JP2782345B2 - シアル酸誘導体の製造法 - Google Patents

シアル酸誘導体の製造法

Info

Publication number
JP2782345B2
JP2782345B2 JP63201107A JP20110788A JP2782345B2 JP 2782345 B2 JP2782345 B2 JP 2782345B2 JP 63201107 A JP63201107 A JP 63201107A JP 20110788 A JP20110788 A JP 20110788A JP 2782345 B2 JP2782345 B2 JP 2782345B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
general formula
hydrogen atom
acyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63201107A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0249794A (ja
Inventor
明 長谷川
真 木曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Wako Pure Chemical Corp
Original Assignee
Wako Pure Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wako Pure Chemical Industries Ltd filed Critical Wako Pure Chemical Industries Ltd
Priority to JP63201107A priority Critical patent/JP2782345B2/ja
Priority to US07/352,594 priority patent/US4914035A/en
Publication of JPH0249794A publication Critical patent/JPH0249794A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2782345B2 publication Critical patent/JP2782345B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H23/00Compounds containing boron, silicon, or a metal, e.g. chelates, vitamin B12
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] 本発明は、例えばガングリオシドやその類縁体を始め
とする各種医薬品,生化学試薬等の原料、中間体として
有用な、シアル酸の2−α−O−グリコシド化合物の選
択的製造方法に関する。
[発明の背景] シアル酸は生物の各種の組織に存在し、通常糖鎖を構
成する部分にその構成単位としてグリコシド結合して存
在する。シアル酸は糖脂質や糖蛋白質の重要な構成成分
であるため、その機能研究の目的で、また、近年ガング
リオシドの様々な生理活性が非常に注目されているとこ
とから、その医薬面での応用という見地から、その類縁
体、誘導体やグリコシド、シアロオリゴ糖についての合
成検討が盛んに行われており、各種誘導体が合成されつ
つある。しかしながら、この方面の研究は未だ緒につい
たばかりであり、未だ解決されざる合成面での問題点等
も少なからずある。
そのような合成面での問題点の一つとして、シアル酸
のα−0−グリコシド化の問題がある。即ち、周知の如
く天然に存在するシアル酸誘導体は、シチジン一リン酸
−N−アセチルノイラミン酸を除いて、全てシアル酸が
α−0−グリコシド結合により糖鎖等に結合している
が、合成的には、シアル酸のα−0−グリコシドを選択
的に製造した例はこれまでに未だない。即ち、Chem.Be
r.,99,611−617(1966)にはシアル酸の2−α−Cl体を
グリコシド化の糖供与体として、受容体である糖誘導体
と反応させた例が記載されているが、得られたグリコシ
ドはα−グリコシドとβ−グリコシドの混合物である。
また、Carbohydr.Res.,146,147−153(1986)及びCarbo
hydr.Res.,163,209−225(1987)には同上の糖供与体
を、夫々触媒としてHg(CN)2/HgBr2及びAg2CO3/AgClO4
を用い、受容体である糖誘導体の二級の水酸基と反応さ
せた例が記載されているが、生成物はどちらの場合もや
はりα−グリコシドとβ−グリコシドの混合物であり、
しかもどちらの場合もα−グリコシドの割合がβ−グリ
コシドのそれよりも小さくなっている。更に、Tetrahed
ron Lett.,27,5229−5232,5233−5236(1986)及びTetr
ahedron Lett.,28,6221−6224(1987)には、α−グリ
コシドを優先的に得る為の試みとして3位に置換基を有
するシアル酸誘導体を用い、α−グリコシドの割合がβ
−グリコシドのそれよりも大きい混合物を得ている記載
があるが、立体選択性の上からも収率的にも未だ充分満
足できるほどのものではなく、特に二級の水酸基との反
応の場合には到底実用化出来るほどのものではない。
一方、本発明者らは、先にシアル酸のα−SMe体又は
β−SMe体を糖供与体とし、ジメチル(メチルチオ)ス
ルホニウム トリフレート(以下、DMTSTと略す。)の
存在下、ジクロルメタン中でこれを直鎖の一級アルコー
ルと反応させると対応するシアル酸のβ−0−グリコシ
ドが選択的に得られることを見出し、特許出願している
(特開昭63−41494号公報)。
このように、これまで合成により得られていたシアル
酸の0−グリコシドは殆どがα−グリコシドとβ−グリ
コシドの混合物であり、特定の場合(一級の水酸基の場
合)にβ−グリコシドのみが選択的に得られるという例
はあるが、α−グリコシドが選択的に且つ高収率で得ら
れた例はこれまでに全く無く、二級の水酸基に関して
は、α−グリコシド、β−グリコシドのいずれに関して
も選択的に収率よく得られている例はない。
[発明の目的] 本発明は、糖蛋白質や糖脂質等の天然のシアル酸誘導
体の有する生理活性とその化学構造との関係を調べる上
で極めて有用なシアル酸のα−0−グリコシド化合物を
より選択的に且つより収率良く得る方法と、ガングリオ
シドやその類縁体等を始めとする各種医薬品,生化学試
薬等の原料、中間体として有用な新規化合物を提供する
ことを目的とする。
[発明の構成] 本発明は、一般式[I] (式中、Rはアシル基を表わし、R1,R2は低級アルキ
ル基を表わす。)で示されるアルキルチオシアル酸誘導
体を、水酸基を有さない極性溶媒中、ルイス酸の存在
下、アルコール性の水酸基を有する化合物と反応させる
ことを特徴とする、シアル酸の2−α−0−グリコシド
化合物の製造方法の発明である。
また、本発明は、ガングリオシドやその類縁体を始め
とする各種医薬品,生化学試薬等の有用な原料、中間体
となる下記一般式[II],[III],[IV],[VI],
[VII]及び[VIII]で示される化合物の発明である。
[式中、R3は−OH,−NH2,−OR0又は−NHR0(但し、R
0はアシル基を表わす。)を表わし、R4は水酸基の保護
基を表わし、R5とR6は何れか一方が水酸基を表わし、他
方は水素原子を表わす。また、TASはトリアルキルシリ
ル基を表わす。] (式中、R7はアシル基を表わし、R3,R5,R6及びTAS
は前記と同じ。) (式中、R8はアシル基を表わし、R9とR10は何れか一
方が水酸基を表わし、他方は水素原子を表わす。TASは
前記と同じ。) [式中、R12,R13は何れか一方が−OR01を表わし、他
方は水素原子を表わす。(但し、R01はアシル基又は水
素原子を表わす。)。R,R1,R3,R4及びTASは前記と同
じ。] (式中、R,R1,R3,R7,R12,R13及びTASは前記と同
じ。) [式中、R14はアシル基又は水素原子を表わし、R15
R16は何れか一方が−OR14を表わし、他方は水素原子を
表わす(但し、R14は前記と同じ。)R,R1,R8及びTASは
前記と同じ。] 一般式[I],[VI],[VII],及び[VIII]に於
けるRとしては、例えばアセチル基,プロピオニル基,
ブタノイル基等のアシル基が挙げられ、一般式[I],
[VI],[VII],及び[VIII]に於けるR1及び一般式
[I]に於けるR2としては、例えばメチル基,エチル
基,プロピル基,ブチル基等の低級アルキル基が挙げら
れる。一般式[II],[III],[VI],及び[VII]に
於けるR3としては、例えば−OH,−NH2,−OR0又は−NHR
0が挙げられ、R0としては、例えばアセチル基,プロピ
オニル基,ブタノイル基,ベンゾイル基等のアシル基が
挙げられる。一般式[II]に於けるR4としては、例えば
アセチル基,プロピオニル基,ブタノイル基,ベンゾイ
ル基,ベンジル基等、この分野で一般によく用いられる
水酸基の保護基が挙げられる。また、一般式[II]に於
けるR5,R6は何れか一方が水酸基を表わし、他方は水素
原子を表わす。一般式[III]に於けるR7としては、例
えばアセチル基,プロピオニル基,ブタノイル基,ベン
ゾイル基等のアシル基が挙げられる。一般式[II],
[III],[IV],[VI],[VII]及び[VIII]に於け
るTASは、例えばトリメチルシリル基,トリエチルシリ
ル基,トリイソプロピルシリル基,ジメチル t−ブチ
ルシリル基等のトリアルキルシリル基を表わす。一般式
[IV]及び[VIII]に於けるR8としては、例えばアセチ
ル基,プロピオニル基,ブタノイル基,ベンゾイル基等
のアシル基が挙げられ、一般式[IV]に於けるR9,R10
は何れか一方が水酸基を表わし、他方は水素原子を表わ
す。一般式[V]に於けるR11としては、例えばメチル
基,エチル基,プロピル基,ブチル基、ペンチル基,ヘ
キシル基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル基,デシル
基,ドデシル基,ペンタデシル基,ヘキサデシル基,オ
クタデシル基等のアルキル基が挙げられ、直鎖状、分枝
状何れにてもよいが、一般式[V]で示されるアルコー
ルが第三級アルコールとなるような分枝状のアルキル基
はこれを除く。一般式[VI]及び[VII]に於けるR12
R13は何れか一方が−OR01を表わし、他方は水素原子を
表わす。但し、R01は、例えばアセチル基,プロピオニ
ル基,ブタノイル基,ベンゾイル基等のアシル基を表わ
すか、又は水素原子を表わす。一般式[VIII]に於ける
R14は、例えばアセチル基,プロピオニル基,ブタノイ
ル基,ベンゾイル基等のアシル基を表わすか、又は水素
原子を表わす。R15,R16は何れか一方が−OR04を表わ
し、他方は水素原子を表わす(但し、R14は前記と同
じ。)。
本発明に係るシアル酸の2−α−0−グリコシド化合
物の製造法は、大略以下の如くして実施される。
先ずグリコシド化の糖供与体としては、特開昭63−41
494号公報等に記載の上記一般式[I]で示されるアル
キルチオシアル酸誘導体を用い、これを例えばアセトニ
トリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、ニトロメ
タン等の水酸基を有さない極性溶媒(充分乾燥したもの
が望ましい。)中で、メチルトリフレート(トリフルオ
ロメタンスルホン酸メチル)やトリメチルシリルトリフ
レート(トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリ
ル)やDMTST等の如きルイス酸の存在下、低温、例えば
室温以下、好ましくは−5℃以下でアルコール性の水酸
基を有する化合物と数時間乃至数十時間反応させる。ア
ルコール性の水酸基を有する化合物としては、例えば上
記一般式[II],[III],[IV]又は[V]で示され
る化合物等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はなく、一級又は二級の水酸基を有する化合物であれば
何れにてもよい。反応後は、例えば不溶物を濾去して濾
液を濃縮する等の常法に従って後処理を行えばよく、必
要に応じてカラムクロマトグラフィ等により精製する等
は任意である。
本発明の方法によればシアル酸の2−α−0−グリコ
シドが極めて高収率で得られ、且つ2−β−0−グリコ
シドの生成は殆ど認められない。また、本発明の方法に
よれば、受容体の水酸基は一級、二級の何れにてもよ
い。特開昭63−41494号公報の記載によればアルキルチ
オシアル酸誘導体を、例えばジクロルメタン等の如き非
極性溶媒中で一級アルコールと反応させた場合にはα−
SMe体からもβ−SMe体からもβ−0−グリコシド体しか
得られないとされていたが、本発明の如く、一般式
[I]で示されるアルキルチオシアル酸誘導体を、例え
ばアセトニトリル等のような水酸基を有さない極性溶媒
中でアルコール性の水酸基を有する化合物と低温で反応
させた場合には一級の水酸基,二級の水酸基共にα−0
−グリコシドが選択的に得られると言うことは極めて意
外なことであった。
本発明に係る一般式[II]で示される化合物は、例え
ば一般式[IIa] (式中、R3,R5,R6及びTASは前記と同じ。)で示さ
れる化合物をアシル化の常法に従い、例えばピリジン,
トリエチルアミン等の塩基の存在下、アシル化剤(例え
ば、塩化ベンゾイル,無水酢酸等)と要すれば冷却下に
反応させるか、或は、例えば一般式[IIa]で示される
化合物を水酸基のベンジル化の常法に従い、例えばベン
ゼン,トルエン,クロロホルム,ジクロルエタン等の非
極性溶媒中、酸化ジ−n−ブチル錫、臭化テトラ−n−
ブチルアンモニウム及び臭化ベンジルと1〜10時間加熱
反応させることにより容易に得られる。前者の方法によ
り得られる化合物は、一般式[II]に於てR4がベンゾイ
ル基,アセチル基等のアシル基である化合物であり、後
者の方法で得られる化合物は、一般式[II]に於て、R4
がベンジル基である化合物であるが、これらは何れも文
献未載の新規化合物である。
本発明に係る一般式[III]で示される化合物は、例
えば以下の如くして容易に得られる。即ち、先ず上記一
般式[IIa]で示される化合物を原料として上記後者の
方法により一般式[II]に於てR4がベンジル基である化
合物を合成する。次いでこれをアシル化の常法に従い、
例えばピリジン,トリエチルアミン等の塩基の存在下、
アシル化剤(例えば、塩化ベンゾイル,無水酢酸等)と
要すれば冷却下に反応させて、6位の水酸基を選択的に
アシル化し、一般式[IIIa] (式中、R3,R5,R6,R7及びTASは前記と同じ。ま
た、Bnはベンジル基を表わす。) で示される化合物とし、然る後、常法に従いこれを、例
えばパラジウム−炭素を触媒とし、ギ酸を水素の供与体
として、還元すれば6位の修飾基はそのままで、3位の
ベンジル基のみが外れて一般式[III]で示される本発
明化合物が得られる。この化合物も文献未載の新規化合
物である。
本発明に係る一般式[IV]で示される化合物は、例え
ば下記の如くして容易に合成することができる。
即ち、先ず一般式[IVa] (式中、R9,R10及びTASは前記と同じ。) で示される化合物を水酸基のベンジル化の常法に従い、
例えばベンゼン,トルエン,クロロホルム,ジクロルエ
タン等の非極性溶媒中、酸化ジ−n−ブチル錫、臭化テ
トラ−n−ブチルアンモニウム及び臭化ベンジルと1〜
10時間加熱反応させて一般式[IVb] (式中、R9,R10,TAS及びBnは前記と同じ。) で示される化合物とし、次いでこれをアシル化の常法に
従い、例えばピリジン,トリエチルアミン等の塩基の存
在下、アシル化剤(例えば、塩化ベンゾイル,無水酢酸
等)と要すれば冷却下に反応させて、2位,6位及び6′
位を選択的にアシル化し、一般式[IVc] (式中、R8,R9,R10,Bn及びTASは前記と同じ。) で示される化合物とする。その後、常法に従いこれを、
例えばパラジウム−炭素を触媒とし、ギ酸を水素の供与
体として還元すれば3′位のベンジル基のみが外れて一
般式[IV]で示される化合物となる。
一般式[IVb],[IVc]及び[IV]で示される化合物
は何れも新規化合物である。
かくして得られた本発明に係る一般式[II],[II
I]又は[IV]で示される化合物をグリコシド化の糖受
容体として、前記本発明に係るシアル酸の2−α−0−
グリコシド化合物の製造法に従って、糖供与体たる一般
式[I]で示されるアルキルチオシアル酸誘導体と反応
させれば、本発明に係る一般式[VI],[VII]又は[V
III]で示されるシアル酸の2−α−0−グリコシド化
合物が容易に得られる。
即ち、一般式[II]で示される本発明化合物と一般式
[I]で示されるアルキルチオシアル酸誘導体とを前記
本発明に係るシアル酸の2−α−O−グリコシド化合物
の製造法に従って反応させれば、一般式[VI]で示され
る本発明化合物が高収率で得られるし、一般式[III]
で示される本発明化合物と一般式[I]で示されるアル
キルチオシアル酸誘導体とを前記本発明に係るシアル酸
の2−α−0−グリコシド化合物の製造法に従って反応
させれば、一般式[VII]で示される本発明化合物が収
率良く得られる。また、一般式[IV]で示される本発明
化合物と一般式[I]で示されるアルキルチオシアル酸
誘導体とを前記本発明に係るシアル酸の2−α−0−グ
リコシド化合物の製造法に従って反応させれば、一般式
[VIII]で示される本発明化合物が収率良く得られる。
一般式[VI],[VII]及び[VIII]で示される本発明
化合物は何れも文献未載の新規化合物である。
尚、一般式[II]及び[III]で示される化合物を合
成するための出発原料である一般式[IIa]で示される
化合物、及び一般式[IV]で示される化合物を合成する
ための出発原料である一般式[IVa]で示される化合物
が、何れも相当する糖類やアミノ糖を原料として、本発
明者らが先に見出し、特許出願した[特願昭63−1707号
(特開平1−180897号公報)]下記の方法により容易に
得ることができる。
即ち、先ず相当する糖類若しくはアミノ糖をアシル化
剤(例えば無水酢酸,塩化アセチル等)を用いて常法に
よりアシル化し、次いで常法に従い臭化水素等によりそ
の1位にハロゲン基を導入した後、Hg(CN)2とHgBr2,Ag
2CO3とAgClO4,Ag2CO3とI2,AgClO4或はHg(CN)2などの
縮合剤の存在下、TASC2H4OH(但し、TASは前記と同
じ。)と反応させれば1位の水酸基が2−(トリアルキ
ルシリル)エチル基により保護され、他の水酸基がアシ
ル基で保護された糖誘導体又はアミノ糖誘導体が得られ
るから、これを例えば、メタノール中、ナトリウムメチ
ラートで処理する等常法に従って脱アシル保護すれば、
一般式[IIa]又は[IVa]で示される化合物が容易に得
られる。
また、本発明の製造法に於て用いられる一般式[I]
で示されるアルキルチオシアル酸誘導体は、例えば特開
昭63−41494号公報に記載の方法に従い下記合成ルート
により容易に合成し得るから、そのように合成したもの
を用いればよい。
また、本発明の製造法に於て用いられるDMTSTは公知
文献J.Chem.Soc.,Perkin Trans.II,1569(1982)に記載
の方法に従い、二硫化ジメチルとトリフルオロメタンス
ルホン酸メチルとから用時調製し、使用に供する。
以下に実施例を示すが、本発明はこれら実施例により
何ら限定されるものではない。
尚、実施例中、NMRの欄で用いられる略号は下記の通
りである。
Me:メチル基,Ac:アセチル基,Bz:ベンゾイル基。
[実施例] 参考例 1.1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2,3,4,6−テトラ−0−アセチル−β−D−ガラクトピ
ラノシドの合成 1,2,3,4,6−ペンタ−0−アセチル−D−ガラクトピ
ラノシド5.04gを充分に脱水したジクロルメタン50mlに
溶解し、0℃にて、臭化水素の30%酢酸溶液25gを加え
た後、室温で1.5時間攪拌下に反応させた。反応終了
後、減圧濃縮してシラップ状物を得、これをジクロルメ
タン25mlに溶解し、モレキュラーシーブス4Å 5gを加
えて5時間攪拌下に反応させた(反応液−1)。一方、
Ag2CO3 7g、AgClO4 2,7g、トリメチルシリルエタノール
3.66ml及びモレキュラーシーブス4Å 5gを充分に脱水
したジクロルメタン25mlに懸濁し、5時間攪拌下に反応
させた(反応液−2)。次いで反応液−1と反応液−2
を混合して、攪拌下に一夜反応させた。反応終了後、反
応液をセライト濾過し、濾液を減圧濃縮して、得られた
シラップ状物をカラムクロマトグラフィ[充填剤;ワコ
ーゲル C−200(和光純薬工業(株)社商品名)、溶
出液;CH2Cl2]により精製して、1−[2−(トリメチ
ルシリル)エチル]−2,3,4,6−テトラ−0−アセチル
−β−D−ガラクトピラノシドのシラップ4.2gを得た。
収率 72.5%。
元素分析値 理論値(%):C;50.88、H;7.19。
測定値(%):C;50.95、H;7.30。
[α]D=−9.49°(C=1.01,CHCl3)。
参考例 2.1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
β−D−ガラクトピラノシド(以下、化合物(1)と略
す。)の合成 参考例1で得られた1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2,3,4,6−テトラ−0−アセチル−β−D−
ガラクトピラノシド3.36gを充分に脱水したメタノール3
0mlに溶解し、触媒量のナトリウムメチラートを加え1
時間攪拌した。反応終了後、アンバーライトIR−120
(オルガノ社商品名、H+型)にて反応液を中和し、濾別
して得た濾液を減圧濃縮して、化合物(1)の結晶を定
量的に得た。
元素分析値 理論値(%):C;47.12、H;8.63。
測定値(%):C;47.35、H;8.71。
[α]D=−22.06°(C=1.012,CH3OH)。
実施例 1.2−(トリメチルシリル)エチル 3−0−
ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシド(一般式[I
I]に於て、R3=−OH,R4=ベンゾイル基,R5=−OH,R6
=H,TAS=トリメチルシリル基の化合物。以下、化合物
(2)と略す。)の合成 化合物(1)1.0gをピリジン10mlに溶解し、−50℃に
冷却した。これに、塩化ベンゾイル603mgをジクロルメ
タン10mlに溶解して−50℃に冷却した溶液を10分を要し
て滴下した。3時間攪拌反応後、メタノールを加え濃縮
した。残渣にジクロルメタンを加えて抽出し、ジクロル
メタン層を水洗、無水Na2SO4乾燥後濃縮して得られたシ
ラップをカラムクロマトグラフィ[充填剤:ワコーゲル
C−200,溶出液:CH2Cl2/CH3OH=40/1]により精製
して目的の化合物(2)920mgを得た。収率67%。
[α]D=+30.50°(C=1.20,CHCl3)。
:3700〜3100(OH)、3000〜2700(CH)、1710(エステ
ル)、860,840(トリメチルシリルエチル)、710(フェ
ニル)。
NMR(CDCl3−CD3OD) δppm:8.08〜7.38(m,5H,−OB
z)、5.04(dd,1H,J2,3=10.26Hz,J3,4=3.21Hz,H−
3)、4.39(d,1H,J1,2=7.70Hz,H−1)、4,25(broad
d,1H,H−4)、4.01(dd,1H,H−2)、4.02(m,1H,−O
CH 2CH2Si)、3.61(m,1H,−OCH 1CH2Si)、1.00(m,2H,
−OCH2CH2 Si)、0(s,9H,Me3Si)。
実施例 2.2−(トリメチルシリル)エチル 3−0−
ベンジル−β−D−ガラクトピラノシド(一般式[II]
に於て、R3=−OH,R4=ベンジル基,R5=−OH,R6=H,TA
S=トリメチルシリル基の化合物。以下、化合物(3)
と略す。)の合成 化合物(1)1.90gをベンゼン50mlに懸濁させ、(n-C4
H9)2SnO 2.54gを加えて80℃で5時間攪拌した後、これ
に(n-C4H9)4NBr 1.10gと臭化ベンジル12mlを加えて更に
3時間攪拌反応させた。反応終了後減圧濃縮し、残渣に
n−ヘキサンを加えて傾斜法で過剰の臭化ベンジルを除
去し、得られたシラップをカラムクロマトグラフィ[充
填剤:ワコーゲル C−200,溶出液:CH2Cl2/CH3OH=1
25/1]に供して化合物(3)1.93gを得た。収率76.6
%。
[α]D=+5.6°(C=0.50,CH2Cl2)。
:3700〜3100(OH)、3000〜2700(CH)、860,840(トリ
メチルシリルエチル)、750,700(フェニル)。
NMR(CDCl3−CD3OD) δppm:7.26〜7.38(m,5H,−CH
2C6 H5 )、4.67〜4.77(2d,2H,CH2 C6H5)、4.24(d,1H,J
1,2=7.7Hz,H−1)、4.02(near m,1H,J3,4=3.3Hz,H
−4)、3.80(m,2H,H−6)、3.70(dd,1H,J2,3=9.53
Hz,H−2)、3.60,4.01(2m,2H,−OCH2 CH2Si)、3.43
(near t,1H,H−5)、3.39(dd,1H,H−3)、1.00(m,
2H,−CH2CH2 Si)、0(s,9H,Me3Si)。
実施例 3.2−(トリメチルシリル)エチル 6−0−
ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシド(一般式[II
I]に於て、R3=−OH,R5=−OH,R6=H,R7=ベンゾイル
基,TAS=トリメチルシリル基の化合物。以下、化合物
(5)と略す。)の合成 (1)2−(トリメチルシリル)エチル 6−0−ベン
ゾイル−3−0−ベンジル−β−D−ガラクトピラノシ
ド(以下、化合物(4)と略す。)の合成 実施例2と同様にして得られた化合物(3)3.5gをピ
リジン10ml−ジクロルメタン40mlの混合溶媒に溶解し、
−50℃に冷却した後、塩化ベンゾイル1.82gをジクロル
メタン20mlに溶解した溶液を滴下し、1時間攪拌反応さ
せた。反応終了後、メタノールを加えて更に30分間攪拌
し、然る後、これを減圧濃縮した。残渣にジクロルメタ
ンを加えて抽出し、ジクロルメタン層を水洗、無水Na2S
O4乾燥後、減圧濃縮した。得られたシラップをカラムク
ロマトグラフィ[充填剤:ワコーゲル C−200,溶出
液:CH2Cl2/CH3OH=150/1]に供し、化合物(4)3.16
gを得た。収率70.5%。
[α]D=−1.55°(C=0.900,CHCl3)。
:3700〜3150(OH)、3150〜2700(CH)、1720,1250(エ
ステル)、860,840(トリメチルシリル)、710(フェニ
ル)。
NMR(CDCl3−CD3OD) δppm:8.08〜7.29(m,10H,−C
H2C6 H5 ,OBz)、4.77(s,2H,−CH2 −C6H5)、4.59(nea
r d,2H,H−6,6′)、4.29(d,1H,J1,2=7.88Hz,H−
1)、4.00(m,2H,H−4,OCH1 CH2Si)、3.78(m,2H,H−
2,H−5)、3.62(m,2H,OCH2 CH2Si)、3.47(dd,1H,J
2,3=9.43Hz,J3,4=3.30Hz,H−3)、1.03(m,2H,−OCH
2CH2 Si)、0(s,9H,Me3Si)。
(2)化合物(5)の合成 化合物(4)3.50gをメタノール150mlに溶解し、10%
パラジウム−炭素6gとギ酸2.5mlを加えて60℃で1時間
攪拌反応させた。反応後、反応液を瀘過して不溶物を除
き、瀘液を減圧濃縮して得られたシラップをカラムクロ
マトグラフィ[充填剤:ワコーゲル C−200,溶出液:
CH2Cl2/CH3OH=40/1]に供し、化合物(5)1.90gを得
た。収率67%。
[α]D=−3.69°(C=0.92,CHCl3)。
:3700〜3000(OH)、3000〜2800(CH)、1720,1250(エ
ステル)、860,840(トリメチルシリル)、700(フェニ
ル)。
NMR(CDCl3−CD3OD) δppm:8.07〜7.43(m,5H,−OB
z)、4.59(d,2H,J=6.39Hz,H−6,H−6′)、4.29(d,
1H,J1,2=7.33Hz,H−1)、3.84(near t,1H,J5,6=6.6
0Hz,H−5)、1.03(m,2H,−OCH2CH2 Si)、0(s,9H,Me
3Si)。
実施例 4.2−(トリメチルシリル)エチル 0−(6
−0−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシル)−
(1→4)−2,6−ジ−0−ベンゾイル−β−D−グル
コピラノシド(一般式[IV]に於いて、R8=ベンゾイル
基,R9=−OH,R10=H,TAS=トリメチルシリル基の化合
物。以下、化合物(8)と略す。)の合成。
(1)2−(トリメチルシリル)エチル 0−(3−0
−ベンジル−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→
4)−β−D−グルコピラノシド(以下、化合物(6)
と略す。)の合成 2−(トリメチルシリル)エチル β−D−ラクトシ
ド6.59gをメタノール100mlに溶解し、これに(n-C4H9)2S
nO 4.92gを加えて加熱還流下、3時間攪拌反応させた。
反応後、反応液を減圧濃縮し、充分乾燥させた後、ベン
ゼン200mlを加えてこれを溶解し、(n-C4H9)4NBr 4.80g
及び臭化ベンジル14.2mlを加えて加熱還流下3時間攪拌
反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残渣に
n−ヘキサンを加えて傾斜法で過剰の臭化ベンジルを除
去し、得られたシラップをカラムクロマトグラフィ[充
填剤:ワコーゲル C−200,溶出液:酢酸エチル/n−ヘ
キサン=4/1]に供して化合物(6)5.96gを得た。収率
75.2% m.p 164〜167℃ [α]D=−0.14°(C=1.48,CH2Cl2)。
:3700〜3100(OH)、3000〜2850(CH)、860,840(トリ
メチルシリル)、740,700(フェニル)。
NMR(CD3OD) δppm:7.41〜7.21(m,5H,−CH2−C
6 H5 )、4.72,4.58(2d,2H,Jgem=11.9Hz,−CH2 −C
6H5),4.34(d,1H,J1′2′=8.1Hz,H−1′)、4.26
(d,1H,J1,2=7.7Hz,H−1)、3.97(near d,1H,J
3′,4′=3.3Hz,H−4′)、3.35(dd,1H,J2′,3′
9.5Hz,H−3′)、3.21(near t,1H,J2.3=8Hz,H−
2)、0.96(m,2H,−OCH2CH2 Si)、−0.02(s,9H,SiM
e3)。
(2)2−(トリメチルシリル)エチル 0−(6−0
−ベンゾイル−3−0−ベンジル−β−D−ガラクトピ
ラノシル−(1→4)−2,6−ジ−0−ベンゾイル−β
−D−グルコピラノシド(以下、化合物(7)と略
す。)の合成。
化合物(6)1.32gをピリジン8mlとジクロルメタン20
mlの混合溶媒に溶解し、−50℃に冷却した後、これに、
塩化ベンゾイル1.2mlをジクロルメタン15mlに溶解した
溶液を滴下し、30分間攪拌反応させた。反応終了後、メ
タノールを加えて過剰の塩化ベンゾイルを分解し、然る
後、反応液を減圧濃縮した。残渣にジクロルメタンを加
えて抽出し、ジクロルメタン層を塩酸及び水で洗浄後、
無水Na2SO4で乾燥し、減圧濃縮した。得られたシラップ
をカラムクロマトグラフィ[充填剤:ワコーゲル C−
200,溶出液:CH2Cl2/CH3OH=200/1]に供し、化合物
(7)1.40gを得た。収率67%。
[α]D=+14.01(C=0.856,CHCl3)。
:3700〜3100(OH)、3100〜2800(CH)、1730,1260(エ
ステル)、860,840(トリメチルシリル)、710(フェニ
ル)。
NMR(CDCl3−CD3OD) δppm:8.18〜7.38(m,20H,OBz
×3,−CH2−C6 H5 )、5.33(dd,1H,J1, 2′=8.06Hz,J
2,3=8.15Hz,H−2)、5.04(dd,1H,Jgem=11.91Hz,H−
6)、4.85(s,2H,−CH2 −C6H5)、4.73(d,1H,J1,2
8.06Hz,H−1)、4.63(dd,1H,Jgem=11.90Hz,J5,6=5.
86Hz,H−6)、4.51(d,1H,J1′,2′=7.88Hz,H−
1′)、3.53(dd,1H,J2′,3′=9.53、J3′,4′
3.30Hz,H−3′)、0.96(m,2H,−OCH2CH2 Si)、0(s,
9H,Me3Si)。
(3)化合物(8)の合成 化合物(7)1.40gをメタノール50mlに溶解し、10%
パラジウム−炭素1.0gとギ酸1mlを加えて60℃で2時間
攪拌反応させた。反応終了後、反応液を瀘過して不溶物
を除き、瀘液を減圧濃縮して得られたシラップをカラム
クロマトグラフィ[充填剤:ワコーゲル C−200、溶
出液:CH2Cl2/CH3OH=50/1]に供し、化合物(8)880
mgを得た。収率70%。
[α]D=+11.03°(C=0.58,CHCl3)。
:3700〜3100(OH)、3000〜2800(CH)、1720,1260(エ
ステル)、860,840(トリメチルシリル)、700(フェニ
ル)。
NMR(CDCl3−CD3OD) δppm:8.17〜7.40(m,15H,OBz
×3,)、5.33(dd,1H,J1,2=8.06Hz,J2,3=9.61Hz,H−
2)、4.99(dd,1H,Jgem=10.26Hz,H−6)、4.81(dd,
1H,Jgem=11.91Hz,J5,6=3.30Hz,H−6)、4.74(d,1H,
J1′,2′=8.06Hz,H−1)、4.64(dd,1H,Jgem=11.90
Hz,J5.6=5.86Hz,H−6),4.50(d,1H,J1′,2′=7.88
Hz,H−1′)。
実施例 5.2−(トリメチルシリル)エチル 0−[メ
チル(5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−0−アセ
チル−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシル)オネート]−(2→6)
−3−0−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシド
(一般式[VI]に於て、R=アセチル基、R1=メチル
基,R3=−OH,R4=ベンゾイル基,R12=−OH,R13=H,TA
S=トリメチルシリル基の化合物。以下、化合物(9)
と略す。)の合成 メチル(メチル 5−アセトアミド−4,7,8,9−テト
ラ−0−アセチル−3,5−ジデオキシ−2−チオ−D−
グリセロ−α−D−ガラクト−2−ノヌロピラノシド)
オネート(一般式[I]に於て、R=アセチル基、R1
メチル基,R2=メチル基の化合物。以下、化合物(10)
と略す。)0.43gと実施例1で得た化合物(2)0.16gを
無水アセトニトリル2.5mlに溶解した後、モレキュラー
シーブス3Å0.40gを加えて5時間攪拌した。これに−1
0〜−15℃でDMTST1.7gを含むモレキュラーシーブス3Å
3.4gを加え、同温度で24時間攪拌反応させた。反応終了
後、反応液をセライト濾過し、濾液にジクロルメタンを
加えて抽出した。ジクロルメタン層を炭酸ソーダ水溶液
及び水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥後、減圧濃縮して得
られたシラップをカラムクロマトグラフィ[充填剤:ワ
コーゲル C−200,溶出液:トルエン/CH3OH=20/1及
び酢酸エチル/n−ヘキサン=1/1]に供し、化合物
(9)0.243gを得た。収率68%。
[α]D=−6.36°(C=2.42,CH2Cl2)。
:3700〜3100(OH,NH)、3100〜2800(CH)、1750,1220
(エステル)、1660,1550(アミド)、860,840(トリメ
チルシリル)、710(フェニル)。
NMR(CDCl3−CD3OD) δppm:ガラクトース単位;8.10
〜7.39(m,5H,OBz)、4.99(dd,1H,J2,3=10.07Hz,J3,4
=3.30Hz,H−3)、4.38(d,1H,J1,2=7.88Hz,H−
1)、4.15(d,1H,H−4)、1.04(m,2H,−OCH2CH2 S
i)、0(s,9H,Me3Si)。シアル酸単位;5.33〜5.24(m,
2H.H−7,H−8)、4.76(ddd,1H,J3e,4=4.68Hz,H−
4)、4.36(dd,1H,J8,9=2.57Hz,J9, 9′=12.09Hz,H
−9)、2.56(dd,1H,J3e,3a=12.73Hz,H−3e)、2.10,
2.08,1.98,1.93,1.82(5s,15H,OAc×4,NHAc)。
尚、本実施例に於てはシアル酸のβ−グリコシド体は
全く得られなかった。
実施例 6.2−(トリメチルシリル)エチル 0−[メ
チル(5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−0−アセ
チル−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシル)オネート]−(2→6)
−2,4−ジ−0−アセチル−3−0−ベンゾイル−β−
D−ガラクトピラノシド(一般式[VI]に於て、R=ア
セチル基、R1=メチル基,R3=−OCOCH3,R4=ベンゾイ
ル基,R12=−OCOCH3,R13=H,TAS=トリメチルシリル
基の化合物。以下、化合物(11)と略す。)の合成 実施例5で得た化合物(9)0.200gを無水ピリジン6m
lに溶解し、無水酢酸4mlを加えて一夜放置し、反応させ
た。反応終了後、メタノールを加えて過剰の無水酢酸を
分解し、減圧濃縮した。得られたシラップをカラムクロ
マトグラフィ[充填剤:ワコーゲル C−200、溶出
液:CH2Cl/CH3OH=80/1]に供し、化合物(11)を定量
的に得た。
[α]D=−7.17°(C=1.70,CHCl3)。
:3700〜3100(NH)、3100〜2800(CH)、1750,1220(エ
ステル)、860,840(トリメチルシリル)、710(フェニ
ル)。
NMR(CDCl3) δppm:ガラクトース単位;7.92〜7.36
(m,5H,OBz)、5.62(broad d,1H,J3,4=2.39Hz,H−
4)、5.35(dd,1H,J1,2=7.87Hz,J2,3=10.44Hz,H−
2)、5.22(dd,1H,J3,4=3.48Hz,H−3)、4.62(d,1
H,J1,2=7.88Hz,H−1)、3.81(dd,1H,J5,6=5.87Hz,J
6, 6′=10.26Hz,H−6)、3.41(dd,1H,J5, 6′=7.79
Hz,H−6′)。シアル酸単位;5.39〜5.20(m,3H.H−7,H
−8,NH)、4.83(ddd,1H,J3e,4=4.58Hz,H−4)、4.33
(dd,1H,J8,9=2.66Hz,J9, 9′=12.64Hz,H−9)、3.7
5(s,3H,−COOMe)、2.50(dd,1H,J3e,3a=12.82Hz,H−
3e)、2.17,2.10,2.06,2.01,1.99,1.96,1.86(7s,21H,O
Ac×6,NHAc)、0.94(m,2H,−OCH2CH2 Si)、0(s,9H,M
e3Si)。
実施例 7.2−(トリメチルシリル)エチル 0−[メ
チル(5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−0−アセ
チル−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシル)オネート]−(2→3)
−6−0−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノシド
(一般式[VII]に於て、R=アセチル基、R1=メチル
基,R3=−OH,R7=ベンゾイル基,R12=−OH,R13=H,TA
S=トリメチルシリル基の化合物。以下、化合物(12)
と略す。)の合成 化合物(10)0.43gと実施例3で得た化合物(5)0.1
6gを無水アセトニトリル2.5mlに溶解した後、モレキュ
ラーシーブス3Å 0.40gを加えて5時間攪拌した。これ
に、−10〜−15℃でDMTST 1.7gを含むモレキュラーシー
ブス3Å 3.4gを加え、同温度で24時間攪拌反応させ
た。反応終了後、反応液をセライト濾過し、濾液にジク
ロルメタンを加えて抽出した。ジクロルメタン層を炭酸
ソーダ水溶液及び水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥後、減
圧濃縮して得られたシラップをカラムクロマトグラフィ
[充填剤:ワコーゲル C−200,溶出液:酢酸エチル/n
−ヘキサン=1/1及びCH2Cl/CH3OH=60/1]に供し、化
合物(12)0.143gを得た。収率40%。
[α]D=−5.98°(C=2.04,CHCl3)。
:3700〜3150(OH,NH)、3150〜2700(CH)、1750,1230
(エステル)、1670,1550(アミド)、860,840(トリメ
チルシリル)、720(フェニル)。
NMR(CDCl3−CD3OD) δppm:ガラクトース単位;8.07
〜7.29(m,5H,OBz)、1.00(m,2H,−OCH2CH2 Si)、0
(s,9H,Me3Si)。シアル酸単位;4.88(m,1H.H−4)、
3.77(s,3H,COOMe)、2.60(m,1H,H−3e)。
尚、本実施例に於てもシアル酸のβ−グリコシド体は
全く得られなかった。
実施例 8.2−(トリメチルシリル)エチル 0−[メ
チル(5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−0−アセ
チル−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシル)オネート]−(2→3)
−2,4−ジ−0−アセチル−6−0−ベンソイル−β−
D−ガラクトピラノシド(一般式[VII]に於て、R=
アセチル基、R1=メチル基,R3=−OCOCH3,R7=ベンゾ
イル基,R12=−OCOCH3,R13=H,TAS=トリメチルシリ
ル基の化合物。以下、化合物(13)と略す。)の合成 実施例7で得た化合物(12)を、実施例6に於ける化
合物(9)のアセチル化の場合と全く同様にしてアセチ
ル化し、実施例6と同様にカラムクロマトグラフィ処理
して化合物(13)を定量的に得た。
[α]D=−24.51°(C=2.66,CHCl3)。
:3700〜3100(NH)、3100〜2700(CH)、1750,1230(エ
ステル)、1660,1540(アミド)、860,840(トリメチル
シリル)、720(フェニル)。
NMR(CDCl3−CD3CD) δppm:ガラクトース単位;8.04
〜7.43(m,5H,OBz)、0.98(m,2H,−OCH2 CH2 Si)、0
(s,9H,Me3Si)。シアル酸単位;4.85(m,1H,H−4)、
3.77(s,3H,−COOMe)、2.59(m,1H,H−3e)、2.22〜1.
83(m,21H,OAc×6,NHAc)。
実施例 9.2−(トリメチルシリル)エチル 0−[メ
チル(5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−0−アセ
チル−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシル)オネート]−(2→3)
−0−(6−0−ベンゾイル−β−D−ガラクトピラノ
シル)−(1→4)−2,6−ジ−0−ベンゾイル−β−
D−グリコピラノシド(一般式[VIII]に於て、R=ア
セチル基、R1=メチル基,R8=ベンゾイル基,R14=H,R
15=OH,R16=H,TAS=トリメチルシリル基の化合物。以
下、化合物(14)と略す。)の合成 化合物(10)0.21gと実施例4で得た化合物(8)0.1
5gを無水アセトニトリル2.0mlに溶解した後、モレキュ
ラーシーブス3Å 0.30gを加えて一夜攪拌した。これ
に、−10〜−15℃でDMTST 0.68gを含むモレキュラーシ
ーブス3Å 1.14gを加え、同温度で24時間攪拌反応させ
た。反応終了後、反応液をセライト濾過し、濾液にジク
ロルメタンを加えて抽出した。ジクロルメタン層を炭酸
ソーダ水溶液及び水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥後、減
圧濃縮して得られたシラップをカラムクロマトグラフィ
[充填剤:ワコーゲル C−200,溶出液:酢酸エチル/n−
ヘキサン=4/1]に供し、化合物(14)0.097gを得た。
収率40%。
[α]D=+10.9°(C=1.74,CHCl3)。
:3700〜3100(OH,NH)、3100〜2700(CH)、1730,1220
(エステル)、1650,1540(アミド)、850,830(トリメ
チルシリル)、710(フェニル)。
NMR(CDCl3−CD3OD) δppm:ラクトース単位;8.20〜
7.46(m,15H,OBz×3)、5.36(dd,1H,J1,2=8.24Hz,J
2,3=9.52Hz,H−2)、5.09(dd,1H,Jgem=10.26Hz,H−
6)、4.83(dd,1H,Jgem=1.91,J5,6=3.30Hz,H−
6)、4.77(d,1H,J1,2=8.06Hz,H−1)、4.72(d,1H,
J1,2=7.69Hz,H−1′)、4.62(dd,1H,Jgem=11.91Hz,
J5,6=5.86Hz,H−6)、3.69(ddd,1H,−CHCH2Si)、0.
98(m,2H,−CH2 CH2 Si)、0(s,9H,Me3Si)。シアル酸
単位;5.42(m,2H,H−7,H−8)、4.97(ddd,1H,H−
4)、3.92(s,3H,−COOMe)、2.81(dd,1H,J3e,4=4.4
9Hz,J3e,3a=12.73Hz,H−3e)、2.31〜1.99(5s,15H,OA
c×4,NHAc)。
尚、本実施例に於ても、シアル酸のβ−グリコシド体
は全く得られなかった。
実施例 10.2−(トリメチルシリル)エチル 0−[メ
チル(5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−0−アセ
チル−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−α−D−ガラ
クト−2−ノヌロピラノシル)オネート]−(2→3)
−0−(2,4−ジ−0−アセチル−6−0−ベンゾイル
−β−D−ガラクトピラノシル)−(1→4)−3−0
−アセチル−2,6−ジ−0−ベンゾイル−β−D−グル
コピラノシド(一般式[VIII]に於て、R=アセチル
基、R1=メチル基,R8=ベンゾイル基,R14=アセチル
基,R15=−OCOCH3,R16=H,TAS=トリメチルシリル基
の化合物。以下、化合物(15)と略す。)の合成 実施例9で得た化合物(14)85mgを無水ピリジン8ml
に溶解し、無水酢酸4mlを加えて一夜放置し、反応させ
た。反応終了後、メタノールを加えて過剰の無水酢酸を
分解し、減圧濃縮した。得られたシラップをカラムクロ
マトグラフィ[充填剤:ワコーゲル C−200,溶出液:
CH2Cl2/CH3OH=60/1]に供し、化合物(15)87mgを得
た。収率94%。
[α]D=+5.74°(C=1.74,CHCl3)。
:3700〜3200(NH)、3100〜2800(CH)、1750,1230(エ
ステル)、1660,1540(アミド)、860,840(トリメチル
シリル)、720(フェニル)。
NMR(CDCl3−CD3OD) δppm:ラクトース単位;8.18〜
7.50(m,15H,Bz×3)、5.59(t,1H,J2,3=J3,4=9.71H
z,H−3)、5.32(dd,1H,J1,2=7.88Hz,H−2)、5.13
(dd,1H,J1, 2′=7.87Hz,J2′,3′=10.17Hz,H−
2)、5.13(d,J3,4=3.30,1H,H−4′)、5.00(d,1H,
J1,2=7.88Hz,H−1),4.81(d,1H,J1,2=7.88Hz,H−
1)、4.74(dd,1H,J2′,3′=10.17Hz,J3′,4′=3.
30Hz,H−3′)、0.98(m,2H,−CH2CH2 Si)、0(s,9H,
Me3Si)。シアル酸単位;5.64(m,1H,H−8)、5.45(d
d,1H,J7,8=8.80Hz,J6,7=2.57Hz,H−7)、4.94(ddd,
1H,J3e,4=4.76Hz,H−4),3.83(s,3H,−COOMe)、2.6
8(dd,1H,J3e,3a=12.64Hz,H−3e)、2.35〜1.94(8s,2
4H,OAc×7,NHAc)。
[発明の効果] 本発明は、ガングリオシドやその類縁体を始めとする
各種医薬品,生化学試薬等の原料、中間体として有用
な、シアル酸の2−α−0−グリコシド化合物を選択的
に且つ収率良く得る方法を初めて提供するものである点
に甚だ顕著な効果を奏する発明である。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[I] (式中、Rはアシル基を表わし、R1,R2は低級アルキル
    基を表わす。)で示されるアルキルチオシアル酸誘導体
    を、水酸基を有さない極性溶媒中、ルイス酸の存在下、
    アルコール性の水酸基を有する化合物と反応させること
    を特徴とする、シアル酸の2−α−0−グリコシド化合
    物の製造方法。
  2. 【請求項2】アルコール性の水酸基を有する化合物が一
    般式[II] [式中、R3は−OH,−NH2,−OR0又は−NHR0(但し、R0
    はアシル基を表わす。)を表わし、R4は水酸基の保護基
    を表わし、R5とR6は何れか一方が水酸基を表わし、他方
    は水素原子を表わす。また、TASはトリアルキルシリル
    基を表わす。]で示される化合物である請求項1に記載
    の製造方法。
  3. 【請求項3】アルコール性の水酸基を有する化合物が、
    一般式[III] (式中、R3は−OH,−NH2,−OR0又は−NHR0(但し、R0
    はアシル基を表わす。)を表わし、R5とR6は何れか一方
    が水酸基を表わし、他方は水素原子を表わす。また、R7
    はアシル基を表わし、TASはトリアルキルシリル基を表
    わす。)で示される化合物である請求項1に記載の製造
    方法。
  4. 【請求項4】アルコール性の水酸基を有する化合物が、
    一般式[IV] (式中、R8はアシル基を表わし、R9とR10は何れか一方
    が水酸基を表わし、他方は水素原子を表わす。また、TA
    Sはトリアルキルシリル基を表わす。)で示される化合
    物である請求項1に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】アルコール性の水酸基を有する化合物が一
    般式[V] R11OH [V] (式中、R11はアルキル基を表わす。)で示される脂肪
    族アルコールである請求項1に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】一般式[II] (式中、R3は−OH,−NH2,−OR0又は−NHR0(但し、R0
    はアシル基を表わす。)を表わし、R4は水酸基の保護基
    を表わし、R5とR6は何れか一方が水酸基を表わし、他方
    は水素原子を表わす。また、TASはトリアルキルシリル
    基を表わす。)で示される化合物。
  7. 【請求項7】一般式[III] (式中、R3は−OH,−NH2,−OR0又は−NHR0(但し、R0
    はアシル基を表わす。)を表わし、R5とR6は何れか一方
    が水酸基を表わし、他方は水素原子を表わす。また、R7
    はアシル基を表わし、TASはトリアルキルシリル基を表
    わす。)で示される化合物。
  8. 【請求項8】一般式[IV] (式中、R8はアシル基を表わし、R9とR10は何れか一方
    が水酸基を表わし、他方は水素原子を表わす。また、TA
    Sはトリアルキルシリル基を表わす。)で示される化合
    物。
  9. 【請求項9】一般式[VI] [式中、Rはアシル基を表わし、R1は低級アルキル基を
    表わし、R3は−OH,−NH2,−OR0又は−NHR0(但し、R0
    はアシル基を表わす。)を表わし、R4は水酸基の保護基
    を表わす。R12,R13は何れか一方が−OR01を表わし、他
    方は水素原子を表わす(但し、R01はアシル基又は水素
    原子を表わす。)。また、TASはトリアルキルシリル基
    を表わす。]で示される化合物。
  10. 【請求項10】一般式[VII] (式中、Rはアシル基を表わし、R1は低級アルキル基を
    表わし、R3は−OH,−NH2,−OR0又は−NHR0(但し、R0
    はアシル基を表わす。)を表わし、R7はアシル基を表わ
    し、R12,R13は何れか一方が−OR01を表わし、他方は水
    素原子を表わす(但し、R01はアシル基又は水素原子を
    表わす。)。また、TASはトリアルキルシリル基を表わ
    す。)で示される化合物。
  11. 【請求項11】一般式[VIII] [式中、Rはアシル基を表わし、R1は低級アルキル基を
    表わし、R8はアシル基を表わし、R14はアシル基又は水
    素原子を表わし、R15,R16は何れか一方が−OR14を表わ
    し、他方は水素原子を表わす(但し、R14は前記と同
    じ。)。また、TASはトリアルキルシリル基を表わ
    す。]で示される化合物。
JP63201107A 1988-08-12 1988-08-12 シアル酸誘導体の製造法 Expired - Lifetime JP2782345B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63201107A JP2782345B2 (ja) 1988-08-12 1988-08-12 シアル酸誘導体の製造法
US07/352,594 US4914035A (en) 1988-08-12 1989-05-16 Process for producing sialic acid derivatives

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63201107A JP2782345B2 (ja) 1988-08-12 1988-08-12 シアル酸誘導体の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0249794A JPH0249794A (ja) 1990-02-20
JP2782345B2 true JP2782345B2 (ja) 1998-07-30

Family

ID=16435521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63201107A Expired - Lifetime JP2782345B2 (ja) 1988-08-12 1988-08-12 シアル酸誘導体の製造法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US4914035A (ja)
JP (1) JP2782345B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02145596A (ja) * 1988-11-29 1990-06-05 Mect Corp 活性エステル基を持つシタル酸誘導体
US5138044A (en) * 1990-08-13 1992-08-11 Glycomed, Inc. Synthesis of sialosides
US5212075A (en) * 1991-04-15 1993-05-18 The Regents Of The University Of California Compositions and methods for introducing effectors to pathogens and cells
US20020187133A1 (en) * 1999-10-01 2002-12-12 Hiroshi Kubota Methods of isolating bipotent hepatic progenitor cells

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07116206B2 (ja) * 1986-08-08 1995-12-13 和光純薬工業株式会社 新規なシアル酸誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0249794A (ja) 1990-02-20
US4914035A (en) 1990-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2518739B2 (ja) 腫瘍抑制サツカライド包合体
EP0242736B1 (en) Sialosylceramides and production method thereof
JP2782069B2 (ja) ガングリオシド類の新規な製造法
EP0728763B1 (en) Ganglioside gm3 analog having sialic acid residue fluorinated at the 9-position and intermediate therefor
Lindberg et al. Efficient routes to glucosamine-myo-inositol derivatives, key building blocks in the synthesis of glycosylphosphatidylinositol anchor substances
JP2782345B2 (ja) シアル酸誘導体の製造法
US4751290A (en) Sialosylcerebrosides
Kuhn et al. Syntheses and properties of some photolabile β-thioglycosides. Potential photoaffinity reagents for β-glycoside hydrolases
US5057605A (en) Sialocylglycerolipids and method for preparing the same
KR20090094453A (ko) 퓨라노스 유도체의 제조방법
JP5078108B2 (ja) 糖供与体
Kondo et al. Efficient synthesis of 2α-glycoside of N-acetylneuraminic acid via phenylsulfenyl chloride adduct of 2-deoxy-2, 3-dehydro-N-acetylneuraminic acid methyl ester tetra-O-acetate
US5371202A (en) Processes of preparing sialoglycosyl compounds
JP2923309B2 (ja) ガングリオシド類
JP3030064B2 (ja) シアル酸誘導体の新規な製造法
JP2701035B2 (ja) 新規なアミノ糖誘導体及びその製法
Koike et al. Stereoselective total synthesis of wheat flour ceramide dihexoside
WO1995003316A2 (en) Solution and solid phase stereocontrolled glycosidation
Štěpánek et al. A short and efficient synthesis of α-C-(1→ 3)-linked disaccharides containing deoxyhexopyranoses
JP4346713B2 (ja) シアル酸含有オリゴ糖の製造方法
JP2625620B2 (ja) フコシル‐グルコサミン誘導体
JPH06795B2 (ja) アシアロガングリオシド関連化合物の製造方法
WO2021054474A1 (ja) オリゴ糖合成にかかる繰り返し二糖とそのオリゴマーの製造法
JPH10324694A (ja) リピッドa1位カルボン酸誘導体
Wakao et al. Novel molecular clamp method for anomeric stereocontrol of glycosylation