JP2788446B2 - 電気接点等の押釦装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、上面に複数の隔置された接点を有する計器
パネルに使用する型式の電気機械的スイッチに関する。 特に、本発明は、押釦の軸方向運動によってばねおよ
び小さいシリンダ状部材を制御する上述の種類のスイッ
チに関し、該シリンダ状部材は、移動することにより隔
置された接点との接触を実現する。 従来の技術 幾つかの解決方法は、本発明の扱う型式のスイッチが
使用される技術分野において提案され実現されたが、所
望の用途に対して充分に信頼性があるが、それを使用す
るのを困難にする一連の欠点を生じる。 特に、JAY−ELプロダクト社の押釦装置MARK 21は、
使用者の側での触感の知覚の欠如によって特徴づけられ
る。 該欠点は、合成材料の球を使用して実現されるシンボ
リック ディスプレイ社の装置によって克服された。該
型式の解決方法は、頻繁な破損の傾向を示し、従って、
信頼性があると見做し得ない。 採用される他の種類の解決方法は、接点の非常に小さ
い面積に該接点で直接に実現されるプリント回路の押圧
を行う接点を使用し、従って、接触個所の非常に大きい
劣化を生じる。更に、該解決方法の場合には、触感の知
覚は、完全に欠いている。 該技術分野で公知の最も進んだ装置の１つ（コリー製
造会社（KORRY Manufacturing Company）の米国特許第
4,088,855号）は、環状ばねを使用し、該ばねは、釦の
圧力の下で軸方向および横方向へ移動することによって
接触を実現する。この様にして、使用者は、釦を押す触
感の知覚を有するが、ばねの破断の場合の装置の故障の
危険は、完全には排除されず、その上、一層広い面積で
はあるものの、該ばねは、プリント回路に直接に接触す
るため、該回路を摩耗する傾向があり、従って、装置の
故障の危険を増大する。 発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、これ等の欠点およびその他の欠点を
排除することを意図し、幾つかの構成要素から成る接触
機構により該接触機構の構成要素の１つの破損の場合に
も安全な使用を可能にし、その上、好ましき実施例にお
いては、押圧の際に傾く押釦のはっきりした触感の知覚
を操作者に供給する。更に、接触機構の構成要素と計器
パネルのプリント回路との間に間挿される、接点を構成
する導電性材料の弾性リード部材の存在のため、配線も
有利に該プリント回路から排除され、その結果、安全係
数を増大する。 本発明の別の目的は、その接触部材が自動清掃される
スイッチを提供することである。 本発明の別の目的は、１つまたはそれ以上の回路に公
平に接触を実現可能な押釦を装置するスイッチを提供す
ることである。 本発明の別の目的は、その種々な種類の実施例におい
て、単一接点または多重投入接点、２つまたは４つの独
立の接点、または相互に独立の２つの接点を公平に閉鎖
可能である接点を有するスイッチを提供することであ
る。 従って、該特徴は、各装置の非常に高い効率と、非常
に高い安全係数とを必要とする航空計器を含む種々な異
なる計器のために使用するのに好適である。 課題を解決するための手段 後に説明する本発明の実施例の１つに用いられている
符号を参考のために付記して記述すると、本発明は、上
面に複数の隔置された接点９を有する計器パネルに使用
する型式の電気機械的スイッチであって、 複数の前記接点９に近接して前記パネルに固定された
第１のハウジング２と、 これら接点９の方向に、前記第１のハウジング２の下
方端部から外方に延びている段部７と、 前記第１のハウジング２を取り囲み且つ前記段部７に
対向して隔置した関係で、該段部７との間に空間を画成
する下方端部を有する、環状の第２のハウジング１と、 前記空間内における第１の位置6aと、前記接点の少な
くとも２つを電気的に接続する第２の位置6bとをとり得
る第１の導電性シリンダ状部材６と、 前記第１の導電性シリンダ状部材６と平行に配置され
且つ前記空間内における第１の位置6aと、前記接点のう
ちの少なくとも他の２つを電気的に接続する第２の位置
6bとをとり得る第２の導電性シリンダ状部材６と、 前記第１及び第２の導電性シリンダ状部材6,6を前記
空間からそれらの前記第２の位置6b,6bまで移動させる
第１の手段５と、 前記第１及び第２の導電性シリンダ状部材6,6を、そ
れぞれ、それらの前記第１の位置6a,6aへ向けて押圧し
ているばね装置10,10とを有することを特徴とする。 本発明の実施例によれば、前記第１及び第２の導電性
シリンダ状部材6,6は互いに他に対して平行である。 また、前記ばね装置は、前記第１及び第２の導電性シ
リンダ状部材6,6のそれぞれの端部どうしを連結するコ
イルばね10,10である。 また、前記第２のハウジング１の上方端部に透明カバ
ー３が固定され、照明装置が前記第１のハウジング２に
よって前記パネルに固定されている。 また、前記の隔置された接点は、前記第１及び第２の
シリンダ状部材6,6に近接したところで上方に折り曲が
った端部を有する薄いリード部材９である。 また、前記第１及び第２のシリンダ状部材17,17は隔
置された導電性領域26,26と、これら導電性領域の間の
絶縁手段27とを有する。 好ましくは、該絶縁手段は、変形不能な絶縁用樹脂で
形成される。 本発明は、その特定の実施例に関し添付図面を参照し
て下記の説明される。 実施例 特に、第１図の符号１は、第１のハウジングを構成す
る固定体部２の外側の軸方向へ可動な、環状の第２のハ
ウジングを構成する体部を示す。符号３は、光の透明カ
バーで形成され本発明のスイッチの上部である閉鎖部材
を示し、部材３は、４で示す固定装置を介して本発明の
スイッチの上に組立てられるのに好適である。 部材３に圧力を加えることにより、体部１は、軸方向
へ移動され、第１の手段を構成する、体部１と下方端部
の打撃領域５が、6aで示す様な最初の休止位置（第１の
位置）から最終位置（第２の位置）6bまで導電性材料か
ら成る２つの小さいシリンダ状部材６の、第１図で見
て、縦方向の変位を生じさせ、このとき、該小さいシリ
ンダ状部材６は、部材２の下方端部から外方に延びてい
る段部７を通った後、外小さいシリンダ状部材６と計器
パネルのプリント回路８との間の位置に設けられる、接
点を構成する薄い弾性リード部材９（第２図に示す）に
よってプリント回路８との電気的接触を実現する。この
弾性リード部材９は、第２図に示されているように、上
方に折り曲がった端部を有している。部材３の圧力が解
放されると、第３図に示す様に小さいシリンダ状部材６
の各々の端部11どうしに結合されているコイルばね10
は、直ちに、単に弾性復帰力の結果として休止位置6aに
小さいシリンダ状部材６を戻すことによって最初の状態
にスイッチを再設定する。なお、第１図及び第２図に図
示されているように、照明装置が体部２によってプリン
ト回路８に固定されている。 第４図の実施例において、摺動可能な体部12は、固定
体部13に対して軸方向へ移動する。透明カバーから成り
固定装置15によって該体部12に組立てられる閉鎖部材14
は、該体部12の上部に設けられる。 摺動可能な体部12は、好適な形状の環状打撃領域（第
１の手段）16を下部に与える。正に、該環状打撃領域
は、小さいシリンダ状部材17との干渉領域に相当する個
所に、傾斜付き端部を有する突出す部分18を備える。 固定体部13の段部19の傾斜と、突出す部分18との協働
により、押圧作用が閉鎖部材14に加えられるとき、段部
19上に休止していた小さいシリンダ状部材17は、位置17
aに到るまで回動されて押し出されるとともに、次に、
位置17bに到るまでの並進を生じさせられる。 小さいシリンダ状部材17の該運動は、自動清掃を行
い、従って、この実施例のスイッチは、一層高い信頼性
と、作用の保証とを与えられる。 粒子の塵埃でも、小さいシリンダ状部材17とプリント
回路20との間の接触の劣った信頼性を生じさせること
は、周知である。 ２つの小さいシリンダ状部材17は、コイルばね21によ
ってその端部で結合される（第５図参照）。 導電性材料で作られる幾つかのリード部材（図示せ
ず）が、小さいシリンダ状部材17とプリント回路20との
間に設けられてもよい。 第５図に示す実施例は、押釦が別のサポートによって
導かれる必要なしに単一の組立て操作で使用されるのを
可能にする様に、該押釦の固定体部13に固定可能である
特別なガイド部材22を備える。 この押釦は、第６図に示され、２つの半分の部材1
4′、14″に分割される閉鎖部材14を有している。該部
材14および摺動部材12から成る組立体は、中心軸線に対
して跳上げ構造状の態様で揺動可能な様に配置され、従
って、２つの小さいシリンダ状部材17の１つまたは他の
１つによって接点を交代に閉鎖可能である。 この実施例で右方の接点を閉鎖するための部材14の位
置23が第６図に示される。 第７図は、プリント回路20の１つまたはそれ以上の電
気接点に同時に接触することが可能な、単一金属片によ
って構成される小さいシリンダ状部材17を示す。 第８図に示す実施例によると、小さいシリンダ状部材
17は、絶縁材料コア24を備えており、このコアは、例え
ば変形不能な樹脂で作られている。また、導電性材料か
ら成る２つの小さいシリンダ状部材25が、該コア24にか
ぶせられている。 従って、２つの小さいシリンダ状部材17,17は、コア2
4がコイルばね21と連結される際に、相互に対して絶縁
され、従って、相互に独立で且つ単一または別個の共通
部材を有する２つまたは４つの電気接点に単一のスイッ
チで作用することを可能とする。 本発明の別の実施例は、第９図に示され、ここでは、
小さいシリンダ状部材17は、変形不能な絶縁用樹脂コア
27のまわりに配置される導電性材料で作られる２つの導
電性領域26から成る。この配置は、相互に独立の２つの
接点を破段する可能性を与え、コイルばね21が小さいシ
リンダ状部材17の導電性領域26を２つ宛結合する際、単
一または別個の共通部材を有している。 本発明は、その幾つかの特定の実施例に関して特に開
示されたが、変更および変形は、本発明の精神および範
囲から逸脱することなく当該技術の熟達者によって該実
施例に導入可能なことが認められる。

【図面の簡単な説明】 第１図は作用を示すためにリード部材を除去した本発明
のスイッチの一部断面の側面図、第２図は同上のスイッ
チの一部断面の側面図、第３図は同上のスイッチの上部
平面図、第４図は本発明の別の実施例のスイッチの断面
図、第５図は本発明の更に別の実施例のスイッチの一部
断面の側面図、第６図はこの実施例の一部断面の側面
図、第７図は本発明によるスイッチの小さいシリンダ状
部材の第１実施例の斜視図、第８図は本発明によるスイ
ッチの小さいシリンダ状部材の第２実施例の斜視図、第
９図は本発明によるスイッチの小さいシリンダ状部材の
第３実施例の斜視図を示す。 １……可動体部、2,13……固定体部、6,17,25……小さ
いシリンダ状部材、6a……休止位置、6b……最終位置、
８……プリント回路、９……弾性リード部材、10,21…
…コイルばね、11……シリンダの端部、12……摺動可能
な体部、14……閉鎖部材、16……環状打撃領域、19……
段部、24……絶縁材料コア、26……導電性領域、27……
樹脂コア

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．上面に複数の隔置された接点を有する計器パネルに
   使用する型式の電気機械的スイッチであって、 複数の前記接点に近接して前記パネルに固定された第１
   のハウジングと、 これら接点の方向に、前記第１のハウジングの下方端部
   から外方に延びている段部と、 前記第１のハウジングを取り囲み且つ前記段部に対向し
   て隔置した関係で、該段部との間に空間を画成する下方
   端部を有する、環状の第２のハウジングと、 前記空間内における第１の位置と、前記接点の少なくと
   も２つを電気的に接続する第２の位置とをとり得る第１
   の導電性シリンダ状部材と、 前記第１の導電性シリンダ状部材と平行に配置され且つ
   前記空間内における第１の位置と、前記接点のうちの少
   なくとも他の２つを電気的に接続する第２の位置とをと
   り得る第２の導電性シリンダ状部材と、 前記第１及び第２の導電性シリンダ状部材を前記空間か
   らそれらの前記第２の位置まで移動させる第１の手段
   と、 前記第１及び第２の導電性シリンダ状部材を、それぞ
   れ、それらの前記第１の位置へ向けて押圧しているばね
   装置とを有するスイッチ。 ２．前記第１及び第２の導電性シリンダ状部材は互いに
   他に対して平行である、特許請求の範囲第１項記載のス
   イッチ。 ３．前記ばね装置は、前記第１及び第２の導電性シリン
   ダ状部材のそれぞれの端部どうしを連結するコイルばね
   である、特許請求の範囲第２項記載のスイッチ。 ４．前記第２のハウジングの上方端部に透明カバーが固
   定され、照明装置が前記第１のハウジングによって前記
   パネルに固定されている、特許請求の範囲第３項記載の
   スイッチ。 ５．前記の隔置された接点は、前記第１及び第２のシリ
   ンダ状部材に近接したところで上方に折り曲がった端部
   を有する薄いリード部材である、特許請求の範囲第４項
   記載のスイッチ。 ６．前記第１及び第２のシリンダ状部材は隔置された導
   電性領域と、これら導電性領域の間の絶縁手段とを有す
   る、特許請求の範囲第１項記載のスイッチ。