JP2791670B2 - メガネの防曇材、防曇具 - Google Patents

メガネの防曇材、防曇具

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JP2791670B2 JP63300827A JP30082788A JP2791670B2 JP 2791670 B2 JP2791670 B2 JP 2791670B2 JP 63300827 A JP63300827 A JP 63300827A JP 30082788 A JP30082788 A JP 30082788A JP 2791670 B2 JP2791670 B2 JP 2791670B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、メガネの防曇材、防曇具に関するものであ
り、特に紙パルプを原材料とするシート材に界面活性剤
と揮発性溶剤を含有したものである防曇剤を含浸させ、
このシート材により防曇処理初期ではメガネを湿潤状態
で防曇処理し、この防曇処理過程において界面活性剤を
メガネに吸着させると同時に揮発性溶剤を蒸発させ、最
後の仕上げを乾燥したシート材で行うものである。
<従来の技術> 現在、実用に供されているメガネ用防曇処理方法とし
ては、ウェットタイプの方法として、水またはアルコー
ルに界面活性剤を溶解させた防曇剤を、直接メガネに滴
下塗布する、ポンプ又はエアゾール状態にしてメガネに
噴霧する、防曇剤を中芯を通して塗布する、防曇剤を
紙、不織布等のシート剤に含浸させ塗布する等の方法が
ある。
また、シート材に界面活性剤を含浸させた後、一度、
乾燥状態にして、使用する時にシート材を水で湿潤させ
てメガネに塗布するドライタイプの方法がある。
<発明が解決しようとする課題> しかし、上記したウェットタイプ及びドライタイプの
何れの方法においてもメガネに防曇剤を塗布後、放置す
ると、界面活性剤が不均一に塗布されることととなり、
明視性が悪くなるために、乾燥したペーパーや布で過剰
な界面活性剤を拭き取る必要がある。
上記したように、従来の防曇処理の方法は、仕上げの
際に、乾燥したペーパーや布を必要としていたので、こ
れらの手間の要らない防曇材が切望されていた。
<課題を解決するための手段> 本発明は上記の鑑み提案されたもので、紙パルプを原
材料とするシート材に、(ア)界面活性剤と、(イ)Cn
H2n+1OH(nは1〜3の整数)で表される低級アルコー
ルと、(ウ)CnH2n+1(nは5〜8の整数)で表される
炭化水素、および、20℃における粘度が1.5cp以下であ
る低粘度ジメチルシリコーンのうち一種以上からなる揮
発性溶剤とを、含浸させたメガネの防曇材、並びに該防
曇材を気密な容器又は袋体に封入してなる防曇具に関す
るものである。
本発明における防曇材の一成分として使用される低級
アルコールは、揮発性が極めて良好である必要があり、
nが4以上になると揮発性が悪くなるから使用できな
い。
また、防曇剤の一成分である揮発性溶剤は、炭化水
素、低粘度ジメチルシリコーンのうち一種以上からな
り、炭化水素の構造式はCnH2n+2(nは5〜8の整数)
で表わされ、また、低粘度ジメチルシリコンとしては20
℃における粘度が1.5cp以下のものが用いられる。これ
らの揮発性溶剤は、メガネの防曇処理に際し、防曇剤に
適度の揮発性(メガネを拭く際に初期は湿潤状態で、か
つすみやかに乾燥状態にする)を与えるためのもので、
炭化水素においては、nが4以下のものは揮発が早すぎ
たり、常温で気体であるため使用できないし、nが9以
上のものは揮発性が悪いので到底使用に供することがで
きない。また、低粘度ジメチルシリコンの場合、20℃に
おける粘度が1.5cp以下のものは揮発性に富むが、粘度
が2.0cp以上となると揮発性が極端に低下するので使用
に耐えない。
また、本発明の防曇剤の一成分として使用される界面
活性剤は、上記した揮発性溶剤に溶解するものが用いら
れ、例えば、アニオン系界面活性剤ではジオクチルスル
ホコハク酸、アルキルベンゼンスルホン酸アルカノール
アミン塩等が挙げられ、非イオン系では、ポリオキシエ
チレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エ
シツレ、ポリオキシエチレン(またはポリオキシプロピ
レン)の変性シリコン等が単体または組み合わせにより
使用される。
上記した低級アルコール及び揮発性溶剤に対する界面
活性剤の量は、2.0〜10.0重量%の範囲が良好であり、
2.0重量%以下の場合は、メガネに塗布される界面活性
剤の量が少なすぎて目的とする防曇処理効果は発揮され
ない。また、10.0重量%以上の場合は、最後の仕上げ時
の拭き作業で、余分な界面活性剤が残り、明視性が悪く
なる。
また、上記したシート材に防曇剤を湿潤状態とさせる
ためには、シート材に対して毛細管現象により保持でき
る範囲内である70〜200重量%含浸される必要がある。
即ち、防曇剤がシート材に対して70重量%以下では少
なすぎて湿潤状態にならないし、200重量%以上では多
すぎて防曇剤がシート材から染み出すからである。
上記した防曇材は、防曇剤が含浸された状態では気密
に閉塞された容器異又は袋体に保存され、携帯用の防曇
具として使用に供される。
そして、メガネを防曇処理するために使用する場合に
は、防曇具としての容器又は袋体から1枚宛を取り出
し、メガネの表面に擦り付けて防曇処理する。この場
合、容器又は袋体から取り出した直後の防曇材は防曇剤
が十分に含浸しているので湿潤状態であり、湿潤状態の
ままでメガネの表面を防曇処理することができる。しか
し、上記した防曇処理作業を続けていると次第に防曇剤
中の低級アルコール及び揮発性溶剤が蒸発し、シート材
が乾燥状態になるので、そのままシート材でメガネを防
曇処理しているだけで湿潤状態から乾燥状態で防曇処理
することができ、特に乾燥状態ではメガネの防曇処理仕
上げ作業になる。
<実施例> 以下に本発明の実施例を説明する。
秤量23g/m2のティッシュペーパー(21cm×12cm)に、
表1に示した各配合の防曇剤を含浸させた防曇材を調整
し、一組ごとに内面がアルミニウムラミネートされた袋
に入れてヒートシールして防曇具の各サンプルとした。
防曇性、 明視性、 ウェット性、 乾燥性、 の各試験を行った。
[評価方法] 防曇性 ヒートシールされたアルミニウムラミネートの各防曇
具の袋から各防曇材を取り出し、メガネを拭いて、80℃
の水浴上約10cmの位置に置き、 10秒間以上透明であったものを ○ 5〜10秒以内に不透明であったものを △ 5秒以内に不透明であったものを × と判定した。
明視性 ヒートシールされたアルミニウムラミネートの各防曇
具の袋から各防曇材を取り出し、メガネを拭いて、白残
及びギラツキを目視により評価し、 白残またはギラツキが殆どない状態を ○ 僅かに認められる程度の状態を △ 明らかに認められる状態を × と判定した。
ウェット性 ヒートシールされたアルミニウムラミネートの各防曇
具の袋から各防曇材を取り出し、メガネを拭き始めて 5秒間以上湿潤状態を保ったものを ○ 5秒間以内に乾燥状態になったものを × と判定した。
乾燥性 ヒートシールされたアルミニウムラミネートの各防曇
具の袋から各防曇材を取り出し、メガネを拭き始めて 90秒間以内に乾燥状態になったものを ○ 90秒間以上湿潤状態であったものを × と判定した。
結果は表1に記載した。
上記した表1より、本発明の構成条件を満足する実施
例1〜4は、〜の各試験において良好な結果を示し
ている。
一方、ティッシュペーパーへの防曇材の含有量が50wt
%と低い比較例7,9,11,13,15の各例では、防曇性の試
験において、塗布量が少なすぎて充分な効果が得られな
い上、ウェット性の試験においても、乾燥が速すぎて
作業性が悪い。逆に、含有量が250wt%と高い比較例8,1
0,12,14,16の各例では、明視性の試験において、塗布
量が多すぎて白残及びバラツキが認められる上、乾燥
性の試験においても、乾燥が遅すぎて作業性が悪い。
また、比較例1〜4では、揮発性溶剤として、各々ジ
メチルシリコン(2cp)、n−デカンを用いているため
に、特に乾燥性の試験において、悪い結果となってい
る。
また、比較例5,6では、界面活性剤量が12%と多すぎ
るために、特に明視性の試験において悪い結果となっ
ている。
従って、本発明の防曇材、防曇具において、前記した
構成条件を満足することにより、防曇性や明視性におい
て、以上のように、優れた効果を挙げることが可能な防
曇材、防曇具を得ることができる。
<発明の効果> 以上説明したように本発明によれば、従来のように、
メガネに防曇剤を塗布した後、乾燥した布またはペーパ
ーにより過剰の防曇剤を拭き取る作業を必要とせず、連
続して防曇処理を行うことができる。
即ち、本発明の防曇具は、防曇材を容器又は袋体に封
入して構成され、防曇材は使用初期には湿潤状態であ
り、さらになお、水等の液体に濡らす必要が無いので、
電車内のように水を得られない場所においても使用可能
であり、利用範囲が大きい。
また、防曇剤として低級アルコールと揮発性溶剤とし
て炭化水素又は低粘度ジメチルシリコーンとを併用して
いるので、溶解度パラメータが高いものと低いものとの
組み合わせであり、溶解性、膨潤性、物に対するぬれ性
が高く、洗滌効果は著しく高く、防曇処理に先立って洗
滌作業を施す必要がない。
さらに、本発明の防曇材は、拭き取り中に乾燥状態に
なり、さらになお、ティッシュペーパーや乾いた布で仕
上げ拭きをする必要がなく、継続して仕上げ拭きをする
ことができ、従来の防曇材に比べて、良好な防曇性と作
業性をもたらすものである。
また、防曇材を容器又は袋体に封入した防曇具は、極
めてコンパクトであるので携帯に便利であり、商品価値
の高いものとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02C 11/08 G02C 13/00 C11D 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙パルプを原材料とするシート材に、 (ア)界面活性剤と、 (イ)CnH2n+1OH(nは1〜3の整数)で表される低級
    アルコールと、 (ウ)CnH2n+1(nは5〜8の整数)で表される炭化水
    素、および、20℃における粘度が1.5cp以下である低粘
    度ジメチルシリコーンのうち一種以上からなる揮発性溶
    剤と を、含浸させたメガネの防曇材。
  2. 【請求項2】(ア)界面活性剤と、 (イ)CnH2n+1OH(nは1〜3の整数)で表される低級
    アルコールと、 (ウ)CnH2n+1(nは5〜8の整数)で表される炭化水
    素、および、20℃における粘度が1.5cp以下である低粘
    度ジメチルシリコーンのうち一種以上からなる揮発性溶
    剤と を含有してなる防曇剤を、紙パルプを原材料とするシー
    ト材に湿潤状態となるように含浸した防曇材を、気密な
    容器又は袋体に封入してなるメガネの防曇具。
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JPS61165724A (ja) * 1985-01-17 1986-07-26 Taihoo Kogyo Kk メガネの表面処理方法
JPS6373342U (ja) * 1986-10-28 1988-05-16

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