JP2787933B2 - ドアインナーシールのカシメ装置 - Google Patents

ドアインナーシールのカシメ装置

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JP2787933B2
JP2787933B2 JP5121733A JP12173393A JP2787933B2 JP 2787933 B2 JP2787933 B2 JP 2787933B2 JP 5121733 A JP5121733 A JP 5121733A JP 12173393 A JP12173393 A JP 12173393A JP 2787933 B2 JP2787933 B2 JP 2787933B2
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door inner
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locking claw
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純夫 阿部
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドアトリムに取付け
られるドアインナーシールをカシメ固定するドアインナ
ーシールのカシメ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、図7に示すように、車体パネルに
内装される自動車用ドアトリム1のウエストフランジ部
2に、ドアウインドーガラスと摺接するドアインナーシ
ール3が取付固定されるが、このドアインナーシール3
は、ドアトリム1のウエストフランジ部2に所定間隔毎
に開設されている取付孔2aに対して、ドアインナーシ
ール3の係止爪3aを挿入させた後、カシメ装置により
折曲加工を施し、ドアインナーシール3をドアトリム1
に取付けている。
【0003】そして、このカシメ装置は、図8,図9に
示すように、2枚のプレート4,4間に曲げ機構の回転
軸5とシリンダ6とを固定し、シリンダ6の進退動作に
より、回転軸5を曲げ方向に回転させ、係止爪3aを曲
げ加工するというものであり、この際ドアインナーシー
ル3の係止爪3aが回転軸5に押され動くため、予めド
アトリム1をセットした際、固定を兼ねて、押えシリン
ダ7によってドアトリム1とドアインナーシール3をセ
ットした状態で固定するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来ドア
インナーシール3の係止爪3aにカシメ加工を施すカシ
メ装置においては、ドアトリム1のウエストフランジ部
2に形成される取付孔2aが長孔のため、ドアインナー
シール3の係止爪3aを曲げ加工する際、折れ点が鈍角
になり、ドアインナーシール3のガタツキ等を誘発する
という不具合がある。
【0005】また、ドアインナーシール3の係止爪3a
のピッチを狭く設定した場合、カシメ装置の回転機構が
干渉し合うため、係止爪3aのピッチを大きく設定せざ
るを得ず、ウエスト部裏面の補強リブとカシメ装置の回
転機構との干渉も考えられ、設計上大きな制約を受けて
いるのが実情である。
【0006】さらに、従来のカシメ装置においては、カ
シメ装置を係止爪3aのピッチに合わせて並べるため、
専用機にならざるを得ないという問題点もあった。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、ドアトリムにドアインナーシールをカシメ
固定する際、係止爪に対してほぼ直角に近い曲げ加工が
可能になり、ドアインナーシールの確実な固定が期待で
きるとともに、係止爪の曲げ方向を任意に設定でき、し
かも係止爪のピッチに左右されることがない適用範囲の
広いドアインナーシールのカシメ装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ドアトリムのウエストフランジ部にドア
インナーシールをカシメ固定するドアインナーシールの
カシメ装置において、前記カシメ装置は、ドアトリムの
ウエストフランジ部に対して、ドアインナーシールを押
圧する押圧機構と、レール内をスライド動作するスライ
ドコマにより係止爪を曲げ加工するカシメ機構と、係止
爪の折れ点を強制的に形成する爪受け機構とを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】以上の構成から明らかなように、カシメ機構と
して、レール内をスライド駆動するスライドコマにより
係止爪をカシメ固定するというものであるから、係止爪
の曲げ方向を左右側任意に設定できる。
【0010】また、係止爪は、スライドコマのスライド
操作により曲げ加工される際、爪受け機構により係止爪
の折れ点を強制的に形成できるため、直角に近い曲げ加
工が可能になる。
【0011】さらに、従来の回転機構に比べ、干渉する
ことがないため、係止爪の設定ピッチを任意に設定でき
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明によるドアインナーシールのカ
シメ装置の実施例について、添付図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0013】図1は本発明によるカシメ装置を適用して
製作した自動車用ドアトリムの構成を示す断面図、図2
は本発明によるカシメ装置の正面図、図3は同カシメ装
置の側面図、図4ないし図6は本発明によるカシメ装置
を使用してドアインナーシールをカシメ固定する各工程
を示す側面図並びに正面図である。
【0014】図1において、自動車用ドアトリム10
は、所要形状に成形され、保形性と車体パネルへの取付
剛性を備えた芯材11と、この芯材11の表面側に貼着
され、装飾性ならびに適度のクッション性を備えた表皮
材12とから大略構成されている。
【0015】更に、ドアトリム10の先端縁は図示する
ように、ドアインナーシール20を取付けるためのフラ
ットなウエストフランジ部13が形成されているととも
に、ウエストフランジ部13の長手方向に沿って、適宜
間隔毎に取付孔14が開設されており、ドアインナーシ
ール20の芯金に切り起こし形成した係止爪21を取付
孔14内に挿入した後、本発明によるカシメ装置により
折曲加工を施し、ドアインナーシール20をドアトリム
10に取付固定している。
【0016】図2,図3は本発明によるカシメ装置の一
実施例を示すもので、カシメ装置30は、ドアインナー
シール20の係止爪21をカシメ加工する際、ドアイン
ナーシール20とドアトリム10とを保持固定する押圧
機構40と、ドアインナーシール20の係止爪21をス
ライドコマのスライド操作により折曲加工するカシメ機
構50と、係止爪21のカシメ加工の際、折れ点を強制
的に形成し、係止爪21をほぼ直角にカシメ加工するた
めの爪受け機構60とを備えている。
【0017】さらに詳しくは、カシメ装置30は、フロ
ント側プレート31の前面側に押圧機構40の押圧用シ
リンダ41が固定されており、この押圧用シリンダ41
のピストンロッド42の先端に押圧部材43が取付けら
れ、押圧用シリンダ41の駆動により押圧部材43が上
下動して、ドアトリム10に対してドアインナーシール
20を押圧保持する機能をもつ。
【0018】また、フロント側プレート31の内面側に
は曲げ用シリンダ51が固定されており、この曲げ用シ
リンダ51のピストンロッド52に連結片53が接続し
ており、この連結片53の先端にスライドコマ54が取
付けられており、このスライドコマ54は、フロント側
プレート31の下部前面側に固定されているレール32
に沿って、図2中矢印方向に左右方向にスライド動作す
る。
【0019】上記曲げ用シリンダ51,連結片53,ス
ライドコマ54がカシメ機構50を構成する。
【0020】そして、フロント側プレート31の後方側
に位置するリヤ側プレート33の内面側には、進退用シ
リンダ61が固定されており、この進退用シリンダ61
のピストンロッド62先端に爪受け用プレート63が固
定されており、進退用シリンダ61の動作により、爪受
け用プレート63が前後方向すなわち図3中矢印方向に
進退動作する。
【0021】本発明によるカシメ装置30は、以上のよ
うに構成されており、図4ないし図6を基に、ドアトリ
ム10にドアインナーシール20をカシメ固定する作業
手順について説明する。
【0022】まず、図4はドアトリム10およびドアイ
ンナーシール20をカシメ装置30にセットするセット
工程を示すもので、このセット状態においては、押圧機
構40における押圧部材43は上方に位置し、かつ爪受
け機構60の爪受け用プレート63は前方に突出してい
る。
【0023】そして、ドアトリム10とドアインナーシ
ール20とのセットが完了すれば、図5に示すように、
押圧用シリンダ41が動作して、押圧部材43が下降
し、ドアトリム10に対してドアインナーシール20を
動かないように固定する。
【0024】その後、図6に示すように、曲げ用シリン
ダ51が動作して、スライドコマ54が矢印方向にレー
ル32内をスライド動作することになり、係止爪21
は、爪受け機構60の爪受け用プレート63により係止
爪21の折れ点が強制的に形成され、爪受け用プレート
63面に沿って、係止爪21が直角に近い状態でカシメ
加工される。
【0025】そして、カシメ加工が完了すれば、進退用
シリンダ61が駆動して、爪受け用プレート63が内奥
側に後退するとともに、押圧用シリンダ41が動作して
押圧部材43が上昇して、このカシメ装置30からドア
インナーシール20を一体化したドアトリム10を取外
せばよい。
【0026】このように、本発明に係るカシメ装置30
は、爪受け機構60により係止爪21の折れ点を強制的
に形成し、従来の鈍角状態でなく、直角に近い状態で係
止爪21の曲げ加工が可能となり、ドアトリム10に対
するドアインナーシール20の取付を堅固に行なうこと
ができるという利点がある。
【0027】また、カシメ機構50は、レール32に沿
ってスライドコマ54をスライド動作させるというもの
であるから、係止爪21の曲げ方向を右方向,左方向い
ずれにも適用でき、適用範囲を拡大できるという効果が
ある。
【0028】また、カシメ装置30は、スライドコマ5
4のスライド操作により、ドアインナーシール20の係
止爪21のカシメ加工を行なうというものであるから、
ドアトリム10の補強リブと係止爪21との間隔が最低
15mmあれば、どんな係止爪21のピッチ間隔でもカシ
メ加工することが可能となる。
【0029】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によるカシメ
装置は、以下に記載する格別の作用効果を有する。
【0030】(1)本発明によれば、爪受け機構を設
け、係止爪の折れ点を強制的に形成するため、係止爪の
直角に近い曲げ加工が可能になり、従来の鈍角状のカシ
メ加工に比べ、ドアトリムに対してドアインナーシール
を確実かつ堅固に取付けることが可能になるという効果
を有する。
【0031】(2)本発明によれば、係止爪の曲げ加工
は、レール内をスライド動作するスライドコマにより行
なうものであるから、係止爪の曲げ方向を右側,左側い
ずれでも適用でき、応用範囲が拡がるという効果を有す
る。
【0032】(3)本発明によれば、係止爪の曲げ加工
は、スライドコマのスライド動作により行なうものであ
るから、従来の回転機構のように干渉し合うことがな
く、係止爪のピッチ間隔をどのようにも設定でき、ドア
インナーシールの設定自由度を向上させることができる
という効果を有する。
【0033】(4)本発明によれば、このカシメ装置を
ロボットに持たせることにより汎用機にも応用できると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカシメ装置を適用して製作した自
動車用ドアトリムの構成を示す断面図。
【図2】本発明によるカシメ装置の一実施例を示す正面
図。
【図3】本発明によるカシメ装置の一実施例を示す側面
図。
【図4】本発明によるカシメ装置にドアトリムならびに
ドアインナーシールをセットした状態を示す側面図。
【図5】本発明によるカシメ装置にドアトリムおよびド
アインナーシールを押圧した工程を示す側面図。
【図6】本発明のカシメ装置によるカシメ工程を示す正
面図。
【図7】ドアトリムにドアインナーシールを取付ける状
態を示す説明図。
【図8】従来のカシメ装置の構成を示す正面図。
【図9】従来のカシメ装置の構成を示す側面図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 13 ウエストフランジ部 14 取付孔 20 ドアインナーシール 21 係止爪 30 カシメ装置 32 レール 40 押圧機構 41 押圧用シリンダ 43 押圧部材 50 カシメ機構 51 曲げ用シリンダ 53 連結片 54 スライドコマ 60 爪受け機構 61 進退用シリンダ 63 爪受け用プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60J 5/00 B21D 39/03 B23P 19/04 F16B 4/00 B60R 13/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアトリム(10)のウエストフランジ
    部(13)にドアインナーシール(20)をカシメ固定
    するドアインナーシールのカシメ装置において、 前記カシメ装置(30)は、ドアトリム(10)のウエ
    ストフランジ部(13)に対して、ドアインナーシール
    (20)を押圧する押圧機構(40)と、レール(3
    2)内をスライド動作するスライドコマ(54)により
    係止爪(21)を曲げ加工するカシメ機構(50)と、
    係止爪(21)の折れ点を強制的に形成する爪受け機構
    (60)とを備えたことを特徴とするドアインナーシー
    ルのカシメ装置。
JP5121733A 1993-05-24 1993-05-24 ドアインナーシールのカシメ装置 Expired - Lifetime JP2787933B2 (ja)

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JP2010274819A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Kasai Kogyo Co Ltd ドアインナーシールの固定方法並びに固定装置

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