JP2007283874A - 自動車及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】停車保持制御を解除した直後の車両の挙動を安定なものにする。
【解決手段】停車保持制御が実行されていないときに運転者によってアクセル操作がなされたときには、通常時駆動力マップを用いて要求駆動力Td*を設定する。一方、停車保持制御が実行されているときに運転者によってアクセル操作がなされたときには、停車保持制御時駆動力マップを用いて要求駆動力Td*を設定する。ここで、停車保持制御時駆動力マップは、通常時駆動力マップに比してアクセル開度Accに対する駆動力が低アクセル開度側で小さく設定されるとともに高アクセル開度側では通常時駆動力マップに次第に接近するようになっている。したがって、停車保持制御を解除した直後に車両に急に大きな駆動力が付与されることはないため、停車保持制御を解除した直後の車両の挙動を安定したものとすることができ、車両の発進をスムーズに行なうことができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車及びその制御方法に関する。
従来、車速が値0でブレーキオンのときや車速が値0でブレーキホールドスイッチがオンとされているときに、その後の運転者のブレーキ操作に拘わらず、車両に制動力を発生させて停車状態を保持する停車保持制御を行なう自動車が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の自動車では、停車状態が保持された場合には、その後にアクセル操作量が所定オフセット量以上に至ったときにアクセル操作ありと判定して停車保持制御を解除する。
特開2004−75055号公報
上述の特許文献1の停車保持制御を行なう自動車を考えると、アクセル操作量が所定オフセット量以上に至るまでは、ブレーキが作動したままアクセルペダルが踏み込まれた状態になる。この状態で停車保持制御が解除されてブレーキが解除されると、何らトルク制限がかかっていない場合にはブレーキ解除後に急激に大きな駆動力が発生するおそれがある。しかしながら、上述した特許文献1においては、停車保持制御を解除するにあたってのトルク制限については考慮されていない。このため、停車保持制御が可能な自動車において、停車保持制御を解除した直後に運転者の予期しない大きな駆動力が発生し、始動時にショックが発生するおそれがあった。
本発明の自動車及びその制御方法は、停車保持制御を解除した直後の車両の挙動を安定なものにすることを目的とする。
本発明の自動車及びその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
動力源からの動力を駆動軸に出力可能な自動車であって、
運転者のブレーキ操作に基づいて車両に制動力を付与すると共に運転者のブレーキ操作に拘わらず車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、
運転者のアクセル操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、
車両が停止した状態で所定の停車保持開始条件が成立したときに運転者のブレーキ操作に拘わらず制動力が付与されて停車状態が保持されるよう前記制動力付与手段を制御する停車保持制御を実行し、該停車保持制御を実行している最中に前記アクセル操作量検出手段により検出されたアクセル操作量がアクセルオン閾値以上となる条件を一つとして含む所定の停車保持解除条件が成立したときに該停車保持制御が解除されるよう前記制動力付与手段を制御する停車保持制御手段と、
前記停車保持制御が実行されていないときに運転者によってアクセル操作がなされたときには前記アクセル操作量検出手段により検出されたアクセル操作量に対して第1の関係をもって車両に要求される要求駆動力を設定し、前記停車保持制御が実行されている最中に運転者によってアクセル操作がなされたときには前記停車保持制御の解除時に前記第1の関係に比して要求駆動力が小さくなっているとともに該停車保持制御の解除後に要求駆動力が前記第1の関係に接近する傾向を示すという第2の関係をもって前記要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記駆動力設定手段により設定された要求駆動力が前記車両に付与されるよう前記動力源を制御する駆動制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この自動車では、停車保持制御が実行されていないときに運転者によってアクセル操作がなされた場合にはアクセル操作量に対して第1の関係をもって要求駆動力を設定する。一方、停車保持制御が実行されているときに運転者によってアクセル操作がなされた場合にはアクセル操作量に対して第2の関係をもって要求駆動力を設定する。ここで、第2の関係は、停車保持制御の解除時には第1の関係に比して要求駆動力が小さくなっており、停車保持制御の解除後はアクセル操作量に対する要求駆動力が第1の関係に接近する傾向を示すよう設定されている。つまり、停車保持制御を解除した直後に車両に急に大きな駆動力が付与されることはない。したがって、停車保持制御を解除した直後の車両の挙動を安定したものとすることができ、車両の発進をスムーズに行なうことができる。
ここで、所定の停車保持開始条件としては、例えば、アクセル操作量が所定値未満になったこと、車速が値0になったこと、ブレーキオンされたことのうち1以上の条件が満たされたときとしてもよい。また、アクセルオン閾値は、例えば、アクセル操作量検出手段がアクセル操作量を感度よく検出可能な値として適宜設定するとしてもよい。
こうした本発明の自動車において、前記要求駆動力設定手段は、前記第2の関係をもって前記要求駆動力を設定するにあたり、前記停車保持制御を解除するまでは前記第1の関係よりも緩やかに上昇するよう前記要求駆動力を設定するものとすることもできる。あるいは、前記要求駆動力設定手段は、前記第2の関係をもって前記要求駆動力を設定するにあたり、前記停車保持制御を解除するまでは前記アクセル操作量から所定量差し引いた値に対応する前記第1の関係上の要求駆動力になるよう前記要求駆動力を設定するものとすることもできる。
また、本発明の自動車において、前記要求駆動力設定手段は、前記第2の関係をもって前記要求駆動力を設定するにあたり、前記アクセル操作量に対応する前記第2の関係上の要求駆動力に前記停車保持制御を解除してからの経過時間に応じた補正量を付加した値になるよう前記要求駆動力を設定するものとすることもできる。こうすれば、停車保持制御を解除した後の駆動力を滑らかに第1の関係に近づけることができる。その結果、停車保持制御の解除後における車両の安定な挙動を保持しつつアクセル操作量が大きくなったときには運転者の要求に叶う駆動力を迅速に出力することができる。
さらに、本発明の自動車において、前記アクセル操作量検出手段に異常があるか否かを判定する異常判定手段、を備え、前記停車保持制御手段は、前記異常判定手段によって前記アクセル操作量検出手段に異常がないと判定された場合には前記所定の停車保持制御解除条件が成立したときに前記停車保持制御を解除し、前記異常判定手段によって前記アクセル操作量検出手段に異常があると判定された場合又は前記異常判定手段で未だ判定がなされていない場合には前記所定の停車保持制御解除条件が成立しても前記停車保持制御の解除を保留するものとすることもできる。こうすれば、アクセル操作量検出手段が正常であることが確認される前に停車保持制御が解除されるのを防止することができる。
あるいは、本発明の自動車において、運転者の操作に基づいて前記停車保持制御の実行を指示する制御実行指示手段、を備え、前記停車保持制御手段は、前記制御実行指示手段により前記停車保持制御の実行の指示がなされている状態で前記所定の停車保持開始条件が成立したときに前記停車保持制御を実行する手段であるとすることもできる。こうすれば、運転者の意思に基づいて停車保持制御を実行することができる。
本発明の自動車の制御方法は、
運転者のブレーキ操作に基づいて車両に制動力を付与すると共に運転者のブレーキ操作に拘わらず車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、運転者のアクセル操作量を検出するアクセル操作量検出手段とを備え、動力源からの動力を駆動軸に出力可能な自動車の制御方法であって、
(a)車両の停車時に運転者のブレーキ操作に拘わらず制動力が付与されて停車状態が保持されるよう前記制動力付与手段を制御する停車保持制御が実行されていないときに運転者によってアクセル操作がなされたときには前記アクセル操作量検出手段により検出されたアクセル操作量に対して第1の関係をもって車両に要求される要求駆動力を設定し、前記停車保持制御が実行されている最中に運転者によってアクセル操作がなされたときには前記停車保持制御の解除時に前記第1の関係に比して要求駆動力が小さくなっているとともに該停車保持制御の解除後に要求駆動力が前記第1の関係に接近する傾向を示すという第2の関係をもって前記要求駆動力を設定するステップと、
(b)前記ステップ(a)により設定された要求駆動力が前記車両に付与されるよう前記動力源を制御するステップと、
を含むことを特徴とする。
この本発明の自動車の制御方法では、停車保持制御が実行されていないときに運転者によってアクセル操作がなされた場合にはアクセル操作量に対して第1の関係をもって要求駆動力を設定する。一方、停車保持制御が実行されているときに運転者によってアクセル操作がなされた場合にはアクセル操作量に対して第2の関係をもって要求駆動力を設定する。ここで、第2の関係は、停車保持制御の解除時には第1の関係に比して要求駆動力が小さくなっており、停車保持制御の解除後はアクセル操作量に対する要求駆動力が第1の関係に接近する傾向を示すよう設定されている。つまり、停車保持制御を解除した直後に車両に急に大きな駆動力が付与されることはない。したがって、停車保持制御を解除した直後の車両の挙動を安定したものとすることができ、車両の発進をスムーズに行なうことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の自動車20は、エンジン22からの動力をオートマチックトランスミッション24により変速してデファレンシャルギヤ32を介して前輪34a,34bに出力する前輪駆動の自動車として構成されており、左右前後輪34a〜34dのブレーキホイールシリンダ36a〜36dへの油圧をコントロールするためのブレーキアクチュエータ40と、このブレーキアクチュエータ40を駆動制御するブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)60と、車両全体をコントロールする車両制御用電子制御ユニット70とを備える。なお、エンジン22はエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)23により制御されており、オートマチックトランスミッション24はオートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(以下、ATECUという)25により制御されている。
ブレーキアクチュエータ40は、図2に示すように、前輪用ブレーキアクチュエータ41と後輪用ブレーキアクチュエータ51とから構成されている。前輪用ブレーキアクチュエータ41は、運転者のブレーキペダル85の操作に基づいてブレーキオイルに油圧(マスターシリンダ圧)を発生させるブレーキマスターシリンダ90に供給油路42を介して接続されると共に加減圧油路43a,43bを介して前輪34a,34bのブレーキホイールシリンダ36a,36bに接続された左右の保持ソレノイドバルブ44a,44bと、同じく加減圧油路43a,43bを介して前輪34a,34bのブレーキホイールシリンダ36a,36bに接続されると共に減圧油路45を介してリザーバ47と接続された減圧ソレノイドバルブ46a,46bと、リザーバ47のオイルを加圧して供給油路42に供給するオイルポンプ48と、を備える。なお、オイルポンプ48の上下流には逆流防止のために二つの逆流防止弁49a,49bが設けられている。保持ソレノイドバルブ44a,44bは、通電時(オン時)に閉成される常時開成のソレノイドバルブとして構成されており、オンされて閉成しているときでもブレーキホイールシリンダ36a,36bのシリンダ油圧が供給油路42側の油圧より高いときにブレーキオイルを供給油路42側に戻すチェック弁が設けられている。減圧ソレノイドバルブ46a,46bは、通電時(オン時)に開成される常時閉成のソレノイドバルブとして構成されている。後輪用ブレーキアクチュエータ51は、前輪用ブレーキアクチュエータ41と同様に、ブレーキマスターシリンダ90に供給油路52を介して接続されると共に加減圧油路53a,53bを介して後輪34c,34dのブレーキホイールシリンダ36c,36dに接続された左右の保持ソレノイドバルブ54a,54bと、同じく加減圧油路53a,53bを介して後輪34c,34dのブレーキホイールシリンダ36c,36dに接続されると共に減圧油路55を介してリザーバ57と接続された減圧ソレノイドバルブ56a,56bと、リザーバ57のオイルを加圧して供給油路52に供給するオイルポンプ58と、二つの逆流防止弁59a,59bと、を備える。後輪用ブレーキアクチュエータ51の保持ソレノイドバルブ54a,54bと減圧ソレノイドバルブ56a,56bは、前輪用ブレーキアクチュエータ41の保持ソレノイドバルブ44a,44bや減圧ソレノイドバルブ46a,46bと同一の構成をしている。以下の前輪用ブレーキアクチュエータ41の動作の説明は、そのまま後輪用ブレーキアクチュエータ51の動作の説明となる。以下に、前輪用ブレーキアクチュエータ41の動作について簡単に説明する。
保持ソレノイドバルブ44a,44b,減圧ソレノイドバルブ46a,46bの全てをオフとした状態(図2の状態)で運転者がブレーキペダル85を踏み込むと、その踏み込みに応じたマスタ圧がブレーキマスターシリンダ90で発生し、これによりブレーキオイルが供給油路42,保持ソレノイドバルブ44a,44b,加減圧油路43a,43bを介してブレーキホイールシリンダ36a,36bに供給され、ブレーキホイールシリンダ36a,36bのシリンダ油圧が加圧されてシリンダ油圧に応じた制動力が前輪34a,34bに作用する。この状態で運転者がブレーキペダル85を戻すと、ブレーキホイールシリンダ36a,36bのブレーキオイルは、加減圧油路43a,43b,保持ソレノイドバルブ44a,44b,供給油路42を介してブレーキマスターシリンダ90に戻され、これに応じてシリンダ油圧が減少することにより前輪34a,34bに作用させていた制動力が解除される。前輪用ブレーキアクチュエータ41は、こうした通常時の動作の他、保持ソレノイドバルブ44a,44bをオンとすることによりブレーキホイールシリンダ36a,36bのシリンダ油圧を保持することができる。このとき、減圧ソレノイドバルブ46a,46bをオン(開)とすれば、ブレーキホイールシリンダ36a,36bのブレーキオイルを加減圧油路43a,43b,減圧ソレノイドバルブ46a,46b,減圧油路45を介してリザーバ47に誘導してブレーキホイールシリンダ36a,36bのシリンダ油圧を減圧することができる。なお、シリンダ油圧を減圧する程度は減圧ソレノイドバルブ46a,46bをオン(開)とする時間によって調節することができる。また、オイルポンプ48を駆動することにより、加圧されたブレーキオイルを供給油路42,保持ソレノイドバルブ44a,44b,加減圧油路43a,43bを介してブレーキホイールシリンダ36a,36bに供給してブレーキホイールシリンダ36a,36bのシリンダ油圧を加圧することができる。このとき、保持ソレノイドバルブ44a,44bをオン(閉)とすることにより、シリンダ油圧の加圧を停止することができるから、シリンダ油圧の加圧の程度は、保持ソレノイドバルブ44a,44bをオン(閉)するまでの時間により調節することができる。保持ソレノイドバルブ44a,44bをオン(閉)とすると、前述のシリンダ油圧を保持する状態と同様となるから、減圧ソレノイドバルブ46a,46bをオン(開)することにより減圧することもできる。即ち、オイルポンプ48を駆動し、保持ソレノイドバルブ44a,44bと減圧ソレノイドバルブ46a,46bとをオンオフすることにより、ブレーキホイールシリンダ36a,36bのシリンダ油圧を自由に調節することができるのである。もとより、保持ソレノイドバルブ44a,44bと減圧ソレノイドバルブ46a,46bは独立にオンオフすることができるから、ブレーキホイールシリンダ36a,36bのシリンダ油圧を個別に自由に調節することができる。
こうしたブレーキアクチュエータ40の各バルブ44a,44b,46a,46b,54a,54b,56a,56bやオイルポンプ48,58は、ブレーキECU60により駆動制御されている。ブレーキECU60は、図示しない信号ラインにより、左右前後輪34a〜34dに取り付けられた図示しない車輪速センサからの車輪速や図示しない操舵角センサからの操舵角などの信号を入力して、運転者がブレーキペダル85を踏み込んだときに左右前後輪34a〜34dのいずれかがロックによりスリップするのを防止するアンチロックブレーキシステム機能(ABS)や運転者がアクセルペダル83を踏み込んだときに駆動輪である前輪63a,63bが空転によりスリップするのを防止するトラクションコントロール(TRC),車両が旋回走行しているときに姿勢を保持する姿勢保持制御(VSC)などを行なう。ブレーキECU60は、車両制御用電子制御ユニット70と通信しており、車両制御用電子制御ユニット70からの制御信号によってブレーキアクチュエータ40を駆動制御する。
車両制御用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。車両制御用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,運転席近傍に取り付けられ所定の条件が成立したときにブレーキペダル85を戻してもブレーキを保持する停車保持制御の実行を指示するブレーキホールドスイッチ89からのブレーキホールド信号,ブレーキマスターシリンダ90に取り付けられた圧力センサ92からのブレーキ圧Pbなどが入力ポートを介して入力されている。また、車両制御用電子制御ユニット70は、エンジンECU23やATECU25,ブレーキECU60と各種制御信号やデータのやり取りを行なっている。
次に、こうして構成された実施例の自動車20の動作、特に、運転者がブレーキホールドスイッチ89をオンとして停止したのち発進する際の動作について説明する。図3は車両制御用電子制御ユニット70により実行される停車保持開始制御ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図4は車両制御用電子制御ユニット70により実行される停車保持解除制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。これらのルーチンは、ブレーキホールドスイッチ89がオンとされた以降に繰り返し実行される。以下、停車保持開始制御と停車保持解除制御とを順に説明する。
停車保持開始制御ルーチンが実行されると、車両制御用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルセンサ84からのアクセル開度Accやブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,停車保持実行フラグFstopなど停車保持制御を開始するのに必要なデータを入力する処理を行なう(ステップS100)。ここで、停車保持実行フラグFstopとは、このルーチンの実行により停車保持制御が開始されたか否かを示すフラグであり、このルーチンの実行により停車保持制御が開始されたときに値1が設定され、停車保持制御が開始されたのち後述する停車保持解除制御ルーチンの実行により停車保持制御が解除されたときに値0が設定される。
こうしてデータを入力すると、停車保持実行フラグFstopが値0であるか否かを判定する(ステップS110)。停車保持実行フラグFstopが値0のときには、続いて、アクセル開度Accがアクセルオフを判定するアクセルオフ閾値Aref1未満に至っているか否か(ステップS120)、ブレーキオンであるか否か(ステップS130)、車速Vが値0であるか否か(ステップS140)、を判定する。アクセル開度Accがアクセルオフ閾値Aref1以上のときには運転者によりアクセルペダル83が踏み込まれており、運転者には停車の意思がないため停車保持制御を開始する必要はないと判断し、本ルーチンを終了する。ブレーキオンでないときや車速Vが値0でないときには、運転者には停車の意思がないため停車保持制御を開始する必要はないと判断し、本ルーチンを終了する。一方、アクセル開度Accがアクセルオフ閾値Aref1未満であり、ブレーキオンであり、車速Vが値0であるときには、停車保持実行フラグFstopに値1をセットする(ステップS150)。
ステップS150で停車保持実行フラグFstopに値1をセットしたあと又はステップS110で停車保持実行フラグFstopが値1のときには、ブレーキホイールシリンダ36a〜36dのシリンダ圧を保持し(ステップS160)、本ルーチンを終了する。これにより、その後に運転者がブレーキペダル85を戻してもブレーキが保持されることから、停車状態が保持される。ここで、ブレーキホイールシリンダ36a〜36dの保持は、保持ソレノイドバルブ44a,44b,54a,54bをオン(閉)とすることにより行なうことができる。具体的には、車両制御用電子制御ユニット70からブレーキECU60に制御信号を送信し、ブレーキECU60がこれに基づいて保持ソレノイドバルブ44a,44b,54a,54bをオンとすることにより行なう。
次に、停車保持制御の解除について説明する。図4の停車保持解除制御ルーチンが実行されると、車両制御用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセル開度Accやフェール判定待ちフラグFf,停車保持実行フラグFstopなど停車保持制御を解除するのに必要なデータを入力する(ステップS200)。フェール判定待ちフラグFfについては後述する。続いて、フェール判定待ちフラグFfが値1か否かを判定し(ステップS205)、フェール判定待ちフラグFfが値0のときには、停車保持実行フラグFstopが値1であるか否か(ステップS210)、アクセル開度Accがアクセルオンを判定するアクセルオン閾値Aref2より大きいか否か(ステップS215)、を判定する。ここで、アクセルオン閾値Aref2は、本実施例では、アクセルセンサ84が感度よくアクセル開度Accを検出可能であるとともにアクセルペダル83を踏んでも車両が発進しないことに運転者が違和感を感じないアクセル開度として実験により求めたものである。停車保持実行フラグFstopが値0のときには既に停車保持制御が解除されているため、再度の制御の解除は不要と判断し、本ルーチンを終了する。アクセル開度Accがアクセルオン閾値Aref2以下のときには、運転者による明確なアクセルペダル83の踏み込みがなく、運転者には発進の意思がないと判断し、停車保持制御の解除を行なうべきでないとして本ルーチンを終了する。一方、停車保持実行フラグFstopが値1であり、アクセル開度Accがアクセルオン閾値Aref2より大きいときには、フェール判定待ちフラグFfに値1をセットする(ステップS220)。
ステップS220でフェール判定待ちフラグFfに値1をセットしたあと又はステップS205でフェール判定待ちフラグFfが値1であると判定されたときには、CPU72は、アクセルセンサフェール判定時間が経過したか否かを判定する(ステップS225)。ここで、アクセルセンサフェール判定時間とは、車両制御用電子制御ユニット70のCPU72が図示しないアクセルセンサフェール判定ルーチンを実行することによりアクセルセンサ84の異常を検出するのに要する時間(例えば、数百msecなど)を指す。アクセルセンサ84の異常としては、例えば、アクセルセンサ84の短絡フェールなどが挙げられる。アクセルセンサフェール判定時間が経過していないときには、停車保持制御を解除するか否かを判断することなく本ルーチンを終了し、ステップS225でアクセルセンサフェール判定時間が経過したと判定されるまで本ルーチンを繰り返し実行する。こうしているうちに、ステップS225でアクセルセンサフェール判定時間が経過したと判定されると、フェール判定待ちフラグFfに値0が設定される(ステップS230)。つまり、このフェール判定待ちフラグFfは、ステップS210で停車保持実行フラグFstopが値1で且つステップS215でアクセル開度Accがアクセルオン閾値Aref2より大きいと判定された時点で値1が設定され、フェール判定待ちフラグFfに値1がセットされたあとアクセルセンサフェール判定時間が経過した時点で値0が設定される。
さて、ステップS230でフェール判定待ちフラグFfに値0を設定すると、アクセルセンサフェール判定ルーチンにより得られたフェール判定結果が正常か否かを判定し(ステップS235)、アクセルセンサ84が正常であるときには、保持ソレノイドバルブ44a,44b,54a,54bをオフ(開)としてブレーキホイールシリンダ36a〜36dのシリンダ圧を解除し(ステップS245)、停車保持実行フラグFstopに値0をセットして(ステップS250)、本ルーチンを終了する。これにより、ブレーキが解除され、アクセル開度Accに応じた駆動力により発進することができる。
一方、アクセルセンサ84が異常であるときには、停車保持制御を解除するのを保留し(ステップS240)、本ルーチンを終了する。したがって、ブレーキホイールシリンダ36a〜36dのシリンダ圧は保持されたままとなり、アクセルセンサ84が異常と判定されている間においては停車保持制御を解除しない。
次に、こうした停車保持制御を備えた自動車20の駆動制御について説明する。図5は、車両制御用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは所定時間毎(例えば、数msec毎)に実行される。駆動制御ルーチンが実行されると、車両制御用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルセンサ84からのアクセル開度Accと停車保持実行フラグFstopとを入力し(ステップS300)、停車保持実行フラグFstopの値を判定する(ステップS310)。停車保持実行フラグFstopに値0がセットされているときには通常時駆動力マップを実行用マップに選択し(ステップS320)、停車保持実行フラグFstopに値1がセットされているときには停車保持制時駆動力マップを実行用マップに選択する(ステップS330)。
図6に通常時駆動力マップと停車保持制御時駆動力マップの一例を示す。図示するように、停車保持制御時駆動力マップは通常時駆動力マップに比してアクセル開度Accに対する駆動力が低アクセル開度側で小さく設定されるとともに高アクセル開度側では通常時駆動力マップに次第に接近するようになっている。すなわち、停車保持制御時駆動力マップでは、アクセル開度Accがアクセルオン閾値Aref2までは通常時駆動力マップに比してアクセル開度に対する要求駆動力Td*が閾値Tdrefまで緩やかに上昇し、アクセルオン閾値Aref2を超えるとアクセル開度Accに対する要求駆動力Td*の変化率が次第に小さくなっていくようにして閾値Tdrefから通常時駆動力マップに接近していき、最終的に通常時駆動力マップに一致するように要求駆動力Td*が設定されている。ここで、閾値Tdrefは、通常時駆動力マップにおけるアクセルオン閾値Aref2に対応する要求駆動力Td*よりも小さい値であり、アクセルオン閾値Aref2で停車保持制御が解除され車両に駆動力が付与されたときにショックが発生されにくい値の上限値として実験により求めた値である。つまり、停車保持制御の実行中に発進する際は、停車保持制御の解除時には閾値Tdrefが駆動力として出力されるようにするのである。このように設定された停車保持制御時駆動力マップを用いて要求駆動力Td*を設定することにより、停車保持制御が解除された直後に運転者の予期しない大きな駆動力によって車両が発進してしまうのを抑制する。
さて、ステップS320又はS330で実行用マップを選択すると、入力したアクセル開度Accと選択した実行用マップとに基づいて要求駆動力Td*を設定し(ステップS340)、設定した要求駆動力Td*をエンジンECU23に送信して(ステップS350)、本ルーチンを終了する。要求駆動力Td*を受信したエンジンECU23は、前輪34a,34bに要求駆動力Td*が出力されるようエンジン22を運転制御する。
以上説明した実施例の自動車20によれば、停車保持制御が実行されていないときに運転者によってアクセル操作がなされたときには、アクセル開度Accに対して通常時駆動力マップを用いて要求駆動力Td*を設定する。一方、停車保持制御が実行されているときに運転者によってアクセル操作がなされたときには、アクセル開度Accに対して停車保持制御時駆動力マップを用いて要求駆動力Td*を設定する。したがって、停車保持制御を解除した直後に車両に急に大きな駆動力が付与されることはないため、停車保持制御を解除した直後の車両の挙動を安定したものとすることができ、車両の発進をスムーズに行なうことができる。
また、ブレーキホールドスイッチ89がオンされているときに停車保持制御を開始したりその制御の解除を行なったりするため、運転者の意思に基づいて停車保持制御を実行することができる。
さらに、図4の停車保持解除制御ルーチンにおいて、ステップS250でアクセルセンサフェール判定時間が経過し、ステップS260でアクセルセンサ84が正常と判定されたときに停車保持制御を解除するため、アクセルセンサ84が正常であることが確認される前に停車保持制御が解除されるのを防止することができる。
実施例の自動車20において、停車保持制御の実行中に要求駆動力Td*を設定する際、アクセル開度Accから求めた停車保持制御時駆動力マップ上の要求駆動力Td*を補正するとしてもよい。具体的には、図5の駆動制御ルーチンの代わりに図7のルーチンを用いるとしてもよい。図7において、図5と同じ処理については図5と同じステップ番号を付してその説明を省略する。図7のルーチンが開始されると、車両制御用電子制御ユニット70のCPU72は、ステップS300及びS310の処理を実行し、ステップS310で停車保持実行フラグFstopが値0のときには、通常時駆動力マップを実行用マップに選択し(ステップS320)、アクセル開度Accに対する要求駆動力Td*を設定し(ステップS410)、設定した要求駆動力Td*をエンジンECU23に送信して(ステップS350)、本ルーチンを終了する。一方、停車保持実行フラグFstopが値1のときには、停車保持制御時駆動力マップを実行用マップに選択し(ステップS330)、アクセル開度Accに対する要求駆動力Td*を設定し(ステップS420)、設定した要求駆動力Td*を補正して再設定し(ステップS430)、この要求駆動力Td*をエンジンECU23に送信して(ステップS350)、本ルーチンを終了する。要求駆動力Td*の補正は下記式(1)を用いて行なう。すなわち、今回入力したアクセル開度Accに対応する通常時駆動力マップ上の要求駆動力と停車保持制御時駆動力マップ上の要求駆動力との差分ΔTdを求め、停車保持制御を解除したあと停車保持制御時駆動力マップを通常時駆動力マップに一致させるまでの所要時間taと停車保持制御を解除したあとの経過時間tbとの比(=tb/ta)を差分ΔTdに乗じた値を補正値ΔTd*とする。なお、所要時間taは、予めROM74に記憶しておいたものを用いる。その後、ステップS420で設定した要求駆動力Td*にこの補正値ΔTd*を付加して要求駆動力Td*を再設定する。これにより、停車保持制御を解除した後の駆動力を滑らかに通常時駆動力マップに近づけることができる。その結果、停車保持制御の解除後における車両の安定な挙動を保持しつつアクセル開度Accが大きくなったときには運転者の要求に叶う駆動力を迅速に出力することができる。
Td*=(tb/ta)・ΔTd+Td* ・・・(1)
実施例の自動車20では、停車保持制御時駆動力マップとして、図6に示すように、アクセル開度Accがアクセルオン閾値Aref2まではアクセル開度に対する要求駆動力Td*が閾値Tdrefまで連続的に上昇するようにしたが、図6の代わりに図8のマップを用いるとしてもよい。すなわち、アクセル開度Accがアクセルオン閾値Aref2まではアクセル開度Accに対する要求駆動力Td*がアクセル開度Accから所定量Acc1を差し引いた値に対応する通常時駆動力マップ上の要求駆動力になるようにするとしてもよい。この場合にも上述と同様の効果が得られる。あるいは、アクセル開度Accがアクセルオン閾値Aref2までアクセル開度に対する要求駆動力Td*が閾値Tdrefまで段階的に上昇するよう要求駆動力Td*を設定するとしてもよい。
実施例の自動車20では、停車保持制御時駆動力マップとして、図6に示すように、アクセル開度Accがアクセルオン閾値Aref2を超えたあとはアクセル開度Accに対する要求駆動力Td*の変化率が次第に小さくなっていき、最終的に通常時駆動力マップに一致するように要求駆動力Td*を設定したが、最終的に要求駆動力Td*が通常時駆動力マップに一致すれば特にこれに限定されない。例えば、図6の代わりに図9のマップを用いるとしてもよい。
実施例の自動車20では、停車保持制御を開始する条件として、アクセル開度Accがアクセルオフ閾値Aref1未満となる条件の他に、車速Vが値0である条件やブレーキオンである条件が含まれるものとしたが、これら以外の条件を更に含むものとしてもよいし、車速Vが値0である条件やブレーキオンの条件の一方を含まないものとしても構わない。
実施例の自動車20では、図4の停車保持解除制御ルーチンにおいて、ステップS225でアクセルセンサフェール判定時間が経過するのを待ったあとステップS230でフェール判定結果が正常のときに停車保持制御を解除したが、アクセルセンサフェール判定時間の経過の有無やフェール判定結果に拘わらずステップS215で肯定判定がなされたあと直ちに停車保持制御を解除するとしてもよい。
実施例の自動車20では、ブレーキホールドスイッチ89がオンされているときに停車保持制御を開始したりその制御の解除を行なうものとしたが、ブレーキホールドスイッチ89のオンオフに拘わらず、停車保持制御を開始したりその制御の解除を行なうものとしても差し支えない。
実施例の自動車20では、エンジン22からの動力をオートマチックトランスミッション24で変速して前輪34a,34bに出力する前輪駆動の自動車として説明したが、左右前後輪34a〜34dのブレーキホイールシリンダ36a〜36dのシリンダ圧を保持できるものであれば、後輪駆動の自動車に適用するものとしてもよい。また、こうしたエンジン22からの動力により走行する自動車だけでなく、モータからの動力により走行する電気自動車やエンジンとモータとを搭載するハイブリッド自動車に適用するものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例としての自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ブレーキアクチュエータ40の構成の一例を示す構成図である。 車両制御用電子制御ユニット70により実行される停車保持開始制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 車両制御用電子制御ユニット70により実行される停車保持解除制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 車両制御用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 通常時駆動力マップと停車保持制御時駆動力マップとの一例を示す説明図である。 他の駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 他の停車保持制御時駆動力マップの一例を示す説明図である。 他の停車保持制御時駆動力マップの一例を示す説明図である。
符号の説明
20 自動車、22 エンジン、23 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24 オートマチックトランスミッション、25 オートマチックトランスミッション用電子制御ユニット(ATECU)、32 デファレンシャルギヤ、34a〜34d 左右前後輪、36a〜36d ブレーキホイールシリンダ、40 ブレーキアクチュエータ、41 前輪用ブレーキアクチュエータ、42,52 供給油路、43a,43b,53a,53b 加減圧油路、44a,44b,54a,54b 保持ソレノイドバルブ、45,55 減圧油路、46a,46b,56a,56b 減圧ソレノイドバルブ、47,57 リザーバ、48,58 オイルポンプ、49a,49b,59a,59b 逆流防止弁、51 後輪用ブレーキアクチュエータ、60 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、70 車両制御用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 ブレーキホールドスイッチ、90 ブレーキマスターシリンダ、92 圧力センサ。

Claims (7)

  1. 動力源からの動力を駆動軸に出力可能な自動車であって、
    運転者のブレーキ操作に基づいて車両に制動力を付与すると共に運転者のブレーキ操作に拘わらず車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、
    運転者のアクセル操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、
    車両が停止した状態で所定の停車保持開始条件が成立したときに運転者のブレーキ操作に拘わらず制動力が付与されて停車状態が保持されるよう前記制動力付与手段を制御する停車保持制御を実行し、該停車保持制御を実行している最中に前記アクセル操作量検出手段により検出されたアクセル操作量がアクセルオン閾値以上となる条件を一つとして含む所定の停車保持解除条件が成立したときに該停車保持制御が解除されるよう前記制動力付与手段を制御する停車保持制御手段と、
    前記停車保持制御が実行されていないときに運転者によってアクセル操作がなされたときには前記アクセル操作量検出手段により検出されたアクセル操作量に対して第1の関係をもって車両に要求される要求駆動力を設定し、前記停車保持制御が実行されている最中に運転者によってアクセル操作がなされたときには前記停車保持制御の解除時に前記第1の関係に比して要求駆動力が小さくなっているとともに該停車保持制御の解除後に要求駆動力が前記第1の関係に接近する傾向を示すという第2の関係をもって前記要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記駆動力設定手段により設定された要求駆動力が前記車両に付与されるよう前記動力源を制御する駆動制御手段と、
    を備える自動車。
  2. 前記要求駆動力設定手段は、前記第2の関係をもって前記要求駆動力を設定するにあたり、前記停車保持制御を解除するまでは前記第1の関係よりも緩やかに上昇するよう前記要求駆動力を設定する、
    請求項1に記載の自動車。
  3. 前記要求駆動力設定手段は、前記第2の関係をもって前記要求駆動力を設定するにあたり、前記停車保持制御を解除するまでは前記アクセル操作量から所定量を差し引いた値に対応する前記第1の関係上の要求駆動力になるよう前記要求駆動力を設定する、
    請求項1に記載の自動車。
  4. 前記要求駆動力設定手段は、前記第2の関係をもって前記要求駆動力を設定するにあたり、前記アクセル操作量に対応する前記第2の関係上の要求駆動力に前記停車保持制御を解除してからの経過時間に応じた補正量を付加した値になるよう前記要求駆動力を設定する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の自動車。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の自動車であって、
    前記アクセル操作量検出手段に異常があるか否かを判定する異常判定手段、
    を備え、
    前記停車保持制御手段は、前記異常判定手段によって前記アクセル操作量検出手段に異常がないと判定された場合には前記所定の停車保持制御解除条件が成立したときに前記停車保持制御を解除し、前記異常判定手段によって前記アクセル操作量検出手段に異常があると判定された場合又は前記異常判定手段で未だ判定がなされていない場合には前記所定の停車保持制御解除条件が成立しても前記停車保持制御の解除を保留する、
    自動車。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の自動車であって、
    運転者の操作に基づいて前記停車保持制御の実行を指示する制御実行指示手段、
    を備え、
    前記停車保持制御手段は、前記制御実行指示手段により前記停車保持制御の実行の指示がなされている状態で前記所定の停車保持開始条件が成立したときに前記停車保持制御を実行する手段である、
    自動車。
  7. 運転者のブレーキ操作に基づいて車両に制動力を付与すると共に運転者のブレーキ操作に拘わらず車両に制動力を付与可能な制動力付与手段と、運転者のアクセル操作量を検出するアクセル操作量検出手段とを備え、動力源からの動力を駆動軸に出力可能な自動車の制御方法であって、
    (a)車両の停車時に運転者のブレーキ操作に拘わらず制動力が付与されて停車状態が保持されるよう前記制動力付与手段を制御する停車保持制御が実行されていないときに運転者によってアクセル操作がなされたときには前記アクセル操作量検出手段により検出されたアクセル操作量に対して第1の関係をもって車両に要求される要求駆動力を設定し、前記停車保持制御が実行されている最中に運転者によってアクセル操作がなされたときには前記停車保持制御の解除時に前記第1の関係に比して要求駆動力が小さくなっているとともに該停車保持制御の解除後に要求駆動力が前記第1の関係に接近する傾向を示すという第2の関係をもって前記要求駆動力を設定するステップと、
    (b)前記ステップ(a)により設定された要求駆動力が前記車両に付与されるよう前記動力源を制御するステップと、
    を含む自動車の制御方法。
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