JP2790933B2 - 熱交換器用フィンの製造法 - Google Patents

熱交換器用フィンの製造法

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正秀 坂口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用クーラーやル
ームクーラー等の熱交換器に用いられる熱交換器用フィ
ンの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用クーラー或いはルームクーラー
等の熱交換器の放熱部に使用されている冷却フィンは、
方形のアルミニウム薄板等の金属板状体に複数個の所定
の高さのカラー付き透孔を点設して構成されている。か
かるフィンによって形成される熱交換器の放熱部は、フ
ィンの複数枚が各フィンのカラー付き透孔の各々を合致
させて重合され、これらの透孔に亘って銅等の熱伝導度
の高い金属から成る導管が挿入されて一体化されてい
る。この様な熱交換器用フィンの製造法として、特公昭
49−103808号公報等において、図3に示す製造法が提案
されている。
【0003】図3に示す製造法は、下記に示す工程から
成る。先ず、金属板状体100に穿設加工及びバーリン
グ加工を行い、突出片102によって周縁が囲まれてい
る穿設孔101を形成し〔(a)の工程〕、次いで穿設
孔101の開孔径を拡大しつつ突出片102を“しご
き”ながら延展し、所定高さのカラー104とするアイ
アニング加工を行う〔(b)(c)の工程〕。かかるア
イアニング加工は、通常、ポンチの外壁面とダイスの内
壁面とによって突出片101又はカラー103は“しご
く”ことによって行われている。図3においては、アイ
アニング加工を二段階で行っており、各段階で使用され
るポンチ及びダイスの径は異なるものである。この様に
して得られる所定高さのカラー104は、その先端部が
折り曲げられて鍔105が形成される〔(d)の工
程〕。
【0004】かかる図3に示す製造法(以下、アイアニ
ング加工法と称することがある)によれば、アイアニン
グ加工を穿設孔の径を拡径しつつ行うため、得られるカ
ラー付きの周辺に打痕等の加工痕が生じることがなく、
且つ硬質の金属板状体でも所定の高さのカラー付き透孔
を得ることができる。ところで、この様なアイアニング
加工法においては、加工油を使用しつつ行うことが必要
であり、通常、前記加工油としては不揮発性油を使用し
ている。この様にアイアニング加工の際に、不揮発性油
を使用すると、得られる熱交換器用フィン(以下、フィ
ンと称することがある)に不揮発性油が付着するため、
従来、フレオン(商標)を使用しフィンに付着する不揮
発性油を除去する洗浄が施されている。しかし、最近の
地球環境保全を目的とするフレオンガスの使用規制のた
め、フレオンを溶媒として使用できなくなりつつある。
このため、本発明者等は、フレオンを使用することなく
フィンを製造すべく、揮発性油を使用してアイアニング
加工をすることを試みた
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】前述した様に、アイア
ニング加工の際に、揮発性油を使用することによって、
得られるフィンのフレオンによる洗浄を不要にすること
はできる。しかしながら、揮発性油を使用してアイアニ
ング加工すると、不揮発性油を使用した場合に比較し
て、しごきによって金属板状体を延展できる割合を示す
しごき率が低下するため、得られるカラー付き透孔のカ
ラーの最高高さも低下することが判明した。特に、最近
においては、高硬度の金属板状体を加工することを要す
ることが多く、揮発性油の使用と相俟ってしごき率が著
しく低下するため、所定の高さのカラー付き透孔の形成
が困難となることがある。そこで、本発明の目的は、揮
発性油を使用してアイアニング加工を施しても、所定の
高さのカラー付き透孔が得られる熱交換器用フィンの製
造法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成すべく検討した結果、予め小孔を穿設した後、拡
径された小孔が上面に開孔され且つ形成するカラー付き
透孔の径とほぼ同径の円錐台又は円柱状の凸部を絞り加
工で形成し、次いで前記凸部にアイアニング加工を施す
ことによって、揮発性油を使用しても容易に所定の高さ
のカラー付き透孔を製造できることを見い出し、本発明
に到達した。即ち、本発明は、所定高さのカラーで透孔
の周縁が囲まれているカラー付き透孔を金属板状体に形
成する際に、該金属板状体に、形成するカラー付き透孔
の開孔径よりも小径である小孔の穿設と、前記小孔の周
縁部の金属板状体を絞り加工によって最小内径が前記小
孔の径よりも大径の台状又は柱状の凸部の形成とを逐次
的又は同時的に行い、次いで、前記凸部の上端面に形成
された小孔の形状を所定形状に整えた後、カラー付き透
孔の開孔径と等しい外径のポンチ及び前記透孔のカラー
の外径と等しい内径のダイスを用い、前記凸部にアイア
ニング(しごき)加工を施すことを特徴とする熱交換器
用フィンの製造法にある。
【0007】
【作用】一般に、アイアニング加工法においては、アイ
アニング加工によってしごかれる突出片の高さが形成さ
れるカラー付き透孔のカラー高さに影響を与える。一
方、従来の図3に示すアイアニング加工法では、突出片
をバーリング加工によって形成するため、形成する突出
片の高さには限界がある。従って、金属板状体の硬度及
び/又は使用する加工油の特性等に因るしごき率によっ
て、得られるカラー付き透孔の高さが直接左右されるの
である。この点、本発明においては、上面に小孔が開孔
されている台状又は柱状の凸部を形成することによっ
て、アイアニング加工を施す突出片の高さを予め高くす
ることができる。このため、高硬度の金属板状体及び/
又は揮発性油の使用によってアイアニング加工の際のし
ごき率が低下しても、容易に所望の高さのカラー付き透
孔を形成することができるのである。
【0008】
【実施例】本発明について、図面を用いて更に一層詳細
に説明する。図1は、本発明を説明するための工程図で
あり、次の工程から成る。先ず、金属板状体1に円形の
小孔2を穿設する〔図1の(イ)の工程〕。この小孔2
の径は、形成するカラー付き透孔の開孔径よりも小径で
ある。次いで、小孔2の径を拡径しつつ円錐台状の凸部
3を形成する〔図1の(ロ)の工程〕。この円錐台状の
凸部3は、底面の内径が形成するカラー付き透孔の内径
とほぼ同径であり、上面に拡径された小径2´が開孔し
ているものである。かかる凸部3の上面に開孔する小孔
2´は、小孔2を拡径しつつ凸部3を形成する際に、金
属板状体1が均一に延展され難いため、小孔2´の形状
が歪み楕円形状となり易い。
【0009】この様な形状の小孔2´が上面に形成され
ている凸部3に、後述するアイアニング加工を施すと、
得られるカラー付き透孔のカラーの高さが不均一及び/
又はカラーに亀裂が発生することがある。このため、本
実施例では、小孔2´の形状を円形に整えるため、小孔
2´の長軸長さを直径とする円形孔4を形成する〔図1
の(ハ)の工程〕。この様にして形成される凸部3の壁
面5の高さは、従来のバーリング加工〔図3の(a)の
工程〕によって形成される突出片120よりも高くする
ことができる。本実施例では、形成された凸部3の壁面
5にアイアニング加工を施し、所望の高さのカラー6を
形成する〔図1の(ニ)の工程〕。更に、所望の高さに
形成されたカラー6は、先端部が折り曲げられて鍔7が
形成される〔図1の(ホ)の工程〕。
【0010】次に、この様な図1に示す製造法におい
て、使用する装置について図2を用いて説明する。図1
に示す各工程において、図2に示す各金型を使用するこ
とができる。つまり、金属板状体1に小孔2を穿設する
図1(イ)の工程は、図2(A)に示す金型を使用す
る。かかる金型は、ピアスパンチ10とピアスダイ11
とによって構成される。次いで、図2(A)に示す金型
によって穿設された小孔2を拡径しつつ凸部3を形成す
る図1(ロ)の工程は、図2(B)の金型を使用する。
この金型は、フォーミングダイ12とフォーミングスト
リッパー13に対して直角方向に上下動するフォーミン
グパンチ14とから構成される。金属板状体1は、フォ
ーミングダイ12とフォーミングストリッパー13との
間に挟持され、フォーミングパンチ14によって凸部3
が形成される。
【0011】かかる図2(B)の金型によって拡径され
た小孔2´を整形する図1の(ハ)の工程においては、
図2(C)に示す金型が使用される。この金型によれ
ば、トリミングダイ15とトリミングストッパー16と
の間に金属板状体1が挟持され、トリミングダイパンチ
17とトリミングパンチ25とによって、小孔2´の整
形がなされて円形孔4が形成される。この様に円形孔4
が形成された凸部3は、凸部3の壁面5を図2(D)に
示す金型を用い、図1(ニ)のアイアニング加工を施
す。図2(D)の金型によれば、金属板状体1がアイア
ニングダイ21とアイアニングストリッパー20との間
に挟持され、凸部3の内側をアイアニングパンチ18が
ノックアウトパンチ19を押し上げつつ凸部3の壁面5
をしごき、透孔の周縁にカラー6を形成する。
【0012】カラー6が所定の高さとなった後、ノック
アウトパンチ19によってアイアニングパンチ18を降
下させつつカラー付き透孔をアイアニングダイ21から
取り出す。アイアニングダイ21から取り出されたカラ
ー付き透孔は、図2(E)に示す金型によって、カラー
6の先端部を折り曲げて鍔7を形成する〔図1(ホ)の
工程〕。かかる金型においては、リフレアダイ22上に
載置されたカラー付き透孔に段差付きのリフレアパンチ
24の先端が挿入され、リフレアパンチ24の段差部で
カラーの先端が折り曲げられて鍔7が形成される。鍔7
が形成されたカラー付き透孔は、金属板状体1がエジェ
クターピン23によって押さえられており、リフレアパ
ンチ24の上昇によって金型から取り出される。
【0013】以上、述べてきた本実施例においては、金
属板状体1に小孔2を穿設する図1(イ)の工程と、穿
設された小孔2を拡径しつつ凸部3を形成する図1の
(ロ)の工程とを別工程とし、小孔2の穿設及び凸部3
の形成を逐次行っているが、小孔2の穿設及び凸部3の
形成とを同時に行ってもよい。また、本実施例では、一
段のアイアニング加工で所望の高さのカラー6を形成す
ることができ、図3に示す従来のアイアニング加工法の
如く、アイアニング加工を二段とする必要はないが、必
要に応じてアイアニング加工を二段にしてもよいことは
勿論のことである。更に、図1の(イ)の工程において
穿設する小孔2の径は、小径であるほど形成する凸部3
の壁面5の高さを高くすることができるが、小孔2の径
を小径とするほど凸部3を形成する際に、拡径された小
径2´の形状の歪みが大きくなり、凸部3の壁面5に亀
裂が発生することがある。かかる亀裂が発生する小孔2
の最小径は、使用する金属板状体1の硬度等の特性で異
なるため、予め問題なく凸部3を形成し得る小孔2の最
小径を実験的に求めておくことが好ましい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、高硬度の金属板状体及
び/又はアイアニング加工の際に揮発性油を使用し、し
ごき率が著しく低下する場合でも、所定の高さのカラー
付き透孔を形成することができる。このため、フレオン
ガス規制等に対しても十分に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工程を説明するための説明図である。
【図2】図1に示す工程において採用される金型を説明
するための説明図である。
【図3】従来のアイアニング加工法を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
1 金属板状体 2 小孔 2´ 拡径された小孔 3 円錐台状の凸部 4 円形孔 5 凸部3の壁面 6 カラー 7 鍔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定高さのカラーで透孔の周縁が囲まれ
    ているカラー付き透孔を金属板状体に形成する際に、 該金属板状体に、形成するカラー付き透孔の開孔径より
    も小径である小孔の穿設と、前記小孔の周縁部の金属板
    状体を絞り加工によって最小内径が前記小孔の径よりも
    大径の台状又は柱状の凸部の形成とを逐次的又は同時的
    に行い、 次いで、前記凸部の上端面に形成された小孔の形状を所
    定形状に整えた後、カラー付き透孔の開孔径と等しい外
    径のポンチ及び前記透孔のカラーの外径と等しい内径の
    ダイスを用い、前記凸部にアイアニング(しごき)加工
    を施すことを特徴とする熱交換器用フィンの製造法。
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