JP2778969B2 - エポキシ基とヒドロキシメチル基を有する化合物 - Google Patents

エポキシ基とヒドロキシメチル基を有する化合物

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JP2778969B2 JP1020382A JP2038289A JP2778969B2 JP 2778969 B2 JP2778969 B2 JP 2778969B2 JP 1020382 A JP1020382 A JP 1020382A JP 2038289 A JP2038289 A JP 2038289A JP 2778969 B2 JP2778969 B2 JP 2778969B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂あるいはウ
レタン樹脂の改質、高機能化に有用な、エポキシ基とヒ
ドロキシメチル基(メチロール基)を有する新規化合物
に関する。
〈従来の技術〉 従来、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂
は、成型品、電気電子部品用材料、注型品、接着剤、塗
料等の用途で、工業的に広く使われている。これらの樹
脂は、各々優れた諸性質を有するが、用途によっては改
質が必要となる。
樹脂の改質、高機能化のために、多くの研究がなされ
ており、それは、配合剤の選択による方法、樹脂の併用
による方法、および樹脂自体の化学組成の修飾とに分け
られる。
樹脂自体の化学組成の修飾の例として、ABS樹脂、ACS
樹脂等の共重合樹脂、エポキシ樹脂とフェノール樹脂と
から構成されるフェノール−エポキシ樹脂、エポキシ樹
脂とウレタン樹脂とから構成されるウレタンエポキシ樹
脂、フェノールブロックしたウレタン樹脂等があげられ
る。しかし、その硬化物が、これら3つの樹脂を組合わ
せたもの、すなわちエポキシ樹脂部分、フェノール樹脂
部分およびウレタン樹脂部分を有する高分子化合物とな
るための化合物は知られていない。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記のとおり、エポキシ樹脂、フェノール樹脂および
ウレタン樹脂は、各々優れた諸性質を有する。そこで、
これら三者に相当する化学構造部分を有する樹脂硬化物
は、優れた性質(機能)を有することが期待される。
そこで、本発明は、エポキシ樹脂部分、フェノール樹
脂部分およびウレタン樹脂部分を有する高分子化合物を
得るために有用な、エポキシ基とヒドロキシメチル基
(メチロール基)を有する新規化合物の提供を目的とす
る。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、エポキシ基とヒドロキシメチル基(メチロ
ール基)を有する式[I]で示される化合物 を提供するものである。
なお、上記式[I]で示される本発明の化合物は、Ch
emical Abstractsの1967年から1987年までに登録されて
いない。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の化合物[I]は、無臭、淡黄色透明の液体で
ある。
また、その沸点は、145〜149℃/0.07mmHgである。
化合物[I]は、エポキシ基とヒドロキシメチル基を
有するもので、他の化合物と、例えば以下のように反応
する。
1) 化合物[I]のエポキシ基は、アミン、カルボン
酸無水物、イミダゾール系化合物等のエポキシ樹脂用硬
化剤と反応する。
2) 化合物[I]のヒドロキシメチル基は、フェノー
ル類と反応し、フィノールの改質剤となる。
3) 化合物[I]は、イソシアネートと反応し、ウレ
タン結合を生成する。
従って、化合物[I]を、上記のエポキシ樹脂用硬化
剤、エポキシ樹脂、フェノール樹脂およびウレタン樹脂
前駆体と併用、硬化することにより、エポキシ樹脂部
分、フェノール樹脂部分およびウレタン樹脂部分を有す
る高分子化合物が得られる。もちろん、組合せによって
は、エポキシ樹脂部分とフェノール樹脂部分、またはエ
ポキシ樹脂部分とウレタン樹脂部分を有する高分子化合
物も得られる。
次に、本発明の化合物[I]の合成方法の好適な1例
について説明するが、本発明の化合物[I]の合成方法
は、以下の例に限定されない。
本発明の化合物[I]は、好ましくは、下記式(A)
に示すように、2,6−ジメチルフェノール[II]をメチ
ロール化することにより得られる2,6−ジメチル−4−
ヒドロキシメチルフェノール[III]を、さらにエポキ
シ化することにより合成する。
なお、メチロール化反応およびエポキシ化反応は、す
でに公知であり、例えば、メチロール化反応は、大有機
化学(朝倉書店刊)、第23巻、250ページに記載されて
いる。また、エポキシ化反応は、上記同書241ページに
記載されている。
詳しくは、化合物[II]のメチロール化は、化合物
[II]の水酸化ナトリウム水溶液に、10〜15℃でホルム
アルデヒド水溶液を滴下し、その後、室温で5時間反応
させる。反応液を酢酸で中和し、得られる沈殿をベンゼ
ンで再結晶する。
化合物[III]のエポキシ化は、化合物[III]と過剰
量のエピクロルヒドリンをメタノールに溶解し、水酸化
ナトリウム水溶液を滴下し、室温で9時間反応させる。
反応終了後、過剰のエピクロルヒドリンをトルエンで
共沸除去し、副生する食塩を別する。生成物を水洗
後、減圧乾燥を行う。
〈実施例〉 以下に、実施例をあげてさらに具体的に説明をする。
(化合物[III]の製造) 温度計、還流冷却器、滴下ロート、攪拌装置を取付け
た500mlの四つ口フラスコに、2,6−ジメチルフェノール
122gを取り、ここに、33%水酸化ナトリウム水溶液90ml
を加え、2,6−ジメチルフェノールを溶解させた。10〜1
5℃に保ちながら、35%ホルムアルデヒド水溶液125mlを
滴下した。その後、室温で5時間反応させた。反応終了
後、反応液を希酢酸で中和し、生成した沈殿を別し、
洗浄、乾燥後、ベンゼンから再結晶し、針状晶を得た。
収量は110g(収率72%)であった。
また、融点は104.3〜105.5℃(文献値:104〜105℃)
であった。
IRスペクトルを第1図に示すが、3340cm-1、3100cm-1
の吸収より、メチロール基中の水酸基とフェノール性水
酸基が確認された。
NMRスペクトルを第2図に示す(溶媒:CDCl3+DMSO−
6、内部基準:TMS)が、4.5ppm、4.0ppmでメチロール
基が確認された。
(化合物[I]の製造) 温度計、滴下ロート、攪拌装置を取付けた500mlの四
つ口フラスコに、化合物[III]33gとエピクロルヒドリ
ン101gを取り、ここに、メタノール32gを加え、化合物
[III]とエピクロルヒドリンを溶解させた。室温で、4
0%水酸化ナトリウム水溶液25gをゆっくりと滴下し、そ
の後、9時間反応させた。反応終了後、生成した食塩を
別し、液を希水酸化ナトリウム水溶液と水で洗浄し
た。過剰のエピクロルヒドリンを減圧除去し、淡黄色液
体を得た。
収量は42g(収率92%)であった。
また、沸点は145〜149℃/0.07mmHgであった。
IRスペクトルを第3図に示すが、3400cm-1の吸収よ
り、メチロール基中の水酸基が、915cm-1の吸収より、
グリシジル基が確認された。
NMRスペクトルを第4図に示す(溶媒:CDCl3、内部基
準:TMS)が、4.45ppmでメチロール基が、4.1〜2.7ppmで
グリシジル基が確認された。
また、元素分析値を表1に示すが、実測値と計算値は
よく一致した。
〈発明の効果〉 本発明により、エポキシ基とヒドロキシメチル基(メ
チロール基)を有する新規化合物が提供される。
本発明の化合物は、そのエポキシ基は、アミン、カル
ボン酸無水物、イミダゾール系化合物等のエポキシ樹脂
用硬化剤やイソシアネートと反応し、ヒドロキシメチル
基は、フェノール類やイソシアネートと反応する。
従って、本発明の化合物を用いることにより、エポキ
シ樹脂部分、フェノール樹脂部分および/またはウレタ
ン樹脂部分を有する高分子化合物が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例に従って得た化合物[III]のIRスペ
クトルである。 第2図は、実施例に従って得た化合物[III]のNMRスペ
クトルである。 第3図は、実施例に従って得た化合物[I]のIRスペク
トルである。 第4図は、実施例に従って得た化合物[I]のNMRスペ
クトルである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ基とヒドロキシメチル基(メチロ
    ール基)を有する式[I]で示される化合物。
JP1020382A 1989-01-30 1989-01-30 エポキシ基とヒドロキシメチル基を有する化合物 Expired - Lifetime JP2778969B2 (ja)

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