JP2782274B2 - ニューマチックケーソン工法におけるケーソンと支持杭の連結方法 - Google Patents

ニューマチックケーソン工法におけるケーソンと支持杭の連結方法

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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はニューマチックケーソン工法におけるケーソ
ンと支持杭の連結方法に関する。
<従来の技術> ケーソンの沈設に先行して地上の深い位置に鋼管杭や
コンクリート杭等の支持杭を構築した後、圧気状態の作
業室内を掘削しつつ沈設して支持杭でケーソンを支持す
るニューマチックケーソン工法が知られている。
この工法においては、最終的に圧気作業室内にコンク
リートを打設して支持杭とケーソンの一体化を図ること
が重要となる。
<本発明が解決しようとする問題点> 前記した従来の支持杭とケーソンの一体化を図る技術
にはつぎのような問題点がある。
<イ> 支持杭とケーソンを強固に連結するには、作業
室内に支持杭と一体に鉄筋を配筋すればよい。
ところが作業室に連通するロック室のドア間距離や作
業室内の高さに制限を受けるため、作業室に搬入できる
鉄筋の長さに制限を受け、満足な配筋作業が行えない。
特に圧気状態の作業室内では溶接が禁じられているか
ら短い鉄筋を搬入して作業室内で接続して組み立てるこ
とも不可能である。
また、作業室に搬入した短い鉄筋を多数の継手で連結
しても、継手箇所が多く配筋量が増加するうえに、圧気
下での作業時間に制約を受ける。
<ロ> ケーソンの沈設に際し、作業室を画成するケー
ソンの底版にねじれ力が作用する。
そのため、ケーソンの底版をねじれ力に対杭できるよ
うに増厚して設計しておく必要があり、不経済である。
<本発明の目的> 本発明は以上の問題点を解決するために成されたもの
で、その目的とするところは作業室内に長尺の鉄筋を配
筋できると共に、ケーソンの底版の増強を図りつつ設計
厚を薄くできる、ニューマチックケーソン工法における
ケーソンと支持杭の連結方法を提供することにある。
<問題点を解決するための手段> すなわち本発明はケーソンの沈設に先行して支持杭を
構築した後、底版で区画された圧気状態の作業室内を掘
削しつつケーソンを沈設し、作業室に露出する支持杭と
ケーソンとを打設コンクリートで一体化するニューマチ
ックケーソン工法において、ケーソンの沈設前に作業室
の天井に鋼材を合成部材として一体に取り付けておき、
ケーソンの沈設後に作業室の天井から鋼材を取り外して
配筋することを特徴とする、ニューマチックケーソン工
法におけるケーソンと支持杭の連結方法である。
<本発明の説明> 以下、図面を参照しながら本発明について説明する。
<イ>ケーソン 第1図にケーソン1の右半分を省略した縦断面図を示
す。
ケーソン1は筒部11の下部を底版12で封鎖したコンク
リート製の函体で、筒部11の外周面および底版12の下面
が鋼殻13で被覆されている。
14は底版12と刃口15で画成される作業室で、図示しな
い圧気手段により高圧を維持できるように構成されてい
る。
16はマンロックで、上部ドア17と下部ドア18を有し、
連絡路19を介して作業室14に連通している。
<ロ>支持杭 支持杭2はケーソンを支持する目的の杭体で、ケーソ
ン1の沈設に先行して構築される。
支持杭2の上端をケーソン1の支持予定位置まで地中
深く埋没して構築する施工方法は従来と同じである。
<ハ>鋼材 本発明ではケーソン1の沈設前に作業室14の天井、す
なわち底版12の下面にジベル4を用いて長尺の鋼材3を
一体に取り付けておく。
シベル4には鋼材3をケーソン1から離脱可能なボル
ト等を使用できる。
鋼材3は図示するH型鋼の他に棒状の鉄筋や各種断面
形の鋼材を使用でき、またその設置範囲はケーソン1の
全断面に亘り配置しておく。
この鋼材3はケーソン1の沈設時においては単独で、
或は鋼殻13と協同して底版12の協同を増強する合成部材
として機能し、また沈設後においては作業室14内に打設
するコンクリートの補強筋として機能する。
<作用> つぎに施工方法について説明する。
<イ>支持杭の構築(第1図) 従来工法によりケーソン1の沈設予定地盤中に複数の
支持杭2を構築する。
<ロ>ケーソンの沈設(第1図) つぎに底版12の下面に鋼材3を一体に設置したケーソ
ン1を配設する。
作業室14内に圧気をかけて地盤を掘削しながらケーソ
ン1を沈設する。
削土はマンロック16等から作業室14の圧気を保持しな
がら排出する。
ケーソン1の沈設初期においては底版12に大きな施工
応力が発生する。
底版12と一体の鋼殻13および鋼材3が、合成部材とし
て機能することから、底版12の変形を拘束できる。
<ハ>鋼材のセット(第3図) 作業室14内に支持杭2の頭部が露出するまでケーソン
1を沈設したら、底版12から鋼材3を取り外して作業室
12内に露出する支持杭2間に配筋する。
<ニ>コンクリート打設(第4図) 最後に作業室12内にコンクリート5を打設して支持杭
2とケーソン1の一体化を図る。
<本発明の効果> 本発明は以上説明したようになるから次の効果が得ら
れる。
<イ> ケーソンの沈設時において、底版に一体に設け
た鋼材が引張鋼材として機能する。
そのため、従来より底版厚を薄くしても底版に発生す
る施工応力に対杭できる。
<ロ> 予め鋼材を作業室の天井に取り付けておくの
で、取り付け長さに制限を受けない。
<ハ> 底版から鋼材を取り外すだけの操作でケーソン
の全断面に亘る長尺の鋼材を作業室内に導入できる。
<ニ> 配筋作業を単純化して配筋作業時間を大幅に短
縮できて、圧気下での作業者の労働条件を改善できる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明に係るケーソンの縦断面図 第2図:ケーソン下部の部分拡大図 第3図:配筋時におけるケーソンの縦断面図 第4図:コンクリート打設時におけるケーソンの縦断面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーソンの沈設に先行して支持杭を構築し
    た後、底版で区画された圧気状態の作業室内を掘削しつ
    つケーソンを沈設し、作業室に露出する支持杭とケーソ
    ンとを打設コンクリートで一体化するニューマチックケ
    ーソン工法において、 ケーソンの沈設前に作業室の天井に鋼材を合成部材とし
    て一体に取り付けておき、 ケーソンの沈設後に作業室の天井から鋼材を取り外して
    配筋することを特徴とする、 ニューマチックケーソン工法におけるケーソンと支持杭
    の連結方法。
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