JP2789824B2 - 液圧ブレーキ装置 - Google Patents

液圧ブレーキ装置

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JP2789824B2 JP2409591A JP2409591A JP2789824B2 JP 2789824 B2 JP2789824 B2 JP 2789824B2 JP 2409591 A JP2409591 A JP 2409591A JP 2409591 A JP2409591 A JP 2409591A JP 2789824 B2 JP2789824 B2 JP 2789824B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液圧ブレーキ装置に関す
るものであり、特に、液圧発生の異常の検出に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】液圧ブレーキ装置には、液圧発生装置に
電気的に液圧を発生させ、車輪の回転を抑制する装置が
ある。この種のブレーキ装置は、(a)車輪の回転を抑
制するブレーキと、(b)液圧を発生し、ブレーキに設
けられたホイールシリンダに供給する液圧発生装置と、
(c)その液圧発生装置の液圧の発生を制御する制御手
段とを含むように構成される。特開昭63−20256
号公報に記載の電気制御式ブレーキ装置,アンチスキッ
ド装置,加速スリップ制御装置はそれぞれその一例であ
る。電気制御式ブレーキ装置は、ブレーキ操作部材の操
作力を電気的に検出し、その検出結果に基づいて液圧発
生装置が液圧を発生してホイールシリンダに供給し、車
輪の回転を抑制する。アンチスキッド装置は、制動時の
車輪の過大なスリップを解消するために、ブレーキ操作
部材の操作に関係なくホイールシリンダの液圧を増減さ
せるのであるが、この液圧をマスタシリンダとは別に設
けられた液圧発生装置が発生するのである。加速スリッ
プ制御装置は、加速時の車輪の過大なスリップを解消す
るために車輪の回転を抑制する装置であり、マスタシリ
ンダとは別に液圧発生装置が設けられ、過大なスリップ
の検出に基づいてブレーキのホイールシリンダに液圧を
供給する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
この種の液圧ブレーキ装置においては、液圧ブレーキ装
置が作動させられなければ、液圧が正常に発生するか否
かがわからなかった。
【0004】本発明は、液圧発生の異常を液圧ブレーキ
装置の非作動時に検出することができる方法を提供する
ことを課題として為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、図1に示すように、前記(a)ブレー
キ1,(b)液圧発生装置2,(c)制御手段3を含む
液圧ブレーキ装置において、(d)液圧発生装置2によ
り発生させられた液圧のホイールシリンダへの供給を遮
断する遮断手段4と、(e)ブレーキ1の非作動時に遮
断手段4に液圧のホイールシリンダへの供給を遮断させ
るとともに、液圧発生装置2に液圧を発生させ、異常の
有無を判定する異常判定手段5とを設けたことを特徴と
する。
【0006】
【作用】上記のように構成された液圧ブレーキ装置にお
いては、液圧発生装置2に液圧を発生させてみて、液圧
が発生すれば異常はないと判定され、液圧が発生しなけ
れば異常であって、液圧発生装置2や制御手段3に何ら
かの異常があると判定される。そして、この異常の有無
の判定の際には液圧発生装置2とホイールシリンダとの
連通は遮断手段4により遮断されるため、車輪の回転が
抑制されることはない。
【0007】
【発明の効果】このように本発明の液圧ブレーキ装置に
よれば、非作動時に液圧発生の異常の有無を判定するこ
とができ、液圧ブレーキ装置の作動に先立って異常を検
出することができるため、早期に対策を講ずることがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図2において、ブレーキ操作部材としての
ブレーキペダル10がマスタシリンダ12に接続されて
おり、マスタシリンダ12にブレーキペダル10の踏力
に対応する液圧が発生させられる。マスタシリンダ12
は液通路14によって電磁方向切換弁16に接続される
とともに、液通路18によってリザーバ20と接続され
ている。電磁方向切換弁16は、原位置においては液通
路14と液通路21とを連通させ、ストロークシュミレ
ータ22を遮断した状態にあるが、ソレノイドが励磁さ
れると液通路21を遮断し、マスタシリンダ12をスト
ロークシュミレータ22に連通させる状態に切り換わ
る。ストロークシュミレータ22はマスタシリンダ12
から排出されるブレーキ液を収容してブレーキペダル1
0の踏込みを許容するとともに、踏込みストロークに応
じた反力をブレーキペダル10に与えるものである。液
通路21は液通路24および液通路25に分岐させら
れ、液通路25にはプロポーションバルブ23が設けら
れている。
【0009】液通路24および液通路25はそれぞれ2
股に分岐させられ、各分岐部にそれぞれ1個ずつの電磁
方向切換弁26,28が配設されている。電磁方向切換
弁26は、原位置においてマスタシリンダ12と、前輪
に設けられた図示しないブレーキのフロントホイールシ
リンダ30とを連通させ、ソレノイドが励磁されると液
圧制御弁32とフロントホイールシリンダ30とを連通
させる。電磁方向切換弁28も同様に、原位置において
マスタシリンダ12と、後輪に設けられた図示しないブ
レーキのリヤホイールシリンダ34とを連通させ、ソレ
ノイドが励磁されると液圧制御弁36とリヤホイールシ
リンダ34とを連通させる。
【0010】リザーバ20,ポンプ38およびアキュム
レータ40が液通路42によって互いに接続されてお
り、リザーバ20の液がポンプ38によって汲み上げら
れ、一定範囲の液圧でアキュムレータ40に蓄えられ
る。液圧制御弁32はアキュムレータ40,フロントホ
イールシリンダ30およびリザーバ20と液通路42,
液通路44および液通路46により接続されており、ソ
レノイドの励磁電流の制御により、フロントホイールシ
リンダ30の液圧を励磁電流の大きさに対応する高さに
制御する。液圧制御弁36も同様のものであり、アキュ
ムレータ40,リヤホイールシリンダ34およびリザー
バ20と液通路42,液通路48および液通路46によ
り接続されている。本実施例においては、液圧制御弁3
2,36,ポンプ38,アキュムレータ40が液圧発生
装置2を構成しているのである。
【0011】本ブレーキ装置は制御装置86によって制
御される。制御装置86はCPU87,RAM88,R
OM89,入力部90,出力部91およびバスを含んで
いる。制御装置86の入力部90には、ブレーキぺダル
10の踏込みを検出するブレーキスイッチ92、ブレー
キぺダル10の踏込み力を検出する踏力検出装置93、
アキュムレータ40の液圧を検出する液圧センサ94、
液圧制御弁32,36の制御液圧を検出する液圧センサ
95,96,ホイールシリンダ30,34の液圧を検出
する液圧センサ97,98、前,後車輪の回転速度を検
出する車輪速センサ99,100、車体の前後方向の加
速度を検出する前後Gセンサ101ならびにアイドルス
イッチ102が接続され、出力部91には、液圧制御弁
32,36および電磁方向切換弁16,26,28が接
続されている。アイドルスイッチ102は、アクセルペ
ダルの踏込みが解除され、エンジンがアイドリング状態
にあるか否かを検出するスイッチであり、アクセルペダ
ルが踏み込まれていない場合にON信号を発し、踏み込
まれているときにOFF信号を発する。また、ROM8
9には、図3にフローチャートで示す異常判定ルーチ
ン,図4および図5に示す待ちルーチンをはじめとし、
電気制御による制動に必要なルーチンが格納されてい
る。
【0012】本液圧ブレーキ装置は、自動車のイグニッ
ションスイッチがOFF状態にある間は電磁方向切換弁
16,26,28のソレノイドが消磁され、図2に示す
ようにマスタシリンダ12がホイールシリンダ30,3
4に連通したマニュアルモードにある。電磁方向切換弁
16,26,28のこの位置をマニュアル位置と称す
る。
【0013】イグニッションスイッチがONにされれば
異常判定ルーチンが実行され、その判定結果に応じて液
圧ブレーキ装置の制御モードが設定される。なお、この
異常判定ルーチンは、異常判定が1回行われ、異常か正
常かが判定されるまでは制御モードがマニュアルモード
のままとされ、正常な場合に電磁方向切換弁16,2
6,28が図2に示す位置とは反対側の位置に切り換え
られて、マスタシリンダがブレーキシミュレータ22に
連通させられるとともに、液圧制御弁32,36の制御
液圧がホイールシリンダ30,34に供給される電気制
御モードとされ、異常な場合にはマニュアルモードとさ
れるようになっている。電気制御モードにおける電磁方
向切換弁16,26,28の位置を電気制御位置と称す
る。
【0014】まず、ステップS1(以下、S1と略記す
る。他のステップについても同じ。)において、RAM
88に設けられた液圧異常フラグがセットされているか
否かの判定が行われる。液圧異常フラグは図示しないメ
インルーチンの初期設定においてリセットされており、
S1が1回目に行われるとき判定はNOとなる。次い
で、S2においてアイドルスイッチ102がONである
か否かにより、アクセルペダルが踏み込まれているか否
かの判定が行われる。アクセルペダルが踏み込まれてい
なければS2の判定はYESとなり、ルーチンの実行は
終了し、異常判定は行われない。また、アクセルペダル
が踏み込まれていればS2の判定はNOとなり、S3に
おいてブレーキスイッチ92がONであるか否かにより
液圧ブレーキ装置が作動中であるか否かの判定が行われ
る。
【0015】ブレーキぺダル10が踏み込まれていれば
S3の判定はYESとなってルーチンの実行は終了し、
異常判定は行われないが、ブレーキぺダル10が踏み込
まれていなければS3の判定はNOとなってS4以下の
ステップが実行され、異常判定が行われる。車両がアク
セルペダルが踏み込まれた状態で走行しており、かつ、
制動が行われていない間に異常判定が行われるようにさ
れているのである。したがって、イグニッションスイッ
チがONにされた後、ブレーキぺダル10の踏込みが解
除され、アクセルペダルのみが踏み込まれるまでの間は
液圧発生装置の異常判定は行われず、この間は異常があ
るか否かはわからないが、液圧ブレーキ装置はマニュア
ルモードとされており、液圧発生装置に異常があっても
マニュアル操作による制動力を確保することができる。
なお、異常判定の実行条件が上記のように設定されてい
る理由については後に述べる。
【0016】S2,S3の判定がいずれもNOとなり、
異常判定が行われる場合には、まず、S4において電磁
方向切換弁16,26,28をマニュアル位置に切り換
える切換指示が出される。それにより切換弁16,2
6,28の各ソレノイドが消磁され、液圧制御弁32,
36により制御された液圧のホイールシリンダ30,3
4へ供給が遮断される。切換弁16,26,28が既に
マニュアル位置にある場合には何も行われない。次い
で、S5において図4に示す待ちルーチンが実行され、
S4で切換指示が出されてから切換弁16,26,28
が実際に切り換わるのに十分な時間T1 が経過するのが
待たれる。この待ちルーチンでは、S101においてア
イドルスイッチ102がONであるか否かの判定が行わ
れ、S102においてブレーキスイッチ92がONであ
るか否かの判定が行われる。待ち時間T1 が経過するま
での間に異常判定実行条件が揃わなくなった場合には、
異常判定の実行が解消されるようにされているのであ
る。
【0017】アクセルペダルの踏込みが解除されるか、
あるいはアクセルペダルと共にブレーキぺダル10が踏
み込まれた場合には、S104において正常フラグがセ
ットされているか否かの判定が行われる。正常フラグは
図示しないメインルーチンの初期設定においてリセット
されているため、この待ちルーチンが1回目に行われる
ときには判定はNOとなり、ルーチンの実行は終了す
る。したがって、異常判定がまだ1回も行われていない
状態でS5の待ちルーチンが途中で解消されても、液圧
ブレーキ装置はマニュアルモードのままであり、異常判
定が中断されて液圧発生装置が異常か否かわからなくて
も、マニュアル操作による制動力を確保することができ
る。この正常フラグは、後述するように異常判定ルーチ
ンが1回行われて正常と判定された場合にセットされ、
その場合にはS105において電磁方向切換弁16,2
6,28を電気制御位置に切り換える指示が出され、液
圧ブレーキ装置が電気制御モードとされる。
【0018】このように待ちルーチンの実行条件ならび
に異常判定実行条件が、アクセルペダルが踏み込まれて
いることと制動が行われていないこととの2点であるの
は次の理由による。走行中、アクセルペダルの踏込みが
解除された場合には、続いてブレーキぺダル10が踏み
込まれることが多い。したがって、アクセルペダルの踏
込みの解除をもって異常判定を行わないようにし、ま
た、異常判定の実行をやめる方が、ブレーキぺダル10
の踏込みを検出してから異常判定を行わないようにし、
あるいは中断するよりも対処が早く、異常判定がまだ開
始されていないときには開始されないようにし、既に開
始されているときにはより早く中断し、液圧ブレーキ装
置本来の制御モードである電気制御モードに戻すことが
できるからである。このようにアクセルぺダルの踏込み
の有無を検出すれば、異常判定を行うか否かを決めるこ
とができるのであるが、運転者によってはアクセルペダ
ルの踏込みと同時にブレーキぺダル10を踏み込むこと
もあり、このような場合も制動時であって、ブレーキぺ
ダル10の踏込みの有無を検出することにより異常判定
を行わないようにし、あるいはやめることができる。
【0019】アクセルペダルの踏込みが解除されること
なく、また、ブレーキぺダル10が踏み込まれることな
く待ち時間T1 が経過すればS103の判定がYESと
なり、次にS6が実行され、液圧制御弁32,36に設
定液圧P1 を発生させるべき指示が出される。設定液圧
1 を生ずるのに必要な励磁電流量が指示されるのであ
る。この指示に基づいて液圧制御弁32,36が液圧を
出力するとき、電磁方向切換弁26,28はマニュアル
位置に切り換えられているため、出力された液圧がホイ
ールシリンダ30,34に供給されて車輪の回転が抑制
されることはない。S6の実行後、S7において図5に
示す待ちルーチンが実行され、液圧P1 の発生が待たれ
る。この待ちルーチンでは、S5の待ちルーチンと同様
に、待ち時間T2 が経過するまでの間に異常判定実行条
件が整わなくなったか否かの判定が行われ、整わなけれ
ば異常判定の実行が解消されるようにされている。S7
の待機ルーチンが実行されるときには、液圧制御弁3
2,36に設定液圧P1 を生じさせる指示が出されてい
るため、アクセルペダルの踏込みが解除され、あるいは
ブレーキぺダル10が踏み込まれればS201あるいは
S202がYESになり、S11が実行されて液圧制御
弁32,36の制御液圧が0になるようにされる。S1
1の実行については後に説明する。
【0020】アクセルペダルの踏込みが解除されること
なく、また、ブレーキぺダル10が踏み込まれることな
く待ち時間T2 が経過すればS203の判定がYESと
なり、S8が実行される。S8においては液圧制御弁3
2,36の液圧Pが読み込まれ、次いでS9において液
圧Pと設定液圧P1 との差の絶対値が設定値ΔPより大
きいか否かの判定が行われる。この絶対値がΔPより大
きい場合には、設定液圧P1 の出力指示に対して実際に
出力された液圧Pが過大あるいは過小であって、液圧発
生装置2の構成要素や制御装置86の本ルーチンを実行
する部分以外の部分に何らかの異常があることを意味
し、S10において液圧異常フラグがセットされる。ま
た、ΔP以下の場合には異常はないことを意味し、S9
の判定はNOとなって液圧異常フラグはセットされな
い。
【0021】このように異常の有無が判定されたならば
S11が実行され、液圧制御弁32,36の出力液圧を
0にすべき指示、すなわち液圧制御弁32,36のソレ
ノイドへの励磁電流を0にすべき指示が出された後、S
12において液圧異常フラグがセットされているか否か
の判定が行われる。異常が検出されなかった場合にはS
13,S14において液圧制御弁32,36の制御液圧
Pが0になったか否かによって、更に異常の有無の判定
が行われるのであるが、既に異常が検出されている場合
には再度判定を行う必要はなく、ルーチンの実行が終了
するようにされているのである。そして、この場合には
液圧ブレーキ装置はマニュアルモードのままとされる。
【0022】液圧が正常に発生され、液圧異常フラグが
セットされなかった場合にはS12の判定がNOとな
り、S13において液圧制御弁32,36の出力液圧P
が0になるのに十分な時間T3 が経過したか否かの判定
が行われる。待ち時間T3 が経過すればS13がYES
となり、S14において液圧制御弁32,36の液圧P
が読み込まれるとともに、その液圧Pが0であるか否か
の判定が行われる。0であれば液圧発生装置が正常に作
動したことを意味し、S16において電磁方向切換弁1
6,26,28を電気制御位置に切り換える指示が出さ
れるとともに、正常フラグがセットされる。
【0023】本液圧ブレーキ装置は、本来、電気制御モ
ードで作動するのであり、電気制御モードに切り換えら
れた状態でブレーキぺダル10が踏み込まれれば、スト
ロークシュミレータ22が踏込みストロークに応じた反
力をブレーキペダル10に与える。それによりブレーキ
ペダル10の踏込みストロークの増大につれて踏力が増
大し、踏力検出装置93の出力電圧が増大する。この出
力電圧が制御装置86に供給され、CPU87は異常が
なければ液圧制御弁32,36に制御信号を出力し、前
後Gセンサ101の出力電圧が踏力検出装置83の出力
電圧に対して予め定められている高さとなるように液圧
制御弁32,36を介してホイールシリンダ30,34
の液圧を制御する。
【0024】また、出力液圧を0にすべき指示に対して
液圧制御弁32,36の液圧が0になっていなければ、
液圧発生装置や制御装置86の構成要素に何らかの異常
が発生していることを意味し、S14の判定がNOとな
り、S15において液圧異常フラグがセットされてルー
チンの実行は終了する。異常がある場合には電気制御モ
ードに切り換えられず、マニュアルモードのままとさ
れ、マニュアル操作による制動力を確保することができ
る。
【0025】このように、一旦、液圧発生装置の異常が
検出されれば、液圧異常フラグがセットされるため、次
にS1が実行されるとき判定がYESとなり、異常判定
は行われないが、液圧が異常なく発生させられる場合に
は異常判定ルーチンが繰り返し実行される。
【0026】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、制御装置86が制御手段3を構成し、電磁
方向切換弁26,28,ROM89のS4を記憶する部
分およびCPU87のS4を実行する部分が遮断手段4
を構成し、ROM89のS6〜S9を記憶する部分なら
びにCPU87およびRAM88のそれらステップを実
行する部分が異常判定手段5を構成しているのである。
【0027】なお、上記実施例においては、異常判定が
1回行われて正常と判定されるまでは液圧ブレーキ装置
がマニュアルモードとされるようになっていたが、イグ
ニッ ションスイッチがON状態にされるのに伴って電気
制御モードに切り換えられ、異常が検出されれば、液圧
異常フラグのセットに基づいてマニュアルモードに切り
換えられるようにしてもよい。
【0028】また、液圧ブレーキ装置には、電気制御モ
ードとマニュアルモードとに手動で切り換えるモード切
換スイッチが設けられることもある。この場合には、液
圧の異常判定時に液圧ブレーキ装置がマニュアルモード
とされていることもあり、その場合には異常判定時にマ
ニュアルモードに切り換える必要がなく、また、異常が
あれば液圧異常フラグのセットにより、モード切換スイ
ッチが電気制御モードを指示する状態に切り換えられて
も電気制御モードへの切り換わりが阻止されるようにす
ればよい。
【0029】さらに、上記実施例では電気・マニュアル
2系統式のブレーキ装置に本発明を適用した場合を例に
取って説明したが、本発明は、電気制御系統のみのブレ
ーキ装置、制動特性を運転者の体格に合わせて変更可能
な電気制御式ブレーキ装置、加速スリップ制御やアンチ
スキッド制御が行われる液圧ブレーキ装置等にも適用す
ることができる。
【0030】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を概念的に示す図である。
【図2】本発明の一実施例である電気制御式液圧ブレー
キ装置の系統図である。
【図3】上記電気制御式液圧ブレーキ装置の制御装置の
主体を成すコンピュータのROMに格納された異常判定
ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】上記ROMに格納された待ちルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図5】上記ROMに格納された別の待ちルーチンを示
すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ブレーキペダル 26 電磁方向切換弁 28 電磁方向切換弁 30 フロントホイールシリンダ 32 液圧制御弁 34 リヤホイールシリンダ 36 液圧制御弁 38 ポンプ 40 アキュムレータ 86 制御装置 92 ブレーキスイッチ 102 アイドルスイッチ
フロントページの続き (72)発明者 中山 佳行 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 千葉 正 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 川畑 文昭 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 吉田 浩朗 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−278874(JP,A) 特開 平1−273762(JP,A) 特開 昭63−20256(JP,A) 特開 平4−221258(JP,A) 特開 平4−232168(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 17/18 - 17/22 B60T 13/66

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の回転を抑制するブレーキと、液圧
    を発生し、前記ブレーキに設けられたホイールシリンダ
    に供給する液圧発生装置と、その液圧発生装置の液圧の
    発生を制御する制御手段とを含む液圧ブレーキ装置にお
    いて、前記液圧発生装置により発生させられた液圧の前
    記ホイールシリンダへの供給を遮断する遮断手段と、前
    記ブレーキの非作動時に前記遮断手段に前記液圧の前記
    ホイールシリンダへの供給を遮断させるとともに、前記
    液圧発生装置に液圧を発生させ、異常の有無を判定する
    異常判定手段とを設けたことを特徴とする液圧ブレーキ
    装置。
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