JP2780538B2 - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール

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JP2780538B2
JP2780538B2 JP3273102A JP27310291A JP2780538B2 JP 2780538 B2 JP2780538 B2 JP 2780538B2 JP 3273102 A JP3273102 A JP 3273102A JP 27310291 A JP27310291 A JP 27310291A JP 2780538 B2 JP2780538 B2 JP 2780538B2
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敬介 井原
久 山岸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環状陸部がなく、ディ
ンプルが環状陸部による区切りなく均一に配置され、こ
のため良好な空力特性を有するゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゴルフボールの成型は、上下
2つの割金型を使用することによりなされている。この
ため、割金型の合わせ目から環状バリが発生することが
避けられず、従ってかかる環状バリがディンプルを横切
ることを防止するため、ゴルフボールには割金型の合わ
せ目に対応するように環状陸部(パーティングライン)
を成形し(なお、通常は空力特性の点から複数本の環状
陸部を形成する)、この環状陸部の一つに環状バリが形
成されるように成型を行い、ディンプルには環状バリが
横切らないようにすることが行われていた。
【0003】しかし、このようにゴルフボールに環状陸
部を形成し、ディンプルがこの環状陸部にかからないよ
うにディンプルを配列することは、ディンプルのゴルフ
ボール球面上への均一配置の点で、従って空力特性の点
で問題があり、ゴルフボールの空力特性を損ねると共
に、ゴルフボールの全周面の空力特性の均一化を妨げ、
ゴルフボール使用時における打撃箇所の相違により、飛
び性能にばらつきが生じることがあった。
【0004】このため、ゴルフボールに環状陸部を設け
ず、球面上に形成されるいずれの大円上にもディンプル
を設けるようにして、ディンプルを均一に配置したゴル
フボールが提案されている(特開昭64−8983号公
報、特開昭61−173907号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭64−
8983号公報の提案は、そのゴルフボールを製造する
場合、「はじめに、心無研削装置を用いて、予め外皮層
を形成した球状体を、精度の高い球体とし、次いで、こ
の球体を、垂直テーブルの回動軸線と、割り出しテーブ
ルの回転軸線とを相互に直交させてなるディンプル形成
装置の、両軸線の交差位置に取付けた状態で、前記両テ
ーブルを、所要の角度範囲で揺動させることにより、球
体をその中心点の周りで、相互に直交する二方向へ揺動
させながら、切削工具によって、その球体表面に、円形
ディンプルまたは非円形のディンプルを穿さくすること
により行われ、これらのことを順次に繰り返すことによ
り、球体表面全体に、所期した寸法のディンプルを、所
要の配列にて配設する。」ものであり、従って得られた
ゴルフボールは環状バリが全くないものであるが、その
製造法は従来の割金型を用いる方法に比較して面倒であ
り、コストを要する。
【0006】一方、特開昭61−173907号公報の
提案は、「ほぼ半球状の窪みを有するとともに、それぞ
れの窪み表面に形成されてゴルフボールの周面にディン
プルをもたらす複数の突部を有する上型および下型から
なるゴルフボール成形金型において、上下型の合せ面
を、その合せ面に沿って設けられる前記突部を避けて凹
凸状に成形してなるゴルフボールの成形金型。」を用い
てゴルフボールを製造するものであり、得られたゴルフ
ボールは凹凸環状のバリが形成されるものであるが、上
記金型の製作が面倒で、同様にコストを要するものであ
る。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
環状陸部がなく、ディンプルが環状陸部による区切りな
く均一に配置され、空力特性が良好で、しかも安価に製
造し得るゴルフボールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、環状陸部を有さず、球面上に形成されるい
ずれの大円上にもディンプルが存在するように多数のデ
ィンプルを設けたゴルフボールであって、上記ディンプ
ルが存在する大円上に合わせ目を有し、かつこの合わせ
目のディンプル形成用凸部が存在しない位置にスピュー
を周上複数箇所形成した割金型によって成形されると共
に、この金型合わせ目部分に幅が50μmを超えず、高
さが100μmを超えない凸状のすじがディンプルの一
部を横切って形成されてなることを特徴とするゴルフボ
ールを提供する。この場合、上記すじの高さは、このす
じが横切るディンプルの深さの10%以下であることが
好ましい。
【0009】
【作用】即ち、上述したように、ゴルフボールの製造は
割金型を使用するのが通常であるが、割金型を使用する
とその合わせ目にバリが発生する。従来は、このバリが
ディンプルを横切るのを避けるため、環状陸部にバリが
生じるようにディンプル形成凸部を配置した割金型を用
いていた。この場合、環状陸部に生じるバリは300μ
m程度の幅のものが生じる場合もあり、このバリは成形
後に研削又は研磨により除去していた。なお、このよう
なバリがディンプルを横切って形成された場合、ディン
プル形状を損なうことなく研削又は研磨除去することが
困難であり、このためバリを環状陸部に形成せざるを得
ないものであった。
【0010】ところが、本発明者の検討によれば、バリ
が幅50μmを超えず、高さ100μmを超えないもの
であれば、ディンプルを横切って形成され、そのままデ
ィンプル内に残しておいてもディンプル効果(飛び性
能)を発揮する上で支障がなく、かえって環状陸部をな
くしてディンプルを均一に分布配置することにより、従
来の環状陸部を有し、バリを除去したゴルフボールより
も全周面の空力特性が良好であることを知見したもので
ある。またこの場合、かかる微小バリを環状陸部に形成
したゴルフボールよりも、かかる微小バリをディンプル
を横切って形成したゴルフボールの方が、空力特性が良
好であることを見出したものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明につき図面を参照して更に詳述
すると、本発明のゴルフボールは、図1に示すように、
環状陸部を有さず、球面1上に形成されるいずれの大円
(球面を等分に2分割する円)Aにもディンプル2aが
存在するように多数のディンプル2を均一に球面1上に
設けたものである。この場合、このゴルフボールのディ
ンプル2の配置態様は制限されないが、環状陸部がな
く、後述するようにディンプル2内にバリが存在しても
よいので、空力的にどの部分も均一になるようにディン
プル2を配置し得る。
【0012】ここで、ディンプル2の平面形状、直径、
深さは特に制限されず、一般のゴルフボールと同様でよ
いが、通常直径2〜4mm、深さ100〜300μmの
平面円形状に形成し得、ディンプル個数は100〜60
0個、特に200〜600個とすることができる。な
お、ディンプル形状は平面円形状に限らず、楕円形、多
角形、不規則な凹凸等であってもよい。
【0013】而して、本発明においては、上記大円Aの
一つに凸状のすじ3がディンプル2の一部を横切って形
成されているもので、この場合すじ3は割金型によるゴ
ルフボールの製造の際に金型合わせ目に沿って生じる金
型跡として形成されるものである。
【0014】このすじ3は、幅が50μmを超えず、高
さが100μmを超えない凸状のすじであり、幅が上記
値を超えると、ディンプル効果(飛び性能)が十分に発
揮できず、本発明の目的が達成されない。また、とりわ
け高さはすじ3が横切るディンプル2の深さの10%以
下であることが好適である。
【0015】なお、本発明のゴルフボールは、糸巻きゴ
ルフボールであっても、ツーピースゴルフボール等のソ
リッドゴルフボールであってもよい。
【0016】本発明のゴルフボールは、割金型を用いて
製造される。この場合、割金型は、図2に示すように、
そのキャビティ4の表面上にディンプル形成用の半球状
凸部5が形成されるが、更にその分割面6の内周縁(パ
ーティングライン)にも上下の割金型を合わせることに
よって形成されるディンプルに対応する半月半球状凸部
5aが形成されているものである。
【0017】なお、図2はコンプレッション成形用の割
金型であり、コンプレッション成形時のバリは分割面6
にスピュー8を形成し、バリの出る位置を限定すること
により、該スピューを通じて過剰な成形材料が排出でき
る。
【0018】本発明のゴルフボールは、上記の如き金型
を用いて製造し得るが、この場合、金型は特に電鋳によ
りそのキャビティ形状を母型から精密に再現し、割金型
を合わせた際にその合わせ目において大きな隙間や段部
が生じないように精密に製造し、成形時に割金型を合わ
せる際に位置ずれが生じないように制御すること、ま
た、割金型の合わせ目のディンプル形成用凸部が存在し
ない位置にスピューを周上複数箇所形成することによ
り、この合わせ目から生じるバリを上記幅、高さの微小
バリ乃至金型跡に局限することによって容易に制限する
ことができる。
【0019】
【発明の効果】本発明のゴルフボールは、環状陸部を有
さず、球面上に形成されるいずれの大円上にもディンプ
ルが存在するように多数のディンプルを設けたゴルフボ
ールであって、割金型の合わせ目のディンプル形成用凸
部が存在しない位置にスピューを有する割金型によって
成形され、かつこの金型合わせ目部分に幅が50μmを
超えず、高さが100μmを超えない凸状のすじがディ
ンプルの一部を横切って形成されそのまま存在していて
も、ディンプル効果(飛び性能)を発揮し得る上で支障
なく、環状陸部を設けないことにより、ディンプル配置
の自由度が高まり、従来の環状陸部を有するゴルフボー
ルよりも空力特性の均一性に優れている。また、本発明
のゴルフボールは割金型を用いて製造されるが、これに
用いる割金型は簡単に製作し得るので、ゴルフボールを
安価に製造し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフボールの一実施例を示す正面図
である。
【図2】本発明のゴルフボールの成形に用いる割金型の
一例を示す斜視図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状陸部を有さず、球面上に形成される
    いずれの大円上にもディンプルが存在するように多数の
    ディンプルを設けたゴルフボールであって、上記ディン
    プルが存在する大円上に合わせ目を有し、かつこの合わ
    せ目のディンプル形成用凸部が存在しない位置にスピュ
    ーを周上複数箇所形成した割金型によって成形されると
    共に、この金型合わせ目部分に幅が50μmを超えず、
    高さが100μmを超えない凸状のすじがディンプルの
    一部を横切って形成されてなることを特徴とするゴルフ
    ボール。
  2. 【請求項2】 上記すじの高さは、このすじが横切るデ
    ィンプルの深さの10%以下である請求項1記載のゴル
    フボール。
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