JPH0726447B2 - 建築空間の吸音装置 - Google Patents
建築空間の吸音装置Info
- Publication number
- JPH0726447B2 JPH0726447B2 JP1018190A JP1819089A JPH0726447B2 JP H0726447 B2 JPH0726447 B2 JP H0726447B2 JP 1018190 A JP1018190 A JP 1018190A JP 1819089 A JP1819089 A JP 1819089A JP H0726447 B2 JPH0726447 B2 JP H0726447B2
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- Japan
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- sound absorbing
- sound
- membrane
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、主として膜屋根構造による競技場や集会
場、或いは音楽ホール等と言った建築空間の吸音装置に
関するものである。
場、或いは音楽ホール等と言った建築空間の吸音装置に
関するものである。
一般に、膜屋根構造による競技場や集会場、或いは音楽
ホール等と言った建築空間は、天井以外の面を吸音材料
によって仕上げ、必要により懸垂吸音体や吸音垂れ膜を
天井から吊るしたり膜屋根の下に吸音膜を貼ることによ
り室内の音響調整(残響時間の調節、反響の減少、音の
拡散等)がされている。
ホール等と言った建築空間は、天井以外の面を吸音材料
によって仕上げ、必要により懸垂吸音体や吸音垂れ膜を
天井から吊るしたり膜屋根の下に吸音膜を貼ることによ
り室内の音響調整(残響時間の調節、反響の減少、音の
拡散等)がされている。
しかしながら、このような方法では様々な問題があり、
例えば、懸垂吸音体や吸音垂れ膜を天井に吊るす方法
は、吸音体や吸音垂れ膜が目障りとなるだけでなく、特
に膜屋根構造物の建築空間においては天井と床との間で
発生し易いフラッターエコーの防止効果が小さいという
欠点がある。
例えば、懸垂吸音体や吸音垂れ膜を天井に吊るす方法
は、吸音体や吸音垂れ膜が目障りとなるだけでなく、特
に膜屋根構造物の建築空間においては天井と床との間で
発生し易いフラッターエコーの防止効果が小さいという
欠点がある。
また、同じく膜屋根構造物の建築空間において、屋根全
体に吸音膜を張ると屋根全体が二重膜になる為、膜屋根
の長所とされる採光率が著しく低下して、日中の太陽光
線を充分に取り入れることができなくなってしまうとい
う欠点もある。
体に吸音膜を張ると屋根全体が二重膜になる為、膜屋根
の長所とされる採光率が著しく低下して、日中の太陽光
線を充分に取り入れることができなくなってしまうとい
う欠点もある。
この発明は、以上の課題を解決するためになされたもの
で、意匠的外観及び採光率を損なうことがなく、然も、
吸音効果も極めて高い建築空間の吸音装置を提供するこ
とを目的とするものである。
で、意匠的外観及び採光率を損なうことがなく、然も、
吸音効果も極めて高い建築空間の吸音装置を提供するこ
とを目的とするものである。
この発明に係る建築空間の吸音装置は、複数本のロープ
5aより格子状又は菱目状に構成され、かつ、前記膜屋根
の下側に設置された網本体5と、円柱状若しくは多角柱
状に形成され、前記ロープ5aの交点部8,8間に取り付け
られた複数個の吸音体6とを備えて構成されている。
5aより格子状又は菱目状に構成され、かつ、前記膜屋根
の下側に設置された網本体5と、円柱状若しくは多角柱
状に形成され、前記ロープ5aの交点部8,8間に取り付け
られた複数個の吸音体6とを備えて構成されている。
以下、この発明に係る建築空間の吸音装置を図示する一
実施例に基いて説明する。
実施例に基いて説明する。
膜屋根1はアーチ2、2の上に膜3を張ることにより構
成され、当該膜屋根1の下側に吸音網4が膜屋根1より
適当な間隔を離すか或いは膜屋根1に略密着させて膜屋
根1の全体に亘って張り付けられている。
成され、当該膜屋根1の下側に吸音網4が膜屋根1より
適当な間隔を離すか或いは膜屋根1に略密着させて膜屋
根1の全体に亘って張り付けられている。
膜3はガラス繊維にテフロンをコーティングしたもの等
が使用され、採光が可能なものである。
が使用され、採光が可能なものである。
吸音網4は網本体5と複数個の吸音体6,…とから構成さ
れ、網本体5はロープ(例えばワイヤーロープ、麻な
わ、鋼線等)より形成され、その網目は格子状に形成さ
れている。
れ、網本体5はロープ(例えばワイヤーロープ、麻な
わ、鋼線等)より形成され、その網目は格子状に形成さ
れている。
尚、網目は必ずしも格子状である必要はなく、菱目状或
いは六角形等の多角形状に形成されていてもよい。
いは六角形等の多角形状に形成されていてもよい。
当該網本体5の各ロープ5a,…に複数個の吸音体6,…が
取り付けられている。
取り付けられている。
吸音体6は円柱状若しくは多角柱状に形成され、且つ中
央部に貫通孔7が形成され、この貫通孔7に各ロープ5a
を通すことにより各網目の交点部8,8間にそれぞれ取り
付けられている。従って網本体5の各ロープ5a,…は外
部に露出しないで、吸音体6,…によって略全体が被覆さ
れている。
央部に貫通孔7が形成され、この貫通孔7に各ロープ5a
を通すことにより各網目の交点部8,8間にそれぞれ取り
付けられている。従って網本体5の各ロープ5a,…は外
部に露出しないで、吸音体6,…によって略全体が被覆さ
れている。
尚、吸音体6は各網目の交点部8,8間に一個ずつ取り付
けることを原則とするが、複数個に分割して取り付けて
もよい。
けることを原則とするが、複数個に分割して取り付けて
もよい。
吸音体6は有機質や無機質の繊維材料(例えばグラスウ
ール)或いは発泡樹脂等の多孔質材料、若しくは焼結ア
ルミ吸音材等の焼結材料等より形成されている。
ール)或いは発泡樹脂等の多孔質材料、若しくは焼結ア
ルミ吸音材等の焼結材料等より形成されている。
吸音体6は必ずしも一種類の材料で形成する必要はな
く、二種類以上の材料よりなる複合構造としても良く、
また、積層構造としてもよい。また、内部に多くの中空
部を形成するか、内部の大部分を中空にしても良く、更
には吸音体6,…の表面を音を反射せず吸収してしまうよ
うな被覆材、例えば、編目の粗い布材等で被覆しても良
い。
く、二種類以上の材料よりなる複合構造としても良く、
また、積層構造としてもよい。また、内部に多くの中空
部を形成するか、内部の大部分を中空にしても良く、更
には吸音体6,…の表面を音を反射せず吸収してしまうよ
うな被覆材、例えば、編目の粗い布材等で被覆しても良
い。
また、貫通孔7が形成してある中心部のみを硬質材で形
成し、その回りを本来の吸音材で形成してもよい。
成し、その回りを本来の吸音材で形成してもよい。
このような構成により膜屋根1の下側に吸音網4が膜屋
根全面に亘って張られた状態になり、全体として吸音面
となって吸音機能を発揮する。
根全面に亘って張られた状態になり、全体として吸音面
となって吸音機能を発揮する。
即ち、膜屋根特有の低音域に対する良好な吸音性と吸音
網の持つ中・高音域に対する良好な吸音性との相乗効果
によって全音域にわたって良好な吸音性能を確保するこ
とができる。
網の持つ中・高音域に対する良好な吸音性との相乗効果
によって全音域にわたって良好な吸音性能を確保するこ
とができる。
また、吸音網4の網目間隔に比べて吸音体6の径を過大
にしなければ、網目を可能な限り大きく確保することが
できる。従って、吸音網4によって採光率が損なわれる
ことはなく、網目より日中の太陽光線を充分に取り入れ
ることができる。係る場合、吸音体6を透光性の良い材
料より形成すれば採光率は倍増する。
にしなければ、網目を可能な限り大きく確保することが
できる。従って、吸音網4によって採光率が損なわれる
ことはなく、網目より日中の太陽光線を充分に取り入れ
ることができる。係る場合、吸音体6を透光性の良い材
料より形成すれば採光率は倍増する。
更に、天井にその全体にわたって均一に設置することが
できる為、意匠的に目障りな感じを与えることもない。
できる為、意匠的に目障りな感じを与えることもない。
然も、天井と床間で発生し易いフラッターエコーも有効
に防止することもできる。
に防止することもできる。
尚、一般に膜屋根構造物の吸音率は低音域が良く、中高
音域が悪いので、中高音域の不足吸音率を補うような吸
音性を保持するように吸音体の吸音性を調整すれば、総
合的に全音域の吸音性を保つことができる。
音域が悪いので、中高音域の不足吸音率を補うような吸
音性を保持するように吸音体の吸音性を調整すれば、総
合的に全音域の吸音性を保つことができる。
中高音域の吸音性の確保は吸音体を構成する吸音材の一
般的特性により比較的容易である。
般的特性により比較的容易である。
また、実施例では膜屋根構造物に於ける建築空間の吸音
装置に付いて説明したが、この種の構造物に限定される
ものではなく、空気加圧式膜屋根構造物の他、膜以外の
一般的屋根の構造物に於ける建築空間にも利用できるこ
とはいうもでもない。
装置に付いて説明したが、この種の構造物に限定される
ものではなく、空気加圧式膜屋根構造物の他、膜以外の
一般的屋根の構造物に於ける建築空間にも利用できるこ
とはいうもでもない。
この発明に係る建築空間の吸音装置は、複数本のロープ
より格子状又は菱目状に構成され、膜屋根の下側に設置
された網本体と、円柱状若しくは多角柱状に形成され、
前記ロープの交点部間に取り付けられた複数個の吸音体
とを備えて構成されているので、一重膜屋根構造の天井
に不足しがちな中・高音域の吸音性を補足し、全音域に
わたって均一な吸音性を確保でき、また、良好な吸音性
を確保できる効果がある。
より格子状又は菱目状に構成され、膜屋根の下側に設置
された網本体と、円柱状若しくは多角柱状に形成され、
前記ロープの交点部間に取り付けられた複数個の吸音体
とを備えて構成されているので、一重膜屋根構造の天井
に不足しがちな中・高音域の吸音性を補足し、全音域に
わたって均一な吸音性を確保でき、また、良好な吸音性
を確保できる効果がある。
また、網本体が格子状又は菱目状に構成されているの
で、採光が可能であり、日中の太陽光線を充分に取り入
れることができる効果がある。
で、採光が可能であり、日中の太陽光線を充分に取り入
れることができる効果がある。
また、膜屋根構造物の建築空間で特に発生し易い天井と
床間のフラッターエコーを抑えることができる。更に、
垂れ膜方式や吊り下げ吸音体方式に比べて目障りな感じ
も与えない。
床間のフラッターエコーを抑えることができる。更に、
垂れ膜方式や吊り下げ吸音体方式に比べて目障りな感じ
も与えない。
第1図〜第4図は、この発明に係る建築空間の吸音装置
の一実施例を示し、第1図は膜屋根の斜視図、第2図は
その断面図、第3図は吸音網の断面図、第4図は吸音体
の斜視図である。 1……膜屋根、2……アーチ、3……膜、4……吸音
網、5……網本体、6……吸音体、7……貫通孔、8…
…交点部。
の一実施例を示し、第1図は膜屋根の斜視図、第2図は
その断面図、第3図は吸音網の断面図、第4図は吸音体
の斜視図である。 1……膜屋根、2……アーチ、3……膜、4……吸音
網、5……網本体、6……吸音体、7……貫通孔、8…
…交点部。
Claims (1)
- 【請求項1】採光可能な膜屋根の下側に構成される建築
空間の吸音装置において、複数本のロープ5aより格子状
又は菱目状に構成され、かつ、前記膜屋根の下側に設置
された網本体5と、円柱状若しくは多角柱状に形成さ
れ、前記ロープ5aの交点部8,8間に取り付けられた複数
個の吸音体6とを備えてなることを特徴とする建築空間
の吸音装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1018190A JPH0726447B2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 建築空間の吸音装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1018190A JPH0726447B2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 建築空間の吸音装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02200939A JPH02200939A (ja) | 1990-08-09 |
JPH0726447B2 true JPH0726447B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=11964701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1018190A Expired - Fee Related JPH0726447B2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 建築空間の吸音装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726447B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2327592B2 (es) * | 2007-06-07 | 2010-08-09 | Universidad De La Rioja | Techo con absorcion acustica variable. |
GB0803353D0 (en) * | 2008-02-23 | 2008-04-02 | Beckett Richard G | Insulating material |
-
1989
- 1989-01-27 JP JP1018190A patent/JPH0726447B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02200939A (ja) | 1990-08-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |