JP2781819B2 - こたつ - Google Patents

こたつ

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JP2781819B2
JP2781819B2 JP1267880A JP26788089A JP2781819B2 JP 2781819 B2 JP2781819 B2 JP 2781819B2 JP 1267880 A JP1267880 A JP 1267880A JP 26788089 A JP26788089 A JP 26788089A JP 2781819 B2 JP2781819 B2 JP 2781819B2
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富泰 本多
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株式会社ノダ
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、電気こたつに関し、さらに詳細には、安全
性の高い電気こたつに関する。
【従来技術及びその問題点】
従来、電気こたつを構成する枠木、桟木、脚部は大部
分が木質の部材で構成され、ヒーターユニット部も温風
発生装置及び発熱体を取り付ける板材は木質のものが用
いられている。 これは、木質部材が耐熱性に優れるため発熱体からの
熱により軟化することがない。また、熱伝導率が低く、
暖まりにくく冷めにくいという性質を有するため部材の
温度が高くならず、人の肌が直接接触しても熱いと感ず
る温度には達することがない。さらに、肌触りがよいな
どの性質を有するためである。 しかし、木質材料であるため、その含水率の変化に伴
う膨張/収縮により、接続部に隙間があいたり逆に反り
が発生するなどの問題を有し、さらにスイッチの切り忘
れにより長時間加熱された場合、発熱体取り付け部から
の発火の危険性があり、十分満足できるものではなかっ
た。
【問題点を解決するための手段】
このような現状に鑑み、従来からの木質材の長所を損
なうことなく、含水率の変化に対する安定性及び不燃性
能に優れた木質材を用いることにより安全性の高いこた
つを提供すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成す
るに至った。 すなわち本発明は、繊維の細胞孔内及び/または内壁
面内に、不燃性無機化合物が固着または付着され、 かつ、該木質繊維の外周部にも、前記不燃性無機化合
物が固着または付着してなる改良木質繊維を、接着性物
質で成形一体化した改良木質繊維ボードを用い、 こたつの枠木、桟木、脚部及びヒーターユニット部を
取り付ける板材の少なくとも一部分を構成してなるこた
つ。 及び、前記改良木質繊維ボードとして、繊維中に存在
する水酸基をアセチル化処理した木質繊維の、細胞孔内
及び/または内壁面内に、不燃性無機化合物が固着また
は付着され、 かつ、該木質繊維の外周部にも、前記不燃性無機化合
物が固着または付着してなる改良木質繊維を、接着性物
質で成形一体化した改良木質繊維ボードを用いたこたつ
である。 本発明において用いる木質繊維は、例えば、松、杉、
檜等の針葉樹または、ラワン、カポール、栗、ポプラ等
の広葉樹材をチップにした後、常法に従い解繊した繊維
であり、長さ1−3mm,太さ直径2−300μ程度のものが
大半を占める。この繊維は、木材の細胞や導管孔からな
る細胞孔が、数本−数十本束になったような形をしてお
り、繊維外周部の細胞壁は引き裂かれたり、割れ目を生
じたりしているものが多い。 本発明で用いる改良木質繊維は、まず、このような木
質繊維の、細胞孔、導管孔等の空隙部に、不燃性無機化
合物がその孔壁に沿って覆う形で層状になるか又は充填
された形で固着または付着することにより防火性能を有
する改良木質繊維を得る。この際、木質繊維の重量比に
対する不燃性無機化合物の重量割合は、33重量%以上が
必要である。33重量%以下では防火性能が不十分であり
好ましくない。本発明で用いる不燃性無機化合物として
は、例えばカルシウム化合物、マグネシウム化合物、ア
ルミニウム化合物、バリウム化合物、鉛化合物、亜鉛化
合物、ケイ酸化合物などが挙げられる。 また、前述の防火処理の前に、木質繊維中の水酸基を
常法に従いアセチル化処理することにより水,湿気に対
する安定性を向上させることができ、防火性能に加え寸
法安定性に優れた木質繊維を得ることができる。 本発明のアセチル化処理及び防火処理を旋した改良木
質繊維を製造するには、例えば、前述の木質繊維中の水
酸基をアセチル化処理するために、該木質繊維を無触媒
下でまたは触媒として例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリ
ウムなどの酢酸金属塩水溶液を含浸させ、乾燥させた
後、無水酢酸、無水クロル酢酸等の酢酸無水物反応液中
に浸漬し、100−150度℃で数分ないし数時間加熱反応さ
せることにより、有機繊維中の水酸基をアセチル基と置
換し、次いで過剰の反応液を排出した後、洗浄して、乾
燥させる。 こうして得られたアセチル化処理木質繊維に、水溶性
無機塩の水溶液(以下、第1液と略す。)を混合するこ
とにより第一液を含浸させた後、木質繊維を乾燥させ木
質繊維の表面乾燥状態にするか、若しくは絶乾状態と
し、必要であれば、表面に析出した第1液の成分結晶を
除去した後、第1液と反応して水不溶性の不燃性無機化
合物を生成するような化合物液(以下、第2液と略
す。)をブレンダー、スプレー等を使って添加混合する
ことにより、第2液を含浸させ、木質繊維中で第1液と
第2液とが反応することにより不燃性無機化合物が生成
し、さらにこの化合物が水不溶性のため、細胞孔内及び
/または繊維外周部に固着または付着される。また、こ
の反応は、第2液の添加混合時加温し、40℃以上好まし
くは50℃以上の雰囲気下で行うと反応の効率がよい。 こうして得られた改良木質繊維に、例えばユリア系樹
脂,メラニン系樹脂,フェノール樹脂等の熱硬化性接着
剤、酢酸ビニル系樹脂等の熱過塑性接着剤、又はゴム系
樹脂,2液反応型樹脂,湿気硬化型樹脂などの単体又は複
数からなる接着剤を添加し、含水率を調整した後、マッ
トをフォーミングし、接着剤の硬化条件により圧縮又は
熱圧縮することにより改良木質繊維ボードを製造するこ
とができる。この際用いる接着剤は浸透性の良好なもの
が好ましく、改良木質繊維の表面に固着又は付着する前
記不燃性無機化合物によって接着力が低下しないような
注意が必要である。また接着剤には難燃薬剤を添加する
か、予め難燃化した接着剤を用いることが好ましいもの
である。 こうして製造した改良木質繊維ボードによりこたつの
ヒーターユニット部を取り付ける板材を構成することが
できる。また、こたつの枠木、桟木、脚部のように強度
が要求される部材として用いる場合は、該改良木質繊維
板を尿素系又は水性ビニルウレタン系接着剤を用い何層
か積層した後、ホットプレス又はコールドプレスにより
圧縮接着することにより、強度の高い積層板を得、これ
を適当な幅及び長さに切断し面とり加工を施し用いる。
改良木質繊維ボードの表面は水,湿気に安定な表面平滑
な材料であるため、表面化粧性がよく、塩ビシート,突
板,化粧紙などのシート状化粧材の表面貼り加工,表面
塗装加工,プレス成形などによるオーバーレイ加工など
任意化粧を施したものを用いることができる。
【効果】
本発明のこたつは、その構成部材である枠木、桟木、
脚部及びヒーターユニット部を取り付ける板材の少なく
とも一部として、木質繊維の状態で繊維中の水酸基をア
セチル化し、さらに繊維表面,細胞孔内及び内壁面内に
不燃性無機化合物を固着又は付着したものを、接着性物
質により成形一体化した改良木質繊維ボードを用いるこ
とにより、従来の木質部材の長所失うことなく、水及び
湿気を吸収しにくく、含水率の変化に伴う膨張/収縮が
ほとんどなく、部材間の接続部に隙間があくことがなく
また反りが発生することもない。さらに燃えにくい部材
を用いるため、例えばスイッチの切り忘れによりヒータ
ーユニット部の発熱体が加熱しても、その取り付け部か
ら発火等がおきにくく、安全性に優れたこたつである。
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。 実施例1 ラジアータパインのチップを160℃、7kg/cm2で3分間
煮沸し、デファイブレーター式リファイナーで解繊した
後、乾燥した木繊維を、無水酢酸に浸漬し、120℃で1
時間加熱反応を行った。反応終了後、直ちに水洗し、乾
燥させることによりアセチル化木繊維を得た。この際、
アセチル化による重量増加率は17%であった。 次いで、このアセチル化木繊維を、塩化バリウムを主
成分とする水溶液に10分間浸漬し拡散処理した後、液を
しぼり、含水率7%まで熱風乾燥し、次いでブレンダー
装置にて、リン酸アンモニウムを主成分とする水溶液を
添加混合し、前記木繊維の細胞孔等の孔内及び/または
外周部に水不溶性リン酸バリウムとリン酸水素バリウム
からなる不燃性無機化合物を生成する。次に115℃の熱
風乾燥所で含水率7%まで乾燥した。の生成物による重
量増加率は36%であった。 該改良木質繊維を用い、リン酸アンモニウムが添加さ
れたメラミン樹脂系接着剤を4%添加し,140℃で6分間
熱圧することにより10mm厚のボードを得た。このボード
をこたつのヒーターユニットの取り付け用板材として用
いた。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維の細胞孔内及び/または内壁面内に、
    不燃性無機化合物が固着または付着され、 かつ、該木質繊維の外周部にも、前記不燃性無機化合物
    が固着または付着してなる改良木質繊維を、接着性物質
    で成形一体化した改良木質繊維ボードを用い、 こたつの枠木、桟木、脚部及びヒーターユニット部を取
    り付ける板材の少なくとも一部分を構成してなるこた
    つ。
  2. 【請求項2】改良木質繊維ボードとして、繊維中に存在
    する水酸基をアセチル化処理した木質繊維の、細胞孔内
    及び/または内壁面内に、不燃性無機化合物が固着また
    は付着され、 かつ、該木質繊維の外周部にも、前記不燃性無機化合物
    が固着または付着してなる改良木質繊維を、接着性物質
    で成形一体化した改良木質繊維ボードを用いることを特
    徴とする請求項1に記載のこたつ。
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