JP2784858B2 - シリアルプリンタ - Google Patents

シリアルプリンタ

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JP2784858B2
JP2784858B2 JP4056617A JP5661792A JP2784858B2 JP 2784858 B2 JP2784858 B2 JP 2784858B2 JP 4056617 A JP4056617 A JP 4056617A JP 5661792 A JP5661792 A JP 5661792A JP 2784858 B2 JP2784858 B2 JP 2784858B2
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勝 篠内
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Tamura Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、端末装置から受信した
印字データを片方向に印字ヘッドを走査させて順次印字
するシリアルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種のシリアルプリンタは、ホ
ストコンピュータと接続され、ホストコンピュータから
印字データを受信すると、受信したデータ通りにそのま
ま印字するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ホストコン
ピュータ側からは印字データとして空白を示すデータ
(データ「00」)も送信されるため、従来のシリアル
プリンタは、この空白データも受信して印字するように
している。しかしながらこの空白データを印字しても実
際には印刷されないため、無用な印字動作を行うことに
なり、この結果ヘッドの摩耗や印字時間に無駄が生じる
という問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、1行分の印字データを格納するバッ
ファ・メモリと、受信した印字データをバッファ・メモ
リへ格納する格納手段と、この格納手段の格納時または
格納後に印字データのうち行末まで連続する空白データ
以外のデータを有効印字データとして編集するするデー
タ編集手段と、有効印字データをバッファ・メモリから
順次読みだして印字すると共に印字終了に応じ残りの空
白データの印字を省略して印字ヘッドの走査を停止する
印字走査手段と、印字終了後に印字ヘッドに対し次の行
の印字開始位置への移動開始指令を行った後、格納手段
およびデータ編集手段により次の行の印字データの格納
および編集をそれぞれ行わせる制御手段とを備えたもの
である。
【0005】
【作用】受信した印字データのうち、有効印字データを
印字すると、残りの空白データの印字は省略されると共
に、直ちに次の印字データの受信が可能になるため、無
用な印字動作が省略され、かつ印字速度が相対的に向上
する。
【0006】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図3は本発明に係るシリアルプリンタの一実施例を
示すブロック図である。同図において、1はこのシリア
ルプリンタと図示しないホストコンピュータとを接続す
るプリンタI/Fコネクタ、2は各種のキーとLEDと
からなる操作部、3はバッファ・メモリを有するCPU
30,温度センサ31,ヘッドドライバ32,モータド
ライバ33,パワーオンリセット回路34から構成され
る制御部、4は印字を行うサーマルヘッド40,モータ
41,ヘッドのホームポジションを指示するホームポジ
ションスイッチ42から構成されるプリンタユニット
部、5は電源スイッチSWのオンにより各部へ電源を供
給する電源部である。
【0007】次に、図4は、上記シリアルプリンタによ
り印字される状況を示す図である。このプリンタは、3
20ドット×8ドットで1行を構成し、ホストコンピュ
ータから1行分の印字データを受信すると、左方向から
右方向へ1行分の印字を行いこれが終了すると、次の1
行分のデータを受信して次の行の印字を指定されたホー
ムポジションである左方向から開始するようになってい
る。そして、30行(240ドット÷8ドット)の印字
が終了すると、次の頁の先頭行から再び印字が開始され
る。
【0008】上記したようにこのシリアルプリンタは、
印字に先だってホストコンピュータから1行分の印字デ
ータを受信しCPU30内のバッファ・メモリへ格納す
るが、この1行分の印字データは例えば「01」H,
「51」H,「AB」H,・・・のような8ビットのヘ
キサコードのデータでありこのようなヘキサコードデー
タが320データ分ホストコンピュータから送信されて
くる。勿論これらのデータの中には無印字を示すデータ
「00」H(空白データ)も含まれている。本発明は、
320データ分を受信した後で無印字を示すデータを検
出しこのデータが例えば201番目のデータから320
番目のデータ間に連続していた場合には、200番目の
データまで印字動作を行わせ、以降の印字動作を省略す
るようにしたものである。
【0009】次に図2は、上記シリアルプリンタの各部
の動作状況を示すタイミングチャートである。同図の
(a)は、ヘッドモータ41の動作を、(b)はヘッド
40の印字動作を、また(c)は制御部3内のCPU3
0の受信動作を、さらに(d)はこのプリンタの状態を
示している。ここでプリンタが、図2(d)に示すよう
にレディ(READY)状態にあれば、ホストコンピュ
ータはプリンタに対し1行分の印字データを送信し、こ
のとき(c)に示すように、CPU30は1行分の印字
データを受信し、データの受信が終了すると、プリンタ
の状態をビジィ(BUSY)状態にすると共に、(a)
に示すようにヘッドモータ41を正転させてヘッド40
を左方向から右方向へ移動させ、さらにヘッド40を駆
動して受信した印字データの印字を行わせる。なお、C
PU30は、上記したように印字に先だって無印字を示
すデータの検索を行っており、この無印字データが検出
されてもこれが最後のデータを示す320番目のデータ
まで連続して存在していない場合にはこの間に無印字デ
ータがあっても印字動作を行わせ、最後の有印字データ
(有効印字データ)の印字後、次の行の印字準備をさせ
るために(a)に示すようにモータ41の逆転動作を開
始させてヘッド40を左方向(ホームポジション側)へ
移動させ、(d)に示すようにプリンタの状態をビジィ
状態からレディ状態にする。このように、モータの逆転
開始指令と同時にプリンタがレディ状態となるため、モ
ータが逆転して次の行の印字開始位置(ホームポジショ
ン)へヘッド40が戻る間に、ホストコンピュータ側か
ら次の1行の印字データの送信が行え、この結果、シリ
アルプリンタ側では送信される印字データの受信及びそ
の編集が可能となって印字効率が向上する。
【0010】次に図1は、このシリアルプリンタ内のC
PU30の動作を示すフローチャートである。即ち、ス
テップ100においては、ホストコンピュータ側の印字
操作により送信されてくる1行分の印字データの受信を
開始すると共に、ステップ101ではESC(拡張キャ
ラクタ;escape character)シーケン
スを取得して1行分の印字データ数x(本実施例では3
20)を規定する。そしてステップ102では後述する
印字データ数m及びカウント変数nを共に「0」とし、
ステップ103で印字データ数mを1つカウントアップ
する。
【0011】続いてステップ104では、「m=x?」
の判断、即ち既に受信しその内容が解析された印字デー
タ数mが規定された1行分の印字データ数xと等しいか
否か、つまり1行分の受信データの内容の解析が終了し
たか否かを判断する。しかし、ここでは受信データの内
容の解析を開始するところなので、「N0」と判定さ
れ、ステップ105へ移行して受信データの解析を行
う。即ち、ステップ105では、受信データが無印字デ
ータ(データ「00」H)であるかの判断を行い、これ
が「YES」の場合は、カウント変数nを1つ増加する
(ステップ106)。このような無印字データが最後に
解析されるx番目のデータまで連続して存在すれば、こ
のカウント変数nの値分の印字動作は省略される。ま
た、ステップ105において無印字データではない(有
効データ)と判定される場合はカウント変数nを「0」
に設定(ステップ107)する。こうしてカウント変数
nが定められると、ステップ103へ戻って次の受信デ
ータを解析するために印字データ数mを1つカウントア
ップする。
【0012】こうして受信データの内容が順次解析さ
れ、この結果ステップ104の「m=x?」が「YE
S」と判定されると、ステップ110へ移行し「m−n
=0」を判定する。これは1行分の受信データの内容が
全て無印字データであるかの判定であり、受信データの
全てが無印字データの場合(ステップ110で「YE
S」の場合)には、印字動作を行わずに所定のモータを
駆動して1行分の紙送りを開始させる(ステップ11
1)。また、受信データのすべてが無印字データではな
いと判定される場合(ステップ110で「NO」の場
合)は、「m−n」のところまで順次ヘッド40を移動
させて印字させると共に、印字の終了後、1行分の紙送
りをさせかつヘッド40を左方向の所定の印字開始位置
まで移動を開始させる(ステップ112)。なお、ステ
ップ111の紙送り開始指令及びステップ112のヘッ
ドの移動開始指令の直後にプリンタの状態をビジィ状態
からレディ状態にするため、ヘッド41等が移動中であ
ってもホストコンピュータ側からの次の1行分の受信デ
ータを直ちに受信して編集できる。こうしてヘッド41
が移動中にホストコンピュータ側から受信データが到来
すると、ステップ113の「次の行の印字データがある
か?」の判定が「YES」となり、この場合はステップ
101へ戻って従前と同様の処理を実行する。また、ホ
ストコンピュータ側から次の行の印字データが送信され
ない場合は、そのまま終了する。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受信した印字データのうち、有効印字データを印字する
と、残りの空白データの印字は省略されると共に、直ち
に次の印字データの受信が可能になるため、無用な印字
動作が省略され、かつ印字速度が相対的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリアルプリンタの動作を示すフ
ローチャートである。
【図2】上記シリアルプリンタの各部のタイミングチャ
ートである。
【図3】上記シリアルプリンタのブロック図である。
【図4】上記シリアルプリンタの印字状況を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 プリンタI/Fコネクタ 2 操作部 3 制御部 4 プリンタユニット部 30 CPU 40 サーマルヘッド 41 モータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを片方向に走査させて印字デ
    ータを順次印字するシリアルプリンタにおいて、 1行分の印字データを格納するバッファ・メモリと、受
    信した前記印字データを前記バッファ・メモリへ格納す
    る格納手段と、この格納手段の格納時または格納後に前
    記印字データのうち行末まで連続する空白データ以外の
    データを有効印字データとして編集するデータ編集手段
    と、前記有効印字データを前記バッファ・メモリから順
    次読みだして印字すると共に印字終了に応じ残りの空白
    データの印字を省略して印字ヘッドの走査を停止する印
    字走査手段と、印字終了後に印字ヘッドに対し次の行の
    印字開始位置への移動開始指令を行った後、前記格納手
    段およびデータ編隼手段により次の行の印字データの
    納および編集をそれぞれ行わせる制御手段とを備えたこ
    とを特徴とするシリアルプリンタ。
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