JP2776170B2 - 光偏向器 - Google Patents

光偏向器

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JP2776170B2
JP2776170B2 JP4259457A JP25945792A JP2776170B2 JP 2776170 B2 JP2776170 B2 JP 2776170B2 JP 4259457 A JP4259457 A JP 4259457A JP 25945792 A JP25945792 A JP 25945792A JP 2776170 B2 JP2776170 B2 JP 2776170B2
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/121Mechanical drive devices for polygonal mirrors

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
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  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザプリンタ、デジ
タル複写機、レーザファックス、POS端末等に使用さ
れる光学走査ユニットにおける光偏向器に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、前記光学走査ユニットの一般的
な例を示し、図示しない例えば半導体レーザなどの光源
より出射したビームは、光偏向器1の多面鏡3に到達
し、モータ2により回転される多面鏡3によって走査さ
れたビームBは、被走査体4に適切な像を結ぶための結
像レンズ群5を透過し、さらに防塵のためのガラス6を
透過し、前述被走査体4に到達し、現在では一般的にな
ったゼログラフィー技術による静電潜像やフィルムを感
光する。モータ2は通常、DC・ブラシレスモータが使
用され、光学箱7にネジ止めされ、ユニット全体を防塵
するためのカバー8が設けられている。
【0003】ところで、モータのステータに鉄心(コ
ア)を用いないコアレスモータを使用した従来の光偏向
器を図6ないし図8を用いて説明する。
【0004】図6は軸受として動圧スピンドルを用いた
従来例を示し、図6(A)において、モータ機体12に
は固定軸10がネジ13によって固定される。固定軸1
0は、ステンレス製またはセラミック製からなり、その
外径は、サブ・ミクロンの精度で仕上げられる。モータ
機体12には、鉄系金属もしくはフェライトで構成され
たリング状のステータヨーク14がネジ若しくは接着な
どで固着され、ステータヨーク14の上部には、ステー
タコイル基板15に固定されたステータコイル16が配
置される。
【0005】固定軸10の外周には、筒状の回転軸11
が嵌合される。回転軸11の外周には、台座17が一体
に形成されており、台座17の下面には、多面鏡3の回
転面の水平精度を出すための環状の基準面17aが加工
されている。そして、回転軸11の外周で台座17の下
部には、多面鏡3とマグネット19が嵌合され、回転体
18を構成している。回転軸11の下部には溝11aが
形成され、この溝11aとマグネット19との間に板バ
ネ20が弾性係止される。板バネ20は、図6(B)に
示すように、リング状をなし、内側および外側にそれぞ
れ複数の係止片20a、20bが形成され、内側の係止
片20aが溝11aに係止され、外側の係止片20bが
マグネット19の下面に弾接されている。多面鏡3は、
マグネット19を介して、台座17の基準面17a方向
に、板バネ20の押圧力により固定されている。
【0006】固定軸10の外周面には、エッチング技術
により、ヘリン・ボーン溝10aが形成され、一方、回
転軸11の内周面は、ボーリング技術により、固定軸1
0同様にサブ・ミクロンの精度で鏡面仕上げされてい
る。この回転軸11が回転することと、固定軸10のヘ
リン・ボーン溝10aとの相乗作用により、空気による
動圧が発生し、回転軸11をラジアル方向(回転中心軸
に対して垂直な方向)に支持している。また、固定軸1
0の上方先端と、回転軸11の内側には、それぞれ反発
するマグネット21、22が設けられ、回転軸11をス
ラスト方向(回転中心軸方向)に支持している。
【0007】図7は、前記動圧の回転中心軸方向に関す
る圧力分布である。図中K1、K2は、ベアリング剛性
を示し、それがP1、P2の圧力となっている。これ
は、正にその箇所にボール・ベアリングがあるのと同じ
であり、これにより動圧ベアリングを構成している。
【0008】前述した光偏向器の動圧ベアリングは、モ
ータ機体12側に固定軸10を設け、この固定軸10の
外側に中空の回転軸11を設けたタイプになっている
が、中空の固定軸をモータ機体側に設け、この内側に回
転軸を設けたタイプもある。現在、モータ設計上からの
要求と動圧ベアリングの信頼性から、後者は使われず、
前者が主流となっている。
【0009】次に、図8に示す従来のボールベアリング
を用いた光偏向器について説明する。なお、図6と同一
の構成については同一番号を付けて説明を省略する。
【0010】固定軸10と回転軸11の間には、2つの
ボールベアリング23、24が挿入されている。また、
回転軸11の上方は、ボールベアリング23、24の回
転による上方からのグリースの飛散がないように高分子
シート、もしくは、金属板のシール29が接着剤や粘着
剤で貼り付けされている。一方、回転軸11の下方にお
いては、モータ機体12と回転軸11との間にすき間か
らなるラビリンス溝30が形成され、回転軸11の回転
による空気の粗、密でエアーカーテンが形成され、ボー
ルベアリング23、24の回転による下方からのグリー
スの飛散がないように工夫されている。
【0011】前述した図6および図8の従来例において
は、下記の表1に示す特徴を持っている。
【0012】
【表1】 ┌────────────┬──────┬──────┐ │ 項 目 │図6の従来例│図8の従来例│ ├────────────┼──────┼──────┤ │ 多面鏡の面間距離 │ φ70 │ φ70 │ │(内接円)の限界(mm)│ │ │ ├────────────┼──────┼──────┤ │ 多面鏡の │ 10 │ 10 │ │ 平均肉厚限界(mm) │ │ │ ├────────────┼──────┼──────┤ │ マグネットの │ φ50 │ φ50 │ │ 外径限界(mm) │ │ │ ├────────────┼──────┼──────┤ │ マグネットの │ 5 │ 5 │ │ 平均肉厚(mm) │ │ │ ├────────────┼──────┼──────┤ │ 回転数限界(rpm) │25,000│15,000│ └────────────┴──────┴──────┘ 図6、図8ともに10,000rpmを超える回転数で
の使用は、多面鏡3による「風切り音」が非常に激し
く、それぞれの例において、透光性のウインド・ガラス
31を設けたカバー32は、図示せぬネジなどでモータ
機体12に固定され、防音と防塵の役割を果たしてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光偏向器のうち図8に示す従来例においては、回転
軸11の下方は、ラビリンス溝30が設けられ、ボール
ベアリング23、24の回転による下方からのグリース
の飛散がないよう工夫されているが、光偏向器の環境が
60℃以上でかつ、回転数が10,000rpm以上で
あると、図中の方向に著しい飛散グリース33(オイル
ミストとも呼ぶ)を発生させていた。この飛散グリース
33は、密閉された構造体の中で、多面鏡3や、ウイン
ド・ガラス31に付着し、レーザパワーの低下等の不具
合を招いていた。このグリース飛散現象は、仮に、多面
鏡3や、ウインド・ガラス31に付着せずとも、ボール
ベアリング23、24の寿命を著しく低下させていた。
【0014】上記の原因は、図8の圧力分布(回転によ
る風圧の分布)に示すように、回転による多面鏡3は、
多面鏡3がまるでクロス・フロー・ファンの羽根のよう
にその近傍、つまり、図8における多面鏡3の上下から
空気を吸い込み、層流となって、図8の「正」の値の頂
点を中心に吐出し、この「正」の圧力の形成の反動で、
ステータコイル基板15とマグネット19間の圧力は、
著しい「負」の値になるためであり、このポンプ作用を
果たす圧力は、多面鏡3の回転数が増すほど、多面鏡3
の外径が増すほど、多面鏡11の面数が減るほど増加す
る。一方、マグネット19とステータ基板15のすき間
は、上記のポンプ作用に影響され著しい値の「負」の圧
力を示している。よって、この負圧と、高温によるグリ
ース粘性の低下により、図8における下部ベアリング2
4のグリースは、ラビリンス溝の効果に打ち勝ち、容易
にカバー32内へ強力に吸い出されるのである。
【0015】また、図6の従来例においては、前記同様
に多面鏡3によるポンプの作用で、動圧スピンドルの動
圧分布が、図7の実線で示す正規の設定に対して、点線
の如く崩れ、最大圧力がP1′、P2′となってしま
う。よって、ベアリング剛性が低下し、動圧スピンドル
のかじりが発生するという問題を有している。
【0016】前記した図8における飛散グリース33の
発生を防止するために、特開平2−309066号公報
においては、回転軸とモータ機体との間に微小隙間を構
成し、そのどちらか一方の壁面に、回転体の回転に伴っ
て、回転中心軸方向に向かう強制気流生成用の螺旋溝な
どに代表される気流生成部を設けている。しかしなが
ら、サイズの大きい多面鏡(面間距離φ70、8面体)
を装着し、この光偏向器の環境温度を60℃に設定し、
回転数を12,000rpmで再度実験すると容易にグ
リース飛散してしまった。つまり、敢えてサイズの大き
い多面鏡を装着したため、回転による多面鏡のクロス・
フロー・ファンのような効果による周辺の空気の吸引力
が、前述した回転中心軸方向に向かう強制気流力より勝
ってしまったのである。また、高温環境によるグリース
の粘性が低下して、グリース自体がより飛散しやすい状
態になったことも挙げられる。
【0017】本発明は上記問題を解決するものであっ
て、固定部材と回転部材間のすき間において発生する
「負」の圧力を阻止することにより、ボールベアリング
を用いた光偏向器においては、グリースの飛散を防止
し、動圧スピンドルを用いた光偏向器においては、動圧
スピンドルのかじりの発生を防止することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の光偏
光器は、モータ機体に対して回転自在に支持される回転
軸と、該回転軸の外周に装着される光偏向体およびマグ
ネットとを備える光偏向器において、前記回転軸、光偏
向体およびマグネットからなる回転体の外側全周に回転
体に近接して、光偏向体の回転により発生する気流を乱
流に変える乱流形成部材を配設することを特徴とする。
【0019】
【作用】多面鏡の回転により、多面鏡の上下から空気を
吸い込み、層流となって多面鏡付近より吐出し、この
「正」の圧力形成の反動で固定部材であるステータコイ
ル基板と回転部材であるマグネットとの間の圧力は著し
い「負」の値になるが、本発明においては、乱流形成部
材により、多面鏡の上下から空気を吸い込むのを阻止
し、多面鏡付近より吐出する空気を極力、乱流に換える
とともに、ステータコイル基板とマグネット間の「負」
の圧力の形成を阻止する。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。図1は本発明の光偏向器の1実施例を示し、図A
は断面図、図Bは、図Aにおける乱流形成部材の斜視
図、図Cは図Bの断面図である。なお、以下の説明では
多面鏡を例にして説明しているが、これに限定されるも
のではなく、フォログラム・ディスク等、情報を含む光
ビームを所定の方向へ偏向し走査させる光偏向体に適用
されるものである。
【0021】本実施例は、図8の従来の光偏向器を改良
したもので、図1(A)において、モータ機体12には
固定軸10がネジ13によって固定され、さらに、鉄系
金属もしくはフェライトで構成されたリング状のステー
タヨーク14がネジ若しくは接着などで固着され、ステ
ータヨーク14の上部には、ステータコイル基板15に
固定されたステータコイル16が配置される。ステータ
コイル16に、図示しない制御回路から電流が流れる
と、図中の上下に磁界を発生するが、ステータヨーク1
4は、モータの効率向上のために、図中の下向きの磁界
を上向きに戻す働きをしている。
【0022】固定軸10の外周には、2つのボールベア
リング23、24が挿入され、さらに円筒形状の回転軸
11が挿入される。回転軸11の外周には、台座17が
一体に形成されており、台座17の下面には、多面鏡3
の回転面の水平精度を出すための環状の基準面17aが
加工されている。そして、回転軸11の外周で台座17
の下部に多面鏡3とマグネット19が嵌合され、回転体
18を構成している。回転軸11には溝11aが形成さ
れ、この溝11aとマグネット19との間に図6(B)
で説明した板バネ20が弾性係止される。
【0023】また、マグネット19には、動バランス調
整用のバランス溝25が設けられ、適切な位置に適量の
バランスウェイト26が装着される。リング27は、予
圧スプリング28がボールベアリング23の内輪を下方
向へ、ボールベアリング24の内輪を上方向へ押圧する
力、つまり予圧がかかるような位置に固定軸10へ固定
されている。回転軸11の上方は、ボールベアリング2
3、24の回転による上方からのグリースの飛散がない
ように高分子シート、もしくは、金属板のシール29が
接着剤や粘着剤で貼付されている。一方、回転軸11の
下方においては、モータ機体12と回転軸11との間に
すき間からなるラビリンス溝30が形成されている。そ
して、透光性のウインド・ガラス31を設けたカバー3
2が、図示せぬネジなどでモータ機体12に固定され、
回転体18を密閉し防音と防塵の役割を果たしている。
【0024】上記構成は、図8に示した従来例と基本的
に同じであるが、本実施例においては、ステータコイル
基板15上で回転体18の外周に、乱流形成部材35を
接着剤や図示せぬネジなどで固着している。乱流形成部
材35は、ステータコイル16とマグネット19間に形
成される磁界を妨害しないために、高分子シート、もし
くは非磁性体の金属で形成され、図1(B)、(C)に
示すように、プレスによる打ち抜きでリング状部材35
aと、フィン35bを同時に成形したものであり、か
つ、このフィン35bは多面鏡3の回転方向Xに対して
逆らう方向に切り起こされている。
【0025】なお、フィン35bは、図1(A)の
「正」の値の頂点をより低くするために、回転中心軸方
向の高さを調整することがあるが、このときは、モータ
機体12上に、スペーサや支柱を介して取り付けられる
こともある。
【0026】上記構成からなる本実施例の作用について
説明する。乱流形成部材35がない場合には、多面鏡3
の回転により、多面鏡3の外周は、図1の実線の如く著
しい「正」の圧力を示すこと、ステータ基板15とマグ
ネット19のすき間の圧力が、著しい「負」の圧力を示
すことは、前述した通りであり、これは、多面鏡3の回
転により、多面鏡3の上下から空気を吸い込み、層流と
なって図1の「正」の値の頂点を中心に吐出し、この
「正」の圧力形成の反動でステータコイル基板15とマ
グネット19との間の圧力は著しい「負」の値になるか
らである。
【0027】本実施例によるフィン35bの装着は、前
述の多面鏡3の上下から空気を吸い込むのを阻止し、多
面鏡3付近より吐出する空気を極力、乱流に換えるとと
もに、ステータコイル基板15とマグネット19間の
「負」の圧力の形成を阻止するため、図1の点線の如
く、カバー32内の圧力分布が滑らかな変化になること
が実験により確認された。つまり、多面鏡3の外周の
「正」の圧力が低下するとともに、ステータ基板15と
マグネット19のすき間の「負」の圧力の絶対値も低下
した。これにより、グリース飛散防止の効果は、長期的
に観測しても完璧であり、同時に単純構造でグリース飛
散防止の光偏向器を提供することができる。
【0028】しかし、ここで重要なことは、図1(C)
におけるフィンの立ち上がり方向(切り起こし方向)
が、多面鏡3の回転方向Xに対して、逆らう方向であ
り、これとは逆方向の、つまり、多面鏡の回転に対し
て、滑らかに立ち上がる方向のフィンで実験すると、期
待する効果は認められなかった。
【0029】図2は、図1の乱流形成部材35の他の例
を示し、図(A)においては、フィン35bは、リング
状部材に形成しないで、幾つかの弧状に分割した分割部
材35cに形成し、前述した図1の点線の圧力分布が、
円周のどこでも均一になるよう、回転中心軸にほぼ同心
を成すように配置されている。図(B)〜図(E)は、
リング状部材35aに一体に種々の形状のフィン35b
を形成した例を示している。
【0030】図3は本発明の他の実施例を示し、図6の
動圧スピンドルを用いた光偏向器を改良したものであ
る。なお、図6の実施例と同一の構成については同一番
号を付けて説明を省略する。本実施例においては、図1
と同様の乱流形成部材35を設け、これにより、図1で
述べた作用と同じように、カバー32内の圧力分布がな
めらかな変化になるようするため、動圧スピンドルの動
圧分布が、図7の実線で示す正規の分布に戻り、ベアリ
ング剛性の低下による動圧スピンドルのかじりの発生を
防止することができる。
【0031】図4は本発明の他の実施例を示している。
なお、図1の実施例と同一の構成については同一番号を
付けて説明を省略する。本実施例においては、ステータ
コイル基板15上で多面鏡3の外周近傍に、乱流形成部
材35を設けている。この乱流形成部材35は、図4
(B)に示すように、内側が波状もしくは山状などの凹
凸面35eを有したリング状部材35dからなり、その
一部がカットされて開口部35fが形成されている。こ
のカット部35fは、カバー32に取付けられたウイン
ド・ガラス31の位置に相当し、レーザ光などの入出光
の妨げを回避している。この乱流形成部材35は、モー
タ機体12に固着したステータ基板15上に接着剤など
で固着されている。固着位置は、リング状部材35dの
内径の中心軸が、多面鏡3の回転中心軸とほぼ同軸の位
置である。
【0032】なお、乱流形成部材35をステータコイル
基板15上ではなく、カバー32の天井部に固着しても
よい。
【0033】これにより、回転体18の風圧分布は、前
記理由で図1と同じ点線の如くとなり、同様の効果が認
められ、コストも図1とほぼ同じである。なお、乱流形
成部材35は、防振機能を有するゴム、スポンジ等の防
振材を使用することにより、ステータコイル基板15の
振動を抑制する効果も認められた。また、多面鏡3の回
転中心軸方向の乱流形成部材35の高さをマグネット1
9の厚みまでの高さ、言い換えれば、多面鏡3の下面ま
での高さでテストすると、長期的な意味でグリース飛散
が発生した。ところが、図4の如く、乱流形成部材35
の高さを多面鏡3の上面まで延長すると、長期的なグリ
ース飛散を回避できた。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の属する技術分野における通常の知
識を有する者にとって種々の変更が可能である。
【0035】例えば、上記実施例においては、多面鏡の
回転空間をカバーで密閉した光偏向器について説明して
いるが、カバーで密閉しない光偏向器に適用しても同様
の効果が奏される。
【0036】また、上記実施例においては、固定軸の外
周に回転体を回転自在に支持する光偏向器について説明
しているが、固定軸またはモータ機体の内側に回転体を
回転自在に支持する光偏向器にも当然適用可能である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、モータ機体に対して回転自在に支持される回
転軸と、該回転軸の外周に装着される光偏向体およびマ
グネットとを備える光偏向器において、前記回転軸、光
偏向体およびマグネットからなる回転体の外側全周に回
転体に近接して、光偏向体の回転により発生する気流を
乱流に変える乱流形成部材を配設する構成のため、固定
部材であるステータコイル基板と回転部材であるマグネ
ット間の「負」の圧力の形成を阻止し、ボールベアリン
グを用いた光偏向器においては、カバー内へのグリース
の飛散を防止し、動圧スピンドルを用いた光偏向器にお
いては、動圧スピンドルのかじりの発生を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光偏向器の1実施例を示し、図Aは断
面図、図Bは、図Aにおける乱流形成部材の斜視図、図
Cは図Bの断面図である。
【図2】図1の乱流形成部材の他の例を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の光偏向器の他の実施例を示し、図Aは
断面図、図Bは、図Aにおける乱流形成部材の斜視図で
ある。
【図5】光学走査ユニットの一般的な例を示す概念図で
ある。
【図6】従来の光偏向器の例を示し、図Aは光偏向器の
断面図、図Bは図Aの板バネの平面図、図Cは回転軸の
拡大断面図である。
【図7】動圧スピンドルモータの原理を説明するための
図である。
【図8】従来の光偏向器の例を示す断面図
【符号の説明】
3…多面鏡(光偏向体)、10…固定軸、11…回転
軸、12…モータ機体 15…ステータコイル基板、18…回転体、19…マグ
ネット、32…カバー35…乱流形成部材

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ機体に対して回転自在に支持される
    回転軸と、該回転軸の外周に装着される光偏向体および
    マグネットとを備える光偏向器において、前記回転軸、
    光偏向体およびマグネットからなる回転体の外側全周に
    回転体に近接して、光偏向体の回転により発生する気流
    を乱流に変える乱流形成部材を配設することを特徴とす
    る光偏向器。
  2. 【請求項2】前記乱流形成部材は、モータ機体上に取り
    付けられた複数のフィンであり、該フィンの立ち上がり
    方向が回転体の回転方向に対して逆らう方向であること
    を特徴とする請求項1記載の光偏向器。
  3. 【請求項3】前記フィンがスペーサ又は支柱を介してモ
    ータ機体上に取り付けられたことを特徴とする請求項2
    記載の光偏向器。
  4. 【請求項4】前記乱流形成部材が、高分子シート又は非
    磁性体の金属から形成されたことを特徴とする請求項2
    記載の光偏向器。
  5. 【請求項5】前記乱流形成部材は、モータ機体上に取り
    付けられた、内側に凹凸面を有するリング状部材であ
    り、該リング状部材の一部に開口部が形成されたことを
    特徴とする請求項1記載の光偏向器。
  6. 【請求項6】前記乱流形成部材が、ゴム又はスポンジ等
    の防振材から形成されたことを特徴とする請求項5記載
    の光偏向器。
  7. 【請求項7】前記回転体を密閉するためのカバーをモー
    タ機体に固体したことを特徴とする請求項1ないし請求
    項6のいずれか記載の光偏向器。
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