JP2776068B2 - 車両用オイルの放熱部配置構造 - Google Patents

車両用オイルの放熱部配置構造

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JP2776068B2
JP2776068B2 JP3165721A JP16572191A JP2776068B2 JP 2776068 B2 JP2776068 B2 JP 2776068B2 JP 3165721 A JP3165721 A JP 3165721A JP 16572191 A JP16572191 A JP 16572191A JP 2776068 B2 JP2776068 B2 JP 2776068B2
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radiator
oil
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浩義 山本
照雄 高橋
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用オイルの放熱部
配置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用オイル、例えばパワーステ
アリングオイルの放熱部配置構造としては、図5に示す
ようなものが知られている〔クルマのメカ入門(株式会
社グランプリ出版1989年発行)の第186頁参
照〕。
【0003】1がバンパであり、このバンパ1には空気
取入用の開口2が形成されている。バンパ1の後方に
は、車幅方向に沿うファーストクロスメンバ3が設けら
れており、このファーストクロスメンバ3の略中央部に
は、車両前後方向に沿うセンタメンバ4の前端部4aが
取付けられている。そして、このセンタメンバ4の後方
部4cは、ラジエータ5より後方で且つ下方に位置する
傾斜部4bを介して若干下がった状態となっており、セ
ンタメンバ4自体が車室よりも前側部分である車体フロ
ント部において、最も下側に位置する最下部材となって
いる。
【0004】また、ラジエータ5の前側で且つ開口2の
真後位置には、パワーステアリングオイル(以下、単に
オイルという)循環用のパイプ6中に介在せしめられて
いる熱交換器(放熱部)7が配置されている。開口2か
ら導入したエアーA1 により、ラジエータ5でエンジン
冷却水を冷却すると共に、この熱交換器7でパイプ6中
のオイルを冷却するようになっている。
【0005】以下、オイルの循環経路を説明する。エン
ジンルームRの右側にはオイルを貯めたタンク8が備え
られており、このタンク8内のオイルはポンプ9により
ステアリングギア10へ送られる。このポンプ9はエン
ジンEの図示せぬクランクプーリとベルトで連結されて
おり、エンジンEの回転力により回転するようになって
いる。そして、このポンプ9から送られてきたオイルの
圧力により、ステアリングギア10及びステアリングラ
ック11を作動させて、必要な車輪の操舵動作が行うよ
うになっている。ステアリングギア10を経たオイル
は、前記熱交換器7に送られ、そこで開口2から導入さ
れたエアーA1 にて放熱が行われ、オイルが冷却され
る。そして、熱交換器7で冷却されたオイルは元のタン
ク8に戻される。尚、図中、12はオルタネータ、13
はエアコンコンプレッサを、各々示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、オイル冷却用の熱交換器7
がラジエータ5の前方に位置しているため、バンパ1と
熱交換器7との間の距離Lを大きくしないと、自動車衝
突時における熱交換器7の損傷を回避することができな
い。このようにバンパ1と熱交換器7との間の距離Lを
大きくしなければならないために、どうしても自動車の
フロントオーバハングHの短縮化を図ることができな
い。
【0007】また、エアーA1 による放熱効果を得るた
めに、熱交換器7を開口2の真後に配置したため、開口
2から熱交換器7が見えてしまい、見映えの点において
も不利である。
【0008】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、フロントオーバーハングの短縮
化を図ることができ且つ見映えの良い車両用オイルの放
熱部配置構造を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用オ
イルの放熱部配置構造は、上記の目的を達成するため
に、車体フロント部の最下部位に配置されるセンタメン
バの後方部を、ラジエータより後方で且つ下方に位置す
る傾斜部を介して、前端部よりも低く形成し、車両用オ
イルの放熱部を、バンパの下側を通過するエアーの流路
であって、前記センタメンバの傾斜部側方空間で、且つ
側面視において、ラジエータの下端から水平に引いた線
と、傾斜部と、エンジンにより囲まれた空間内に配置し
たものである。
【0010】
【作用】走行時において、自動車の車体フロント部に流
れ込むエアーとしては、開口からのエアーに限らず、バ
ンパの下側からのエアーもある。すなわち、エンジンル
ームの下方には、バンパの下側から入り込んで、ラジエ
ータの下方を通過するエアーの流路がある。この発明に
係る車両用オイルの放熱部は、この後者のエアーの流路
に配置したものである。従って、放熱部はラジエータの
前方(開口の真後)にある必要がないので、ラジエータ
の後方位置に配置した。しかも、側面視において、ラジ
エータの下端から水平に引いた線と、傾斜部と、エンジ
ンにより囲まれた空間内に配置した。従って、従来のよ
うに、バンパと放熱部との間の距離を大きくする必要が
なく、またラジエータが後退しても放熱部と干渉しない
ため、放熱部とラジエータとの間の距離も大きく確保す
る必要がなく、自動車のフロントオーバハングの短縮化
を図ることができると共に、開口から放熱部が見えるこ
ともない。更に、車両用オイルの放熱部が、センタメン
バの傾斜部側方空間で、且つ車体フロント部におけるセ
ンタメンバの傾斜部よりも上方位置に位置することとな
るため、放熱部が路面と干渉して損傷する心配がない。
【0011】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。尚、従来と共通する部分には同一の符号
を付し、重複する説明は省略する。
【0012】図1〜図3はこの発明の一実施例を示す図
である。この実施例に係る放熱部である熱交換器14は
従来に比べ比較的小型であり、この小型の熱交換器14
を、ラジエータ5の後方で且つ最下部材であるセンタメ
ンバ4の傾斜部4bの付近(右側方位置)に、該傾斜部
4bに相応する傾斜状態でもって、配置している。即
ち、熱交換器14は、側面視において、ラジエータ5の
下端から水平に引いた線Sと傾斜部4b及びエンジンE
で囲まれた空間内に配置されている。このセンタメンバ
4は、フロントサイドメンバ15と同様に車両前後方向
に沿っており、断面ハット形状部材と平板状部材とを接
合した閉断面構造を呈している。そして、前記熱交換器
14からステアリングギア10に至る部分のパイプ6
は、図3に示す如く、該センタメンバ4の後方部4cに
おける右側フランジ4fの上部に配管されている。な
お、センタメンバ4において最下点である後方部4cの
下面4gは、センタメンバ4において最も下側に位置す
る点であり、前記熱交換器14及びパイプ6は、この下
面4gよりも上方に位置している。
【0013】自動車の走行時において、車体フロント部
に流れ込むエアーの流路には、バンパ1内の開口2から
エンジンルームR内に入り込むエアーA1 の流路と、バ
ンパ1の下側からエンジンルームRの下方を通過するエ
アーA2 の流路があり、前記熱交換器14はバンパ1の
下側から入り込む後者のエアーA2 の流路内に配置され
ている。この熱交換器14を配置した部位は、今までに
エンジン関連部部品が特に配置されていなかった所謂デ
ッドスペースであり、この実施例はこのようなデッドス
ペースの有効利用を図る面においても意義がある。
【0014】このように、この実施例に係る熱交換器1
4は、バンパ1の下側から入り込むエアーA2 の流路に
配置されるために、小型でありながら確実な放熱がなさ
れ、熱交換器14内を流れるオイルの十分な冷却を行う
ことができる。すなわち、エアーA1 のように開口2と
いう限られた部分から導入される場合と比べて、バンパ
1の下側から入り込むエアーA2 の場合は、その導入さ
れるエアーA2 の量が大変に多いため、小型の熱交換器
14であっても十分な冷却効果をあげることができる。
【0015】尚、開口2から入り込む前者のエアーA1
は従来通りラジエータ5の放熱を確実に行う。この実施
例の場合は、ラジエータ5の前方にオイルの熱交換器1
4が無いので、その分だけエアーA1 よるラジエータ5
の放熱効果は向上する。しかも、開口2から熱交換器1
4が見えず、見映えの点においても有利である。
【0016】更に、オイルのパイプ6及び熱交換器14
は、車体フロント部において最も下側に位置する部材で
あるセンタメンバ4の下面4gよりも上方位置に各々配
置されているので、パイプ6や熱交換器14が路面と干
渉して損傷を受けるおそれもない。
【0017】加えて、この実施例に係る熱交換器14
は、ラジエータ5の後方に配置されているため、自動車
が正面衝突を起こしても熱交換器14がすぐに損傷を受
けるおそれがない。従って、従来のようにバンパ1を十
分に前方へ位置させる必要が無くなり、フロントオーバ
ハングhの短縮化が図れる。また、熱交換器14がラジ
エータ5の下端から水平に引いた線Sの下方に位置して
おり、車両衝突時にラジエータ5が後退しても熱交換器
14に干渉することがないため、熱交換器14とラジエ
ータ5との間の距離も大きく確保する必要もない。しか
も、熱交換器14がラジエータ5の後方に配置されてい
る分、ラジエータ5の前方に配置していた従来に比べ
て、オイル循環用のパイプ6の全体経路を短くできると
いう利点もある。
【0018】図4はこの発明の他の実施例を示す図であ
る。この実施例は、ハイプ6中に熱交換器を設けず、パ
イプ6自体を部分的に蛇行させることにより放熱部16
を形成したものである。このように、パイプ6を蛇行さ
せて形成した放熱部16であっても、先の実施例で説明
したように、バンパ1の下側から入り込むエアーA2
量が多いために、十分な放熱効果を得ることができる。
その他の構成及び作用効果は先の実施例と同様に付き、
重複説明を省略する。
【0019】尚、本各実施例はパワーステアリングオイ
ルについて説明したが、本発明はこれに限定されるもの
でなく、機関の潤滑オイル、トランスミッションオイル
等、車両に用いられるオイルであれば何れのものでも良
い。
【0020】
【発明の効果】この発明に係る車両用オイルの放熱部配
置構造は、以上説明してきた如き内容のものであって、
車両用オイルの放熱部を、バンパの下側を通過するエア
ーの流路であって、前記センタメンバの傾斜部側方空間
で、且つ側面視において、ラジエータの下端から水平に
引いた線と、傾斜部と、エンジンにより囲まれた空間内
に配置したため、自動車のフロントオーバハングの短縮
化を図れると共に、開口から放熱部が見えず、見映えの
改善も図れる。更に、放熱部が路面と干渉して損傷する
心配もない。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るパワーステアリング
オイルの放熱部配置構造を示す車体フロント部の側面
図。
【図2】図1で示した車体フロント部の平面図。
【図3】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図4】この発明の他に実施例に係るパワーステアリン
グオイルの放熱部配置構造を示す図2相当の平面図。
【図5】従来例のパワーステアリングオイルの放熱部配
置構造を示す図1相当の側面図。
【符号の説明】
1 バンパ 4 センタメンバ 4g センタメンバの下面 5 ラジエータ 14 熱交換器(放熱部) 16 放熱部 E エンジン H、h フロントオーバハング A1 、A2 エアー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 5/07 F28D 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フロント部の最下部位に配置される
    センタメンバの後方部を、ラジエータより後方で且つ下
    方に位置する傾斜部を介して、前端部よりも低く形成
    し、 車両用オイルの放熱部を、バンパの下側を通過するエア
    ーの流路であって、前記センタメンバの傾斜部側方空間
    で、且つ側面視において、ラジエータの下端から水平に
    引いた線と、傾斜部と、エンジンにより囲まれた空間内
    に配置したことを特徴とする車両用オイルの放熱部配置
    構造。
JP3165721A 1991-07-05 1991-07-05 車両用オイルの放熱部配置構造 Expired - Lifetime JP2776068B2 (ja)

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JPS58118078U (ja) * 1982-02-08 1983-08-11 日産自動車株式会社 エンジンル−ムのアンダ−カバ−構造
JPS6365574U (ja) * 1986-10-17 1988-04-30
JPS63196410U (ja) * 1987-06-05 1988-12-16
JPH0256754U (ja) * 1988-10-19 1990-04-24

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