JP2791409B2 - 酸化物超電導薄膜形成用ターゲット材の製造方法 - Google Patents

酸化物超電導薄膜形成用ターゲット材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ReBa2Cu3O7- δ(Reは希土類元素)系酸化
物超電導薄膜をスパッタリング法により形成する場合に
用いられるターゲット材の製造方法に関する。
(従来の技術) 酸化物超電導薄膜の形成には、CVD法、レーザービー
ム蒸着法、反応性蒸着法、スパッタリング法等が採用さ
れる。これらのうちスパッタリング法は、ターゲット材
に対しイオン等を照射し、ターゲットを構成する原子又
は分子を叩き出し所定の基板上に薄膜を形成させんとす
るものである。上記超電導体のように複合酸化物から成
る薄膜を得る場合、例えば、得ようとする薄膜と同一組
成からなるバルク体(焼結体)をターゲット材として用
いるか或いは、上記ターゲットの他に補正用ターゲット
を配置し、これらのターゲットから発生する原子や分子
の量を調整しながら形成する方法が一般に用いられてい
る。
従来、この種のターゲット材の製造方法としては、酸
化物超電導体構成元素の酸化物若しくは酸化物形成化合
物(炭酸塩若しくは硝酸塩等)の粉末を所望により仮焼
した後、ホットプレス焼成若しくは普通焼成(成形用バ
インダーを添加混合して焼成)する方法が一般に採用さ
れている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、超電導体として最もよく知られているReBa
2Cu3O7- δ(Reは希土類元素)系酸化物の結晶形態とし
てはδ値が大きい正方晶型とδ値が小さい斜方晶型の2
種があり、超電導を示すのは斜方晶型のものであり、従
ってスパッタリング装置のターゲットには斜方晶型のも
のが使用されており、その製法上においても斜方晶型の
超電導原料粉末を作成した後、これを焼成することによ
って就くられている。亦、ターゲット材に要求される特
性としては、成膜速度を高めることができるようそれ自
体が高密度(理論密度に対する相対密度が60%以上)で
あることが望ましく、また寸法的にも同一形状のものが
生産できることが要求される。
然し乍ら、従来の如く斜方晶系の原料を用いる製造法
に於いては、該斜方晶系酸化物の反応性が大きい為、例
えばカーボン型を用いてホットプレス焼成を行なう場
合、カーボン型と反応固着してターゲットとしての使用
が不可となり、またこの固着を起させない為に焼成温度
を低くすると上記の如き高密度のターゲットが得られな
くなる。皿に、斜方晶系の上記酸化物によるターゲット
は、スパッタリングの際の酸素の放出量が多く、スパッ
タリングの際に内外部の結晶相の相違が惹起され、これ
が原因して内外部に応力差が生じ、クラックを発生する
ことが多々あった。
(発明の目的) 本発明者は、上記問題点について鋭意探求した結果、
上記酸化物のターゲットを正方晶化することにより、ホ
ットプレス焼成に用いられるカーボン型との反応固着が
なく、従って高温焼成によって一層の高密度化が可能と
され、また正方晶のターゲットは酸素の放出量が少なく
スパッタリングの際のクラック発生がなくなることを見
出し、更にその有効な製造方法を完成するに至り、ここ
に本発明を提供せんとするものである。
(課題を解決する為の手段) 上記目的を達成する本発明は、ReBa2Cu3O7- δ(Reは
希土類元素、望ましくはイットリウム)系酸化物超電導
体を構成する元素(酸素を除く)の酸化物粉末若しくは
酸化物形成化合物(炭酸塩、硝酸塩等)粉末を仮焼した
後、不活性ガス雰囲気中で加熱処理して正方晶化し、爾
後これを焼成することを特徴とする酸化物超電導薄膜形
成用ターゲット材の製造方法にある。
上記焼成は、カーボン型を用いたホットプレス焼成が
望ましいが、これに限定されず、金属、アルミナ或いは
窒化珪素セラミックスの型を用いたホットプレス、その
他上記普通焼成等も除外されるものではない。
(作用) 上記製造方法に於いては、原料粉末を仮焼の後、不活
性ガス雰囲気中で加熱処理しているから、この段階で正
方晶化され、その後の焼成により正方晶のReBa2Cu3O7-
δ系酸化物によるターゲットが得られる。正方晶の当該
酸化物は斜方晶に比較して反応性に乏しいので、カーボ
ン型を用いホットプレス焼成しても、カーボン型との反
応固着がなく、高温での焼成が可能となり、従って、極
めて高密度の焼結ターゲットが得られる。斯くして得ら
れたターゲットを、上記超電導薄膜を形成する為のスパ
ッタリング装置に取付けた場合、ターゲットが極めて緻
密であるから、ボンディング時のクラックが生じない。
また、ターゲットが上記の如く正方晶系の酸化物により
構成されるから、スパッタリングの際の酸素の放出量が
少なく、内外部の結晶相の相違に基づく応力差が起因と
なるクラックの発生が著滅される。
(実施例) 次に実施例により本発明を更に詳述する。
(i)Y2O3:BaCO3:CuO=1:2:3(モル比)の混合粉末を
湿式ボールミルにて粉砕し、空気中890℃で10時間仮焼
した後粉砕し、これを3回繰り返して組成がYBa2Cu3O7-
δの仮焼粉末を得た。
(ii)上記仮焼粉末を、アルゴンガス中720℃で10時間
加熱処理した。この処理粉末をXRD回折したところ、正
方晶の上記酸化物であることがわかった。
(iii)上記処理粉末約240gをカーボン型(直径101mm)
に充填し、圧力50kg/cm2をかけ、高周波誘導加熱により
昇温した。そして、第1表に示す温度に所定時間維持し
た後室温にまで冷却し、焼結体を取り出した。尚、焼成
を高周波誘導加熱により行なったのは、カーボン型の傷
付が少ないからである。
(iv)得られた焼結体の理論密度に対する相対密度は第
1表の通りであり、いずれも極めて緻密な焼結体であっ
た。特に温度を上げる程、或いは保持時間を長くする程
緻密となった。また、いずれもカーボン型との固着やク
ラックは見られなかった。更に、X線回折(XRD)によ
れば、いずれも表面近傍と内部では結晶性に差はなく均
一であった。焼成条件と相対密度との関係を第1表に示
す。
尚、焼結体の相対密度とは、理論密度に対するもので
ある。
(比較例) 上記実施例(i)の仮焼粉末を、アルゴンガス中での
加熱処理をせず、上記同様のカーボン型に充填し800〜9
00℃でホットプレス焼成した。その結果、カーボン型と
の反応固着が激しくターゲットの作製が不可であった。
また、同じくアルゴンガス中での加熱処理をせず、焼成
温度を350〜400℃としたところ、カーボン型との反応固
着はなかったが、密度が51%と小さく強度不足となっ
た。
(発明の効果) 叙上の如く、本発明のターゲット材の製造方法に於いて
は、焼成の前に不活性ガス雰囲気中で加熱処理すること
によりRe−Ba−Cu−O系酸化物の結晶形態を正方晶型と
しているから、その後の焼成時にも安定で、例えばカー
ボン型を用いたホットプレス焼成の際にカーボン型と反
応固着することがなく、従って高温での焼成によって極
めて緻密なターゲットを得ることが出来る。そして、こ
のようにカーボン型によるホットプレス焼成を採用した
場合は、異元素の拡散もなく、しかもバインダーを使用
しないから割れや反りが生じることなく定寸法のターゲ
ットが得られる。亦、本発明の製造方法で得たターゲッ
トは正方晶系の上記酸化物より成るから、該ターゲット
を用いてRe−Ba−Cu−O系酸化物超電導薄膜をスパッタ
リング法により形成するに於いては、スパッタリング中
の当該ターゲットの酸素の放出量が少なく、内部と表面
との結晶相が同一で、内外の応力差に起因したクラック
の発生が著減される。
このように本発明によって得たターゲット材は、Re−
Ba−Cu−O系酸化物超電導薄膜をスパッタリングにより
形成する場合に極めて優れた適正を発揮するものであ
り、その有用価値は頗る大である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ReBa2Cu3O7- δ(Reは希土類元素)系酸化
    物超電導体を構成する元素の酸化物粉末若しくは酸化物
    形成化合物粉末を仮焼した後、不活性ガス雰囲気中で加
    熱処理して正方晶化し、爾後これを焼成することを特徴
    とする酸化物超電導薄膜形成用ターゲット材の製造方
    法。
  2. 【請求項2】上記焼成がカーボン型を用いたホットプレ
    ス焼成である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】上記希土類元素がイットリウムである請求
    項1又は2記載の製造方法。
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