JP2793035B2 - 光ディスク及びその製造方法 - Google Patents

光ディスク及びその製造方法

Info

Publication number
JP2793035B2
JP2793035B2 JP2293586A JP29358690A JP2793035B2 JP 2793035 B2 JP2793035 B2 JP 2793035B2 JP 2293586 A JP2293586 A JP 2293586A JP 29358690 A JP29358690 A JP 29358690A JP 2793035 B2 JP2793035 B2 JP 2793035B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical recording
adhesive layer
optical
epoxy resin
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2293586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04168635A (ja
Inventor
有民 米村
▲えい▼一 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP2293586A priority Critical patent/JP2793035B2/ja
Publication of JPH04168635A publication Critical patent/JPH04168635A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2793035B2 publication Critical patent/JP2793035B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐久性,耐環境性に優れた貼り合わせ構成の
光記録媒体に関する。
[従来技術] 近年、大容量メモリーの1つとして光ディスクの商品
化,開発が活発である。これら光ディスクにおいては大
量の記録容量を持たせるため、一つのビットはわずか1
ミクロン前後の長さである。そして情報の書き込み、読
み出し,消去などは、1分間に1,800回転以上の高速回
転しているディスク上に、直径1ミクロン前後に絞り込
んだレーザー光を集光し、位置検出,焦点調節などを行
ないながら実行される。従って、光ディスクでは、極く
僅かな基板のソリ,平行度のズレ,変形,傷,異物など
も、信号エラーにつながる。
このため、光ディスクの製造には、半導体製造時に劣
らない程、細心の注意、環境の清潔さが要求されてい
る。また光ディスクでは信頼性を高めるためレーザー記
録用薄膜を2枚の透明基板で挟み込んだ構成になってい
る場合が多い。この貼り合わせ構成のものでは、2枚の
透明基板を接着剤を介して貼り合わせる接着工程が重要
であり、この工程により歩留まりや光ディスクの信頼性
が左右されることも多い。
従来、この接着法としてはホットメルト系接着剤を用
いる方法が知られているが、この方式では貼り合わせ時
に熱と圧力が媒体に加わるため、基板に余計なソリや歪
み,傷つきや気泡などが発生し易く、しかも記録膜によ
っては、熱の影響による変質の可能性も危惧され、更
に、高温高湿度下では接着力低下による剥離も生じる場
合があるなど、多くの問題がある。
一方、エポキシ樹脂等のいわゆる熱硬化型の接着剤を
用いる場合には安定した接着力を得易い長所がある。一
般に主剤と硬化剤とを混合してから塗布するが、この
際、混合してからの塗布可能時間(ポットライフ)が比
較的短く、粘度も高いため気泡が入り易く、長時間の均
一な膜厚の塗布が困難であるなど、主として工程上の問
題が多かった。
更に、エポキシ樹脂は接着強度,耐久性に優れ、ディ
スクの貼り合わせ用接着剤としては非常に好ましい特性
を持つが、硬化時の収縮が大きく、これが記録膜に応力
を与え、劣化の原因になるとされ、欠点と考えられてき
た。
[発明の目的] 本発明は、かかる現状に鑑みなされたもので、その目
的は高性能を要求される光ディスクの接着工程を効率的
に行い、かつ、過酷な条件下においても光ディスクの変
形や品質の低下を起こさない優れた光ディスク及びその
製造方法を提供することにある。
[発明の構成,作用効果] 上述の目的は以下の本発明により達成される。すなわ
ち本発明は、透明基板上に光記録膜を形成した2枚の光
記録媒体、または、前記光記録媒体と保護平板とを光記
録膜が内側になるように接着剤層により貼り合わせてな
る光ディスクにおいて、前記接着剤層が膜厚5〜100μ
mで未反応成分が1〜20重量%のエポキシ樹脂系の接着
剤層からなることを特徴とする光ディスクを第1発明と
し、透明基板上に光記録膜を形成した2枚の光記録媒
体、または、前記光記録媒体と保護平板とを光記録膜が
内側になるように接着剤層により貼り合わせてなる光デ
ィスクの製造方法において、接着剤としてエポキシ樹脂
系を用い、接着剤層の膜厚が5〜100μmでその未反応
成分量が1〜20重量%となるように、接着する一方の面
にエポキシ樹脂成分を、その他の面には硬化剤成分を塗
布した後、貼り合わせることを特徴とする光ディスクの
製造方法を第2発明とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
具体例を説明する前に本発明の大要を図を用いて説明
する。第1図は光ディスクの接着前の状態にある断面の
一部を示したものである。すなわち、本発明は、透明基
板1の上に予め光記録膜2を形成した光ディスクの一方
の記録膜2の上に、エポキシ接着剤の一方の成分例え
ば、エポキシ樹脂成分を塗布した層3aを設け、その一方
で、張り合わせる他方のディスクの上には、他方成分
(硬化剤)を塗布した層3bを設け、これら二つのディス
クを第2図の如く貼り合わせ、室温または適当な温度で
硬化させ、未反応成分を所定量含有する所定厚さの接着
剤層3により両ディスクを接着するものである。
本発明で使用するエポキシ樹脂に特に制約はない。例
えば、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとから誘
導される各種の重合度のもの、その他特別なものとして
例えばヘキサフロロアセトンとフェノールとから誘導さ
れたビスフェノールFなど、あるいはビスフェノールH,
ビスフェノールZなど各種のビスフェノールとエピクロ
ルヒドリンとの反応生成物やレゾルシン,ノボラック等
から誘導されるエポキシ化合物、その他グリセリンエー
テル型のエポキシ化合物等が挙げられる。また硬化剤に
ついても制約はないが、硬化条件などを考慮するとアミ
ンタイプのものが好ましい。
これら接着剤成分層(第1図の3a,3b)の塗布はスク
リーン印刷,回転塗布(スピコート),ロールコート,
スプレーコート,その他キスコートなど各種の条件を勘
案して選ぶことができる。
エポキシ樹脂を硬化させる場合には主剤と硬化剤の配
合比を制御する必要があるが、例えば主剤100部に対し
て硬化剤50部を混合する必要がある場合には、このよう
な比になるように各層の膜厚を調整する。
膜厚は余り厚いと混合効果の点から好ましくなく、通
常5〜100μm、特に好ましくは10〜50μmの範囲が望
ましい。これらは主としてエポキシ樹脂の粘度,硬化剤
との相溶性,反応性などにより決められる。
接着剤塗布時の記録膜の損傷をなくすため、記録膜と
接着剤膜との間に、有機保護膜例えば、UV硬化樹脂など
の薄い保護膜を形成してもよく、この場合の保護膜形成
には通常回転塗布法が適している。
光ディスクは、その方式に拘らず、透明基板の記録膜
を形成していない側から、集光されたレーザ光を照射し
て、その反射光により読み取りを行うものであるため、
記録膜近傍の接着剤中に気泡が存在すると反射率が変化
し、気泡が読み取りのエラーの原因となることがある。
気泡が劣化の開始点になったりする場合もある。従って
先に記したような接着剤膜の気泡の発生を防止すること
は重要である。ところが一般のエポキシ樹脂の場合に
は、比較的粘度の高い樹脂主剤と硬化剤とを混合後、直
ちに塗布する必要がある。このため接着剤中の気泡の除
去が非常に困難である。しかし、本発明によって得られ
る光ディスクは安定した粘度の主剤と硬化剤とを別々に
塗布し、必要に応じて別々に脱泡した後、貼り合わせる
ことにより得られるため、気泡の発生が少い。従って本
発明のディスクはエラーが少なく、耐久性に優れてい
る。
また、本発明のディスクは硬化収縮に伴う応力を吸収
するように、接着剤層中には未反応の成分を所定量含む
ようにしているが、柔軟な未反応成分により媒体の反り
が少なく、記録再生時の面振れ等の回転特性に優れ、更
には耐久性に好結果を与えることが期待される。
この未反応成分量は1〜20重量%の範囲であり、1重
量%以下の場合には硬化時の収縮を吸収する効果を期待
できないし、また20重量%以上の未反応成分があると接
着強度が低下するので好ましくない。特に2〜10重量%
の範囲内にあるものが好ましいと言える。
[本発明の効果] 本発明によれば、回転機械特性に優れ、耐久性に優れ
エラーの点でも有利な光記録媒体を安定して生産するこ
とができる。
以下、光磁気記録媒体の実施例について説明するが、
本発明が相変化型光記録媒体やその他色素を使用した光
記録媒体等各種の方式の光記録媒体に適用可能であるこ
とはこれまでの説明で明らかである。
実施例1,2、比較例1 RFマグネトロンスパッタリング装置を用い、TbFeCo合
金ターゲット、AlSiNターゲットを使用し、ポリカーボ
ネートよりなる130mmφの透明ディスク基板上にAlSiNか
らなる誘電体膜,TbFeCoからなる光磁気記録膜及びAlSiN
からなる保護膜の順に成膜して光磁気ディスクを作成し
た。
次いでこのようにして得られた光磁気ディスクの成膜
面の上にUV硬化樹脂(SD−17:大日本インキ化学
(株))を5〜10μm塗布し、所定条件で紫外線照射を
し、樹脂を硬化させ、媒体とした。
このようにして得られた2枚の光磁気ディスクの一方
のUV樹脂塗布側の表面上にエポキシ樹脂(油化シェル
(株):エピコート983U)を、他方の同表面に硬化剤
(油化シェル(株):エポメートN002)を後記の表の実
施例1,2の膜厚に塗工した。なお各塗液は十分脱泡した
ものを用いた。貼り合わせは減圧容器の中で行った。貼
り合わせた媒体は80℃中で30分加熱し硬化を行った。こ
こで、エポキシ樹脂と硬化剤との組成比,接着剤層の未
反応成分量は、その塗工膜厚で調整した。
また、表中の比較例は実施例1,2と同じ光磁気ディス
クと同じ成分からなり未反応成分が殆んどない組成の接
着剤を用い、塗布前に両成分を混合して混合物とし、こ
の混合物を接着する両面に実施例1の接着剤層と同じ厚
さになるように夫々厚さ8μmに塗工した後、貼り合わ
せたものである。
接着剤層中の未反応の成分の測定は以下のようにして
行った。すなわち、上記の操作を上記光磁気ディスクと
同じ形に切り抜いたポリエステルフィルムを使用して行
い、フィルムラミネート物を作成した。そしてその一部
を切抜き、重量測定した後、トルエン・MEK(1:1)の混
合溶媒中に浸漬し、40℃で1時間超音波振動を加え、可
溶性の未反応成分を抽出した。この後、同じ溶媒で洗浄
し乾燥,秤量し、未反応成分量を算出した。
一方貼り合わせ前後の各光磁気ディスクの機械特性を
測定し、半径方向の反り角(RADIAL TILT ANGLE)を求
め反り量の比較をした。これらの結果を表に纏めた。な
お反り角は、記録膜形成側が凹になる場合をプラスとし
た。
この結果より、本発明のディスクは貼り合わせ前後の
反り角変化が少なく、平面性が大巾に向上していること
がわかる。また比較例では接着剤層に若干の気泡が認め
られたが、実施例1,2では気泡は全く認められなかっ
た。更に接着剤層の形成においても実施例1,2の方が混
合物を用いた比較例に比べて膜厚の均一化が容易である
ことを確認した。
【図面の簡単な説明】
第1図は貼り合わせ前の積層構成の説明図、第2図は貼
り合わせ後の積層構成の説明図である。 1:基板,2:光記録層,3,3a,3b:接着剤層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/24 G11B 7/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上に光記録膜を形成した2枚の光
    記録媒体、または、前記光記録媒体と保護平板とを光記
    録膜が内側になるように接着剤層により貼り合わせてな
    る光ディスクにおいて、前記接着剤層が膜厚5〜100μ
    mで未反応成分が1〜20重量%のエポキシ樹脂系の接着
    剤層からなることを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】前記接着剤層は貼り合わせる一方の面にエ
    ポキシ樹脂成分を、他方の面に硬化剤成分を塗布した後
    重ね合わせて形成した層である請求項第1項記載の光デ
    ィスク。
  3. 【請求項3】透明基板上に光記録膜を形成した2枚の光
    記録媒体、または、前記光記録媒体と保護平板とを光記
    録膜が内側になるように接着剤層により貼り合わせてな
    る光ディスクの製造方法において、接着剤としてエポキ
    シ樹脂系を用い、接着剤層の膜厚が5〜100μmでその
    未反応成分量が1〜20重量%となるように、接着する一
    方の面にエポキシ樹脂成分を、その他の面には硬化剤成
    分を塗布した後、貼り合わせることを特徴とする光ディ
    スクの製造方法。
JP2293586A 1990-11-01 1990-11-01 光ディスク及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2793035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2293586A JP2793035B2 (ja) 1990-11-01 1990-11-01 光ディスク及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2293586A JP2793035B2 (ja) 1990-11-01 1990-11-01 光ディスク及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04168635A JPH04168635A (ja) 1992-06-16
JP2793035B2 true JP2793035B2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=17796646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2293586A Expired - Fee Related JP2793035B2 (ja) 1990-11-01 1990-11-01 光ディスク及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2793035B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04168635A (ja) 1992-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3289125B2 (ja) 光情報記録媒体
JP2793035B2 (ja) 光ディスク及びその製造方法
JPS6143772B2 (ja)
JPH0443332B2 (ja)
JP3537701B2 (ja) 光学記録媒体、光学記録媒体の製造方法、および、光学記録媒体の製造装置
JP2764290B2 (ja) 光記録媒体用接着剤
JPH09167382A (ja) 貼り合わせディスク及びその製造方法
JP3585813B2 (ja) 光情報記録媒体とその製造方法
JPH08161771A (ja) 情報媒体,その製造方法及びその製造装置
JP3068912B2 (ja) 光情報記録媒体およびその製造方法
JPS61151853A (ja) 光デイスク
JPH0370296B2 (ja)
JPH0689474A (ja) 光磁気記録媒体の製造方法
JPH10289494A (ja) 貼り合わせ型光ディスクの製造方法
JPH0845113A (ja) 光記録媒体の製造方法
JPH02239447A (ja) 光磁気記録媒体
JPH10112072A (ja) 記録担体およびその製造方法
JPH11328753A (ja) 円盤状記録媒体の製造方法
JPH05189820A (ja) 光記録媒体の製造方法
JPS6166239A (ja) 光デイスク
JPH0785507A (ja) 光ディスクの製造方法
JPH097222A (ja) 光情報記録媒体
JPH07182697A (ja) 光記録媒体の製造方法
JP2003030908A (ja) 情報記録媒体およびその製造方法
JPH0194550A (ja) 情報記録媒体の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees