JP2776289B2 - 回転ヘッド高さ測定装置及び方法 - Google Patents
回転ヘッド高さ測定装置及び方法Info
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- G11B5/4893—Disposition of heads relative to moving tape
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ヘッド装置を磁気
記録再生装置に実装したままで、回転ヘッドの高さを測
定する回転ヘッド高さ測定装置及び方法に関するもので
ある。
記録再生装置に実装したままで、回転ヘッドの高さを測
定する回転ヘッド高さ測定装置及び方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】近年、回転ヘッド装置を磁気記録再生装
置に実装したままで、回転ヘッドの高さを測定する装置
は、小型化、低価格の傾向にある。このような状況の中
で、磁気記録再生装置のスチル再生時の回転ヘッド出力
を用いて、回転ヘッドの高さを測定する装置が開示され
ている（例えば、特開平５−１２０６５０号公報）。
置に実装したままで、回転ヘッドの高さを測定する装置
は、小型化、低価格の傾向にある。このような状況の中
で、磁気記録再生装置のスチル再生時の回転ヘッド出力
を用いて、回転ヘッドの高さを測定する装置が開示され
ている（例えば、特開平５−１２０６５０号公報）。
【０００３】以下、従来の回転ヘッド高さ測定装置につ
いて、図面を参照しながら説明する。図５は、従来の回
転ヘッド高さ測定装置の構成を示すブロック図、図６
は、測定される磁気記録再生装置の回転ヘッド装置の構
成例を示す説明図である。図５において、５１はピーク
位置検出手段、５２は時間差検出手段、５３は高さずれ
演算手段である。図６において、６１は回転ドラム、６
２、６３、６４及び６５は回転ヘッドである。ここで、
回転ヘッド６２、６４はチャンネル２（以下、ＣＨ２と
称す）側の回転ヘッドで同じアジマス角を有し、回転ヘ
ッド６３、６５はチャンネル１（以下、ＣＨ１と称す）
側の回転ヘッドで同じアジマス角を有し、回転ヘッド６
２、６４と回転ヘッド６３、６５とは互いに逆のアジマ
ス角を有している。また、回転ヘッド６２、６３をチャ
ンネルＢ（以下、ＣＨＢと称す）側の回転ヘッド、回転
ヘッド６４、６５をチャンネルＡ（以下、ＣＨＡと称
す）側の回転ヘッドとし、ヘッド切替信号により選択さ
れる。
いて、図面を参照しながら説明する。図５は、従来の回
転ヘッド高さ測定装置の構成を示すブロック図、図６
は、測定される磁気記録再生装置の回転ヘッド装置の構
成例を示す説明図である。図５において、５１はピーク
位置検出手段、５２は時間差検出手段、５３は高さずれ
演算手段である。図６において、６１は回転ドラム、６
２、６３、６４及び６５は回転ヘッドである。ここで、
回転ヘッド６２、６４はチャンネル２（以下、ＣＨ２と
称す）側の回転ヘッドで同じアジマス角を有し、回転ヘ
ッド６３、６５はチャンネル１（以下、ＣＨ１と称す）
側の回転ヘッドで同じアジマス角を有し、回転ヘッド６
２、６４と回転ヘッド６３、６５とは互いに逆のアジマ
ス角を有している。また、回転ヘッド６２、６３をチャ
ンネルＢ（以下、ＣＨＢと称す）側の回転ヘッド、回転
ヘッド６４、６５をチャンネルＡ（以下、ＣＨＡと称
す）側の回転ヘッドとし、ヘッド切替信号により選択さ
れる。
【０００４】以上のように構成された従来の回転ヘッド
高さ測定装置の動作を、図７、図８を用いて説明する。
高さ測定装置の動作を、図７、図８を用いて説明する。
【０００５】図７は、従来の回転ヘッド高さ測定装置の
動作説明に用いる記録時とスチル再生時の回転ヘッド軌
跡を示す説明図である。図７において、７１はテープ、
７２は回転ヘッド６２、６４に対応するアジマス角で記
録されたトラック、７３は回転ヘッド６３、６５に対応
するアジマス角で記録されたトラックである。これらの
トラック幅は所定の値に管理されている。また、同図に
おける、７４は回転ヘッド６２、６４が所定の高さにあ
る場合のスチル再生時の回転ヘッド軌跡、７５は回転ヘ
ッド６３、６５が所定の高さにある場合のスチル再生時
の回転ヘッド軌跡である。７６は、仮に回転ヘッド６４
の高さが所定の値よりも△ｈ３だけ低い場合のスチル再
生時の回転ヘッド軌跡である。
動作説明に用いる記録時とスチル再生時の回転ヘッド軌
跡を示す説明図である。図７において、７１はテープ、
７２は回転ヘッド６２、６４に対応するアジマス角で記
録されたトラック、７３は回転ヘッド６３、６５に対応
するアジマス角で記録されたトラックである。これらの
トラック幅は所定の値に管理されている。また、同図に
おける、７４は回転ヘッド６２、６４が所定の高さにあ
る場合のスチル再生時の回転ヘッド軌跡、７５は回転ヘ
ッド６３、６５が所定の高さにある場合のスチル再生時
の回転ヘッド軌跡である。７６は、仮に回転ヘッド６４
の高さが所定の値よりも△ｈ３だけ低い場合のスチル再
生時の回転ヘッド軌跡である。
【０００６】図８は、図７で示したスチル再生時の回転
ヘッド出力を示す説明図である。８１はヘッド切替信
号、８２は回転ヘッド６３、６５におけるスチル再生時
の回転ヘッド出力、８３は回転ヘッド６２、６４におけ
るスチル再生時の回転ヘッド出力、８４は回転ヘッド６
４の高さが所定の値よりも△ｈ３だけ低い場合の回転ヘ
ッド６４におけるスチル再生時の回転ヘッド出力であ
る。
ヘッド出力を示す説明図である。８１はヘッド切替信
号、８２は回転ヘッド６３、６５におけるスチル再生時
の回転ヘッド出力、８３は回転ヘッド６２、６４におけ
るスチル再生時の回転ヘッド出力、８４は回転ヘッド６
４の高さが所定の値よりも△ｈ３だけ低い場合の回転ヘ
ッド６４におけるスチル再生時の回転ヘッド出力であ
る。
【０００７】回転ヘッド軌跡７６のように回転ヘッド６
４の高さが所定の値よりも△ｈ３だけ低い場合、回転ヘ
ッド６４の再生出力のピークに時間差△ｔ５が生ずるた
め、ＣＨ２出力のピークの時間差はＴ３’＞Ｔ４’とな
る。
４の高さが所定の値よりも△ｈ３だけ低い場合、回転ヘ
ッド６４の再生出力のピークに時間差△ｔ５が生ずるた
め、ＣＨ２出力のピークの時間差はＴ３’＞Ｔ４’とな
る。
【０００８】ここで、時間差△ｔ５は、△ｔ５＝（Ｔ
３’−Ｔ４’）／２となる。従来例において、スチル再
生時に１つのヘッド切替区間において回転ヘッド出力の
ピークは１つ出現するが、回転ヘッド及びテープの記録
されたトラックは２種類のアジマス角に対応しているの
で、回転ヘッド出力のピークがヘッド切替区間の立ち上
がり位置から立ち下がり位置まで移動するときに相当す
る回転ヘッドの高さの変化はトラック幅２つ分である。
すなわち、トラック幅をＴｗ、ヘッド切替区間の時間を
Ｔ＝（Ｔ１＋Ｔ２）／２とすると、△ｈ３／△ｔ５＝２
×Ｔｗ／Ｔの関係が成立する。
３’−Ｔ４’）／２となる。従来例において、スチル再
生時に１つのヘッド切替区間において回転ヘッド出力の
ピークは１つ出現するが、回転ヘッド及びテープの記録
されたトラックは２種類のアジマス角に対応しているの
で、回転ヘッド出力のピークがヘッド切替区間の立ち上
がり位置から立ち下がり位置まで移動するときに相当す
る回転ヘッドの高さの変化はトラック幅２つ分である。
すなわち、トラック幅をＴｗ、ヘッド切替区間の時間を
Ｔ＝（Ｔ１＋Ｔ２）／２とすると、△ｈ３／△ｔ５＝２
×Ｔｗ／Ｔの関係が成立する。
【０００９】よって、回転ヘッド高さのずれ量△ｈ３
は、△ｈ３＝２×Ｔｗ×△ｔ５／Ｔで求めることができ
る。
は、△ｈ３＝２×Ｔｗ×△ｔ５／Ｔで求めることができ
る。
【００１０】従来例では、図５に示した構成により、磁
気記録再生装置のスチル再生時の回転ヘッド出力が入力
され、ピーク位置検出手段５１で回転ヘッド出力のピー
ク位置が求められた後、時間差検出手段５２で時間差△
ｔ５が求められ、そして、高さずれ演算手段５３で先に
示した数式により回転ヘッドの高さずれ量△ｈ３を求め
ていた。
気記録再生装置のスチル再生時の回転ヘッド出力が入力
され、ピーク位置検出手段５１で回転ヘッド出力のピー
ク位置が求められた後、時間差検出手段５２で時間差△
ｔ５が求められ、そして、高さずれ演算手段５３で先に
示した数式により回転ヘッドの高さずれ量△ｈ３を求め
ていた。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の回転ヘッ
ド高さ測定装置では、入力信号にテープ走行が停止した
スチル再生時の回転ヘッド出力を用いていた。磁気記録
再生装置において、テープ走行時はテープ張力は制御さ
れており回転ヘッドとテープの接触状態が均一で良好な
回転ヘッド出力が得られるのに対し、スチル再生時はテ
ープ長手直角方向の走行規制位置及びテープの張力が安
定せず回転ヘッドとテープの接触状態が不均一になるこ
とにより、図８の回転ヘッド出力８５に示すように回転
ヘッド出力の波形にうねり・ゆがみ等生じやすく、再生
出力のピーク位置の特定が困難である場合があった。そ
の結果として、正しいピーク時間差が求められず、得ら
れるトラック高さの測定精度が良くないという問題があ
った。
ド高さ測定装置では、入力信号にテープ走行が停止した
スチル再生時の回転ヘッド出力を用いていた。磁気記録
再生装置において、テープ走行時はテープ張力は制御さ
れており回転ヘッドとテープの接触状態が均一で良好な
回転ヘッド出力が得られるのに対し、スチル再生時はテ
ープ長手直角方向の走行規制位置及びテープの張力が安
定せず回転ヘッドとテープの接触状態が不均一になるこ
とにより、図８の回転ヘッド出力８５に示すように回転
ヘッド出力の波形にうねり・ゆがみ等生じやすく、再生
出力のピーク位置の特定が困難である場合があった。そ
の結果として、正しいピーク時間差が求められず、得ら
れるトラック高さの測定精度が良くないという問題があ
った。
【００１２】また、回転ヘッドの幅がテープに記録され
ているトラックの幅と異なる場合、回転ヘッド出力の波
形の頭頂部（ピーク付近の波形）が広がり、回転ヘッド
幅の大小によってピーク位置が変化し正しいピーク時間
差が求められないという問題があった。また、回転ヘッ
ドの幅がテープに記録されているトラックの幅と異なる
場合に最大点をピーク位置とする方法をとったとき、回
転ヘッド出力の波形の広がった頭頂部で最大点をとる位
置がばらつくことで、ピーク時間差に含まれる誤差が大
きくなるという問題があった。
ているトラックの幅と異なる場合、回転ヘッド出力の波
形の頭頂部（ピーク付近の波形）が広がり、回転ヘッド
幅の大小によってピーク位置が変化し正しいピーク時間
差が求められないという問題があった。また、回転ヘッ
ドの幅がテープに記録されているトラックの幅と異なる
場合に最大点をピーク位置とする方法をとったとき、回
転ヘッド出力の波形の広がった頭頂部で最大点をとる位
置がばらつくことで、ピーク時間差に含まれる誤差が大
きくなるという問題があった。
【００１３】本発明は上記の問題を解決するもので、回
転ヘッド高さの測定に用いる回転ヘッド出力波形にうね
り・ゆがみ等生じることなく安定したピーク時間差を測
定できる構成をとり、ピーク位置を求める際回転ヘッド
出力波形の頭頂部の形状に影響されない検出方法をと
り、更に回転ヘッド幅の大小に応じた補正を行うことに
より、測定精度の良い回転ヘッド高さ測定装置及び方法
を提供することを目的とする。
転ヘッド高さの測定に用いる回転ヘッド出力波形にうね
り・ゆがみ等生じることなく安定したピーク時間差を測
定できる構成をとり、ピーク位置を求める際回転ヘッド
出力波形の頭頂部の形状に影響されない検出方法をと
り、更に回転ヘッド幅の大小に応じた補正を行うことに
より、測定精度の良い回転ヘッド高さ測定装置及び方法
を提供することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、回転ヘッドの出力のピーク位置を検出する
ピーク検出手段と、ピーク検出手段により得られたピー
ク位置から、所定のピーク間の時間差を検出する時間差
手段と、時間差検出手段により得られた時間差を演算処
理し回転ヘッドの高さのずれを結果として得る高さずれ
演算手段とを備え、磁気記録再生装置のテープ走行速度
を−１倍速以下または２倍速以上の所定の速度とした回
転ヘッドの出力を入力信号とするものである。
するために、回転ヘッドの出力のピーク位置を検出する
ピーク検出手段と、ピーク検出手段により得られたピー
ク位置から、所定のピーク間の時間差を検出する時間差
手段と、時間差検出手段により得られた時間差を演算処
理し回転ヘッドの高さのずれを結果として得る高さずれ
演算手段とを備え、磁気記録再生装置のテープ走行速度
を−１倍速以下または２倍速以上の所定の速度とした回
転ヘッドの出力を入力信号とするものである。
【００１５】
【作用】上記構成の回転ヘッド高さ測定装置及び方法
は、テープ走行速度を所定の速度とした回転ヘッド出力
を用いることで、うねり・ゆがみ等ない安定した波形を
入力信号として用い、ピーク位置検出手段で、回転ヘッ
ド出力波形の頭頂部の形状に影響されないピーク位置の
検出を行い、高さずれ演算手段で、回転ヘッド幅を考慮
した補正を行うものである。
は、テープ走行速度を所定の速度とした回転ヘッド出力
を用いることで、うねり・ゆがみ等ない安定した波形を
入力信号として用い、ピーク位置検出手段で、回転ヘッ
ド出力波形の頭頂部の形状に影響されないピーク位置の
検出を行い、高さずれ演算手段で、回転ヘッド幅を考慮
した補正を行うものである。
【００１６】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
【００１７】本実施例の回転ヘッド高さ測定装置を構成
する各手段の動作は、従来例と異なり新規性を有するも
のであるが、ブロック図としては、従来と同様なので図
５を用いて説明する。また、測定する磁気記録再生装置
の回転ヘッドの構成も、従来例と同じとして、図６を用
いて説明する。
する各手段の動作は、従来例と異なり新規性を有するも
のであるが、ブロック図としては、従来と同様なので図
５を用いて説明する。また、測定する磁気記録再生装置
の回転ヘッドの構成も、従来例と同じとして、図６を用
いて説明する。
【００１８】図５は、本発明の一実施例の回転ヘッド高
さ測定装置の構成図、図６は本発明の回転ヘッド高さ測
定装置を適用する磁気記録再生装置の回転ヘッドの構成
例を示す説明図である。図５において、５１は磁気記録
再生装置の回転ヘッド出力のピーク位置を検出するピー
ク位置検出手段、５２は所定のピーク間の時間差を検出
する時間差検出手段、５３は時間差に基づいて回転ヘッ
ドの高さずれを演算処理する高さずれ演算手段である。
図６において、６１は回転ドラム、６２、６３、６４及
び６５はそれぞれ回転ヘッドである。ここで、回転ヘッ
ド６２、６４はＣＨ２側の回転ヘッドで同じアジマス角
を有し、回転ヘッド６３、６５はＣＨ１側の回転ヘッド
で同じアジマス角を有し、回転ヘッド６２、６４と回転
ヘッド６３、６５とは互いに逆のアジマス角を有してい
る。また、回転ヘッド６２、６３をＣＨＢ側の回転ヘッ
ド、回転ヘッド６４、６５をＣＨＡ側の回転ヘッドと
し、ヘッド切替信号で選択される。
さ測定装置の構成図、図６は本発明の回転ヘッド高さ測
定装置を適用する磁気記録再生装置の回転ヘッドの構成
例を示す説明図である。図５において、５１は磁気記録
再生装置の回転ヘッド出力のピーク位置を検出するピー
ク位置検出手段、５２は所定のピーク間の時間差を検出
する時間差検出手段、５３は時間差に基づいて回転ヘッ
ドの高さずれを演算処理する高さずれ演算手段である。
図６において、６１は回転ドラム、６２、６３、６４及
び６５はそれぞれ回転ヘッドである。ここで、回転ヘッ
ド６２、６４はＣＨ２側の回転ヘッドで同じアジマス角
を有し、回転ヘッド６３、６５はＣＨ１側の回転ヘッド
で同じアジマス角を有し、回転ヘッド６２、６４と回転
ヘッド６３、６５とは互いに逆のアジマス角を有してい
る。また、回転ヘッド６２、６３をＣＨＢ側の回転ヘッ
ド、回転ヘッド６４、６５をＣＨＡ側の回転ヘッドと
し、ヘッド切替信号で選択される。
【００１９】以上のように構成された本実施例の回転ヘ
ッド高さ測定装置及び方法の動作を、図１、図２を用い
て、第１の実施例として説明する。
ッド高さ測定装置及び方法の動作を、図１、図２を用い
て、第１の実施例として説明する。
【００２０】図１は、本発明の第１の実施例における回
転ヘッド高さ測定装置及び方法の記録時と特殊再生時
（一例として３倍速再生時とする）の回転ヘッド軌跡を
示す説明図である。図１において、１はテープ、２は回
転ヘッド６２、６４に対応するアジマス角で記録された
トラック、３は回転ヘッド６３、６５に対応するアジマ
ス角で記録されたトラックである。これらのトラック幅
は所定の値に管理されている。つまり、基準テープにお
けるトラックを示している。また、同図における、４は
回転ヘッド６２、６４が所定の高さにある場合の３倍速
再生時の回転ヘッド軌跡、５は回転ヘッド６３、６５が
所定の高さにある場合の３倍速再生時の回転ヘッド軌跡
である。６は仮に回転ヘッド６４の高さが所定の値より
も△ｈ１だけ低い場合の３倍速再生時の回転ヘッド軌跡
である。
転ヘッド高さ測定装置及び方法の記録時と特殊再生時
（一例として３倍速再生時とする）の回転ヘッド軌跡を
示す説明図である。図１において、１はテープ、２は回
転ヘッド６２、６４に対応するアジマス角で記録された
トラック、３は回転ヘッド６３、６５に対応するアジマ
ス角で記録されたトラックである。これらのトラック幅
は所定の値に管理されている。つまり、基準テープにお
けるトラックを示している。また、同図における、４は
回転ヘッド６２、６４が所定の高さにある場合の３倍速
再生時の回転ヘッド軌跡、５は回転ヘッド６３、６５が
所定の高さにある場合の３倍速再生時の回転ヘッド軌跡
である。６は仮に回転ヘッド６４の高さが所定の値より
も△ｈ１だけ低い場合の３倍速再生時の回転ヘッド軌跡
である。
【００２１】図２は、図１で示した３倍速再生時の回転
ヘッド出力を示す説明図である。７はヘッド切替信号、
８は回転ヘッド６３、６５の回転ヘッド出力、９は回転
ヘッド６２、６４の回転ヘッド出力、１０は回転ヘッド
６４の高さが所定の値よりも△ｈ１だけ低い場合の回転
ヘッド出力である。
ヘッド出力を示す説明図である。７はヘッド切替信号、
８は回転ヘッド６３、６５の回転ヘッド出力、９は回転
ヘッド６２、６４の回転ヘッド出力、１０は回転ヘッド
６４の高さが所定の値よりも△ｈ１だけ低い場合の回転
ヘッド出力である。
【００２２】本実施例のようにＣＨＡ、ＣＨＢに各々に
２個の回転ヘッドを有し２種類のアジマス角に対応して
いるとき、３倍速再生時の回転ヘッド出力は１つのヘッ
ド切替区間において２つ分のピークが出現する。回転ヘ
ッド６２、６３、６４及び６５の回転ヘッド出力の同じ
位置関係にあるピークに着目してピーク時間差を求め
る。
２個の回転ヘッドを有し２種類のアジマス角に対応して
いるとき、３倍速再生時の回転ヘッド出力は１つのヘッ
ド切替区間において２つ分のピークが出現する。回転ヘ
ッド６２、６３、６４及び６５の回転ヘッド出力の同じ
位置関係にあるピークに着目してピーク時間差を求め
る。
【００２３】回転ヘッド軌跡４、５のように回転ヘッド
がすべて所定の高さにある場合、３倍速再生時のピーク
時間差はすべて等間隔となるため、Ｔ１＝Ｔ２＝Ｔ３＝
Ｔ４となる。またＣＨ１とＣＨ２の時間差も生じないた
め△ｔ１＝０となる。しかし、回転ヘッド軌跡６のよう
に回転ヘッド６４の高さが所定の値よりも△ｈ１だけ低
い場合を考えると、回転ヘッド６４の回転ヘッド出力１
０のピークに時間差△ｔ２が生ずるため、ＣＨ２出力の
ピークの時間差はＴ３’＜Ｔ４’となる。
がすべて所定の高さにある場合、３倍速再生時のピーク
時間差はすべて等間隔となるため、Ｔ１＝Ｔ２＝Ｔ３＝
Ｔ４となる。またＣＨ１とＣＨ２の時間差も生じないた
め△ｔ１＝０となる。しかし、回転ヘッド軌跡６のよう
に回転ヘッド６４の高さが所定の値よりも△ｈ１だけ低
い場合を考えると、回転ヘッド６４の回転ヘッド出力１
０のピークに時間差△ｔ２が生ずるため、ＣＨ２出力の
ピークの時間差はＴ３’＜Ｔ４’となる。
【００２４】ここで、時間差△ｔ２は、△ｔ２＝（Ｔ
４’−Ｔ３’）／２の関係がある。また、ＣＨ１とＣＨ
２の間にも△ｔ１’＝△ｔ２なる時間差が生ずる。
４’−Ｔ３’）／２の関係がある。また、ＣＨ１とＣＨ
２の間にも△ｔ１’＝△ｔ２なる時間差が生ずる。
【００２５】本実施例において、３倍速再生時に、１つ
のヘッド切替区間において回転ヘッド出力のピークは２
つ分出現するが、回転ヘッド及びテープの記録されたト
ラックは２種類のアジマス角に対応しているので、着目
した回転ヘッド出力ピークがヘッド切替区間の立ち上が
り位置から立ち下がり位置まで移動するときに相当する
回転ヘッドの高さの変化はトラック幅４つ分である。ト
ラック幅をＴｗ、ヘッド切替区間の時間をＴ＝（Ｔ１＋
Ｔ２）／２とすると、△ｈ１／△ｔ２＝４×Ｔｗ／Ｔの
関係が成立する。
のヘッド切替区間において回転ヘッド出力のピークは２
つ分出現するが、回転ヘッド及びテープの記録されたト
ラックは２種類のアジマス角に対応しているので、着目
した回転ヘッド出力ピークがヘッド切替区間の立ち上が
り位置から立ち下がり位置まで移動するときに相当する
回転ヘッドの高さの変化はトラック幅４つ分である。ト
ラック幅をＴｗ、ヘッド切替区間の時間をＴ＝（Ｔ１＋
Ｔ２）／２とすると、△ｈ１／△ｔ２＝４×Ｔｗ／Ｔの
関係が成立する。
【００２６】よって、回転ヘッド高さのずれ量△ｈ１
は、△ｈ１＝４×Ｔｗ×△ｔ２／Ｔで求めることができ
る。ここでは、回転ヘッド６４が△ｈ１だけ低い場合を
示したが、高い場合や回転ヘッド６２、６３、６５の高
さがずれた場合でも各回転ヘッド出力のピークの時間差
Ｔ１、Ｔ２、Ｔ３、Ｔ４、△ｔ１を求めることにより同
様の方法で測定することができる。
は、△ｈ１＝４×Ｔｗ×△ｔ２／Ｔで求めることができ
る。ここでは、回転ヘッド６４が△ｈ１だけ低い場合を
示したが、高い場合や回転ヘッド６２、６３、６５の高
さがずれた場合でも各回転ヘッド出力のピークの時間差
Ｔ１、Ｔ２、Ｔ３、Ｔ４、△ｔ１を求めることにより同
様の方法で測定することができる。
【００２７】以上のように、本実施例の回転ヘッド高さ
測定装置及び方法によれば、図５に示したように、磁気
記録再生装置の回転ヘッド出力が入力され、ピーク位置
検出手段５１で回転ヘッド出力のピーク位置が求められ
た後、時間差検出手段５２で時間差△ｔ２または△ｔ
１’が求められ、そして、高さずれ演算手段５３で、先
に示した演算処理によって高さずれ量△ｈ１を求めるこ
とができる。
測定装置及び方法によれば、図５に示したように、磁気
記録再生装置の回転ヘッド出力が入力され、ピーク位置
検出手段５１で回転ヘッド出力のピーク位置が求められ
た後、時間差検出手段５２で時間差△ｔ２または△ｔ
１’が求められ、そして、高さずれ演算手段５３で、先
に示した演算処理によって高さずれ量△ｈ１を求めるこ
とができる。
【００２８】また、本実施例では、テープ走行が３倍速
再生のため、テープ走行規制位置及びテープの張力が安
定しており、うねり・ゆがみ等ない回転ヘッド出力の菱
形波形が得られ、再生出力のピーク位置の特定が容易で
ある。そのため、本実施例の回転ヘッド高さ測定装置及
び方法によれば、正しいピーク時間差△ｔ１’、△ｔ２
を安定して求めることができ、回転ヘッド高さずれ量の
測定精度が向上するという効果がある。
再生のため、テープ走行規制位置及びテープの張力が安
定しており、うねり・ゆがみ等ない回転ヘッド出力の菱
形波形が得られ、再生出力のピーク位置の特定が容易で
ある。そのため、本実施例の回転ヘッド高さ測定装置及
び方法によれば、正しいピーク時間差△ｔ１’、△ｔ２
を安定して求めることができ、回転ヘッド高さずれ量の
測定精度が向上するという効果がある。
【００２９】なお、以上の実施例では、回転ヘッド出力
のピーク位置を検出するための入力信号として、１つの
ヘッド切替区間に２つのピークが出現する３倍速再生時
の回転ヘッド出力を用いたが、ヘッド切替区間において
整数個のピークが出現するテープ走行速度であれば他の
正方向（２倍速以上）あるいは負方向（−１倍速以下）
への特殊再生時の回転ヘッド出力を用いて回転ヘッド高
さの測定を行ってもよい。
のピーク位置を検出するための入力信号として、１つの
ヘッド切替区間に２つのピークが出現する３倍速再生時
の回転ヘッド出力を用いたが、ヘッド切替区間において
整数個のピークが出現するテープ走行速度であれば他の
正方向（２倍速以上）あるいは負方向（−１倍速以下）
への特殊再生時の回転ヘッド出力を用いて回転ヘッド高
さの測定を行ってもよい。
【００３０】すなわち、１つのヘッド切替区間に出現す
る回転ヘッド出力のピークの数とテープ走行速度の関係
は、ＣＨＡ、ＣＨＢの各々に存在する回転ヘッドの数や
対応するアジマス角の種類数によって異なるが、１つの
ヘッド切替区間に出現する回転ヘッド出力のピークの数
をＰ、アジマス角の種類をＡ、トラック幅をＴｗ、ヘッ
ド切替区間の時間をＴ、回転ヘッド高さずれ量を△ｈ、
ピーク時間差を△ｔとすると、△ｈ／△ｔ＝Ｐ×Ａ×Ｔ
ｗ／Ｔの関係が成立する。
る回転ヘッド出力のピークの数とテープ走行速度の関係
は、ＣＨＡ、ＣＨＢの各々に存在する回転ヘッドの数や
対応するアジマス角の種類数によって異なるが、１つの
ヘッド切替区間に出現する回転ヘッド出力のピークの数
をＰ、アジマス角の種類をＡ、トラック幅をＴｗ、ヘッ
ド切替区間の時間をＴ、回転ヘッド高さずれ量を△ｈ、
ピーク時間差を△ｔとすると、△ｈ／△ｔ＝Ｐ×Ａ×Ｔ
ｗ／Ｔの関係が成立する。
【００３１】よって、回転ヘッド高さのずれ量△ｈは一
般的に、△ｈ＝Ｐ×Ａ×Ｔｗ×△ｔ／Ｔで表される。
般的に、△ｈ＝Ｐ×Ａ×Ｔｗ×△ｔ／Ｔで表される。
【００３２】次に、本発明の第２の実施例について説明
する。第１の実施例の回転ヘッド高さの演算処理におい
て、磁気記録再生装置の回転ヘッド幅の大小は考慮され
ていなかったため、安定した測定結果が得られるにも関
わらず実際の回転ヘッドの高さとの間に回転ヘッド幅の
大小に起因する誤差が生じていた。そこで、この課題を
解決する第２の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
する。第１の実施例の回転ヘッド高さの演算処理におい
て、磁気記録再生装置の回転ヘッド幅の大小は考慮され
ていなかったため、安定した測定結果が得られるにも関
わらず実際の回転ヘッドの高さとの間に回転ヘッド幅の
大小に起因する誤差が生じていた。そこで、この課題を
解決する第２の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
【００３３】なお、回転ヘッド高さ測定装置の構成、お
よび磁気記録再生装置のヘッド構成は、第１の実施例と
同じであるので、説明は省略する。
よび磁気記録再生装置のヘッド構成は、第１の実施例と
同じであるので、説明は省略する。
【００３４】図３は、本発明の第２の実施例における回
転ヘッド高さ測定装置及び方法の記録時と特殊再生時
（一例として３倍速再生時とする）の回転ヘッド軌跡を
示す説明図である。図３において、３１はテープ、３２
は回転ヘッド６２、６４に対応するアジマス角で記録さ
れたトラック、３３は回転ヘッド６３、６５に対応する
アジマス角で記録されたトラックである。これらのトラ
ック幅は所定の値に管理されている。３４は所定の幅の
回転ヘッド６２、６４が所定の高さにある場合の３倍速
再生時の回転ヘッドの軌跡、３５は所定の幅の回転ヘッ
ド６３、６５が所定の高さにある場合の３倍速再生時の
回転ヘッドの軌跡である。３６は所定の幅の回転ヘッド
６４の高さが所定の値よりも△ｈ２だけ低い場合の３倍
速再生時の回転ヘッド６４の軌跡である。３７は仮に所
定の値よりも△ｈ２だけ低い回転ヘッド６４の幅が△ｗ
だけ広い場合の３倍速再生時の回転ヘッド６４の軌跡で
ある。
転ヘッド高さ測定装置及び方法の記録時と特殊再生時
（一例として３倍速再生時とする）の回転ヘッド軌跡を
示す説明図である。図３において、３１はテープ、３２
は回転ヘッド６２、６４に対応するアジマス角で記録さ
れたトラック、３３は回転ヘッド６３、６５に対応する
アジマス角で記録されたトラックである。これらのトラ
ック幅は所定の値に管理されている。３４は所定の幅の
回転ヘッド６２、６４が所定の高さにある場合の３倍速
再生時の回転ヘッドの軌跡、３５は所定の幅の回転ヘッ
ド６３、６５が所定の高さにある場合の３倍速再生時の
回転ヘッドの軌跡である。３６は所定の幅の回転ヘッド
６４の高さが所定の値よりも△ｈ２だけ低い場合の３倍
速再生時の回転ヘッド６４の軌跡である。３７は仮に所
定の値よりも△ｈ２だけ低い回転ヘッド６４の幅が△ｗ
だけ広い場合の３倍速再生時の回転ヘッド６４の軌跡で
ある。
【００３５】図４は、図３で示した３倍速再生時の回転
ヘッド出力を示す説明図である。４１はヘッド切替信
号、４２は所定の幅、所定の高さにある回転ヘッド６
３、６５の回転ヘッド出力、４３は所定の幅、所定の高
さにある回転ヘッド６２、６４の回転ヘッド出力であ
る。４４は所定の幅の回転ヘッド６４の高さが所定の値
よりも△ｈ２だけ低い場合の回転ヘッド６４の回転ヘッ
ド出力、４５は所定の値よりも△ｈ２だけ低く、幅が△
ｗだけ広い場合の回転ヘッド６４の回転ヘッド出力であ
る。
ヘッド出力を示す説明図である。４１はヘッド切替信
号、４２は所定の幅、所定の高さにある回転ヘッド６
３、６５の回転ヘッド出力、４３は所定の幅、所定の高
さにある回転ヘッド６２、６４の回転ヘッド出力であ
る。４４は所定の幅の回転ヘッド６４の高さが所定の値
よりも△ｈ２だけ低い場合の回転ヘッド６４の回転ヘッ
ド出力、４５は所定の値よりも△ｈ２だけ低く、幅が△
ｗだけ広い場合の回転ヘッド６４の回転ヘッド出力であ
る。
【００３６】図３の回転ヘッド軌跡３７のように回転ヘ
ッド６４の幅が所定の値より△ｗ大きいとき、回転ヘッ
ド出力は図４の回転ヘッド出力４５のように頭頂部が広
がる。その形状は、上半分を見たとき、回転ヘッド出力
４４のような三角状から台形状になる。この場合、最大
値をピーク位置とする方法を用いるとピーク位置の特定
が困難である。本実施例では、ピーク位置の検出を次の
ような方法で行う。
ッド６４の幅が所定の値より△ｗ大きいとき、回転ヘッ
ド出力は図４の回転ヘッド出力４５のように頭頂部が広
がる。その形状は、上半分を見たとき、回転ヘッド出力
４４のような三角状から台形状になる。この場合、最大
値をピーク位置とする方法を用いるとピーク位置の特定
が困難である。本実施例では、ピーク位置の検出を次の
ような方法で行う。
【００３７】ピーク位置検出手段５１で、回転ヘッド出
力４５を数値化し、演算で最小二乗法等により斜辺ａ及
び斜辺ｂの傾斜を求め、その交点ｃをピーク位置とす
る。
力４５を数値化し、演算で最小二乗法等により斜辺ａ及
び斜辺ｂの傾斜を求め、その交点ｃをピーク位置とす
る。
【００３８】図３の回転ヘッド軌跡３６のように所定の
幅の回転ヘッド６４の高さが所定の値よりも△ｈ２だけ
低いとき、図４の回転ヘッド出力４４で生じるピーク時
間差は△ｔ２であるので、第１の実施例と同様の方法で
求められる回転ヘッド高さずれ量△ｈ２は、トラック幅
をＴｗ、ヘッド切替区間の時間をＴ＝（Ｔ３＋Ｔ４）／
２とすると、△ｈ２＝４×Ｔｗ×△ｔ２／Ｔで表され
る。
幅の回転ヘッド６４の高さが所定の値よりも△ｈ２だけ
低いとき、図４の回転ヘッド出力４４で生じるピーク時
間差は△ｔ２であるので、第１の実施例と同様の方法で
求められる回転ヘッド高さずれ量△ｈ２は、トラック幅
をＴｗ、ヘッド切替区間の時間をＴ＝（Ｔ３＋Ｔ４）／
２とすると、△ｈ２＝４×Ｔｗ×△ｔ２／Ｔで表され
る。
【００３９】一方、図３の回転ヘッド軌跡３７のように
回転ヘッド６４が所定の幅より△ｗだけ大きく、高さが
所定の値より△ｈ２だけ低い場合、図４の回転ヘッド出
力４５で生じるピーク時間差は△ｔ３である。回転ヘッ
ド高さずれ量が同じ△ｈ２であるにも関わらず、回転ヘ
ッド幅の違いによって△ｔ４＝△ｔ３−△ｔ２なる差が
生じるので、△ｔ４を考慮し、回転ヘッド幅が△ｗだけ
大きい場合の回転ヘッド高さずれ量△ｈ２は、△ｈ２＝
４×Ｔｗ×（△ｔ３−△ｔ４）／Ｔ＝４×Ｔｗ×△ｔ３
／Ｔ＋Ｋで表される。ただし、Ｋ＝−４×Ｔｗ×△ｔ４
／Ｔとする。
回転ヘッド６４が所定の幅より△ｗだけ大きく、高さが
所定の値より△ｈ２だけ低い場合、図４の回転ヘッド出
力４５で生じるピーク時間差は△ｔ３である。回転ヘッ
ド高さずれ量が同じ△ｈ２であるにも関わらず、回転ヘ
ッド幅の違いによって△ｔ４＝△ｔ３−△ｔ２なる差が
生じるので、△ｔ４を考慮し、回転ヘッド幅が△ｗだけ
大きい場合の回転ヘッド高さずれ量△ｈ２は、△ｈ２＝
４×Ｔｗ×（△ｔ３−△ｔ４）／Ｔ＝４×Ｔｗ×△ｔ３
／Ｔ＋Ｋで表される。ただし、Ｋ＝−４×Ｔｗ×△ｔ４
／Ｔとする。
【００４０】ここで、Ｋと△ｗの関係がわかれば、△ｗ
に応じた補正値を加えることで、回転ヘッド幅が所定の
値と異なる場合でも正しい回転ヘッド高さずれ量を求め
ることができる。
に応じた補正値を加えることで、回転ヘッド幅が所定の
値と異なる場合でも正しい回転ヘッド高さずれ量を求め
ることができる。
【００４１】回転ヘッド幅が所定の幅Ｔｗよりも△ｗ大
きい場合、ヘッド切替区間の時間をＴとすると、回転ヘ
ッド出力の頭頂部が広がる時間はＴ／４に相当する。前
記のように回転ヘッド出力波形の斜辺の交点をピーク位
置とする方法を用いると、回転ヘッドが所定の幅より△
ｗ大きい場合のピークと、回転ヘッドが所定の幅の場合
のピークとの間の時間差は、回転ヘッド出力頭頂部の広
がる時間Ｔ／４の半分のＴ／８となる。ここで、△ｗ／
△ｔ４＝Ｔｗ／（Ｔ／８）の関係が成立する。
きい場合、ヘッド切替区間の時間をＴとすると、回転ヘ
ッド出力の頭頂部が広がる時間はＴ／４に相当する。前
記のように回転ヘッド出力波形の斜辺の交点をピーク位
置とする方法を用いると、回転ヘッドが所定の幅より△
ｗ大きい場合のピークと、回転ヘッドが所定の幅の場合
のピークとの間の時間差は、回転ヘッド出力頭頂部の広
がる時間Ｔ／４の半分のＴ／８となる。ここで、△ｗ／
△ｔ４＝Ｔｗ／（Ｔ／８）の関係が成立する。
【００４２】よって、△ｔ４＝△ｗ×Ｔ／（８×Ｔｗ）
となる。これより、Ｋの値を求めると、Ｋ＝−△ｗ／２
となる。
となる。これより、Ｋの値を求めると、Ｋ＝−△ｗ／２
となる。
【００４３】従って、回転ヘッドの幅が所定の幅より△
ｗ大きい場合、回転ヘッド出力ピーク時間差△ｔ３より
求める回転ヘッド高さのずれ量△ｈ２は、△ｈ２＝４×
Ｔｗ×△ｔ３／Ｔ−△ｗ／２で求めることができる。
ｗ大きい場合、回転ヘッド出力ピーク時間差△ｔ３より
求める回転ヘッド高さのずれ量△ｈ２は、△ｈ２＝４×
Ｔｗ×△ｔ３／Ｔ−△ｗ／２で求めることができる。
【００４４】このように、予め△ｗの値がわかっている
とき回転ヘッド幅の違いに応じた補正をかけることによ
って、正しい回転ヘッド高さのずれ量を求めることがで
きる。ここでは、回転ヘッド６４の幅が△ｗだけ大きい
場合を示したが、幅が小さい場合や他の回転ヘッドの幅
が所定の値と異なる場合においても、△ｗの値及び各回
転ヘッド出力のピーク時間差Ｔ１、Ｔ２、Ｔ３、Ｔ４、
△ｔ３を求めることにより、同様の方法で回転ヘッド高
さずれ量を測定することができる。
とき回転ヘッド幅の違いに応じた補正をかけることによ
って、正しい回転ヘッド高さのずれ量を求めることがで
きる。ここでは、回転ヘッド６４の幅が△ｗだけ大きい
場合を示したが、幅が小さい場合や他の回転ヘッドの幅
が所定の値と異なる場合においても、△ｗの値及び各回
転ヘッド出力のピーク時間差Ｔ１、Ｔ２、Ｔ３、Ｔ４、
△ｔ３を求めることにより、同様の方法で回転ヘッド高
さずれ量を測定することができる。
【００４５】以上のように本実施例によれば、第１の実
施例における効果に加えて、ピーク位置検出手段５１
で、ピーク位置を求める際、回転ヘッド出力波形の頭頂
部の形状に影響されない検出方法をとり、高さずれ演算
手段５３で、回転ヘッド幅の大小に応じた補正を行うこ
とにより、回転ヘッド幅の大小によって生じる誤差を排
除し、回転ヘッド高さの測定精度が向上するという効果
がある。
施例における効果に加えて、ピーク位置検出手段５１
で、ピーク位置を求める際、回転ヘッド出力波形の頭頂
部の形状に影響されない検出方法をとり、高さずれ演算
手段５３で、回転ヘッド幅の大小に応じた補正を行うこ
とにより、回転ヘッド幅の大小によって生じる誤差を排
除し、回転ヘッド高さの測定精度が向上するという効果
がある。
【００４６】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の回転ヘッド高さ測定装置及び方法によれば、うねり・
ゆがみ等ない安定した波形の回転ヘッド出力を入力信号
に用い、回転ヘッド出力波形の頭頂部の形状に影響され
ないピーク位置検出方法をとり、回転ヘッド幅を考慮し
た補正を行う高さずれ演算を行うことで、回転ヘッド高
さの測定精度が向上するという効果が得られる。
の回転ヘッド高さ測定装置及び方法によれば、うねり・
ゆがみ等ない安定した波形の回転ヘッド出力を入力信号
に用い、回転ヘッド出力波形の頭頂部の形状に影響され
ないピーク位置検出方法をとり、回転ヘッド幅を考慮し
た補正を行う高さずれ演算を行うことで、回転ヘッド高
さの測定精度が向上するという効果が得られる。
【図１】本発明の第１の実施例における回転ヘッド高さ
測定装置及び方法の動作説明に用いる記録時および特殊
再生時の回転ヘッド軌跡を示す説明図
測定装置及び方法の動作説明に用いる記録時および特殊
再生時の回転ヘッド軌跡を示す説明図
【図２】同実施例における特殊再生時の回転ヘッド出力
を示す説明図
を示す説明図
【図３】本発明の第２の実施例における回転ヘッド高さ
測定装置及び方法の動作説明に用いる記録時および特殊
再生時の回転ヘッド軌跡を示す説明図
測定装置及び方法の動作説明に用いる記録時および特殊
再生時の回転ヘッド軌跡を示す説明図
【図４】同実施例における特殊再生時の回転ヘッド出力
を示す説明図
を示す説明図
【図５】従来の回転ヘッド高さ測定装置の構成を示すブ
ロック図
ロック図
【図６】測定される磁気記録再生装置の回転ヘッド装置
の構成例を示す説明図
の構成例を示す説明図
【図７】従来の回転ヘッド高さ測定装置の動作説明に用
いる磁気記録再生装置の記録時およびスチル再生時の回
転ヘッド軌跡を示す説明図
いる磁気記録再生装置の記録時およびスチル再生時の回
転ヘッド軌跡を示す説明図
【図８】同磁気記録再生装置のスチル再生時の回転ヘッ
ド出力を示す説明図
ド出力を示す説明図
１、３１、７１ テープ ２、３２、７２ 回転ヘッド６２、６４に対応するアジ
マス角で記録されたトラック ３、３３、７３ 回転ヘッド６３、６５に対応するアジ
マス角で記録されたトラック ４、３４ ３倍速再生時の回転ヘッド軌跡 ５、３５ ３倍速再生時の回転ヘッド軌跡 ６ 回転ヘッドの高さが△ｈ１だけ低い場合の３倍速再
生時の回転ヘッド軌跡７、４１、８１ ヘッド切替信号 ８、９、４２、４３ ３倍速再生時の回転ヘッド出力 １０ 回転ヘッドの高さが△ｈ１だけ低い場合の回転ヘ
ッド出力 ３６ 回転ヘッドの高さが△ｈ２だけ低い場合の３倍速
再生時の回転ヘッド軌跡 ３７ 回転ヘッドの幅が△ｗ大きく、高さが△２だけ低
い場合の３倍速再生時の回転ヘッド軌跡 ４４ 回転ヘッドの高さが△ｈ２だけ低い場合の回転ヘ
ッド出力 ４５ 回転ヘッドの幅が△ｗ大きく、高さが△ｈ２だけ
低い場合の回転ヘッド出力 ５１ ピーク位置検出手段 ５２ 時間差検出手段 ５３ 高さずれ演算手段 ６１ 回転ドラム ６２、６３、６４、６５ 回転ヘッド ７４、７５ スチル再生時の回転ヘッド軌跡 ７６ 回転ヘッドの高さが△ｈ３だけ低い場合のスチル
再生時の回転ヘッド軌跡 ８２、８３ スチル再生時の回転ヘッド出力 ８４ 回転ヘッドの高さが△ｈ３だけ低い場合の回転ヘ
ッド出力 ８５ うねり・ゆがみの生じた場合の回転ヘッド出力
マス角で記録されたトラック ３、３３、７３ 回転ヘッド６３、６５に対応するアジ
マス角で記録されたトラック ４、３４ ３倍速再生時の回転ヘッド軌跡 ５、３５ ３倍速再生時の回転ヘッド軌跡 ６ 回転ヘッドの高さが△ｈ１だけ低い場合の３倍速再
生時の回転ヘッド軌跡７、４１、８１ ヘッド切替信号 ８、９、４２、４３ ３倍速再生時の回転ヘッド出力 １０ 回転ヘッドの高さが△ｈ１だけ低い場合の回転ヘ
ッド出力 ３６ 回転ヘッドの高さが△ｈ２だけ低い場合の３倍速
再生時の回転ヘッド軌跡 ３７ 回転ヘッドの幅が△ｗ大きく、高さが△２だけ低
い場合の３倍速再生時の回転ヘッド軌跡 ４４ 回転ヘッドの高さが△ｈ２だけ低い場合の回転ヘ
ッド出力 ４５ 回転ヘッドの幅が△ｗ大きく、高さが△ｈ２だけ
低い場合の回転ヘッド出力 ５１ ピーク位置検出手段 ５２ 時間差検出手段 ５３ 高さずれ演算手段 ６１ 回転ドラム ６２、６３、６４、６５ 回転ヘッド ７４、７５ スチル再生時の回転ヘッド軌跡 ７６ 回転ヘッドの高さが△ｈ３だけ低い場合のスチル
再生時の回転ヘッド軌跡 ８２、８３ スチル再生時の回転ヘッド出力 ８４ 回転ヘッドの高さが△ｈ３だけ低い場合の回転ヘ
ッド出力 ８５ うねり・ゆがみの生じた場合の回転ヘッド出力
Claims (6)
- 【請求項１】 少なくとも２つの回転ヘッドを備えた磁
気記録再生装置の回転ヘッド高さを測定する装置であっ
て、前記回転ヘッドの出力のピーク位置を検出するピー
ク位置検出手段と、前記ピーク位置検出手段により得ら
れたピーク位置から、所定のピーク間の時間差を検出す
る時間差検出手段と、前記時間差検出手段により得られ
た時間差を演算処理し回転ヘッドの高さのずれを結果と
して得る高さずれ演算手段とを備え、前記磁気記録再生
装置のテープ走行速度を−１倍速以下または２倍速以上
の所定の速度とした回転ヘッドの出力を入力信号とする
回転ヘッド高さ測定装置。 - 【請求項２】 ピーク位置検出手段は、ピーク前後の傾
斜を求め、前記ピーク前後の傾斜の交点をピーク位置と
して検出することを特徴とする請求項１に記載の回転ヘ
ッド高さ測定装置。 - 【請求項３】 高さずれ演算手段は、回転ヘッド幅の実
測値を補正パラメータとして用いて、回転ヘッド高さの
ずれを演算することを特徴とする請求項１に記載の回転
ヘッド高さ測定装置。 - 【請求項４】 少なくとも２つの回転ヘッドを備えた磁
気記録再生装置のテープ走行速度を−１倍速以下または
２倍速以上の所定の速度とした回転ヘッドの出力を入力
信号として、前記入力信号のピーク位置を求め、前記ピ
ーク位置から所定のピーク間の時間差を求め、前記時間
差からトラック高さのずれを演算により求める回転ヘッ
ド高さ測定方法。 - 【請求項５】 回転ヘッドの出力のピーク位置は、ピー
ク前後の傾斜を求め、前記ピーク前後の傾斜の交点をピ
ーク位置とする請求項４に記載の回転ヘッド高さ測定方
法。 - 【請求項６】 回転ヘッドの高さずれの演算において、
実測された回転ヘッド幅を補正パラメータとして用いる
請求項４に記載の回転ヘッド高さ測定方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7054429A JP2776289B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 回転ヘッド高さ測定装置及び方法 |
| US08/611,743 US5867336A (en) | 1995-03-14 | 1996-03-06 | Apparatus and method for rotary head height measurement |
| KR1019960006820A KR100230602B1 (ko) | 1995-03-14 | 1996-03-14 | 회전헤드 높이 측정장치 및 방법 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7054429A JP2776289B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 回転ヘッド高さ測定装置及び方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08249622A JPH08249622A (ja) | 1996-09-27 |
| JP2776289B2 true JP2776289B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=12970484
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7054429A Expired - Fee Related JP2776289B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 回転ヘッド高さ測定装置及び方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5867336A (ja) |
| JP (1) | JP2776289B2 (ja) |
| KR (1) | KR100230602B1 (ja) |
Family Cites Families (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL8105831A (nl) * | 1981-12-24 | 1983-07-18 | Philips Nv | Roteerbare kopeenheid. |
| US5101303A (en) * | 1988-03-22 | 1992-03-31 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Peak position detecting method and peak position deciding method in magnetic playback apparatus |
| DE68924417T2 (de) * | 1988-07-11 | 1996-03-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Magnetische aufnahme-/wiedergabevorrichtung. |
| US5206770A (en) * | 1988-11-15 | 1993-04-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Apparatus with arrangement for keeping rotating head in optimal contact with magnetic tape |
| JPH071530B2 (ja) * | 1989-11-30 | 1995-01-11 | 日本放送協会 | 記録再生装置 |
| US5313347A (en) * | 1990-01-12 | 1994-05-17 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Rotating magnetic head for a magnetic recording reproduction system |
| US5241434A (en) * | 1990-05-11 | 1993-08-31 | Hitachi, Ltd. | Magnetic recording signal reproducing apparatus |
| EP0488658B1 (en) * | 1990-11-27 | 2000-02-02 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Rotary head adjuster |
| JPH04311805A (ja) * | 1991-04-11 | 1992-11-04 | Sony Corp | トラッキング誤差補正装置 |
| US5384676A (en) * | 1991-04-19 | 1995-01-24 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Magnetic head position controller in a magnetic recording and reproducing apparatus |
| SG65558A1 (en) * | 1991-05-13 | 1999-06-22 | Mitsubishi Electric Corp | A magnetic recording and reproducing apparatus |
| JP3109176B2 (ja) * | 1991-10-25 | 2000-11-13 | 松下電器産業株式会社 | 回転ヘッド高さ測定方法及び装置 |
| JP3109177B2 (ja) * | 1991-10-25 | 2000-11-13 | 松下電器産業株式会社 | 回転ヘッド高さ調整方法及び装置 |
| JP2804209B2 (ja) * | 1992-01-22 | 1998-09-24 | シャープ株式会社 | 回転磁気ヘッド変位装置 |
| JP2897611B2 (ja) * | 1992-10-16 | 1999-05-31 | 日本ビクター株式会社 | 磁気記録再生装置 |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP7054429A patent/JP2776289B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
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