JP2791179B2 - 粉末化粧料 - Google Patents

粉末化粧料

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は保湿効果に優れる粉末化粧料に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
粉末化粧料の長所は、塗布が簡単で、塗布時の感触が
軽く、又、塗布後にべたつかないことであるが、その反
面粉っぽく、肌がかさつきやすく、又、化粧くずれも早
い。
従来このような問題を解決するために、油分を多めに
配合するという試みや、グリセリンなどのポリオールや
各種アミノ酸などの保湿剤又は高級アルコール,ラノリ
ン等のエモリエント剤を配合するという試みがなされて
きた。
しかし、これらの粉末化粧料に於いてはべたつき感が
強い,のびが悪い等の使用感に問題を残しており、ま
た、経時的に安定した効果が得られず、満足のいくもの
ではなかった。
又、保湿効果に優れた化粧料について、特開昭61−10
502号公報,特開昭61−129108号公報をはじめとして数
多くの方法が検討されているが、粉末化粧料本来の長所
である塗布時の感触の軽さを保ちながら付着性,化粧効
果,化粧もちなどの点で十分でなく、満足なものは得ら
れていない。
本発明の目的は、付着性,化粧効果,化粧もちに優
れ、保湿効果の高い粉末化粧料を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち本発明は、酸の2〜3価の金属塩及び2〜3
価の金属の水酸化物の群より選ばれた少なくとも一種
と、アルギン酸の水溶性塩と、油分と、粉体とを含有す
ることを特徴とする粉末化粧料である。
本発明に用いる酸の金属塩としては、例えば硫酸,乳
酸,クエン酸,パントテン酸,酢酸,リン酸,塩酸等の
酸の2〜3価の金属塩、例えばカルシウム塩,鉄塩,ア
ルミニウム塩,亜鉛塩等を挙げることができる。また、
2〜3価の金属の水酸化物としては、水酸化カルシウ
ム,水酸化アルミニウム,水酸化第一鉄,水酸化亜鉛等
を挙げることができる。
本発明に於ては、これらの酸の2〜3価の金属塩及び
2〜3価の金属の水酸化物の群より選ばれた少なくとも
一種が適用され、その配合量は剤型によって異なるが、
1.0〜30.0重量%が好ましい。この配合量より少ないと
本発明の効果が十分に得られず、多すぎても見合った効
果は望めない。
本発明に用いるアルギン酸の水溶性塩は公知の物質で
あって、例えば、アルギン酸ナトリウム,アルギン酸カ
リウム,アルギン酸アンモニウム,アルギン酸L−リジ
ン,アルギン酸トリエタノールアミン等が適用される。
アルギン酸の水溶性塩の配合量は3.0〜30重量%が好ま
しい。この配合量より少ないと本発明の効果が十分に得
られず、多すぎるとのび,べたつき等の感触が劣り好ま
しくない。
また、酸の2〜3価の金属塩及び2〜3価の金属の水
酸化物の群とアルギン酸の水溶性塩との配合重量比率は
50:100〜150:100の範囲であることが更に好ましい。
本発明に用いる油分は、通常化粧料に配合される液
状,ペースト状,固型状の油分が適用され、例えばミリ
スチン酸イソプロピル,ミリスチン酸ヘキサデシル,イ
ソステアリン酸イソプロピル,スクワラン,ヒマシ油,
オリーブ油,トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリ
ン,ラノリン,ワセリン,シリコンオイル,コレステリ
ンステアレート,流動パラフィン,固型パラフィン等々
を挙げることができる。その配合量は剤型によって異な
るが3.0〜20.0重量%である。
又、本発明に用いる粉体は、通常粉末化粧料に配合さ
れる体質顔料,着色顔料,タール系色素,パール剤等が
適用され、例えばタルク,マイカ,酸化チタン,カオリ
ン,セリサイト,酸化鉄,グンジョウ,コンジョウ,雲
母チタン,ナイロンパウダー,シルクパウダー等々を挙
げることができる。その配合量は剤型によって異なるが
50.0〜95.0重量%である。
本発明の粉体化粧料には抗酸化剤,防腐剤,香料,紫
外線吸収剤等を本発明の目的を達成する範囲で適宜配合
することが可能である。
また、本発明はパウダーファンデーション,パウダー
アイシャドウ,頬紅,おしろい,アイライナー,アイブ
ラウ等々の粉末化粧料に適用される。
〔作用〕
本発明の粉末化粧料に配合する前記アルギン酸の水溶
性塩と酸の2〜3価の金属塩及び2〜3価の金属の水酸
化物の群より選ばれた少なくとも一種は、皮膚に塗布し
た時に皮膚上で水分を経て、アルギン酸の不水溶性塩を
生成するものである。
このアルギン酸の不水溶性塩が共存する油分と混和
し、撥水性の油性膜を皮膚上に形成することにより、皮
膚からの水分の蒸散を抑え、保湿効果を長時間接続し、
化粧もちの改善を実現させたと考えられる。
〔実施例〕
以下実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
尚、実施例に示した官能特性の試験法は下記の通りであ
る。
実施例1〜3,比較例1〜2 パウダーファンデーション 被験者90名が実施例1〜3,比較例1〜2の計5種のサ
ンプルを塗布し、塗布時の「のび」「付着性」「化粧効
果」「しっとり感」及び塗布4時間後の「付着性」「化
粧効果」「しっとり感」の経時変化について、比較例1
を基準にして評価した。
試験項目 : 評価基準 <塗布時> (比較例1を基準にして) のび :のびが良く好ましいと答えた人数 付着性 :密着感があり好ましいと答えた人数 化粧効果 :仕上がりが美しく好ましいと答えた人数 しっとり感:しっとり感があり好ましいと答えた人数 <経時・4時間後> 付着性の変化 :変化が少ないと答えた人数 化粧効果の変化:変化が少ないと答えた人数 しっとり感 :しっとり感があり好ましいと答えた
人数 製造方法 成分1〜4,9〜17を均一に混合撹拌し、均一に混合溶
解した成分5〜8を加え、混合,粉砕後、金皿に打型
し、製品とした。
特性 第1表に示すごとく、エモリエント剤としてラノリン
を含有した従来のファンデーション(比較例2)と比
べ、実施例1〜3の本発明のファンデーションはのび、
しっとり感に関して著しく改善され、また経時的にも諸
効果がおとろえず有効であった。
実施例4〜6,比較例3〜4 アイシャドウ 被験者90名が実施例4〜6,比較例3〜4の計5種のサ
ンプルを塗布し、塗布時の「のび」「付着性」「化粧効
果」「しっとり感」及び塗布4時間後の「付着性」「化
粧効果」「しっとり感」の経時変化について、比較例3
を基準にして評価した。
試験項目 : 評価基準 <塗布時> (比較例3を基準にして) のび :のびが良く好ましいと答えた人数 付着性 :密着感があり好ましいと答えた人数 化粧効果 :仕上がりが美しく好ましいと答えた人数 しっとり感:しっとり感があり好ましいと答えた人数 <経時・4時間後> 付着性の変化 :変化が少ないと答えた人数 化粧効果の変化:変化が少ないと答えた人数 しっとり感 :しっとり感があり好ましいと答えた
人数 製造方法 成分1〜4,7〜15を均一に混合撹拌し、均一に混合溶
解した成分5〜6,16〜17を加え、混合,粉砕後、金皿に
打型し、製品とした。
特性 第2表に示すごとく、保湿剤としてポリオール,糖類
を含有した従来のアイシャドウ(比較例4)に比べ、実
施例4〜6の本発明のアイシャドウはのび,化粧効果に
関して著しく改善され、また経時的にも諸効果がおとろ
えず有効であった。
実施例7〜8,比較例5〜6 おしろい 被験者90名が実施例7〜8,比較例5〜6の計4種のサ
ンプルを塗布し、塗布時の「のび」「付着性」「化粧効
果」「しっとり感」及び塗布4時間後の「付着性」「化
粧効果」「しっとり感」の経時変化について、比較例5
を基準にして評価した。
試験項目 : 評価基準 <塗布時> (比較例5を基準にして) のび :のびが良く好ましいと答えた人数 付着性 :密着感があり好ましいと答えた人数 化粧効果 :仕上がりが美しく好ましいと答えた人数 しっとり感:しっとり感があり好ましいと答えた人数 <経時・4時間後> 付着性の変化 :変化が少ないと答えた人数 化粧効果の変化:変化が少ないと答えた人数 しっとり感 :しっとり感があり好ましいと答えた
人数 製造方法 成分1〜3,6〜14を均一に混合撹拌し、成分4〜5を
加え、混合,粉砕後、金皿に打型し、製品とした。
特性 第3表に示すごとく、油分の配合量を多くしたおしろ
い(比較例6)と比べ、実施例7〜8の本発明のおしろ
いはのび,化粧効果に関して著しく改善され、また、経
時的にも諸効果がおとろえず有効であった。
実施例9〜10 比較例7〜8 アイブラウ 被験者90名が実施例9〜10,比較例7〜8の計4種の
サンプルを塗布、塗布時の「のび」「付着性」「化粧効
果」「しっとり感」及び塗布4時間後の「付着性」「化
粧効果」「しっとり感」の経時変化について、比較例7
を基準にして評価した。
試験項目 : 評価基準 <塗布時> (比較例7を基準にして) のび :のびが良く好ましいと答えた人数 付着性 :密着性があり好ましいと答えた人数 化粧効果 :仕上がりが美しく好ましいと答えた人数 しっとり感:しっとり感があり好ましいと答えた人数 <経時・4時間後> 付着性の変化 :変化が少ないと答えた人数 化粧効果の変化:変化が少ないと答えた人数 しっとり感 :しっとり感があり好ましいと答えた
人数 製造方法 成分1〜3,6〜12を均一に混合撹拌し、均一に混合溶
解した成分4〜5,13〜14を加え、混合,粉砕後、金皿に
打型して製品とした。
特性 第4表に示すごとく、エモリエント剤として高級アル
コールを含有した従来のアイブラウ(比較例8)に比
べ、実施例9〜10の本発明のアイブラウはのび、付着性
に関して著しく改善され、また、経時的にも諸効果がお
とろえず有効であった。
〔発明の効果〕 以上記載のごとく、本発明はのび,付着性,化粧効
果,しっとり感に優れると共に、それらの経時変化が少
なく、特に保湿性が長時間接続する有用なる粉末化粧量
を提供することは明らかである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸の2〜3価の金属塩及び2〜3価の金属
    の水酸化物の群より選ばれた少なくとも一種と、アルギ
    ン酸の水溶性塩と、油分3.0〜20.0重量%と、粉体50.0
    〜95.0重量%とを含有することを特徴とする粉末化粧
    料。
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