JP2789945B2 - プレス加工方法 - Google Patents
プレス加工方法Info
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Description
特に、プレス加工時に発生するシワを防止するプレス加
工方法に関する。
や成形品の外観がきれいであるなど、多くの利点を有し
ており、様々な製品および部品の加工方法として用いら
れている。このように多くの利点を有するプレス加工
は、自動車車体の生産においても多用されている。
作の概略を示す断側面図である。図9に示されるよう
に、プレス装置には下型つまりポンチ11が固定されて
いる。またポンチ11の上部にはポンチ11に対してp
矢印方向つまり上下方向に移動自在であるスライド部1
3が取り付けられており、このスライド部13には上型
つまりダイ15が取り付けられている。したがって、ダ
イ15はポンチ11に対して上下動自在である。そして
プレス装置には、上方に付勢される一組のクッションピ
ン17が取り付けられており、クッションピン17の先
端にはダイ15と共働してワークWを押さえるダイクッ
ション19が取り付けられている。したがってクッショ
ンピン17に加わる付勢力を調節することにより、ワー
クWを押さえる圧力を変化できる。
レス加工する手順を説明する。図9に示されるようにプ
レス装置にワークWが搬入されると、図10に示される
ようにスライド部13に取り付けられているダイ15が
下方に移動し、ワークWがダイ15とダイクッション1
9により挟圧保持される。続いてダイ15とダイクッシ
ョン19がワークWを挟圧保持した状態でさらに下方に
移動することにより、ワークWが塑性加工され、図11
に示されるように所望の形にプレス加工される。
た従来のリアドアのインナーパネルを示す概略斜視図で
ある。図示されるようにインナーパネル21は、自動車
の室内に面する底壁部23と、リアドアアウターパネル
に接するフランジ部25と、底壁部とフランジ部とを繋
ぐ側壁部27とからなっている。そして側壁部27の、
入江状に湾曲するホイルアーチ部27aには、矩形であ
りp矢印方向に幅を持つシワ吸収ビード29が複数形成
されている。このように、シワ吸収ビード29を側壁部
27に形成することにより、シワ吸収ビード29がない
場合に側壁部27に発生する図13に示されるようなp
方向のシワ31を防止し、また側壁部27の外観を比較
的整ったものとしている。
うな従来の加工方法では、シワを防止する領域に複数の
シワ吸収ビードつまりシワ吸収形状を形成する必要があ
り、外観の見栄えという点で満足できない。また図14
は、図12のA−A断面の断面図であり、この図に示さ
れるように、シワ吸収形状の凹部35に泥やごみなどの
汚れ41が溜まりやすいという欠点がある。さらに、こ
のようにしてシワ吸収形状に溜まった泥などの汚れを除
去するのが難しい。
は、プレス加工表面に、外観の見栄えが良く泥やごみな
どが溜まりにくく、さらに溜まったごみを除去しやすい
形状のシワ吸収形状を形成することにより、該表面に発
生するシワを防止するプレス加工方法を提供することを
目的とする。
の本発明は、下型と当該下型に対して相対移動する上型
とを有するプレス装置により、底壁部と、当該底壁部か
ら前記上型の相対移動方向にずれた位置のフランジ部
と、前記底壁部と前記フランジ部とを繋ぐと共に入江状
に湾曲するアーチ部を備えた側壁部とを有するプレス製
品を、プレス加工するプレス加工方法であって、前記プ
レス製品を成形する際に、前記上型と前記下型との共働
により、前記側壁部のアーチ部に、当該側壁部の周方向
に延びるシワ発生防止用の段差部を形成することを特徴
とするプレス加工方法である。また、前記プレス製品を
成形する際に、前記上型と前記下型との共働により、前
記側壁部のアーチ部に、プレス加工方向に沿って湾曲す
るシワ発生防止用の湾曲部を形成することを特徴とする
プレス加工方法である。
とにより、底壁部とフランジ部とを繋ぐと共に入江状に
湾曲するアーチ部を備えた側壁部の当該アーチ部に、当
該側壁部の周方向に延びる段差部、またはプレス加工方
向に沿って湾曲する湾曲部を形成する。これにより、側
壁部のアーチ部がプレス加工方向に沿って引き伸ばされ
ることによって、当該側壁部が周方向に縮むこととな
り、側壁部に生じるシワを防止できる。またこのような
段差部または湾曲部は、側壁部の外観の見栄えを向上す
ると共に泥やごみなどの汚れを溜めにくく、また溜まっ
た汚れの清掃が容易である。
いて詳細に説明する。なお、既に説明した部材について
は同一の符号を付した。
の側壁部を成形する部分の拡大断側面図である。以下に
係るプレス装置のワークWをプレス加工する動作を説明
する。まずワークWをポンチ11およびダイクッション
19上に載置し、位置決する。ワークWを位置決めする
と、図1に示されるようにダイ15を下方に移動して、
ポンチ11に近接させる。さらにダイ15を下方に移動
すると、ダイ15とダイクッション19によりワークW
が挟圧保持され、その後図2に示されるように、ダイ1
5とポンチ11とによりワークWが所望の形状に成形さ
れる。
成形されたリアドアインナーパネル51を示す斜視図で
ある。図3に示されるように、インナーパネルの側壁部
のホイルアーチ部27aには、側壁部27の長手方向に
延びるシワ吸収形状つまり段差部53が形成されてい
る。なお図4は、段差部53を有するホイルアーチ部2
7aのC−C断面を示す断面図である。このような段差
部53をホイルアーチ部27aに形成することにより、
プレス加工方向つまりp方向に延びるシワの発生を防止
することができる。また従来のシワ吸収形状と比較し
て、段差部53は形状が比較的簡単であるので、ポンチ
やダイなどの金型を容易に形成でき、さらに泥やごみな
どが溜まりにくく、溜まった場合には清掃が容易であ
る。
るホイルアーチ部の単位面E,Fの挙動により説明す
る。図6は前記ホイルアーチ部27aの単位面E,Fの
部分を拡大した斜視図である。図6において二点鎖線に
より示される単位面E,Fは、側壁部27のホイルアー
チ部27aに段差部53を形成しない場合の単位面であ
る。この場合は、図示されるように側壁部27に二点鎖
線で示されるシワ61が生じる。さて、本実施例のプレ
ス装置を用いて加工すると、側壁部27のホイルアーチ
部27aに側壁部27の長手方向に延びる段差部53が
形成されるので、両単位面E,Fは、図6において実線
で示されるような形状に加工される。このように側壁部
27に段差部53を形成すると、実質的には両単位面
E,Fはp矢印方向に伸長する。また実質的にはワーク
Wの厚さは変化しないので、二点鎖線と実線を比較する
と明らかなように、単位面E,Fがp矢印方向に引き伸
ばされることによってワークWの素材である鋼板の特性
により単位面E,Fのs矢印方向の幅は狭まる。したが
って、生ずる不足領域を側壁部27に発生するシワ61
つまり弛み部を引き伸ばすことにより補充することにな
り、この結果シワ61の発生が防止される。なお、上述
の原理は、段差部53が形成されるあらゆる部分で成り
立つ。また、段差部のような断面折れ線形状は、形状凍
結が容易であるので、寸法精度の管理が比較的容易であ
るという利点を有している。したがって、段差部を形成
することにより、プレス加工がより困難になるというこ
とはない。さらに付け加えると、部品の機能的あるいは
外観的な要素を考慮した場合で、複数に分割して段差を
形成するのが良いというような場合は、段差部を複数形
成することもある。
に説明した部材と同様の部材には同一の符号を付す。図
7は、別の実施例のプレス装置により成形されたリアド
アインナーパネルのホイルアーチ部を示す斜視図であ
る。なお図8は、図7のH−H断面を示す断面図であ
る。図7に示されるように、側壁部27のホイルアーチ
部27aの二点鎖線で囲まれる領域uは、湾曲面73形
状に成形されている。つまり図8に示されるように、ホ
イルアーチ部27aが、プレス加工方向つまりp矢印方
向に沿って湾曲させた形状に成形されている。このよう
な形状に成形することにより、前記段差部53を形成し
た場合と同様に、ホイルアーチ部27aにおけるシワの
発生を防止できる。本実施例は、極めて高いシワ防止能
力を有しており、形成された側壁部の外観はたいへん見
栄えがよい。
側壁部以外の、例えば平面からなる側壁部に上記段差部
や湾曲面を形成してもよい。
栄えがよく、泥やごみなどの汚れが滞留しにくく、また
溜まった汚れを容易に清掃できる形状を、シワが発生し
がちな側壁部の入江状に湾曲するアーチ部に形成するこ
とにより、シワの発生を防止できる。
断側面図、
断側面図、
面を示す断面図、
した斜視図、
リアドアインナーパネルのホイルアーチ部の斜視図、
面図、
側面図、
側面図、
概略斜視図、
斜視図、
9…ダイクッション 21,51,71…リアドアインナーパネル 27…側壁部 29…シワ吸収ビード 3
1…シワ 53…段差部 73…湾曲面 E,F…単位面 W…ワーク
Claims (2)
- 【請求項1】 下型と当該下型に対して相対移動する上
型とを有するプレス装置により、底壁部と、当該底壁部
から前記上型の相対移動方向にずれた位置のフランジ部
と、前記底壁部と前記フランジ部とを繋ぐと共に入江状
に湾曲するアーチ部を備えた側壁部とを有するプレス製
品を、プレス加工するプレス加工方法であって、 前記プレス製品を成形する際に、前記上型と前記下型と
の共働により、前記側壁部のアーチ部に、当該側壁部の
周方向に延びるシワ発生防止用の段差部を形成すること
を特徴とするプレス加工方法。 - 【請求項2】 下型と当該下型に対して相対移動する上
型とを有するプレス装置により、底壁部と、当該底壁部
から前記上型の相対移動方向にずれた位置のフランジ部
と、前記底壁部と前記フランジ部とを繋ぐと共に入江状
に湾曲するアーチ部を備えた側壁部とを有するプレス製
品を、プレス加工するプレス加工方法であって、 前記プレス製品を成形する際に、前記上型と前記下型と
の共働により、前記側壁部のアーチ部に、プレス加工方
向に沿って湾曲するシワ発生防止用の湾曲部を形成する
ことを特徴とするプレス加工方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP4187034A JP2789945B2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | プレス加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP4187034A JP2789945B2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | プレス加工方法 |
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JPH0631351A JPH0631351A (ja) | 1994-02-08 |
JP2789945B2 true JP2789945B2 (ja) | 1998-08-27 |
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ID=16199024
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP4187034A Expired - Fee Related JP2789945B2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | プレス加工方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1992
- 1992-07-14 JP JP4187034A patent/JP2789945B2/ja not_active Expired - Fee Related
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