JP2788157B2 - 即溶性粉末の製造方法 - Google Patents
即溶性粉末の製造方法Info
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- JP2788157B2 JP2788157B2 JP4301739A JP30173992A JP2788157B2 JP 2788157 B2 JP2788157 B2 JP 2788157B2 JP 4301739 A JP4301739 A JP 4301739A JP 30173992 A JP30173992 A JP 30173992A JP 2788157 B2 JP2788157 B2 JP 2788157B2
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- drying
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- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、即溶性粉末の製造方法
に関するものである。さらに詳細には、真空凍結乾燥に
よる即溶性粉末の製造方法に関するものである。
に関するものである。さらに詳細には、真空凍結乾燥に
よる即溶性粉末の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、粉末茶、粉末コーヒー類は、茶
葉、コーヒー豆等の原料を抽出槽等に入れて熱湯等で抽
出し、抽出液を分離後、抽出液中のエキスを適当な濃度
に濃縮するか、または、デキストリン等で濃度を調整し
た後、スプレードライや真空凍結乾燥により、乾燥して
製造していた。しかしながら、上記粉末にお湯を注いで
飲む時、デキストリンを添加したものは、茶、コーヒー
が本来持つ風味と異なる風味が付与されてしまうという
問題があり、また、スプレードライで乾燥したものは、
茶、コーヒーの生命である香りが弱く、特に軽い香りが
揮散してしまうという風味上の問題があった。
葉、コーヒー豆等の原料を抽出槽等に入れて熱湯等で抽
出し、抽出液を分離後、抽出液中のエキスを適当な濃度
に濃縮するか、または、デキストリン等で濃度を調整し
た後、スプレードライや真空凍結乾燥により、乾燥して
製造していた。しかしながら、上記粉末にお湯を注いで
飲む時、デキストリンを添加したものは、茶、コーヒー
が本来持つ風味と異なる風味が付与されてしまうという
問題があり、また、スプレードライで乾燥したものは、
茶、コーヒーの生命である香りが弱く、特に軽い香りが
揮散してしまうという風味上の問題があった。
【０００３】そこで、これら風味上の問題を解決するた
めに、デキストリンを使用せずにエキスを濃縮して、ま
たは、エキス分を濃厚に抽出した抽出液をそのまま、真
空凍結乾燥して粉末にする方法が考えられた。ところ
が、溶液をそのまま凍結し真空凍結乾燥して得られた粉
末茶や粉末コーヒーは、粉末にお湯を注ぐとダマを生じ
易く、完全に溶かすためには、かき混ぜる必要があっ
た。さらにまた、水を注いだ場合には、かき混ぜてもほ
とんど溶けなかった。
めに、デキストリンを使用せずにエキスを濃縮して、ま
たは、エキス分を濃厚に抽出した抽出液をそのまま、真
空凍結乾燥して粉末にする方法が考えられた。ところ
が、溶液をそのまま凍結し真空凍結乾燥して得られた粉
末茶や粉末コーヒーは、粉末にお湯を注ぐとダマを生じ
易く、完全に溶かすためには、かき混ぜる必要があっ
た。さらにまた、水を注いだ場合には、かき混ぜてもほ
とんど溶けなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、真空凍結乾
燥により茶やコーヒー等の香味飲料等の粉末を製造する
方法において、お湯や水を注ぐだけで速やかに溶解する
粉末の製造方法の提供を目的とする。
燥により茶やコーヒー等の香味飲料等の粉末を製造する
方法において、お湯や水を注ぐだけで速やかに溶解する
粉末の製造方法の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、緑茶抽出液を
真空凍結乾燥するに際して、凍結時に、気泡を混入する
とお湯に溶け易い粉末が得られるという知見に基づいて
なされたものである。
真空凍結乾燥するに際して、凍結時に、気泡を混入する
とお湯に溶け易い粉末が得られるという知見に基づいて
なされたものである。
【０００６】即ち、本発明は、固形分５〜２０重量％の
茶類溶液を真空凍結乾燥するに際して、凍結時に、気泡
を１０容量％以上混入させた後、真空凍結乾燥すること
を特徴とする即溶性粉末の製造方法である。
茶類溶液を真空凍結乾燥するに際して、凍結時に、気泡
を１０容量％以上混入させた後、真空凍結乾燥すること
を特徴とする即溶性粉末の製造方法である。
【０００７】本発明における溶液とは、緑茶、紅茶、ウ
ーロン茶、ほうじ茶等の茶類、あるいはコーヒー等の香
味飲料が好ましい例として挙げられるが、水に固形分が
溶解分散しているような溶液であって、乾燥することに
より粉末になるものであれば特に限定はされない。
ーロン茶、ほうじ茶等の茶類、あるいはコーヒー等の香
味飲料が好ましい例として挙げられるが、水に固形分が
溶解分散しているような溶液であって、乾燥することに
より粉末になるものであれば特に限定はされない。
【０００８】上記の溶液の濃度を濃縮等により調整する
に際しては、固形分が５重量％以上となるようにするの
が好ましい。固形分が５重量％を下回ると、真空凍結乾
燥後の粉末の状態が綿のようになり、お湯や水を注ぐと
表面に浮いてしまうため、溶けにくくなるからである。
に際しては、固形分が５重量％以上となるようにするの
が好ましい。固形分が５重量％を下回ると、真空凍結乾
燥後の粉末の状態が綿のようになり、お湯や水を注ぐと
表面に浮いてしまうため、溶けにくくなるからである。
【０００９】本発明において、凍結時に、気泡を混入さ
せる方法としては、特に限定はされないが、例えば、濃
度調整された香味飲料等を掻き取り式の熱交換機等で、
空気又は窒素ガスと接触させながら冷却凍結させればよ
い。具体的には、アイスクリーム製造機であるアイスク
リーマーなどを使って、気泡を混入させながら凍結させ
る方法が挙げられる。
せる方法としては、特に限定はされないが、例えば、濃
度調整された香味飲料等を掻き取り式の熱交換機等で、
空気又は窒素ガスと接触させながら冷却凍結させればよ
い。具体的には、アイスクリーム製造機であるアイスク
リーマーなどを使って、気泡を混入させながら凍結させ
る方法が挙げられる。
【００１０】気泡を混入する場合には、凍結後の気泡の
量が１０容量％以上となるようにするのが好ましい。気
泡の量が１０容量％を下回ると、溶け易くなるという効
果が得られないからである。
量が１０容量％以上となるようにするのが好ましい。気
泡の量が１０容量％を下回ると、溶け易くなるという効
果が得られないからである。
【００１１】試験例として、表１に、緑茶抽出液の各固
形分濃度における凍結乾燥時の気泡混入率と乾燥粉末の
溶解性との関係を示した。なお、気泡混入率の調整は、
以下のようにして行った。卓上アイスクリーマー
（（株）愛工舎製作所製ミスターシェフ）に緑茶抽出液
を入れて撹拌しながら冷却すると、氷晶ができ始めてか
ら経時的に気泡混入率が増加するので、一定時間毎のサ
ンプリングを行った。各サンプルの気泡混入率は１０ｃ
ｃの容器に充填し、その重量から以下の計算式により求
めた。その後、急速凍結し、凍結乾燥により乾燥粉末と
した。気泡混入率をａ（％）、サンプル１０ｃｃ当たり
の重量をｂ（ｇ）、サンプルと同じ固形分濃度の溶液１
０ｃｃ当たりの重量をｃ（ｇ）としたとき、
形分濃度における凍結乾燥時の気泡混入率と乾燥粉末の
溶解性との関係を示した。なお、気泡混入率の調整は、
以下のようにして行った。卓上アイスクリーマー
（（株）愛工舎製作所製ミスターシェフ）に緑茶抽出液
を入れて撹拌しながら冷却すると、氷晶ができ始めてか
ら経時的に気泡混入率が増加するので、一定時間毎のサ
ンプリングを行った。各サンプルの気泡混入率は１０ｃ
ｃの容器に充填し、その重量から以下の計算式により求
めた。その後、急速凍結し、凍結乾燥により乾燥粉末と
した。気泡混入率をａ（％）、サンプル１０ｃｃ当たり
の重量をｂ（ｇ）、サンプルと同じ固形分濃度の溶液１
０ｃｃ当たりの重量をｃ（ｇ）としたとき、
【００１２】
【表１】
【００１３】
実施例１ 緑茶葉３．５ｋｇに水４０ｋｇを加え、３０分間抽出
後、プレスにより搾汁して、固形分濃度１．５％（Ｗ／
Ｗ）の抽出エキスを得た。得られた抽出エキスを逆浸透
膜濃縮により固形分濃度２０％（Ｗ／Ｗ）まで濃縮後、
連続式アイスクリーマー（掻き取り式熱交換器）で気泡
を４０％（Ｖ／Ｖ）混入させながら、溶液をアイスクリ
ーム状に凍結させた。その後、冷凍庫（−４０°Ｃ）中
で完全凍結させ、粉砕整粒後、凍結乾燥し粉末緑茶を得
た。得られた粉末緑茶０．５ｇずつを入れたコップに、
８０°Ｃのお湯と、室温（２５°Ｃ）の水を、それぞれ
１００ｍｌずつ注いだところ、お湯を注いだ方は、すぐ
に溶け、水を注いだ方も、比較的容易に溶けた。
後、プレスにより搾汁して、固形分濃度１．５％（Ｗ／
Ｗ）の抽出エキスを得た。得られた抽出エキスを逆浸透
膜濃縮により固形分濃度２０％（Ｗ／Ｗ）まで濃縮後、
連続式アイスクリーマー（掻き取り式熱交換器）で気泡
を４０％（Ｖ／Ｖ）混入させながら、溶液をアイスクリ
ーム状に凍結させた。その後、冷凍庫（−４０°Ｃ）中
で完全凍結させ、粉砕整粒後、凍結乾燥し粉末緑茶を得
た。得られた粉末緑茶０．５ｇずつを入れたコップに、
８０°Ｃのお湯と、室温（２５°Ｃ）の水を、それぞれ
１００ｍｌずつ注いだところ、お湯を注いだ方は、すぐ
に溶け、水を注いだ方も、比較的容易に溶けた。
【００１４】比較例１ 実施例１と同様にして得た、固形分濃度２０％（Ｗ／
Ｗ）の緑茶エキスを、そのまま−４０°Ｃの冷凍庫中で
完全凍結し、粉砕整粒後、凍結乾燥し粉末緑茶を得た。
得られた粉末緑茶０．５ｇずつを入れたコップに、８０
°Ｃのお湯と、室温（２５°Ｃ）の水を、それぞれ１０
０ｍｌずつ注いだところ、お湯を注いだ方は、ダマがで
きて、かきまぜないと溶けず、水を注いだ方は、全く溶
けなかった。
Ｗ）の緑茶エキスを、そのまま−４０°Ｃの冷凍庫中で
完全凍結し、粉砕整粒後、凍結乾燥し粉末緑茶を得た。
得られた粉末緑茶０．５ｇずつを入れたコップに、８０
°Ｃのお湯と、室温（２５°Ｃ）の水を、それぞれ１０
０ｍｌずつ注いだところ、お湯を注いだ方は、ダマがで
きて、かきまぜないと溶けず、水を注いだ方は、全く溶
けなかった。
【００１５】
【発明の効果】従来の、真空凍結乾燥により製造された
即溶性粉末といわれるものは、お湯を注いだ後に、かき
混ぜないと溶けにくかったが、本発明の製造方法により
製造された粉末は、お湯を注ぐだけで簡単に溶けてしま
い、水にでも従来品よりもはるかに溶け易いものとな
る。
即溶性粉末といわれるものは、お湯を注いだ後に、かき
混ぜないと溶けにくかったが、本発明の製造方法により
製造された粉末は、お湯を注ぐだけで簡単に溶けてしま
い、水にでも従来品よりもはるかに溶け易いものとな
る。
Claims (2)
- 【請求項１】固形分５〜２０重量％の茶類溶液を真空凍
結乾燥するに際して、凍結時に、気泡を１０容量％以上
混入させた後、真空凍結乾燥することを特徴とする即溶
性粉末の製造方法。 - 【請求項２】上記溶液が、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ほ
うじ茶等の茶類であることを特徴とする請求項１記載の
即溶性粉末の製造方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4301739A JP2788157B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 即溶性粉末の製造方法 |
| TW082108436A TW290434B (ja) | 1992-10-13 | 1993-10-12 | |
| DE4334734A DE4334734C2 (de) | 1992-10-13 | 1993-10-12 | Verfahren zur Herstellung eines sofortlöslichen Pulvers |
| KR1019930021176A KR100290526B1 (ko) | 1992-10-13 | 1993-10-13 | 즉석 용해성 분말의 제조방법 |
| CN93114842A CN1053792C (zh) | 1992-10-13 | 1993-10-13 | 速溶绿茶粉末的制造方法 |
| US08/485,770 US5538750A (en) | 1992-10-13 | 1995-06-07 | Method of producing an instantly soluble tea powder |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4301739A JP2788157B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 即溶性粉末の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06121638A JPH06121638A (ja) | 1994-05-06 |
| JP2788157B2 true JP2788157B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=17900587
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4301739A Expired - Fee Related JP2788157B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 即溶性粉末の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2788157B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009028211A1 (ja) | 2007-08-30 | 2009-03-05 | Kao Corporation | インスタント粉末飲料 |
| JP6374916B2 (ja) * | 2016-08-01 | 2018-08-15 | アサヒグループ食品株式会社 | 顆粒状の凍結乾燥食品の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE1692269C3 (de) * | 1965-04-02 | 1979-09-06 | Societe Des Produits Nestle S.A., Vevey (Schweiz) | Verfahren zur Herstellung von pulverförmigen Kaffee-Extrakten |
-
1992
- 1992-10-13 JP JP4301739A patent/JP2788157B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06121638A (ja) | 1994-05-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090605 Year of fee payment: 11 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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