JP2781488B2 - 横型ブラインドのラダーコード及び横型ブラインド - Google Patents

横型ブラインドのラダーコード及び横型ブラインド

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JP2781488B2
JP2781488B2 JP34513391A JP34513391A JP2781488B2 JP 2781488 B2 JP2781488 B2 JP 2781488B2 JP 34513391 A JP34513391 A JP 34513391A JP 34513391 A JP34513391 A JP 34513391A JP 2781488 B2 JP2781488 B2 JP 2781488B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は横型ブラインドのスラ
ットを支持するラダーコードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、横型ブラインドのスラット昇降装
置の一種類として一端をボトムレールに接続した昇降コ
ードをスラットの側方を経てヘッドボックス内に導くと
ともに、その昇降コードをヘッドボックス一側に設けた
コードストッパを経てヘッドボックス外へ垂下させ、そ
の昇降コードをヘッドボックスから引き出すことにより
スラットを引き上げ、同昇降コードをスラットの重量を
利用してヘッドボックス内へ引き込ませることによりス
ラットを下降させるものがある。
【0003】このような横型ブラインドではスラットに
昇降コードが貫通されないため、ラダーコードに支持さ
れるスラットに横ずれが発生し易く、その横ずれにより
スラットがラダーコードから抜け落ちることもある。
【0004】そこで、実公平3−35034号公報に記
載された横型ブラインドでは、スラットの側縁に切り欠
きを設け、ラダーコードの縦糸をその切り欠きに係合さ
せることによりスラットの横ずれを防止するようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような横型ブラ
インドではスラットの切り欠きにラダーコードの縦糸を
確実に係合させるためには、ラダーコードの縦糸の間隔
をスラットの幅とほぼ同一若しくはスラットの幅より若
干狭くする必要がある。
【0006】ところが、上記のような構成ではブライン
ドの組み立て時にラダーコードの縦糸の間隔を押し広げ
るようにしてスラットをラダーコードの縦糸間に挿通す
る必要があるため、このような組立作業が極めて煩雑と
なるという問題点がある。
【0007】この発明の目的は、スラットの昇降コード
を同スラットの側方に位置させた横型ブラインドにおい
て、スラットの横ずれを防止し得るとともにラダーコー
ドに対するスラットの挿通作業を容易に行い得る横型ブ
ラインド及び横型ブラインドのラダーコードを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、ラダーコードの一方の縦糸と各横糸との
接合部に、スラットを挿通する第一の環状糸と、前記縦
糸に沿って配設される昇降コードを挿通する第二の環状
糸とをそれぞれ設け、前記第一の環状糸と第二の環状糸
とは一方の環状糸を引くと他方の環状糸を構成する糸の
長さが短くなるように連続する糸を前記縦糸に移動可能
に挿通して形成し、前記第一の環状糸は前記第二の環状
糸に前記昇降コードを挿通した場合に同第一の環状糸に
挿通されたスラットに密着する大きさとした横型ブライ
ンドのラダーコードを構成した。
【0009】また、ヘッドボックスから吊下支持される
ラダーコードで多数段のスラットを角度調整可能に支持
し、前記ヘッドボックスから前記ラダーコードの縦糸に
沿って各スラットの側方に配設される昇降コードの下端
をボトムレールに接続し、同昇降コードを操作して各ス
ラットを昇降可能とした横型ブラインドにおいて、前記
ラダーコードの一方の縦糸と各横糸との接合部に、スラ
ットを挿通する第一の環状糸と前記昇降コードを挿通す
る第二の環状糸とをそれぞれ設け、前記第一の環状糸と
第二の環状糸とは一方の環状糸を引くと他方の環状糸
構成する糸の長さが短くなるように連続する糸を前記縦
糸に移動可能に挿通して形成し、前記第一の環状糸は前
記第二の環状糸に前記昇降コードを挿通した場合に同第
一の環状糸に挿通されたスラットに密着する大きさと
し、前記第一の環状糸にはスラットを挿通し、第二の環
状糸には前記昇降コードを挿通した。
【0010】
【作用】上記手段により、第一の環状糸の径を大きくし
た状態でスラットをラダーコードの縦糸間で同第一の環
状糸に挿通すると、同スラットがラダーコードに容易に
挿通され、その状態で第二の環状糸に昇降コードを挿通
すると第一の環状糸がスラットに密着係合してスラット
の横ずれが防止される。
【0011】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に従って説明すると、第4図に示す横型ブラインド1は
ヘッドボックス2からラダーコード3を介して多数段の
スラット4が吊下支持され、ラダーコード3下端にはボ
トムレール5が吊下支持されている。
【0012】スラット4を昇降操作するための2本の昇
降コード6a,6bの一方の昇降コード6aはその一端
がボトムレール5に接続されるとともに、スラット4の
前側からヘッドボックス2内に導かれている。他方の昇
降コード6bはその一端がボトムレール5に接続される
とともに、スラット4の後側からヘッドボックス2内に
導かれている。
【0013】そして、両昇降コード6a,6bはヘッド
ボックス2内をその一側へ導かれ、同ヘッドボックス2
一側に設けられたコードストッパ7を経てヘッドボック
ス2外へ垂下され、それらの他端には操作部材8を介し
て操作コード9が接続されている。なお、コードストッ
パ7は固定ローラと可動ローラとで昇降コード6a,6
bを挟み付けて操作コード9の不操作時のスラット4の
重量による昇降コード6a,6bのヘッドボックス2内
への引き込みを防止する公知のものである。
【0014】このような構成により操作コード9を操作
して昇降コード6a,6bをヘッドボックス2から引き
出せば、ボトムレール5が引き上げられて同ボトムレー
ル5により下段のスラットから順次引き上げられ、昇降
コード6a,6bをヘッドボックス2内に引き込ませれ
ばボトムレール5が下降して上段のスラット4からラダ
ーコード3に支持される状態となる。
【0015】ヘッドボックス2の一側には昇降コード6
a,6bに隣接して操作棒10が垂下され、その操作棒
10を回転操作することによりヘッドボックス2内の角
度調節軸(図示しない)及びラダーコード3を介して各
スラット4を角度調節可能である。
【0016】図1に示すように、ラダーコード3の縦糸
13a,13bの間隔はスラット4の幅より広く形成さ
れ、前記各スラット4はラダーコード3の横糸14上で
第一の環状糸11に挿通されるとともに、前記昇降コー
ド6a,6bは各横糸14の側方で第二の環状糸12に
挿通されている。
【0017】第一及び第二の環状糸11,12は、1つ
の環状の糸により形成される。即ち、その環状の糸は、
中間部が横糸14の各段毎に一方の縦糸13aに編み込
まれることにより同縦糸13aに移動可能に挿通され、
同縦糸13aを挟んで2つの環状部分を形成する。そし
て、横糸14上に導出された一方の環状部分が第一の環
状糸11となり、他方の環状部分が第二の環状糸12と
なり、例えば第二の環状糸12を引いてその環をなす糸
の長さを長くすると第一の環状糸11となる糸の長さが
短くなるというように互いの環をなす糸の長さ、すなわ
互いの環の径が連動して変動するようになっている。
【0018】そして、第一の環状糸11にスラット4を
挿通した状態で第二の環状糸12に昇降コード6a若し
くは同6bを挿通すると、第一の環状糸11は縦糸13
b側のスラット4端縁に密着係合して同スラット4の横
ずれを防止するようになっている。
【0019】なお、図3に示すように各スラット4の第
一の環状糸11との係合位置には切り欠き15が形成さ
れてスラット4の横ずれをより確実に防止している。さ
て、上記のような横型ブラインドの組み立て時に前記ラ
ダーコード3に対しスラット4を挿通する場合には、図
2に示すように第一の環状糸11の径をスラット4が挿
通し易いような大きな径とした状態で同第一の環状糸1
1にスラット4を挿通し、その後第二の環状糸12を引
いてその径を大きくして昇降コード6a若しくは同6b
を同第二の環状糸12に挿通すると、第一の環状糸11
はその径が縮小した状態に維持されて図1に示すように
スラット4端縁に係合する。
【0020】以上のようにこの横型ブラインドでは、ス
ラット4をラダーコード3に挿通する場合には、縦糸1
3a,13bの間隔がスラット4の幅より広く形成され
ているとともに、第一の環状糸11の径を大きすれば、
スラット4を容易に挿通することができる。
【0021】また、組み立て後は第二の環状糸12に昇
降コード6a,6bが挿通されて第一の環状糸11で形
成される環の径が縮小された状態に維持されることによ
り、第一の環状糸11をスラット4に密着係合する状態
に維持することができるので、スラット4の横ずれを防
止することができる。
【0022】なお、前記実施例では第一及び第二の環状
糸11,12を横糸14の格段毎に独立した環状糸で形
成したが、図5に示すように一方の縦糸13aに編み込
まれた一本の糸を各横糸14上で同縦糸13aから導出
して、各横糸14上に位置する一組の第一及び第二の環
状糸11,12を構成してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明はスラッ
トの昇降コードを同スラットの側方に位置させた横型ブ
ラインドにおいて、スラットの横ずれを防止し得るとと
もにラダーコードに対するスラットの挿通作業を容易に
行い得る横型ブラインド及び横型ブラインドのラダーコ
ードを提供することができる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の横型ブラインドのラダーコ
ードによるスラット支持状態を示す正面図である。
【図2】一実施例のラダーコードを示す正面図である。
【図3】一実施例の横型ブラインドのラダーコードによ
るスラット支持状態を示す斜視図である。
【図4】一実施例の横型ブラインドを示す正面図であ
る。
【図5】一実施例のラダーコードの変形例を示す正面図
である。
【符号の説明】
2 ヘッドボックス 3 ラダーコード 4 スラット 5 ボトムレール 6 昇降コード 11 第一の環状糸 12 第二の環状糸 13a 縦糸 14 横糸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラダーコード(3)の一方の縦糸(13
    a)と各横糸(14)との接合部に、スラット(4)を
    挿通する第一の環状糸(11)と、前記縦糸(13a)
    に沿って配設される昇降コード(6)を挿通する第二の
    環状糸(12)とをそれぞれ設け、前記第一の環状糸
    (11)と第二の環状糸(12)とは一方の環状糸を引
    くと他方の環状糸を構成する糸の長さが短くなるように
    連続する糸を前記縦糸(13a)に移動可能に挿通して
    形成し、前記第一の環状糸(11)は前記第二の環状糸
    (12)に前記昇降コード(6)を挿通した場合に同第
    一の環状糸(11)に挿通されたスラット(4)に密着
    する大きさとしたことを特徴とする横型ブラインドのラ
    ダーコード。
  2. 【請求項2】 ヘッドボックス(2)から吊下支持され
    るラダーコード(3)で多数段のスラット(4)を角度
    調整可能に支持し、前記ヘッドボックス(2)から前記
    ラダーコード(3)の縦糸(13a)に沿って各スラッ
    ト(4)の側方に配設される昇降コード(6)の下端を
    ボトムレール(5)に接続し、同昇降コード(6)を操
    作して各スラット(4)を昇降可能とした横型ブライン
    ドにおいて、 前記ラダーコード(3)の一方の縦糸(13a)と各横
    糸(14)との接合部に、スラット(4)を挿通する第
    一の環状糸(11)と前記昇降コード(6)を挿通する
    第二の環状糸(12)とをそれぞれ設け、前記第一の環
    状糸(11)と第二の環状糸(12)とは一方の環状糸
    を引くと他方の環状糸を構成する糸の長さが短くなるよ
    うに連続する糸を前記縦糸(13a)に移動可能に挿通
    して形成し、前記第一の環状糸(11)は前記第二の環
    状糸(12)に前記昇降コード(6)を挿通した場合に
    同第一の環状糸(11)に挿通されたスラット(4)に
    密着する大きさとし、前記第一の環状糸(11)にはス
    ラット(4)を挿通し、第二の環状糸(12)には前記
    昇降コード(6)を挿通したことを特徴とする横型ブラ
    インド。
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JP5868578B2 (ja) * 2010-05-27 2016-02-24 株式会社ニチベイ 横型ブラインド
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