JP2789152B2 - 紋織物の染色方法 - Google Patents

紋織物の染色方法

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JP2789152B2 JP4354108A JP35410892A JP2789152B2 JP 2789152 B2 JP2789152 B2 JP 2789152B2 JP 4354108 A JP4354108 A JP 4354108A JP 35410892 A JP35410892 A JP 35410892A JP 2789152 B2 JP2789152 B2 JP 2789152B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紋柄を浮織にした紋織
物の染色方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に織物の染色方法として、生
地を染料液中に浸して染色する浸染、生地にロウで模様
を描いて染料を刷毛等で引き染めるロウ染め、生地を糸
でくくって種々の模様を染め出す絞り染、或いは型紙や
手描き友禅染等が知られている。
【0003】ところで、生地に模様(紋柄)を浮織(ふ
くれ織)にした紋織物の染色方法の1つとして、手描き
友禅がある。この染色方法は、生地の紋柄を図案紙(絵
摺り紙)に基づいて、全て手描きで染め上げるものであ
り、この方法によれば豪華な芸術的価値のある稀少な一
品作品が得られる。しかるに、この手描き友禅による
と、1つの反物を染め上げるまでに数ケ月、或いは1年
以上もかかってしまうので、生産性が悪いと共に、きわ
めて高価になる問題を有している。
【0004】紋織物の他の染色方法として、型紙を使用
して染色する方法がある。この染色方法は、生地の紋柄
(地模様)の図案紙(絵摺り紙)に基づき、図案紙の紋
柄の中から選択した模様等に合わせ型紙原紙を彫って作
成した型紙を必要枚数用意し、この型紙を使用して型紙
友禅のように染色するものである。この方法によれば、
手描き友禅に比べ染上げ時間は一応短縮することができ
る。
【0005】しかしながら、紋柄が生地の全面に亘って
連続模様状に施されている場合、この生地を型紙友禅の
ように型紙を使用して、紋柄どうりに正確に染め上げる
のは、きわめて難作業であり、これは、本発明者が先に
開発した特公昭64−511号公報に記載のように、、
織物生地を精錬処理する前に染色する特殊な染色技術に
よって初めて可能になったものであるが、この方法によ
っても、染色後、生地を精錬処理する際に染色が薄くな
る問題を有している。また、この染色方法は多数の型紙
を作る必要があるため、型紙の作成に手間が掛かると共
に、型紙では、ボカシや濃淡を出すことができない等の
問題も有している。
【0006】従来の紋織物の染色方法は、上述したよう
に、従来法は、いずれも生地の表面側に染色を施して行
われ、これが当業界では常識となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、紋織物の染色方法における我が国
の伝統的常識を打ち破り、新規斬新的な紋織物の染色方
法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、紋柄を浮織にした紋織物の染色方法であ
って、精錬、漂白処理した織物生地の裏面側から所望色
の染料で染色を施し、上記染料を織物生地の表面まで浸
透させないようにして織物生地の裏面全体を単色に染め
上げて、紋柄を浮き立たせるようにしたことを特徴とす
るものである。
【0009】
【作用】本発明は生地の表面まで染料を浸透させないよ
うにして染色するもので、紋織物は、生地の無地の部分
は薄く、紋柄の部分は生地の表面に高低の段差を形成し
て盛り上がり、肉厚になっているため、この生地に対し
て、裏面から均一に染めると、生地の表面側は必然的に
濃淡の差が生じて染まることになる。つまり、生地の肉
薄の部分は濃く染まると共に肉厚になるにしたがって、
次第に淡くなり、白色に近づいて染まる。そのため、紋
柄が生地の表面にくっきり浮き上がって見えるようにな
る。また、濃淡により、ボカシ模様も表現されることに
なる。この染色方法により染め上げた生地は、使用する
染料の色により、それぞれ独自のもち味を発揮するが、
たとえば黒色の染料で染色すると、無地の部分は銀色に
輝いて染まるので、光沢をもつ銀色地に紋柄が浮き立っ
て見えるので、雅びやかな反物作品が得られる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の1実施例につ
き説明する。図1は、この実施例方法により染色してい
る状態を示す概略側面図、図2は同上方法により染色す
る織物生地の一部を示す平面図、図3は同上方法による
織物生地の染色状態を示す説明図である。
【0011】上記図1〜図3において、1は所望の模様
や図柄等の紋柄2を浮織3(ふくれ織)にして織り上げ
た織物生地で、実施例では、紋柄2を生地1の全面に亘
り連続模様状に織り上げてある。この生地1を染色する
もので、生地1は織成後、あらかじめ精錬、漂白処理し
て乾燥しておく。
【0012】4は捺染機を示し、実施例の捺染機4は金
属製の捺染ロール5と、このロール5と相対して設けた
ゴム製の押えロール6を有している。7は捺染ロール5
側に設けた染料タンク、8は捕集用の受け皿で、タンク
7内に染色に使用する所望色の染料9を入れる。
【0013】本発明は、染料9を生地1の表面まで浸透
させないようにして染色するもので、使用する染料9と
しては、たとえば糊を混入した染料や樹脂染料などが挙
げられる。また、難浸透性の樹脂染料等を使用する場合
には、必要に応じて染料に浸透剤を適量混入する。
【0014】そこで、上記生地1の裏面1aにアンダ1
0(すて布)を添装し、この生地1を裏面側を捺染ロー
ル5側に向け、設定速度で回転する両ロール5,6間に
挿入して通過させて染色する。これにより、生地1は、
生地1の表面1bまで染料9を浸透させないで、裏面1
a全体が染料9の色で均一かつ単色に染色される(図3
参照)。次いで、上記染色した生地1からアンダ10を
剥離し、或いは、上記染色した生地1を蒸熱処理した
り、必要に応じて水洗いした後、アンダ10を剥離して
製品を得る。
【0015】なお、所望に応じ、上記工程により生地1
を染色した後、この生地の紋柄2の所望部位を手描き等
によって任意の色で着色を施しても良い。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は生地の裏
面側から染料で染色を施して生地の裏面全体を単色に染
め上げるものであるから生産性は向上し、かつ、濃淡及
びボカシ模様を正確に出し、紋柄を生地の表面に浮き立
たせて染色することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により染色している状態を示す概略
側面図である。
【図2】同上方法により染色する織物生地の一部を示す
正面図である。
【図3】同上方法による織物生地の染色状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 織物生地 2 紋柄 3 浮織 9 染料

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紋柄を浮織にした紋織物の染色方法にお
    いて、精錬、漂白処理した織物生地の裏面側から所望色
    の染料で染色を施し、上記染料を織物生地の表面まで浸
    透させないようにして織物生地の裏面全体を単色に染め
    上げて、紋柄を浮き立たせるようにしたことを特徴とす
    る紋織物の染色方法。
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