JP2780330B2 - 内燃機関のロッカアーム - Google Patents

内燃機関のロッカアーム

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JP2780330B2
JP2780330B2 JP1110721A JP11072189A JP2780330B2 JP 2780330 B2 JP2780330 B2 JP 2780330B2 JP 1110721 A JP1110721 A JP 1110721A JP 11072189 A JP11072189 A JP 11072189A JP 2780330 B2 JP2780330 B2 JP 2780330B2
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rocker arm
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internal combustion
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camshaft
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靖雄 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は内燃機関のロッカアームに係り、特にカム
シャフトからの回転力をロッカアームによって揺動動作
に変換させ、弁体例えば吸気弁の開閉を行う内燃機関の
ロッカアームに関する。
[従来の技術] 内燃機関のロッカアームは、ロッカシャフトに軸支さ
れ、一端をカムシャフトのカムに接触させるとともに、
他端を弁体のバルブステムに接触させている。そして、
前記カムシャフトからの回転力を揺動動作に変換させて
前記弁体例えば吸気弁のバルブステムを押圧し、吸気弁
の開閉を行っている。
前記内燃機関のロッカアームとしては、実開昭60−10
580号公報に開示されるものがある。この公報に開示さ
れる内燃機関におけるロッカアームは、ボス部における
ロッカアーム軸の軸方向の幅寸法を、その下側を幅広に
形成するとともに、上側を幅狭に形成し、ロッカアーム
の軽量化を果たしている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、従来の内燃機関のロッカアームにおいて、
第7図に示す如く、センタピボットタイプのロッカアー
ム110は、例えばレイアウトの制約によって押圧部114側
のみを湾曲させて距離Sだけ中心線Cからずらすべく形
成されている。
しかし、前記押圧部114を湾曲させることにより、第
8図に示す如く、軸受部116をθ方向に傾かせるべく力
が作用し、軸受部116に偏摩耗を生じさせる因子となる
という欠点がある。
この欠点を解消すべく、軸受部の軸方向の幅を全周に
渡って大とすることや潤滑油溝の追加加工等の方策が考
えられる。
しかし、前者のものにおいては、ロッカアームの重量
が増大するとともに、レイアウトにおいては実施不可能
となるという不都合がある。
また、後者のものにおいては、潤滑油溝の追加加工に
よって作業工程が増加し、コストが大となって経済的に
不利であるという不都合がある。
[発明の目的] そこでこの発明の目的は、上述不都合を除去するため
に、内燃機関のロッカアームの揺動アーム部途中に軸受
部を設け、揺動アーム部の一端側に弁体のバルブステム
を押圧する押圧部を所望方向に湾曲させて設けるととも
に、他端側にカムシャフトに接触する接触部を設け、軸
受部には漸次押圧部の湾曲方向に突出部を下端部位にお
いて最大突出させることにより、ロッカアームの重量の
増加分を少なくできるとともに、レイアウトの制約を比
較的小とし得て、しかも潤滑油溝の追加加工が不要で、
経済的に有利な内燃機関のロッカアームを実現するにあ
る。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するためにこの発明は、カムシャフト
からの回転力を揺動動作に変換させて弁体の開閉を行う
内燃機関のロッカアームにおいて、このロッカアームの
揺動アーム部途中に軸受部を設け、この揺動アーム部の
一端側に前記弁体のバルブステムを押圧する押圧部を所
望方向に湾曲させて設けるとともに、他端側に前記カム
シャフトに接触する接触部を設け、前記軸受部には下端
部位において最大突出させるべく漸次押圧部の湾曲方向
に突出する突出部を設けたことを特徴とする。
[作用] 上述の如く構成したことにより、内燃機関の駆動時に
は、内燃機関の駆動力がカムシャフトに伝達され、この
カムシャフトからの回転力をロッカアームによって揺動
動作に変換させ、弁体のバルブステムを押圧して開閉を
行い、ロッカアームの軸受部に、下端部位において最大
突出させるべく漸次押圧部の湾曲方向に突出する突出部
を設けたことによってロッカアームの重量の増加分が少
なくなるとともに、レイアウトの制約を比較的小とし、
しかも潤滑油溝の追加加工を不要としている。
[実施例] 以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1〜4図はこの発明の第1実施例を示すものであ
る。第2図において、2は内燃機関のシリンダヘッド、
4はカムシャフト、6はカム、8はロッカシャフトであ
る。前記シリンダヘッド2の上面には、第2図に示す如
く、弁体、例えば図示しない吸気弁を開閉すべく吸気弁
の個数に応じてセンタピボットタイプの第1ロッカアー
ム10を設けるとともに、図示しない排気弁を開閉すべく
排気弁の個数に応じて第2ロッカアーム12を設ける。
これら第1、第2ロッカアーム10、12は前記ロッカシ
ャフト8に夫々軸支されている。
前記第1ロッカアーム10について詳述すれば、第1ロ
ッカアーム10は、第3、4図に示す如く、前記吸気弁の
バルブステムを押圧する押圧部14と、ロッカシャフト8
に軸支される軸受部16と、前記カムシャフト4のカム6
に接触する接触部18と、この接触部18と前記軸受部16と
押圧部14とを夫々接続する揺動アーム部20とにより一体
的に形成されるとともに、前記第1ロッカアーム10は、
例えばレイアウトの制約によって押圧部14側のみを湾曲
させて距離Sだけ中心線Cからずらすべく形成されてい
る。
また、前記第1ロッカアーム10の軸受部16には、下端
部位において最大突出させるべく、漸次押圧部14の湾曲
方向に突出する突出部22を設ける。
すなわち、第1、3図に示す如く、前記軸受部16の軸
方向の幅をWとするとともに、軸受部16の一端16a側の
下端部位(図1において右側)に突出部22を形成する。
そして、この突出部22を、押圧部14の湾曲方向にΔw
だけ突出させ、この下端部位の幅をW1とするとともに、
漸次押圧部14の湾曲方向に突出させつつ下端部位におい
て最大突出とするものである。
次に作用について説明する。
図示しない内燃機関の駆動時には、内燃機関の駆動力
がカムシャフト4に伝達され、このカムシャフト4から
の回転力を、カム6を介して第1ロッカアーム10の接触
部18によって揺動動作に変換させる。そして、図示しな
い吸気弁のバルブステムを第1ロッカアーム10の押圧部
14によって押圧し、前記吸気弁の開閉を行う。
これにより、前記第1ロッカアーム10の軸受部16には
下端部位において最大突出させるべく漸次押圧部14の湾
曲方向に突出する突出部22を設けたことによって第1ロ
ッカアーム10の重量の増加分を少なくすることができ、
内燃機関の軽量化に寄与するとともに、レイアウトの制
約を比較的小とすることができ、実用上有利である。
また、前記第1ロッカアーム10の軸受部16には下端部
位において最大突出させるべく漸次押圧部14の湾曲方向
に突出する突出部22を設けたことにより、潤滑油溝の追
加加工が不要となり、コストを低廉とし得て、経済的に
有利である。
更に、前記軸受部16の受圧面積が従来のものと略同一
であることにより、受圧面積の増加によって摩耗量を著
しく増加させるという不都合を回避できるものである。
第5、6図はこの発明の第2実施例を示すものであ
る。この第2実施例において上述第1実施例と同一機能
を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
この第2実施例の特徴とするところは、第1ロッカア
ーム30の軸受部32において、軸受部32の一端32a及び他
端32b側に第1、第2突出部34、36を夫々設け、軸受部3
2の下端部位(図6において右側)の幅を通常の幅Wよ
りも大なるW2とした点にある。
すなわち、第5、6図に示す如く、前記軸受部32の一
端32a側にΔw1だけ突出する第1突出部34を設けるとと
もに、軸受部32の他端32b側にΔw2だけ突出する第2突
出部36を設け、下端部位の幅W2を、上端部位の幅Wより
も大に形成する。
このとき、前記第1突出部34は、前記軸受部32の下端
部位において最大突出させるべく、漸次押圧部の湾曲方
向に突出して形成されるとともに、前記第2突出部36
は、前記軸受部32の下端部位において最大突出させるべ
く、前記第1突出部34の突出方向に対して逆方向に突出
して形成されるものである。
また、Δw1、Δw2を同一とすることも可能である。
さすれば、前記軸受部32の一端32a及び他端32b側の下
端部位の幅を通常の幅Wよりも夫々Δw1、Δw2だけ大な
るW2としたことにより、上述第1実施例と同様に、第1
ロッカアーム30の重量の増加分を少なくすることがで
き、内燃機関の軽量化に寄与するとともに、レイアウト
の制約を比較的小とすることができる。
また、前記軸受部32の一端32a及び他端32b側の下端部
位の幅をW2としたことにより、潤滑油溝の追加加工が不
要となり、コストを低廉とし得て、経済的に有利であ
る。
更に、前記軸受部32の受圧面積が従来のものと略同一
であることにより、上述第1実施例と同様に、受圧面積
の増加によって摩耗量を著しく増加させるという不都合
を回避できるものである。
[発明の効果] 以上詳細に説明した如くこの発明によれば、内燃機関
のロッカアームの揺動アーム部途中に軸受部を設け、揺
動アーム部の一端側に弁体のバルブステムを押圧する押
圧部を所望方向に湾曲させて設けるとともに、他端側に
カムシャフトに接触する接触部を設け、軸受部には下端
部位において最大突出させるべく漸次押圧部の湾曲方向
に突出する突出部を設けたので、下端部位において最大
突出する突出部によって前記軸受部部位の幅を通常の幅
よりも大としてロッカアームの重量の増加分を少なくす
ることができ、内燃機関の軽量化に寄与し得るするとと
もに、レイアウトの制約を比較的小とすることができ、
実用上有利である。また、前記突出部によって軸受部部
位の幅を従来に比し大としたことにより、潤滑油溝の追
加加工が不要となり、コストを低廉とし得て、経済的に
有利である。更に、前記軸受部の受圧面積が従来のもの
と略同一であることにより、受圧面積の増加によって摩
耗量を著しく増加させるという不都合を回避し得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図はこの発明の第1実施例を示し、第1図は第
3図のI−I線による端面図、第2図は内燃機関のシリ
ンダヘッドの概略平面図、第3図はロッカアームの平面
図、第4図はロッカアームの正面図である。 第5、6図はこの発明の第2実施例を示し、第5図はロ
ッカアームの平面図、第6図は第5図のVI−VI線による
端面図である。 第7、8図はこの発明の従来技術を示し、第7図はロッ
カアームの平面図、第8図は第7図のVIII−VIII線によ
る端面図である。 図において、2は内燃機関のシリンダヘッド、4はカム
シャフト、6はカム、8はロッカシャフト、10は第1ロ
ッカアーム、12は第2ロッカアーム、14は押圧部、16は
軸受部、16aは一端、18は接触部、20は揺動アーム部で
ある。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カムシャフトからの回転力を揺動動作に変
    換させて弁体の開閉を行う内燃機関のロッカアームにお
    いて、このロッカアームの揺動アーム部途中に軸受部を
    設け、この揺動アーム部の一端側に前記弁体のバルブス
    テムを押圧する押圧部を所望方向に湾曲させて設けると
    ともに、他端側に前記カムシャフトに接触する接触部を
    設け、前記軸受部には下端部位において最大突出させる
    べく漸次押圧部の湾曲方向に突出する突出部を設けたこ
    とを特徴とする内燃機関のロッカアーム。
JP1110721A 1989-04-28 1989-04-28 内燃機関のロッカアーム Expired - Lifetime JP2780330B2 (ja)

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