JP2780691B2 - 窒化物半導体発光素子 - Google Patents

窒化物半導体発光素子

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JP2780691B2 JP31433995A JP31433995A JP2780691B2 JP 2780691 B2 JP2780691 B2 JP 2780691B2 JP 31433995 A JP31433995 A JP 31433995A JP 31433995 A JP31433995 A JP 31433995A JP 2780691 B2 JP2780691 B2 JP 2780691B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、発光ダイオード(LE
D)、レーザダイオード(LD)等の半導体発光素子に
係り、特には、窒化物半導体(Ina Alb Ga1-a-b
N、0≦a、0≦b、a+b≦1)から構成される半導
体積層構造を有する窒化物半導体発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化物半導体(Ina Alb Ga1-a-b
N、0≦a、0≦b、a+b≦1)は、紫外ないし赤色
に発光するLED、LD等の発光素子の材料として期待
されている。事実、本出願人は、この半導体材料を用い
て、1993年11月に光度1cdの青色LEDを発表
し、1994年4月に光度2cdの青緑色LEDを発表
し、1994年10月には光度2cdの青色LEDを発
表した。これらのLEDは全て製品化されて、現在ディ
スプレイ、信号等の実用に供されている。
【0003】そのような青色、青緑色LEDの発光チッ
プは、基本的には、サファイア基板の上に、n型GaN
よりなるn型コンタクト層と、n型AlGaNよりなる
n型クラッド層と、n型InGaNよりなる活性層と、
p型AlGaNよりなるp型クラッド層と、p型GaN
よりなるp型コンタクト層とが順に積層された構造を有
している。サファイア基板11とn型コンタクト層との
間には、GaN、AlGaNまたはAlNよりなるバッ
ファ層が形成されている。活性層を形成するn型InG
aNには、Si、Ge等のドナー不純物および/または
Zn、Mg等のアクセプター不純物がドープされてい
る。このLED素子の発光波長は、その活性層のInG
aNのIn含有量を変えるか、または活性層にドープす
る不純物の種類を変えることにより、紫外領域から赤色
まで変化させることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記L
ED素子は発光波長が長くなるに従って、発光出力が大
きく低下するという問題がある。図4は従来のLED素
子のピーク発光波長と発光出力の関係を示す図である。
このLEDでは活性層のInGaNにZnとSiとをド
ープし、Znの準位を介して発光させることにより発光
波長をInGaNのバンド間発光よりも発光エネルギー
で約0.5eV小さくして発光波長を長くしている。図
4に示すように、従来のLEDは、450nmでは3m
W付近の出力を示すのに対し、発光ピークが長波長に移
行するに従ってその出力は大きく減少し、550nmで
は出力が0.1mW以下にまで低下している。例えば、
450nm発光のLEDにおける活性層はIn0.05Ga
0.95Nであり、500nm発光のLEDにおける活性層
はIn0.18Ga0.82Nであり、550nm発光のLED
における活性層はIn0.25Ga0.75Nであり、さらに各
活性層にはZnがドープされている。このように、不純
物がドープされたInGaN活性層、より詳しくは、I
x Ga1-x N(0≦x<1)活性層は、In含有量が
増えると結晶性が悪くなり発光出力は大きく低下する。
このため実際に使用できるIn含有量すなわちx値はお
よそ0.15以下でしか、高出力のLEDができないの
が現状であるので、青色LEDしか高出力のものは実現
されていない。しかも、Znをドープして発光させてい
るので半値幅が約70nmと広く、青色の色純度に劣
る。
【0005】ところで、高出力の青色LEDが実用化さ
れた現在、緑色LEDだけが色調、発光出力とも他のL
EDに比べて劣っている。例えばフルカラーLEDディ
スプレイを赤色LED、緑色LED、青色LED各一個
づつで実現する際には、緑色LEDが最も大きい光度を
有していなければならない。しかし、緑色LEDの光度
は未だ低く、青色LED、赤色LEDと全くバランスが
とれないのが実状である。
【0006】窒化物半導体はバンドギャップエネルギー
が1.95eV〜6.0eVまであるので、理論的には
赤色から紫外まで広帯域に発光する材料である。窒化物
半導体発光素子の長波長域の出力を向上させることがで
きれば、従来のGaAs、AlInGaP系の材料に代
わり、窒化物半導体で全ての可視領域の波長での発光が
実現できる可能性がある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされて
ものであって、その目的とするところは、緑色LEDの
みならず360nm以上の発光波長で高輝度、高出力の
窒化物半導体発光素子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】従来のLEDは、活性層
を不純物をドープしたInGaNにより形成している。
前記のようにInGaNのIn組成比を大きくするとI
nGaNバンド間発光により、発光波長を長波長側に移
行できる。しかし、窒化物半導体はInのモル比を大き
くするに従い結晶性が悪くなる傾向にあるので、発光出
力が低下する、と推察される。そこで、本発明者らは発
光素子の発光波長を長波長側に移行させるに際し、ダブ
ルへテロ構造の窒化物半導体構造における活性層に引っ
張り応力を与えることにより、発光波長を長波長側にシ
フトさせ、しかも発光出力が高い発光素子を実現できる
ことを新たに見い出した。
【0009】すなわち、本発明によれば、インジウムお
よびガリウムを含む窒化物半導体よりなり、第1および
第2の面を有する活性層を備え、該活性層の第1の面に
接してInx Ga1-x N(0≦x<1)よりなるn型窒
化物半導体層を備え、該活性層の第2の面に接してAl
y Ga1-y N(0<y<1)よりなるp型窒化物半導体
層を備え、該活性層を量子井戸構造とし、活性層を構成
する窒化物半導体の本来のバンドギャップエネルギーよ
りも低いエネルギーの光を発光することを特徴とする窒
化物半導体発光素子が提供される。
【0010】また、本発明によれば、GaNよりなるn
型窒化物半導体層およびGaNよりなるp型コンタクト
層を有し、該n型窒化物半導体層とp型コンタクト層と
の間にインジウムおよびガリウムを含む窒化物半導体よ
りなる活性層を備え、該p型コンタクト層側で該活性層
に接してAly Ga1-y N(0<y<1)よりなるp型
窒化物半導体を備え、該活性層を量子井戸構造とし、活
性層を構成する窒化物半導体の本来のバンドギャップエ
ネルギーよりも低いエネルギーの光を発光することを特
徴とする窒化物半導体発光素子が提供される。
【0011】さらに、本発明によれば、インジウムおよ
びガリウムを含む窒化物半導体よりなる井戸層を備え、
第1および第2の面を有する活性層を具備し、該活性層
の第2の面側にGaNよりなるp型コンタクト層を備
え、該活性層の第1の面に接して該活性層を構成するイ
ンジウムおよびガリウムを含む窒化物半導体よりもバン
ドギャップエネルギーの大きなInx Ga1-x N(0≦
x<1)よりなるn型窒化物半導体層を備え、該活性層
とp型コンタクト層との間に該活性層の第2の面に接し
てAly Ga1-y N(0<y<1)よりなるp型窒化物
半導体層を備え、該活性層を単一量子井戸構造または多
重量子井戸構造とし、活性層を構成する窒化物半導体の
本来のバンドギャップエネルギーよりも低いエネルギー
の光を発光することを特徴とする窒化物半導体発光素子
が提供される。
【0012】すなわち、本発明においては、活性層を単
一量子井戸構造または多重量子井戸構造として、この活
性層とクラッド層との界面平行方向に、引っ張り応力を
加え、活性層を構成する窒化物半導体の本来のバンドギ
ャップエネルギーよりも小さいエネルギーを持つ光を発
光させるのである。
【0013】ところで、InNのバンドギャップエネル
ギー(1.96eV)をEg1 で、GaNのバンドギャ
ップエネルギー(3.40eV)をEg2 で表わすと、
窒化物半導体Inx Ga1-x Nの本来のバンドギャップ
エネルギーEgは、式 Eg=Eg1 ・x + Eg2 ・(1−x) − x
(1−x) により算出することができる。活性層の本来の発光波長
λは、λ=1240/Egに相当する。
【0014】なお、単一量子井戸構造とは、井戸層が一
層よりなる構造を指す。すなわち、単一量子井戸構造の
活性層は、単一の井戸層だけで構成される。また、多重
量子井戸構造とは、井戸層と障壁層を交互に積層した多
層膜構造を指す。この多層膜構造において、両側の2つ
最外層は、それぞれ井戸層により構成される。
【0015】
【作用】本発明の素子は、第1のn型クラッド層および
第1のp型クラッド層よりも熱膨張係数の大きい活性層
を形成して、両クラッド層と活性層の界面に平行な方向
で引っ張り応力を発生させている。引っ張り応力を活性
層に弾性的に作用させるために、活性層を単一量子井戸
構造またはは多重量子井戸構造として、活性層のバンド
ギャップエネルギーを小さくし、活性層の発光波長を長
くする。また、活性層の井戸層、障壁層を臨界膜厚まで
薄くしたことにより、In組成比が大きいInGaNで
も結晶性よく成長できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一態様による窒
化物半導体発光素子の構造の一例を示す概略断面図であ
る。図1に示す窒化物半導体素子は、基板1上に、バッ
ファ層2、n型コンタクト層3、第2のn型クラッド層
4、第1のn型クラッド層5、活性層6、第1のp型ク
ラッド層7、第2のp型クラッド層8、およびp型コン
タクト層9が順に積層された構造を有する。
【0017】活性層6は、Inを含む窒化物半導体で形
成され、単一量子井戸構造または多重量子井戸構造のも
のである。Inを含む活性層6は、他のAlGaN、G
aN等の窒化物半導体に比べて柔らかく、熱膨張係数も
大きいので、例えば単一量子井戸構造の井戸層の膜厚を
薄くすることにより発光波長を変化させることができ
る。量子井戸構造の活性層6はn型、p型のいずれでも
よいが、特にノンドープ(不純物無添加)とすることに
よりバンド間発光により発光波長の半値幅が狭くなり、
色純度のよい発光が得られるため好ましい。特に活性層
6の井戸層の組成をInz Ga1-z N(0<z<1)と
すると、バンド間発光で波長を紫外から赤色まで発光さ
せることができ、クラッド層との熱膨張係数差の大きい
活性層を実現することが可能である。一方、多重量子井
戸構造の場合、障壁層は特にInGaNで形成せずにG
aNで形成してもよい。
【0018】第1のn型クラッド層5は、活性層6より
もバンドギャップエネルギーが大きく、かつ活性層より
も熱膨張係数が小さい窒化物半導体であればどのような
組成のもので形成してもよいが、特に好ましくはn型I
x Ga1-x N(0≦x<1)により形成する。InG
aN、またはGaNよりなるn型の第1のクラッド層5
は、Alを含む窒化物半導体に比べて、結晶が柔らかい
ので、この第1のクラッド層5がバッファ層のような作
用をする。つまりこの第1のクラッド層5がバッファ層
として作用しているために、活性層6を量子井戸構造と
しても活性層6にクラックが入らず、また第1のクラッ
ド層5、7の外側に形成される第2のn型クラッド層
4、第2のp型クラッド層8中にクラックが入るのを防
止することができる。
【0019】第1のp型クラッド層7は、活性層6を構
成する窒化物半導体よりもバンドギャップエネルギーが
大きく、かつ活性層6よりも熱膨張係数が小さいp型窒
化物半導体であればどのような組成のもので形成しても
よいが、好ましくはp型Aly Ga1-y N(0≦y≦
1)で形成する。その中でも、p型AlGaN等のAl
を含む窒化物半導体は、多重量子井戸構造または単一量
子井戸構造よりなる活性層に接して形成することによ
り、発光出力を向上させる。
【0020】また、第1のn型クラッド層5、第1のp
型クラッド層7のいずれかを省略することもできる。第
1のn型クラッド層5を省略する場合は、第2のn型ク
ラッド層4が第1のn型クラッド層5となり、また第1
のp型クラッド層7を省略する場合は第2のp型クラッ
ド層が第1のp型クラッド層5となる。但し、活性層に
は、n型GaNもしくはn型InGaNよりなる第1の
n型クラッド層5が接して形成されていることが好まし
い。
【0021】本発明の素子は、前記第1のn型クラッド
層5に接して、n型の窒化物半導体よりなる第2のn型
クラッド層4を備えることができる。第2のn型クラッ
ド層4は、Ala Ga1-a N(0≦a≦1)で形成する
ことが望ましい。但し、第1のn型クラッド層5がIn
GaNで形成されている場合は、この第2のn型クラッ
ド層4をGaNまたはAlGaNで形成することができ
る。Alを含む窒化物半導体は熱膨張係数が小さく、ま
た結晶自体が硬いので、第2のn型クラッド層4を第1
のn型クラッド層5に接して形成すると、活性層にさら
に大きな引っ張り応力を加えて、発光波長を長波長側に
シフトさせることが可能である。但し、活性層6に接し
てAlを含む第2のn型クラッド層4を形成する場合に
は、活性層の反対側の主面には、バッファ層となる第1
のp型クラッド層7をInGaN、GaN等で形成する
ことが望ましい。
【0022】第2のn型クラッド層4は、n型Ala
1-a N(0≦a<1)により、50オングストローム
ないし1μmの膜厚で形成することが望ましい。第2の
n型クラッド層をこの範囲内の膜厚で形成することによ
り、活性層6に好ましい引っ張り応力を与えることがで
きる。また、Ala Ga1-a Nにおけるa値は0.6以
下、さらに好ましくは0.4以下にすることが望まし
い。なぜなら、前記のように第1のn型クラッド層5に
より、この第2のn型クラッド層4にはクラックが入り
にくくなっているが、それでもAlGaNは結晶が硬
く、a値が0.6より大きいとAlGaN層にクラック
が発生しやすいからである。また、一般にAlの混晶比
(a値)が多くなるに従って、活性層6の発光波長が長
波長となる傾向にある。
【0023】また、本発明の素子では、第1のp型クラ
ッド層7に接して、p型の窒化物半導体よりなる第2の
p型クラッド層8を備えることもできる。第2のp型ク
ラッド層8は、Alb Ga1-b N(0≦b≦1)で形成
することが望ましい。但し、第1のp型クラッド層7が
AlGaNで形成されている場合は、この第2のp型ク
ラッド層8をコンタクト層としてGaNで形成すること
ができる。活性層6に接してAlを含む第2のp型クラ
ッド層8を形成する場合には、活性層6の反対側の主面
(n層側)には、バッファ層となるGaN、InGaN
等の第1のn型クラッド層5が接して形成されているこ
とが望ましい。
【0024】この第2のp型クラッド層8の作用も前記
第2のn型クラッド層4の作用と同じであり、第2のp
型クラッド層8は50オングストロームないし1μmの
膜厚で形成することが望ましい。また、第2のp型クラ
ッド層8を構成するAlb Ga1-b Nにおけるb値は
0.6以下、さらに好ましくは0.4以下にすることが
望ましく、一般にAlの混晶比(b値)が多くなるに従
って活性層の発光波長が長波長となる傾向にある。
【0025】このようにAlを含む窒化物半導体層また
はGaN層を前記第2のn型クラッド層4、前記第2の
p型クラッド層8とすることにより、Inを含む活性層
6、第1のn型、p型クラッド層5、7とのバンドオフ
セットを大きくできるので発光効率を上げることができ
る。しかも活性層6との熱膨張係数差を大きくして、活
性層の発光波長を長波長に移行させることが可能とな
る。
【0026】ここで、活性層とクラッド層の好ましい組
み合わせを述べる。まず、活性層6と第1のクラッド層
5、7の組み合わせは、第1のn型クラッド層をInx
Ga1-x N(0≦x<1)で形成し、活性層をInz
1-z N(0<z<1)を含む量子井戸構造とし、第1
のp型クラッド層をAly Ga1-y N(0<y<1)で
形成することである。但し、これらの組み合わせにおい
て、バンドギャップエネルギーの関係からx<zの条件
を満たしていることはいうまでもない。活性層6は、単
一量子井戸構造の場合では井戸層を100オングストロ
ーム以下の厚さに形成し、多重量子井戸構造では井戸層
を100オングストローム以下の厚さに、および障壁層
を150オングストローム以下の厚さに形成する。いず
れの量子井戸構造の活性層でも、n型またはノンドープ
とするとバンド間発光による半値幅の狭い発光が得られ
るので最も好ましい。
【0027】次に、最も好ましい組み合わせは、第2の
n型クラッド層4をAla Ga1-aN(0≦a≦1)で
形成し、第1のn型クラッド層5をInx Ga1-x
(0≦x<1)で形成し、活性層6をInz Ga1-z
(0<z<1)を含む量子井戸構造とし、第1のp型ク
ラッド層7をAly Ga1 -yN(0≦y<1)で形成
し、第2のp型クラッド層8をAlb Ga1-b N(0≦
b≦1)で形成することである。この組み合わせの場合
は、第1のn型クラッド層5、第1のp型クラッド層7
のいずれか一方または両方を省略してもよい。省略した
場合、前記のように、第2のn型クラッド層4または第
2のp型クラッド層8が、それぞれ第1のクラッド層と
して作用する。この組み合わせによると、第1のクラッ
ド層5、7と活性層6だけでは、活性層6に十分な引っ
張り応力が得られない場合に、第1のクラッド層5、7
の外側にさらにAlを含む第2のクラッド層を形成し
て、第2のクラッド層4、8の熱膨張係数と活性層6の
熱膨張係数の差を大きくすることができる。従って、活
性層6を膜厚の薄い井戸層と障壁層との多重量子井戸構
造、又は井戸層のみの単一量子井戸構造とすることによ
り、界面に作用する引っ張り応力により、活性層のバン
ドギャップが小さくなり、発光波長が長波長側にシフト
され得る。
【0028】さらに、本発明の素子の好ましい態様おい
て、インジウムを含むn型窒化物半導体またはn型Ga
Nにより第1のn型クラッド層5を形成する場合に、前
記第1のn型クラッド層と前記活性層6との総膜厚を3
00オングストローム以上に調整する。この総膜厚を3
00オングストローム以上とすることにより、GaN、
InGaNがバッファ層の作用をして、活性層を好まし
い量子井戸構造とすることができ、さらに第1のp型ク
ラッド層7、第2のp型クラッド層8にクラックが入る
のを防止できる。
【0029】なお、本発明において、前記Inx Ga
1-x N、Iny Ga1-y N、Inz Ga1-z Nとは、そ
の式中においてInGaNの効果を変化させない範囲で
GaまたはInの一部を極微量のAlで置換したInA
lGaNも前記式中に含まれるものとする。同様にAl
a Ga1-a N、Alb Ga1 -bNにおいても、その式中
においてAlGaNの効果を変化させない範囲でGaま
たはAlの一部を極微量のInで置換したInAlGa
Nも前記式中に含まれるものとする。
【0030】さらにまた、活性層6にドナー不純物およ
び/またはアクセプター不純物をドープしてもよい。不
純物をドープした活性層の結晶性がノンドープと同じで
あれば、ドナー不純物をドープすると、ノンドープのも
のに比べてバンド間発光強度をさらに強くすることがで
きる。アクセプター不純物をドープするとバンド間発光
のピーク波長よりも約0.5eV低エネルギー側にピー
ク波長をシフトさせることができるが、半値幅は広くな
る。アクセプター不純物とドナー不純物との両者をドー
プすると、アクセプター不純物のみをドープした活性層
の発光強度に比べその発光強度をさらに大きくすること
ができる。特に、アクセプター不純物をドープした活性
層を形成する場合、活性層の導電型はSi等のドナー不
純物をもドープしてn型とすることが好ましい。しか
し、本発明では活性層はバンド間発光で強力に発光する
のが理想であるので、活性層をノンドープのInGaN
で形成することが最も好ましい。活性層に不純物をドー
プするとノンドープのものよりも結晶性が悪くなる傾向
にある。また、ノンドープのInGaNを活性層とした
発光素子は、不純物をドープした発光素子よりもVf
(順方向電圧)を低くすることができる。
【0031】多重量子井戸構造の活性層は、例えばIn
GaN/GaN、InGaN/InGaN(組成が異な
る)等の組み合わせで、それぞれの井戸層+障壁層を積
層した薄膜積層構造である。活性層を多重量子井戸構造
とすると、単一量子井戸構造の活性層よりも発光出力が
向上する。多重量子井戸構造の活性層において、井戸層
の厚さは、数オングストローム〜数十オングストローム
にし、障壁層も同様に数オングストローム〜数十オング
ストロームの厚さとし、井戸層と障壁層とを積層して、
多重量子井戸構造とする。その場合、井戸層は100オ
ングストローム以下、さらに好ましくは70オングスト
ローム以下の膜厚が望ましい。この井戸層の膜厚の範囲
は単一量子井戸構造の活性層(単一の井戸層により構成
される)についても同様である。一方、多重量子井戸構
造における障壁層は、150オングストローム以下、さ
らに好ましくは100オングストローム以下の厚さが望
ましい。また、井戸層、障壁層にドナー、アクセプター
不純物をドープして多重量子井戸構造を形成してもよ
い。このように膜厚の薄い層を多層に積層することによ
り、結晶内の歪みを活性層で弾性的に吸収することがで
きる。
【0032】また、図1に示すように、第1のn型クラ
ッド層5または第2のn型クラッド層4に接して電極を
形成する層としてn型GaNよりなるn型コンタクト層
3を形成することが好ましく、前記第1のp型クラッド
層7または第2のp型クラッド層8に接して電極を形成
する層としてp型GaNよりなるp型コンタクト層9を
形成することが好ましい。但し、このコンタクト層3、
9は、第2のn型クラッド層4、第2のp型クラッド層
8がGaNで形成されていれば、特に形成する必要はな
く、第2のクラッド層4、8をコンタクト層とすること
も可能である。GaNよりなるコンタクト層3、9を形
成するのは、第1のクラッド層、第2のクラッド層のよ
うな3元以上の混晶は電極とオーミックコンタクトが得
られにくいからである。特に第2のクラッド層のように
Alを含む窒化物半導体は電極とオーミックコンタクト
を得るのが困難である。従って最もオーミックコンタク
トの得られやすいGaNを電極とのコンタクト層に形成
することによって、Vfが低く発光効率がよい発光素子
を実現できる。
【0033】図2は単一量子井戸構造の活性層の厚さ、
つまり井戸層の厚さと、発光素子の発光ピーク波長との
関係を示す図である。なお、図2において線αは活性層
がノンドープIn0.05Ga0.95Nよりなる発光素子を示
し、線βは活性層がノンドープIn0.3 Ga0.7 Nより
なる発光素子を示している。両方とも発光素子の構造は
第2のクラッド層と、第1のn型クラッド層と、活性層
と、第1のp型クラッド層と、第2のp型クラッド層と
を順に積層したダブルへテロ構造である。第2のn型ク
ラッド層は0.1μmのSiドープn型Al0.3 Ga
0.7 Nよりなり、第1のn型クラッド層は500オング
ストロームのIn0.01Ga0.99Nよりなり、第1のp型
クラッド層は20オングストロームのMgドープp型I
0.01Ga0.99Nよりなり、第2のp型クラッド層は
0.1μmのMgドープp型Al0.3Ga0.7 Nよりな
るダブルへテロ構造である。図2では前記活性層の膜厚
を変えた際に発光波長が変化することを示している。
【0034】線αで示すIn0.05Ga0.95N活性層は、
本来のバンドギャップエネルギーでは380nm付近の
紫外発光を示すが、膜厚を薄くすることにより420n
m近くまで波長を長して青紫色の発光にできる。また線
βで示すIn0.3 Ga0.7 N活性層は本来のバンドギャ
ップエネルギーでは480nm付近の青緑色発光である
が、同じく膜厚を薄くすることにより、520nm近く
の純緑色発光が得られる。このように第1のn型クラッ
ド層と第1のp型クラッド層で挟まれた活性層の膜厚を
薄くすることにより、発光波長を長波長にすることがで
きる。つまり、通常の膜厚の厚い活性層ではその活性層
のバンドギャップエネルギーに相当する発光しか示さな
いが、本発明の単一量子井戸構造の活性層では、井戸層
の膜厚を薄くすることによって、バンドギャップエネル
ギーが小さくなり、元の井戸層のバンドギャップエネル
ギーよりも低エネルギーの光、即ち長波長を発光させる
ことが可能となる。しかもノンドープであるので、不純
物をドープしたものよりも結晶性がよいので出力が高く
なり、さらにバンド間発光で半値幅の狭い色純度に優れ
た発光が得られる。
【0035】また、従来の膜厚が厚いInGaNで活性
層を形成すると、活性層の結晶性が悪く、例えばIn組
成比が0.3〜0.5では結晶性が悪くなって発光出力
が非常に低かったが、薄膜にすることにより、大きなI
n組成比でも結晶性良く成長できるようになるという作
用もある。
【0036】従って、本発明において、井戸層の膜厚は
100オングストローム以下、さらに好ましくは70オ
ングストローム以下となるように形成することが望まし
い。図2は本発明の素子による発光素子の一例を示した
ものであるが、発光波長が長波長側に移行する波長範囲
は、活性層に引っ張り応力を与える第2のクラッド層、
第1のクラッド層の組成によっても異なり、またそれら
の組成によって活性層の好ましい膜厚も多少変化する。
【0037】窒化物半導体において、AlNの熱膨張係
数は4.2×10-6/Kであり、GaNの膨張係数は
5.59×10-6/Kであることが知られている。In
Nに関しては、完全な結晶が得られていないため熱膨張
係数は不明であるが、仮にInNの熱膨張係数がいちば
ん大きいと仮定すると、熱膨張係数の順序はInN>G
aN>AlNとなる。一方、窒化物半導体の成長温度を
見てみると、通常MBE法では500℃、MOVPE法
では時に900℃以上の高温で成長させる。例えばMO
VPE法によるとInGaNで700℃以上、AlGa
Nであると900℃以上で成長させる。そこで熱膨張係
数の大きい活性層を、活性層よりも熱膨張係数の小さい
クラッド層で挟んだ素子を高温で形成した後、室温にま
で温度を下げると、熱膨張係数の大きい活性層がクラッ
ド層に引っ張られ、活性層とクラッド層の界面に平行方
向に引っ張り応力が活性層に作用する。このため、活性
層のバンドギャップエネルギーが小さくなり、発光波長
が長波長になるのである。つまり活性層のIn0.05Ga
0.95N、In0.3 Ga0.7 N等は第1のクラッド層、お
よび第2のクラッド層よりもInが多い分、熱膨張係数
が大きい。従って活性層とクラッド層の界面に平行方向
に引っ張り応力が作用し、活性層のバンドギャップエネ
ルギーが小さくなるので通常の活性層のバンド間発光よ
りも、発光波長を長くすることができるのである。特に
その引っ張り応力は活性層を薄くするほど大きくなるの
で、発光波長をより長波長にすることが可能となる。
【0038】本発明の素子において好ましい態様は、イ
ンジウムを含むn型窒化物半導体、またはn型GaNを
第1のn型クラッド層として備え、その第1のn型クラ
ッド層に接して、第1のn型クラッド層よりも熱膨張係
数が大きいインジウムを含む窒化物半導体よりなる活性
層を備え、この活性層を単一量子井戸若しくは多重量子
井戸構造とすることによって、本来の活性層のバンドギ
ャップエネルギーよりも低エネルギーの光が発光される
素子であり、この素子において、前記第1のn型クラッ
ド層と前記活性層との総膜厚が300オングストローム
以上あることがさらに好ましい。また他の態様として、
インジウムを含む窒化物半導体よりなる単一量子井戸構
造若しくは多重量子井戸構造の活性層を備え、その活性
層に接して、活性層よりも熱膨張係数が小さいアルミニ
ウムを含むp型窒化物半導体を第1のp型クラッド層と
して備え、この活性層を単一量子井戸構造若しくは多重
量子井戸構造とすることによって、本来の活性層のバン
ドギャップエネルギーよりも低エネルギーの光が発光さ
れる素子である。
【0039】従来の窒化物半導体発光素子は、上にも説
明したように、InGaNを主とする活性層をAlGa
Nを主とする2つのクラッド層で挟んだ構造を有してい
る。InGaN活性層をAlGaNクラッド層を挟んだ
従来の構造では、活性層の厚さを薄くするに従って、I
nGaN活性層、AlGaNクラッド層にクラックが生
じる傾向にある。例えば、活性層の厚さを200オング
ストローム未満にするとクラックが多数入ってしまうた
めに素子作製が困難となる。これはAlを含むクラッド
層が結晶の性質上、非常に硬い性質を有しており、薄い
膜厚のInGaN活性層のみではAlGaNクラッド層
との界面から生じる格子不整合と、熱膨張係数差から生
じる歪をInGaN活性層で弾性的に緩和できないこと
を示している。このため、従来ではクラッド層、活性層
中にクラックが入るために、活性層を薄くしようとして
もできなかったのが実状であった。
【0040】一方、本発明では図1に示すように、In
とGaとを含む活性層6に接する層として、新たに第1
のn型クラッド層5を形成している。この第1のn型ク
ラッド層5は、活性層とAlを含む第2のn型クラッド
層4の間のバッファ層として作用する。つまり第1のn
型クラッド層5であるInを含む窒化物半導体またはG
aNは結晶の性質として柔らかい性質を有しているの
で、Alを含む第2のクラッド層4と活性層6の格子定
数不整と熱膨張係数差によって生じる歪を吸収する働き
がある。従って活性層を薄くしても活性層6、第2のn
型クラッド層4にクラックが入りにくいと推察される。
第1のクラッド層5によって歪が吸収されるので、活性
層は膜厚が200オングストローム以下になると引っ張
り応力が作用して弾性的に変形してバンドギャップエネ
ルギーが小さくなり発光波長が長くなる傾向にある。し
かも活性層の結晶欠陥が少なくなる。従って、活性層の
膜厚が薄い状態においても、活性層の結晶性が良くなる
ので発光出力が増大する。このように第1のn型クラッ
ド層5をバッファ層として作用させるためには、結晶が
柔らかい層である活性層6と第1のn型クラッド層5と
の膜厚の合計が300オングストローム以上あることが
好ましい。
【0041】また、第1のp型クラッド層はアルミニウ
ムを含む窒化物半導体で形成すると、出力が向上する。
これはAlGaNが他の窒化物半導体に比べて、p型化
しやすいか、あるいはInGaNよりなる活性層の分解
を、第1のp型クラッド層成長時に抑える作用があるた
めと推察されるが、詳しいことは不明である。
【0042】窒化物半導体よりなる本発明の発光素子を
製造するには、例えばMOVPE(有機金属気相成長
法)、MBE(分子線気相成長法)、HDVPE(ハイ
ドライド気相成長法)等の気相成長法を用いて、基板上
にIna Alb Ga1-a-b N(0≦a、0≦b、a+b
≦1)をn型、p型等の導電型でダブルへテロ構造にな
るように積層することによって得られる。基板には例え
ばサファイア(C面、A面、R面を含む)、SiC(6
H−SiC、4H−SiCも含む)、スピネル(MgA
24 、特にその(111)面)、ZnO、Si、G
aAs、あるいは他の酸化物単結晶基板(NGO等)が
使用できる。また、n型の窒化物半導体はノンドープの
状態でも得られるが、Si、Ge、S等のドナー不純物
を結晶成長中に半導体層中に導入することによって得ら
れる。またp型の窒化物半導体層はMg、Zn、Cd、
Ca、Be、C等のアクセプター不純物を同じく結晶成
長中に半導体層中に導入するか、または導入後400℃
以上でアニーリングを行うことにより得られる。
【0043】
【実施例】以下本発明を具体的な実施例に基づいて説明
する。以下の実施例は、MOVPE法による窒化物半導
体層の成長方法を例示している。 実施例1 本実施例を図1を参照して記述する。
【0044】TMG(トリメチルガリウム)とNH3
を用い、反応容器にセットしたサファイア基板1のC面
に500℃でGaNよりなるバッファ層2を500オン
グストロームの膜厚で成長させた。
【0045】次に温度を1050℃まで上げ、TMG、
NH3 に加えSiH4 ガスを用い、Siドープn型Ga
Nよりなるn型コンタクト層3を4μmの膜厚で成長さ
せた。
【0046】続いて原料ガスにTMA(トリメチルアル
ミニウム)を加え、同じく1050℃でSiドープn型
Al0.3 Ga0.7 N層よりなる第2のクラッド層4を
0.1μmの膜厚で成長させた。
【0047】次に、温度を800℃に下げ、TMG、T
MI(トリメチルインジウム)、NH3 およびSiH4
を用い、Siドープn型In0.01Ga0.99Nよりなる第
1のn型クラッド層5を500オングストロームの膜厚
で成長させた。
【0048】続いてTMG、TMIおよびNH3 を用
い、800℃でノンドープIn0.05Ga0.95Nよりなる
活性層6(単一量子井戸構造)を30オングストローム
の膜厚で成長させた。
【0049】さらに、TMG、TMI、NH3 に加え新
たにCp2 Mg(シクロペンタジエニルマグネシウム)
を用い800℃でMgドープp型In0.01Ga0.99Nよ
りなる第1のp型クラッド層7を500オングストロー
ムの膜厚で成長させた。
【0050】次に温度を1050℃に上げ、TMG、T
MA、NH3 、Cp2 Mgを用い、Mgドープp型Al
0.3 Ga0.7 Nよりなる第2のp型クラッド層8を0.
1μmの膜厚で成長させた。
【0051】続いて、1050℃でTMG、NH3 およ
びCp2 Mgを用い、Mgドープp型GaNよりなるp
型コンタクト層9を0.5μmの膜厚で成長させた。以
上の操作終了後、温度を室温まで下げてウェーハを反応
容器から取り出し、700℃でウェーハのアニーリング
を行い、p型層をさらに低抵抗化した。次に、最上層の
p型コンタクト層9の表面に所定の形状のマスクを形成
し、n型コンタクト層3の表面が露出するまでエッチン
グした。エッチング後、n型コンタクト層3の表面にT
iとAlよりなる負電極、p型コンタクト層9の表面に
NiとAuよりなる正電極を形成した。電極形成後、ウ
ェーハを350μm角のチップに分離した後、常法に従
い半値角15度の指向特性を持つLED素子とした。こ
のLED素子はIf(順方向電流)20mAでVf3.
5V、発光ピーク波長410nmの青色発光を示し、発
光出力は5mWであった。さらに、発光スペクトルの半
値幅は20nmであり、非常に色純度のよい発光を示し
た。
【0052】実施例2 活性層をIn0.05Ga0.95Nで形成し、その膜厚を10
オングストロームとした以外は実施例1と同様にしてL
ED素子を作製した。このLED素子は、If20mA
において、発光ピーク波長425nmの青紫色発光を示
し、発光出力が5mWと非常に優れた特性を示し、発光
スペクトルの半値幅も20nmと色純度のよい青色発光
を示した。
【0053】実施例3 活性層6をノンドープIn0.2 Ga0.8 Nで形成した以
外は実施例1と同様にしてLED素子を作製した。この
LED素子は、If20mAにおいて、発光ピーク波長
465nmの青色発光を示し、発光出力が5mWと非常
に優れた特性を示し、発光スペクトルの半値幅も25n
mと色純度のよい青色発光を示した。
【0054】実施例4 第1のp型クラッド層7を形成しない以外は、実施例1
と同様にしてLED素子を作製した。このLED素子
は、If20mAでVf3.5V、発光ピーク波長42
5nmの青色発光を示し、同じく発光出力は7mWであ
った。さらに、発光スペクトルの半値幅は20nmであ
った。この発光素子は活性層にAlGaNよりなる第2
のクラッド層8が直接接しているので活性層の引っ張り
応力が大きくなりピーク波長が長波長になると共に、発
光出力が増大した。
【0055】実施例5 第1のn型クラッド層5としてSiドープn型In0.01
Ga0.99Nを300オングストロームの膜厚で成長さ
せ、次に活性層6としてノンドープIn0.3 Ga0.7
を10オングストロームの膜厚で成長させ、次に第1の
p型クラッド層7としてMgドープIn0.01Ga0.99
層を300オングストロームの膜厚で成長させた以外は
実施例1と同様にしてLED素子を作製した。このLE
D素子は、If20mAにおいて、Vf3.5V、発光
ピーク波長500nm、半値幅40nmの緑色発光を示
し、発光出力3mWと非常に優れた特性を示した。
【0056】実施例6 実施例1の手法において、n型コンタクト層3を成長さ
せた後、次に直接膜厚70オングストロームのIn0.4
Ga0.6 Nからなる単一量子井戸構造の活性層6を成長
させた。なお、本素子において、n型コンタクト層3が
第1のn型クラッド層として作用している。次に活性層
6の上に、第2のp型クラッド層8を成長させ、最後に
p型コンタクト層9を成長させた。これ以降は実施例1
と同様にして発光素子を作製した。このLED素子は、
If20mAにおいて、Vf3.5V、発光ピーク波長
525nm、半値幅40nmの緑色発光を示し、発光出
力4mWと非常に優れた特性を示した。 実施例7 第1のn型クラッド層5としてSiドープn型GaNを
300オングストロームの膜厚で成長させ、次に活性層
6としてノンドープIn0.3 Ga0.7 Nを20オングス
トロームの膜厚で成長させ、次に第1のp型クラッド層
7としてMgドープp型GaN層を300オングストロ
ームの膜厚で成長させた以外は実施例1と同様にしてL
ED素子を作製した。このLED素子は、If20mA
において、Vf3.5V、発光ピーク波長515nm、
半値幅40nmの緑色発光を示し、発光出力3mWであ
った。
【0057】実施例8 アクセプター不純物源としてDEZ(ジエチルジン
ク)、ドナー不純物源としてSiH4 を用い、活性層6
としてSiとZnをドープしたn型In0.05Ga0.95
層を50オングストロームの膜厚で形成した以外は実施
例1と同様にしてLED素子を作製した。このLED素
子は、このLED素子はIf20mAにおいて、Vf
3.5V、発光ピーク波長480nm、半値幅80nm
の緑色発光を示し、発光出力2mWであった。
【0058】実施例9 活性層をノンドープIn0.8 Ga0.2 Nで形成した以外
は実施例1と同様にしてLED素子を作製した。このL
EDは、If20mAでVf3.5V、発光ピーク波長
650nmの赤色発光を示し、発光出力は0.7mWで
あった。
【0059】実施例10 第1のn型クラッド層5としてSiドープn型In0.01
Ga0.99Nを500オングストロームの膜厚で形成し
た。次に活性層6を形成するために、井戸層としてノン
ドープIn0.15Ga0.85Nを10オングストロームの厚
さに形成し、その上に障壁層としてノンドープIn0.05
Ga0.95Nを10オングストロームの厚さに形成し、こ
れを交互に4回づつ繰り返し、最後にノンドープのIn
0.15Ga0.85N井戸層を10オングストローム形成し
て、総厚90オングストロームの多重量子井戸構造の活
性層を形成した。次に、活性層の上に第1のp型クラッ
ド層として、Mgドープp型In0.01Ga0.99Nを50
0オングストロームの膜厚で形成する。その他は実施例
1と同様にしてサファイアの上に所定の窒化物半導体を
積層したウェーハを作製した。
【0060】しかる後、実施例1と同様にして窒化物半
導体層をエッチングした後、最上層であるp型コンタク
ト層9の表面に所定の形状のマスクを形成し、n型コン
タクト層3に20μmの幅で負電極、p型コンタクト層
9に2μmの幅で正電極をそれぞれ形成した。
【0061】ついで、窒化物半導体層を形成していない
方のサファイア基板面を研磨して基板の厚さを90μm
にし、サファイア基板表面のM面(六方晶系において六
角柱の側面に相当する面)をスクライブする。スクライ
ブ後、ウェーハを700μm角のチップに分割し、図3
に示すようなストライプ型のレーザを作製した。なお、
図3は本実施例によるレーザ素子の斜視図を示してお
り、ストライプ状の正電極と直交した窒化物半導体層面
を光共振面としている。次に、このチップをヒートシン
クに設置し、それぞれの電極をワイヤーボンドした後、
レーザ発振を試みたところ、常温において、しきい値電
流密度1.5kA/cm2 で発振波長415nmのレー
ザ発振が確認された。
【0062】実施例11 第1のn型クラッド層5としてSiドープn型In0.01
Ga0.09Nを500オングストロームの厚さに形成した
後、活性層6を形成するために井戸層としてノンドープ
In0.15Ga0.85Nを25オングストロームの厚さに形
成し、その上に障壁層としてノンドープIn0.05Ga
0.95Nを50オングストロームの厚さに形成する操作を
交互に13回づつ繰り返し、最後にノンドープIn0.15
Ga0.85Nを25オングストロームの厚さに形成して合
計膜厚1000オングストロームの多重量子井戸構造の
活性層を形成した。これ以外は実施例10と同様にして
レーザー素子を作製した。このレーザー素子は、常温
で、しきい値電流密度1.0kA/cm2 で415nm
の発振波長のレーザー発振が確認された。
【0063】実施例12 活性層6を形成するために井戸層としてノンドープIn
0.15Ga0.85Nを25オングストロームの厚さに形成
し、その上に障壁層としてノンドープIn0.05Ga0.95
Nを50オングストロームの厚さに形成する操作を交互
に26回づつ繰り返し、最後にノンドープIn0.15Ga
0.85Nを25オングストロームの厚さに形成して合計膜
厚1975オングストロームの多重量子井戸構造の活性
層を形成した以外は実施例11と同様にしてレーザー素
子を作製した。このレーザー素子は、常温で、しきい値
電流密度1.0kA/cm2 で415nmの発振波長の
レーザー発振が確認された。
【0064】実施例13 実施例3で得られた450nmの青色LEDと、実施例
5で得られた515nmの緑色LEDと、従来のGaA
s系材料またはAlInGaP系の材料よりなる発光出
力3mW、660nmの赤色LED一個づつを1ドット
とし、このドットを16×16で組み合わせてLEDパ
ネルにし、そのLEDパネルを並べて320×240画
素のフルカラーLEDディスプレイを作製したところ、
白色の発光輝度で一万ニットの面発光を達成した。
【0065】
【発明の効果】本発明においては、熱膨張係数の小さい
クラッド層で熱膨張係数の大きい活性層を挟むことによ
り、活性層に引っ張り応力がかかるので、活性層のバン
ドギャップエネルギーが本来のそれより小さくなり、発
光波長を長波長にすることができる。しかもInを含む
窒化物半導体よりなる活性層に接して、熱膨張係数の小
さいInを含む窒化物半導体またはGaNよりなる第1
のクラッド層をすると、この第1のクラッド層が新たな
バッファ層として作用することにより、活性層が弾性的
に変形して結晶性が良くなり発光出力が格段に向上す
る。例えば従来の青色LEDでは450nmにおいて、
光度2cd、発光出力が3mWで半値幅が80nm程度
であったが、本発明ではその倍近くの発光出力を達成す
ることができ、半値幅は半分以下と非常に色純度が向上
した。また従来では、活性層のインジウム組成比を大き
くすると結晶性が悪くなって、バンド間発光で520n
m付近の緑色発光を得ることは難しかったが、本発明に
よると活性層の結晶性が良くなるので、従来では困難で
あった色純度のよい高輝度な緑色LEDも実現できる。
【0066】また、本発明の素子では活性層の井戸層の
厚さが薄く、また多重量子井戸構造では各層の厚さが臨
界膜厚以下となっているので、クラッド層と活性層との
熱膨張係数差により活性層に引っ張り応力が働いても活
性層は弾性的に変形し、InGaN活性層中に引っ張り
応力による結晶欠陥、または活性層とクラッド層との間
の格子不整合による結晶欠陥が生じない。また活性層が
弾性的に変形するので、InGaNの価電子帯のエネル
ギー縮退が解けて正孔のエネルギー状態密度が減少し、
電子と正孔がInGaN活性層に注入された場合、反転
分布が起こりやすくなりレーザ発振のしきい値電流が低
減してレーザ発振が起こりやすいという効果もある。
【0067】一方、従来のLED、LD(レーザダイオ
ード)は同一組成の活性層の厚さが1000〜2000
オングストロームあり非常に厚く、活性層が弾性的に変
形する臨界膜厚を超えているので、活性層中に引っ張り
応力による結晶破壊が生じており、多数の結晶欠陥が活
性層中に生じている。このため、従来のLEDでは電流
20mAでノンドープの活性層ではIn組成比0.05
で発光出力0.1mW以下しか発光しなかったが、本発
明では数mW以上の発光出力を達成することができた。
【0068】以上説明したように本発明の素子による
と、従来は実現できなかった高輝度の緑色LEDが初め
て実現し、実用化可能となる。この効果は非常に大き
く、実施例13に示すように高輝度フルカラーLEDデ
ィスプレイが初めて作製可能となり、また照明用光源、
読み取り用光源等、その産業上の利用価値は多大なもの
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る窒化物半導体発光素
子の構造を示す概略断面図。
【図2】 活性層の厚さと発光素子の発光ピーク波長と
の関係を示すグラフ図。
【図3】 本発明の一実施例に係る窒化物半導体レーザ
素子の構造を示す斜視図。
【図4】 従来のLED素子のピーク発光波長と発光出
力の関係を示すグラフ図。
【符号の説明】
1…サファイア基板 2…バッファ層 3…n型コンタクト層 4…第2のn型クラッド層 5…第1のn型クラッド層 6…活性層 7…第1のp型クラッド層 8…第2のp型クラッド層 9…p型コンタクト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平6−305259 (32)優先日 平6(1994)12月9日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−57050 (32)優先日 平7(1995)3月16日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平7−57051 (32)優先日 平7(1995)3月16日 (33)優先権主張国 日本(JP) 早期審査対象出願 (56)参考文献 特開 平6−177423(JP,A) 特開 平6−21511(JP,A) 特開 平6−260683(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 33/00 H01S 3/18

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジウムおよびガリウムを含む窒化物
    半導体よりなり、第1および第2の面を有する活性層を
    備え、該活性層の第1の面に接してInx Ga1-x
    (0≦x<1)よりなるn型窒化物半導体層を備え、該
    活性層の第2の面に接してAly Ga1-y N(0<y<
    1)よりなるp型窒化物半導体層を備え、該活性層を量
    子井戸構造とし、活性層を構成する窒化物半導体の本来
    のバンドギャップエネルギーよりも低いエネルギーの光
    を発光することを特徴とする窒化物半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 活性層とn型窒化物半導体層との総膜厚
    が300オングストローム以上であることを特徴とする
    請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 p型窒化物半導体層上に、GaNよりな
    るp型コンタクト層を有することを特徴とする請求項1
    または2記載の窒化物半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 GaNよりなるn型窒化物半導体層およ
    びGaNよりなるp型コンタクト層を有し、該n型窒化
    物半導体層とp型コンタクト層との間にインジウムおよ
    びガリウムを含む窒化物半導体よりなる活性層を備え、
    該p型コンタクト層側で該活性層に接してAly Ga
    1-y N(0<y<1)よりなるp型窒化物半導体を備
    え、該活性層を量子井戸構造とし、活性層を構成する窒
    化物半導体の本来のバンドギャップエネルギーよりも低
    いエネルギーの光を発光することを特徴とする窒化物半
    導体発光素子。
  5. 【請求項5】 インジウムおよびガリウムを含む窒化物
    半導体よりなる井戸層を備え、第1および第2の面を有
    する活性層を具備し、該活性層の第2の面側にGaNよ
    りなるp型コンタクト層を備え、該活性層の第1の面に
    接して該活性層を構成するインジウムおよびガリウムを
    含む窒化物半導体よりもバンドギャップエネルギーの大
    きなInx Ga1-x N(0≦x<1)よりなるn型窒化
    物半導体層を備え、該活性層とp型コンタクト層との間
    に該活性層の第2の面に接してAly Ga1-y N(0<
    y<1)よりなるp型窒化物半導体層を備え、該活性層
    を単一量子井戸構造または多重量子井戸構造とし、活性
    層を構成する窒化物半導体の本来のバンドギャップエネ
    ルギーよりも低いエネルギーの光を発光することを特徴
    とする窒化物半導体発光素子。
  6. 【請求項6】 Inx Ga1-x Nよりなるn型窒化物半
    導体層に接してAla Ga1-a N(0≦a≦1)よりな
    る第2のn型窒化物半導体層を備えることを特徴とする
    請求項5記載の窒化物半導体発光素子。
  7. 【請求項7】 活性層が、ノンドープのものであること
    を特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
    窒化物半導体発光素子。
  8. 【請求項8】 活性層にドナー不純物および/またはア
    クセプター不純物がドープされていることを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の窒化物半導体
    発光素子。
  9. 【請求項9】 活性層が、厚さ100オングストローム
    以下の井戸層を有することを特徴とする請求項1ないし
    8のいずれか1項記載の窒化物半導体発光素子。
  10. 【請求項10】 活性層が、厚さ70オングストローム
    以下の井戸層を有することを特徴とする請求項1ないし
    8のいずれか1項記載の窒化物半導体発光素子。
  11. 【請求項11】 活性層が、Inz Ga1-z N(0<z
    <1)よりなる井戸層を有することを特徴とする請求項
    1ないし10のいずれか1項記載の窒化物半導体発光素
    子。
  12. 【請求項12】 活性層が、Inz Ga1-z N(0<x
    <1)よりなる井戸層と、Inz'Ga1-z'N(0<z’
    <1、 ただし、z’はzと異なる)もしくはGaNより
    なる障壁層との組み合わせからなる多重量子井戸構造を
    有することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか
    1項記載の窒化物半導体発光素子。
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