JP2779927B2 - 水生生物の保護用水路 - Google Patents
水生生物の保護用水路Info
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/60—Planning or developing urban green infrastructure
Landscapes
- Sewage (AREA)
Description
場或いは産卵の場として利用することができるようにし
た水生生物の保護用水路に関する。
本類,根系,泥などを生息の場として利用しており、ま
たカエルやサンショウウオ,小魚等は、湿地や屈曲した
流れのゆるやかな河川に多く生息し、産卵の場所として
いる。
る際の河川や、水田を整地する際の農業用水路は、一般
にコンクリート製のU字溝を連結することにより構築す
るため、小動物の生息の場となる草本類や根系の植物は
生えていない。また道路を建設する際、その多くは直線
的な河川に改められているため、産卵の場も急激に減り
つつあり、自然環境の保護を促進させるための対策が望
まれているのが現状である。
従来の問題点を解決するためになされたもので、元来堰
のまわりに生育しているミズコケ,アシ類,草本等の植
物が水路内に根付き、又流れが緩やかになる部分を設け
て泥が自然に沈殿することにより、生息及び産卵に適し
た環境を構築することができるものを提供することを目
的としたものであり、その要旨は、垂直側壁と、底壁
と、該底壁の一側端から斜め上方に傾斜した傾斜側壁と
から夫々構成するとゝもに、前記傾斜側壁をポーラスコ
ンクリートで形成したほぼV字形の水路ブロックを複数
個連続して設置し、この水路ブロック間に、垂直側壁
と、底壁とから主に構成され、該底壁の長手方向の両端
部側に各端部に向けて次第に上昇するポーラスコンクリ
ートで形成した傾斜壁面を夫々備えてなるほぼL字形の
落差工ブロックと、前後に立設した両垂直側壁と、底壁
と、該底壁から右端側に向け次第に上昇するポーラスコ
ンクリートで形成した傾斜壁面とからなる平面視がほぼ
コ字形の前記落差工ブロックの一側端側に設置する貯留
ブロックとで構成してなり、該落差工ブロック及び貯留
ブロックの底壁が前記水路ブロックの底壁より低い位置
に位置する構成の貯留池形成用ブロックを設置して形成
したことを特徴とする水生生物の保護用水路にある。
により詳細に説明するに、図中1はほぼV字形の水路ブ
ロックで、垂直側壁2と、幅狭な底壁3と、該底壁3の
一側端から斜め上方に傾斜した傾斜側壁4とから夫々構
成されている。そして、前記傾斜側壁4はポーラスコン
クリートで形成されているとゝもに、該傾斜側壁4の上
端4A迄の内高aは前記垂直側壁2の上端2A迄の内高
bより低く形成されている。
ロック1と両端部で接続する落差工ブロック6と、該落
差工ブロック6の側端部に設置する貯留ブロック10と
で構成されている。すなわち、前記落差工ブロック6は
L字形のものであって、垂直側壁7と、底壁8とから主
に構成され、該底壁8の長手方向の両端部側には、落差
工ブロック6の各端部に向けて次第に上昇するポーラス
コンクリートで形成した傾斜壁面9,9を夫々備えてい
る。
前記水路ブロック1の端部の外寸cと略同一であり、又
傾斜壁面9の上端9Aから垂直側壁7の上端7A迄の高
さは水路ブロック1の前記垂直側壁2の内高bと同一高
さに形成されている。したがって、落差工ブロック6と
前記水路ブロック1とを、図2に示すように、各垂直側
壁2,7の上端2A,7Aが同一高さとなるようにその
端部で接続した場合、落差工ブロック6の底壁8は水路
ブロック1の底壁3より一段低い位置に設置されること
になる。
字形のものであって、前後に立設した両垂直側壁11,
11と、幅狭の底壁12と、該底壁12から右端側に向
け次第に上昇するポーラスコンクリートで形成した傾斜
壁面13をそれぞれ備えており、前記両垂直側壁11,
11の離間間隔は前記落差溝ブロック6の垂直側壁7の
長さdと同一大きさに形成されている。
3は夫々ポーラスコンクリートで形成されているが、こ
れは比較的粗い骨材が接着剤により接着固定された多孔
質で通気性及び透水性がある構造のものであり、植物の
根が張り易さを考慮して、25〜35%の空隙率を備え
ている。
路ブロック1を複数個連続して設置し、この水路ブロッ
ク1,1間に、貯留池形成用ブロック5を設置して、水
路を形成する。この場合、貯留池形成用ブロック5の構
成部材である落差工ブロック6の底壁8及び貯留ブロッ
ク10の底壁12は、前記水路ブロック1の底壁3より
低い位置にあるため、水路ブロック1を流下してきた泥
が底壁8,12の部分に沈殿するとゝもに、底壁12は
水路ブロック1の底壁3より幅広で、且つ水の流れ方向
と直交する方向、すなわち右側に延出する構成となって
いるため水の流れが緩やかとなり、昆虫類や両生類,魚
類を含む水生動物の繁殖に適した環境をつくり出すこと
ができる。
互いに連接することにより水路を形成するが、この水路
の流水部、すなわち底壁3は比較的幅狭に形成されてい
るため、比較的少量の通水により水生小動物が棲息しや
すい環境をつくり出すことが出来る。すなわち、この水
路は渇水期で降雨が少ない場合でも流水して水生小動物
の渇きを防ぐとゝもに、ポーラスコンクリートで形成さ
れた傾斜側壁4には、コケ,アシ,セリ等の植物が自生
することによりカワニナ,小魚の餌やホタル等の昆虫の
生育に必要な環境を作り、又水流を穏やかにする。
を備え、該傾斜側壁4には骨材が露出しているので、昆
虫やカワニナ等の貝類の移動にも有効に作用する。また
ホタルの幼虫は蛹化するため湿りけのある草が繁茂する
土中へ移動する必要があり、トンボの幼虫は水際の植物
によじ上り羽化しなければならないし、またサンショウ
ウオ,カエルなどの両生類は陸上と水中を往復する必要
があるが、この場合の移動が容易となるとゝもに、該傾
斜側壁4の上端4A迄の内高aを前記垂直側壁2の上端
2A迄の内高bより低く形成しいるので、陸上への脱出
を一層容易にすることができる。
る水路を設置した場合について説明したが、従来の水路
とは別に、これと平行して設置してもよい。この場合、
例えば農業用水路では農繁期の5〜9月までしか通水せ
づ、また通水時期においても除草剤や殺虫剤などの農薬
が流れ込んで水生生物の生存が危うくなる虞れがある
が、従来の水路と独立して設置することにより、前記の
ような弊害の発生を防止することができる。
上記のように、垂直側壁と、底壁と、該底壁の一側端か
ら斜め上方に傾斜した傾斜側壁とから夫々構成するとゝ
もに、前記傾斜側壁をポーラスコンクリートで形成した
ほぼV字形の水路ブロックを複数個連続して設置し、こ
の水路ブロック間に、垂直側壁と、底壁とから主に構成
され、該底壁の長手方向の両端部側に各端部に向けて次
第に上昇するポーラスコンクリートで形成した傾斜壁面
を夫々備えてなるほぼL字形の落差工ブロックと、前後
に立設した両垂直側壁と、底壁と、該底壁から右端側に
向け次第に上昇するポーラスコンクリートで形成した傾
斜壁面とからなる平面視がほぼコ字形の前記落差工ブロ
ックの一側端側に設置する貯留ブロックとで構成してな
り、該落差工ブロック及び貯留ブロックの底壁が前記水
路ブロックの底壁より低い位置に位置する構成の貯留池
形成用ブロックを設置して形成した構成であるから、少
ない通水により、ミズコケ,アシ類,草本等の植物が水
路内に根付き、又流れが緩やかになる部分を設けて泥が
自然に沈殿することにより、水生生物の生息及び産卵に
適した環境を構築することができる、といった諸効果が
ある。
ク及び貯留池形成用ブロックの組み立て前の斜視図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 垂直側壁と、底壁と、該底壁の一側端か
ら斜め上方に傾斜した傾斜側壁とから夫々構成するとゝ
もに、前記傾斜側壁をポーラスコンクリートで形成した
ほぼV字形の水路ブロックを複数個連続して設置し、こ
の水路ブロック間に、垂直側壁と、底壁とから主に構成
され、該底壁の長手方向の両端部側に各端部に向けて次
第に上昇するポーラスコンクリートで形成した傾斜壁面
を夫々備えてなるほぼL字形の落差工ブロックと、前後
に立設した両垂直側壁と、底壁と、該底壁から右端側に
向け次第に上昇するポーラスコンクリートで形成した傾
斜壁面とからなる平面視がほぼコ字形の前記落差工ブロ
ックの一側端側に設置する貯留ブロックとで構成してな
り、該落差工ブロック及び貯留ブロックの底壁が前記水
路ブロックの底壁より低い位置に位置する構成の貯留池
形成用ブロックを設置して形成したことを特徴とする水
生生物の保護用水路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7353676A JP2779927B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 水生生物の保護用水路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7353676A JP2779927B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 水生生物の保護用水路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09184123A JPH09184123A (ja) | 1997-07-15 |
JP2779927B2 true JP2779927B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=18432467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7353676A Expired - Lifetime JP2779927B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 水生生物の保護用水路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2779927B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103946465A (zh) * | 2012-03-14 | 2014-07-23 | 积水技术成型株式会社 | 用于雨水储存层积结构体的结构部件 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0561219U (ja) * | 1992-01-28 | 1993-08-13 | 功 尾形 | 側壁勾配違い水路 |
JP2709896B2 (ja) * | 1993-12-08 | 1998-02-04 | 株式会社ホクコン | 魚巣ブロック及びそれを用いる水路構造 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7353676A patent/JP2779927B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103946465A (zh) * | 2012-03-14 | 2014-07-23 | 积水技术成型株式会社 | 用于雨水储存层积结构体的结构部件 |
CN103946465B (zh) * | 2012-03-14 | 2016-03-16 | 积水技术成型株式会社 | 用于雨水储存层积结构体的结构部件 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09184123A (ja) | 1997-07-15 |
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