JP2790787B2 - 防蝕電極装置及び組付け工具 - Google Patents

防蝕電極装置及び組付け工具

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JP2790787B2
JP2790787B2 JP7280169A JP28016995A JP2790787B2 JP 2790787 B2 JP2790787 B2 JP 2790787B2 JP 7280169 A JP7280169 A JP 7280169A JP 28016995 A JP28016995 A JP 28016995A JP 2790787 B2 JP2790787 B2 JP 2790787B2
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F13/00Inhibiting corrosion of metals by anodic or cathodic protection
    • C23F13/02Inhibiting corrosion of metals by anodic or cathodic protection cathodic; Selection of conditions, parameters or procedures for cathodic protection, e.g. of electrical conditions
    • C23F13/06Constructional parts, or assemblies of cathodic-protection apparatus
    • C23F13/08Electrodes specially adapted for inhibiting corrosion by cathodic protection; Manufacture thereof; Conducting electric current thereto
    • C23F13/18Means for supporting electrodes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
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    • C23F2213/00Aspects of inhibiting corrosion of metals by anodic or cathodic protection
    • C23F2213/20Constructional parts or assemblies of the anodic or cathodic protection apparatus
    • C23F2213/22Constructional parts or assemblies of the anodic or cathodic protection apparatus characterized by the ionic conductor, e.g. humectant, hydratant or backfill

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  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属管、金属槽、ボイ
ラー、蓄熱槽等を構成する金属壁の腐食を防止するため
の防蝕用電極装置および当該電極装置を金属管に組付け
る組付け工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属管や金属槽等の金属壁は、内部を流
れる液体の影響によって電気化学的に腐食する。この腐
食を防止するために、当該金属管等内に陽極電極(アノ
ード)を挿入し、内部の液体に電流を流す電気防蝕手段
が多く採られている。
【0003】従来の電気防蝕手段を、例えば、金属管に
施す場合、通常、まず既設の金属管を切断し、次に、切
断部分である当該金属管の両端部のそれぞれにフランジ
を螺合や溶接によって固定組付けし、さらに、その一対
のフランジの間にフランジ型の陽極電極をボルトによっ
て締結することによって行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
においては、金属管を切断したり、切断部分に螺条を形
成したり、フランジを当該金属管に螺合や溶接によって
組付け固定したりという多くの作業を必要とする厄介な
ものであった。
【0005】通常、例えば金属管は他の金属管と接近し
ている場合が多いため、目的とする金属管を切断したり
溶接したりという作業は極めて困難であり、さらに、フ
ランジを取り付けるスペースさえない場合が多い。この
ため、設計通りに陽極電極を取り付けることができず、
充分な防蝕効果を得ることができない場合がある。
【0006】又、通常、電気防蝕手段を取り付ける金属
管等は老朽化しているものが多いため、切断時や螺条形
成時の押圧力によって金属管等が破損してしまい、液漏
れをおこしてしまう危険もある。
【0007】さらに、従来のフランジを使用する技術
は、フランジ自体が重いため、その重量を支えるため
に、防蝕手段の他に、金属管を支持する支持金具を設け
る必要も生じていた。
【0008】こうした従来技術に鑑み、最近では、金属
管等を切断しないで陽極電極を取り付けることのできる
技術も開発されている。例えば、特公平5─81675
号や特開平3─249188号に開示の発明がそれであ
る。しかし、前者にあっては、陽極電極と保持部材(栓
体)との組付き、および保持部材と金属管(管継手)と
の組付きが、共に必ずしも充分ではないという問題があ
る。又、後者においても、電極と保持部材との組付きが
充分ではないという欠点がある。従って、これらの金属
管が継続的に振動や衝撃等を受ける場所に配設されてい
ると、振動等によって電極や栓体(保持部材)が離脱し
て防蝕効果を発揮しなくなるという事態が発生する。
【0009】本発明はこうした問題に鑑み創案されたも
ので、狭いスペースに位置する老朽化した金属管、金属
槽、ボイラー、蓄熱槽等を構成する金属壁にも容易に取
り付けることができると共に、陽極電極と保持部材(ク
ランプ)との組付き、および保持部材と金属壁との組付
きが強固な防蝕電極装置および当該電極装置を金属管に
組付ける組付け工具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明の防蝕
電極装置は、陽極電極1とクランプ2とで構成した。陽
極電極1は、小径でロックナット3が螺合する螺条7を
周設した上部材5と大径の下部材6とから構成され、外
部電源に接続される棒状である。クランプ2は、大径で
下端面が金属壁Kの外周面に当接する上組付き部8と、
小径で金属壁Kに穿設した組付け孔に侵入する下組付き
部9とから構成され、中心部に陽極電極1の下部材6が
貫通する貫通孔10を有し、その貫通孔10の上部に陽
極電極1の螺条7が抜け出し不能に係合する鋸歯状のロ
ック片11を突設した、非電導性である。
【0011】そして、クランプ2の少なくとも下組付き
部9の下部を、変形容易な材料で構成した膨出自在部2
7とし、当該クランプ2を不動として、陽極電極1を持
ち上げた際の持ち上げ力およびロックナット3の締め付
け力によってその膨出自在部27が外方に膨出変形して
クランプ2の下端部が金属壁Kの内周面に当接し、クラ
ンプ2の上組付き部8との間で、金属壁Kを強固に挟持
するものとした。なお、クランプ2の下組付き部9に肉
薄部12を形成して膨出自在部27の膨出変形を径方向
に均一化させると良い。
【0012】又、陽極電極1の上端部に、当該陽極電極
1が通電状態で点灯するパイロットランプ13を有する
キャップ端子4を組付けると良い。
【0013】又、クランプ2の上組付き部8の下端面を
正面円弧形状とし、かつ、当該円弧を金属壁Kの外周面
の円弧より小径のものとし、上組付き部8の下端面が金
属壁Kに強く当接した際、当該上組付き部8が内方に弾
性変形してロック片11と陽極電極1の螺条7との係合
を強固に達成させるものとすることができる。
【0014】又、陽極電極1を金属管Kや金属槽等の径
や深さ等に対応させるべく、適宜長さの下部材6を上部
材5に着脱自在とすることができる。又、陽極電極1の
下部材6とクランプ2の下組付き部9との間、クランプ
2の上部材5と金属壁K外周面との間、およびロックナ
ット3とクランプ2の上端面との間に、それぞれシール
パッキン14を設けると良い。
【0015】なお、クランプ2を、金属壁Kに固定バン
ド15で固定することもできる。本発明に係る組付け工
具16は、一対の把持部材17と、当該把持部材17に
支点部19を介して連結された平面略U字状で、陽極電
極1を挟む状態でロックナット3とクランプ2との間に
侵入する一対の拡大部材18とで構成し、把持部材17
を把持して相互に近接させることによって、拡大部材1
8が相互に離隔するものとした。
【0016】この組付け工具16は、陽極電極1の螺条
7に螺合組付きすべく内周面に螺溝22を有する螺合部
材20と、その螺合部材20に一体設された持上げ部材
21とから構成することもできる。
【0017】
【作用】本発明に係る防蝕電極装置を金属壁Kに取り付
けるには、次のようにして行う。まず、クランプ2の貫
通孔10へ、その下方から陽極電極1の上部材5を挿入
する。この挿入によって、陽極電極1の上部材5が貫通
孔10に突設したロック片11に係合し、陽極電極1は
クランプ2に抜け出し不能に組付く。なお、この状態で
は陽極電極1とクランプ2との組付きは強固なものでは
なく、螺条7とロック片11とが係合したのみの不安定
な組付きである。
【0018】次に、あらかじめ金属壁Kの上端面に穿設
した、クランプ2の下組付き部9の径とほぼ同一径の組
付け孔に、陽極電極1とクランプ2との組付き物を挿通
する。この状態では、クランプ2の上組付き部8の下端
面が金属壁Kの外周面に当接していることになる。
【0019】次に、陽極電極1の上部材5の螺条7に上
方からロックナット3を僅かに螺合させた後(この状態
を図2に示す)、ロックナット3とクランプ2との間の
空間に、本発明に係る組付け工具16(把持部材17と
拡大部材18とで成るもの)の一対の拡大部材18を侵
入位置させる。この状態で、組付け工具16の把持部材
17を握ると拡大部材18は相互に離れる方向に動くの
で、下方の拡大部材18がクランプ2を金属壁Kに押し
付けた状態で上方の拡大部材18がロックナット3と陽
極電極1との組付き物を上方に持ち上げる。
【0020】これによって、陽極電極1の螺条7がクラ
ンプ2のロック片11をさらに乗り越えて、陽極電極1
とクランプ2との組付きが深く達成された後、陽極電極
1の下部材6がクランプ2の下組付き部9に上方への持
ち上げ力を作用させることになるので、この持ち上げ力
によって下組付き部9の変形容易な材料で成形されてい
る膨出自在部27が外方に膨出変形して、金属壁Kの内
周面に当接し組付け孔から抜け出し不能に組付く(図3
参照)。なお、クランプ2の下組付き部9に肉薄部12
を形成すると、膨出自在部27の膨出変形が径方向に均
一化されるので、金属壁K内周面の組付け孔の周囲に等
しい幅で密接することになり、よって安定したシール効
果を得ることができる。
【0021】この状態から、組付け工具16を外し、ロ
ックナット3を締め付けると、陽極電極1とクランプ2
との組付きはさらに強固なものとなり、よって、クラン
プ2の上組付き部8の下面と金属壁Kの外周面との組付
き、および下組付き部9の肉薄部12を含む下端部と金
属壁Kの内周面との組付きが、それぞれ強固なものとな
り、クランプ2が金属壁Kの壁を上下から強固に把持し
た状態となる(図1参照)。
【0022】なお、陽極電極1にパイロットランプ13
を有するキャップ端子4を組付けることによって、当該
陽極電極1が通電状態にあるか否かを容易に確認するこ
とができる(図1参照)。
【0023】又、クランプ2の上組付き部8の下端面を
正面円弧状とし、その円弧の径を、それが当接する金属
壁Kの円弧部分の径より小さく設定することによって
(すなわち、無負荷状態で上組付き部8下端面の左右両
端部のみが金属壁Kの外周面に当接する構成とすること
によって)、ロックナット3を締め付けた際に、クラン
プ2がその内方に収縮してロック片11が陽極電極1の
螺条7に、より強固に組付くことになるので、陽極電極
1とクランプ2との組付きがさらに確実となると共に、
金属壁K内の液体の漏出を防止するシール性も向上す
る。
【0024】又、陽極電極1の上部材5と下部材6とを
着脱自在とし、下部材6を金属管や金属槽等の径や大き
さに対応した長さのものにあわせて使用できることとす
ると、あらゆる径や大きさの金属管等に対して確実に防
蝕効果を発揮させることができる。
【0025】又、シールパッキン14を、陽極電極1の
下部材6とクランプ2の下組付き部9との間、クランプ
2の上部材5と金属壁K外周面との間、およびロックナ
ット3とクランプ2の上端面との間に、それぞれ設ける
ことによって、金属管や金属槽等内の液体が漏出するの
を確実に防止することができる。
【0026】なお、本発明に係る防蝕電極装置は、クラ
ンプ2を固定バンド15で金属壁Kに固定する構成とす
ることもできる。その場合、クランプ2と陽極電極1と
の組付き物を、固定バンド15によって金属壁Kに固定
した後、前記の場合と同様、ロックナット3を陽極電極
1の螺条7に僅かに螺合させた後、把持部材17と拡大
部材18とから成る組付け工具16で陽極電極1を持ち
上げる作業を行うこともできるし、又、螺合部材20と
持上げ部材21とから成る組付け工具16で行ってても
よい。
【0027】螺合部材20と持上げ部材21とで構成し
た組付け工具16を使用する場合は、ロックナット3を
陽極電極1の螺条7に螺合する前に、螺合部材20の螺
溝22を当該螺条7に螺合組付けした後、持上げ部材2
1を把持して持ち上げることによって、クランプ2の肉
薄部12を外方に膨出変形させることができる。
【0028】
【実施例】本発明に係る防蝕電極装置の一実施例を、図
1〜図6に示す。これは、金属管の金属壁Kに組付けた
場合である。本実施例における陽極電極1は、小径で外
周面のほぼ上半分に螺条7を形成した円柱形状の上部材
5と、当該上部材5の下端に連結され大径で同じく円柱
形状の下部材6とから構成している。上部材5の直径
は、それが挿通するクランプ2の貫通孔10の直径より
僅かに小さく設定し、下部材6の直径は、当該貫通孔1
0の直径より充分に大きなものとしている。
【0029】なお、この陽極電極1は、図5に示すよう
に、上部材5と下部材6とを螺合によって結合自在と
し、それが組付けられる金属管や金属槽等の大きさに対
応した長さの下部材6を自在に取付け可能としている。
【0030】又、陽極電極1の上端部には、パイロット
ランプ13を有するキャップ端子4を螺合組付けし、そ
のキャップ端子4には外部電源に接続する結線コネクタ
ー26を連結している。
【0031】クランプ2は、非電導性で弾性のある合成
樹脂製で成形し、図4に示すように、その上組付き部8
は大径の略円筒形状で、上端面を水平面とすると共に下
端面を平面円弧形状とし,当該円弧の径を金属壁Kの径
よりやや小さいものとしている。これによって,クラン
プ2が金属壁Kに組付く際に上部材5が内方に収縮する
のでロック片11が陽極電極1の螺条7に強く係合する
ことになる。クランプ2の下組付き部9は,小径の略円
筒形状で,その外径は金属壁Kに穿設する組付け孔の直
径より僅かに小さいものである。
【0032】クランプ2の貫通孔10は,当該クランプ
2の中心部に縦方向に形成され,その上端部には複数の
正面鋸歯状のロック片11を突周設している。このロッ
ク片11の数は限定されない。貫通孔10の下端部の膨
出自在部27に形成した肉薄部12は,貫通孔10の下
端部に凹部を周設することによって形成している。この
肉薄部12は,凹部を形成することによって設ける場合
に限られず,例えば,孔を挿通して形成しても良い。要
するに,外方に膨出させる部分の機械的強度を,他の部
分より弱くして,陽極電極に持ち上げ力が作用した際
に,その部分が外方に膨出するようにすれば良い。従っ
て,肉薄部12を形成するまでもなく,クランプ2の少
なくとも下組付き部9の下部を,変形容易な材料で構成
した膨出自在部27とするだけでも良い。
【0033】クランプ2は非電導性で,かつ,上記の点
からも,弾性のあるものが好ましく,合成樹脂の他にゴ
ムが考えられる。又,合成樹脂の中でも耐熱塩化ビニー
ル,架橋ポリエチレン,シリコン絶縁ガラスポリエステ
ル編組構造,フッ素樹脂等の比重が小さく,丈夫で,耐
薬品性,耐食性,電気絶縁性,耐熱性,耐寒性,耐油
性,耐水性等に優れた材料が適している。
【0034】又,本実施例においては,陽極電極1の下
部材6とクランプ2の下組付き部9との間、クランプ2
の上部材5と金属壁K外周面との間、およびロックナッ
ト3とクランプ2の上端面との間に、それぞれシールパ
ッキン14を設けて,本発明に係る防蝕電極装置を金属
壁Kに組付けした後,当該金属壁K内を流れる水等の液
体が,組付け部分から漏出するのを確実に防止してい
る。
【0035】なお,本実施例に係る防蝕電極装置を金属
壁Kに組付けるには,図6に示す組付け工具16を使用
する。当該組付け工具16の把持部材17は棒状で,支
点部19を介して,平面略U字状の拡大部材18に連結
している。
【0036】本発明に係る防蝕電極装置を,図7及び図
8に示す。当該装置も金属管の金属壁Kに組付けた場合
を示すものであるが,クランプ2は金属壁Kに固定バン
ド15で固定する構造である。そのため,クランプ2の
両端部には挿通孔23を形成し,この挿通孔23に固定
バンド15のねじ構造の両端部を挿通し,そのねじ部2
4に固定ナット25を螺合して締結するものである。
【0037】この防蝕電極装置を,金属壁Kに組付ける
には,図9に示す組付け工具16を使用する。この組付
け工具16の螺合部材20内周面には螺溝22を形成し
ており,この螺溝22を陽極電極1の螺条7に螺合させ
て,持上げ部材21を引き上げることによって陽極電極
1を持ち上げるものである。
【0038】なお,本発明に係る防蝕電極装置は,前記
実施例の如く金属管の円弧状の金属壁に組付ける場合に
限定されず,金属槽の平面状の金属壁にも同様に取り付
けることができるものである。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る防蝕電極装置は、金属壁に
組付け孔を穿設するのみで、切断作業や螺条形成作業を
必要としないので、狭いスペースに位置する老朽化した
金属管,金属槽,ボイラー,蓄熱槽等のあらゆる金属壁
にも容易に取り付けることができる。
【0040】又、クランプの下端部を外方に膨出変形さ
せることによって、クランプと陽極電極との組付き物
を、金属壁に上下から強固に挟持した状態で取り付ける
ので、クランプと金属壁との組付きを強固とすることが
できる。さらに、陽極電極とクランプとの組付きを、螺
条とロック片との係合および螺条とロックナットとの螺
合により達成するので、両者の組付きを強固なものとす
ることができる。従って、金属壁に継続的に振動が加わ
ったり、強い衝撃が加わっても、陽極電極およびクラン
プは金属壁から離脱することはなく、よって常に安定し
た防蝕効果を発揮させることができる。
【0041】陽極電極にパイロットランプを有するキャ
ップ端子を組付けると,陽極電極が通電状態にあるか否
かを容易に確認することができ,防蝕効果を確実なもの
とすることができる。
【0042】クランプの上組付き部の下端面を正面円弧
状とし、その円弧の径を、それが当接する金属壁の円弧
部分の径より小さく設定することによって、陽極電極と
クランプとの組付きがさらに確実となると共に、金属壁
内の液体の漏出を防止するシール性も向上する。
【0043】陽極電極の上部材と下部材とを着脱自在と
し、下部材を金属管等の大きさに対応した長さのものに
あわせて使用できることとすると、あらゆる大きさの金
属管や金属槽等に対して確実に防蝕効果を発揮させるこ
とができる。
【0044】シールパッキンを、陽極電極の下部材とク
ランプの下組付き部との間等に設けることによって、金
属管や金属槽内等の液体が漏出するのを確実に防止する
ことができる。
【0045】クランプを固定バンドで金属壁に固定する
構成とすることによって,クランプの金属壁に対する組
付きをさらに強固なものとすることができる。又,本発
明に係る組付け工具を使用することによって,本発明の
防蝕電極装置を金属壁に容易に取り付けることができる
ので,取付け作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防蝕電極装置の一実施例を示す正面断
面図。
【図2】図1に示す防蝕電極装置を金属壁に組付け中の
状態を示す正面断面図。
【図3】図1に示す防蝕電極装置を金属壁に組付け中の
状態を示す正面断面図。
【図4】図1に示す防蝕電極装置のクランプを示す正面
断面図。
【図5】図1に示す防蝕電極装置の陽極電極を示す正面
断面図。
【図6】本発明の組付け工具の一実施例を示す平面図。
【図7】本発明の防蝕電極装置の他の実施例を示す正面
断面図。
【図8】図7に示す防蝕電極装置のクランプを示す正面
断面図。
【図9】本発明の組付け工具の他の実施例を示す平面
図。
【符号の説明】
1 陽極電極 2 クランプ 3 ロックナット 4 キャップ端子 5 上部材 6 下部材 7 螺条 8 上組付き部 9 下組付き部 10 貫通孔 11 ロック片 12 肉薄部 13 パイロットランプ 14 シールパッキン 15 固定バンド 16 組付け工具 17 把持部材 18 拡大部材 19 支点部 20 螺合部材 21 持上げ部材 22 螺溝 23 挿通孔 24 ねじ部 25 固定ナット 26 結線コネクター 27 膨出自在部 K 金属壁

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径でロックナット(3) が螺合する螺条
    (7) を周設した上部材(5) と大径の下部材(6) とから構
    成され、外部電源に接続される棒状の陽極電極(1) と、 大径で下端面が金属壁(K) の外周面に当接する上組付き
    部(8) と、小径で金属壁(K) に穿設した組付け孔に侵入
    する下組付き部(9) とから構成され、該上組付き部(8)
    並びに下組付き部(9) の中心部に前記陽極電極(1) の下
    部材(6) が貫通する貫通孔(10)を有し、該貫通孔(10)の
    上部前記陽極電極(1) の螺条(7) が抜け出し不能に係
    合する鋸歯状のロック片(11)を突設した、非電導性のク
    ランプ(2) と、から構成し、 前記クランプ(2) の少なくとも下組付き部(9) の下部
    を、変形容易な可撓性材料で構成した膨出自在部(27)と
    し、該クランプ(2) を不動として、前記陽極電極(1) を
    持ち上げた際の持ち上げ力および前記ロックナット(3)
    の締め付け力によって該膨出自在部(27)が外方に膨出変
    形して該クランプ(2) の下端部が前記金属壁(K) の内周
    面に当接し、前記クランプ(2) の上組付き部(8) との間
    で、前記金属壁(K) を強固に挟持するものとして成る防
    蝕電極装置。
  2. 【請求項2】 クランプ(2) の下組付き部(9) に肉薄部
    (12)を形成して膨出自在部(27)の膨出変形を径方向に均
    一化させて成る請求項1記載の防蝕電極装置。
  3. 【請求項3】 陽極電極(1) の上端部に、該陽極電極
    (1) が通電状態で点灯するパイロットランプ(13)を有す
    るキャップ端子(4) を組付けて成る請求項1又は2記載
    の防蝕電極装置。
  4. 【請求項4】 クランプ(2) の上組付き部(8) の下端面
    を正面円弧形状とし、かつ、該円弧を金属壁(K) の外周
    面の円弧より小径のものとし、前記上組付き部(8) の下
    端面が前記金属壁(K) に強く当接した際、該上組付き部
    (8) が内方に弾性変形してロック片(11)と陽極電極(1)
    の螺条(7) との係合を強固に達成させるものとして成る
    請求項1、2又は3記載の防蝕電極装置。
  5. 【請求項5】 陽極電極(1) を金属壁(K) の径に対応さ
    せるべく、適宜長さの下部材(6) を上部材(5) に着脱自
    在として成る請求項1、2、3又は4記載の防蝕電極装
    置。
  6. 【請求項6】 陽極電極(1) の下部材(6) とクランプ
    (2) の下部付き部(9)との間、クランプ(2) の上部材(5)
    と金属壁(K) 外周面との間、およびロックナット(3)
    とクランプ(2) の上端面との間に、それぞれシールパッ
    キン(14)を設けて成る請求項1、2、3、4又は5記載
    の防蝕電極装置。
  7. 【請求項7】 クランプ(2) を、金属壁(K) に固定バン
    ド(15)で固定して成る請求項1、2、3、4、5又は6
    記載の防蝕電極装置。
  8. 【請求項8】 一対の把持部材(17)と、該把持部材(17)
    に支点部(19)を介して連結された平面略U字状で、陽極
    電極(1) を挟む状態でロックナット(3) とクランプ(2)
    との間に侵入する一対の拡大部材(18)とで構成され、前
    記把持部材(17)を把持して相互に近接させることによっ
    て、前記拡大部材(18)が相互に離隔するものとして成る
    請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の防蝕電極装
    置の組付け工具(16)。
  9. 【請求項9】 陽極電極(1) の螺条(7) に螺合組付きす
    べく内周面に螺溝(22)を有する螺合部材(20)と、該螺合
    部材(20)に一体設された持上げ部材(21)とから成る請求
    項1、2、3、4、5、6又は7記載の防蝕電極装置の
    組付け工具(16)。
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