JP2790037B2 - 外観検査方法及び外観検査装置 - Google Patents

外観検査方法及び外観検査装置

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JP2790037B2
JP2790037B2 JP6119111A JP11911194A JP2790037B2 JP 2790037 B2 JP2790037 B2 JP 2790037B2 JP 6119111 A JP6119111 A JP 6119111A JP 11911194 A JP11911194 A JP 11911194A JP 2790037 B2 JP2790037 B2 JP 2790037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外観検査方法及び外観検
査装置に関し、特に被検査物の表面パターンの欠損や位
置の良否等の自動判別に用いられる外観検査方法及びそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の外観検査装置は、カラー光電変換
器によってチップ部品の色が赤,緑,青の3原色に分割
され、それぞれの原色の割合に応じた電気信号に変換さ
れ、これらの電気信号が画像処理装置によって、基準値
と比較される機能を備えている。この種の構成を示す特
開平4−125454号公報のブロック図を示す図11
等を参照すると、このチップ部品の外観検査装置110
は、テーブル112がX軸テーブル112aとY軸テー
ブル112bとで構成され、X軸テーブル112aはモ
ータ142aによって紙面と平行する左右の一定方向
に、Y軸テーブル112bはモータ142bによりX軸
テーブル112aと直交する方向に、それぞれ往復でき
るように形成されている。このテーブル112の上方に
は、カラー光電変換器としてのカラーテレビカメラ11
6が取り付けられている。このカラーテレビカメラ11
6は、光源134からチップ部品140へ投光し、ここ
で反射した光を電気信号に変換して出力する。出力され
た電気信号は、画像処理装置118に入力される。この
画像処理装置118は、A/Dコンバータ120、比較
演算装置122、マトリックス回路124、メモリ12
6、I/Oポート128等を含み、カラーテレビカメラ
116から入力された信号を処理する。さらに外観検査
装置110は、画像処理装置118で発見された不良品
の位置を認識するシステムコントロール部130とテー
ブル112を制御するテーブル制御部132及びチップ
部品に投光する光源134も含む。テーブル112上に
は、チップ部品140が整列プレート142にて等間隔
に整列された状態で存在する。
【0003】この外観検査装置110では、まず良品の
チップ部品140の外観の色を光源134の明るさを一
定にした状態で測定し、座標x,yにおける画像出力の
赤色成分、緑色成分、青色成分をA/Dコンバータ12
0にてA/D変換し、各座標における濃度値をRb
(i,j),Gd(i,j),Bd(i,j)として算
出する。ここで、Rdは赤色、Gdは緑色、Bdは青色
成分の濃度値を表し、i,jは、画像出力をA/D変換
したときの座標を表す。これをM(Rd,Gd,Bd)
に代入し、その値がテーブルF(i,j)に送られる
と、次式の様に定義される。
【0004】
【0005】ここでは、色空間として黒色を原点とし、
赤色(R4 ),緑色(G4 ),青色(B4 )を軸とした
3次元ベクトルM(R4 ,G4 ,B4 )を考える。あら
ゆる色は、これらの3原色に分けられる。そして、チッ
プ部品140の色の測定においては、たとえば画面構成
を512×512画素とし、濃度値が0〜64に分けら
れる。したがって、たとえば、i=10,j=228の
座標における濃度値が、R4 =45,G4 =10,B4
=64である場合、これらの数値がM(R4 ,G4 ,B
4 )に代入される。その値が、テーブルF(i,j)に
送られると、次式のようになる。F(10,228)=
M(45,10,64) このようにして、各座標i,jにおける濃度値が測定さ
れる。そして比較基準となる良品について電極部分、素
体部分、その他の部分に関する符号を与えられる。例え
ば、電極ならばM(Rd,Gd,Bd)の値は1とし、
素体は2、その他の部分は0とし、このM(Rd,G
d,Bd)の値を抽出用テーブルとする。これらの数値
によりF(i,j)として良否判定RAMに記憶させて
おく。
【0006】次に、チップ部品40の外観検査を行う場
合、チップ部品140の色がカラーテレビカメラ116
によって測定される。カラーテレビカメラ116からの
画像出力は、A/Dコンバータ120によってA/D変
換される。A/D変換されたデータは、RAMに送られ
る。ここでは、上述した方法で、すでに抽出用テーブル
が作成されている。そして、測定されたチップ部品14
0のデータと抽出用テーブルのデータとが良否判定RA
Mで比較され、チップ部品140の良否が判定される。
【0007】この場合、たとえばチップ部品140を平
行に走査することによって、F(i,j)が測定され
る。そして、背景の部分ではF(i,j)は0となり、
電極部分ではF(i,j)は1となり、素体部分ではF
(i,j)は2となる。ここで、たとえば素体部分に傷
や変色部分があると、その部分のF(i,j)は0とな
る。この場合、F(i,j)が2であるべき部分に0が
入っているため、このチップ部品140は不良品である
と判定される。不良品と判定されたチップ部品140
は、システムコントロール部130によって排除され
る。さらに、テーブル制御部132によってX軸テーブ
ル112aおよびY軸テーブル112bが移動させられ
て、次々とチップ部品140の外観検査が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の外観検査方法では、基準値(抽出用テーブ
ル)を得るために必ず良品のサンプルを必要とし、かつ
その良品サンプルは人間が目視検査によって選び出して
いたので、基準値そのものに人間の感覚的要素による誤
差が内包されており、場合によっては不良品を良品とし
て基準値にすることもあった。また、チップ部品のよう
に大量検査されるものは時間をかけてでも一度良品サン
プルを選びだせば、その後、効率良く検査が可能である
が、少量生産のものに対しては、良品を選び出す事自体
が煩雑かつ非効率になり、外観検査装置を使用しての検
査を効率よく進める事が難しかった。また、検査を一度
実施して、不良品とされたものを不良箇所を修理して再
度検査する場合、最初から全面的に検査しなければなら
なかった。
【0009】また、特開平1−100677号公報を参
照すると、標準値の設定方法は、半導体装置の適切と思
われるマークを選択し、このマークをカラーTVカメラ
で撮映して得られる方法であり、これも前記公報と同じ
問題がある。
【0010】それ故に、この発明の主たる目的は、従来
の欠点を除去して、良品サンプルを必要とせず、かつ指
定した範囲又は要素のみを検査できる外観検査方法とそ
の装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の外観検査方法の
第1の構成は、被検査物を作成する際に使用したマスク
フィルムの作画データから得られた情報を基準データと
して、これと前記被検査物を画像処理して得られた情報
とを比較して良否判別することを特徴とする。
【0012】本発明の外観検査方法の第2の構成は、被
検査物を作成する際に使用したマスクフィルムの作画デ
ータから得られた情報を基準データとして、これと前記
被検査物を画像処理して得られた情報とを比較した結
果、不良箇所が検出された前記被検査物の検査データを
記録しておき、再度外観検査を行う際に前記検査データ
のうち不良部分または不良要素のみを抽出したデータを
用いて検査することを特徴とする。
【0013】本発明の外観検査装置の構成は、被検査物
のマスクフィルムの作画データを取り込むデータ入力部
と、前記作画データに所定の色情報と輝度情報とを付加
するデータ付加部と、前記データ付加部にて色情報と輝
度情報とを付加された各作画データを合成し、所定の座
標毎に輝度を処理・変換する合成部と、前記合成部から
出力されたデータを表示すると共に記憶する手段と、前
記被検査物のカラー画像を撮像するカラー画像撮像装置
と、前記カラー画像撮像装置にて撮像された複合映像信
号を指定された色毎に色信号と輝度信号とに分離し、所
定の座標毎にデジタル信号に変換・処理する映像処理部
と、前記合成部にて合成・変換後のデータを基準データ
として前記映像処理部にて処理したデータとを比較して
前記被検査物の良否判別する判別部とを備えたことを特
徴とする。
【0014】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示すブロック
図である。図1において、この実施例の外観検査装置の
構成は、被検査物たる印刷配線板20を作成したマスク
フィルム(パターン、ソルダーレジスト、文字)の作画
データを取り込むデータ入力部10と、前記作画データ
に所定の色情報と輝度情報とを付加するデータ付加部1
1と、前記データ付加部にて色情報と輝度情報を付加さ
れた各作画データを合成し、所定の座標毎に輝度を処理
・変換する合成部12と、被検査物たる印刷配線板20
のカラー画像を撮像するカラー画像撮像装置4と、前記
カラー画像撮像装置4にて撮像されたカラー画像を、色
の三原色(赤色、緑色、青色)の各成分の輝度が複合し
た状態の電気信号(以下複合映像信号と略す)として出
力され、この複合映像信号を指定された色毎に色信号と
輝度信号に分離し、所定の座標毎にデジタル信号に変
換、処理する映像処理部5と、前記合成部12にて合成
・処理・変換後のデータを基準データとして前記映像処
理部5にて処理したデータとを比較してその良否判別す
る判別部14とを備える。
【0015】さらに、この印刷配線板の外観検査装置1
は、被検査物たる印刷配線板20を載置するテーブル2
を備え、このテーブル2の上方には投光する為に例えば
ハロゲンランプ等の光源3が設置され、この光源3から
投光された光により映し出された被検査物の色を同じく
テーブル2の上方に設置されたカラー画像撮像装置4と
してのカラーテレビカメラにて被検査物のカラー画像を
撮像する。ここで撮像されたカラー画像は、複合映像信
号として出力される。この複合映像信号は映像処理部5
に入力される。この映像処理部5は、A/Dコンバータ
6、演算処理回路7、メモリー8、I/Oポート9など
を含み、入力された複合映像信号をA/D変換し、所定
の部分毎に赤色成分、青色成分、緑色成分毎の輝度情報
に処理する。
【0016】また、外観検査装置1には、検査される印
刷配線板20を作成したパターン、ソルダーレジスト、
文字の各マスクフィルムをフォトプロッタにて作画した
際の作画データを取り込むデータ入力部10と入力され
た各作画データに色の成分情報と輝度情報を与えるデー
タ付加部11と、付加された各作画データを一つに合成
し、合成後のデータの赤色成分、緑色成分、青色成分毎
の輝度を計算し、処理する合成部12と、この合成部1
2から出力されたデータを表示するディスプレイ13
と、映像処理部5から出力されたデータと合成部12か
ら出力されたデータとを比較して良否判別する判別部1
4とを備えている。そして、不良品と認識されたもの
は、不良箇所のデータが判別部14からディスプレイ1
3に出力されて表示され、図示されていない搬送装置に
て不良品として除かれる。
【0017】この外観検査装置1では、まず被検査対象
の印刷配線板20を作成する際に使用したパターン、ソ
ルダーレジスト、文字の各マスクフィルムをフォトプロ
ッターにて作画する際に使用した各作画データを例えば
MT(磁気テープ)等でデータ入力部10から入力す
る。例えば、図2のPTデータ30のような入力された
各作画データは、データ付加部11において、パターン
データの場合ある座標x,yにおいて、その部分が印刷
配線板を作成した時に銅箔として残る部分ならば、赤色
成分、青色成分、緑色成分の輝度を、それぞれ、Rt
(x,y),Bt(x,y),Gt(x,y)として与
え、残らない部分ならば、Rt0(x,y),Bt0
(x,y),Gt0(x,y)を与える。
【0018】ソルダーレジストデータ31についても印
刷配線板20を作成した時にソルダーレジスタが残る部
分には、各色成分の輝度を、Rs(x,y),Bs
(x,y),Gs(x,y)として与え、残らない部分
は、Rs0(x,y),Bs0(x,y),Gs0
(x,y)を与える。
【0019】文字データ33についても、同様に残る部
分は、Rm(x,y),Bm(x,y),Gm(x,
y)として与え、残らない部分は、Rm0(x,y),
Bm0(x,y),Gm0(x,y)を与える。
【0020】データ付加部11により赤色、青色、緑色
の各色成分の輝度情報を付加された各作画データは、合
成部12に入力され、図3のように一つに合成される。
この時、合成データ34の輝度情報は、各座標x,yの
色成分毎に演算され、演算結果はテーブルf(x,y)
に送られ次式のように定義される。
【0021】 f(x,y)=D(R(x,y),B(x,y),G(x,y)) =Tα(Rα(x,y),Bα(x,y),Gα(x,y)) +Sβ(Rβ(x,y),Bβ(x,y),Gβ(x,y)) +Mγ(Rγ(X,y),Bγ(x,y),Gγ(x,y)) ここでR(x,y),B(x,y),G(x,y)は、
各座標x,yにおける合成部12での演算結果後のそれ
ぞれ赤色成分、青色成分、緑色成分の輝度情報示す。ま
た、Tαはパターンデータ30の輝度情報を表し、α=
t,t0であり、Sβはソルダーレジストデータ31の
輝度情報を表し、β=s,s0であり、Mγは文字デー
タ33の輝度情報を表し、γ=m,m0である。そし
て、例えば2層板については図4のようなフローにて、
各座標における実際の演算式が導き出される。
【0022】文字が印刷配線板上に残る部分は、最終
的に外観上文字の色しか見えないので、他の要素は、無
視される。従って、処理工程40においてγ=mの時は
以下の式となる。
【0023】f(x,y)=(Rm(x,y),Bm
(x,y),Gm(x,y) 文字が印刷配線板上に残らない部分で、ソルダーレジ
ストも残らない部分は、最終的に銅箔又は基材の部分が
むき出しの状態となるので、γ=m0、β=s0の時
は、α=tの時(処理工程42のYES)は、f(x,
y)=(Rt(x,y),Bt(x,y),Gt(x,
y)) α=t0の時(処理工程42のNO)は、f(x,y)
=(Rt0(x,y),Bt0(x,y),Gt0
(x,y))となる。
【0024】文字が印刷配線板上に残らない部分で、
ソルダーレジストが残る部分は、緑色系のソルダーレジ
ストが35μmの厚さで塗布されている場合、最終的に
外観上半透明の状態となり、更に、下層に銅箔がある場
合は、基材の場合に比較して更に薄くなるので、γ=m
0、β=sの時は単純加算したものでは無く、例えば以
下のように表せる。
【0025】α=tの時(処理工程43のYES)は、
f(x,y)=0.41(Rs(x,y),Bs(x,
y),Gs(x,y))+0.39(Rt(x,y),
Bt(x,y)Gt(x,y)) α=t0の時(処理工程43のNO)は、f(x,y)
=0.59(Rs(x,y),Bs(x,y),Gs
(x,y)+0.61(Rt0(x,y),Bt0
(x,y),Gt0(x,y)) そして、演算された結果は、ディスプレイ13に出力さ
れるとともに、D(R(x,y),B(x,y),G
(x,y))に対しては、符号が与えられ、図5のよう
なビットマップAが作成されて判別部14に出力され
る。判別部14に出力されたデータ(ビットマップA)
は、基準データとして判別部14内のRAM15の中に
記録される。尚図4において、ΨはR,G,Bの各色成
分を示す。
【0026】次に被検査対象の印刷配線板20の外観検
査を行う場合、まずテーブル2にディスプレイ13に表
示されている画面を確認しながら、x,y座標が基準デ
ータと一致するように印刷配線板20を載置する。そし
て光源3から投光された光によって映し出された印刷配
線板20の色をカラー画像撮像装置4としてのカラーテ
レビカメラにて図6のようなカラー画像を撮像する。こ
の時、光源3の光量は撮像したカラー画像が基準データ
の輝度と対応が取れるように予め調整されている。撮像
されたカラー画像は、カラーテレビカメラから複合映像
信号として出力される。この複合映像信号は映像処理部
5に入力され、複合映像信号を基準データのx,y座標
と対応する部分毎に赤色、青色、緑色の成分毎の輝度に
処理、A/D変換される。そして、処理、変換されたデ
ータには符号が与えられ、図7のようなビットマップB
が作成され、判別部14に出力される。判別部14で
は、基準データとしてのビットマップAと測定データた
るビットマップBとで、相違箇所が無いかを比較し、良
否の判別を行う。例えば、図6に示すような印刷配線板
20は、図3と比較して文字の一部が欠損しており、か
つ本来ソルダーレジストが残らない部分の位置がずれて
いる。従って、図5に示すビットマップAと図7に示す
ビットマップBとの間に相違が発生し、判別部14では
不良品と判定される。そして、不良箇所のデータは、デ
ィスプレイ13に出力され、ディスプレイ13は不良箇
所を画面上に表示し、印刷配線板20は、図示されてい
ない別のステージで除かれる。このようにこの外観検査
装置1を用いれば、人間の目視により良品サンプルを選
び出す必要も無く、全ての検査が数値化された中で行わ
れるので、人間による誤差を含まない形でより確実な検
査が可能となる。
【0027】尚、図5,図7のビットマップは、7×7
ののビット単位数で作成されているが、必要に応じてビ
ット単位数をされに増加させると、微細な欠陥までも検
出できる。
【0028】以上のように、本実施例によれば、検査対
象となるプリント板をカラー画像撮像装置にて所定の画
素毎に読み取られた複合映像信号を、分離回路にて色信
号R(赤),B(青),G(緑)及び輝度信号Dとに分
離し、変換回路にて予め設定してあるパラメータでデジ
タル信号に変換し、ビットマップを作成する。次に検査
対象となるプリント板を作成したフィルムのデータベー
ス内にある作画データ(理論値で作成されたデータ)の
PT,SR,文字の各データ30,31,33に情報付
加回路にて予め設定してある色情報と輝度情報(例、S
Rデータ31は、緑(G),輝度100等)を与え合成
回路にて合成し、合成データ34を前記ビットマップの
画素に対応する部分毎に変換回路にて、デジタル信号に
変換し、前記ビットマップに対応するビットマップを作
成する。これら双方より得られたビットマップをデータ
比較部にて比較し、差を求める。この値が所定の許容値
内にあるかを判別回路にて判別し、良否判定する。
【0029】上記第1の実施例の他に、次の実施態様を
取りえる。
【0030】(1)光源3は一箇所とは限らず、カラー
画像撮像装置4の周囲に多数配列すれば、照度が一定で
陰影もなくなるという効果がある。
【0031】(2)被検査対象としては印刷配線板の他
に、半導体ウェハや半導体チップも挙げられる。この場
合は、半導体ウェハや半導体チップ等の主表面を構成す
る層の作成に用いたパターン等がデータ入力部10に入
力され、撮像装置4はこの主表面の拡大像が得られるよ
うなレンズ系が用いられる。この場合、表面層が下地層
との関係で色調が相違する時には、この下地層のパター
ンまでも、入力部10に入力する。
【0032】(3)印刷配線板の素材が特にフェノール
系の樹脂の場合には半透明であるから、光源3の反射光
でなく透過光が撮像装置4に当るように、光源3の位置
を変更し、テーブル2も透明のものを用いる。この場合
は、印刷配線板の裏面の状態及び内部の内層配線状態ま
でも検査の対象にすることができる。
【0033】(4)印刷配線板や半導体チップ等は、そ
の単体として完成したものを検査対象とする他に、未完
成品即ち製造途中の工程にあるものでも、適宜検査する
ことができる。この途中の工程にあるものは、電気的に
検査することが困難であるから、これに替えて外観検査
を行い、不良を摘出できる。
【0034】(5)テーブル2と撮像装置4との相対位
置の移動は手動の他に、プログラムによる制御系が用い
られてもよい。
【0035】(6)外観検査装置1自体の信頼性の評価
のため、さまざまな被検査物の多数回の検査を行い、一
定した検査結果が得られればよいので、このような評価
も迅速に行える。
【0036】以上の実施態様(1)乃至(6)のうち、
いくつでも適宜並用することが可能である。尚、上記
(1)乃至(6)の実施態様は、下記第2の実施例にも
適用できる。
【0037】図8は本発明の第2の実施例の外観検査装
置を示すブロック図である。この実施例の外観検査装置
51は、テーブル52、ボールスクリューネジ53、モ
ータ54及びシステム制御部55によりなる駆動部分を
含み、テーブル52は、ボールスクリューネジ53によ
る進行方向に平行する一定方向に往復できるように形成
され、この往復はボールスクリューネジ53を回転させ
るモータ54にて行われ、その移動量はシステム制御部
55によって制御される。また、カラーテレビカメラ
は、テーブル52の移動方向と直交する方向に走るレー
ル56にそってモータ57にて移動、往復できるように
なっており、このモータ57もシステム制御部55によ
って制御されている。また、コンソール59は外観検査
装置51に対してどのような検査を行うかを指定するモ
ード切り替えスイッチがあり、検査したい部分又は要素
を指定して検査できるようになっている。そして、この
機能を利用して外観検査装置51は、外観検査を行い判
別部14にて不良箇所が検出された印刷配線板につい
て、その検査データを記録部58に記憶しておき、その
不良箇所を修理後、再度外観検査を行う際、記録部58
に記録しておいたデータを利用して、その不良部分また
は要素のみを抽出して検査を行う。尚図8において、上
記第1の実施例と共通する部分は共通の参照数字で示す
に留め、その説明を省略する。
【0038】上記再度外観検査を行う前に不良箇所を修
理することもあるが、このような修理をせずに不良箇所
の確認のためあるいは外観検査装置そのものの検査のた
めに、再度検査をすることもある。
【0039】この外観検査装置51では、まず第1の実
施例と同様に被検査対象の印刷配線板20を作成した各
マスクフィルムの作画データから(例えば図5と同様
な)ビットマップAが作成され、基準データとして判別
部14内のRAM15の中に記憶される。そして被検査
対象の印刷配線板20の外観検査を行い、ビットマップ
Bが作成され、判別部14に出力される。判別部14で
は、基準データとしてのビットマップAと測定データで
あるビットマップBとで、相違箇所が無いかを比較、確
認して良否の判別を行う。そして例えば、図6に示すよ
うな不良箇所があった場合、ビットマップAとビットマ
ップBとの間に相違が発生し、判別部14では不良品と
判定される。そして、不良箇所のデータはディスプレイ
13に出力され、不良箇所を画面上に表示し、印刷配線
板20は不良品として除かれる。
【0040】ここで、この実施例の外観検査装置51で
は、不良品の不良箇所が例えば10箇所以内であれば、
自動的にビットマップAの内、不良箇所のみを残した図
9のようなデータが判別部14内のRAM15から記録
部58に出力されて記録される。そして、印刷配線板2
0の不良箇所を修理後、再度外観検査を行う際、空白と
なっている部分(文字として残らない部分)には、符号
9が与えられ、図10に示す様なビットマップCを作成
し、データをディスプレイ13と判別部14とに出力す
る。そして、被検査対象の印刷配線板20の外観検査を
行い、映像処理部5では、入力された複合映像信号から
輝度が符号4に対応する部分のみ抽出して処理する。そ
して、その処理データを判別部14に出力し、この判別
部14では基準データとしてのビットマップCと映像処
理部5から出力されたデータとで、相違箇所が無いかを
比較して確認し、良否の判別を行う。つまり、既に良品
として確定しているパターンやソルダーレジストの部分
を検査対象から除く事でデータの処理時間を短縮し(第
1の実施例の約1/10の時間)て、効率良く検査可能
となる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特に印刷配線板の外観検査の良否判定の為の基準データ
を、検査対象である印刷配線板を作成するの使用したマ
スクフィルムの作画データを利用したことにより、特に
少量生産のものに対しては、外観検査装置を利用しての
検査時間が〔3分/1回〕の中において人間が目視検査
にて良品を選び出す時間〔30分/1個)を無くし、煩
雑かつ非効率になりがちな外観検査装置を使用しての検
査を効率よく進める事が可能となり、また基準データの
不良による不良品の次工程への流出が、完全に無くなる
という効果が得られ、また検査を一度実施して、不良品
とされたものについて再検査内容を特定できるようにし
たことにより、不良品を修理後、最初から全面的に検査
する場合に比較して検査時間を10分の1程度にまで短
縮できるという効果がある。また本発明によれば、理論
値からの位置精度のズレ、欠損や、カブリ等を公差判定
できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の外観検査装置に入力される作画データの
一例を示す平面図である。
【図3】入力された作画データを処理・合成した後の平
面図である。
【図4】図1の合成部での演算フローを表すフロー図で
ある。
【図5】合成したデータの輝度情報を演算・処理し符号
を与えた後の基準データとしてのビットマップを示す平
面図である。
【図6】図1の不良を持つ印刷配線板を撮像したカラー
画像の平面図である。
【図7】図1の撮像したカラー画像をデータ処理して得
た測定結果としてのビットマップを示す平面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図9】図8の良否判別後の検査結果データから不良箇
所のみを抽出したビットマップを示す平面図である。
【図10】検査要素のみを抽出したビットマップを示す
平面図である。
【図11】従来技術による外観検査装置を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1,51 外観検査装置 2 印刷配線板を載置するテーブル 3 光源 4 カラー画像撮像装置 5 映像処理部 6 A/Dコンバータ 7 演算処理回路 8 メモリ 9 I/Oポート 10 データ入力部 11 データ付加部 12 合成部 13 ディスプレイ 14 判別部 15 RAM(ランダム・アクセス・メモリ) 20 印刷配線板 52 テーブル 53 ボールスクリューネジ 54,57 モータ 55 システム制御部 56 レール 58 記憶部 59 コンソール

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物を作成する際に使用した複数種
    のマスクフィルムの作画データに色の成分情報と輝度
    情報とを付加し、その付加された各作画データから得ら
    れた情報を基準データとして、これと前記被検査物を画
    像処理して得られた情報とを比較して良否判別すること
    を特徴とする外観検査方法。
  2. 【請求項2】 被検査物を作成する際に使用した複数種
    のマスクフィルムの作画データに色の成分情報と輝度
    情報とを付加し、その付加された各作画データから得ら
    れた情報を基準データとして、これと前記被検査物を画
    像処理して得られた情報とを比較した結果、不良箇所が
    検出された前記被検査物の検査データを記録しておき、
    再度外観検査を行う際に前記検査データのうち不良部分
    または不良要素のみを抽出したデータを用いて検査する
    ことを特徴とする外観検査方法。
  3. 【請求項3】 被検査物として印刷配線板が用いられる
    請求項1及び2記載の外観検査方法。
  4. 【請求項4】 被検査物のマスクフィルムの作画データ
    を取り込むデータ入力部と、前記作画データに所定の色
    情報と輝度情報とを付加するデータ付加部と、前記デー
    タ付加部にて色情報と輝度情報とを付加された各作画デ
    ータを合成し、所定の座標毎に輝度を処理・変換する合
    成部と、前記合成部から出力されたデータを表示すると
    共に記憶する手段と、前記被検査物のカラー画像を撮像
    するカラー画像撮像装置と、前記カラー画像撮像装置に
    て撮像された複合映像信号を指定された色毎に色信号と
    輝度信号とに分離し、所定の座標毎にデジタル信号に変
    換・処理する映像処理部と、前記合成部にて合成・変換
    後のデータを基準データとして前記映像処理部にて処理
    したデータとを比較して前記被検査物の良否判別する判
    別部とを備えたことを特徴とする外観検査装置。
  5. 【請求項5】 前記判別部が、検査範囲又は要素を指定
    した部分のみ判別する機能を有する請求項4記載の外観
    検査装置。
  6. 【請求項6】 前記作画データを取り込むデータ入力部
    が、被検査物として印刷配線板を作成したマスクフィル
    ムの作画データを取り込むデータ入力部である請求項4
    記載の外観検査装置。
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