JP2626211B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2626211B2
JP2626211B2 JP2216916A JP21691690A JP2626211B2 JP 2626211 B2 JP2626211 B2 JP 2626211B2 JP 2216916 A JP2216916 A JP 2216916A JP 21691690 A JP21691690 A JP 21691690A JP 2626211 B2 JP2626211 B2 JP 2626211B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子楽器に関し、特に種々の楽音を発生させ
るのに適した演奏入力手段を有するで電子楽器に関す
る。
[従来の技術] 従来、電子的に楽音を発生させる電子楽器において、
演奏を行なうための演奏入力手段としては、鍵盤が多用
されている。鍵盤は、本来ピアノやオルガン等の鍵盤楽
器の演奏入力手段であり、電子楽器においてもこれら鍵
盤楽器の楽音を発生させる場合には適切な演奏入力手段
である。
しかしながら、電子楽器は鍵盤楽器の音色の他、管楽
器、弦楽器、打楽器等、他の種類の楽器の音色を発生さ
せることもできる。ところが、これら鍵盤楽器以外の楽
器を楽音を発生させる場合、鍵盤を演奏入力手段として
用いると、発音の仕方の変化や音の持続態様の変化等を
付与することが難しい。このため、発生される楽音の音
色は、電式楽器特有の単調なものになりやすい。
電子楽器としては、鍵盤を用いたものの他、ギターシ
ンセサイザやウゥンドコントローラ等がある。ギターシ
ンセサイザはギター型楽器の楽音発生に適している。ウ
ィンドコントローラは管楽器の楽音発生に適している。
これらは特定の形態の楽器の楽音発生に適しているが、
その他の形態の楽器の楽音発生には不都合な点も多い。
本出願人は、スライドボリュームや平面操作子等によ
る発音制御を提案している。これらの演奏入力手段にお
いては、演奏操作子を連続的に任意に変化させるのに適
しており、持続音のコントロール、人間らしいゆらぎの
コントロール等を行なうのに適している。たとえば、弦
楽器の楽音発生において、これらの演奏入力手段を用い
ることにより、表現豊かな楽音を発生させることができ
る。
[発明が解決しようとする課題] 電子楽器の演奏入力手段として、鍵盤を用いると、鍵
盤楽器以外の楽音発生を制御するのは容易でない。鍵盤
と合わせて、スライドボリュームないしは平面操作子を
用いると、持続音の発生はかなり改善することができる
が、それでも各種の楽音発生を任意にかつ容易に制御す
るのに十分でない。
本発明の目的は、種々の楽音を表現豊かに発生させる
のに適した電子楽器を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の電子楽器は、演奏者が手に持って操作する演
奏操作子と、演奏者が前記演奏操作子の先端に圧力を加
える操作、及び、演奏者が前記演算操作子を移動させる
操作によって、所定の音色を有する楽音の発生を指定す
る演奏操作領域と、演奏者が前記演奏操作子の先端に圧
力を加える操作によって、操作位置に応じた音色を有す
る楽音の発生を指定する特定領域とからなる平面操作子
と、音高を指定するため、音高信号を発生する音高指定
手段と、前記演奏操作子により前記平面操作子上で行わ
れた操作を検出し、該検出された操作に対応する信号を
出力する操作検出手段と、前記検出操作手段からの出力
信号に基づいて楽音制御パラメータを発生し、該楽音制
御パラメータと前記音高指定手段からの音高信号とに基
づいて、前記所定の音色の楽音信号を形成する第1の楽
音形成回路と、前記操作検出手段からの出力信号に基づ
いて楽音制御パラメータを発生し、該楽音制御パラメー
タと前記特定領域上での前記演奏操作子の操作により指
定された楽音の音色とに基づいて、楽音信号を形成する
第2の楽音信号形成回路と、前記操作検出手段で検出さ
れた操作が、前記演奏操作領域と前記特定領域のいずれ
の領域上での操作かを判別し、前記演奏領域上での操作
である時は、前記操作検出手段の信号を前記第1の楽音
信号形成回路に供給し、前記特定領域上での操作である
時は、前記操作検出手段の出力信号を前記第2の楽音信
号形成回路に供給する操作判別手段とを有する電子楽
器。
〔作用〕
例えば鍵盤等の音高指定手段は、音高を指定するのに
適している。また、平面操作子は、例えば擦弦楽器にお
ける弓速や弓圧および管楽器におけるアンブシュアや息
圧を信号として発生するのに適している。これらの演奏
入力手段は、音高を任意に変化させつつ、楽音を多用に
変化させて発生させる場合に優れた演奏入力手段とな
る。
しかしながら、たとえば打楽器においては、発生する
楽音の態様は比較的少ない。すなわち、音高の種類は一
般的にて極て少なく、持続音のコントロールもあまり必
要ではない。打楽器の楽音のような楽音を発生させる時
に鍵盤やスライドボリューム、平面操作子等はあまり適
した演奏入力手段とは言えない。
このような特定の種類の楽音に別個に楽音信号形成回
路(音源)を設け、平面操作子に特定領域を設け、その
領域を演奏操作すると、特定の種類の楽音の制御信号が
発生するように構成することにより、たとえば打楽器の
楽音を能率的に発生させることができる。
[実施例] 第1図に本発明の実施例による電子楽器を示す。
この電子楽器は、平面操作子と鍵盤との2種類の演奏
入力手段を有し、擦弦楽器の楽音信号を発生させること
ができる。擦弦楽器の楽音制御に用いる平面操作子の領
域内に、打楽器の楽音発生に適した特定領域が設定され
ている。
図において、平面操作子1は、スティンクないしはペ
ン等の形状をした演奏操作子で叩いたり、滑らせたりす
るのに適した演奏操作面3を有している。この演奏操作
面3の周辺部分には、特定の機能を割当てた特定領域4
−1〜4−4、5−1〜5−3、6−1〜6−4、7−
1〜7−3が設定されている。たとえば、4−1〜4−
4の特定領域は、それぞれ特定の打楽器の楽音を直接発
生させるための領域であり、たとえば4−1の領域を演
奏操作子2で叩くと、バスドラムの楽音信号が発生す
る。隣りの特定領域4−2を叩くと、シンバルの楽音信
号が発生する。このように、特定領域4−iは、その領
域を演奏操作子で叩くことによって特定の楽音を発生す
る。また、他の特定領域5−iは、とえば擦弦楽器の特
定奏法を指定するのに用いられる。たとえば、特定領域
5−1を演奏操作子2で押すと、ピッチカート奏法が指
定され、その後の演奏操作にしたがって、ピッチカート
音が発生する。他の特定領域6−i、7−iもそれぞれ
特定の機能を指定するのに用いられる。演奏者が手に持
って演奏操作する演奏操作子2には、演奏操作子2を演
奏操作面3にどのような力で叩き付けているかの圧力を
検出する圧力検出回路11が設けられている。この圧力検
出回路11からは圧力信号が物理(VOP)音源21に供給さ
れる。たとえば、擦弦楽器の楽音を発生する場合には、
この圧力信号は弓圧として用いられる。また、平面操作
子1には、演奏操作面3内のどの点を演奏操作子2で操
作しているかの位置を検出する位置検出回路12が設けら
れている。演奏操作する接触点の位置が位置検出回路12
によって検出されると、エリア判別回路13に位置信号が
送られる。演奏操作面3内の周辺部には特定領域が設定
されているが、これらの特定領域は演奏操作した点の位
置を判別することによって判定することができる。すな
わち、中央部の演奏操作領域を演奏操作しているか、周
辺部の特定領域が演奏操作されたかが、比較器を用いた
エリア判別によって決定される。このエリア判別回路13
は、各特定領域の境界を記憶するテーブル14と、位置信
号とを参照することによってエリア判別を行なう。直
接、所定の打楽器の楽音を発生させることが割当てられ
た特定領域4−iが操作されたと判定された場合には、
その旨の信号が音源コントロール回路24に送られる。音
源コントロール回路24は、別音源25を駆動して、たとえ
ばバスドラムの楽音信号を発生する。
エリア判別の結果、中央部の演奏領域3が操作されて
いると判定された場合には、位置信号が微分回路15に送
られ、時間微分を行なうことによって、速度信号が形成
される。この速度信号は擦弦楽器の演奏の場合には、弓
速信号として物理音源21に供給される。通常の擦打楽器
の演奏においては、平面操作子1および演奏操作子2か
らこのようにして弓速信号と弓圧信号とが供給される。
管楽器の場合には、アンブシュア信号と息圧信号が供給
されることになる。
この電子楽器は、演奏入力手段として、鍵盤16も有し
ている。鍵盤16は音階音を指定するための多数の鍵17を
有し、さらに調整用のコントローラ18や、音色指定用の
音色スイッチ19、表示器20等を有する。鍵盤16からは音
高を示すピッチ信号が物理音源21に送られる。物理音源
21は、平面操作子1および鍵盤16から音色信号も受けと
る。物理音源21は、これらの楽音形成パラメータに基づ
き、所定の楽音信号を発生し、サウンドシステムへ供給
して楽音を発生させる。また、圧力検出回路11から供給
される圧力信号は、微分回路26、変換回路28にも供給さ
れる。微分回路26は圧力信号を微分し、変換回路27で所
定の変換を行なうことによって、速度類似のベロシティ
信号を形成し、別音源25に供給する。また、圧力検出回
路11からの圧力信号そのものも変換回路28で所定の変換
を受け、圧力信号として別音源25に供給される。圧力信
号はたとえば音量を制御する。音源コントロール回路24
は、平面操作子1内の特定の領域4−iが操作されたこ
とに基づき、指定された音色およびキーオン信号、キー
オフ信号等を形成し、別音源25に供給する。
別音源25は、たとえば打楽器の楽音を発生するのに適
した音源であり、限られた種類の音色と音階とを有す
る。別音源25からは特定の種類の楽音信号が形成され、
サウンドシステムに送られて楽音を発生する。
第2図は、第1図の電子楽器において用いられている
物理音源21の主要部分を示す回路図である。この音源回
路には、第1図に示したように、弓圧信号、弓速信号、
ピッチ信号および図示を省略した音色信号等が供給され
る。
演奏操作子2の先端を演奏操作面3上で移動させる
と、弓で擦弦楽器の弦を擦ることに対応して、速度信号
が発生され、加算回路52に入力される。管楽器の場合
は、唇の構えを表わすアンブシュアが速度信号に対応す
る。この速度信号は、起動信号であり、加算回路53、除
算回路54を介して非線形回路55に供給される。非線形回
路55はバイオリンの弦の非線形特性等を表す非線形特性
の回路である。
非線形回路55の非線形特性は、原点からある範囲まで
のほぼ線形な領域とそれより外側の特性の変化した領域
との2つの部分を含む。バイオリン等の擦弦楽器の弦を
弓で擦る場合、弓速が遅い間は、弦の変位はほぼ弓の変
位と同等であり、弦の運動を静摩擦係数によって表わす
ことができる。これが原点を中心としたほぼ線形の範囲
の特性で表わされる。弓の弦に対する相対速度がある値
を越えると、弓の速度と弦の変位速度とは同一ではなく
なる。すなわち、静摩擦係数に代わって動摩擦係数が運
動を支配するようになる。この静摩擦係数から動摩擦係
数への切り替えにより、非線形特性が生じる。
第2図において、非線形回路55の出力は、乗算回路56
を経て2つの加算回路44、45に供給される。
非線形回路55の入力側の除算回路54、出力の乗算回路
56は、圧力信号を受けて、非線形回路55の特性を変更さ
せる。圧力信号は擦弦楽器の場合は弓圧、管楽器の場合
は息圧に対応する。入力側の除算回路54は、入力信号を
除算することによって、小さな値に変更する。除算回路
54がある場合、大きな入力を受けても小さな入力を受け
たかのような出力を与える。出力側の乗算回路56は、非
線形回路55の出力を増大させる役割を果たす。除算回路
54と非線形回路55で形成される特性63aを出力側に増大
した特性を作る。なお、同一の弓圧信号を受けて、入力
を初めに除算し、後で出力を乗算することは、除算回路
54で係数C0で除算し、乗算回路56で同一の係数C0を乗算
することを表す。この場合は、総合特性は非線形回路55
のみの時の特性63の延長線上にあり、それを横軸、縦軸
にC0倍した形状を有する。乗算回路の係数を除算回路の
係数と異なるように変化させることにより、異なる形状
を作るようにさせてもよい。
加算回路44、45は半循環信号路31a、31bの内に設けら
れている。2つの半循環信号路を合わせた循環信号路31
は、擦弦楽器の弦に対応して楽音信号を循環させる閉ル
ープを構成する。すなわち、弦においては振動が両端で
反射して往復する。また、管楽器においては、共鳴体中
を振動が往復する。これを信号が循環する閉ループで近
似する。この循環信号路内には、2つの遅延回路32、3
3、2つのLPF(ローパスフィルタ)34、35、2つの減衰
回路38、39、2つの乗算回路42、43を含む。遅延回路3
2、33は音高を表すピッチ号と係数αないし(1−α)
との積を受け、所定の遅延時間を与える。
循環信号路31a、31bを信号が循環し、元の位置に戻る
までの全遅延時間によって、楽音の基本ピッチが定ま
る。すなわち、主として2つの遅延回路32、33の遅延時
間の和、ピッチ×[α+(1−α)]=ピッチ、が基本
ピッチを定める。一方、遅延回路は、弓と弦との接触す
る位置から駒までの距離、他方の遅延回路は弓と弦の接
触する位置から押指位置までの距離に対応する。
なお、遅延回路32、33によってピッチがほぼ決定する
が、この循環信号路中に含まれる他の要素、たとえばLP
F34、35、減衰コントロール38、39等によっても遅延が
発生する。厳密には、発生する楽音のピッチを定めるの
はこれらのループ中に含まれる全遅延時間の和である。
LPF34、35は循環している波形信号の伝達特性を変更
することにより、種々の弦の振動特性をシミュレートす
る。鍵盤上の音色スイッチ19の選択等によって、音色信
号を発生させ、LPF34、35に供給して、その特性を切り
替え、所望の擦弦楽器の楽音をシミュレートする。
弦を振動が伝搬する際に、振動は次第に減衰する。減
衰コントロール38、39はこの伝わる振動が減衰する減衰
量をシミュレートするものである。
乗算器42、43は弦固定端での振動の反射に対応して反
射係数−1を乗算するものである。すなわち、減衰なし
の固定端での反射を想定して弦の振幅を逆位相に変化さ
せる。係数−1がこの逆相反射を示す。反射における振
幅の減衰は、減衰コントロール38、39の減衰量に組み込
んである。
このようにして、弦に相当する循環信号路31a、31bの
上を振動が循環することによって擦弦楽器の弦の運動を
シミュレートする。
また、擦弦楽器の弦の運動はヒステリシス特性を有す
る。これをシミュレートするため乗算回路56の出力は、
LPF58と、乗算回路59を介して非線形回路55の入力側に
フィードバックされている。LPF58はフィードバックル
ープの発振を防止するためのものである。
今、加算回路52から加算回路53への入力をuとし、フ
ィードバック路から加算回路53への入力をvとし、除算
回路54、非線形回路55、乗算回路56を合わせた増幅率を
Aとすると、乗算回路56の出力wは、(u+v)A=w
で表される。LPF58と乗算回路59を含む負帰還回路のゲ
インがB(負の値)であるとすると、帰還量vはv=wB
で表される。これらの2つの式を整理すると、(u+w
B)A=w、∴w=uA/(1−AB)となる。
フィードバックなし、すなわち、B=0の場合は、w
=uAであり、入力uが単に係数A倍されて出力する。ゲ
インBの負帰還をかけた場合、同じ出力を得るには、B
=0の場合の(1−AB)倍(Bは負)の入力を印加しな
ければならない。
一旦入力が閾値Th1を越してから、再び減少する場合
には、出力wが小さいので、フィードバックされる量v
=Bwも小さい。すなわち、非線形回路55に入力する信号
の大きさが同じでも、静摩擦係数領域の場合と比べて、
動摩擦係数領域の場合は、負のフィードバック量が小さ
いので、加算回路52から加算回路53への入力uは小さな
値となる。
非線形回路55の入力が、閾値になる時の加算回路52か
らの入力uの大きさを考えると、入力増大時には静摩擦
係数が支配し、大きい出力に対応して強い負帰還を受け
るので、より大きな入力でこの切り替えが起るが、入力
減少時には動摩擦係数が支配し、小さな出力に対応して
負帰還量が小さいので、より小さな入力uの値で切り替
えが起る。ヒステリシスの大きさは、乗算回路59のゲイ
ンによって制御される。
このようにして、第2図に示す楽音信合形成回路によ
れば、擦弦楽器の弦の運動がシミュレートでき、楽音の
基本波形を作ることができる。
第2図に示すように、循環信号路31のいずれかの点か
ら出力を取り出して、擦弦楽器の胴の特性をシミュレー
トするフォルマントフィルタ61を介して出力信号をサウ
ンドシステムに供給する。フォルマントフィルタ61も音
色信号を受けてその特性を変化させるようにすることが
できる。
第2図の楽音信号形成回路において、ローパスフィル
タ34、35およびフォルマントフィルタ61には、音色信号
が入力信号として供給されている。この音色信号は、鍵
盤16の音色スイッチ19を選択することによって基本的に
与えられるが、さらに平面操作子1から与えられる制御
信号によって修飾することができる。このようにして、
たとえば同じバイオリンの楽音でありながら、演奏操作
子2の操作に基づいて特定奏法による異なる表情の楽音
を発生させることができる。
このように、主音源となる物理音源21は、比較的多数
の楽音形成パラメータによって制御し、打楽器等の音源
となる別音源25は、比較的少数の楽音形成パラメータに
よって制御される。このようにして、主音源で主となる
楽器の楽音を発生させ、別音源で打楽器等の楽音を容易
な操作で発生させることができる。
なお、打楽器の楽音にも、バスドラム、トライアング
ル、シンバル、タムタム、カスタネット等のように音律
を持たないものと、ティンパニ、シロフォン、チェレス
タ等のように一定の音律を持つものがある。ピッチの変
化を有する打楽器の楽音を発生させるには、鍵盤と組合
わせて楽音信号を発生させることができる。
第3図は、本発明の他の実施例による電子楽器を示
す。なお、第1図に示す回路と同等機能の部分には同等
の番号を付してある。
本実施例においては、鍵盤16の演奏操作を検出する検
出回路70が、キーオン信号、キーオフ信号、楽音のピッ
チを表わすノートナンバー等を発生し、物理音源21に供
給するのみでなく、別音源25にも供給する。また、平面
操作子の特定領域を演奏操作したことを示す信号は、エ
リア判別回路13から音源コントロール回路24に送られ、
どのような音色の楽音指定が成されたかが、メモリ72に
蓄積され、別音源25に供給される。また、圧力検出回路
11からの圧力信号は、変換回路28で別音源25に適した信
号に変換され、別音源25に供給される。メモリ72は、演
奏操作子2が特定の領域を叩いた後、次に叩くまでどの
領域が叩かれたかを記憶し、その打楽器等の楽音を記憶
する。鍵盤の鍵が演奏操作されると、それに伴ってキー
オン信号とピッチとが発生し、別音源25に送られると、
所定の音高の打楽器の楽音信号が発生する。鍵を離鍵す
ると、キーオフ信号が発生し、別音源25に送られて楽音
は消滅する。このようにして、音律変化のある打楽器楽
音を発生することができる。
電子楽器用の鍵盤には、音色指定回路を備えたものが
多い。
第4図は、本発明の他の実施例による電子楽器を示
す。
鍵盤16は、音階を指定するための多数の鍵17を備え、
その他音色を指定する音色スイッチ19、表示器20、連続
可変のコントローラ18等を有する。鍵盤16からは、音色
信号とピッチ信号が発生する。
また、この電子楽器は鍵盤16と共に平面操作子1を有
する。平面操作子1は、演奏操作子2と組合わせて演奏
操作するものであり、演奏操作子2で平面操作子1の面
を接触ないし叩くと、種々の信号が発生する。平面操作
子1の中央領域3は、演奏操作子2の先端を接触させ力
を与えつつ、演奏操作を行なうものであり、接触した位
置の移動の速さに比例した弓速信号および、押付ける力
に比例した弓圧信号が発生する。また、平面操作子1の
周辺部には特定の機能を指定された特定領域が形成され
ており、たとえば上辺に示す特定領域4−1、4−2、
4−3はバスドラム、シンバル等の一定の音律を有さな
い打楽器の楽音発生を指示する領域であり、これらの領
域を演奏操作すると、ただちに、その楽器の音色信号と
起動信号とが発生する。これらの信号はただちに別音源
25に供給され、指定された楽音信号が発生する。周辺領
域の他の特定領域5−iには、たとえば擦弦楽器のピッ
チカート奏法、アルコ奏法等の奏法を指定する領域等が
あり、これらの領域を指定するとそれに応じた音色信号
が発生する。これらの音色信号は、鍵盤16から発生する
音色信号と、結合回路74で結合され、修飾された音色信
号として音源回路21に供給される。なお、第4図におい
ては、演奏操作子2には圧力検出機能がなく、被操作面
である平面操作子1側に圧力検出回路が含まれる構成を
示したが、前述の実施例同様、演奏操作子2に圧力検出
回路が含まれてもよい。
このように、鍵盤から供給される音高、音色信号と平
面操作子から供給される音色制御信号を供給することに
より、表情豊かな演奏を実現することができる。
また、このように、打楽器の楽音発生に別音源を用意
し、平面操作子の特定領域を演奏操作することによって
直接打楽器の楽音を発生するようにすると、打楽器の楽
音発生に必要な最少限の演奏操作により、容易に打楽器
の楽音を発生させることができる。このため、電子楽器
の演奏表現を容易に多様に変化させることができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこ
れらに制限されるものではない。たとえば、種々の変
更、改良、組み合わせとが可能なことは当業者に自明で
あろう。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、平面操作子の
操作面内の特定領域を演奏操作することによって、打楽
器等の変化の態様の少ない楽音を容易に発生させること
ができる。
不要な楽音発生パラメータを制御する必要性を省いた
ため、打楽器等の楽音発生が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例による電子楽器の回路図、 第2図は、第1図の回路に用いられる物理音源の主要部
を示す回路図、 第3図は、本発明の他の実施例による電子楽器の回路
図、 第4図は、さらに他の実施例による電子楽器の回路図で
ある。 図において、 1……平面操作子 2……演奏操作子 3……演奏操作面 4−i……特定領域(打楽器用) 5−i、6−i、7−i……特定領域 12……位置検出回路 13……エリア判別回路 25……別音源

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】演奏者が手に持って操作する演奏操作子
    と、 演奏者が前記演奏操作子の先端に圧力を加える操作、及
    び、演奏者が前記演算操作子を移動させる操作によっ
    て、所定の音色を有する楽音の発生を指定する演奏操作
    領域と、演奏者が前記演奏操作子の先端に圧力を加える
    操作によって、操作位置に応じた音色を有する楽音の発
    生を指定する特定領域とからなる平面操作子と、 音高を指定するため、音高信号を発生する音高指定手段
    と、 前記演奏操作子により前記平面操作子上で行われた操作
    を検出し、該検出された操作に対応する信号を出力する
    操作検出手段と、 前記検出操作手段からの出力信号に基づいて楽音制御パ
    ラメータを発生し、該楽音制御パラメータと前記音高指
    定手段からの音高信号とに基づいて、前記所定の音色の
    楽音信号を形成する第1の楽音形成回路と、 前記操作検出手段からの出力信号に基づいて楽音制御パ
    ラメータを発生し、該楽音制御パラメータと前記特定領
    域上での前記演奏操作子の操作により指定された楽音の
    音色とに基づいて、楽音信号を形成する第2の楽音信号
    形成回路と、 前記操作検出手段で検出された操作が、前記演奏操作領
    域と前記特定領域のいずれの領域上での操作かを判別
    し、前記演奏領域上での操作である時は、前記操作検出
    手段の出力信号を前記第1の楽音信号形成回路に供給
    し、前記特定領域上での操作である時は、前記操作検出
    手段の出力信号を前記第2の楽音信号形成回路に供給す
    る操作判別手段と を有する電子楽器。
  2. 【請求項2】前記第2と楽音信号形成回路は、前記特定
    領域上での操作に応じて発音を起動するための楽音信号
    を形成する請求項1記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の電子楽器であっ
    て、 前記音高指定手段は、それぞれ所定の音階音を割当てら
    れた多数の鍵を有し、押鍵に応じて音高信号を発生する
    鍵盤を含む電子楽器。
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