JP3360104B2 - 楽音信号形成装置 - Google Patents

楽音信号形成装置

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JP3360104B2
JP3360104B2 JP18180991A JP18180991A JP3360104B2 JP 3360104 B2 JP3360104 B2 JP 3360104B2 JP 18180991 A JP18180991 A JP 18180991A JP 18180991 A JP18180991 A JP 18180991A JP 3360104 B2 JP3360104 B2 JP 3360104B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽音信号形成装置に関
し、特に自然擦弦楽器の演奏音に表われる弾むような音
楽的効果等を実現するのに適した楽音信号形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自然楽器として鍵盤楽器、管楽器、弦楽
器等が知られている。これらの自然楽器は、それぞれそ
の楽器に特有の演奏技術を習得することにより、音楽性
豊かな演奏を可能とする。
【0003】電子楽器は、電子的に楽音信号を形成する
ので単一楽器で種々の楽音を発生できる可能性を有して
いる。電子楽器においても、演奏は何らかの演奏操作子
を用い、演奏情報を発生することによって行なわれる。
【0004】演奏操作子としては、鍵盤、フットペダ
ル、ウィンドコントローラ、ジョイスティック、スライ
ドボリューム、タブレット等が知られている。
【0005】鍵盤は、自然鍵盤楽器の鍵盤同様の外観を
有するが、演奏情報として、キーオン信号、キーオフ信
号、音高信号、タッチ信号等を発生する。鍵盤楽器の楽
音を発生させるのには適しているが、管楽器、擦弦楽器
等の持続音を表情豊かに発生させることにはあまり適し
ていない。
【0006】ウィンドコントローラは、通常指スイッチ
による音高指定とアンブシュアによる音色制御とを行な
い、管楽器の楽音を発生するのに適している。ウィンド
コントローラの演奏には、管楽器類似の演奏技術を必要
とする。
【0007】スライドボリュームおよびタブレットは、
演奏動作情報として位置情報、速度情報、圧力情報等を
連続的に発生することができ、擦弦楽器の楽音発生等に
適した演奏操作子である。しかし、これらの演奏操作子
を用いて演奏を行なうには、それぞれの操作技術を習得
する必要がある。
【0008】フットペダル、ジョイスティック等は、補
助的な演奏操作子であり、主演奏操作子と組合わせて用
いるのに適している。
【0009】たとえば、擦弦楽器の音色は、弓と弦の接
触位置、弓の移動速度、弓圧、弓の弾み方等によって複
雑に変化する。弓の弾み方は楽器の大きさ、弦の太さ、
指位置からブリッジまでの弦の長さ等によって変化す
る。
【0010】電子楽器は、機能的にはこのような楽器の
楽音を発生する能力を有する。特に楽器内の振動の移動
を物理的にシミュレートして電気回路内に楽音形成信号
を発生する物理モデル音源(たとえば特開平3−488
91号公報)は擦弦楽器の形成に適している。
【0011】しかし、電子楽器に最も多く採用されてい
る鍵盤を演奏操作子として用いて演奏すると、擦弦楽器
の表情豊かな持続音を表現することはむずかしい。たと
え、タブレットとスティックを用いて演奏してもタブレ
ットとスティックの構造と実際の擦弦楽器の弦と弓の構
造とは異なるため、特にスピカート演奏において特徴的
に表れる弦の上を弓が弾んでいるような演奏動作波形
(弓圧、弓速)を得ることは難しい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
種々の自然楽器においては種々の形態の演奏操作子が用
いられており、種々の楽音を発生する。限られた演奏操
作子を設けた電子楽器において、これらの楽音を発生さ
せようとすると、困難があった。特に最も多くの人にと
って演奏動作が容易な鍵盤を演奏操作子とすると擦弦楽
器の演奏には限界があった。
【0013】本発明の目的は、所定の演奏操作子を用
い、演奏形態の異なる演奏操作子によって発生させる楽
音と類似の楽音を表情豊かに発生させることのできる楽
音信号形成装置を提供することである。
【0014】たとえば、擦弦楽器等においては弦と弓と
の弾性的機構により弓が弦の上を弾むような特性を有す
る。この特性を積極的に利用した奏法には、弾むような
音色を有するスピカート等の特殊演奏がある。鍵盤等の
演奏操作子を用いて、これらの弾むような楽音を発生さ
せることは容易ではない。
【0015】本発明の他の目的は、簡単な演奏操作子を
用い、弾む楽音を発生させることのできる楽音信号形成
装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】 本発明の一観点によれ
ば、少なくともスピカート演奏の楽音を発生させること
を特徴とする楽音信号形成装置は、発音指示信号を発生
する発音指示手段と、音色信号、音高信号のうち、少な
くともいずれかを発生する発音情報発生手段と、予め複
数の演奏動作情報を記憶する演奏動作情報記憶手段と、
前記発音指示信号に応答して、前記発音情報発生手段で
発生された信号に基づいた演奏動作情報を前記演奏動作
情報記憶手段から読み出す演奏動作情報読み出し手段
と、前記読み出した演奏動作情報を前記発音情報発生手
段で発生された信号に基づいて修飾する演奏動作修飾手
段と、前記演奏動作修飾手段で修飾された演奏動作情報
に基づき、楽音信号を形成する楽音信号形成手段とを有
する。
【0017】
【作用】音色、音高のうち、少なくともいずれかに基づ
き、弓圧、弓速等の演奏動作情報を生成し、この演奏動
作情報に基づき、楽音信号を形成するようになる。これ
によって、擦弦楽器の種類、音高による楽音特性の変化
を忠実にシュミレートすることができる。
【0018】なお、音色情報、音高情報と共に弓の運び
を示す運弓情報に基づき、演奏動作情報を生成すること
によって、より忠実なシュミレートが可能となる。
【0019】
【実施例】図1に、本発明の基本実施例による電子楽器
の構成を機能ブロックで示す。
【0020】発音情報発生手段1は、たとえば鍵盤等で
構成され、楽音発生、消滅のタイミング信号、すなわち
トリガ信号と、音色、音高等の信号を発生する。トリガ
信号は演奏動作情報記憶手段3に送られ、演奏動作情報
記憶手段3から時間的に変化する弓圧、弓速等の演奏動
作情報を読み出す。読みだされた演奏動作情報は、直ち
に楽音信号形成手段7に送られて楽音を発生することも
できるが、さらに修飾を行う場合は、演奏動作情報修飾
手段5に送られる。
【0021】演奏動作情報修飾手段5は、発音情報発生
手段から音色、音高等の信号を受け、その情報に応じて
演奏動作情報記憶手段3から読みだされた演奏動作情報
に減衰振動を付与する等の修飾を行う。修飾された演奏
動作情報は、演奏動作情報修飾手段5から楽音信号形成
手段7に送られて楽音信号を発生する。
【0022】演奏動作情報修飾手段5は、音色すなわち
楽器の種類に応じた減衰振動、ないしは音高たとえば擦
弦している弦や弦の長さ等に応じた減衰振動を付与する
ことにより、自然擦弦楽器同様の、楽器や音高によって
変化する弓が弦のうえを弾むような演奏動作情報を発生
することができる。
【0023】なお、楽音信号形成手段7で形成された楽
音信号自体を修飾しようとすると、望みどおりの制御が
行なわれなかった時には、極めて耳障りな楽音が発生す
るが、楽音信号を発生させるためのパラメータである弓
圧、弓速等の演奏動作情報自体を修飾すると、たとえ制
御が所望どおり行なわれなかった場合にも、発生する楽
音に特別の不都合は生じないことがわかった。
【0024】図2は、本発明の実施例による電子楽器の
機能ブロックを示す。入力手段11は、読み出し開始パ
ルス、音高情報、音色情報、運弓情報等の楽音制御情報
13を波形選択、読み出し手段12に供給する。波形選
択、読み出し手段12は、楽音制御情報13に基づき演
奏動作情報記憶手段3にアドレス等の制御信号14を供
給し、演奏動作情報記憶手段3から波形データ15等を
読み出す。
【0025】演奏動作情報記憶手段3は、たとえば複数
の楽器の複数の運弓に対応する複数の演奏動作波形を記
憶している。波形選択、読み出し手段12は、演奏動作
情報記憶手段3のどの波形を読み出すかの波形選択を行
い、所望の波形を読みだすためのアドレス等の制御信号
14を演奏動作情報記憶手段3に供給する。演奏動作情
報記憶手段3は、制御信号14に応じて所望の弓圧波形
データ、弓速波形データ等の波形データ15を波形選
択、読み出し手段12に供給する。
【0026】入力手段11は、また音高情報と音色情報
をフィルタ処理手段16に供給する。フィルタ処理手段
16は音高情報と音色情報に応じてフィルタの中心周波
数、Q値等を設定したフィルタを用いて波形選択、読み
出し手段12から供給される波形データをフィルタ処理
する。このようにして、フィルタ処理手段16で形成さ
れた演奏動作情報パラメータ17は、音源システム18
に供給され、楽音信号を発生させる。音源システム18
は、たとえば弓圧、弓速等の演奏動作情報パラメータに
基づいて楽音信号を形成するシステムである。
【0027】フィルタ処理手段16は、たとえばバンド
パスフィルタを含み、一定の振幅を有する入力信号に対
して次第に減衰する振動を与える。この結果、フィルタ
処理手段16から供給される演奏動作情報は、所望の減
衰振動を有する弓圧波形、弓速波形等となる。弾む感じ
を有する楽音が、このような演奏動作情報波形から形成
される。減衰振動は、音高情報によって制御されるた
め、発音する楽音の音高に従って変化する減衰振動を有
する楽音が発生する。このようにして、自然擦弦楽器が
発生する楽音と同様の楽音が音源システム18から発生
する。
【0028】図2に示すような機能ブロックは、たとえ
ば擦弦楽器モデルの場合、図3に示すような機能構成に
よって実現される。
【0029】図3(A)において、演奏操作子11a
は、通常の電子楽器用鍵盤等によって形成され、音高信
号、キーオン信号、キーオフ信号、音色信号、運弓信号
等の演奏情報を波形選択、制御、読み出し手段21aに
供給する。波形選択、制御、読み出し手段21aは、制
御信号26を演奏動作波形テーブル22に供給し、演奏
動作情報テーブル22から擦弦的演奏動作情報27を得
る。
【0030】フィルタ処理手段21bは、この擦弦的演
奏動作情報27にフィルタ処理を行うことによって減衰
振動を付与し、音色信号と修飾された演奏動作波形、た
とえば弓圧、弓速、弦長等の情報28を物理モデル音源
23に供給する。この物理モデル音源23は、弦楽器の
弦の運動を物理的にシミュレートして楽音形成信号を発
生するもの(たとえば、特開平3−48891号公報)
である。
【0031】このようにして形成された楽音形成信号2
9は、サウンドシステム24に送られ、楽音を発生す
る。
【0032】演奏動作波形テーブル22は、たとえば複
数音色の各々について一般的な演奏動作情報を記憶する
と共に、各音色についてクレッシェンド、デクレッシェ
ンド、デタッシュ、フォルテシモ、ピアニシモ、スピカ
ート、ピチカート等の運弓態様に対応する演奏動作情報
を記憶する。
【0033】実際の擦弦楽器に照らし合わせて考える
と、バイオリンは弱い弓圧でも発音可能であるのに対
し、チェロ等はある程度の弓圧がないと発音されない。
また、楽器によって弓の大きさが異なっているので、自
ずから弓圧、弓速が速くなる。
【0034】このような特性の変化は、同じ楽器であっ
ても運弓態様によって異なる。したがって、アコーステ
ィックな楽器をシュミレートする場合、音色、運弓態様
毎に演奏動作情報を記憶しているのが望ましい。これら
の演奏動作情報が、たとえば演奏操作子11aから発生
する音色信号、運弓信号、キーオン信号等に基づいて読
み出される。
【0035】すなわち、演奏操作子11a内で演奏操作
が行なわれると、その演奏操作に基づいて特定の演奏形
態に基づく演奏動作情報が演奏動作波形テーブル22か
らフィルタ処理手段21bに供給され、生データを修飾
することによって所望の弾む効果を供えた楽音信号を発
生させる。波形選択、制御、読み出し手段21aとフィ
ルタ処理手段21bは、たとえばマイコン中のソフトウ
ェアによって実現される。
【0036】図3(B)は、図3(A)の構成によって
演奏動作情報を修飾する例を示す。演奏動作波形テーブ
ル22からは、図3(B)上段に示すような一定の強度
を有する演奏動作情報が提供されるとする。この演奏動
作情報に基づき、その初期に減衰振動を有する図3
(B)下段に示すような演奏動作データを作成するもの
とする。このような演奏動作データは、弾むような楽
音、輝くような楽音を発生させるのに有効である。
【0037】図4はバンドパスフィルタのQ値と、中心
周波数ないしはピーク周波数pfを変更した場合のフィ
ルタ特性の変化を示す。図4(A)は、Qの値が小さ
く、ピーク周波数pfの値が低い場合の特性を示す。図
4(B)は、Qの値が大きく、中心周波数pfの値が高
い場合の特性を示す。図4(A)、(B)において、上
段のグラフはフィルタの周波数特性を示し、下段グラフ
は振幅の時間波形を示す。
【0038】図4(A)に示すように、Qの値が小さい
とき、フィルタの周波数特性はゆるやかなピークを描
く。Qの値が大きくなると、図4(B)に示すようにフ
ィルタの周波数特性は鋭い山を描くようになる。
【0039】図4(A)、(B)の下段のグラフに明ら
かなように、中心周波数が高くなると、振動している部
分の周期が短くなる。また、Qの値が大きくなると、振
幅の時間波形はなかなか収束せず、振動が長時間続く。
【0040】実際の擦弦楽器に照らし合わせて考える
と、バイオリンのように弦の長さが短い楽器は中心周波
数が高く、Qの値は小さい。チェロ、ダブルベースのよ
うな弦の長い楽器は、中心周波数が低く、Qの値は比較
的大きめとなる。このような特性の変化は、楽器の変化
のみによって生ずるものではなく、同一の楽器であって
も発生する楽音の音高が変化すると生じる。したがっ
て、アコースティック楽器をシミュレートする場合、こ
れらの特性の違いを音色、音高等でコントロールするこ
とが望ましい。
【0041】図3(A)に示すフィルタ処理手段21b
は、演奏操作子1から音色、運弓情報、キーコード等の
信号を受け、楽器の種類、音高すなわちキーコードに応
じたフィルタ特性を設定し、図4に示すようなフィルタ
特性の変化を実現する。
【0042】図3に示すような擦弦モデル実施例の機能
を実現するハードウェア構成を、図5に示す。
【0043】演奏操作子11は、たとえば鍵盤で構成さ
れ、その押鍵情報、離鍵情報、音高情報(キーコー
ド)、選択スイッチ(図示されない)で選択された音色
と運弓態様とに対応する音色情報、運弓情報は鍵盤スイ
ッチ回路31によって検出される。鍵盤スイッチ回路3
1は、演奏動作情報をバス32に供給する。
【0044】このバス32には、楽音信号形成プログラ
ムを記憶するROM33、演算処理の際に生ずる中間情
報等を一時的に記憶するRAM34、楽音信号形成等の
演算処理を行なうCPU35、タイマ回路36、音源回
路38等が接続されている。
【0045】CPU35は、タイマ回路36と割込み信
号線37によって接続されており、所定タイミングでタ
イマ割込みルーチンを実行する。また、音源回路38に
は、サウンドシステム24が接続されており、楽音形成
信号を受け、可聴楽音信号を発生する。
【0046】図5に示すようなハードウェア構成を用
い、図3(A)に示すような機能ブロックを実現して演
奏動作波形データを発生させれば、自然擦弦楽器の演奏
動作に基づく楽音と類似の楽音を発生させることができ
る。
【0047】このような楽音信号発生処理の工程を、以
下フローチャートを参照して説明する。
【0048】図6は、メインルーチンのフローチャート
を示す。まず、処理がスタートすると、ステップS1に
おいて、RAM等の各レジスタの初期化を行なう。
【0049】次に、ステップS2において、キーオンイ
ベントがあるか否かを判定する。キーオンイベントがあ
れば、YESの矢印にしたがって次のステップS3に進
み、キーオンイベントルーチンを実行する。キーオンイ
ベントがない時は、NOの矢印にしたがって、ステップ
S3を迂回する。
【0050】次に、ステップS4において、キーオフイ
ベントがあるか否かを判定する。キーオフイベントがあ
れば、YESの矢印にしたがってキーオフイベントルー
チンS5を実行する。キーオフイベントがなければ、N
Oの矢印にしたがってステップS5を迂回する。
【0051】その後、ステップS6において、選択スイ
ッチで選択された音色に対応するトーンコードと運弓態
様に対応する運弓データを、それぞれレジスタTCとレ
ジスタUKに記憶させるとともに、その他の処理を行
い、ステップS2に戻る。
【0052】図6に示すメインルーチンのキーオンイベ
ントルーチン(S3)およびキーオフイベントルーチン
(S5)を、図7を参照してより詳細に説明する。
【0053】図7は、キーイベントルーチンを示し、図
7(A)はキーオンイベント、図7(B)はキーオフイ
ベントを示す。
【0054】図7(A)に示すように、キーオンイベン
トが生じると、まずステップS11において、キーオン
イベントのあった鍵のキーコードをレジスタKCDに記
憶する。次に、ステップS12において、レジスタKC
Dのキーコードの音を物理モデル音源の発音チャンネル
に割当てる。すなわち、この処理によって押鍵された鍵
に対応する楽音の発生準備がなされる。
【0055】次に、ステップS13において、物理モデ
ル音源の該当チャンネルにレジスタKCDのキーコード
を転送し、そのチャンネルのキーオンフラグkonfl
ag(ch)に1を立てる。この発音チャンネルは、フ
ラグに1が立ったことを検出し、楽音発生処理を行な
う。
【0056】図7(B)は、キーオフイベントのフロー
チャートを示す。鍵盤上で離鍵動作があると、その鍵が
検出され、ステップS16において、該当するキーコー
ドをレジスタKCDに格納する。続いて、ステップS1
7において、物理モデル音源の発音チャンネル中からレ
ジスタKCDに格納されたキーコードと同一のキーコー
ドを有する音のチャンネルを検出する。すなわち、発音
されている音のうち、離鍵された音はどの音かを検出す
る。
【0057】該当するチャンネルがあるか否かをステッ
プS18で判定する。該当するチャンネルがあった場合
は、YESの矢印にしたがってステップS19に進み、
物理モデル音源の該当チャンネルのキーオンフラグko
nflag(ch)に0を立てる。該当チャンネルはフ
ラグが0になったことに伴い、発音動作を終了させる。
その後、リターンする。
【0058】ステップS18において、該当チャンネル
が検出されなかった時は、消音処理が既になされている
のでステップS19を迂回して、ただちにリターンす
る。
【0059】このようにして、鍵盤の押鍵、離鍵に基づ
き、発音、消音処理が行なわれる。図8は、タイマ割込
みルーチンのフローチャートを示す。
【0060】タイマ割込みが生じると、まずステップS
21において、発音中のチャンネルを順次指定する。次
に、ステップS22において、そのチャンネルのフラグ
konflag(ch)が1か否かを判定する。このフ
ラグが1の場合は、該当チャンネルが発音指示されてい
るので、YESの矢印にしたがって、次のステップS2
3に進む。なお、フラグが1でない場合は、このチャン
ネルは発音していないので、NOの矢印にしたがってス
テップS21にリターンする。
【0061】ステップS23においては、演奏動作波形
テーブルの音色、運弓に対応するエリアの該当チャンネ
ルの読み出しポインタにしたがって、演奏動作波形を読
み始める。本実施例の場合は、擦弦楽器を想定している
ので、擦弦楽器の弓速情報、弓圧情報を読み始める。
【0062】次に、ステップS24において、該当チャ
ンネルのポインタを1進める。ステップS25において
は、読み出された演奏動作波形に対して、所望の減衰振
動を付与するフィルタ処理を行う。すなわち、単純な押
鍵動作に基づき、擦弦楽器の弓が弦上を弾んだときに生
じるような弾んだ感じの楽音を発生させるために、擦弦
楽器持続音発生中の弓速、弓圧の立ち上がり部分に減衰
振動を付与する。このフィルタ処理については、さらに
後述する。
【0063】次に、ステップS26において、修飾され
た演奏動作波形に基づき、楽音発生処理の準備を行な
う。たとえば、減衰振動を付加された弓速情報、弓圧情
報を、楽音信号発生に適した範囲に収めるために、落し
込み処理を行なう。すなわち、擦弦楽器の弓速、弓圧は
所定範囲にある場合、適切な楽音が発生するが、ステッ
プS25で得られた演奏情報がこの楽音発生範囲に属し
ていない場合、適当な処理を行なうことによって楽音発
生に適した範囲に変更する処理を行なう。
【0064】次に、ステップS27において、作成され
た弓速、弓圧データを物理モデル音源に供給し、擦弦ア
ルゴリズムにしたがって楽音信号を発生させる。
【0065】その後、ステップS21に戻り、次のチャ
ンネルに対して同様の処理を行なう。この処理は全チャ
ンネルに対して繰返される。
【0066】次に、ステップS25で行なうフィルタ処
理について、図9を参照して説明する。
【0067】図9(A)は、フィルタ処理ルーチンを示
す。まず、ステップS31において、演奏動作情報テー
ブルから読みだされた弓圧波形、弓速波形の現在の弓圧
値、弓速値をfb、vbとする。この波形は、たとえば
図3(B)上段に示すようなほぼ一定の振幅を有するも
のである。
【0068】次にステップS32において、楽音信号の
音高を示すキーコードKCDと楽音信号の音色を示すト
ーンコードTCに基づき、フィルタ特性修正用のテーブ
ルから、弓速、弓圧に対するフィルタの中心周波数を求
め、レジスタpf vb、pf fbに収容する。
【0069】 pf vb=peak tbl vb〔KCD、TC〕 pf fb=peak tbl fb〔KCD、TC〕 続いて、フィルタ特性修正用テーブルよりKCDとTC
に基づき、フィルタのQ値を求める。
【0070】 Q vb=q tbl vb〔KCD、TC〕、 Q fb=q tbl fb〔KCD、TC〕 このようにして、音高を表すキーコードKCDと音色を
示すトーンコードTCに基づき、弓速、弓圧のそれぞれ
についてフィルタの中心周波数およびQ値を決める。
【0071】本実施例においては、図13に示すように
キーコードKCDをより数の少ない変数TBLB〔KC
D〕に変換する。たとえば、キーコードKCDに基づ
き、オクターブ毎に変化する変数、演奏する弦毎に変化
する変数等を発生させる。このような変数をTBLB
〔KCD〕で表す。このようなキースケーリングを行う
ことにより、フィルタ特性修正用のテーブルに記憶する
データを大幅に減らすことができ、メモリの節約とな
る。
【0072】次にステップS34において、上述のよう
に求めた弓圧fb、弓速vb、弓圧用フィルタの中心周
波数pf fb、弓速用フィルタの中心周波数pf
b、弓圧用フィルタのQ値Q fb、弓速用フィルタの
Q値Q vbに基づくフィルタ関数dcf2を求め、こ
れらのフィルタ関数により定まる新たな弓圧fb、弓速
vbを求める。
【0073】 vb←dcf2 1(vb,pf vb,Q vb) fb←dcf2 2(fb,pf fb,Q fb) なお、関数dcf2 1()とdcf2 2()は全く
同じ関数であってもよいが、内部変数を記録するために
別の名前を付してある。このようにして、演奏動作波形
テーブルから読みだされた現在の弓圧fb、弓速vbに
キーコードKCDおよびトーンコードTCに基づく減衰
振動を付与することにより、減衰振動をともなった弓圧
波形vb、弓速波形fbを得る。
【0074】なお、キーコードKCDに基づく中心周波
数pfとQ値の変化は、たとえば図9(B)、(C)に
示すようなものである。
【0075】図9(B)は、キーコードの変化に対する
中心周波数の変化の2形態を示す。中心周波数pf1
は、キーコードの増加とともにリニアに増加する関数で
ある。これに対して中心周波数pf2は、キーコードの
増加にしたがって初め緩やかに、次第に急激に立ち上が
る特性を示す。
【0076】図9(C)は、キーコードの変化に対する
Q値の変化の2形態を示す。Q値Q1は、キーコードの
増加に対してリニアに増加する特性を示す。一方、Q値
Q2は、キーコードの増加に対してリニアに減少する関
数を示す。
【0077】図9(B)、(C)に示したキーコードに
よる中心周波数qfおよびQ値の変化の対応は例示であ
り、これらに限らない。
【0078】このような減衰振動データの付加は、たと
えば図10に示すようなフィルタによって実行すること
ができる。
【0079】図10(A)は、フィルタの一例である2
次フィルタの構成を示す。加算器58、59、60、6
1、乗算器62、63、64が図示のように接続され、
フィルタを構成している。このフィルタは、出力ノード
66、67、68において、それぞれハイパスフィルタ
特性、バンドパスフィルタ特性、ローパスフィルタ特性
を提供する。
【0080】図4(A)に示すような弾むような楽音を
発生させるための減衰振動を得るためには、バンドパス
フィルタを用いることが有効である。たとえば、2次バ
ンドパスフィルタを用いる。
【0081】図10(B)は、図10(A)のフィルタ
によって提供される特性例を、数種の異なるパラメータ
に対して示す。
【0082】なお、フィルタは単一のフィルタを用いる
他、複数のフィルタを組合わせた複数フィルタを用いる
こともできる。図11は、複合フィルタの例を示す。図
11(A)は、3つのフィルタを並列に組合わせた例を
示す。フィルタF1、F2、F3が並列に接続され、そ
れぞれの出力が加算器によって結合されている。
【0083】このような複合フィルタにより、図11
(B)に示すような合成された特性を出力に得ることが
できる。
【0084】図12は、フィルタ処理の特性例を示す。
図12(A)は、入力信号の時間変化を示すグラフであ
る。入力信号は時間に関して一定の強度を有する。この
ような時間に対して一定の強度を有する入力信号から、
図12(C)に示すような強度が振幅し、振幅が次第に
減衰して一定の強度に落ち着く減衰振動波形の信号を得
ることを考える。
【0085】このような減衰振動を付与するには、図1
2(B)に示すようなバンドパス特性を有するフィルタ
を用いるのが効果的である。図示の特性の場合、バンド
パスフィルタは中心周波数を約20Hzに有する。破線
の特性はQ=0.1の場合を示し、実線の特性はQ=
0.01の場合を示す。同様に中心周波数を変化させる
こともできる。
【0086】図12(A)に示すような入力信号を、図
12(B)に示すような可変特性を有するフィルタを通
過させることにより、特性を調整した図12(C)に示
すような出力特性を得ることができる。なお、図12
(C)に示す振幅の形態は前述のようにフィルタの中心
周波数、Q値によって変化する。
【0087】このように、減衰振動する可変特性を有す
る演奏動作情報を作成することにより、音色、音高によ
って変化する自然な弾むような楽音を発生させることが
できる。たとえば、擦弦楽器において、弓を弦の上で弾
ませて演奏するスピカート演奏の楽音を発生させること
ができる。
【0088】なお、実施例においては、演奏動作情報と
して擦弦的なものとしたが、これはどのようなものでも
よく、たとえば、息圧、アンブシャー等の吹奏的なも
の、あるいは、ランダムノイズや操作データにフィルタ
処理を行ったもの、さらにマウス等で非リアルタイムに
入力したものでもよい。
【0089】以上、楽音に弾むような効果を付与する場
合を説明したが、その他、フィルタの種類、フィルタの
特性等によってゆらぎ等種々の特性を有する付加情報を
楽音に付加することができる。
【0090】なお、フィルタはマイコン中のソフトウェ
アによるフィルタの他、専用フィルタを用いることもで
きる。
【0091】なお、実施例においては、2次フィルタの
複雑なフィルタを使用したが、構成要素の少ない簡単な
フィルタを使うことも可能である。
【0092】なお、上述の実施例では、演奏動作波形の
読み出しポインタのスタートスイッチとしてキーボード
のキーオン信号をトリガとしているが、必ずしもキーオ
ン信号を用いる必要はない。たとえば、他に用意したス
イッチでトリガ信号を形成してもよいし、内部的に演算
され、処理して発生したトリガ信号をスタート信号とし
てもよい。
【0093】また、上述の実施例における演奏操作子と
して鍵盤を用いたが、鍵盤以外の操作子を用いてもよ
い。たとえばジョイスティック、ホイール等を用いるこ
ともできる。鍵盤およびこれらの他の操作子を適当に組
み合わせて用いてもよい。また、音源として物理モデル
音源を用いたが、他の音源、たとえばFM音源等を用い
ることもできる。
【0094】たとえば、演奏動作波形データをFM音源
のボリュームデータとして使用し、最終キャリアの出力
を制御し、音量の変化を制御することができる。また、
フィルタとしてデジタルフィルタの場合を説明したが、
アナログフィルタを用いてもよい。
【0095】なお、実施例においては、音色情報と運弓
情報の両者に基づき演奏動作情報を読み出すようにした
が、どちらか一方でもよい。
【0096】また、実施例においては、音色情報と音高
情報の両者に基づきフィルタ処理するようにしたが、ど
ちらか一方でもよい。
【0097】また、演奏動作波形テーブルから読みだし
た演奏動作波形にフィルタ処理を行う場合を説明した
が、両者の機能を合わせ、予めフィルタ処理されたデー
タを演奏動作波形として記憶することもできる。また、
演奏動作波形テーブルは全てのデータを記憶しておく必
要はなく、部分的にデータを記憶し、その間は保管して
求めてもよい。
【0098】その他、種々の変更、改良、組合わせ等が
可能なことは当業者に自明であろう。
【0099】
【発明の効果】以上説明したような、本発明によれば、
演奏動作情報に所定の可変減衰振動を付与することによ
り、簡単な演奏操作によって弾むような楽音を変化可能
に発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】 本発明の実施例の機能ブロック図である。
【図3】 本発明の擦弦モデル実施例を示す。図3
(A)はの機能構成を示すブロック図、図3(B)は特
性を示すグラフである。
【図4】 フィルタの特性の変化を示すグラフである。
図4(A)、(B)は対照的な2つの場合の特性を示
す。
【図5】 実施例を実現するハードウェア構成を示すブ
ロック図である。
【図6】 メインルーチンのフローチャートである。
【図7】 キーイベントルーチンのフローチャートであ
る。図7(A)はキーオンイベント、図7(B)はキー
オフイベントのフローチャートである。
【図8】 タイマ割込みルーチンのフローチャートであ
る。
【図9】 フィルタ処理ルーチンを示す。図9(A)は
フローチャート、図9(B)、(C)はキーコードの変
化に対する中心周波数とQ値の変化態様の例を示すグラ
フである。
【図10】 フィルタの例を示す。図10(A)は構成
を示す回路図、図10(B)は特性を示すグラフであ
る。
【図11】 複合フィルタの例を示す。図11(A)は
構成を示すブロック図、図11(B)は特性例を示すグ
ラフである。
【図12】 フィルタ処理を説明するためのグラフであ
る。図12(A)は入力演奏動作情報を示すグラフ、図
12(B)はフィルタ特性を示すグラフ、図12(C)
は図12(B)に示すような特性を有するフィルタで、
図12(A)に示す入力を処理した場合の出力信号の特
性を示すグラフである。
【図13】 キーコード変換テーブルの機能を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 発音情報発生手段、 3 演奏動作情報記憶手段、
5 演奏動作情報修飾手段、 7 楽音信号形成手
段、 11 入力手段、 12 波形選択、読み出し手
段、 16 フィルタ処理手段、 18 音源システ
ム、 21a 波形選択、制御、読み出し手段、 21
b フィルタ処理手段、 22 演奏動作情報テーブ
ル、 23 物理モデル音源、 24 サウンドシステ
ム、 31 鍵盤スイッチ回路、 32 バス、 33
ROM、 34 RAM、 35 CPU、 36
タイマ、 38 音源回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発音指示信号を発生する発音指示手段と、 音色信号、音高信号のうち、少なくともいずれかを発生
    する発音情報発生手段と、 予め複数の演奏動作情報を記憶する演奏動作情報記憶手
    段と、 前記発音指示信号に応答して、前記発音情報発生手段で
    発生された信号に基づいた演奏動作情報を前記演奏動作
    情報記憶手段から読み出す演奏動作情報読み出し手段
    と、 前記読み出した演奏動作情報を前記発音情報発生手段で
    発生された信号に基づいて修飾する演奏動作修飾手段
    と、 前記演奏動作修飾手段で修飾された演奏動作情報に基づ
    き、楽音信号を形成する楽音信号形成手段とを有するこ
    とにより、少なくともスピカート演奏の楽音を発生させ
    ることを特徴とする楽音信号形成装置。
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