JPH03125362A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は磁気記録再生装置に係わり、特にトラッキング
制御に関する。

（従来の技術） 従来、ビデオテープレコーダ（ＶＴＲ）の再生時に行わ
れるトラッキング制御は、８ｍｍＶ７’Ｒに見られるパ
イロット信号によるＡＴＦ　（Ａｕｔｏｍａｔｉｃ　　
Ｔｒａｃｋ　　Ｆｉｎｄｉｎｇ）方式や、可動ヘッドを
使用したＤＴＰ　（Ｄｙｎａｍｉｃ　　Ｔｒａｃｋ　　
Ｆｏｌｌｏｗｉｎｇ）方式を採用しているもの以外は、
第６図に示すように再生ヘッド１５の下端が再生すべき
トラックの下端に一致して走査する様にコントロール（
ＣＴＬ）信号によって制御されている。

ここで、テープの幅の違いや、ＶＴＲ間の精度上のバラ
ツキで再生時にトラッキングが取れない場合には、手動
で回転ヘッドドラムとＣＴＬの同期位相を一致させ、ト
ラッキングが取れるようにしている。しかし、再生ヘッ
ドの中心と再生すべきトラックの中心が一致していない
ことが生じた場合、再生ヘッドのトラックずれに対する
余裕度は第６図のＡ方向では大きいが、Ｂ方向にずれた
場合は直ちにヘッド再生出力の低下につながり、リニア
リティが悪いテープを再生するような場合には、前記Ｂ
方向にトラックずれが生じると、手動によるトラッキン
グ調整を行っても調整し切れない場合があった。このよ
うな不具合は、特にトラックピッチが小さく、再生ヘッ
ドのトラック幅が狭いときに起こり易い傾向があった。

そこで、このような不具合を回避するには可動ヘッドを
用い、再生すべきトラック上を忠実に走査するように再
生ヘッドを制御するシステムを用いれば良いが、使用素
子や回路系等の構成が複雑になる欠点があった。

（発明が解決しようとする課題） 上記の如く、ＶＴＲの再生時ＣＴＬ信号によって行われ
るトラッキング制御では、特に狭トラックピッチ、狭ト
ラック幅ヘッド再生の場合にトラックずれを起こし、画
質劣化を生じやすい欠点があった。

そこで本発明は上記の欠点を除去するもので、特別な信
号を付加することな（ＣＴＬ信号のみによって狭トラッ
ク幅ヘッドの再生時に精度の高いトラッキング制御を行
うことができる磁気記録再生装置を提供することを目的
としている。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明はｎを自然数、トラックピッチをＴ、としヘッド
幅をＴＷとした場合、（２ｎ　　１＞Ｔｐ≦Ｔ　≦２　
ｎ　Ｔ　ｐの関係を有するＴＷのヘッド幅の１対の広■
・ラック幅ヘッドと、この広トラック幅ヘッドよりヘッ
ド幅の狭い１対の狭トラック幅ヘッドとを有し、且つ、
広トラック幅ヘッドと狭トラック幅ヘッドが所定の段差
を有するようにシリンダ上に配置し、更に再生コントロ
ール信号によってトラッキング制御を行う磁気記録再生
装置において、狭トラック幅ヘッドによる再生時、広ト
ラック幅ヘッドの再生信号をエンベロープ検波する検波
手段と、この検波手段から出力される検波出力レベルに
基づいてトラッキング制御情報を算出する演算手段と、
この演算手段から得られる前記トラッキング制御情報と
再生コントロール信号とに基づいてキャプスタンモータ
の回転位相を制御するトラッキング制御手段とを具備し
た構成を有する。

（作用） 本発明の磁気記録再生装置において、検波手段は狭トラ
ック幅ヘッドによる再生時、広トラック幅ヘッドの再生
信号をエンベロープ検波する。

演算手段は前記検波手段から出力される検波出力レベル
に基づいてトラッキング制御情報を算出する。トラッキ
ング制御手段は前記演算手段から得られる前記トラッキ
ング制御情報と再生コントロール信号とに基づいてキャ
プスタンモータの回転位相を制御する。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。第
１図は本発明の磁気記録再生装置の一実施例を示したブ
ロック図である。１はトラック幅が広い再生用広トラッ
ク幅ヘッド、２はトラック幅が狭い再生用狭トラック幅
ヘッド、３はコントロール信号を再生するＣＴＬヘッド
、４．５は広トラック幅ヘッド１、狭トラック幅ヘッド
２の再生出力信号を増幅するプリアンプ、６は再生信号
のエンベロープを検波するエンベロープ検波回路、７は
エンベロープ検波回路６の検波出力に基づいてトラッキ
ング位置を演算する演算処理回路（ＣＰＵ）　、８はキ
ャプスタンモータ９の回転速度および位相を制御するキ
ャプスタンサーボ回路、９は図示されないキャプスタン
を回転させてテープを所定の速度で走行させるキャプス
タモータ、１０は再生信号を処理してビデオ信号とする
信号処理回路、１１は再生ヘッドを切り替える際に、プ
リアンプ４．５の出力光をエンベロープ検波回路６又は
信号処理回路１０に切り替えるスイッチ回路である。

二二で、エンベロープ検波回路６は検波手段を、演算処
理圏ｎ７は演算手段を、キャプスタンサーボ回路８はト
ラッキング制御手段を構成している。

第２図は第１図に示した広トラック幅ヘッド１（ｌａ、
１ｂに対応する）と狭トラック幅ヘッド２（２ａ、２ｂ
に対応）のシリンダ上の配置例で、１ａ、１ｂは互いに
逆アジマス角（±α）を有し、回転シリンダ２０上に１
８０度隔てた間隔で配置されている磁気ヘッド（広トラ
ック幅ヘッド）で、そのトラック幅をＴＷ、磁気テープ
上のトラックピッチをＴｌ）とした場合、（２ｎ　　１
）Ｔｐ≦ＴＩ／Ｊ≦２　ｎ　Ｔ　ｐなる関係がある。た
だし、ｎは１．２．３・・・である。２ａ、２ｂは磁気
ヘッド１ａ、１ｂより狭いトラック幅を有する互いに逆
アジマス角の磁気ヘッド（狭トラック幅ヘッド）で、シ
リンダ２０上に１８０度隔てた間隔で配置されている。

ただし、磁気ヘッド１ａと２ａおよび磁気ヘッド１ｂと
２ｂは同一アジマス角を有し、それぞれ＋α、−αであ
る。

次に本実施例の動作について説明する。狭トラック幅ヘ
ッド２を使用して再生する際に、スイッチ回路１１は実
線に示す如く切り替わっており、プリアンプ４の出力は
エンベロープ検波回路６に、プリアンプ５の出力は信号
処理回路１０に入力される。従って、狭トラック幅ヘッ
ド２にて再生された再生信号はプリアンプ４にて増幅さ
れた後、スイッチ回路１１を介して信号処理回路１０に
入力される。信号処理回路１０は入力再生信号に各種処
理を施してビデオ信号とし、このビデオ信号を図示され
ないモニタ等に出力する。

一方、この時、広トラック幅ヘッド１にて再生された再
生信号はプリアンプ４にて増幅された後、スイッチ回＃
１１１を介してエンベロープ検波回路６に入力される。

エンベロープ検波回路６は入力された再生信号のエンベ
ロープ検波を行い、その検波信号を演算処理回路７に出
力する。演算処理回路７は入力検波信号のレベルが下降
する点及びキャプスタンサーボ回路８のフィードバック
信号に基づいて、トラッキング位置を算出し、この結果
をキャプスタンサーボ回路８に与える。キャプスタンサ
ーボ回路８はＣＴＬヘッド３にて再生される再生ＣＴＬ
信号と前記演算処理回路７の演算結果に基づいて、キャ
プスタンモータ９の回転速度及び位相を制御して、以下
に詳述するトラッキング制御を行う。

ここで、本例のトラッキング制御の原理について説明す
る。第３図は記録済みのテープを前記磁気ヘッド１ａが
走査する様子を示したものである。

アジマス角αの磁気ヘッド１ａはヘッド走査方向と垂直
方向に動く場合、アジマス角αで記録された２つのトラ
ックからの再生信号レベルは第４図に示す如く変化する
。ここで、第４図に示したＸは第３図に示す如く、磁気
ヘッド１ａの一端Ｒ３とアジマス角αで記録されたトラ
ックの縁ＣＤとの距離である。ここで、第４図に示した
Ｔは前記磁気ヘッド１ａで再生される再生信号レベルが
低下する点で、この点は第３図に示した磁気ヘッド１ａ
の一端ＰＱとアジマス角αで記録されたトラックの縁Ａ
Ｂとが一致した点に対応している。

従って、磁気ヘッド１ａを常に第４図に示す出力低下点
Ｔ、即ち第３図に示したＰＱがＡＢ上を走査するように
、キャプスタンモータ９の回転位相を制御する。この時
、第５図に示すように磁気ヘッド２ｂの走査方向の中心
とアジマス角−αで記録されたトラックの中心が一致す
るように、これら磁気ヘッド１ａ、２ｂ間の段差を調整
して第２図に示したシリンダ２０上に配置すれば、磁気
ヘッド１ａの再生信号のレベルに基づいて磁気ヘッド２
ｂの走査中心は再生すべきトラックの中心から外れない
ように第５図に示した如く制御することができる。又、
磁気ヘッド１ｂと磁気ヘッド２ａとの関係は上記した磁
気ヘッド１ａと磁気ヘッド２ｂの関係と同一である。

従って、第１図に示した演算処理回路７はエンベロープ
検波回Ｂ６から入力される広トラック幅ヘッド１のエン
ベロープ検波信号のレベルの第４図に示したＴ点を監視
し、広トラック幅ヘッド１、即ち第５図に示した磁気ヘ
ッド１ａの一端ＰＱがテープ３０のＡＢ上を走査するト
ラッキング位置を算出して、これをキャプスタンサーボ
回ｒｌ！！８に与えている。このためキャプスタンサー
ボ回路８はキャプスタンモータ９の回転位相を前記トラ
ッキング位置に基づいて微妙に制御し、第５図に示す如
く磁気ヘッド１ａのＰＱが前記ＡＢ上を走査するように
制御する。このため、狭トラック幅ヘッド２は走査すべ
き記録トラックの中心を走査するため、品質の良い再生
信号をプリアンプ５及びスイッチ回路１１を介して信号
処理回路１０に出力する。なお、ＣＴｌ−ヘッド３がら
入力される再生ＣＴＬ信号はキャプスタンサーボ回路８
におけるトラッキング制御の大雑把な情報を与えている
。

本実施例によれば、狭トラック幅のヘッド２にて記録済
みテープを再生する場合、広トラック幅ヘッド１の再生
信号のレベルに基づいて、この広トラック幅ヘッド１の
走査位置をテープのトラックに対して所定の位置になる
ように、キャプスタンサーボ回路８を介してキャプスタ
ンモータ９の回転位相を制御し、前記広トラック幅ヘッ
ド１と機械的に所定の段差にある狭トラック幅ヘッド２
を、走査すべきトラックの中心を走査するように制御し
ているため、特別な信号を付加することなく、狭トラッ
ク幅ヘッド２のトラッキング制御の精度を向上させるこ
とができ、狭トラック幅ヘッド２を用いた再生時の再生
画像品質を向上させることができる。

〔発明の効果〕 以上記述した如く本発明の磁気記録再生装置によれば、
特別な信号を付加することなくＣＴＬ信号のみによって
狭トラック幅ヘッドの再生時に精度の高いトラッキング
制御を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の磁気記録再生装置の再生系及びトラッ
キング制御系の一実施例を示したブロック図、第２図は
第１図に示したヘッドのシリンダ上の配置例を示した図
、第３図はテープパターンに対するヘッドの走査例を示
した図、第４図は第１図に示した広トラック幅ヘッドの
走査位置がずれた場合の再生出力レベルの変化を示した
図、第５図は第１図に示したヘッドがテープパターン上
を正確に走査している状況を示した図、第６図はヘッド
がテープパターン上を走査する従来からの走査例を示し
た図である。 １．１ａ、１ｂ・・・広トラック幅ヘッド２．２ａ、２
ｂ・・・狭トラック幅ヘッド３・・・ＣＴＬヘッド ６・・・エンベロープ検波回路 ７・・・演算処理回路 ８・・・キャプスタンサーボ回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ｎを自然数、トラックピッチをＴ＿ｐとしヘッド幅をＴ
   ＿ｗとした場合、（２ｎ−１）Ｔ＿ｐ≦Ｔ＿ｗ≦２ｎＴ
   ＿ｐの関係を有するＴ＿ｗのヘッド幅の１対の広トラッ
   ク幅ヘッドと、この広トラック幅ヘッドよりヘッド幅の
   狭い１対の狭トラック幅ヘッドとを有し、且つ、広トラ
   ック幅ヘッドと狭トラック幅ヘッドが所定の段差を有す
   るようにシリンダ上に配置し、更に再生コントロール信
   号によつてトラッキング制御を行う磁気記録再生装置に
   おいて、狭トラック幅ヘッドによる再生時、広トラック
   幅ヘッドの再生信号をエンベロープ検波する検波手段と
   、この検波手段から出力される検波出力レベルに基づい
   てトラッキング制御情報を算出する演算手段と、この演
   算手段から得られる前記トラッキング制御情報と再生コ
   ントロール信号とに基づいてキャプスタンモータの回転
   位相を制御するトラッキング制御手段とを具備したこと
   を特徴とする磁気記録再生装置。