JP2790139B2 - タッチ検出鍵盤装置 - Google Patents

タッチ検出鍵盤装置

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JP2790139B2
JP2790139B2 JP20187797A JP20187797A JP2790139B2 JP 2790139 B2 JP2790139 B2 JP 2790139B2 JP 20187797 A JP20187797 A JP 20187797A JP 20187797 A JP20187797 A JP 20187797A JP 2790139 B2 JP2790139 B2 JP 2790139B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の信号の取扱いに
関し、特に電子楽器の鍵盤のタッチ検出を行うタッチ検
出鍵盤装置に関する。
【0002】本明細書において、電子楽器とは自動演奏
楽器を含む概念とする。
【0003】
【従来の技術】近年、信号を光信号として伝送、処理す
る技術が種々開発されている。
【0004】たとえば、特開平1−134431号公報
は、光信号を時分割的にスイッチングする方法として、
1本の光ファイバから入力する光信号を、空間光スイッ
チによって分岐し、双安定半導体レーザ等の光メモリチ
ャンネル毎に記憶させ、この光メモリからの出力信号を
空間光スイッチによって選択的に読出す構成、および空
間光スイッチを双安定半導体レーザで構成し、1本の光
ファイバから入力する光信号を複数の光ファイバに分岐
し、従属接続された双安定半導体レーザによって分岐光
をチャンネル毎に選択的に記憶し、チャンネル毎に選択
的に読出して複数のチャンネルに接続された複数の光フ
ァイバに読出し、これらの光ファイバを結合して1つの
光ファイバより出力光を得る構成を開示している。
【0005】また、特開平2−46431号公報は、2
次元的に配置したレンズアレーの出射光を、それぞれ2
次元的に配置された複数の光スイッチに入射し、スイッ
チングされた光信号をレンズアレーで受け、出射させる
構成、およびこの構成において光スイッチと各レンズア
レーとの間に偏光子を挿入し、光スイッチにおいて偏光
軸を回転させることによって出力光を得る構成を開示し
ている。
【0006】以上は一般的な光通信ないし光信号処理の
例である。ところで、電子ピアノや鍵盤型シンセサイザ
に代表される電子鍵盤楽器が現在広く実用化されてい
る。この種の電子鍵盤楽器の鍵盤には、一般的に各キー
毎にオン・オフを検出するスイッチと、打鍵強度(イニ
シャル強度)を検出するセンサが設けられている。オン
されたキーを検出することにより、音高を決定し、イニ
シャル強度を検出することにより、発音レベルやレベル
変位特性(エンベロープ)等を決定するようにしてい
る。また、一部の電子鍵盤楽器においては、キーオン中
の押圧強度(アフタータッチ)を検出して、発音レベル
やビブラート等の効果を制御するようにしているものも
ある。
【0007】ところで、キーボード奏者による実際の演
奏においては、キーオン中に限らず、キーオン前、キー
オフ後の指の動きも自然にアタック(楽音の立上がり)
やリリース(余韻)を表現している場合が多く、このよ
うな指の動きを楽音に反映させれば、表情豊かな楽音を
生成することができる。しかしながら、従来の鍵盤で
は、キーのオン・オフ、キーオン時のイニシャル強度、
キーオン中のアフタータッチを検出して楽音に反映する
ことができるが、キーオン前やキーオフ後の指と鍵盤と
の接触状態を検出することはできなかった。
【0008】実際のピアノ(アコースティックピアノ)
において、キーを叩いた時の音色は、単に打鍵強度や打
鍵速度のみで決定されるものではなく、その叩き方やキ
ーからの指の離し方によって微妙に変化する。たとえ
ば、指をキー上においた状態から打鍵する演奏(すなわ
ち、キーは初速が0の状態から急に加速される)と、キ
ーの上方から指を落して打鍵する演奏(すなわち、キー
はスタートから打鍵までほぼ一定の速い速度で移動す
る)とでは同じ打鍵強度でも音色が異なる。また、オン
していたキーを静かにオフするのと、跳ね上げるように
オフするのとでは音色余韻が異なる。この理由は、弦の
振動を押えるダンパの効果で、たとえばキーを徐々に戻
していくと、ダンパが振動している弦に接触し始め、そ
れと共に音色が変化していく。完全に手を離すと弦の振
動は完全に押えられ、消音する。したがって、キーの離
鍵方法によって消音に至るまでに音色余韻が連続的に変
化することになる。
【0009】このような楽音を、電子楽器においても実
現するために、鍵の動き全体、特に鍵に触れた瞬間の情
報(鍵の初速度)から鍵を押し切るまでの情報をモニタ
し、楽音制御に反映させることが試みられた。たとえ
ば、特開平2−214897号公報は、押鍵動作を全て
モニタする全行程センシング鍵盤を提案している。この
技術は、デジタル技術にマッチングさせるのに優れた技
術であるが、構成が複雑で製造原価が高価になってしま
う。
【0010】一方、電子楽器においても、光を利用して
楽音を制御しようとする種々の提案がなされている。
【0011】たとえば、実開昭57−9998号公報
は、電子オルガンの足鍵盤に反射部材を結合し、反射型
ホトカプラの発光器から発する光が、演奏操作した脚鍵
盤によって反射されて、ホトカプラの受光器に受光され
る構成を開示している。
【0012】特開平2−33196号公報は、鍵盤の各
鍵に光シャッタを結合し、押鍵操作によって光路が遮断
または導通される複数個のホトカプラを設けた構成にお
いて、ホトカプラの発光素子を2つずつ組にし、異なる
方向に電流を流した時にそれぞれ発光するようにして、
配線数を減少する構成を開示している。
【0013】特公昭58−9959号公報は、楽音信号
を複数の発光素子から光信号として発射させ、開口窓を
有する光シャッタを介して、光ファイバと対向させ、鍵
の操作に応じて光シャッタを変位させ、透過した光を光
ファイバを介して1つの受光素子で受け、楽音エンベロ
ープを制御する構成を開示している。
【0014】実開昭59−194796号公報は、複数
の鍵に結合したシャッタを光学的マトリクス状に配置
し、このシャッタを介して光発射口と光受光口を対向さ
せ、複数の発光素子からの光をマトリクスの列方向から
各光発射口に導入し、光受光口の受光した光を行方向に
配置された複数の光ファイバを介して複数の受光素子で
受けるキーアサイナの構成を開示している。
【0015】特開昭62−153999号公報は、複数
の発光素子から発する光を複数の鍵に結合された遮光板
を介して複数の光ファイバに結合し、各光ファイバを1
つにまとめて単一の受光素子で受ける構成を開示してい
る。
【0016】特開平1−147508号公報は、単一の
光ファイバから発する光を、透過型または反射型のホロ
グラムを介して、複数の光ファイバに分配する構成を開
示している。
【0017】特開平2−68599号公報は、一度に単
一の音を発生する単音楽器である管楽器において、息圧
に応じて変位するホトリフレクタを設け、このホトリフ
レクタに発光ダイオードから光を発射し、反射光をホト
トランジスタで受光して、息圧に応じたモニタ信号を得
る技術を開示している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】発光素子と受光素子を
組合わせたホトカプラ型センサは、全体としての特性が
各構成要素の特性の積となる。このため、複数個のホト
カプラ型センサを用いる場合、それらの特性を均一に揃
えることが極めて難しい。アナログ信号の処理を、ホト
カプラ型センサを介して行なう場合、特性のばらつきは
大きな問題となる。
【0019】たとえば、鍵盤型電子楽器において、鍵操
作のタッチを検出する場合、各鍵毎にホトカプラ型セン
サを設けると、部品数の増大により製造コストが高くな
るのみでなく、その特性を均一に揃えることが極めて難
しい。このため、高精度のタッチ検出が非常に困難とな
る。
【0020】本発明の目的は、特性の揃った多数のチャ
ンネルにおいて、各々光量を多段階に変化させることの
できる光量変更手段を含むタッチ検出鍵盤装置を提供す
ることである。
【0021】本発明の他の目的は、複数の鍵を有する鍵
盤を含む電子楽器において、各鍵のタッチの検出を各鍵
のバラツキなしに行なうことのできる多数のタッチ検出
装置を有するタッチ検出鍵盤装置を提供することであ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明のタッチ検出鍵盤
装置は、複数の鍵を有する鍵盤と、前記複数の鍵の各々
に結合され、光入力端子と光出力端子を含み、光入力端
子より導入した光を鍵の動きに応じて多段階に変調し、
光出力端子に供給する複数の光量変更手段と、単一の光
源と、単一の光導波路と、前記単一光源から発する光を
複数の光ファイバに分散する光分配手段と、前記光分配
手段で分配された光を集光し、前記単一の光導波路に結
合させる集光手段と、前記光分配手段と前記集光手段と
の間で、分配された光を各々スイッチングすることので
きる複数の光スイッチと、前記分配された光を前記光量
変更手段の光入力端子に各々結合し、前記光出力端子か
ら導出する手段と、前記複数の光スイッチを制御し、前
記分配された光の光量変化データを時分割で前記単一の
光導波路に導入させる時分割制御手段とを含む。
【0023】
【作用】複数の光スイッチが1つの光導波路に結合して
いるため、単一の光源からの光を複数の光スイッチに供
給すること、または複数の光スイッチからの光を、単一
の受光素子に導くことが可能である。単一の素子を用い
ることにより、素子間の特性のばらつきによる信号の誤
差を防止することができる。
【0024】複数の光スイッチを、単一の基板に2次元
的に配置すれば、その特性を均一にすることが容易であ
る。
【0025】単一の光源から発する光を、複数の光ファ
イバに分配し、分配された光を信号処理した後、単一の
光導波路に結合させることによって、単一の光源と単一
の受光素子を用いて複数の光信号を取扱うことができ
る。複数の光量変化データは、時分割制御手段と、各チ
ャンネル毎に設けられた光スイッチとを用いて、時分割
で単一の光導波路に導入することができる。
【0026】タッチ検出鍵盤装置において、複数の鍵の
各々に光量変更手段を結合し、単一の光源から発する光
を分割して各鍵に供給し、鍵タッチを表わす光量変化デ
ータを単一の光導波路に結合することにより、複数の鍵
に対して特性の揃ったタッチ検出が行なえる。
【0027】電子楽器においては、このように鍵タッチ
検出信号を用いて楽音信号の種々のパラメータを制御す
ることができる。
【0028】たとえば、鍵タッチ検出信号は、音量、音
色、ビブラートの深さまたは速さ、トレモロの深さまた
は速さ、リバーブの深さ、PAN制御、コーラス効果の
制御等、各種効果の制御に用いられる。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0030】図1は、本発明の実施例を示すブロック図
である。図において、LED等で形成された単一の光源
1から発した光は、光分配器2によって多数の光束、た
とえば64個の光束に分割され、入力側光ファイバ3に
供給される。このような光分配器2は、多数の光ファイ
バを一端で束ねた構成等によって実現することができ
る。各入力側光ファイバ3は、鍵盤のストロークセンサ
等の光量変更装置4に結合され、光量変更装置4の出力
光が出力側光ファイバ6を介して、光マルチプレクサ8
に供給される。たとえば、鍵盤の各鍵を押下げると、対
応したストロークセンサは押鍵に応じて増大する光出力
を供給する。光マルチプレクサ8は、順次パルス発生回
路9からの信号を受け、多数の出力側光ファイバ6から
供給される光信号を時分割によって多重化して単一の光
導波路10に供給する。単一の光導波路10によって搬
送された多重化された光信号は、ホトトランジスタ、ホ
トダイオード等で形成された単一の受光素子11によっ
て電気信号に変換され、アナログ−デジタル変換器12
によってデジタル信号に変換される。
【0031】多重化された光量変化データを表わす信号
S1は、直接減算回路14のA端子に供給される一方、
時分割遅延回路13を介して減算回路14のB端子に供
給される。時分割遅延回路13は、約3〜20mse
c、たとえば約3msecの遅延時間を与える。減算回
路14は、A端子に供給される信号S1から、B端子に
供給される信号S1dを減算した信号を出力信号として
発生し、利用装置15に供給する。
【0032】上記の構成において、多重化された信号
は、時分割で処理される。たとえば、64個の光量変更
装置4によって変更された光量データが、時分割遅延回
路13、減算回路14等において時分割によって順次処
理される。
【0033】比較回路16は、A端子に多重化光信号S
1を受け、B端子にキーオン判別用の閾値L1を第1閾
値発生回路17から受ける。押鍵によりストロークセン
サ4がわずか動いて多重化光信号S1の値が閾値L1よ
りも大きくなった時にキーオンを判別し、キーイング信
号KINGを発生する。
【0034】また、比較回路18は、A端子に多重化光
信号S1を受け、B端子にキーオフ判別用閾値L2を第
2閾値発生回路19から受ける。離鍵によりストローク
センサ4からの信号が小さくなり、光信号S1が閾値L
2よりも小さくなった時に、キーオフを判別し、キーオ
フ信号KOFを発生する。これらのキーイング信号KI
NGとキーオフ信号KOFは、時分割微分回路21に供
給され、押鍵操作の開始を示すキーオンパルスKOP
を、各押鍵操作に対して1つ発生させる。時分割タイマ
カウンタ22は、時分割微分回路21からキーオンパル
スKOPを受け、一定間隔、たとえば3msec毎に連
続パルス信号φ- とφe を発生する。クロック信号φe
は、キーイング信号KINGと共に、一定の遅延時間毎
に時分割遅延回路13を駆動し、信号S1に一定の遅延
時間を与えて遅延信号S1dを形成させる。
【0035】比較回路23は、A端子に多重化光信号S
1を受け、B端子に遅延光信号S1dを受け、光信号S
1の方が遅延光信号S1dよりも大きい間、出力を発生
する。すなわち、鍵を押下げている間は光信号S1は単
調に増大するので、A>Bであり、押鍵動作が停止する
まで出力が発生する。アンド回路25は、比較回路23
の出力と時分割タイマカウンタ22の出力のアンドをと
り、スイッチ等の選択手段26がa側に選択されている
場合に減算回路14のイネーブル端子ENに出力信号を
与え、押鍵動作中、減算回路14を活性化する。また、
選択手段26がb側に選択されている場合にはカウンタ
22のφ- 信号を減算回路14のイネーブル端子ENに
与え、押鍵動作中、減算回路14を活性化する。
【0036】順次パルス発生回路9においては、発振回
路31が一定の周波数でクロック信号φs を発生し、カ
ウンタ回路32がこのクロック信号をカウントして、た
とえば64個の出力側光ファイバ6を順次選択する信号
を発生する。ビット変換回路33は、カウンタ回路32
からnビットの信号を受け、各出力側光ファイバ6を選
択するためのm(たとえば64)ビットの信号を順次パ
ルスとして光マルチプレクサ8に供給する。
【0037】光分配器2は、光ファイバ束の他、光マル
チプレクサ8と同等の構成を有する光デマルチプレクサ
で構成することもできる。また、光マルチプレクサない
しデマルチプレクサは、特開平1−147508号に開
示されているようなホログラムを利用して、単一光束を
複数の光束に分割、または複数の光束を単一の光束に結
合するもので構成することもできる。
【0038】図2は、光マルチプレクサ8の1つの構造
例を示す。図2(A)は断面構造を示し、図2(B)は
その分解組立て図を示す。
【0039】図2(A)に示すように、多数の光ファイ
バ6は、ファイバ結合基板41に設けられた光ファイバ
孔44に挿入され、結合されている。ファイバ結合基板
41は、ニオブ酸リチウムLiNbO3 等で形成された
光スイッチ基板42と結合され、スイッチングされた光
が光スイッチ基板42の他面から出射する。この光はア
ルミニウム、銀等の反射率の高い金属薄膜を形成したレ
ンズ部材43の反射面によって反射され、ファイバ群の
中央に配置された単一導光路10に入射される。なお、
この単一導光路10も光ファイバによって形成すること
ができる。また、上記レンズ部材43の反射面は、単一
導光路10以外の光ファイバ6を中心部を避けて配設す
ることにより、光ファイバ6と単一導光路10との反射
の関係を臨界角以上に設定することもできる。この場
合、全反射を利用できるので、図2を光マルチプレクサ
として使用する場合は、金属薄膜を不要にすることがで
きる。図2を光マルチプレクサとして使用する場合も、
全反射を起こさない中央部から部分的に逃光する分光減
衰するだけであるので、逃光する分やや強い光を単一導
光路10から光入力すれば、この場合も金属薄膜を不要
にすることができる。
【0040】ファイバ結合基板41、光スイッチ基板4
2、レンズ部材43は、図2(B)に示すように、位置
合わせマーカ45を用いてその位置を整合して組立てら
れる。なお、位置合わせマーカ45は、一方の部材に凸
部、その凸部と対向する面に凹部を形成すること等によ
って構成される。光スイッチ基板42には、後述するよ
うに入射側の面内に多数の光スイッチ49が形成されて
いる。
【0041】図3は、ファイバないし光導波路と他の部
材との光結合部の構成を示す。図3(A)は、出力側光
ファイバ6と、光スイッチ基板42との結合を概略的に
示す。ファイバ結合基板41には、多数の光ファイバ孔
44が形成されており、各光ファイバ孔44に光ファイ
バ6が挿入される。この際、光ファイバ6の先端部にレ
ンズ46を挿入し、光ファイバ6から発射する分散光を
平行光束に整形して光スイッチ基板42に入射させる。
【0042】図3(B)は、中央部に配置される単一の
光導波路の結合部分を示す。単一の光導波路10は、フ
ァイバ結合基板41、光スイッチ基板42を貫通する光
ファイバ孔44に挿入される。この光導波路10の先端
部にもレンズ46が挿入されている。さらに、レンズ部
材43のレンズ46と対向する面が球面状に加工されて
いる。すなわち、光導波路10から右側に進行する光の
場合で考えると、光導波路10から発射した分散光は、
レンズ46およびレンズ部材43の形成するレンズによ
って所定の角度に拡散する拡散光となって右側に発射さ
れる。なお、光導波路10が各ファイバ6から発する光
を受ける場合には、各光成分は同一光路を逆進する。
各光ファイバ、もしくは光導波路と結合して用いるレン
ズ46は、予め作成した球状レンズ等を用いることもで
きるが、以下に述べるように組立て工程中に作成するこ
ともできる。
【0043】図3(C)は、ファイバ結合基板41のフ
ァイバ孔44に光ファイバ6を挿入し、上方の開口部よ
り所定量の透明樹脂等を滴下し、硬化させてレンズ46
を作成する場合を示す。この場合、各光ファイバ6の先
端が上方に向けられていることが必要である。透明樹脂
は、光ファイバとほぼ等しい屈折率を持つことが望まし
い。
【0044】図3(D)は、予めファイバ結合基板41
のファイバ孔44に透明樹脂等を塗布しておき、光ファ
イバ6を挿入することによって透明樹脂をこそぎ、レン
ズ体46として先端部に送り出した状態を示す。図3
(C)、(D)いずれの方法によってもレンズ46を作
成することができる。
【0045】図4は、光スイッチ基板の構成例を示す。
図4(A)は斜視図を示し、図4(B)は断面図を示
す。
【0046】光スイッチ基板42は、LiNbO3 等で
形成され、多数の光スイッチが2次元マトリクス状に配
置されている。図4(B)の断面図は、1つの光スイッ
チ部分を拡大して示す。光スイッチ基板42の表面は、
選択的に凹部が形成され、その凹部の面は表面と約45
度の角度をなすように整形されている。この斜面にアル
ミニウム、銀等の反射率の高い金属薄膜を形成し、第1
ミラーM1、第2ミラーM2が形成されている。また、
第1ミラーM1と第2ミラーM2に挾まれた表面部分に
は、屈折率の高い透明材料で形成された光導波路OGが
形成されている。この光導波路OG表面上には、電極4
9aが形成され、光導波路OGに電圧を印加できるよう
にされている。各電極49aに対する配線48は、図4
(A)に示すように光スイッチ間の配線領域を用いて設
けられている。各光スイッチにおいて、電極49aに電
圧を印加するか否かによって、光導波路OGは入射光を
選択的に出射側に伝送する。
【0047】図4(B)に示すように、入射光は光スイ
ッチ基板42の表面に垂直に入射し、第1ミラーM1に
よって反射されて、光導波路OGに入射し、電極49a
に印加される電圧によって選択的に出射側に伝送され、
第2ミラーM2によって反射されて、光スイッチ基板4
2を貫通して裏面から出射する。なお、光スイッチとし
ては、位相制御型、方向性結合型、屈折率分布型等の構
成をとることができる。この光スイッチは、入射光をオ
ン/オフすることによって、多数の光信号を多重化した
1つの光信号に変換するために用いられる。
【0048】図1に示す光量変換装置4は、たとえば電
子楽器の鍵盤におけるタッチ検出装置である。図5は、
このようなタッチ検出装置を備えたタッチ検出鍵盤の構
成例を示す。
【0049】複数の白鍵52と複数の黒鍵53とは、鍵
支持部材50の後部に固着保持された断面一部円形の支
点部54に回動自在に支持される。各鍵の下には、ハン
マ61が設けられており、鍵を押下げることによってハ
ンマ61が駆動され、ハンマ側にアウトサート加工等で
設けられたゴム等のアクチュエータ57が駆動され、後
述のストロークセンサ59が駆動される。ハンマ61と
鍵52の鍵支点部近傍には復帰バネ55がオーバーブリ
ッジ的に挾着されており、ハンマおよび鍵を所定の位置
に保持する。ハンマ61の基端部下側に、プリント基板
等のベース部材58上に配置されたストロークセンサ5
9が配置される。ストロークセンサ59は、1オクター
ブ分、半オクターブ分、2オクターブ分、全鍵共通等、
複数個がまとめて同一のベース部材58に固着されてい
る。このストロークセンサ59の鍵盤への配置は図5の
構成に限るものでなく、特開平1−229297号に開
示された鍵盤にも適用できる。すなわち、図5の鍵から
のハンマ駆動を逆駆動させるようにして押鍵によりハン
マの重心が上に移動する構造をとることにより、ハンマ
の回転支点がからみてハンマの重心と反対側のハンマ下
部に前記ストロークセンサ59を配設させてもよい。
【0050】なお、前記においてストロークセンサ59
の押下をハンマの押下により行うようにしたが、図5の
ハンマ自由端部上部空間に配設して鍵のアクチュエータ
部にて直接ストロークセンサ59を押下する構成にして
もよい。さらに、ハンマを省略した構成において、鍵の
アクチュエータ部にて直接ストロークセンサ59を押下
するようにしてもよい。
【0051】ここで、ストロークセンサの構造例を図6
に示す。図6(A)は全体の断面図を示し、図6(B)
はその一部斜視図を示す。
【0052】図6(A)において、ストロークセンサ5
9のハウジング61は、ゴム等で形成され、上方から力
を加えることによって変形する。ハウジング61が取付
けられたベース部材58には、下方から2本の光ファイ
バ65、66が導入され、光結合部材64に結合されて
いる。光結合部材64は、図6(B)に示すように、光
ファイバ65、66と結合されたレンズ68、69を含
む。光ファイバ65から出射する光は、レンズ68によ
って集光され、もしくは発散を防止しつつ、ハウジング
61の内側上面62に投射され、反射された光はレンズ
69によって光ファイバ66内に導入される。レンズ6
8と69は、鍵盤の鍵を一杯に押下げた時、最も伝送さ
れる光量が多くなるように設定される。なお、反射面6
2は白色反射面でかつ鏡面加工されることが望ましい。
【0053】ストロークセンサとしては、図6に示すも
のの他、種々の構成をとることができる。ただし、図6
に示す構成のように、ベース部材58とハウジング61
によって光が出射、入射する空間を完全に取囲むことに
より、外界との遮光および防塵効果を兼ねることが好ま
しい。
【0054】このようにして、鍵盤のタッチ検出装置の
場合、単一の光源1から発した光が、光分配器2によっ
て複数の鍵分の光束に分割され、光ファイバ3を介して
ストロークセンサ4に導入され、押鍵操作を表わす光信
号となって光ファイバ6から光マルチプレクサ8に供給
される(図1参照)。
【0055】図7は、時分割遅延回路の構成例を示す。
電気信号に変換された多重化光信号S1は、セレクタ7
1の“1”端子に導入され、その出力端子はアンドゲー
ト72に接続される。アンドゲート72の出力は、シフ
トレジスタ73に供給される。シフトレジスタ73は、
多重化光信号S1の多重度(上述のタッチ鍵盤の場合、
鍵の数)分の段数を有する。すなわち、シフトレジスタ
には、多重化光信号の1スキャン分の信号が蓄積され
る。なお、nスキャン分の信号が蓄積されるようにして
もよい(n;整数)。
【0056】シフトレジスタ73の出力信号は、シフト
レジスタ73が1スキャンメモリとした場合、入力信号
S1が1スキャン分遅延された遅延光信号S1dを形成
する。この遅延光信号S1dは、セレクタ71の“0”
端子に供給される。このセレクタ71には、“1”端子
を選択する制御入力端子に制御信号C1(keyin
g)が供給されている。制御信号C1(keying)
は、押鍵期間中印加され、多重化光信号S1を選択して
アンドゲート72に供給する。アンドゲート72には、
多重化光信号とキーオフ信号KOFの反転信号が印加さ
れる。すなわち、離鍵が検出された時は、キーオフ信号
KOFが1となり、反転信号(0)がアンドゲート72
に印加されて、シフトレジスタ73の入力は0になる。
【0057】シフトレジスタ73は、時分割多重化信号
の1スキャン分の信号を蓄積し、各信号に1スキャン分
の遅延を与えて出力する。このため、多重化光信号S1
と遅延多重化光信号S1dとは丁度1スキャン分の時間
差を有し、同一の鍵に対する信号が対応して出力され
る。このため、図1に示す減算回路14は、同一の鍵に
対する現在の位置信号と、1スキャン前の位置信号とを
受け、その差を出力する。2入力の時間差は一定であ
り、2入力はそれぞれ位置を示すため、減算によって発
生する差信号は押鍵速度に比例する。
【0058】図8は、時分割微分回路の構成例を示す。
図8(A)は回路のブロック図を示し、図8(B)はそ
の要部の信号波形を示す。
【0059】図8(A)に示すように、時分割微分回路
21は、キーイング信号KINGとキーオフ信号KOF
を入力し、キーオンパルスKOPを出力する。キーイン
グ信号KINGの波形を、図8(B)一段目に示す。
【0060】ある鍵が押鍵されると、その押鍵操作に対
応して、1スキャン内の対応位置にキーイング信号が表
われる。スキャンが繰返されるたびにこのキーイング信
号は繰返し表われる(P1、P2、P3、・・・)。キ
ーイング信号KINGは、オア回路75を通ってシフト
レジスタ76に供給される。シフトレジスタ76は、た
とえば1スキャン分の段数を有し、1スキャン分の遅延
時間を与えて遅延キーイング信号KINGdを作成す
る。この遅延キーイング信号を、図8(B)二段目に示
す。
【0061】第1パルスP1は、1スキャン分遅延され
て第2パルスP2と対応する時間位置に遅延パルスPd
1となって表われる。以下、同様にキーイング信号のパ
ルスは1スキャン分遅延される。シフトレジスタ76の
出力は、インバータ77によって反転され、図8(B)
3段目に示す反転信号を形成する。この反転信号ともと
もとのキーイング信号KINGの積がアンド回路78で
形成され、図8(B)最下段に示すキーオンパルスKO
Pとして出力される。この積信号は、図8(B)の一段
目と三段目の波形から明らかなように、最初のパルスP
1の位置においてのみ“1”の値をとる。
【0062】なお、シフトレジスタ76の出力は、アン
ド回路80を介してオア回路75に帰還されている。ア
ンド回路80の他の入力端子は、キーオフ信号KOFを
インバータ79で反転した信号を受ける。キーオフ信号
KOFが出力されない間は、インバータ79の出力が1
のため、シフトレジスタ76の出力はオア回路75を介
してシフトレジスタ76入力側に帰還される。このた
め、押鍵操作がされている間は、シフトレジスタ76は
出力を供給し続ける。
【0063】図9は、時分割タイマカウンタの構成例を
示す。図9(A)は、回路構成を示すブロック図であ
り、図9(B)〜(D)は、図9(A)の回路要部にお
ける信号波形を示す。
【0064】図9(A)において、加算回路82はシフ
トレジスタ84から供給される入力と、増分発生回路8
1から供給される単位量“1”とを加算し、その和をア
ンドゲート83に供給する。アンドゲート83は、他の
入力がある間、加算回路82からの和信号をシフトレジ
スタ84に供給する。すなわち、シフトレジスタ84の
出力は、加算回路82に帰還され、1回循環するごとに
1増加する。
【0065】シフトレジスタ84の出力は、比較回路8
5、87のA端子に供給される。比較回路85、87の
B端子には、それぞれ所定の値を設定された閾値回路8
6、88が接続されている。閾値回路88は、周期を定
める閾値Teを発生し、閾値回路86はTeよりもわず
かに低い閾値T- を発生する。
【0066】比較回路85、87は、A端子とB端子に
入力される信号が等しくなった時、それぞれ出力パルス
φ- 、φe を発生する。すなわち、シフトレジスタ84
の出力信号が次第に増加すると、まず信号φ- が発生
し、続いて信号φe が発生する。
【0067】この信号φe は、オア回路89を介してイ
ンバータ90で反転され、アンドゲート83に供給され
る。すなわち、信号φe が発生すると、アンドゲート8
3の出力は0となる。このため、シフトレジスタ84の
出力は、図9(B)に示すように単調に増大し、最大値
に達すると0に戻り、再び単調に増大し、繰返し鋸歯状
波を形成する。鋸歯状波のピーク値はTeに等しい。
【0068】シフトレジスタ84の出力がピーク値に達
する直前に信号φ- が発生し、続いてピーク値から0に
戻る時に、信号φe が発生する。これらの信号波形をそ
れぞれ図9(C)、(D)に示す。
【0069】なお、キーオンパルスが発生した時は、ア
ンドゲート83に0が供給され、カウンタ出力がカウン
トアップ中であってもシフトレジスタ84がリセットさ
れて新たなカウントを開始する。
【0070】図10は、図1に示す利用装置15の構成
例を示す。この構成において、光量変更装置4がタッチ
検出鍵盤で構成されている時の電子楽器の楽音形成部分
が利用装置15を構成する。
【0071】減算回路14から出力される押鍵速度を表
わすタッチデータは、セレクタ91に供給され、セレク
タ91で選択されたモードによってタッチデータはオア
回路OR1〜OR5のいずれか1つ、または2つ以上に
供給される。これらのオア回路93の出力は、それぞれ
楽音信号発生回路94の音色パラメータ入力端子、ビブ
ラート速さ入力端子、ビブラート深さ入力端子、ピッチ
端子、および乗算回路95の音量入力端子等に供給され
る。
【0072】楽音信号発生回路94には、キーイング信
号KING、キーオフ信号KOFも供給され、押鍵操作
に基いた楽音信号を発生させる。楽音信号発生回路94
の出力信号は、乗算回路95によってエンベロープを与
えられる。
【0073】その後楽音信号は、アキューミュレータ
(ACC)回路96、レジスタ(REG)回路97を経
て、デジタル−アナログ変換器98によってアナログ信
号に変換され、アンプ99を介してスピーカ100から
楽音として発生される。
【0074】なお、セレクタ91のモードはセレクタ用
カウンタ92が供給する信号によって順次変更される。
たとえば、スイッチを押すとセレクタが0から順次増大
し、7から再び0に戻る。所望の位置でスイッチを離す
と、そのモードが選択される。
【0075】なお、セレクタ91の入力に図示しないス
ムージング手段C0を挿入してもよい。この手段C0
は、タッチデータS2が後述する図12(A)の各種一
点鎖線で示すように立ち下がり波形をS21〜S23の
ように任意の波形に整形するスムージング回路である。
【0076】たとえば、S21のようにピークを保持さ
せるにはピーク検出時ピークデータをラッチするピーク
ホールド回路でよいし、S22、S23のように減衰さ
せるには、減衰レートと減衰目標値とを持つディケイ回
路でよい。
【0077】ちなみに、選択手段26がa側に設定され
ている場合のタッチデータS2は、実線で立ち上がりピ
ークに達した時点で比較回路23の出力信号が“0”に
なるので、二重点線で示すように“0”にリセットされ
る。
【0078】その後、離鍵動作がなされるまで鍵を動か
さなければタッチデータS2は“0”レベルを維持し、
離鍵動作がなされれば、初めのうちは比較回路23の入
力Bの方がAより大きいので、“0”レベルを維持する
が、二重点線および2点鎖線で示すように、ほぼマイナ
スのピークレベルから“0”レベルまでを随時出力す
る。その後タッチデータS2は、連続して押鍵されなけ
れば“0”レベルを維持するが、連続して押鍵されれば
2点鎖線で示すようにピークに達するまで増大してい
く。
【0079】ここで、選択手段26がb側に設定されて
いる場合を考えると、押鍵中の全てのタッチデータS2
を出力するので、実線のように立ち上がり、鍵が下限ス
トッパ部に当接すると鍵が失速するので実線のように立
ち下がる。マイナスの点線は若干の鍵バウンド出力であ
る。所定時間経過後離鍵されると、点線〜2点鎖線のよ
うに“0”レベルからマイナスにピークに達してから
“0”レベルに戻る。さらに連続して押鍵されれば、2
点鎖線で示すようにまた立ち上がり、立ち下がる。
【0080】すなわち、この回路システム(図1)にあ
っては、押鍵中に何回でもタッチデータが更新される。
したがって、少し沈み加減に押離鍵を繰り返しても、換
言すれば弱く速く弾いてもタッチデータはそれに対応し
て出力される。前記のスムージング手段を介在しない
で、または介在させることによって利用装置の目的に応
じて多段階または1つの押鍵速度および/または離鍵速
度を得ることができる。
【0081】さらに、セレクタ91の入力に補正手段C
1、また楽音信号発生回路94の入力に補正手段C2〜
C5、乗算回路95の入力端子に補正手段C6を設け、
それぞれ入力信号を補正することもできる。
【0082】図11は、このような補正手段の構成例を
示す。図11のタッチデータS2については、後述する
ピアニシモ効果をよりよく得るには、選択手段26がb
側に選択されたS2であることが望ましい。単に、前述
のスムージング手段C0のディレイ回路の代替としてな
らa側に選択されていてもよい。以下b側に選択されて
いることを条件に説明する。
【0083】図12は多重化信号の1チャンネル分につ
いての仮想的信号波形を示す。図1の減算回路14等か
ら供給される押鍵速度を表わすタッチデータS2は、極
値検出回路102および0以下カット回路108に供給
される。
【0084】押鍵動作において、押鍵速度は図12
(A)に示すように初め立上がり、次に減少して最下点
で零となる。この時、最下点付近でいく分オーバーシュ
ートし、戻ってから停止するため、タッチデータS2は
破線で示すようにいく分負側にも変化する。
【0085】0以下カット回路108は、入力信号が0
以下になった時、その成分を除去し、信号が正の間のみ
入力信号を出力側に伝える。この信号をS3とし、図1
2(A)に示す。また、入力信号が正の間、1となる信
号a1を発生する。この信号s1を図12(B)に示
す。
【0086】なお、0以下をカットされたタッチデータ
信号S3は、加算回路109に印加される。加算回路1
09の出力信号は、そのまま出力される他、遅延回路1
17を介して乗算回路118に供給され、所定の係数を
乗算されて、その積が加算回路109に印加される。す
なわち、加算回路109では0以下カットタッチデータ
S3とその出力信号に所定の処理を行なった増加分とが
加算されて補正タッチデータS4を形成する。
【0087】極値検出回路102は、タッチデータ信号
S2が極大値となってから極小値になるまでの間、図1
2(C)に示すような出力信号a2を発生する。アンド
回路110は、信号a1とa2とを受け、その共通部分
であるタッチデータS2が極大値となってから0になる
までの間、図12(D)に示すうな出力信号a3を加減
算カウンタ113に供給し、加減算カウンタ113を加
算モードとする。タッチデータS2が0となり、信号a
1が0となると、アンド回路110の出力は0に変化
し、加減算カウンタ113は減算モードとなる。すなわ
ち、加減算カウンタ113はタッチデータS2が0にな
ると、減算を開始する。
【0088】信号a2は、直接また時分割フリップフロ
ップ回路103を介して、オア回路104に印加され
る。時分割フリップフロップ回路103は、またキーオ
フ信号KOFを入力する。オア回路104は、極値検出
回路102の出力a2と時分割フリップフロップ回路1
03の出力a6を受け、タッチデータS2が極大値とな
ってからキーオフがされるまで図12(E)に示すよう
な出力a4を発生し、アンド回路112、114をオン
状態にする。アンド回路112は、デジタルボリューム
111で設定した値を加減算カウンタ113に供給す
る。アンド回路114はオンの間、加減算カウンタ11
3の出力信号をシフトレジスタ115に供給する。シフ
トレジスタ115の出力信号a5は、加減算カウンタ1
13に帰還され、デジタルボリューム111で設定した
単位量ずつの加算、減算を実施する。加減算カウンタ1
13が初め加算モードに設定され、次に減算モードに設
定されると、シフトレジスタ115の出力はa5は図1
2(F)に示すように、初め増大し、次に減少する。こ
のように変化する信号a5が乗算回路118に供給され
る。乗算回路118は、加算回路109の発生するタッ
チデータS4を、遅延回路117によって一定時間遅延
させた信号と、シフトレジスタ115の発生する初め増
大し、次に減少する信号との積を形成し、タイミングを
合わせて加算回路109に供給する。
【0089】図11に示す回路の動作を図12に示す波
形図を参照してまとめて説明する。図12(A)は、入
力するタッチデータS2のマイナス成分を除去した信号
S3を示す。この信号S3が存在する間、信号a1が図
12(B)に示すように発生する。なお、タッチデータ
S2のマイナス成分を、図12(A)に破線で示す。
【0090】極値検出回路102は、タッチデータS2
が極大値を迎えてから極小値に至るまでの間、図12
(C)に示すような信号a2を発生する。アンド回路1
10は、信号a1とa2との積(共通部分)をとり、図
12(D)に示すような信号a3を発生し、加減算カウ
ンタ113に供給する。オア回路104は、タッチデー
タS2が極大値となってから、キーオフがされるまでの
間、“1”となる信号a4を発生する。信号a4のある
間アンド回路112、114はオンとなって、回路を活
性化する。加減算カウンタ113は、アンド回路110
からの出力信号が存在する間加算を行ない、出力信号が
なくなると減算を行ない、図12(F)に示すような次
第に増大し、次に減少する信号a5を形成する。
【0091】このようにして、加減算カウンタ113は
デジタルボリューム111で設定された単位量ずつその
値を信号a3の存在する間、次第に増大させ、信号a3
がなくなった後は次第に減少させ、その値がシフトレジ
スタ115から出力される。遅延回路117で遅延され
たタッチデータは、乗算回路118でこのような係数を
乗算され、0以下をカットしたタッチデータS3と加算
されて、出力S4として図12(G)に示すような信号
を作成する。押鍵速度が最大の時、エンベロープが最大
となる。
【0092】なお、タッチデータS3が鋭い形状を有す
る場合、図11に示す回路は図12(G)に示すように
信号の立下がりを緩かにする作用を果たす。
【0093】タッチデータS2の形状によっては、加算
回路109の出力は、図12(H)に示すようにそのピ
ーク位置が時間的に後方にずれることもある。たとえ
ば、ピアニシモ(pp)の場合、そのような可能性があ
る。
【0094】ここで、タッチデータとしてそのエンベロ
ープが減衰時に、図12(G)、(H)よりさらに緩や
かに減衰させるようにするには、図19に示すように、
マニュアル設定可能なデジタルボリュームI111aと
デジタルボリュームII111bとの2種類を設けてデ
ジタルボリュームII111bの値を小さく設定するよ
うにすると、図12(G)に対応する(I)、(H)に
対応する(J)に示すような減衰エンベロープの緩やか
な波形が得られる。
【0095】なお、デジタルボリュームI111aは、
加減算カウンタ113の増加係数値設定用として用いる
ものであるので、この設定値の加減により鍵による所定
のタッチ力を境にしてピーク位置が押鍵タイミングより
後方にずれる臨界値が決定できる。
【0096】すなわち、弱いタッチでピーク位置が押鍵
タイミングより後方にずれるかもしくはピーク位置が所
定時間持続する効果をピアニシモ効果と定義付けると、
このピアニシモ効果の表れる臨界値を設定できるボリュ
ームがデジタルボリュームI111aである。上記ピア
ニシモ効果は電子楽器の分野では初めて達成された効果
である。
【0097】この効果は別な表現をすると、自然楽器の
弦楽器の中で張力の比較的弱い、たとえばヴィオラダガ
ンバのような楽器を奏した時に、弾いている弦以外の弦
およびボディがほんの少し時間的にずれて共鳴し、共鳴
がピークに達し楽音が膨らむ現象と共通するところがあ
る。ただし、ヴィオラダガンバの場合は、ピアニシモで
なくても通常演奏時に頻繁に表れる現象であることを付
け加えておく。
【0098】以下、図11に示す回路の構成要素のいく
つかについてさらに詳細に説明する。
【0099】図13は、極値検出回路102の構成例を
示す。極値検出回路102においては、タッチデータS
2が遅延回路121と比較回路122に印加される。遅
延回路121は、タッチデータS2を遅延した信号S2
dを形成し、比較回路122のB端子に入力する。比較
回路122は、A端子に印加されタッチデータS2と、
B端子に印加された対応する遅延タッチデータS2dと
を比較し、B端子の信号の方がA端子の信号よりも大き
い間、出力信号a2を発生させる。A端子に印加される
タッチデータS2は、図中右側の実線に示すような形状
を有するとする。すると、この信号を遅延させた信号S
2dは、破線で示すような形状となる。そこで、遅延デ
ータS2dの方がタッチデータS2よりも大きくなる期
間は、図中矢印で示す極大値から極小値に至る期間とな
る。この期間の間、比較回路122は出力a2を供給す
る。
【0100】図14は、0以下カット回路の構成例を示
す。0以下カット回路108においては、セレクタ12
4が“0”端子にタッチデータS2を受け、“1”端子
に“0”発生回路125から“0”を受ける。セレクタ
124の出力は、0以下をカットしたタッチデータS3
として出力される一方、比較回路126のA端子に入力
される。比較回路126のB端子は、“0”発生回路1
27から“0”を入力する。
【0101】比較回路126の第1の出力端子は、信号
Aが信号Bよりも大きい間、出力a1を発生する。すな
わち、タッチデータS2が正の間、信号a1が形成され
る。一方、第2出力端子は、信号Aが信号Bと等しいか
より小さくなった時に出力信号を発生し、セレクタ12
4の“1”選択端子に供給する。すなわち、タッチデー
タS2が0または負になった時、セレクタ124は
“0”発生回路125からの“0”を選択し、出力信号
S3として供給する。このようにして、出力信号S3は
タッチデータS2の負成分を除去したものとなる。
【0102】図15は、時分割フリップフロップ回路の
構成例を示す。時分割フリップフロップ回路103にお
いては、セット端子Sに極値検出回路102の出力信号
a2が印加され、リセット端子Rにキーオフ信号KOF
が印加される。セット端子Sに印加された信号a2は、
オア回路131を介して、シフトレジスタ132に供給
される。シフトレジスタ132の出力は、アンド回路1
33に帰還される。
【0103】アンド回路133は、シフトレジスタ13
2の出力信号と共に、キーオフ信号KOFをインバータ
134で反転した信号を受け、アンド論理を発生する。
すなわち、シフトレジスタ132の出力が存在し、キー
オフがされていない間、アンド回路133はオア回路1
31に出力信号“1”を与える。このようにして、オア
回路131はタッチデータS2が極大値となった後、キ
ーオフがされるまで該当ビットを“1”とした信号a6
を発生する。
【0104】図11のオア回路104は、時分割フリッ
プフロップ回路103の出力と、極値検出回路102の
出力a2との和をとり、タッチデータS2が極大値とな
った後、キーオフがされるまでの間、“1”となる出力
信号a4を形成する。このようにして、図11の回路機
能が実現される。
【0105】鍵盤の白鍵と黒鍵のタッチ感度に差を設け
ること、鍵盤上の鍵域によってタッチ感度に差を設ける
こと、鍵盤の種類によってタッチ感度に差を設けること
等は、図1の実施例において、光スイッチ基板42に形
成された多数の光スイッチについて信号伝達率に差を設
けること等によっても実施できるが、以下のような構成
によって行なうこともできる。
【0106】図16は、タッチ感度調整装置の構成例を
示す。本構成においては、図1の光分配器2を光マルチ
プレクサ8と同様の構成とし、光分配器2にマルチプレ
ックス機能を持たせる。光マルチプレクサ8の代りに、
図16の構成を挿入する。図16(A)は、構成を示す
概略断面図である。
【0107】ファイバ結合基板41と光スイッチ基板4
2の間に偏光板136を配置し、光スイッチ基板42と
レンズ部材43の間に検光板137を設ける。
【0108】偏光板136は、図16(B)に示すよう
に全面で均一な偏光軸方向を有する。
【0109】検光板137は、図16(C)〜(F)に
示すような構成とする。また、光スイッチ基板42は、
光マルチプレクサと同期して駆動され、入射光の偏光軸
を所定角度回転させる光スイッチを2次元的に組込んだ
ものとする。すると、偏光板136を透過し、一定方向
に偏光軸を有する入射光は、光スイッチ基板42の光ス
イッチがオンにされると、所定角度偏光軸を回転させて
出射する。
【0110】検光板137が、図16(C)に示す構成
を有する場合を以下、説明する。検光板137は、3つ
の領域138、139、140を有する。領域138に
おいては、光スイッチのオフ時において偏光軸が偏光板
136の偏光軸と直交し、オン時において平行になるよ
うに設定されている。領域139においては、光スイッ
チのオフ時において偏光軸が偏光板136の偏光軸と直
交関係から所定角度ずれて配置され、オン時において平
行関係から僅かな所定角度ずれて配置されている。すな
わち、オン時における領域139の偏光軸は、領域13
9に入射される入射光の偏光軸と僅かにずれるように設
定されている。領域140においては、オン時における
偏光軸がさらに傾くように配設されている。
【0111】領域138に配置された光ファイバにおい
ては、偏光板136によって所定方向の偏光とされ、光
スイッチ基板42の光スイッチによって所定角度偏光軸
が回転され、結果として検光板の領域138において、
領域138の入射光と平行な検光板によって検光され、
旋光角度に応じた透過光が出力光を形成する。すなわ
ち、領域138においては、偏光板手前からの光入力
は、ほぼ減衰なしに出力光を形成する。領域139、1
40においては、検光板の偏光軸が出射光の偏光軸方向
と僅かずつずれるように傾いて形成されているため、領
域139、140の順に出射光が小さくなる。このた
め、領域138、139、140は、同一の入射光に対
し、次第に減少する出力光を与える。
【0112】たとえば、領域140を中央部分の鍵に割
当て、領域139を演奏者からやや遠い鍵に割当て、領
域138を演奏者から最も遠い鍵域に割当てることによ
り、鍵域の差によるタッチ感度を補正することができ
る。また、低音側から所定オクターブ毎に順に領域13
8、139、140と割り当てて3段階にタッチ感度を
補正してもよい。なお、上記では3段階の例を示した
が、複数段階であればよく、半オクターブ毎に補正して
もよい。
【0113】同様に、複数の鍵盤を有する場合、鍵盤毎
の感度の差を補正することもできる。
【0114】検光板における異なる感度領域の設定は、
図16(C)に示すものに限らない。
【0115】図16(D)は、検光板を3つの領域に分
割する他の方法を示す。図16(B)の検光板137
は、同心状のリングに分割されている。各リングにおい
て、偏光軸を図示の矢印のように所定角度傾けることに
より、感度の差を設定することができる。すなわち、偏
光板136の偏光軸と直交するように示された偏光軸を
有する領域138aが最も感度の高い領域であり、その
内側の偏光軸が所定角度傾いた領域139bが中位の感
度の領域であり、中央の領域140bが最も偏光軸の傾
いた領域であり、最も感度の低い領域となる。
【0116】検光板の領域を3つに分割する例を説明し
たが、鍵盤においては、鍵の長さの差による白鍵と黒鍵
の感度の差が問題となる。この白鍵と黒鍵の感度の差を
補償する検光板の構成を、図16(E)および(F)に
示す。黒鍵は支点からの距離が短いため、演奏者が同一
のタッチで演奏したつもりでも、タッチは強く表われ
る。
【0117】すなわち、鍵盤は支点から最も遠い部分で
弾かれることが多い。したがって、演奏者の指と白鍵と
の当接部と支点との距離は黒鍵とのそれを比べて長いの
で、同一力を指から鍵に与えて鍵の先端における鍵の押
下方向の移動距離が単位時間内につき、白黒鍵同一と考
えた場合、支点からの距離が同一のところにあるストロ
ークセンサ59の反射面62の移動速度は黒鍵の方が大
きくなるので、演奏者は黒鍵タッチの方が白鍵タッチよ
り大きいと感ずるようになる。
【0118】このため、図16(E)においては、黒鍵
を割当てる検光板の外周領域141においては、光スイ
ッチのオフ時に偏光軸を偏光板136の偏光軸と直交
し、オン時において平行になるように設定し、白鍵を割
当てる中央領域142においては、オン時において偏光
軸を偏光板136の偏光軸との平行関係から出射光の偏
光軸方向に所定角度傾けた配置とする。このような構成
の検光板を用いることにより、白鍵の感度を相対的に高
め、白鍵と黒鍵のタッチ感度の差を補償することができ
る。
【0119】なお、検光板を2つの領域に分ける分けか
たは、図16(E)の形態に限らない。
【0120】図16(F)は、検光板を2つの領域に分
割する他の方法を示す。検光板137の領域を、黒鍵用
の領域141aと白鍵用領域142aとに分割する。黒
鍵用領域141aは、図16(E)の141と同様な偏
光軸設定をした偏光板とし、白鍵用領域142aは図1
6(E)の142と同様な偏光軸設定をした偏光板とす
る。
【0121】なお、検光板の偏光軸の設定は、上述の場
合に限らない。感度の高い領域に直交偏光子を配置し、
感度の低い領域では偏光の旋光方向と逆方向に検光子を
傾ける等、種々の設定が可能である。
【0122】このような構成とすることにより、タッチ
検出鍵盤装置において、鍵の種類、位置によるタッチ感
度の差補償することができる。
【0123】図17は、図16(E)に示すような検光
板の構成例を示す。検光板137を図17(A)に示す
第1板と、図17(B)に示す第2板を重合わせて構成
する。図17(A)に示す第1板においては、透明基板
144の中央領域142に偏光子142を形成し、外側
領域143は透明領域とする。一方、第2板において
は、透明基板145の外側リング状領域141に偏光子
を形成し、中央の領域143を透明領域とする。第1
板、第2板において、領域の境界は同一のものに設定す
る。第1板の中央領域142の偏光軸を、図に示すよう
に所定方向から所定角度傾け、第2板に重ねて図16
(E)に示すような検光板137を形成する。
【0124】なお、同様の方法により、他の構成の検光
板を作成することもできることは当業者に自明であろ
う。
【0125】なお、タッチデータの補正も図11に示す
ものの他、種々の形態が可能である。
【0126】図18(A)の構成においては、押鍵速度
を表わすタッチデータ(v1)と、遅延されたタッチデ
ータ(v2)の2つの入力信号A、Bに対し、{(A+
B)/2}×(B/A)の演算を行なう演算回路を用い
て、タッチデータを補正する。
【0127】図18(B)、(C)は、速度変化の異な
る形態を例示する。図18(B)においては、鍵の変位
がP1からP2に変化する間に、時間Δt経過し、変位
P1での押鍵速度v1と変位P2での押鍵速度v2とが
等しい場合(v1=v2=v)を示す。
【0128】一方、図18(C)は、変位P1から変位
P2に経過する時間差Δtは、図18(B)の場合と同
一であるが、押鍵速度v1が、図18の場合の押鍵速度
vの1.5倍であり、変位P2における押鍵速度v2
が、図18(B)における押鍵速度vの半分である場合
を示す。このような場合、もし押鍵速度として平均値を
採用すると、図18(B)の場合、v1=v2=vであ
り、図18(C)の場合、v1=1.5v、v2=0.
5vであり、(v1+v2)/2=vとなって平均速度
は同一である。図18(A)のタッチデータ補正回路を
用いると、このような押鍵形態の検出速度に差を設ける
ことができる。すなわち、図18(B)の場合、検出速
度V=vであるのに対し、図18(C)の場合、V=3
vとなる。このようなタッチデータの利用により、演奏
者の意志に応じて楽音を変化させ、演奏表現力を増すこ
とができる。
【0129】上に述べたような技術は、自動演奏ピアノ
にも応用できる。すなわち、ピアノの各鍵の下にストロ
ークセンサを設け、ピアノを演奏した時のタッチデータ
とキーデータとを自動演奏メモリに入力する。再生時に
はキーデータで音高を制御すると共に、マグネットを用
いて引込む鍵の動きを1つの鍵に対し、時間的に複数段
階の異なるタッチデータで制御することにより、鍵盤動
作および演奏を忠実に再生することが可能となる。ま
た、タッチ感触もしくは鍵盤動作を忠実に再生できるこ
とにより、これをなぞり練習することで著名な演奏家の
習性をも習得することが可能になる。
【0130】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに限定されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0131】
【発明の効果】複数の光量変更装置に対して、単一の光
源または受光素子を用いることができるため、特性のば
らつきを低減することができる。
【0132】また、部品数を減少することができるの
で、製造原価を低減することができる。
【0133】電子楽器のタッチ検出鍵盤においては、多
数の鍵に対するタッチ検出装置の感度を均質化すること
ができる。
【0134】このような鍵盤を用いることにより、表現
力豊かな電子楽器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】 図1の実施例に用いる光マルチプレクサの構
成例を示す。図2(A)は断面構造を示す断面図、図2
(B)は分解組立図である。
【図3】 図1、図2に示す光マルチプレクサの光結合
部の構成を示す。図3(A)は入力信号用ファイバの光
結合部の断面図、図3(B)は中央部光導波路の光結合
部の断面図、図3(C)、(D)はこのような光結合部
を作成する工程を示す断面図である。
【図4】 図2に示す光マルチプレクサの光スイッチ基
板の構造を示す。図4(A)は部分斜視図であり、図4
(B)はその一部拡大断面図である。
【図5】 図1に示す光量変更装置の例としてのタッチ
検出鍵盤を示す斜視図である。
【図6】 図5に示すタッチ検出鍵盤のタッチ検出に用
いられるストロークセンサを示す。図6(A)はストロ
ークセンサの断面図、図6(B)はその一部斜視図であ
る。
【図7】 図1の回路において用いられる時分割遅延回
路の構成例を示すブロック図である。
【図8】 図1に示す実施例に用いられる時分割微分回
路の構成例を示す。図8(A)は回路ブロック図であ
り、図8(B)はその要所における信号波形を示す波形
図である。
【図9】 図1に示す実施例に用いられる時分割タイマ
カウンタの構成例を示す。図9(A)は回路ブロック図
であり、図9(B)、(C)、(D)は、図9(A)の
回路の要所における信号波形図である。
【図10】 図1の実施例における利用装置の例を示す
回路図である。
【図11】 図1に示す実施例と組合わせて用いること
のできるタッチデータ補正回路の例を示すブロック図で
ある。
【図12】 図11の回路の要部における信号波形を示
す波形図である。
【図13】 図11の回路における極値検出回路の構成
例を示すブロック図および信号波形図である。
【図14】 図11の回路における0以下カット回路の
構成例を示すブロック図および信号波形図である。
【図15】 図11の回路における時分割フリップフロ
ップ回路の構成例を示すブロック図である。
【図16】 本発明の他の実施例に用いるタッチ感度調
整装置の構成を示す。図16(A)はタッチ感度調整装
置の構成を示す断面図、図16(B)は偏光板の構成を
示す平面図、図16(C)〜(F)は、検光板の構成を
示す平面図である。
【図17】 図16(E)に示す検光板の作成方法を示
す。図17(A)はその第1板の構成を示し、図17
(B)はその第2板の構成を示す。
【図18】 本発明の他の実施例によるタッチデータ補
正回路を示す。図18(A)は回路のブロック図、図1
8(B)、(C)は、速度変化の例を示すグラフであ
る。
【図19】 補正回路の変形例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 単一の光源、 2 光分配器、 3 入力側光ファ
イバ、 4 光量変更装置、 6 出力側光ファイバ、
8 光マルチプレクサ、 9 順次パルス発生回路、
10 単一の光導波路、 11 単一の受光素子、
12 アナログ−デジタル変換器、 13 時分割遅延
回路、 14 減算回路、 15 利用装置、 16、
18、23 比較回路、 17、19 閾値発生回路、
21時分割微分回路、 22 時分割タイマカウンタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の鍵を有する鍵盤と、 前記複数の鍵の各々に結合され、光入力端子と光出力端
    子を含み、光入力端子より導入した光を鍵の動きに応じ
    て多段階に変調し、光出力端子に供給する複数の光量変
    更手段と、 単一の光源と、 単一の光導波路と、 前記単一光源から発する光を複数の光ファイバに分散す
    る光分配手段と、 前記光分配手段で分配された光を集光し、前記単一の光
    導波路に結合させる集光手段と、 前記光分配手段と前記集光手段との間で、分配された光
    を各々スイッチングすることのできる複数の光スイッチ
    と、 前記分配された光を前記光量変更手段の光入力端子に各
    々結合し、前記光出力端子から導出する手段と、 前記複数の光スイッチを制御し、前記分配された光の光
    量変化データを時分割で前記単一の光導波路に導入させ
    る時分割制御手段とを含むタッチ検出鍵盤装置。
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