JP2791837B2 - ブレーキ装置の制御方法 - Google Patents

ブレーキ装置の制御方法

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JP2791837B2 JP26827491A JP26827491A JP2791837B2 JP 2791837 B2 JP2791837 B2 JP 2791837B2 JP 26827491 A JP26827491 A JP 26827491A JP 26827491 A JP26827491 A JP 26827491A JP 2791837 B2 JP2791837 B2 JP 2791837B2
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紳一 進藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はブレーキ装置の制御方
法に関するものであり、更に詳細には、垂直循環式立体
駐車設備やエレベータ等の可動機構の減速制御に利用さ
れるものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、特開平2─261086や特開
平2─261087に開示されたブレーキ制御システム
の構成を模式的に示した図である。同図に示す負荷3は
立体駐車設備に該当しており、その速度は出力軸11を
介してモータM1(三相誘導モータ)の回転力により減
速される。そのモータM1自身も、ブレーキ装置12で
発生したブレーキ力を受けて回転する。
【0003】このブレーキ装置12は、同図に示す通
り、電動油圧押上機35,当該押上機35の駆動回路部
に当たるアンプ37及びモータM2,ブレーキドラム系
330,タコジェネレータ36及び制御回路100より
構成されている。ここにブレーキドラム系330は、電
動油圧押上機35が発する押上力の大きさにより、出力
するブレーキ力の大きさを変化させる。又、電動油圧押
上機35の押上力自身は、アンプ37及びモータM2を
通じて制御回路100により制御されている。
【0004】尚、本システムの動作の詳細に関しては上
記文献に委ねることとし、ここではその動作の概要を簡
単に述べるに留めることとする。即ち、本システムで
は、モータM1の出力軸11が目標回転数で回転してい
る平衡状態が想定され、実際の出力軸11の回転数ω1
がその目標回転数となる様な平衡ブレーキ値C2 の算出
が、出力軸11まわりのブレーキトルクのバランスを考
慮して行われる。その際、負荷3の大きさに依存してい
るブレーキトルクは、タコジェネレータ36により出力
軸11の回転数ω1 を検出することによって検出されて
おり、制御回路100はタコジェネレータ36の検出信
号を受けて、必要なブレーキ値C2 (以後、ブレーキ信
号と言う)を算出、補正する。これにより、出力軸11
の目標回転数が実現され、負荷3の大きさに応じた減速
制御が達成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記方法により原理的
には、目標回転数に応じたモータの回転数を実現するこ
とが可能となる。しかし、実際にはブレーキ信号C
2 (計算値)と出力されるブレーキトルクとの間にヒス
テリシスが発生するため、算出した必要なブレーキトル
クが実際に出力されず、その結果、モータの回転数が不
安定になるという問題が生じていた。この様なヒステリ
シスの発生は、モータM1の出力軸11とブレーキドラ
ム系330との連結部分等に於ける摩擦やブレーキドラ
ム系330内において使用しているバネ材が伸縮応答す
る際に生じる時間的遅れ等に起因している。
【0006】尚、上記問題点は図4に例示した様な立体
駐車設備用のブレーキ装置12に特有な問題点に留まら
ず、機構的にヒステリシスを発生せしめる様な構造を有
するブレーキ装置一般について生じる問題点であり、こ
の様な問題点を解消すべく創作されたのが本発明であ
る。即ち、本発明は、ブレーキトルクにヒステリシスが
存在する場合においてもなおブレーキ装置を安定に制御
できる方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、下記の電気
的処理を施すことによって機構的に発生するヒステリシ
スによる影響を抑制しようとするものである。即ち、ブ
レーキ装置内の駆動体の回転数が目標回転数となる様に
算出されたブレーキ信号にディザ信号を合成し、合成後
の信号を新たなブレーキ信号としてブレーキ装置を制御
したものである。
【0008】
【作用】本来適切な値に算出されたブレーキ信号にディ
ザ信号を合成することにより、合成後の信号とブレーキ
トルクとの間には等価的に線形関係が成立しているもの
と見做すことができるようになる。
【0009】
【実施例】図1は、この発明の一実施例である制御回路
100を示す。この制御回路100が適用されるブレー
キ装置は、図4に例示したブレーキ装置12と同一であ
る。尚、本制御回路100内のブレーキ値算出回路10
0Aは、タコジェネレータ36の検出信号に基づき角周
波数ω1 が目標角周波数に一致するように適切なブレー
キ値Fを算出する回路であり、その詳細は既述文献(特
開平2─261086等)に開示された通りであって、
本回路100A自身は公知である。
【0010】一方、ディザ信号発生回路100Bは、ブ
レーキ値算出回路100Aと同一のクロック(図示せ
ず)を有し、ブレーキ値Fに同期したディザ信号F1
発生する。そしてブレーキ値Fとディザ信号F1 は、合
成回路100Cにおいて合成される。更に合成信号F2
は、信号変換回路107によりモータM2に印加するの
に適した信号C2 に変換される。
【0011】図2は、ブレーキ信号C2 と出力軸11に
於けるブレーキトルクTB との関係を示した説明図であ
る。特に、曲線2a及び2bは、ディザ信号F1 を合成
していない場合のブレーキ信号C2(ブレーキ値Fその
ものに相当)とブレーキトルクTB との関係を示したも
のであり、X印はブレーキ信号C2 の電圧を増加させる
方向に於けるブレーキトルクTB の変化を示しており、
〇印はブレーキ信号C2 の電圧を減少させる方向に於け
るその変化を示している。同図に示す通り、ブレーキ信
号C2 が高電圧となる範囲においてヒステリシスが発生
している。この様なヒステリシスがある場合には、モー
タM1を低速時において安定に制御することが困難とな
る。
【0012】そこで、この様なヒステリシスを有するブ
レーキ信号C2 (F1 =0の場合におけるブレーキ値F
に相当)にディザ信号F1 を重ね合わせる(合成)こと
によって、ブレーキ信号C2 とブレーキトルクTB との
関係を線形と見做すことができる。図中の曲線2cは、
実際にブレーキ値Fにディザ信号F1 を合成することに
よってブレーキ信号C2 を得た場合に於けるブレーキ信
号C2 とブレーキトルクTB との関係を示す曲線であ
り、近似的に直線と見做すことができることがわかる。
尚、図2に、参考として、重畳すべきディザ信号F1
一例を描いている(図中の曲線2d)。
【0013】図3は、ディザ信号F1 をブレーキ値Fに
合成した場合に於けるブレーキ信号C2 の電圧値とモー
タM1の回転速度との実験結果を示す図であり、比較の
ためにディザ信号F1 を合成しなかった場合の実験結果
をも記載している。同図において、横軸は減速時間tを
表しており、フルスケールで10秒となるように設定さ
れている。一方、縦軸は、ブレーキ信号C2 の電圧値と
モータM1の回転速度の両方を表している。ここでは、
ブレーキ信号C2 の電圧値に関してはフルスケール10
Vに、モータM1の回転速度に関してはフルスケール2
2m/分に設定されている。又、曲線4aはディザ信号
1 を合成していない場合のブレーキ信号C2 、即ち、
ブレーキ値Fの電圧値を表しており、曲線4bはディザ
信号F1 を合成した場合のブレーキ信号C2 の電圧値を
表している。更に、曲線4cは曲線4aに対応したモー
タM1の回転速度を、曲線4dは曲線4bに対応したモ
ータM1の回転速度を表している。
【0014】モータM1の回転速度の減速方法として
は、図3に示す通り、2段制御が行われている。本実験
においては、0≦t<5秒の時間内ではブレーキ力は加
えられておらずモータM1は定速回転しており、時刻t
=5秒に於いてモータM1(従って負荷3)へのブレー
キ力の印加が開始される。本実験より明らかな通り、デ
ィザ信号F1 をブレーキ値Fに合成していない従来の方
法においては、低速での回転(3<t<6)が不安定で
定速回転が実現されていないのに対し、ディザ信号F1
を合成した本方法では、低速でのモータM1の定速回転
が実現されている。この様にブレーキ値Fにディザ信号
1を合成することによって、ヒステリシスの影響を除
去することができる。
【0015】尚、本実施例では、低速時にヒステリシス
が生じる様な場合(図2)であってしかも2段制御によ
り負荷を減速する場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、減速時にヒステリシスが生じるよ
うなブレーキ系一般にも本発明を適用できるものである
ことは明白である。
【0016】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明によれば、
駆動体の動作を常に安定に制御することができる効果が
ある。特に、低速動作における安定性を飛躍的に向上さ
せることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である制御回路を示す構成
図である。
【図2】ブレーキ信号とブレーキトルクとの関係を示し
た説明図である。
【図3】ブレーキ信号とモータの回転速度との実験結果
を示す説明図である。
【図4】ブレーキ制御システムの構成図である。
【符号の説明】
M1 モータ 11 出力軸 12 ブレーキ装置 100 制御回路 100A ブレーキ値算出回路 100B ディザ信号発生回路 100C 合成回路 C2 ブレーキ信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−261086(JP,A) 特開 平2−261087(JP,A) 特開 平1−193486(JP,A) 特開 昭55−25108(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02P 5/04 H02P 3/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ装置内の駆動体の回転数が目標
    回転数となる様に算出したブレーキ信号によりブレーキ
    装置を制御する方法において、 (a) 前記ブレーキ信号にディザ信号を合成し、 (b) 当該合成信号を新たなブレーキ信号として用い
    ることを特徴とするブレーキ装置の制御方法。
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