JP2778082B2 - 断熱性及び印刷性に優れた不織布 - Google Patents

断熱性及び印刷性に優れた不織布

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、断熱特性に優れた不織布、さらに詳しくは
断熱性に優れ、品位、手持ち感、表面印刷性に優れた不
織布に関するものである。
(従来の技術) 従来、表面印刷可能な断熱性表層材としては、合成紙
や撥泡性フィルムなどが利用されていた。
しかしこれらは表面印刷性にはすぐれているが、断熱
性に乏しく外観や手待ち感などの品位も優れたものでは
なかった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者は、上記の問題点に鑑み鋭意検討した結果、
本発明に到達した。本発明は、断熱特性に優れ、さらに
は断熱性に優れるとともにかつ、外観や手待ち感などの
品位、表面印刷性に優れた不織布を提供することを目的
とする。
(発明を解決するための手段) 本発明は、かかる課題を解決するため、次の手段をと
るものである。なすわち、本発明は、目付が100g/m2〜1
000g/m2であり、8g/m2の荷重時の厚みが1mm以上ある少
なくとも2層からなる不織布であって、その1層が30〜
70g/m2の長繊維不織布であることを特徴とする断熱性及
び印刷性に優れた不織布。以下に、本発明を詳細に説明
する。
本発明における目付100g/m2未満及び8g/m2荷重時の厚
みが1mm未満であれば、断熱効果が大幅に低下するので
好ましくない。逆に目付が1000g/m2を超えると不織布の
繊維間隙が少なくなり一方からの熱伝導性が良好とな
り、断熱効果が目付増加分程得られないほかコストアッ
プ、外観、手持ち感などの品位も低減する為好ましくな
い。
不織布の厚さの上限は特に限定しないが、手持ち感や
実用性の面から8g/m2荷重時で7.0mm以下が良い。
断熱性、手持ち感など総合的な面で目付は150〜500g/
m2、8g/m2荷重時の厚さ1.5〜5.0mmが好ましい。
表面印刷性を満足させる為には、不織布を少なくとも
2層に分けて考える事が望ましい。それは具体的には最
外層には平滑性に優れかつ、羽毛立ち性が少ない不織布
を配置し、内層には断熱効果に優れた、嵩高性の高い不
織布を配置する事である。そこで外層の不織布は、目付
が30〜70g/m2の部分的熱圧着加工を行った長繊維不織布
が好ましい。即ち、30g/m2未満であれば、ウエブ中の繊
維比率が粗である為印刷インクが均一にのりにくく、そ
の為外観も劣り、70g/m2を超えると表面の凹凸がはげし
くなり印刷インクが均一にのりにくく好ましくない。
又、部分的熱圧着加工を行った短繊維不織布を外層部
に利用した場合、短繊維末端が不織布表面に多数現れる
為、平滑性が劣り好ましくない。
従って、断熱特性に優れかつ、外観や手持ち感などの
品位、表面印刷性に優れた表層材を得る場合、不織布の
目付を30〜970g/m2のものを利用し、印刷を施す使用時
外層部へは部分熱圧着を施した長繊維不織布で目付が30
〜70g/m2を利用し、これらをはり合せかつ、8g/m2荷重
時の厚みが1mm以上のものとすればよい。素材は、目的
に応じて、適宜選択すれば良いが、ポリエステル系、ポ
リアミド系、ポリオレフィレ系、ポリエーテル系、ポリ
アラミド系、ポリフェニレンスルフィド系等の合成繊維
がよく0.3〜5dのものが良い。0.3d未満であると、でき
た不織布の嵩高性が低下し、断熱特性が低下し、5dを超
えるものであると表面の平滑性が低下し、印刷性が低下
するからである。なお、前記素材は、各層の素材にもそ
のままあてはまるものである。また、層内、層間の接合
は、ウォータージェットによる方法、ニードルパンチに
よる方法などで行なえば良い。
実施例 評価方法は以下の通りである。
<厚さ> プレッサーフートによって8g/m2荷重時の厚みを5回
測定し、平均化した。
<断熱性> 熱板温度を140℃とし、熱板状に試料の不織布Aをの
せ、そのときの不織布外層表面温度を3回測定し平均化
した。
<不織布外感> 不織布の表面層の外観を被験者5人によって官能テス
トを行い点数化した後平均化した。
1:非常に見ばえが悪い。
2:やや見ばえが悪い。
3:どちらともいえない。
4:やや見ばえが良い。
5:非常に見ばえれがよい。
<触感> 被験者5人によって官能テストを行い、点数を平均化
した。
1:非常に手持ち感が悪い。
2:やや手持ち感が悪い。
3:どちらともいえない。
4:やや手持ち感が良い。
5:非常に手持ち感が良い。
実施例 1 単糸デニール2denのポリエステル長繊維不織布をポリ
エステルの融点以上の温度下で面積率5〜15%の条件で
部分融着加工を施し、第2表に示す種々の目付のスパン
ポンド不織布Bを得た。他方上記と同様のポリエステル
長繊維不織布をニードルパンチし、第2表に示す種々の
目付のスパンボンド不織布Cを得た。
次いで、上記B及びC不織布を粘着剤により接着し、
第2表に示す厚さの二層構造不織布を得た(実験No.12
〜17)。又、単糸デニール2den×38mmの長繊維不織布を
上記同様2層構造となし、以下のように上記と同法によ
り作成した(実験No.18)。更に、芯鞘型低融点ポリエ
ステル短繊維(2den×38mm)不織布を熱処理により接着
固定した不織布を不織布Bとする以外は、実験No.12〜1
7と同じ方法により作成した(実験No.19)。なお、芯は
ポリエステル、鞘はポリエチレンのものを使用した。
尚、評価方法は実施例1と同様であり、それに加えて
下記の印刷性の評価も行った。
<印刷性> (a)プリント外観 格子柄のプリント加工を行い、被検者5人によるプリ
ント外観の目視官能テストを行い、点数を平均化した。
1:非常に悪い。 2:やや悪い。
3:どちらともいえない。 4:やや良い。
5:非常に良い。
(b)テーバー摩耗性 印刷性は不織布の表面の凹凸性及び羽毛性に関連して
いる為、JIs−L−1096に従ったテーバー摩耗性を3回
測定し、羽毛性を評価した。
本発明のNo.12、17は、断熱性、印刷性、品位ともす
ぐれていた。No.18、19は、短繊維からなるもので、品
位がNo.12、17のものに比べて若干劣っていた。
(発明の効果) 本発明の不織布は、断熱性にすぐれており、そのため
表層材に好適に用いられ、さらに、外観、手持ち感など
の品位、表面の外観などについて装飾性を要求される表
層材に好適に用いられる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目付が100g/m2〜1000g/m2であり、8g/m2
    荷重時の厚みが1mm以上ある少なくとも2層からなる不
    織布であって、その1層が30〜70g/m2の長繊維不織布で
    あることを特徴とする断熱性及び印刷性に優れた不織
    布。
JP1048742A 1989-02-28 1989-02-28 断熱性及び印刷性に優れた不織布 Expired - Fee Related JP2778082B2 (ja)

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JPS61186561A (ja) * 1985-02-06 1986-08-20 旭化成株式会社 フロツピ−デイスクライナ−用不織布
JPS63211376A (ja) * 1987-02-25 1988-09-02 東レ株式会社 ボンデイング布帛とその製造方法

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