JP2786461B2 - 新規の高分子免疫アジュバント - Google Patents

新規の高分子免疫アジュバント

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、免疫応答を増強するために免疫化アジュバ
ントを使用するための方法及び組成物に関する。前記組
成物は、種々の脂質、ポリマー及び/又はポリペプチド
を含有する。
〔背 景〕
定義上のアジュバントは、抗原と共に同時に導入され
又は注入される物質である。アジュバントは、免疫応答
を非特異的に強化する。免疫療法アジュバントを使用す
るための主要目的は、等量の水性抗原を投与することに
よって達成されるよりも、少ない回数での量で低レベル
の抗原を使用することによって高いレベルのより永続的
な体液性又は細胞介在免疫性を達成することである。ア
ジュバントは、ワクチンの調製のために非生存性物質
(生存性微生物の代わりに)と一緒に使用される。アジ
ュバントはまた、低い又は非免疫原性腫瘍細胞又は身体
中にすでに存在し、そして天然で誘発された免疫応答に
より適切に調べられない細胞内物質により感染された細
胞に対する効果的な免疫応答を高めることができる。
研究が宿主の免疫応答を担当する細胞及び分子機構を
ゆっくりと解明するにつれて、体液性及び細胞介在免疫
性の両者を調整するために必要な新規化合物を調製する
ための挑戦がますます明らかになっている。いかにアジ
ュバントが免疫応答を増強するかについての仮説が提案
されて来たが、いづれか特別な論理を支持し又は改良さ
れたアジュバントを調製するために基材として作用する
ことができる推定上の理論的根拠を提供する実質的な証
拠は存在しない。好結果をもたらすと思われるアジュバ
ントから推定される場合、新規組成物による好結果が存
在するかいづれかに関するさらに実質的な凝いが存在す
る。
遺伝子工学の出現により、対象の抗原のエピトープを
模倣するために使用され得るいづれかのタンパク質分子
を開発するための可能性が存在する。多くの場合、タン
パク質自体は、そのようなタンパク質を含む細胞に比べ
て、強い免疫応答を誘発しない。従って、病原体に対し
て宿主を保護するために有効な中和抗体又は細胞介在免
疫性を産生するために、タンパク質又は他の抗原性組成
物、たとえばサッカリド又はハプテン接合体に対する免
疫応答を強化するであろうアジュバントを開発すること
に特別な興味が存在する。
〔関連文献〕
Ribi,Structure−Function Relationship of Bacteri
al Adjuvants,Advances in Carriers and Adjuvants fo
r Veterinary Biologics,Nervig,Gough,Kaeberle and W
hetstone,eds.,Iowa State University Press,Ames,Iow
a,1986,35〜49ページは、細菌性アジュバントにおける
改良を記載する。
アジュバントに関する他の文献として、Ribiなど.、
J.Natl.Cancer Inst(1975)55:1253;Ribi,J.Biol.Res
p.Mod.(1984):1〜9;Ribiなど.、BCG Cell Wall Sk
eleton,P3,MDP and Other Microbial Components−Stru
ctural Activities in Animal Models,In:Angmenting A
gents in Cancer Therapy,Hersh,Chirigos and Mastran
gelo,eds.,Raven Press,New York,1981,15ffページ;Rib
iなど.、Rev.Infect.Dis.(1984):567〜572;Takaya
maなど.、Rev.Infect.Dis.(1984):439;Chaseな
ど.、Inf.and Immun.(1986)53:71;Ribiなど、Modula
tion of Humoral and Cell−Mediated Immune Response
s by a Structually Estabished Nontoxic Lipid A,In:
Proc.Symp.on Bacteral Endotoxins,Tampa.,FL,Jan.198
5:Immunology and Immunopharmacology of Bacterial E
ndotoxins,Plenum Publishing Inc.,NY,1986,407ペー
ジ;Ribiなど.、Immuno Potentiating Activities of M
onophoshoryl Lipid A,In:Int.Sym.on Immunological A
djuvants and Modulators of Nonspecific Resistance
to Microbial Infections,Columbia,MD,July 1986,Alen
Liss Inc.,NY,1986;Ribiなど.、Enhancement of Tumo
r Immunity with Bacterial Adjuvants,In:Development
in Industrial Microbiology,Vol.27,.supp.1,1987,19
ページ;Tomaiなど.、 J.Bio.Resp.Mod.(1987)No.6,9
9;及びPhilipなど.、Cancer Res.(1985)45:128〜134
を挙げることができる。
脂質及び薬物の重合に関する文献として、Ringsdorf,
J.Polym.Sci.(1975)Symp.No.51,135;Przybylskiな
ど.、Markromol.Chem.(1987)1791719:Hiranoな
ど.、Tatra.Lett.(1979)10:833;Hiranoなど.、Canc
er Research(1980)40:2263;Grosなど.、Angew.Che
m..Int.Ed.Engl.(1981)20:305;Kobayashiなど.、Mar
kromol.Chem.(1983)184:793;Baderなど.、Angew.Mak
romol.Chem.(1984)123/124:457;Prattenなど.、Makr
omol.Chem.(1985)186:725;Elbertなど.、J.Am.Chem.
Soc.(1985)107:4143;Sackmannなど.、Ber.Bunsenge
s.Phys.Chem.(1985)89:1208;Dorn et al.,Polymeric
Antitumor Agents on a Molecular and Cellular Leve
l,In:Bioactive Polymer Systems,An Overview,Gebelei
n and Carraher,eds.,Plenum Press,NY,1985,19:531;an
d Matsumura and Takahash, Markromol.Chem.Rapid Com
mun.(1986);369を挙げることができる。
Gaubなど.、Biophys.J.(1984)45:725〜731;Lasche
wskyなど.、Die Angewandte Makromolekulare Chemie
(1986)145/146:1〜11;Freyなど.、Macromolecules
(1987)20:1312〜1321は、重合性及び共重合性両親媒
体の物性を記載する。また、Gorbachなど.、Bioorgani
cheskaya Khimiya(1985)11:671〜673も参照のこと。
〔発明の要約〕
高分子免疫活性アジュバント(該アジュバントは抗体
の免疫療法的適用又は産生に使用され得る)及びその使
用方法が提供される。その高分子アジュバントは、薬理
学的に許容できる脂質を含んで成り、ここで該アジュバ
ントはポリマーと共有又は比共有結合される。高分子脂
質アジュバントは、脂質層又はコロイド状粒子の形を取
る。ポリマーは種々の方法で調製され、そしてそのポリ
マー生成物は、免疫原とは別々に又はそれと一緒に投与
される。
〔特定の態様の記載〕
免疫療法アジュバントは、コロイド状形態(たとえば
小胞)で存在することができるポリマー含有脂質層から
成る。その脂質層は、アジュバント活性成分を含む。そ
のアジュバント活性成分は、脂質性形成成分であり、又
は脂質層形成成分と共有結合され又は非共有結合され
る。ポリマーに依存して、アジュバント活性化合物は、
ポリマーに共有結合され又はポリマーの親水性又は疎水
性部分と非共有結合される。
細菌由来の免疫モジュレーター(アジュバント)は、
細菌の細胞壁のポリマーマトリック内に天然に存在す
る。これらのアジュバントの単離及び脱毒素形は、多く
のそれらの有益な特性を保持することが示された。しか
しながら、細菌性アジュバントのモノマー形は、不安定
であり、そして減じられた半減期を示す。従って、これ
らのアジュバントの精製形の再重合は、いくつかの目的
を付与する:第1に、適切な環境、すなわちポリマー形
にアジュバント成分を再構成すること;第2に、イン
ビボシステムの物理的/化学的性質を変えるためにポリ
マー組成物中の柔軟性を可能にすること;及び第3に、
より安定したアジュバントの配合物を提供すること(貯
蔵及びイン ビボでの間)。
高分子アジュバント組成物は、少なくも3個のモノマ
ー単位を有する少なくとも1種の重合脂質成分を含有す
るであろう。その組成物は、ラメラ形成脂質アジュバン
ト及びラメラ形成“非アジュバント”脂質のうち少なく
とも1つを含み、そしてここで“非アジュバント”脂質
に関しては、アジュバントが脂質に共重合又は結合され
て存在するであろう。“非アジュバント”とは、抗原に
対する免疫応答を単独では増強しないラメラ形成脂質を
意味する。ラメラ形成とは、溶液中において又は界面で
安定した単一又は多層を形成することができる自己組織
化脂質を意味する。
高分子アジュバント系は、いくつかの目的を付与す
る:まず第1に、有益な免疫応答を強化し、そして調節
すること;第2に、宿主中への注入の前後でアジュバン
トの高度のコロイド安定性及び半減期を提供すること;
及び第3に、宿主に対する毒性の副作用を引き起こすこ
とができるオイルの使用を避ける調節可能なアジュバン
ト開放システム(貯蔵)を製造すること。
多くの場合、アジュバントは、少なくとも1種の脂質
又はペプチド及び少なくとも1種のポルオール、普通
糖、たとえばアミノ糖、たとえばムラミン酸又は二糖、
たとえばトレハロース又はグルコサミン糖;、又はグリ
セロール、たとえばホスファチド、ホスホイノシチドジ
グリセロールエ−テル、等を含有するであろう。代表的
なアジュバントとして、モノホスホリル脂質A(MP
L)、ジホスホリル脂質A(DPL)、ムラミルジペプチド
−ホスファチジルエタノールアミン(MDP−PE)、ムラ
ミルトリプペチド−ホスファチジルエタノールアミン
(MTP−PE)、ミコール酸(たとえば、アラビノミコレ
ート)、トレハロースモノミコレート、トレハロースジ
ミコレート(TDM)、脂質X(LX)、又は他のアジュバ
ント形、たとえばイソプリノミン類及び植物リトスペル
マン類を挙げることができる。
ポリマー及びアジュバント含有組成物、重合性モノマ
ーに共有結合された又は脂質に共有結合されたアジュバ
ントを含む。そのポリマー組成物は、ポリマー脂質と組
合されたアジュバント−脂質接合体;ポリマー又は非ポ
リマー脂質と組合されたアジュバント−(重合性モノマ
ー)オリゴマー;重合性脂質と共重合されたアジュバン
ト−(重合性モノマー);及び非脂質モノマーと重合さ
れたアジュバント(脂質)−(重合性モノマー)も含む
であろう。組成物のすべてにおいて、アジュバントは、
ポリマー中におけるアジュバント接合体モノマー間に有
意なスペーサーを提供するために、たとえば非共有脂質
関連を通して、柔軟で通常長い脂肪族親水性鎖及び/又
は親水性モノマーにより共重合されたアジュバント−重
合性モノマー接合体を通しての接合を通してポリマーと
柔軟に関連するであろう。従って、アジュバント又は脂
質にいづれかはモノマー又はポリマーであり、そしてア
ジュバントが親油性である場合、他の脂質は使用される
必要がない(もし、組成物を変性しないなら)。
ポリマーは、活性アジュバント成分を導入するために
いずれか便利なオリゴマーであり得る。ポリマーは天然
又は合成のポリマー又はそれらの組合せであり得;その
ポリマーは通常、少なくとも約3単位を有し、そして1
0,000又はそれ以上の単位を有することができ、そのポ
リマーのサイズは、本発明で臨界でないが、しかしむし
ろ、配合及び投与並びに生理学的許容性に容易に関連す
る。そのポリマーは生物分解性又は非生物分解性であ
る。
ポリマーは、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリ
エーテル、ポリペプチド、ポリオレフィン、ポリアセチ
レン、特定のポリジアセチレン、ポリエン、ポリアミ
ド、ジスルフィド、ポリシラン及びポリシラン、ポリシ
アノ化合物、又は同様のものである。ポリマー主鎖は、
酸素、硫黄、窒素、珪素、リン又は同様のものとしてそ
のような異種原子を含むことができる。
ポリマーは、付加重合体又は重縮合体、普通付加重合
体であり得る。存在することができる官能価は、脂肪族
不飽和−オレフィン又はアセチレン−エステル、有機及
び無機、エーテル、オキシ及びチオ、アミド、ヒドロキ
シ、アミノ、ニトロ、シアノ;等を含む。ポリマーは主
鎖からの脂質側基を有する主鎖ポリマーであり、又はポ
リマーは、たとえばポリ不飽和又は同様のものを通して
脂質基の重合を包含することができる。
ポリマーの例として、アクリル酸又はメタクリル酸ポ
リマー、特にそれらの誘導体、たとえばアミド及びエス
テル、たとえば側基、たとえばヒドロキシエチル、アミ
ノプロピル、メチル、エチル、2−アミノエチル、2−
アンモニウムエチル又は同様のものを有するモホ−又は
コポリマー;ポリビニルアルコール及びそのエステル、
たとえばアセテート又は約8〜100個の炭素原子、特に
約12〜30個の炭素原子の脂肪酸;ポリジアセチレン、特
にジアセチレンが少なくとも約8〜60個の炭素原子、よ
り普通には約30個までの炭素原子の脂肪鎖に対して内部
に存在する場合のもの;置換ポリブタジエン又はポリイ
ソプレン;約2〜10個の炭素原子のグリコールを用いる
ポリスクシネート;ポリアミド、たとえば約2〜10個の
炭素原子のジアミンを有するアジプアミド又はポリスク
シンアミド(ここで結合のための官能価を有さないモノ
マーの約1〜20%が結合のための部位を有するモノマー
により置換され得る、たとえばマレイン酸又はフマル酸
による琥珀酸、ジヒドキシアセトンによるプロピレング
リコール、2−カルボキシメチルブタジエンによるイソ
プレン)、ポリジスルフィド(該スルフヒドリル成分は
脂肪鎖又は極性基に結合されている)、等を挙げること
ができる。
安定したコロイド状構造への高分子アジュバントの自
己構成は、重合性小分子(コモノマー、通常親水性)と
のアジュバントの共重合をさらに必要とする。共重合
は、アジュバント分子間の空間がコモノマーのモル%を
変えることによっていづれか一定のポリマー鎖にそって
調節されることを可能にする。方向づけされた単層、多
層及び小胞がこのアプローチにより調製されて来た(La
schewsky,A.など.、前記;Frey.W.など.、前記)。
重合可能な親水性コモノマーが、親水性アジュバン
ト、たとえば重合性基(たとえばアクリル、メタクリ
ル、2−ヒドロキシエチル−アクリレート、等)により
誘導体化されたMDP又はMTPを含むことが所望される。相
溶性重合性基を担持する親油性アジュバントによる親水
性アジュバントの共重合は、ポリマー主鎖により安定化
され、そしてコロイド状構造に自己集合できる混合され
た高分子アジュバントの形成を提供する。他方、混合さ
れたアジュバント系は同じポリマー主鎖上で共重合され
た種々の親油性アジュバントから単になり(ヘテロポリ
マー)、又はそれぞれの重合性アジュバントは個々に重
合され(ホモポリマー)、そして次に一緒に混合され
る。
ポリマーは、100モノマー単位当り少なくとも8個の
炭素原子の少なくとも1つの脂肪鎖の割合で存在する脂
質又は疎水性基を有し、そしてモノマー単位当り複数の
疎水性鎖が存在することができる。脂質基の数は、安定
したコロイド状粒子(脂質層、たとえば適切な場合、小
胞)を提供するために選択されるであろう。
活性アジュバント体は、直性的又は結合基を通してポ
リマー主鎖上に存在する官能基に共有結合されるように
ポリマーの一部として存在することができ、又は脂質層
におけるポリマーの疎水性基と非共有的に関係され得
る。ポリマー主鎖へのアジュバントの共有結合のために
は、便利な官能基を有さないモノマーが、適切な割合で
ポリマーにアジュバントを結合するための官能基を導入
するために化学的に変成され得る。
アジュバント分子への重合性基の導入は、アジュバン
トの有益な特性を不安定にすることなしにアジュバント
を化学的に変成することを含む。重合性成分は、アジュ
バント上の種々の位置での官能基への共有結合を通して
導入される。これは、メルカプタンとのカップリングの
ためのオレフィン基、エステル及びエーテルを形成する
ためのヒドロキシル基、アミドを提供するためのアミノ
基又はたとえば還元的アミノ化条件下でのアルデヒドに
よるアルキル化を提供する種々の方法で達成され得る。
通常、結合部位は、糖のヒドロキシル基であり、又は糖
又は側鎖のアミノ基を通してであろう。アジュバントか
ら重合性基を分離し、そしてポリマー鎖中に柔軟性を付
与するためには、スペーサー基が使用され得る。スペー
サーは重合過程を促進し、そしてアジュバントがポリマ
ー主鎖から妨害を伴わないで適切な関係で機能すること
を可能にする。アジュバントの化学的構造、重合性基の
タイプ、対象のポリマー構造及びポリマー主鎖がアジュ
バントの性質に対して有することができる効果に依存し
て、アジュバント上の種々の位置でスペーサー及び重合
性基を結合することがしばしば所望される。
結合基は、ポリマーを主鎖へのアジュバントの結合を
可能にするいづれかの二官能基であり得る。ヒドロキシ
ル、ハロゲン、アミノ、カルボキシル、チオール、ホス
ホロイル又は同様のもののような官能価を含む結合基が
特に興味の対象であろう。結合基は通常、少なくとも1
個の炭素原子、より普通には少なくとも2個の炭素原子
を有し、そして100個又はそれ以上の炭素原子を有する
こともできる。普通その鎖は、20個又はそれ以下、好ま
しくは12個又はそれ以下の炭素原であろう。結合基は、
脂肪族、脂環式、芳香族又は複素環式、又はそれらの組
合せであり得る。結合基は、脂肪族飽和又は不飽和であ
り、普通約2個以下の不飽和部位を有し、そして疎水性
又は親水性であり得る。結合基の例として、ヒドロキシ
アミン、たとえばエタノールアミン、サッカリド、たと
えばグルコース、フルクトース、リボース、等、エチレ
ン又はポリエチレングリコール(オイシド)又はそれら
の類似体、たとえばモノー又はポリプロピレングリコー
ル、アルキルジアミン、たとえばプロピレンジアミン又
は1,6−ジアミノヘキサン、ジカルボン酸、たとえばマ
レイン酸、フマル酸、琥珀酸、アジピン酸、スベリン
酸、等、ヒドロキシ又はアミノ酸、又はペプチド、たと
えばグリコール酸、6−アミノヘキサン酸、ジ−又はト
リグリシン、システイン、等、又は同様のものを挙げる
ことができる。
アジュバントモノマーは、脂質成分を有することがで
きるし、又は有さないこともできる。非脂質アジュバン
トは、両親媒体分子を提供するために脂質に化学的に結
合され得る。脂質分子は、種々の親水性モノマー、特に
付加重合性モノマーに接合され得る。
重合性脂質に結合され得る親水性アジュバントモノマ
ーの例として、種々のムラミルジペプチド(たとえばN
−アセチルムラミル−L−トレオニル−D−イソグルタ
ミン又はN−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イ
ソグルタミン)を挙げることがでいる。重合性成分によ
り誘導体化された親水性アジュバントモノマー〔たとえ
ばN1−(N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イ
ソグルタミニル)−N6−アクリロイルヘキサメチレンジ
アミン、又はN4−(N−アセチルムラミル−L−アラニ
ル−D−イソグルタミニル)−N−トリグリシルアクリ
ルアミド)は、非重合性脂質に結合され得る。
重合性成分により変成された親油性アジュバントの例
として、脂質A誘導体、たとえばテトラエチレングリコ
ールアクリレート−エーテル−O6−モノホスホリル脂質
A、及びトレハロースジミコレート誘導体、たとえばビ
ニルエーテル−テトラエチレングリコールエーテル−ト
レハロースジミコレートを挙げることができる。
重合性脂質モノマーの例として、ステアリルアクリレ
ート、ヘキサデシルアクリレート2,3−ビス(ヘキサデ
カノイルオキシ)プロピル−9−メタクリロイル−3,6,
9−トリオキサノノイルジメタアンモニウムヨージド、1
2−メタクロイル−3,6,9,12−テトラオキサドデシル3
−(N,N−ジオクタデシルカルバモイル)プロピオネー
ト、ナトリウム2,3−ビス(ヘキサデシルオキシ)プロ
ピル−12−メタクロイル−3,6,9,12−テトラオキシデシ
ルホスフェート、ジオクタデカジエノイル−ビス(ジヒ
ドロキシエチル)ジメチルアンモニウムブロミド、又は
同様のものを挙げることができる(関連文献を参照のこ
と)。
界面活性剤を含み、そしてラメラ、より特定には小胞
を形成することができるポリマーが、特に興味の対象で
ある。小胞は小さくても又は大きくてもよく、一般的に
は約200Å〜100μの直径を有し、そして単層ラメラ又は
多層ラメラであることができ、又は単一又は多数のチャ
ンバーであり得る。他方、親水性ポリマーは、ミセル、
管、螺旋、平面及び線状又は繊維構造の形で層として調
製され得る。
界面活性基はホスファチドであり、ここで少なくとも
1種の脂質鎖が少なくとも8個の炭素原子、普通には少
なくとも約12個の炭素原子及び約100個よりも多くない
炭素原子、より普通には約36個よりも多くない炭素原子
を有するであろう。その界面活性剤は、ホスフィチド、
ホスファチジル糖、エタノールアミン、コリン、イノシ
トール、グリセロース、アルキルアミン、等を含むこと
ができる。その界面活性剤は、脂肪酸、アミン、エーテ
ル、エステル、アルコール、カルジオリピン、脂質−ヌ
クレオチド、ガングリオシド、セレブロシド、ハロゲン
化鎖、特に、原子番号9〜80、より特定には9〜35のハ
ロゲン、糖脂質、リポタンパク質、ミコレート、テトラ
アルキルアミン、原始タイプ(archeo−type)の脂質
(二重頭の)、リポ多糖、又は同様のものであることが
でき、ここで脂質成分は、少なくとも8個の炭素原子及
び普通約100個よりも多くない炭素原子、より普通には
約36個よりも多くない炭素原子のものであり、第1に、
必要性によりむしろ便利さから、脂質はこの炭素数の範
囲で容易に利用できる。普通、脂質基を担持する少なく
とも約1%のポリマー単位が存在し、より普通には、少
なくとも約5%及び一般的には約10〜100%のポリマー
単位が脂質基を担持するであろう。脂質アジュバント
は、少なくとも約0.01重量%、より普通には少なくとも
約1重量%で存在し、そして脂質組成物の90重量%ほど
であり、普通約50重量%よりも高くなく、より普通には
約25重量%よりも高くない。
ポリマー形成脂質は、Elbertなど.、J.Am.Chem.Soc.
(1985)107:4134〜4141、及び前に引用された他の文
献、たとえばFreyなど.、Laschewskyなど.、及びBade
rなど.、に見出され、ここでグリセロール又は他のポ
リオールの脂肪酸エステルが親水性結合基又はスペーサ
ーを通して重合性親水性成分に結合されている。この同
じアプローチが、アジュバントとポリマーとの非共有結
合のために重合性脂質モノマーと親油性アジュバントと
を組合すことによって本発明において行なわれ得る。他
方、アジュバントは、親水性リンカーを通して、アクリ
ル基又は他の重合性基により変性され、そして次にポリ
マー及び脂質層に共有的に導入され得る。他のポリマ
ー、たとえばポリジアセチレンも使用され得る(たとえ
ば、1986年11月20日に提出された同時継続出願第933,03
4号を参照のこと)。
酵素的な重縮合方法、たとえばMatsumara and Takaha
shi,Makromol.Chem.Rapid.Commun.(1986):369〜373
が使用され得る。脂質側基を有するヒドロキシ酸が、12
−ヒドロキシオクタデカン酸、12−ヒドロキシ−シス−
9−オクタデカン酸、16−ヒドロキシヘキサデカン酸及
び12−ヒドロキシドデカン酸のような酸を用いて重合さ
れ得る。その反応を触媒する酵素がカンジダルゴサ(Ca
ndida rugasa)から得られ、そしてSigma Chemical C
o.,St.Louis,MOから市販されている。その得られたオリ
ゴマーは小胞を形成するためにアジュバントと共に混合
され、又はアジュバントが、活性化剤、たとえばカルボ
ジイミド、たとえばジシクロヘキシルカルボジイミド又
はカルボニルジイミダゾールを用いて、オリゴマーの遊
離カルボキシル基に利用できるヒドロキシル基を通して
結合され得る。また、水中−油エマルジョンも使用され
得る。モノマーであるヒドロキシ酸がまた、酵素的な重
合の前、アジュバントに結合され得る。
人工的なポリマー〔Bonteなど.、Biochim.Biophys.A
act(1987)900:1〜9〕から得られる毒性の副作用の危
険性を減じるために、ポリマー−アジュバントの主鎖の
ために主成分として生物分解性ポリマーを使用すること
が所望される。1つの例の生物分解性ポリマーアジュバ
ントが、アジュバント中に少なくとも2種のスルフヒド
リル成分を導入することによって調製される。弱い酸化
に基づいて、スルヒドリル基が、アジュバント及び/又
は重合性“フィラー”脂質を線状又は平面ポリマー中に
架橋する分子間ジスルフィド橋を形成する。スルフヒド
リル結合のリン脂質を調製するためのアプローチが報告
されている(Bonte,など.;Weber,など.)。
重合された界面活性剤層を調製することにおいては、
たとえば重合性界面活性剤が、便利な揮発性溶媒、たと
えば非極性溶媒中に単独で溶解され、又はアジュバント
と一緒にその溶媒相中に溶解される。溶媒の例として、
クロロホルム、ヘキサン、イソプロピルエーテル、メチ
レンジクロリド、ベンゼン、ケトン、等を挙げることが
できる。モノマー界面活性剤又はアジュバントの性質に
依存して、個々の溶媒又は組合せが使用され得る。特定
のモノマーを溶解する必要がある場合、少量の有機性親
水性溶媒(たとえば、メタノール、エタノール、ジメチ
ルスルホキシド、等)が使用され得る。モノマー界面活
性剤の濃度は一般的に、約0.01〜50、より普通には約0.
5〜10mg/mlであろう。
重合性官能基の性質に依存して、モノマー界面活性剤
は重合され得る。重合は、脂質が水溶液中に懸濁され、
有機溶媒中に溶解され又はペースト形に乾燥せしめられ
ることにより達成される。層におけるアジュバントの移
動度についての所望性に依存して、重合は、アシル鎖の
固定性を提供するために、脂質の遷移溶融温度以下で行
なわれ得る。ポリマーは3個の単位を有すことかできる
し、又は107又はそれ以上の単位を有することもでき
る。重合は、たとえば300nm以下、普通約230〜275nmの
範囲での短い波長の紫外線、X線、電子線、遊離基、レ
ドックス物質又は他の便利な開始剤を用いることによっ
て達成され得る。重合のための時間(たとえば照射は少
なくとも約1分であろう)は、普通数日以下、時々約6
時間以下、より普通には約90分以下であろう。
親油性ポリマー及びアジュバントは、特に小胞として
アジュバント組成物を形成するために他の脂質と共に混
合され得る。これらの脂質は、親油性鎖、普通約8〜10
0個又はそれ以上の炭素原子の脂肪鎖に結合された極性
又は荷電された末端を含んで成る界面活性剤であろう。
これらの充填界面活性剤はモノマー又はポリマーである
ことができる。アジュバント及び界面活性剤がポリマー
である場合、それらは同じ又は異なったポリマー鎖に結
合され得る。モノマー脂質は次のものを包含することが
できる:ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチ
ジルコリン、ホスファチジリノシトール、ホスファチジ
ルクリセロール及びモノ−又はジメチルホスファチジル
エタノールアミン、脂肪酸、アミン、エーテル、エステ
ル、アルコール、カルジオリピン、ガングリオシド、脂
質ヌクレオチド、〔Ribiなど.、Biochemistry(1987)
26:7974〜7976)、セレブロシド、ハロゲン化鎖、糖脂
質、リポタンパク質、ミコレート、テトラアルキルアミ
ン、原始タイプの脂質、ステロイド、たとえばコレステ
ロール、及びいづれか他の天然に存在する合成界面活性
剤又はそれらの組合せ。脂質は天然源、たとえば植物、
殺菌、等からの組成物である得る。
多くの場合、アジュバント、アジュバント含有ポリマ
ー又は充填界面活性剤含有ポリマーのいづれかに結合さ
れる対象物を有することが所望される。これらの添加物
は、ポリマー生成物、たとえばリポソームの容易な単
離、特定の細胞型又は部位への標的、他のポリマーへの
そのポリマーの結合、他の物体との複合体の形成又は同
様のものに関与され得る。従って、いずれかのリガンド
がポリマーに結合され得、ここで前記リガンドはヌクレ
トチド、オリゴヌクレオチド、ペプチド、酵素、毒素、
ホスフェート、サッカリド、フタロシアニン、薬物(モ
ノマー又はポリマー)、アミノ酸、発色団、天然のリガ
ンド、たとえばビオチン、レクチン、二官能価試薬、エ
フェクター分子、糖、抗原、色素、クラウンエーテル、
シラン、ステロイド、ハプテン、放射性ラベルされた成
分、キレート剤又は同様のものを含むことができる。
このシステムは、アジュバント活性を提供しながら、
個々の機能を付与することができる種々の成分と一緒に
導びくことにおける高い柔軟性を可能にする。従って、
オリゴヌクレオチドが使用される得、次にこれは特異的
に大きな核酸ポリマーと共に特異的且つ非共有的に複合
体化され得る。この態様においては、同じか又は異なる
側鎖を提供するために大きなポリマーに非共有的に結合
され得るモノマー単位が調製され得る。濃度、粒子サイ
ズ、リポソームの数、等をモニターするために使用され
得る発色団が含まれる。リガンド、たとえばビオチンが
使用され得、そしてこれは、アビジン又はストレプトア
ビジン(“アビジン)に結合すために、多重基を集める
ために、分離するために又は同様のことのために使用さ
れ得る。
種々の混合物を使用することによって、多くのアジュ
バントの性質を変性することができる。アジュバント又
はアジュバントポリマーを単独で又は充填界面活性剤と
一緒に使用することによって、形態を調節し、そして天
然の生物学的細胞壁をより密接にまねることができる。
さらに、小胞を調製することによって、細胞増殖を刺激
し又は妨げるために作用することができる薬物をその小
胞内に包封することができる。たとえば、抑制剤により
T−細胞型を抑制しながら、マイトジェンによりB−細
胞の増殖を刺激することに興味がある。分裂できる結合
(ここで該結合は生理学的条件、たとえば酵素による加
水分解下で分裂される)を用いることによって、アジュ
バントポリマー又は高分子充填界面活性剤と共に種々の
化合物、たとえば薬物又は前薬物を担持することができ
る。これらの薬物は、B−細胞に対立するものとしてT
−細胞を選択的に阻害するように作用することができ
る。さらに、薬物は、生理学的に分裂できる結合を通し
てモノマーに結合することによってポリマー中に含まれ
得る。
組合せ療法、たとえば免疫療法−化学療法を使用する
ことが必要である。ポリマー−アジュバントシステム
は、化学療法用薬物を含むように機能的に変性され得
る。他方、薬物はポリマー−アジュバント小胞内に包封
され得る。リポソームによる包封は、いくつかの化学療
法用物質の毒性を減じることが示された。薬物は、モノ
マーもしくは高分子充填界面活性剤、又はアジュバント
と共有的に又は非共有的に会合され得る。アジュバント
に対する化学療法用薬物のモル比は、ポリマー主鎖又は
モノマー界面活性剤上の所望する位置での特定の官能基
の化学的導入により調節され得る。その化学療法用薬物
はまた、ポリマー主鎖中に直接的に導入され得る。たと
えば、Molz,Ph.D.Dissertation,Mainz,West Germany(1
982)に記載されているようにして調製されたメタクリ
ルアランノマイシンは、メタクリル含有アジュバントと
共に共重合され得又は充填界面活性剤と共に共重合され
得る。それぞれの形状が、アジュバント及び化学療法用
薬物の両者のゆっくりした特効性を提供する。
もう1つのアプローチは、高分子アジュバントシステ
ムと化学療法用薬物との非共有的会合を包含する。たと
えばカルジオリピンと会合することが知られているアド
リアマイシン〔Goormaghtighなど.、Biochemistry(19
87)26:1789〜1794〕は、カルジオリピンを含む高分子
アジュバントリポソームと共に複合体化され得る。
高分子アジュバントシステムの物理的な状態は、適切
なアシル鎖組成及び形状を有する界面活性剤(重合性又
は非重合性)を選択することによって調節され得る。た
とえばブタジエン、メタクリロイル及びスルフヒドリル
−結合性脂質は重合され得、そして液体状態で安定して
存続し、ところがジアセチレン性脂質は重合のために結
晶化度を必要とする。脂質相状態は、抗−脂質抗体の結
合のために臨界であることが示された〔Rauchなど.、
J.Biol.Chem.(1986)261:9672〜9677〕。種々のアジュ
バント又は充填界面活性剤組成物の側相分離は、ある状
況下で所望され得る。共存する固体−液体又はモノマー
−ポリマー相は、宿主中へのアジュバントの正しい輸送
を調節する役割を果たすことができる。さらに、脂質の
コロイド状凝集体の寸法及び形態(たとえば、管状、ら
せん状、線状、6角形相、単一又は多重ラメラ、等)
は、脂質組成物を変えることによって調製され得る。
組成物の性質に依存して、本発明の組成物は、種々の
方法で調製され得る。小胞は、従来の技法に従って調製
され得、その技法とは、適切な水性媒体中にアジュバン
トポリマーを単独で又は充填界面活性剤と共に混合し、
リポソーム又は他のコロイド状凝集体を形成するのに十
分な時間、撹拌、たとえば音波処理又はゆっくりした膨
潤に前記媒体をゆだね、次にその媒体を除去することか
ら成る。リポソームを調製するための技法に関しては、
たとえばアメリカ特許第4,311,712号;第4,319,506号;
第4,302,549号;第4,261,975号;第4,241,046号;第4,2
35,871号;及び第4,299,360号を参照のこと。管又は他
の構造的な物体を形成するためには、1986年11月20日に
提出された同時継続出願第933,034号;及びRibiな
ど.、Biochemistry(1987)26:7974〜7976を参照のこ
と。単一、二一又はそれ以上の層を形成するためには、
たとえばSugi,J.Mol.Electronics(1985)113〜17;Baad
erなど.、Adv.in Polymer Sci.(1985)64:1を参照の
こと。
本発明のアジュバントは、アジュバントを使用するた
めの従来の技法に従って、生理学的に許容される媒体中
において免疫原と共に混合され得る。媒体として、水、
リン酸緩衝溶液、水性エタノール、ジメチルスルホキシ
ド、他の緩衝液(組成物の溶解を助けることができる微
量のトリエチルアミン又は他の分子を含むことができ
る)を挙げることができる。一般的に、免疫原は、約0.
01μg〜100μg、より普通には約5μg〜100μgで存
在するであろう。アジュバントは、免疫原に基づいて約
0.1〜100モル、より普通には約1〜10モル比で存在する
であろう。
高分子アジュバントシステムは、従来のアジュバント
輸送システムへの使用に従う。本発明は好ましくは、オ
イルなしに使用されるが、ある場合、オイルの使用が許
容され得る。たとえば、ポリマー−アジュバントは、水
中油エマルジョン中においてスクアランオイルと共に混
合され、そして宿主中に注射により投与され得る。他
方、オイルの使用を完全に排除することが有益である。
免疫原をアジュバントと共に混合するよりもむしろ、
免疫原はアジュバントと共有又は非共有的に反応せしめ
られ得る。小胞又は脂質層に結合される免疫原のための
受容体を有することによって、免疫原は非共有的に結合
されるようになる。他方、前で記載されたように、架橋
剤が、層中の脂質単位に免疫原を結合するために使用さ
れ得る。免疫原が、調製の間、媒体中に含まれる場合、
それはその内部に及び免疫原に依存して捕獲され得、又
は小胞の表面で暴露され得る。
その得られた配合物は、1回の投与で又は約3日〜1
カ月又はそれ以上の間隔で複数回の投与で投与され得
る。その投与は、腸管外、局所(皮下パッチの助けによ
る)、皮下、腹膜下、血管内、経口(吸入による)又は
同様の手段によることができる。特定の投与方法は、本
発明において臨界ではない。
広範囲の高分子アジュバント配合物及び種々の調製及
び重合手段が、目的及び機能における多くの多様性を提
供する。高分子アジュバントシステムのいくつかの形状
は次の通りである:I)重合性成分により誘導体化された
親油性アジュバント(天然に存在する、化学的に変性さ
れた、半合成の又は完全に合成の)が安定したラメラを
形成するためにモノマー界面活性剤と共に混合され;I
I)重合性親油性アジュバントが、親油性界面活性剤と
共重合され;III)親油性アジュバントのポリマーが親油
性界面活性剤のポリマーと混合され;IV)重合性親油性
アジュバントが重合性親水性アジュバントと共重合さ
れ;V)モノマー性非重合性親油性アジュバントがポリマ
ー界面活性剤と共に混合され;VI)種々の組合せの親油
性ポリマーアジュバントが単独で又は従来の水中油エマ
ルジョンシステムと共にモノマーアジュバントと一緒に
混合され(関連文献を参照のこと);そしてそれらの種
々の組合せ。特定のシステムの重合は、ラメラ状態、す
なわち非晶性ガラス状態において脂質により又は有機溶
媒に溶解されたモノマーにより行なわれ得る。前記のよ
うな重合は、多くの方法により開始され得る。充填剤と
して作用することができる広範囲の重合性界面活性剤が
報告されている〔Bader,H.など.、Advances in Polyme
r Membrances,Polymer Membrances,64(1985)(Gordon
M.ed.)Springer Verlag,New York;Fendler,Science
(1984)233:888〕。それぞれの場合、アジュバント
は、コロイド状の安定した重合アセンブリー中に、導入
される。重合されたアジュバントシステムは、悪性又は
感染疾病の処理のために非特異的又は特異的免疫療法を
通して単独で又は抗原(ウィスル、細菌、腫瘍又は同様
のもの)と共に使用され得る。
次の例は、例示的であって、限定するものではない。
実 験 親水性スペーサーを通して重合性成分に結合された親油
性アジュバントの調製 重合性リンカー12−メタクリロイル−3,6,9,12−テトラ
オキサデシル−スクシネート(MTS)合成: 塩化メタクロイル(1.0×10-2モル)を含む溶液及び
乾燥ジオキサン(30mu)を、テトラエチレングリコール
(2.0×10-2モル)、ジイソプロピルアミン(1.0×10-2
モル)及び乾燥ジオキサン(30ml)を含む溶液10℃で撹
拌しながら滴下する。30分後、その反応を23℃に暖め、
そして40分間撹拌する。溶媒を真空除去し、残留物をジ
エチルエーテル中に再懸濁し、二重ガラス蒸留水により
2度抽出し、そして次に有機相を硫酸マグネシウム上で
乾燥せしめる。溶媒を真空除去し、そして次に生成物、
メタクリロイルテトラエチレングリコールを逆相カラム
クロマトグラフィーにより精製する。
乾燥ジオキサン(20ml)及びトリエチルアミン(5×
10-3モル)中において40℃で撹拌しながらメタクリロイ
ルテトラエチレングリコール(5×10-3モル)を、無水
琥珀酸(5×10-3モル)によりスクシニル化する。溶媒
を真空除去し、そして生成物、すなわち12−メタクリロ
イル−3,6,9,12−テトラオキサデシル−スクシネート
(MTS)を直接的に使用し、又は逆相カラムクロマトグ
ラフィーによりさらに精製する。その生成物を、Liquid
Secondary Mass Spectrometry(LSIMS),H1−NMR及びI
Rにより特徴づける。
12−メタクリロイル−3,6,9,12−テトラオキサデシルス
クシニル−O6−モノホスホリル脂質A(MTS−MPL)の合
成: MTS(42mg,1.2×10-4モル)を、ジオキサン(2ml)中
に溶解する。ジシクロヘキシルカルボジイミド(36mg,
1.7×10-4モル)の添加の後、その溶液を40℃で10分間
撹拌し、そして次に23℃で1時間静置する。ジシクロヘ
キシル尿素の沈殿物をガラスウールを通しての濾過によ
り除去し、そしてその濾液を、次の文献〔Ribiなど.、
Cancer Immun.Immunotherap.(1982)12;91〜96;Quresh
iなど.、J.Biol.Chem.(1982)257:11808〜11815;Ribi
など.、Rev.Infect.Dis.(1984):567〜572〕に記載
されているようにして調製されたモノホスホリル脂質A
(100mg、約5.82×10-5モル)、トリエチルアミン(0.0
16ml)及びジクロロメタン(2ml)を含む溶液に添加す
る。23℃で8時間撹拌した後、溶媒の半分を真空除去
し、そして残る混合物を、クロロホルム:メタノール:
水:水酸化アンモニウムグラジェントを用いて液体カラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル)により分別する。
溶媒を真空除去し、そしてその生成物、すなわち12−メ
タクリロイル−3,6,9,12−テトラオキサデシル−スクシ
ニル−O6−モノホスホリル脂質Aを、LSIMS,H1−NMR及
びIRにより特徴づける。
N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタ
ミルアミノカプロイル−ジ−(10,12−ノナコサジイノ
イル)−ホスファチジルエタノールアミン(MDP−アミ
ノカプロイル−DNDPE)の合成: t−BOC−アミノカプロン酸(93mg,4.0×10-4モル)
〔Moroderなど.、Hoppe−Seyler's Z.Physiol.Chem.
(1976)1651〜1653に記載のようにした調製された〕及
びジシクロヘキシルカルボジイミド(167mg,8.1×10-4
モル)を、乾燥ジクロロメタン3.0mg中で混合し、そし
て室温で40分間撹拌する。ジシクロヘキシル尿素の沈殿
物をガラスウールを通して濾過により除去し、そしてそ
の濾液を、乾燥ジクロロメタン1ml及び乾燥ピリジン150
μ中、ジ(10,12−ノナコサジイノイル)−ホスファ
チジルエタノールアミン104mg(1.0×10-4モル)に添加
する。その混合物を2時間撹拌し、そして次にシリカゲ
ルのカラムに適用する。そのカラムをクロロホルム:ア
セトン(1:1 v/v)により洗浄し、そして低圧力(10ps
i)下でクロロホロム:メタノールにより溶出する。溶
媒を真空除去し、t−BOC−アミノカプロイル−DNDPE 8
5mgを得る。赤外スクペトル(KBrペレット):1660cm-1
(カルボニル)及び3400cm-1(アミド)でバンド。
アミノ保護基を、33%のトリフルオロ酢酸及び76%の
ジクロロメタン(5ml)の溶液中において25℃で1〜3
時間撹拌することによってt−BOC−アミノカプロイル
−DNDPE 85mgから除去する。溶媒を真空除去し、そして
その残留物をシリカゲルカラム上で分別し、アミノカプ
ロイル−DNDPE 60mgを得る。ホスホリパーゼA2による消
化は、リゾリン脂質への転換により損なれていないリン
脂質を示す。赤外線スペクトル(KBrペレット):3350及
び3210cm-1(アミン)でのバンド。
Schwartzmanなど.、Preparative Biochemistry(198
0)10(3):255〜267に記載されてるようにして調製さ
れたN−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグ
ルタミン(50mg,1×10-4モル)及びジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(31mg,1.5×10-4モル)を1.5mlのジオキ
サン:ジシクロメタン中に混合し、23℃で10分間撹拌
し、そして次に1時間静置する。ジシクロヘキシル尿素
の沈殿物を、ガラスウールを通して濾過により除去し
て、そしてその溶液を、アミノカプロイル−DNDPE(58m
g,5×10-5モル)、トリエチルアミン(6×10-5モル)
及び1.5mlのジオキサン:ジクロロメタンを含む溶液に
添加する。6時間後、その反応混合物を、低圧下(10ps
i)下でクロロホルム:メタノールグラジェントを用い
て液体カラムクロマトグラフィーにより精製する。溶媒
を真空除去し、そして生成物、すなわちDMP−アミノカ
プロイル−DNDPEをホスホリパーゼA2消化し、LSIS,1H−
NMR及びIRにより特徴づける。
モノ(12−メタクリロイル−3,6,9,12−テトラオキサデ
シルスクシニル)−トレハロースジミコレート(MTS−T
DM)の合成: MST(0.1mモル)、エチルクロロホルメート(0.11mモ
ル)及びトリエチルアミン(0.11mモル)を、乾燥ジオ
キサン(2.5ml)と共に混合し、そして23℃で撹拌す
る。1.5時間後、その混合物を、Toubianaなど.、Carbo
hdr.Res.(1975)44:308;Azumaなど.、J.Natl.Cancer
Inst.(1974)52:95〜101;及びPromなど.、Eur.J.Bi
ochem.(1976)63:543に記載のようにして調製されたTD
M(0.1mモル)及び乾燥ジクロロメタン(10ml)の撹拌
溶液に滴下する。24時間後、溶媒を真空除去し、そして
その生成物を、溶離液としてクロロホルム:メタノー
ル:水グラジェントを用いて液体カラムクロマトグラフ
ィーにより分離する。薄層クロマトグラフィーにより単
一のスポットのみを含む画分を真空乾燥せしめ、そして
LSIMS,H1−NMR及びIRにより特徴づける。モノ−MTS置換
TDM、すなわちモノ(12−メタクリロイル−3,6,9,12−
テトラオキサデシルスクシニル)−トレハロースジミコ
レート(MTS−TDM)を、下記の重合アジュバントシステ
ムのために使用する。
重合されたアジュバント配合物 配合物I:MDP−アミノカプロイル−DNDPE(0.01mモル)
及びL−α−ジステアロイル−ホスファチジルコリン
(0.03mモル)を含む重合された小胞を、Hubなど.、An
grew.Chem.Int.Ed.Engl.(1980)19:938;Johnstonな
ど.、Biochem.Biohpys.Acta(1980)602:57;及びLopez
など.J.Am.Chem.Soc.(1982)104:305に記載された方法
(変法)により調製する。脂質をクロロホルム:メタノ
ール(10ml,3:1 v/v)中に溶解し、そして回転蒸発によ
り丸底フラスコ(50ml)の底上に薄いフィルムとして乾
燥せしめる。その脂質をさらに1時間真空乾燥せしめ
る。水又は緩衝液(たとえば、リン酸緩衝溶液)を添加
し、脂質/水の最終濃度を5〜10mg/mlにする。脂質の
転移温度よりも高い温度(>50℃)に1〜2時間フラス
コをゆっくりと暖め、次に溶液をゆっくりと撹拌して、
そして次に脂質の転移温度以下の温度(20℃以下)に下
げることによって、小胞を形成する。重合を記載のよう
にして行なう(参考文献を参照のこと)。小胞を、電子
顕微鏡、光の散乱及び分光分析により特徴づける。抗体
形成の増強のために(生物学的アッセイを参照のこ
と)、抗原(上記調製されたポリマーの合計重量に対し
て1.5重量部の抗原)を、重合の前、1つの実験におい
て添加し、そして重合の後、もう1つの実験においてそ
れを添加する。
配合物II: 共重合さたポリMTS−MPL(モノマーに基づいて0.01m
モル)、ポリMTS−MPL(モノマーに基づいて0.01mモ
ル)、Elbertなど.、(1985)により記載されているよ
うにして調製されたポリナトリウム2,3−ビス(ヘキサ
デシルオキシ)−プロピル−12−メタクリロイル−3,6,
9,12−テトラオキサデシルホスフェート(モノマーに基
づいて0.05mモル)及びポリ−2−ヒドロキシアクリレ
ート(0.15〜0.3mモル)を含む重合された小胞を、Elbe
rtなど.(1985)前記;及びLaschewskyなど.(1986)
前記に記載される方法(変法)により調製する。脂質及
び2−ヒドロキシアクリレートを、暖め、そして音波処
理することによってトルエン中に溶解する(10mg/mlの
最終濃度)。2,2′−アゾイソブチロニトリルを添加し
(0.01〜0.2mg/mlの最終濃度)、その混合物を窒素によ
りフラッシュし、そして次に重合を60℃で20時間行な
う。ポリマーをメタノール:アセトンにより沈殿せし
め、メタノール:アセトンによりすすぎ、そして次にリ
ポソームを、水又は緩衝液の添加(1〜5mg/mlの最終濃
度)及び60℃で0.5時間の超音波処理により調製する。
重合された小胞を、電子顕微鏡、光の散乱及び分光分析
により特徴づける。抗体形成の増強のために(生物学的
アッセイを参照のこと)、抗原(上記調製されたアジュ
バント成分の合計重量に対して1.5重量部の抗原)を、
音波処理の前、1つの実験において直接添加し、そして
音波処理の後、もう1つの実験においてそれを添加す
る。
配合物III: ポリMDP−アミノカプロイル−DNDPE(モノマーに基づ
いて0.01mモル、配合物Iに記載のようにして純粋なMDP
−アミノカプロイル−DNDPEの重合された小胞から調製
された)、ポリMTS−TDM(モノマーに基づいて0.01mモ
ル、配合物IIに記載のようにして調製された)、ポリ−
2,3−ビス(ヘキサデシルオキシ)プロピル−12−メタ
クリロイル−3,6,9,12−テトラオキサデシルスクシネー
ト〔モノマーに基づいて0.05mモル、Elbertなど.(198
5)により記載されているようにして調製された〕及び
ポリMTS−MPL(モノマーに基づいて0.01mモル、配合物I
Iに記載のようにして調製された)から成る沈殿された
ポリマーを、油上粉末に徐々に粉砕する。リポソーム
を、水又は緩衝液の添加(1〜5mg/mlの最終濃度)及び
60℃で1時間の調音波処理により調製する。小胞を、電
子顕微鏡、光の散乱及び分光分析により特徴づける。抗
体形成の増強のために(生物学的アッセイを参照のこ
と)、抗原(上記調製されたアジュバント成分の合計重
量に対して1.5重量部の抗原)を、小胞形成の前、1つ
の実験において直接添加し、そして小胞形成の後、第2
の実験においてそれを添加する。
配合物IV: 重合されたポリMTS−MPL(モノマーに基づいて0.01m
モル)、ポリMTS−TDM(モノマーに基づいて0.01mモ
ル)、ポリN1−(N−アセチルムラミル−L−アラニル
−D−イソグルタミニル)−N6−アクリロイルヘキサメ
チレンジアミン〔モノマーに基づいて0.01mモル、Kohor
lin and Abashev,Bioorg,Khim.(1984)10(8):1119
〜1126に記載されているように調製された〕及びアクリ
ルアミ(モノマーに基づいて0.1〜0.5mモル)を含む重
合された小胞を、配合物IIにおけるようにして調製す
る。抗体形成の増強のために(生物学的アッセイを参照
のこと)、抗原(上記調製されたアジュバント成分の合
計重量に対して1.5重量部の抗原)を、小胞形成の前、
1つの実験において直接的にポリマーの混合物に添加
し、そして小胞形成の後、もう1つの実験においてそれ
を前記混合物に添加する。
配合物V: TDM(0.01mモル、MTS−TDMの合成において引用された
源から)、MPL(0.01mモル、MTS MPLの合成において引
用された源から)、MDP−アミノカプロイル−DNDPE(0.
1mモル、前記のようにして調製された)及びポリ(12−
メタクリロイル−3,6,9,12−テトラオキサデシル)−3
(N,N−ジオクタデシルカルバモイル)−プロピオネー
ト〔モノマーに基づいて0.05〜0.1mモル、Elbertなど.
(1985)前記により記載されているように調製され、そ
して重合された〕を、クロロホルム(25ml)中に溶解
し、そして回転蒸発により丸底フラスコの底に薄いフィ
ルムとして乾燥せしめる。脂質を1時間さらに真空乾燥
せしめ、そして次に70℃で1〜2時間、水又は緩衝液に
よりゆっくりと水和化する(5〜10mg/mlの最終濃
度)。いづれか柔毛状の物質が残存する場合、その溶液
をさらに音波処理により分散する(1〜30分、50℃)。
抗体形成の増強のために(生物学的アッセイを参照のこ
と)、抗原(上記混合されたようなTDM,MPL及びMDP−ア
ミノカプロイル−DNDPEの合計重量に対して1.5重量部の
抗原)を、暖める前、1つの実験において水又は緩衝液
とに添加共し、そして暖めた後、もう1つの実験におい
てそれを添加する。
配合物VI: TDM(0.01mモル、MTS−TDMの合成において引用された
源から)、MPL(0.01mモル、MTS MPLの合成において引
用された源から)、MDP−アミノカプロイル−DNDPE(0.
01mモル、前記のようにして調製された)及びジメチル
−ビス(2−オクタデカ−2,3−ジエノイルオイキシエ
チル)アンモニウムブロミド〔0.03mモル、Gaubな
ど.、Biophysics J.(1984)45:725〜731により記載さ
れていうようにして調製された〕を含むリポソームを、
配合物V(変法)におけるようにして調製する。1つの
実験において、小胞を記載のようにして60℃で水和する
ことにより形成する(水1ml当り合計脂質5〜10mg)。
1〜2時間後、その溶液を10分間ゆっくりと撹拌し、そ
の溶液の温度を15℃に下げ、その溶液を石英バイアルに
移し、そして次にPen−Ray−UV−ランプ(A.R.Vetter C
o.,Rebersburg,PA)により照射(254nm)することによ
り1時間重合せしめる。類似する実験において、重合を
35℃で行なう。小胞を、電子顕微鏡、光の分散、及び分
光分析により特徴づける。抗体形成の増強のために(生
物学的アッセイを参照のこと)、抗原(上記のようにし
て調製されたTDM,MPL及びMDP−アミノカプロイル−DNDP
Eの合計重量に対して1.5重量部の抗原)を水和化の前、
それぞれの実験において、脂質組成物に添加する。
配合物VII: 抗原と共に又は抗原なしに調製されたアジュバント配
合物I〜VIの水性調製物(それぞれの配合物を参照のこ
と)を凍結乾燥し、ペーストのような粉末を得る。その
粉末(10mg)を、乾燥ガラス組織グラインダー管(30m
l)の底においてスクアレン油(80μ)共に混合し、
そして次に23℃で滑り嵌めテフロン乳棒により粉砕する
(1000rpmで3分間)。粉砕した後、0.2%のTween−80
を含むリン酸緩衝溶液4mlを添加し、そしてその重合さ
れたアジュバント/油/水の混合物をさらに粉砕(1000
rpmで4分間)することによって乳化する。アリコート
のエマルジョンを撹拌し、そして次にすぐに使用する
(生物学的アッセイを参照のこと)。
生物学的アッセイ I.ウィルス感染に対する耐性の強化. インフルエンザAウィルスのマウスビルラント株〔A/
PR/8/34(HINI)〕に対する保護のために、重合された
アジュバント配合物I〜VIIを、Mashihiなど.、Iint.
J.Immunopharmac.(1986):(3):339〜345に記載
の方法によりC57BL/10×BABL/cマウスの静脈内に注射す
る。1つの実験においては、アジュバント配合物のアリ
コー(存在するアジュバントの合計モノマー組成物に基
づいて450μgのアジュバントを含む)を、マウス中に
静脈注射する。3週間後、マウスを、ウィルス(A/PR/8
/84)のエアゾールスプレーにより感染せしめる。肺の
ウィルス力価を、Mashihiなど.(上記)の方法により
感染後72時間で決定する。第2の実験においては、ウィ
ルスタンパク質サブユニット(A/Victoria/3/75及びB/H
ong Kong/5/72)を抗原(投与量当り4μg)として、
本発明のアジュバント配合物(投与量当り合計のモノマ
ーアジュバント組合物に基づいて合計300μgのアジュ
バント)と共に筋肉内注射する。マウスを感染せしめ、
そして上記のようにしてアッセイする。
II.腫瘍抑制. 直径8〜10mmの6〜7日目の系統−10腫瘍を担持する
2匹のテンジクネズミ〔移植可能な肝臓細胞癌、Rapp,I
sr.J.Med.Sci.(1973):366を参照のこと〕を、アジ
ュバント配合物I〜VIIの投与量〔投与量当り合計のモ
ノマーアジュバント組成物に基づいて合計アジュバント
300μgの水性アリコール(抗原を有さない)〕により
接種する(1つの実験においては静脈内及び他の実験に
おいては病変部内)。動物の治癒速度を、Ribiなど.、
Cancer Immunol.Immunother.(1978):171:177に従っ
て評価する。動物は、腫瘍が完全に消失する場合、治癒
したように思われ、転移は初めの排出リンパ節で明白で
なく、そしてテンジクネズミは、系統10の腫瘍の移植の
再挑戦を拒絶する。
III.抗体形成の強化. 合計200μgのアジュバント(組成物中のモノマーア
ジュバントの合計重量に基づく)及びウィルス抗原(10
μg,A/Victorica/3/75)を含むアジュバント配合物I〜
VIIのアリコート(0.05〜0.1ml)を、記載のようにして
混合し(配合物を参照のこと)、そして次にC57BL/10×
BALB/cマウスに皮下注射する。ウィルスサブユニットに
対する抗体力価を、14日及び31日後、標準の酵素結合の
免疫吸着アッセイ(ELISA)により測定する。もう1つ
の実験においては、上記の組成物と同じ組成物を静脈内
注射し、そして次に14日及び31日後、抗体の力価を測定
する。対照の実験を同じ手段(但しアジュバントが存在
しない)で行なう。
本発明に従えば、ひじょうに増強された免疫応答が達
成され得る。ポリマーと一緒にアジュバントを使用する
ことによって、アジュバントは、微生物の免疫システム
の活性化効果と同じである細胞の刺激を提供する。種々
のアジュバントが、調製を容易にするために、抗原と相
溶性のために、及び免疫応答のある程度の増強のために
使用され得る。
本明細書に言及されたすべての出版物及び特許出願
は、本発明が関与する当業者のレベルの表示である。す
べての出版物及び特許出願は、引用により本明細書に組
込まれる。
前述の発明は、明確に理解するために例示的及び例的
にいくらか詳細に記載されているけれども、特許請求の
範囲内で修飾及び変更を行なうことができる。

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子免疫アジュバント組成物であって: 少なくとも1種の重合された脂成分を含んで成るポリマ
    ーを含んで成り、ここで前記ポリマーは少なくとも3個
    のモノマーの単位を有し、そして: (1)ラメラ形成脂質アジュバントから成り; 又は (2)ラメラ形成脂質から成り; 但し、前記ラメラ形成脂質はアジュバントに組み合され
    たものであり、ここで前記アジュバントがラメラ形成脂
    質アジュバント以外のものである場合、前記アジュバン
    トは、前記ラメラ形成脂質に共重合しているか、又は脂
    質に結合していることを特徴とする高分子免疫アジュバ
    ント組成物。
  2. 【請求項2】前記ポリマーが付加重合体である請求項1
    記載の高分子免疫アジュバント組成物。
  3. 【請求項3】前記付加重合体が水溶性モノマーを含んで
    成る請求項2記載の高分子免疫アジュバント組成物。
  4. 【請求項4】前記ポリマーが重縮合体である請求項1記
    載の高分子免疫アジュバント組成物。
  5. 【請求項5】モノマーラメラ形成脂質を含んで成る請求
    項1記載の高分子免疫アジュバント組成物。
  6. 【請求項6】前記脂質アジュバントが少なくとも2種の
    異なった脂質アジュバントを含んで成り又は親油性アジ
    ュバントと共に組合される請求項1記載の高分子免疫ア
    ジュバント組成物。
  7. 【請求項7】前記2種の異なった脂質アジュバント又は
    前記脂質アジュバント及び親油性アジュバントが共重合
    される請求項6記載の高分子免疫アジュバント組成物。
  8. 【請求項8】高分子免疫アジュバント組成物であって: 結合基により水溶性付加重合性モノマーに結合された脂
    質アジュバント及び水溶性付加重合性モノマーに連結さ
    れたラメラ形成脂質を含んで成るコポリマーを含んで成
    る高分子免疫アジュバント組成物。
  9. 【請求項9】脂質基を有さない水溶性付加重合性モノマ
    ーを含んで成る請求項8記載の高分子免疫アジュバント
    組成物。
  10. 【請求項10】前記水溶性付加重合性モノマーがアクリ
    レート又はメタクリレートである請求項9記載の高分子
    免疫アジュバント組成物。
  11. 【請求項11】次のアジュバント: モノホスホリル脂質A、リポ多糖、BCG細胞壁骨格、ジ
    ホスホリル脂質A、ムラミルジー又はトリペプチド、ム
    ラミルジペプチド−ホスファチジルエタノールアミン、
    ムラミルトリペプチド−ホスファチジルエタノールアミ
    ン、トレハロースモノミコレート、トレハロースジミコ
    レート、脂質X、イソプリノシン及びリトスペルマンA,
    B又はCのうち少なくとも1つを含んで成る請求項8記
    載の高分子免疫アジュバント組成物。
  12. 【請求項12】高分子免疫アジュバント組成物であっ
    て: モノマー又はポリマーラメラ形成脂質分子と共に重合ア
    ジュバントを含んで成り、ここで前記アジュバントはラ
    メラ形成脂質であり又はラメラ形成脂質に結合されてい
    ることを特徴とする高分子免疫アジュバント組成物。
  13. 【請求項13】高分子免疫アジュバント組成物であっ
    て: モノマーラメラ形成アジュバント、ここで該アジュバン
    トはラメラ形成脂質であるか又はラメラ形成脂質に結合
    されているものである、及び 重合ラメラ形成脂質 を含んで成る高分子免疫アジュバント組成物。
  14. 【請求項14】抗原及び高分子免疫アジュバント組成物
    を含んで成る免疫組成物であって: 少なくとも1種の重合脂質成分を含んで成るポリマーを
    含んで成り、ここで前記ポリマーが少なくとも3個のポ
    リマーの単位を有し、そして: (1)ラメラ形成脂質アジュバントから成り;又は (2)ラメラ形成脂質から成り; 但し、前記ラメラ形成脂質はアジュバントに組み合され
    たものであり、ここで前記アジュバントがラメラ形成脂
    質アジュバント以外のものである場合、前記アジュバン
    トは、前記ラメラ形成脂質に共重合していることを特徴
    とする免疫組成物。
  15. 【請求項15】前記ポリマーが付加重合体である請求項
    14記載の免疫組成物。
  16. 【請求項16】前記付加重合体が水溶性モノマーを含ん
    で成る請求項15記載の免疫組成物。
  17. 【請求項17】前記ポリマーが重縮合体である請求項14
    記載の免疫組成物。
  18. 【請求項18】モノマーラメラ形成脂質を含んで成る請
    求項14記載の免疫組成物。
  19. 【請求項19】免疫治療用医薬組成物であって、抗原及
    び高分子免疫アジュバント組成物を含んで成り、そして
    ここで該高分子免疫アジュバンド組成物が、少なくとも
    1種の重合された脂質成分を含んで成るポリマーを含ん
    で成り、ここで前記ポリマーが少なくとも3個のモノマ
    ーの単位を有し、そして (1)ラメラ形成脂質アジュバントから成り;又は (2)ラメラ形成脂質から成り; 但し、前記ラメラ形成脂質はアジュバントに組み合され
    たものであり、ここで前記アジュバントがラメラ形成脂
    質アジュバント以外のものである場合、前記アジュバン
    トは、前記ラメラ形成脂質に共重合しているか、又は脂
    質に結合していることを特徴とする医薬品。
  20. 【請求項20】前記ラメラ形成脂質アジュバントが、水
    溶性付加重合性モノマーに共有結合されたラメラ形成ア
    ジュバントから構成される請求項19記載の組成物。
  21. 【請求項21】前記組成物が水溶性付加重合性モノマー
    に共有結合されたラメラ形成脂質のポリマーを含んで成
    る請求項19記載の組成物。
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