鋼種Cを使用
したものであるが、比較法4はマルテンサイト体積率が
97%と高めに、一方、比較法5はマルテンサイト体積率
が20%と低めに本発明法の限定範囲を外れているため、
本発明法6よりも焼付硬化量は劣っている。
したものであるが、比較法4はマルテンサイト体積率が
97%と高めに、一方、比較法5はマルテンサイト体積率
が20%と低めに本発明法の限定範囲を外れているため、
本発明法6よりも焼付硬化量は劣っている。
比較法7、比較法8および本発明法9は鋼種Dを使用
したものであるが、比較法7は過時効処理温度が500℃
と本発明法の限定範囲を高めに外れているため、マルテ
ンサイト中の固溶Cが析出し、本発明法9よりも焼付硬
化量は劣っている。一方、比較法8はマルテンサイト体
積率が25%と本発明法の限定範囲を低めに外れているた
め、本発明法9よりも焼付硬化量は劣っている。
したものであるが、比較法7は過時効処理温度が500℃
と本発明法の限定範囲を高めに外れているため、マルテ
ンサイト中の固溶Cが析出し、本発明法9よりも焼付硬
化量は劣っている。一方、比較法8はマルテンサイト体
積率が25%と本発明法の限定範囲を低めに外れているた
め、本発明法9よりも焼付硬化量は劣っている。
以上の実施例からも明らかなように、本発明に係わる
焼付硬化性の優れた超高強度冷延鋼板の製造方法は、13
kgf/mm2以上の焼付硬化量および100kgf/mm2以上の引張
強さを有する超高強度冷延鋼板の製造に相応しいもので
ある。
焼付硬化性の優れた超高強度冷延鋼板の製造方法は、13
kgf/mm2以上の焼付硬化量および100kgf/mm2以上の引張
強さを有する超高強度冷延鋼板の製造に相応しいもので
ある。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明に係わる焼付硬化性の優
れた超高強度冷延鋼板の製造方法は、上記の構成である
から、成形後に降伏強度を高めることができるため、同
強度レベルの従来鋼に比較して成形が容易で、かつ、圧
壊特性にも優れているという効果を有するものである。
れた超高強度冷延鋼板の製造方法は、上記の構成である
から、成形後に降伏強度を高めることができるため、同
強度レベルの従来鋼に比較して成形が容易で、かつ、圧
壊特性にも優れているという効果を有するものである。
第1図はマルテンサイト体積率と焼付硬化量との関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 9/46 - 9/48 C21D 8/02 - 8/04
Claims (1)
- 【請求項1】C:0.1〜0.3%、Si:0.2〜2.5%、Mn:0.5〜
2.5%を含み、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼板
を冷間圧延した後、Ac1以上の温度で再結晶焼鈍し、次
いで強制空冷を行い、750〜400℃の温度範囲から100℃/
sec以上の冷却速度で室温まで急冷し、その後150〜450
℃の温度範囲で1秒〜10分間の過時効処理を施すことに
より、フェライトと体積率で30〜95%のマルテンサイト
とを含む低温変態生成物からなり、かつ引張強さが100k
gf/mm2以上で、焼付硬化量が13kgf/mm2以上であること
を特徴とする焼付硬化性の優れた超高強度冷延鋼板の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1224259A JP2793284B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 焼付硬化性の優れた超高強度冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1224259A JP2793284B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 焼付硬化性の優れた超高強度冷延鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0387320A JPH0387320A (ja) | 1991-04-12 |
JP2793284B2 true JP2793284B2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=16810973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1224259A Expired - Fee Related JP2793284B2 (ja) | 1989-08-29 | 1989-08-29 | 焼付硬化性の優れた超高強度冷延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2793284B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11193418A (ja) * | 1997-12-29 | 1999-07-21 | Kobe Steel Ltd | 平坦性に優れた高強度冷延鋼板の製造方法 |
JP2004225155A (ja) * | 2002-11-29 | 2004-08-12 | Toyo Kohan Co Ltd | ガスケット材用冷延鋼板、その製造方法およびその製造方法により製造されたガスケット材 |
JP3934604B2 (ja) * | 2003-12-25 | 2007-06-20 | 株式会社神戸製鋼所 | 塗膜密着性に優れた高強度冷延鋼板 |
KR101568511B1 (ko) | 2013-12-23 | 2015-11-11 | 주식회사 포스코 | 강도와 연성이 우수한 열처리 경화형 강판 및 그 제조방법 |
JP6819254B2 (ja) * | 2016-12-06 | 2021-01-27 | 日本製鉄株式会社 | 焼付硬化性に優れる高強度鋼板および製造方法 |
WO2020022477A1 (ja) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | 日本製鉄株式会社 | 高強度鋼板 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6110011A (ja) * | 1984-06-25 | 1986-01-17 | Dainichi Seika Kogyo Kk | 光導電性セレン化カドミウムの製造方法 |
-
1989
- 1989-08-29 JP JP1224259A patent/JP2793284B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0387320A (ja) | 1991-04-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2528387B2 (ja) | 成形性及びストリップ形状の良好な超高強度冷延鋼板の製造法 | |
JPH0564215B2 (ja) | ||
JPS646262B2 (ja) | ||
JPH0823048B2 (ja) | 焼付硬化性と加工性に優れた熱延鋼板の製造方法 | |
JPH0759726B2 (ja) | 局部延性にすぐれる高強度冷延鋼板の製造方法 | |
JP2793284B2 (ja) | 焼付硬化性の優れた超高強度冷延鋼板の製造方法 | |
JPH0830212B2 (ja) | 加工性に優れた超高強度冷延鋼板の製造方法 | |
JPH0826401B2 (ja) | 加工性及び衝撃特性に優れた超高強度冷延鋼板の製造法 | |
JP3383017B2 (ja) | 加工性に優れた焼付け硬化性高強度冷延鋼板の製造方法 | |
JPH0790488A (ja) | 耐水素脆化特性の優れた超高強度冷延鋼板とその製造方法 | |
JPH05230614A (ja) | 深絞り用高強度溶融亜鉛メッキ鋼板の製造方法 | |
JPS5830374B2 (ja) | 絞り用硬質冷延鋼板の製造法 | |
JP2588648B2 (ja) | 超高張力電縫鋼管の製造方法 | |
JPS6369923A (ja) | 焼付硬化性をもつ深絞り用冷延鋼板の製造方法 | |
JPS6046167B2 (ja) | 連続焼鈍による非時効性で塗装焼付硬化能の優れた深紋り用高強度冷延鋼板の製造方法 | |
JPH0192317A (ja) | 伸びフランジ加工性の優れた高強度薄鋼板の製造方法 | |
JP2981629B2 (ja) | 深絞り性に優れる複合組織焼付硬化性鋼板の製造方法 | |
JP2560168B2 (ja) | 低温での塗装焼付硬化性に優れた冷延鋼板の製造方法 | |
JPH0550150A (ja) | 温間プレス成形法及び温間プレス成形用薄鋼板の製造法 | |
JP2816592B2 (ja) | 焼付硬化性の優れた深絞り用冷延鋼板の製造方法 | |
JPH07102341A (ja) | 耐水素脆化特性の優れた超高強度冷延鋼板とその製造方法 | |
JPS5852440A (ja) | 高い深絞り性を有し、プレス加工性の優れた遅時効性高強度冷延鋼板の連続焼鈍による製造方法 | |
JPH0681045A (ja) | 加工性および焼付硬化性に優れた冷延鋼板の製造方法 | |
JPH04128319A (ja) | 低降伏比高強度冷延鋼板の製造方法 | |
JPS63171832A (ja) | 常温非時効性及び焼付硬化性の優れた冷延鋼板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080619 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090619 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |