JP2781145B2 - 送電制御装置 - Google Patents

送電制御装置

Info

Publication number
JP2781145B2
JP2781145B2 JP6306526A JP30652694A JP2781145B2 JP 2781145 B2 JP2781145 B2 JP 2781145B2 JP 6306526 A JP6306526 A JP 6306526A JP 30652694 A JP30652694 A JP 30652694A JP 2781145 B2 JP2781145 B2 JP 2781145B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
output
signal
correction signal
command value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6306526A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08168253A (ja
Inventor
朋義 足利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6306526A priority Critical patent/JP2781145B2/ja
Publication of JPH08168253A publication Critical patent/JPH08168253A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2781145B2 publication Critical patent/JP2781145B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Rectifiers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2つの交流系統間に
互いに並列接続された2つの電力変換器を制御して、一
方の交流系統の交流電力を他方の交流系統に送電する送
電制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の送電制御装置が適用する送
電系統を示す系統図であり、図において、1は交流系統
(第1の交流系統)、2は交流系統(第2の交流系
統)、3、4は母線、5、6は母線3に接続された変圧
器、7、8は母線4に接続された変圧器、9は交流系統
1の交流電力を直流電力に変換したのち、その直流電力
を交流電力に変換して交流系統に送電する第1極の電力
変換器、9A、9Bはそれぞれ交流と直流の電力変換を
行う電力変換器9の変換器、10は同じく第2極の電力
変換器、10A、10Bはそれぞれ電力変換器10の変
換器である。
【0003】また、図6は従来の送電制御装置を示す構
成図であり、図において、11は電力変換器10と交流
系統1間で授受される交流電力Pd2を検出する交流電力
検出器(偏差検出手段)、12は交流電力検出器11に
より検出された交流電力Pd2と電力指令値Pdref2 の偏
差ERRを検出する減算器(偏差検出手段)、13は減
算器12により検出された偏差ERRに基づいて一次遅
れ演算を行い、その演算結果を補正信号として出力する
一次遅れ回路(補正信号生成手段)である。
【0004】また、14は変換器10Aと変換器10B
間を送電する直流電力の直流線路、15は直流電流Id2
を検出する直流電流検出器、16は一次遅れ回路13か
ら出力された補正信号と電力指令値Pdref2 の加算結果
に基づいて電力変換器10における変換器10Aの制御
角を制御する制御回路(制御手段)、17は一次遅れ回
路13から出力された補正信号と電力指令値Pdref2
加算する加算器、18は直流電流検出器15により検出
された直流電流Id2から加算器17の加算結果である直
流電流指令値Idref2 を減算する減算器、19は減算器
18の出力に応じた電圧値を出力する定電流制御器(以
下、ACRという)、20は変換器10Aの制御角をA
CR19から出力された電圧値に応じた制御角αに一致
させる位相制御器(以下、GPRという)である。
【0005】次に動作について説明する。交流系統1か
ら交流系統2に対する交流電力の送電を開始する場合、
第1極の電力変換器9に対する電力指令値Pdref1 と第
2極の電力変換器10に対する電力指令値Pdref2 を、
図7に示す通りに変化させることにより実施する(ただ
し、Pdref1 は点線、Pdref2 は一点鎖線)。即ち、直
流電流id2を一定にした状態で変換器9A、10Aの電
圧値Vd1、Vd2電圧を上昇させることにより交流電力を
上昇させる場合、変換器9A、10Aの電圧値Vd1、V
d2の絶対値が一定電圧E0 以上にならないと、変換器9
A、10Aは、電力の送電を開始することができない。
従って、変換器9A、10Aの電圧値Vd1、Vd2の絶対
値が一定電圧E0 以上になるように電力指令値P
dref1 、Pdref2 を設定する必要がある。
【0006】しかしながら、交流系統1から交流系統2
に対して交流電力の送電を開始する場合、図7の実線通
りに送電電力を増加させる必要があるが、変換器9A、
10Aの電圧値Vd1、Vd2が双方とも+E0 になるよう
に電力指令値Pdref1 、Pdr ef2 を設定してしまうと、
図9の実線が示す送電電力より大きくなり過ぎてしまう
ので、変換器9Aの電圧値Vd1が順次+E0 から増加す
るように第1極の電力変換器9に対する電力指令値P
dref1 を設定する一方、変換器10Aの電圧値Vd2は当
初−E0 になるように第2極の電力変換器10に対する
電力指令値Pdref 2 を設定する(因に、この場合、変換
器10Aの電圧値Vd2は当初−E0 になるので、電力変
換器10は、交流系統2から交流系統1に対して交流電
力を逆送することになる。)。そして、変換器9A、1
0Aの電圧値Vd1、Vd2がともに+E0 になっても図9
の実線から逸脱しない状態Sになったとき、図7に示す
ように、電力指令値Pdref1 を減少させる一方、電力指
令値Pdref2 を増加させて両者を同じにし、以下、同じ
割合で増加させることにより、送電開始の初期段階を終
了する。
【0007】以下、送電制御装置の具体的動作について
説明する。まず、交流電力検出器11が電力変換器10
と交流系統1間で授受される交流電力Pd2を検出する
と、減算器12がその交流電力Pd2と電力指令値P
dref2 の偏差ERRを検出する。そして、一次遅れ回路
13は、外乱等により交流電力Pd2が電力指令値Pdref
2 と異なると、偏差ERRに基づいて一次遅れ演算を行
い、交流電力Pd2を電力指令値Pdref2 に一致させるた
めの補正信号を生成する。
【0008】このようにして、補正信号が生成される
と、加算器17は、一次遅れ回路13から出力された補
正信号と電力指令値Pdref2 (図7の一点鎖線参照)を
加算し、その加算結果を直流電流指令値Idref2 として
出力する。ただし、偏差ERRが零であれば、補正する
必要がないので補正信号は零である。そして、減算器1
8は、直流電流検出器15により検出された直流電流I
d2から加算器17が出力する直流電流指令値Idref2
減算する。
【0009】そして、ACR19は、減算器18の出力
に応じた電圧値を出力するので、GPR20は、変換器
10Aの制御角をACR19から出力された電圧値に応
じた制御角αに一致させ、一連の処理を終了する。
【0010】これにより、交流系統1から交流系統2に
対して交流電力の送電が開始されるが、図7の状態Sに
到達したとき電力指令値Pdref2 を瞬時に上昇させて
も、一次遅れ回路13に時定数が存在するので、加算器
17の出力である直流電流指令値Idref2 は瞬時に上昇
することなく図8の一点鎖線のように動揺してしまい、
その結果、送電電力が図7の実線からずれてしまう不具
合を生じる。
【0011】なお、上記従来例の他に、状態Sに到達す
ると、交流電力の動揺を検出することなく、単に一定時
間の間だけ、一次遅れ回路の出力を小さくする従来例が
特開昭62−107635号公報に開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の送電制御装置は
以上のように構成されているので、交流系統1から交流
系統2に対して交流電力の送電が開始されるが、電力指
令値Pdref2 を瞬時に上昇させる必要が生じても(図7
の状態S参照)、一次遅れ回路16に時定数が存在して
いるため、加算器17の出力である直流電流指令値I
dref2 が瞬時に上昇することなく動揺してしまい(図8
の一点鎖線参照)、その結果、交流系統1から交流系統
2に対して送電される交流電力が動揺し、交流系統1、
2の交流電圧が変動してしまうなどの問題点があった。
【0013】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、交流電力の送電開始時における
交流電圧の変動を防止することができる送電制御装置を
得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る送
電制御装置は、動揺検出手段から動揺検出信号が出力さ
れ、かつ、潮流反転検出手段から潮流反転信号が出力さ
れると、補正信号生成手段の出力を零にするようにした
ものである。
【0015】請求項2の発明に係る送電制御装置は、動
揺検出手段から動揺検出信号が出力され、かつ、潮流反
転検出手段から潮流反転信号が出力されると、補正信号
制限手段における上限値と下限値の幅を小さくするよう
にしたものである。
【0016】請求項3の発明に係る送電制御装置は、動
揺検出手段から動揺検出信号が出力され、かつ、潮流反
転検出手段から潮流反転信号が出力されると、他方の電
力変換器の電力指令値に時定数を付加するようにしたも
のである。
【0017】
【作用】請求項1の発明における送電制御装置は、動揺
検出手段から動揺検出信号が出力され、かつ、潮流反転
検出手段から潮流反転信号が出力されると、補正信号生
成手段の出力を零にする補正停止手段を設けたことによ
り、補正信号生成手段の時定数に影響されずに一方の電
力変換器の制御角を制御できるようになる。
【0018】請求項2の発明における送電制御装置は、
動揺検出手段から動揺検出信号が出力され、かつ、潮流
反転検出手段から潮流反転信号が出力されると、補正信
号制限手段における上限値と下限値の幅を小さくする補
正幅縮小手段を設けたことにより、電力指令値を瞬時に
上昇させる際の補正信号生成手段の時定数の影響が小さ
くなる。
【0019】請求項3の発明における送電制御装置は、
動揺検出手段から動揺検出信号が出力され、かつ、潮流
反転検出手段から潮流反転信号が出力されると、他方の
電力変換器の電力指令値に時定数を付加する時定数付加
手段を設けたことにより、電力指令値を瞬時に上昇させ
る場合でも、直流電流指令値の動揺を抑えることができ
るようになる。
【0020】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1による送電制御装置を
示す構成図であり、図において、従来のものと同一符号
は同一または相当部分を示すので説明を省略する。21
は減算器(偏差検出手段)12により検出された偏差E
RRが所定値以上になると動揺検出信号を出力する動揺
検出回路(動揺検出手段)、22は偏差ERRの絶対値
を出力する絶対値出力回路、23は偏差ERRの絶対値
が所定値以上になると動揺検出信号を出力するレベル設
定器である。
【0021】また、24はGPR20により制御された
変換器10Aの制御角が90°以下になると潮流反転信
号を出力する潮流反転検出回路(潮流反転検出手段)、
25はGPR20から変換器10Aの制御角に相当する
電圧値を入力し、その電圧値が制御角90°に相当する
電圧以下になると信号の出力を停止するレベル設定器、
26はレベル設定器25が出力する信号を反転するイン
バータ、27はインバータ26から信号を出力されると
一定時間潮流反転信号を出力するワンショット回路、2
8は動揺検出回路21から動揺検出信号が出力され、か
つ、潮流反転検出回路24から潮流反転信号が出力され
ると、スイッチ29を閉状態から開状態にして一次遅れ
回路(補正信号生成手段)13の出力を零にするAND
回路である。なお、AND回路28とスイッチ29から
補正停止手段が構成されている。
【0022】次に動作について説明する。制御回路(制
御手段)16が、一次遅れ回路13により生成された補
正信号と電力指令値Pdref2 を加算して直流電流指令値
dref2 を生成し、その直流電流指令値Idref2 に基づ
いて変換器10Aの制御角を制御する点は、上記従来例
と同様であるため説明を省略する。
【0023】まず、動揺検出回路21の絶対値出力回路
22は、減算器12により検出された偏差ERRを常時
入力し、その偏差ERRの絶対値を出力する。そして、
レベル設定器23はその偏差ERRの絶対値が所定値以
上になると、交流電力Pd2に動揺が発生したものと判断
し、動揺検出信号を出力する。即ち、動揺検出回路21
は、交流電力Pd2に動揺が発生すると動揺検出信号を出
力するものであるので、電力指令値Pdref2 を瞬時に上
昇させることによって交流電力Pd2に動揺が発生した場
合、動揺検出信号を出力することになる。
【0024】また、潮流反転検出回路24のレベル設定
器25は、GPR20から変換器10Aの制御角に相当
する電圧値を入力し、その電圧値が制御角90°に相当
する電圧以下になると信号の出力を停止するが、図7の
状態Sに到達する以前は、変換器10Aの制御角は15
0°付近にある一方、図7の状態Sに到達すると変換器
10Aの制御角は30°付近まで移動するので、図7の
状態Sに到達すると、変換器10Aの制御角に相当する
電圧値は、制御角90°に相当する電圧値より小さくな
り、レベル設定器25は信号の出力を停止することにな
る。
【0025】そして、インバータ26は、レベル設定器
25が信号の出力を停止すると、信号を出力するので、
ワンショット回路27はインバータ26が出力する信号
をトリガとして一定時間潮流反転信号を出力する。即
ち、潮流反転検出回路24は、変換器10Aの制御角が
90°以上から90°以下に減少すると潮流反転信号を
出力するものであるので、電力指令値Pdref 2 を瞬時に
上昇させることによって交流電力Pd2の潮流方向が変化
した場合、潮流反転信号を出力することになる。
【0026】そして、AND回路28は、動揺検出信号
と潮流反転信号の双方が出力された場合、交流電力Pd2
の潮流方向が反転して交流電力Pd2に動揺が発生、即
ち、図7の状態Sに到達したことになるので、スイッチ
29を閉状態から開状態にして、一次遅れ回路13の入
力を断ち、その出力を零にする。これにより、制御回路
16の加算器17で生成される直流電流指令値Idref2
は、一次遅れ回路13の時定数の影響を受けずに、電力
指令値Pdref2 と同様に瞬時に上昇し、上記従来例のよ
うな直流電流指令値Idref2 の動揺は発生しなくなる。
従って、交流電力の送電開始時における交流電力の動揺
を抑えることができ、その結果、交流系統(第1の交流
系統)1、交流系統(第2の交流系統)2の交流電圧の
変動を防止することができる効果を奏する。
【0027】実施例2.図2はこの発明の実施例2によ
る送電制御装置を示す構成図であり、図において、30
は一次遅れ回路13から出力された補正信号が所定の上
限値または下限値を越えた場合には、その補正信号をそ
の上限値または下限値に制限するリミッタ(補正信号制
限手段)、31は動揺検出回路21から動揺検出信号が
出力され、かつ、潮流反転検出回路24から潮流反転信
号が出力されると、リミッタ30における上限値と下限
値の幅を小さくするAND回路(補正幅縮小手段)であ
る。
【0028】次に動作について説明する。上記実施例1
では、動揺検出信号と潮流反転信号の双方が出力される
と、スイッチ29を閉状態から開状態にして、一次遅れ
回路13の出力を零にするものについて示したが、この
場合、スイッチ29を入り切りするときにノイズが発生
し、一次遅れ回路13の擾乱を誘発するおそれがあるの
で、この実施例2では、動揺検出信号と潮流反転信号の
双方が出力されると、AND回路31がリミッタ30に
おける上限値と下限値の幅を小さくするようにし、一次
遅れ回路13の擾乱を防止している。
【0029】なお、この実施例2によれば、リミッタ3
0における上限値と下限値の幅を小さくするようにして
いるので、一次遅れ回路13が出力する補正信号が小さ
くなる結果、制御回路16の加算器17で生成される直
流電流指令値Idref2 は、一次遅れ回路13の時定数の
影響をあまり受けることなく、電力指令値Pdref2 と同
様に瞬時に上昇し、上記従来例のような直流電流指令値
dref2 の動揺は発生しなくなる。従って、交流電力の
送電開始時における交流電力の動揺を抑えることがで
き、その結果、交流系統1、2の交流電圧の変動を防止
することができる効果を奏する。
【0030】実施例3.図3はこの発明の実施例3によ
る送電制御装置を示す構成図であり、図において、32
は動揺検出回路21から動揺検出信号が出力され、か
つ、潮流反転検出回路24から潮流反転信号が出力され
ると、電力変換器9の電力指令値Pdref1に時定数を付
加する時定数付加回路(時定数付加手段)、33は電力
変換器9の電力指令値Pdref1 に基づいて一次遅れ演算
を行う演算回路、34は動揺検出信号と潮流反転信号の
双方が出力されると、切換スイッチ35の接続端子をa
側からb側に切り換えるAND回路である。
【0031】次に動作について説明する。上記実施例2
では、動揺検出信号と潮流反転信号の双方が出力される
と、リミッタ30における上限値と下限値の幅を小さく
するものについて示したが、この実施例3では、動揺検
出信号と潮流反転信号の双方が出力されると、更に、A
ND回路34が、切換スイッチ35の接続端子をa側か
らb側に切り換えることにより、電力変換器9の電力指
令値Pdref1 に時定数を付加するようにしたものであ
る。
【0032】上記実施例2では、リミッタ30における
上限値と下限値の幅を小さくしても、一次遅れ回路13
の動作は停止させていないので、直流電流指令値I
dref2 の生成に一次遅れ回路13の時定数の影響が若干
残ってしまうが、この実施例3によれば、電力変換器9
の電力指令値Pdref1 に時定数を付加するようにしてい
るので、電力変換器9における直流電流指令値Idref1
も、電力変換器10における直流電流指令値Idref2
同様に若干時定数の影響を受けるようになり、その結
果、図4に示すように、直流電流指令値Idref1 及び直
流電流指令値Idref2の下降度及び上昇度は、図7にお
ける電力指令値Pdref1 及び電力指令値Pdref 2 の下降
度及び上昇度に比べて若干小さくなるが、下降度及び上
昇度がほぼ同じになるため、直流電流指令値Idref1
び直流電流指令値Idref2 の動揺が抑えられるようにな
る。従って、交流電力の送電開始時における交流電力の
動揺を抑えることができ、その結果、交流系統1、2の
交流電圧の変動を防止することができる効果を奏する。
【0033】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、動揺検出手段から動揺検出信号が出力され、かつ、
潮流反転検出手段から潮流反転信号が出力されると、補
正信号生成手段の出力を零にするように構成したので、
補正信号生成手段の時定数に影響されずに一方の電力変
換器の制御角を制御できるようになり、その結果、交流
電力の送電開始時における交流電圧の変動を防止するこ
とができる効果がある。
【0034】請求項2の発明によれば、動揺検出手段か
ら動揺検出信号が出力され、かつ、潮流反転検出手段か
ら潮流反転信号が出力されると、補正信号制限手段にお
ける上限値と下限値の幅を小さくするように構成したの
で、電力指令値を瞬時に上昇させる際の補正信号生成手
段の時定数の影響が小さくなり、その結果、交流電力の
送電開始時における交流電圧の変動を防止することがで
きる効果がある。
【0035】請求項3の発明によれば、動揺検出手段か
ら動揺検出信号が出力され、かつ、潮流反転検出手段か
ら潮流反転信号が出力されると、他方の電力変換器の電
力指令値に時定数を付加するように構成したので、電力
指令値を瞬時に上昇させる場合でも、直流電流指令値の
動揺を確実に抑えることができるようになり、その結
果、請求項2の発明より確実に、交流電力の送電開始時
における交流電圧の変動を防止することができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による送電制御装置を示
す構成図である。
【図2】 この発明の実施例2による送電制御装置を示
す構成図である。
【図3】 この発明の実施例3による送電制御装置を示
す構成図である。
【図4】 この発明の実施例3における直流電流指令値
の指令パターンを示すパターン図である。
【図5】 従来の送電制御装置が適用する送電系統を示
す系統図である。
【図6】 従来の送電制御装置を示す構成図である。
【図7】 電力指令値の指令パターンを示すパターン図
である。
【図8】 電力指令値及び直流電流指令値の指令パター
ンを示すパターン図である。
【符号の説明】
1 交流系統(第1の交流系統)、2 交流系統(第2
の交流系統)、9,10 電力変換器、11 交流電力
検出器(偏差検出手段)、12 減算器(偏差検出手
段)、13 一次遅れ回路(補正信号生成手段)、16
制御回路(制御手段)、21 動揺検出回路(動揺検
出手段)、24 潮流反転検出回路(潮流反転検出手
段)、28 AND回路(補正停止手段)、29 スイ
ッチ(補正停止手段)、30 リミッタ(補正信号制限
手段)、31 AND回路(補正幅縮小手段)、32
時定数付加回路(時定数付加手段)。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の交流系統の交流電力を直流電力に
    変換したのち、その直流電力を交流電力に変換して第2
    の交流系統に送電する2つの電力変換器のうちの一方の
    電力変換器と上記第1の交流系統間で授受される交流電
    力を検出し、その交流電力と電力指令値の偏差を検出す
    る偏差検出手段と、上記偏差検出手段により検出された
    偏差に基づいて一次遅れ演算を行い、その演算結果を補
    正信号として出力する補正信号生成手段と、上記補正信
    号生成手段から出力された補正信号と上記電力指令値の
    加算結果に基づいて上記一方の電力変換器の制御角を制
    御する制御手段と、上記偏差検出手段により検出された
    偏差が所定値以上になると動揺検出信号を出力する動揺
    検出手段と、上記制御手段により制御された上記一方の
    電力変換器の制御角が所定値以下になると潮流反転信号
    を出力する潮流反転検出手段と、上記動揺検出手段から
    動揺検出信号が出力され、かつ、上記潮流反転検出手段
    から潮流反転信号が出力されると、上記補正信号生成手
    段の出力を零にする補正停止手段とを備えた送電制御装
    置。
  2. 【請求項2】 第1の交流系統の交流電力を直流電力に
    変換したのち、その直流電力を交流電力に変換して第2
    の交流系統に送電する2つの電力変換器のうちの一方の
    電力変換器と上記第1の交流系統間で授受される交流電
    力を検出し、その交流電力と電力指令値の偏差を検出す
    る偏差検出手段と、上記偏差検出手段により検出された
    偏差に基づいて一次遅れ演算を行い、その演算結果を補
    正信号として出力する補正信号生成手段と、上記補正信
    号生成手段から出力された補正信号が所定の上限値また
    は下限値を越えた場合には、その補正信号をその上限値
    または下限値に制限する補正信号制限手段と、上記補正
    信号制限手段から出力された補正信号と上記電力指令値
    の加算結果に基づいて上記一方の電力変換器の制御角を
    制御する制御手段と、上記偏差検出手段により検出され
    た偏差が所定値以上になると動揺検出信号を出力する動
    揺検出手段と、上記制御手段により制御された上記一方
    の電力変換器の制御角が所定値以下になると潮流反転信
    号を出力する潮流反転検出手段と、上記動揺検出手段か
    ら動揺検出信号が出力され、かつ、上記潮流反転検出手
    段から潮流反転信号が出力されると、上記補正信号制限
    手段における上限値と下限値の幅を小さくする補正幅縮
    小手段とを備えた送電制御装置。
  3. 【請求項3】 上記動揺検出手段から動揺検出信号が出
    力され、かつ、上記潮流反転検出手段から潮流反転信号
    が出力されると、他方の電力変換器の電力指令値に時定
    数を付加する時定数付加手段を設けたことを特徴とする
    請求項2記載の送電制御装置。
JP6306526A 1994-12-09 1994-12-09 送電制御装置 Expired - Fee Related JP2781145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6306526A JP2781145B2 (ja) 1994-12-09 1994-12-09 送電制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6306526A JP2781145B2 (ja) 1994-12-09 1994-12-09 送電制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08168253A JPH08168253A (ja) 1996-06-25
JP2781145B2 true JP2781145B2 (ja) 1998-07-30

Family

ID=17958091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6306526A Expired - Fee Related JP2781145B2 (ja) 1994-12-09 1994-12-09 送電制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2781145B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5033683B2 (ja) * 2008-03-13 2012-09-26 株式会社日立製作所 電力変換器の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08168253A (ja) 1996-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002034289A (ja) インバータ装置およびその電流制限方法
JPS64899B2 (ja)
JP2781145B2 (ja) 送電制御装置
JP2002238163A (ja) 電力変換装置
KR100313970B1 (ko) 영구자석형동기전동기의제어장치
JP2020092483A (ja) Cvcf電源装置
JP3314260B2 (ja) 電力変換装置の制御方法および装置
JPH0947085A (ja) インバータ装置
JP3235331B2 (ja) 電流制御回路
JP3312178B2 (ja) 自励式インバータの制御装置
JP6658111B2 (ja) 交流電源装置およびその制御方法
JP3075578B2 (ja) 無効電力補償装置
JP3110898B2 (ja) インバータ装置
JP3187667B2 (ja) 直流送電設備の変換器制御装置
JPH0226225A (ja) 直流送電制御装置
JP2578200B2 (ja) 発電装置の電圧制御装置
JPH08275551A (ja) インバータのデッドタイム補償方法
JPS5812557Y2 (ja) サイリスタ変換器の保護装置
JP2693685B2 (ja) トルク制御方式
SU1515317A1 (ru) Вентильный электропривод
JPH04265695A (ja) Pwmインバータの制御装置
JPH01138968A (ja) サイクロコンバータの制御装置
JP2006166674A (ja) 電圧形インバータ装置
JP2006005989A (ja) 電力変換装置
JPH05316737A (ja) 電圧形インバータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees