JP2790954B2 - ドーム屋根施設の天井内装構造 - Google Patents
ドーム屋根施設の天井内装構造Info
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- JP2790954B2 JP2790954B2 JP5001326A JP132693A JP2790954B2 JP 2790954 B2 JP2790954 B2 JP 2790954B2 JP 5001326 A JP5001326 A JP 5001326A JP 132693 A JP132693 A JP 132693A JP 2790954 B2 JP2790954 B2 JP 2790954B2
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- Japan
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- ceiling
- sheet material
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- Curtains And Furnishings For Windows Or Doors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドーム屋根により大
きな屋内空間を形成した多目的アリーナなどのドーム屋
根施設における天井内装構造に関する。
きな屋内空間を形成した多目的アリーナなどのドーム屋
根施設における天井内装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドーム屋根式の屋内アリーナにお
いては、野球などの競技に必要な十分な天井高を確保す
るように、ドーム屋根の骨格体のすぐ内面に適宜なシー
ト材で天井内装を施したり、あるいは骨格体がそのまま
むき出しになった天井構造となっていた。
いては、野球などの競技に必要な十分な天井高を確保す
るように、ドーム屋根の骨格体のすぐ内面に適宜なシー
ト材で天井内装を施したり、あるいは骨格体がそのまま
むき出しになった天井構造となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ドーム屋根施設を野球
やサッカー、ラクビーなどの競技場として使用するだけ
でなく、コンサートやお祭りあるいは展示会といった各
種のイベント会場として使用することを考えた場合、野
球競技が支障なく行えるように設計された天井内装構造
が他の利用目的に適さないことも多い。
やサッカー、ラクビーなどの競技場として使用するだけ
でなく、コンサートやお祭りあるいは展示会といった各
種のイベント会場として使用することを考えた場合、野
球競技が支障なく行えるように設計された天井内装構造
が他の利用目的に適さないことも多い。
【0004】まず第一の問題は空間の大きさである。野
球場としては高い天井が必要であるし、大観客を収容し
た大きな空間は開放感につながる。しかし、コンサート
やお祭りあるいは展示会といったイベント会場として使
う場合、通常の大きな空間は特に意味はなく、かえって
観客の視線を散漫にする作用がある。特に、収容人員を
ある程度制限して行う小規模なイベントでは、大きすぎ
る天井空間はかえって不都合である。
球場としては高い天井が必要であるし、大観客を収容し
た大きな空間は開放感につながる。しかし、コンサート
やお祭りあるいは展示会といったイベント会場として使
う場合、通常の大きな空間は特に意味はなく、かえって
観客の視線を散漫にする作用がある。特に、収容人員を
ある程度制限して行う小規模なイベントでは、大きすぎ
る天井空間はかえって不都合である。
【0005】第二の問題はドーム内の音響効果である。
野球用の高いドーム天井では、その形状から屋内の反響
が激しく、吸音材による天井内装を施していても、反響
エネルギーがグランド中心付近に焦点を結び、残響エネ
ルギーが大きくて残響時間が長いという問題がある。コ
ンサート会場としてはこのような音響特性は全く好まし
くなく、大幅な改良が望まれる。
野球用の高いドーム天井では、その形状から屋内の反響
が激しく、吸音材による天井内装を施していても、反響
エネルギーがグランド中心付近に焦点を結び、残響エネ
ルギーが大きくて残響時間が長いという問題がある。コ
ンサート会場としてはこのような音響特性は全く好まし
くなく、大幅な改良が望まれる。
【0006】第三の問題は照明効果についてである。天
井の高さおよび天井内装の構造と照明効果とは密接に係
わりがあり、野球用のドーム天井がコンサートやお祭り
あるいは展示会といったイベント会場にふさわしい照明
効果を生み出すことができない。
井の高さおよび天井内装の構造と照明効果とは密接に係
わりがあり、野球用のドーム天井がコンサートやお祭り
あるいは展示会といったイベント会場にふさわしい照明
効果を生み出すことができない。
【0007】第四の問題は空調コストである。天井空間
が必要以上に大きいと、会場全体の空調にかかるコス
ト、特に暖房コストが増大し、不経済である。
が必要以上に大きいと、会場全体の空調にかかるコス
ト、特に暖房コストが増大し、不経済である。
【0008】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたものでその目的は、ドーム屋根施設の利用目的に
応じて天井内装の形態を簡単に変更することができるよ
うにしたドーム屋根施設の天井内装構造を提供すること
にある。
されたものでその目的は、ドーム屋根施設の利用目的に
応じて天井内装の形態を簡単に変更することができるよ
うにしたドーム屋根施設の天井内装構造を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るドーム屋
根施設の天井内装構造は、ドーム屋根を形づくっている
骨格体からドーム内空間へ吊り下げられた多数のワイヤ
ーと、これらのワイヤーの下端に取り付けられてほぼ水
平の姿勢で吊り下げられた多数の横架部材と、これら横
架部材間に張り巡らされてドーム内の天井空間を上下に
ほぼ区画するフレキシブルなシート材と、前記ワイヤー
の吊り下げ長さを変えることで前記横架部材の高さを変
える昇降駆動機構とを備えたものである。
根施設の天井内装構造は、ドーム屋根を形づくっている
骨格体からドーム内空間へ吊り下げられた多数のワイヤ
ーと、これらのワイヤーの下端に取り付けられてほぼ水
平の姿勢で吊り下げられた多数の横架部材と、これら横
架部材間に張り巡らされてドーム内の天井空間を上下に
ほぼ区画するフレキシブルなシート材と、前記ワイヤー
の吊り下げ長さを変えることで前記横架部材の高さを変
える昇降駆動機構とを備えたものである。
【0010】
【作用】前記昇降駆動機構によって前記ワイヤーを限度
まで巻き上げると、前記横架部材はドーム屋根の骨格体
のほぼ直下に位置し、フレキシブルな前記シート材で覆
われた最も高いドーム天井が出現する。また、前記昇降
駆動機構によって前記ワイヤーを繰り出して前記横架部
材を下方に移動させると、これら横架部材に張り巡らさ
れているシート材からなる天井内装が、ドーム内面形状
とはかかわりなく、自由な形態で自由な高さに設定され
る。
まで巻き上げると、前記横架部材はドーム屋根の骨格体
のほぼ直下に位置し、フレキシブルな前記シート材で覆
われた最も高いドーム天井が出現する。また、前記昇降
駆動機構によって前記ワイヤーを繰り出して前記横架部
材を下方に移動させると、これら横架部材に張り巡らさ
れているシート材からなる天井内装が、ドーム内面形状
とはかかわりなく、自由な形態で自由な高さに設定され
る。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の一実施例によるドーム屋根
施設の天井内装構造をドーム内から見上げた内観図であ
る。また図2は、同じ実施例をドーム屋根の外側から見
下ろした外観図であり、ドーム屋根の外面パネル等は無
いものとして内部を透視している。
施設の天井内装構造をドーム内から見上げた内観図であ
る。また図2は、同じ実施例をドーム屋根の外側から見
下ろした外観図であり、ドーム屋根の外面パネル等は無
いものとして内部を透視している。
【0012】この実施例のドーム屋根は鉄骨ドームであ
り、ドーム本体部と、その外側外周部のドーム脚部(図
示省略)と、ドーム本体部の中心開口部分に組み合わさ
れた円形のドーム頂部3とからなる。ドーム本体部は、
放射方向トラス1および円周方向トラス2などにより主
要な骨格体が構成されている。
り、ドーム本体部と、その外側外周部のドーム脚部(図
示省略)と、ドーム本体部の中心開口部分に組み合わさ
れた円形のドーム頂部3とからなる。ドーム本体部は、
放射方向トラス1および円周方向トラス2などにより主
要な骨格体が構成されている。
【0013】ドーム本体部における同心円状に配列され
ている多数の円周方向トラス2から下方に多数のワイヤ
ー4が吊り下げられている。ワイヤー4は円周方向トラ
ス2に沿って適宜間隔をおいて配設されている。これら
ワイヤー4の下端に多数の横架部材5が取り付けられて
ほぼ水平の姿勢で吊り下げられている。
ている多数の円周方向トラス2から下方に多数のワイヤ
ー4が吊り下げられている。ワイヤー4は円周方向トラ
ス2に沿って適宜間隔をおいて配設されている。これら
ワイヤー4の下端に多数の横架部材5が取り付けられて
ほぼ水平の姿勢で吊り下げられている。
【0014】横架部材5は軽量なトラス構造からなる直
線状の部材で、図3に示すように、同一径の円周方向ト
ラス2から吊り下げられている4本のワイヤー4に1個
の横架部材5が取り付けられている。したがって図1お
よび図2に示すように、各円周方向トラス2の真下に、
適当な長さの横架部材5が円を描くように破線状に連続
している。横架部材5が破線状に連続した円が、円周方
向トラス2と同様に同心円のパターンで多数配列されて
いる。
線状の部材で、図3に示すように、同一径の円周方向ト
ラス2から吊り下げられている4本のワイヤー4に1個
の横架部材5が取り付けられている。したがって図1お
よび図2に示すように、各円周方向トラス2の真下に、
適当な長さの横架部材5が円を描くように破線状に連続
している。横架部材5が破線状に連続した円が、円周方
向トラス2と同様に同心円のパターンで多数配列されて
いる。
【0015】横架部材5の集合からなる各円パターンは
同じ個数の横架部材5からなる。したがって外周側の横
架部材5の方が長く、内周に向かうにつれて横架部材5
の長さが小さくなっている。これら同心円のパターンを
なす多数の横架部材5に対し、合成繊維などからなる多
数の帯状シート材6が放射状のパターンで取り付けられ
ている。このシート材6の集合により、ドーム中央部分
を除き、ドーム内の天井空間が上下にほぼ区画されてい
る。
同じ個数の横架部材5からなる。したがって外周側の横
架部材5の方が長く、内周に向かうにつれて横架部材5
の長さが小さくなっている。これら同心円のパターンを
なす多数の横架部材5に対し、合成繊維などからなる多
数の帯状シート材6が放射状のパターンで取り付けられ
ている。このシート材6の集合により、ドーム中央部分
を除き、ドーム内の天井空間が上下にほぼ区画されてい
る。
【0016】各シート材6は頂角がごく小さい二等辺三
角形の一部をなす形状で、内周側の幅が小さく、外周に
向かうにつれて幅が大きくなる形状となっている。一つ
のシート材6が横架部材5の集合に対して放射方向に配
置され、各横架部材5に掛け渡すように張り巡らされて
いる。1本の横架部材5は1つのシート材6の幅方向に
組み合わされている。
角形の一部をなす形状で、内周側の幅が小さく、外周に
向かうにつれて幅が大きくなる形状となっている。一つ
のシート材6が横架部材5の集合に対して放射方向に配
置され、各横架部材5に掛け渡すように張り巡らされて
いる。1本の横架部材5は1つのシート材6の幅方向に
組み合わされている。
【0017】図2および図3に示すように、横架部材5
を吊り下げている各ワイヤー4は円周方向トラス2に取
り付けられた滑車7、8を通して駆動ドラム9に巻き付
けられている。詳細には図3に示すように、一つの横架
部材5を吊り下げている4本のワイヤー4と、その隣り
の横架部材5を吊り下げている4本のワイヤー4の合計
8本が同一の駆動ドラム9に巻き付けられている。駆動
ドラム9は図示しないモータによって正逆回転され、ワ
イヤー4を巻き取って横架部材5を上昇させたり、ワイ
ヤー4を巻き戻して横架部材5を降下させる。
を吊り下げている各ワイヤー4は円周方向トラス2に取
り付けられた滑車7、8を通して駆動ドラム9に巻き付
けられている。詳細には図3に示すように、一つの横架
部材5を吊り下げている4本のワイヤー4と、その隣り
の横架部材5を吊り下げている4本のワイヤー4の合計
8本が同一の駆動ドラム9に巻き付けられている。駆動
ドラム9は図示しないモータによって正逆回転され、ワ
イヤー4を巻き取って横架部材5を上昇させたり、ワイ
ヤー4を巻き戻して横架部材5を降下させる。
【0018】ドーム全体では多数の駆動ドラム9が存在
するが、破線状に連続した一つの円パターンを形成して
いる横架部材5の集合を1単位とし、その円パターンの
横架部材5の集合をほぼ水平に保ったまま全体的に上昇
および下降させるように制御系が構成されている。
するが、破線状に連続した一つの円パターンを形成して
いる横架部材5の集合を1単位とし、その円パターンの
横架部材5の集合をほぼ水平に保ったまま全体的に上昇
および下降させるように制御系が構成されている。
【0019】ある径位置の横架部材5と、その隣りに平
行に配置された別の径位置の横架部材5との間に掛け渡
すように取り付けられたシート材6は、緩やかな懸垂曲
線を描いて天井面を形成する。隣り合う平行な2本の横
架部材5の間隔は、その2本の横架部材5が水平方向に
ならんでいる状態が最も小さく、円周方向トラス2の直
下まで両横架部材5を引き上げた状態では最も大きくな
る。2本の横架部材5の間隔が最大になる状態でその間
のシート材6が適当に小さな弛みで懸垂曲線を描くよう
に設定すると、横架部材5を下降させ場合には、2つの
横架部材5の間隔が小さくなり、その間のシート部材6
は大きく弛んだ懸垂曲線を描く。
行に配置された別の径位置の横架部材5との間に掛け渡
すように取り付けられたシート材6は、緩やかな懸垂曲
線を描いて天井面を形成する。隣り合う平行な2本の横
架部材5の間隔は、その2本の横架部材5が水平方向に
ならんでいる状態が最も小さく、円周方向トラス2の直
下まで両横架部材5を引き上げた状態では最も大きくな
る。2本の横架部材5の間隔が最大になる状態でその間
のシート材6が適当に小さな弛みで懸垂曲線を描くよう
に設定すると、横架部材5を下降させ場合には、2つの
横架部材5の間隔が小さくなり、その間のシート部材6
は大きく弛んだ懸垂曲線を描く。
【0020】また放射状パターンに配列された多数のシ
ート材6間には適当な隙間があき、その隙間はいわゆる
天井裏空間に通じる。なお、横架部材5によって形成さ
れる最内周の円内には、図1のように円形のシート材1
0を適宜に弛ませて配設してもよいが、この部分には照
明設備や音響設備などを組合せた別の内装構造を配置し
てもよい。
ート材6間には適当な隙間があき、その隙間はいわゆる
天井裏空間に通じる。なお、横架部材5によって形成さ
れる最内周の円内には、図1のように円形のシート材1
0を適宜に弛ませて配設してもよいが、この部分には照
明設備や音響設備などを組合せた別の内装構造を配置し
てもよい。
【0021】シート材6としては適宜な吸音効果があ
り、また外部から天井裏に導入する自然光を適度に透過
する半透明性をもった材料を使用するのが望ましい。
り、また外部から天井裏に導入する自然光を適度に透過
する半透明性をもった材料を使用するのが望ましい。
【0022】各横架部材5を昇降させる駆動ドラム9の
制御をコンピュータにより制御し、いくつかのパターン
の天井内装形態を自由に切り替えることができるように
なっている。野球場として使用する場合には、各横架部
材5を最も上昇させた位置にする。またコンサート会場
やお祭り会場として使用する場合には、横架部材5を下
降させ、例えば全ての横架部材5がほぼ同一の水平面に
位置する状態とする。もちろんその中間の適宜な位置に
設定してもよい。こうすることでドーム屋根による大き
な空間がシート材6で上下に区画され、不必要で無駄な
上方空間を隠蔽することができる。また、ドーム外周側
の横架部材5を下限位置まで下降させると、グランドの
周囲にある階段状の観客席を外周側から必要に応じた量
だけ覆い隠すことができ、収容人員に応じてドームの実
質有効径を小さくすることができる。
制御をコンピュータにより制御し、いくつかのパターン
の天井内装形態を自由に切り替えることができるように
なっている。野球場として使用する場合には、各横架部
材5を最も上昇させた位置にする。またコンサート会場
やお祭り会場として使用する場合には、横架部材5を下
降させ、例えば全ての横架部材5がほぼ同一の水平面に
位置する状態とする。もちろんその中間の適宜な位置に
設定してもよい。こうすることでドーム屋根による大き
な空間がシート材6で上下に区画され、不必要で無駄な
上方空間を隠蔽することができる。また、ドーム外周側
の横架部材5を下限位置まで下降させると、グランドの
周囲にある階段状の観客席を外周側から必要に応じた量
だけ覆い隠すことができ、収容人員に応じてドームの実
質有効径を小さくすることができる。
【0023】またシート材6の位置によってドーム内の
音響特性をさまざまに変えることができる。野球パター
ンのようにシート材6を最も上方へ引き上げる場合で
も、2本の平行な横架部材5間で適宜に弛んだシート材
6によりドーム内面の反響特性が調整され、反響エネル
ギーが非常に小さくなるとともに、反響エネルギーがグ
ランド中心付近に焦点を結ぶことがなくなる。その結果
残響時間も残響エネルギーも小さくなる。コンサートモ
ードのようにシート材6を水平近くまで下げた状態で
は、さらに残響を小さくすることができる。
音響特性をさまざまに変えることができる。野球パター
ンのようにシート材6を最も上方へ引き上げる場合で
も、2本の平行な横架部材5間で適宜に弛んだシート材
6によりドーム内面の反響特性が調整され、反響エネル
ギーが非常に小さくなるとともに、反響エネルギーがグ
ランド中心付近に焦点を結ぶことがなくなる。その結果
残響時間も残響エネルギーも小さくなる。コンサートモ
ードのようにシート材6を水平近くまで下げた状態で
は、さらに残響を小さくすることができる。
【0024】また同心円を描く横架部材5の間で懸垂曲
線を描くシート材6が天井内装材となり、かつ各シート
材6の間に適当な隙間が生じる。これに上面側および下
面側からの照明を組合せることで、非常に表情豊かな多
彩な照明効果を演出することができる。
線を描くシート材6が天井内装材となり、かつ各シート
材6の間に適当な隙間が生じる。これに上面側および下
面側からの照明を組合せることで、非常に表情豊かな多
彩な照明効果を演出することができる。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
よるドーム屋根施設の天井内装構造は、ドーム屋根の骨
格体から吊り下げた多数のワイヤーに多数の横架部材を
取り付け、これら横架部材にフレキシブルなシート材を
張り巡らし、このシート材で天井空間を上下にほぼ区画
する構成とし、かつ前記ワイヤーの吊り下げ長さを変え
ることで横架部材の高さを変える昇降駆動機構を設け、
これによりシート材の配設位置(高さ)および形態を簡
単に自由に変えられるようにしたので、天井空間の広
さ、音響効果、照明効果、空調効果などをドーム屋根施
設の利用目的に合わせて適切に変更することができる。
この天井内装構造によって、ドーム屋根施設の利用範囲
が大幅に広がり、野球やサッカーなどのスポーツ競技会
場としてだけでなくコンサートやお祭りあるいは展示会
など各種イベント会場として柔軟に適応する多目的ドー
ム屋根施設を実現することができる。
よるドーム屋根施設の天井内装構造は、ドーム屋根の骨
格体から吊り下げた多数のワイヤーに多数の横架部材を
取り付け、これら横架部材にフレキシブルなシート材を
張り巡らし、このシート材で天井空間を上下にほぼ区画
する構成とし、かつ前記ワイヤーの吊り下げ長さを変え
ることで横架部材の高さを変える昇降駆動機構を設け、
これによりシート材の配設位置(高さ)および形態を簡
単に自由に変えられるようにしたので、天井空間の広
さ、音響効果、照明効果、空調効果などをドーム屋根施
設の利用目的に合わせて適切に変更することができる。
この天井内装構造によって、ドーム屋根施設の利用範囲
が大幅に広がり、野球やサッカーなどのスポーツ競技会
場としてだけでなくコンサートやお祭りあるいは展示会
など各種イベント会場として柔軟に適応する多目的ドー
ム屋根施設を実現することができる。
【図1】この発明の一実施例による天井内装構造を示す
内観図である。
内観図である。
【図2】同上天井内装構造をドーム屋根の外側から透視
した透視外観図である。
した透視外観図である。
【図3】同上実施例における横架部材の駆動機構の構成
図である。
図である。
1 放射方向トラス 2 円周方向トラス 3 ドーム頂部 4 ワイヤー 5 横架部材 6 シート材 7,8 滑車 9 駆動ドラム 10 円形のシート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶原 一幸 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 株 式会社大林組本店内 (56)参考文献 特開 平2−269243(JP,A) 実開 昭59−26114(JP,U) 実開 平6−40142(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 9/22 A47H 5/00 E04B 9/00 E04H 3/10 E04H 3/14
Claims (3)
- 【請求項1】 ドーム屋根を形づくっている骨格体から
ドーム内空間へ吊り下げられた多数のワイヤーと、これ
らのワイヤーの下端に取り付けられてほぼ水平の姿勢で
吊り下げられた多数の横架部材と、これら横架部材間に
張り巡らされてドーム内の天井空間を上下にほぼ区画す
るフレキシブルなシート材と、前記ワイヤーの吊り下げ
長さを変えることで前記横架部材の高さを変える昇降駆
動機構とを備えたことを特徴とするドーム屋根施設の天
井内装構造。 - 【請求項2】 多数の前記横架部材間はドーム中心と同
心の多数の同心円をなすパターンで配列され、前記シー
ト材は一端から他端に向けて幅が漸増する帯状シート材
の集合からなり、各帯状シート材が前記同心円パターン
に対して放射状のパターンで配列されていることを特徴
とする請求項1に記載のドーム屋根施設の天井内装構
造。 - 【請求項3】 2つの前記横架部材間に掛け渡された前
記帯状シート材がほぼ懸垂曲線を描いて下方に膨んでい
ることを特徴とする請求項2に記載のドーム屋根施設の
天井内装構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5001326A JP2790954B2 (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | ドーム屋根施設の天井内装構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5001326A JP2790954B2 (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | ドーム屋根施設の天井内装構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06200588A JPH06200588A (ja) | 1994-07-19 |
JP2790954B2 true JP2790954B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=11498376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5001326A Expired - Lifetime JP2790954B2 (ja) | 1993-01-07 | 1993-01-07 | ドーム屋根施設の天井内装構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2790954B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6724277B2 (ja) * | 2018-08-22 | 2020-07-15 | 東田商工株式会社 | 屋内空間部の天井用面状体、及び該屋内空間部の天井用面状体の吊り張り方法 |
CN117248670B (zh) * | 2023-09-20 | 2024-07-02 | 北京城建集团有限责任公司 | 一种带椭圆天窗的大跨度起伏型吊顶结构 |
-
1993
- 1993-01-07 JP JP5001326A patent/JP2790954B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06200588A (ja) | 1994-07-19 |
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