JP2780661B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2780661B2 JP7070876A JP7087695A JP2780661B2 JP 2780661 B2 JP2780661 B2 JP 2780661B2 JP 7070876 A JP7070876 A JP 7070876A JP 7087695 A JP7087695 A JP 7087695A JP 2780661 B2 JP2780661 B2 JP 2780661B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置、特に、半導
体装置の静電破壊保護に関する。
【0002】
【従来の技術】図6を参照して従来の半導体装置の静電
破壊保護について説明する(参照:特開昭59−878
73号公報)。なお、図6はCMOS集積回路の入力端
子近傍のレイアウトを示す。図6において、入力端子1
はN型拡散層よりなる入力抵抗2を介して内部配線層3
に接続されている。なお、2a,2bは入力端子1と入
力抵抗2との接続及び入力抵抗2と内部配線層3との接
続のためのコンタクトである。
【0003】他方、入力抵抗2から距離dだけ離れた場
所に、内部回路用のトランジスタQ1が形成されてい
る。このトランジスタQ1は、N型拡散層よりなるソー
ス領域4及びドレイン領域5、及びこれらの間に設けら
れたゲート電極6よりなる。ここで、ソース領域4は接
地端子7に接地配線層8を介して接続されている。な
お、4a、5aはソース領域4との接続、ドレイン領域
5との接続のためのコンタクトである。また、トランジ
スタQ1のドレイン領域5は他のトランジスタたとえば
Pチャネル型MOSトランジスタに接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6の半導体装置にお
いては、距離dを100μm〜300μmとらないと十
分な静電破壊耐量が得られないという課題があった。図
6のVII-VII線断面図である図7を参照すると、接地端
子7に対して入力端子1に負の静電パルスが加わった場
合、入力抵抗2からP型半導体基板SUBに電子が注入
され、この結果、電子は、矢印X1に示すごとく、拡散
によってトランジスタQ1のソース領域4に到達する。
この場合、ソース領域4がLDD構造であれば、電子は
矢印X2により示す低濃度のN-領域にも到達する。こ
の結果、ソース拡散接合部に生じている高電界のため電
子がエネルギーとなりソース拡散層の破壊やゲート酸化
層破壊をひきおこす。
【0005】特に、トランジスタの微細化が進むにつ
れ、ゲート酸化層が薄膜化され、また、LDDトランジ
スタを使用するためにN-領域が存在することで静電破
壊耐量が低下する傾向にある。逆に、距離dが大きい
と、電子が正孔と再結合することによってN-領域に達
する電子の濃度が低下し静電破壊には到らない。
【0006】このように、図6の半導体装置において
は、距離dは基板濃度や不純物プロファイルにも依存す
るが100μm〜300μmとらないと十分な静電破壊
耐量が得られない。従って、入力端子1近傍の半径数1
00μmは内部素子を配置できず、この分の面積が無駄
となり、チップ面積の縮小を阻む原因となっていた。特
に、複雑な機能がLSIに要求され端子数が増加してい
る現在において端子毎にこのようなデッドスペースが存
在することは、チップ面積の縮小に対して非常に不利と
なる。
【0007】また、図に示すごとく、入力抵抗2から
注入される電子を吸収するために接地電位のN型ウェル
9を設けることもできる。しかし、この場合でも、大多
数の電子はP型半導体基板SUB中のN型ウェル9より
もさらに深い領域を経てトランジスタQ1のソース拡散
層4に達するので、効果は小さく、逆に、N型ウェル9
が面積を占めるためにやはり入力端子周辺はデッドスペ
ースが存在することになる。
【0008】上述のデッドスペースは内部回路の2つの
トランジスタ間においても存在する。すなわち、図9に
示すごとく、ソース領域4、ドレイン領域5及びゲート
電極6よりなるトランジスタQ1が接地端子7に接地配
線層8を介して接続されており、また、ソース領域
4'、ドレイン領域5'及びゲート電極6'よりなるトラ
ンジスタQ2が接地端子7'に接地配線層8'を介して接
続されており、これらの間の距離はdである。この接地
端子7に対して接地端子7'に負電位の静電パルスが印
加された場合、上述の場合と同様に、接地配線層8'に
接続されているトランジスタQ2のソース拡散層4'か
ら電子が半導体基板SUBに注入され、これが接地配線
層8に接続されているソース拡散層4まで拡散し、拡散
層やゲート酸化層の破壊をひきおこす。このため、やは
り、距離dを十分にたとえば100μm〜300μm確
保しなければならない。
【0009】さらに、上述のデッドスペースは、図10
に示す内部回路のトランジスタ間においても存在する。
すなわち、接地配線層8に接続されたトランジスタQ1
と接地配線層8'に接続されたトランジスタQ3との間
の距離d1、接地配線層8に接続されたトランジスタQ
4と接地配線層8'に接続されたトランジスタQ3との
間の距離d2を十分に確保する必要がある。この場合、
どちらの接地配線層8, 8'にも接続されないトランジ
スタQ2がこれらのトランジスタ間に存在しても距離d
1を十分とらなければならないことには変わりはない。
図10に示すごとく、接地配線層を分離することは、あ
る回路ブロックで発生したノイズで他の回路ブロックが
誤動作するのを防ぐために必要であり、特に、LSIの
機能が複雑になるにつれて接地配線層または電源配線層
を多数に分割することが必要となってきている。
【0010】このように、デッドスペースが内部回路に
おいても多数存在することがチップ面積縮小を妨げる原
因となることは上述と同様である。
【0011】従って、本発明の目的は、デッドスペース
を回避して静電破壊耐量を向上させることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明は、第1の外部端子に接続され、半導体基板
上に形成された第1の配線層と、第2の外部端子に接続
され、半導体基板上に形成された第2の配線層と、第1
の配線層に接続され、半導体基板内に形成された第1の
拡散層と、半導体基板内に形成された第2、第3の拡散
層を有するMISトランジスタとを有する半導体装置に
おいて、第2、第3の拡散層のうち第1の拡散層に近い
方を第2の配線層に接続し、第2の配線層に接続された
第2もしくは第3の拡散層とMISトランジスタとの距
離を100μmにより小さくしたものである。
【0013】
【作用】上述の手段によれば、半導体基板への注入拡散
電子はトランジスタのゲート領域に到らず、従って、ト
ランジスタの静電破壊は起こりにくい。
【0014】
【実施例】図1は本発明に係る半導体装置の第1の実施
例を示すレイアウト図である。図1においては、図6の
トランジスタQ1と異なり、接地配線層8が接続された
ソース領域4は入力抵抗2側に位置している。また、ト
ランジスタQ1つまりソース領域4と入力抵抗2との距
離dは予め設定された値dcr=100μmより小さい値
たとえば20μmである。図1のII-II 線断面図である
図2を参照すると、接地端子7に対して入力端子1に負
の静電パルスが印加され、入力抵抗2からP型半導体基
板SUBに電子が注入され、この結果、電子は矢印Y1
に示すごとく、拡散する。この場合、矢印Y2により示
すソース領域4で電子が高電界のため高エネルギーとな
るが、この領域にはゲート酸化層やLDDトランジスタ
のN- 拡散層は存在せず、従って、距離dが20μmと
近いにもかかわらず静電破壊耐量が低下しない。
【0015】図3は図1の変更例を示し、さらに、接地
配線層8に、ソース領域4’、ドレイン領域5’及びド
レイン領域6’よりなるトランジスタQ2を接地してあ
る。この場合、トランジスタQ1つまりソース領域4と
入力抵抗2との距離d1は図1の場合と同様に20μm
であり、他方、トランジスタQ2つまりソース領域4’
と入力抵抗2との距離d2は150μmである。すなわ
ち、距離d2d2cr=100μmより大きいので、接
地配線層8はトランジスタQ2の入力抵抗2に近い側の
拡散層に接続されていない。
【0016】なお、値dcrは第1の実施例では100μ
mであるが、使用しているゲート酸化層の厚さ、拡散層
の深さ、基板濃度等の条件で変えることができる。実際
は、静電破壊耐量と距離dの関係から静電破壊耐量が実
使用上問題ない範囲で値dcrを決定することができる。
【0017】図4は本発明に係る半導体装置の第2の実
施例を示すレイアウト図である。図4においては、図9
のトランジスタQ1と異なり、接地配線層8が接続され
たソース領域4はトランジスタQ2側に位置し、また、
図9のトランジスタQ2と異なり、接地配線層8'が接
続されたソース領域4'はトランジスタQ1側に位置し
ている。また、トランジスタQ1つまりソース領域4と
トランジスタQ2つまりソース領域4'の距離dは予め
設定された値dcr=100μmより小さい値たとえば2
0μmである。このようにして、接地端子7、8の間に
正、負いずれの静電パルスが加わろうとも、図1の場合
と同様に、高電界により高エネルギーとなった電子がゲ
ート酸化層やN-拡散層を破壊することはない。
【0018】図5は本発明に係る半導体装置の第3の実
施例を示すレイアウト図である。図5においては、図1
0の場合と異なり、接地配線層8とトランジスタQ1、
Q4との接続は接地配線層8'に接続されるトランジス
タQ3に近い側の拡散層にとられている。また、接地配
線層8'とトランジスタQ3との接続については、トラ
ンジスタQ1、Q4の両者に近い側の拡散層と接続でき
るようにゲート電極を2本に分割しトランジスタを梯子
型としている。このとき、トランジスタのトータル幅は
変わらないようにしている。このようにして距離d1及
びd2を最小にした場合には設計最小寸法まで縮めても
静電破壊耐量が低下しないようにすることができる。従
来の場合、d1、d2は100μm以上必要であったの
で、トランジスタQ3を梯子型とすることで大きくなっ
た寸法分(数μm)は、距離d1、d2を縮小すること
で十分に相殺される。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、静電破壊耐量低下
を防止するために、従来、端子近傍あるいは内部回路領
域内において素子を配置しないデッドスペースを設けて
いたが、本発明によれば、このようなデッドスペースを
回避することができるので、デッドスペース分のチップ
の縮小化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の第1の実施例を示す
レイアウト図である。
【図2】図1のII-II 線断面図である。
【図3】図1の変更例を示すレイアウト図である。
【図4】本発明に係る半導体装置の第2の実施例を示す
レイアウト図である。
【図5】本発明に係る半導体装置の第3の実施例を示す
レイアウト図である。
【図6】従来の半導体装置を示すレイアウト図である。
【図7】図6のVII-VII線断面図である。
【図8】図6の変更例を示すレイアウト図である。
【図9】他の従来の半導体装置を示すレイアウト図であ
る。
【図10】他の従来の半導体装置を示すレイアウト図で
ある。
【符号の説明】
1…入力端子 2…入力抵抗 3…内部配線層 4、4' …ソース領域 5、5’…ドレイン領域 6、6’…ゲート電極 7、7’…接地端子 8、8’…接地配線層 9…Nウエル Q1、Q2、Q3、Q4…トランジスタ SUB…P型半導体基板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型の半導体基板(SUB)
    と、 第1の外部端子(1)に接続され、前記半導体基板上に
    形成された第1の配線層と、基準電位が印加された 第2の外部端子(7)に接続さ
    れ、前記半導体基板上に形成された第2の配線層と、 該第1の配線層に接続され、前記半導体基板内に形成さ
    れた前記第1の導電型と反対の第2の導電型の第1の拡
    散層(2)と、 前記半導体基板内に形成された前記第2の導電型の第
    2、第3の拡散層(4,5)を有し、該第2、第3の拡
    散層のうち前記第1の拡散層に近い拡散層が前記第2の
    配線層に接続されたMISトランジスタ(Q1)とを具
    備し、前記第2の配線層に接続された前記第2もしくは第3の
    拡散層と前記第1の拡散層との距離が100μmより小
    さい 半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1の導電型の半導体基板(SUB)
    と、 第1の外部端子(7)に接続され、前記半導体基板上に
    形成された第1の配線層(8)と、基準電位が印加された 第2の外部端子(7’)に接続さ
    れ、前記半導体基板上に形成された第2の配線層
    (8’)と、 前記半導体基板内に形成された前記第2の導電型の第
    1、第2の拡散層(4,5)を有する第1のMISトラ
    ンジスタ(Q1)と前記半導体基板内に形成された前記
    第2の導電型の第3、第4の拡散層(4’,5’)を有
    する第2のMISトランジスタ(Q2)とを具備し、前記第1、第2の拡散層のうち前記第2のMISトラン
    ジスタに近い拡散層は前記第2の配線層に接続され、前
    記第3、第4の拡散層のうち前記第1のMISトランジ
    スタに近い拡散層は前記第1の配線層に接続され、 前記第2の配線層が接続された前記第1もしくは第2の
    拡散層と前記第1の配線層が接続された第3もしくは第
    4の拡散層との距離が100μmより小さい 半導体装
    置。
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