JP2789264B2 - 静電荷像現像用負極性トナー - Google Patents
静電荷像現像用負極性トナーInfo
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Description
などにおいて電気的潜像を現像するための負帯電性トナ
ーに関する。
現像用トナーは、その性質上、流動性を持たせる必要が
あり、そのために1種或は2種以上の流動化剤をトナー
表面に付着させており、かかるトナーは鉄粉或はフェラ
イトキャリアとの組合せによって現像に必要とされる最
適な帯電量を保持するようにして現像される。
化剤としてはシリカ、酸化チタン、等の微粉体がある。
シリカを使用した場合、トナーの流動性は向上するが耐
久(長期の反復使用)時に帯電量が上昇し画像濃度の低
下を招くことがしばしばある。又、現像剤の湿度依存性
が悪化し、特に低湿環境下での帯電量の著しい上昇によ
る画像濃度の低下が生じる。一方酸化チタンを使用した
場合には低湿環境下での帯電量の上昇は抑えられるが、
多湿環境下での帯電量の低下による地カブリの増加やト
ナー飛散が生じる等の問題がある。
像濃度の低下を防止し、環境条件に影響されずに、画像
濃度の低下や地カブリの増加がなく、多数枚の複写物が
得られる静電荷像現像用負極性トナーを提供することを
目的とする。
み、鋭意研究を重ねた結果なされたもので、BET法に
よる比表面積が75〜250m2/gで、かつCO2ガ
スの単位面積当りの吸着個数が4.0個/nm2以下で
ある特定の処理剤で表面処理した酸化アルミニウム微粉
末を0.05〜5.0重量%表面に付着させることを特
徴とする静電荷像現像用負極性トナーであり、この表面
処理剤としてジメチルシリコーン、メチルトリメトキシ
シラン、(3−アミノプロピル)トリメトキシシラン、
(3−アミノプロピル)トリエトキシシランのいずれか
単独又は前記のジメチルシリコーン、メチルトリメトキ
シシラン、(3−アミノプロピル)トリメトキシシラ
ン、(3−アミノプロピル)トリエトキシシランの何れ
かとC 8 F 17 SO 2 NC 2 H 5 (CH 2 ) 3 Si(C
H 3 O) 3 とを併用したものから選択されたものとした
ことに特徴がある。
な活性を低下させるために種々の疎水化処理がなされて
いるが、疎水性シリカはそれ自体の持ち得る電荷が高い
ために撮像時又は耐印字に現像剤の帯電量が上昇する短
所がある。これに比べ酸化アルミニウムはそれ自体の持
ち得る電荷が低い為、トナーの表面に付着させた場合で
もトナー帯電量の変化が少ないという長所がある。さら
にその表面が化学的に不活性であれば、耐湿度特性は向
上し、現像剤のおかれる雰囲気の影響は少なくなる。す
なわち、単位面積当りのCO2ガス吸着量が少なけれ
ば、その表面は化学的に不活性に近ずき、環境条件に影
響されずに良好な画像特性が得られる。
酸化アルミニウム微粉末では所望の流動性は得られず流
動化剤としての本来の役目を果たさない。又比表面積が
250m2/gを超えるとトナーへの付着が不十分とな
り、耐久時に現像剤中に蓄積され画像濃度の低下や、地
カブリの増加を招く。
4.0個/nm2を超えて大きいと、酸化アルミニウム
の表面の活性が増し耐湿度特性が急激に低下する。従っ
て、本発明ではCO2ガスの単位面積当りの吸着個数を
4.0個/nm2以下とした。
あるいはCO2ガス吸着個数を測定する方法としては、
市販の高精度自動ガス吸着装置(日本ベル社製,商品名
BELSORP28)等を使用して測定する。この場
合、比表面積はBET法によるものであり、吸着ガスと
しては不活性ガスであるN2ガスを用いるものである。
具体的には酸化アルミニウム微粉末の表面に単分子層を
形成するのに必要な吸着量Vm(cc/g)を測定し、
次式において比表面積S(m2/g)を求めることがで
きる。 S=4.35×Vm(m2/g) 又、CO2ガス吸着個数はCO2ガスの吸着量を測定
し、次式により求めることができる。 本発明においては、カップリング処理剤で表面処理され
た酸化アルミニウム微粉末を使用することがトナーの耐
環境性を向上させるために好ましい。カップリング処理
剤としては、ジメチルシリコーン、メチルトリメトキシ
シラン、(3−アミノプロピル)トリメトキシシラン、
(3−アミノプロピル)トリエトキシシランが挙げら
れ、さらにこれらのジメチルシリコーン、メチルトリメ
トキシシラン、(3−アミノプロピル)トリメトキシシ
ラン、(3−アミノプロピル)トリエトキシシランのい
ずれかとC8F17SO2NC2H5(CH2)3Si
(CH3O)3を併用したものが挙げられる。
御剤、着色剤及び必要に応じてその他の添加物を所望の
範囲に混合して、溶融混練した後、冷却、固化後粉砕分
級して得られる。
の結着樹脂として使用されるものが使用可能であり、例
えばスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、スチ
レン−アクリル酸エステル共重合樹脂、塩化ビニル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂などが挙げられ
る。また、着色剤としては、一般にトナー用の着色剤と
して使用されているものが使用可能であり、例えばカー
ボンブラック、モノアゾ系赤色顔料、ジスアゾ系黄色顔
料、キナクドリン系マゼンタ顔料、アントラキノン系染
料などが挙げられる。
を与えるモノアゾ系染料の金属錯塩、電子受容性の有機
錯体、酸基過剰のポリエステル等を挙げることが出来
る。
ては、例えばポリスチレンやポリアクリル系の樹脂粉、
シリカ、酸化チタン、導電性チタン、亜鉛などの粉体、
高級脂肪酸の金属塩などの潤滑剤等が挙げられる。
ウム微粉末を付着させる手段としては、かい型攪拌機、
タービン型攪拌機、ヘンシェルミキサー等の一般的攪拌
機が挙げられる。
ル、奈良機械製作所製のハイブリタイザー等の表面改質
機も適用することができる。
させる酸化アルミニウム微粉末の量は、トナーに対し
0.05〜5.0重量%である。0.05重量%未満で
は流動性の向上が見られず、5.0重量%より多い場合
はトナー粒子とキャリア粒子との摩擦帯電性に影響し、
不具合が生じる。本発明の静電荷像現像用負極性トナー
を用いて現像する場合は、鉄粉キャリアやフェライトキ
ャリア等と混合して二成分現像剤として使用する。この
場合現像剤の寿命を長期間維持するため、シリコンコー
トフェライトキャリアが好ましく、高画質を得るため
に、シリコンコートフェライトキャリアのキャリア電流
値は0.2〜2.0μAが好ましい。
これに基づくトナーの特性評価について述べる。
る。 50容量%………………………10.6μm 平均粒子径………………………11.1μm 平均粒子径20μm以上………0% Pop 5μm以下 6.5容量% Pop 50% 9.2μm
m2/gでCO2ガスの吸着個数が3.27個/nm2
であるジメチルシリコーン及びC8F17SO2NC2
H5(CH2)3Si(CH3O)3で表面処理された
酸化アルミニウム微粉末2g(0.2重量%)を混合
後、10リットル容量のヘンシェルミキサーによって、
回転数3000rpm、2分間攪拌の条件で付着させ
た。このトナーをキャリア電流値0.5μAのシリコン
コートフェライトキャリアとの組合せにより現像剤を作
成し上記の各環境条件においてライフ試験を行なった。
2m2/gでCO2ガスの吸着個数が2.65個/nm
2であるメチルトリメトキシシランで表面処理された酸
化アルミニウム微粉末2g(0.2重量%)を混合後、
10リットル容量のヘンシェルミキサーによって、回転
数3000rpm、2分間攪拌の条件で付着させた。こ
のトナーをキャリア電流値0.5μAのシリコンコート
フェライトキャリアとの組合せにより現像剤を作成し上
記の各環境条件においてライフ試験を行なった。
8m2/gでCO2ガスの吸着個数が3.88個/nm
2である(3−アミノプロピル)トリメトキシシランで
表面処理された酸化アルミニウム微粉末2g(0.2重
量%)を混合後、10リットル容量のヘンシェルミキサ
ーによって、回転数3000rpm、2分間攪拌の条件
で付着させた。このトナーをキャリア電流値0.5μA
のシリコンコートフェライトキャリアとの組合せにより
現像剤を作成し上記の各環境条件においてライフ試験を
行なった。
3に示すとおりである。
8m2/gでCO2ガスの吸着個数が5.10個/nm
2である酸化アルミニウム微粉末2g(0.2重量%)
を混合後、10リットル容量のヘンシェルミキサーによ
って、回転数3000rpm、2分間攪拌の条件で付着
させた。このトナーをキャリア電流値0.5μAのシリ
コンコートフェライトキャリアとの組合せにより現像剤
を作成し上記の各環境条件においてライフ試験を行なっ
た。
5m2/gでCO2ガスの吸着個数が5.42個/nm
2である酸化アルミニウム微粉末2g(0.2重量%)
を混合後、10リットル容量のヘンシェルミキサーによ
って、回転数3000rpm、2分間攪拌の条件で付着
させた。このトナーをキャリア電流値0.5μAのシリ
コンコートフェライトキャリアとの組合せにより現像剤
を作成し上記の各環境条件においてライフ試験を行なっ
た。
m2/gでCO2ガスの吸着個数が3.20個/nm2
である酸化アルミニウム微粉末2g(0.2重量%)を
混合後、10リットル容量のヘンシェルミキサーによっ
て、回転数3000rpm、2分間攪拌の条件で付着さ
せた。このトナーをキャリア電流値0.5μAのシリコ
ンコートフェライトキャリアとの組合せにより現像剤を
作成し上記の各環境条件においてライフ試験を行なっ
た。
6m2/gでCO2ガスの吸着個数が3.11個/nm
2である酸化アルミニウム微粉末2g(0.2重量%)
を混合後、10リットル容量のヘンシェルミキサーによ
って、回転数3000rpm、2分間攪拌の条件で付着
させた。このトナーをキャリア電流値0.5μAのシリ
コンコートフェライトキャリアとの組合せにより現像剤
を作成し上記の各環境条件においてライフ試験を行なっ
た。
Hの条件下でのライフ試験結果をそれぞれ表4、表5、
表6に示す。これらの比較例によるものは3万枚の複写
テストで地カブリの増大や、画像濃度の低下を起こして
いる。これに対し本発明の実施例によるものはすべての
特性が優れたものであった。なお表中Iniは初期、K
は1000枚コピーを示す。
単位面積当りの吸着個数を制御した酸化アルミニウム微
粉末をトナー表面に付着することにより、低温低湿から
高温高湿に至る条件下で摩擦帯電量があまり変化せず、
鮮明な画像濃度および地カブリの無い良好な画像が得ら
れるという効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】 BET法による比表面積が75〜250
m2/gで、かつCO2ガスの単位面積当りの吸着個数
が4.0個/nm2以下であるジメチルシリコーン、メ
チルトリメトキシシラン、(3−アミノプロピル)トリ
メトキシシラン、(3−アミノプロピル)トリエトキシ
シランのいずれか単独又は前記のジメチルシリコーン、
メチルトリメトキシシラン、(3−アミノプロピル)ト
リメトキシシラン、(3−アミノプロピル)トリエトキ
シシランの何れかとC 8 F 17 SO 2 NC 2 H 5 (CH
2 ) 3 Si(CH 3 O) 3 とを併用したものから選択さ
れたものにより、表面処理された酸化アルミニウム微粉
末を0.05〜5.0重量%表面に付着させることを特
徴とする静電荷像現像用負極性トナー。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3108175A JP2789264B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 静電荷像現像用負極性トナー |
US07/868,231 US5334472A (en) | 1991-04-15 | 1992-04-14 | Toner for developing static charge images |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3108175A JP2789264B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 静電荷像現像用負極性トナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04316056A JPH04316056A (ja) | 1992-11-06 |
JP2789264B2 true JP2789264B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=14477893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3108175A Expired - Lifetime JP2789264B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 静電荷像現像用負極性トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2789264B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10877386B2 (en) | 2018-08-14 | 2020-12-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner |
US10852652B2 (en) | 2018-08-14 | 2020-12-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58185405A (ja) * | 1982-04-26 | 1983-10-29 | Nippon Aerojiru Kk | 表面改質金属酸化物微粉末 |
JPS62129860A (ja) * | 1985-11-30 | 1987-06-12 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 静電像現像用正帯電性現像剤 |
JP2579198B2 (ja) * | 1988-10-18 | 1997-02-05 | キヤノン株式会社 | 静電荷現像用現像剤 |
-
1991
- 1991-04-15 JP JP3108175A patent/JP2789264B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04316056A (ja) | 1992-11-06 |
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