JP2776036B2 - 車両検知装置 - Google Patents

車両検知装置

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JP2776036B2
JP2776036B2 JP3024360A JP2436091A JP2776036B2 JP 2776036 B2 JP2776036 B2 JP 2776036B2 JP 3024360 A JP3024360 A JP 3024360A JP 2436091 A JP2436091 A JP 2436091A JP 2776036 B2 JP2776036 B2 JP 2776036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走行車両の速度及び
車両の存在を検知するための車両検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の車両検知装置の構成を示
すブロック図、図14及び図15は図13の動作説明図
である。図において1は発振器、2は発振器1の出力及
び発振周波数を安定化するためのアイソレータ、3は発
振器1の出力をパルス変調するための第1の高速高周波
スイッチ、4は終端器、5は送信回路、7は方向性結合
器、30は送受信波の経路を切り分けるためのサーキュ
レータ、31は送信波を空間に放射し、目標物からの反
射波を受信するための送受信共用アンテナ、32は反射
波をドップラ周波数抽出用信号と存在検知用信号とに分
離するための方向性結合器、10は反射波からドップラ
周波数変移を抽出するためのミキサ、13は反射波を所
定のレベルまで増幅するための高周波増幅器、14は反
射波を検波しビデオ信号として取り出すための第1の検
波器、15は車両、16はマイクロ波送受器33は送
受信共用アンテナ31から放射される電波の主伝搬経路
である。
【0003】次に動作について説明する。図13におい
て、第1の高速高周波スイッチ3でえパルス変調された
送信回路5の出力波形は図14(a)のようになる。図
14(a)においてT1 は第1の高速高周波スイッチ3
がオン状態の期間(送信期間)、T2 はオフ状態の期間
(受信期間)である。このパルス変調波が送受信共用ア
ンテナ31にて空間に放射され走行車両によって反射さ
れ再び受信された反射波のミキサ10での出力波形は図
14(b)のようになり、その送信期間の包絡線により
ドップラ周波数変移が測定でき走行車両の総体速度を求
めることができる。
【0004】一方、第1の検波器14の入力端子には図
14(c)に示すように、送受信共用アンテナ31の不
整合による反射波等の送信波の漏洩波と、図14(d)
に示す目標物からの反射波が重畳して入力し、第1の検
波器14の出力波形は図14(e)のようになるが、受
信期間T2 での出力波のレベルをサンプルホールドし、
そのレベルが路面からの反射波のレベルより高いか低い
かを判別することによりその反射波が車両によるものか
路面によるものかを識別することができる。従ってドッ
プラ周波数変移が無い時でも、それが渋滞によるものか
交通量が全く無いことによるものかを判別することが可
能であると共に、この存在検知信号により通過する車両
台数を計数することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両検知装置
以上のように構成されているので、走行車両によるドッ
プラ周波数変移を精度良く測定するために図15示す
ように、走行車両15に対する車両検知器16の送受信
共用アンテナ31の指向性の俯角θを90度よりかなり
小さく設定する必要があり、特に大型車両の場合にはそ
の屋根の部分での反射波の殆んどが送受信共用アンテナ
31に戻ってこないため、受信電力レベルが極端に小さ
くなり、車両台数の計数精度が劣化する等の課題があっ
た。
【0006】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、大型車両の場合でも台数計数精度
が良い車両検知装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明による車両検
知装置は、送信回路と、上記送信回路の送信出力をそれ
ぞれ路面方向に放射し、路面を走行する車両からの反射
波を受信する第1、第2の送受信手段と、上記第1の送
受信手段から送信される送信出力と上記送受信手段で受
信される当該送信出力に対する車両からの反射波とのビ
ート信号により上記車両によるドップラ周波数変移を抽
出する抽出手段と、上記第2の送受信手段からの送信出
力に対する車両からの反射波を上記第2の送受信手段を
介して検知する検知器とを備え、上記抽出手段の出力が
ドップラ周波数変移のない状態のとき、その状態が車両
の渋滞によるものか、車両が存在しないことによるもの
かを、受信期間における上記検出器の出力レベルと路面
からの反射レベルとの比較結果により判定する手段を有
するものである。
【0008】第2の発明による車両検知装置は、発振器
と上記発振器の出力をパルス変調するパルス変調手段と
有する送信回路と、上記送信回路の送信パルスをそれぞ
れ路面方向に放射し、路面を走行する車両からの反射波
を受信する第1、第2の送受信手段と、上記第1の送受
信手段から送信される送信パルス出力と上記送受信手段
で受信される当該送信パルスに対する車両からの反射波
とのビート信号により上記車両によるドップラ周波数変
移を抽出する抽出手段と、上記第2の送受信手段で送信
されるパルスに対する車両からの反射波を上記第2の送
受信手段を介して検知する検知器とを備え、上記抽出手
段の出力がドップラ周波数変移のない状 態のとき、その
状態が車両の渋滞によるものか、車両が存在しないこと
によるものかを、受信期間における上記検出器の出力レ
ベルと路面からの反射レベルとの比較結果により判定す
る手段を有するものである。
【0009】第3の発明による車両検知装置は、第1又
は第2の発明において第1、第2の送受信手段は、互い
に指向性の異なるアンテナを備えているものである。
【0010】第4の発明による車両検知装置は、発振器
と上記発振器の出力をパルス変調する第1の高周波スイ
ッチとを有する送信回路と、上記送信回路の送信パルス
を2分配する分配器と、上記分配器の出力端子の1端か
ら送出される第1の送信パルスを路面方向に放射し、路
面を走行する車両からの反射波を受信する第1のアンテ
ナと、上記第1の送信パルスと上記第1のアンテナで受
信される当該第1の送信パルスに対する車両からの反射
波とのビート信号により上記車両によるドップラ周波数
変移を抽出する抽出手段と、上記分配器の出力端子の他
の1端から送出される第2の送信パルスを路面方向に放
射し、路面を走行する車両からの反射波を受信する第2
のアンテナと、上記第2のアンテナで受信された反射波
を検波する検波器とを備え、上記抽出手段の出力がドッ
プラ周波数変移のない状態のとき、その状態が車両の渋
滞によるものか、車両が存在しないことによるものか
を、受信期間における上記検波器の出力レベルと路面か
らの反射レベルとの比較結果により判定する手段を有す
るものである。
【0011】第5の発明による車両検知装置は、第4の
発明において、上記第2のアンテナから上記検波器に至
る受信経路に第2の高周波スイッチを接続したものであ
る。
【0012】第6の発明による車両検知装置は、第4の
発明において上記第1のアンテナと第2のアンテナをそ
れぞれ送受信共用のアンテナとし、かつ上記第1のアン
テナと第2のアンテナの放射電界の偏波を互いに直交さ
せたものである。
【0013】第7の発明による車両検知装置は、発振器
を有する送信回路と、上記送信回路 の送信パルスを2分
配する分配器と、上記分配器の出力端子の1端から送出
される第1の送信出力を路面方向に放射し、路面を走行
する車両からの反射波を受信する第1のアンテナと、上
記第1の送信出力と上記第1のアンテナで受信される当
該第1の送信出力に対する車両からの反射波とのビート
信号により上記車両によるドップラ周波数変移を抽出す
る抽出手段と、上記分配器の出力端子の他の1端から送
出される第2の送信出力をパルス変調する高周波スイッ
チと、上記高周波スイッチからの送信パルスを路面方向
に放射し、路面を走行する車両からの反射波を受信する
第2のアンテナと、上記第2のアンテナで受信された反
射波を検波する検波器とを備え、上記抽出手段の出力が
ドップラ周波数変移のない状態のとき、その状態が車両
の渋滞によるものか、車両が存在しないことによるもの
かを、受信期間における上記検波器の出力レベルと路面
からの反射レベルとの比較結果により判定する手段を有
するものである。
【0014】第8の発明による車両検知装置は、発振器
と、上記発振器の出力をパルス変調し、第1、第2の送
信パルスを出力する高周波スイッチと、上記第1の送信
パルスを路面方向に放射し、路面を走行する車両からの
反射波を受信する第1のアンテナと、上記第1の送信パ
ルスと上記第1のアンテナで受信される当該第1の送信
パルスに対する車両からの反射波とのビート信号により
上記車両によるドップラ周波数変移を抽出する抽出手段
と、上記第2の送信パルスを路面方向に放射し、路面を
走行する車両からの反射波を受信する第2のアンテナ
と、上記第2のアンテナで受信された反射波を検波する
検波器とを備え、上記抽出手段の出力がドップラ周波数
変移のない状態のとき、その状態が車両の渋滞によるも
のか、車両が存在しないことによるものかを、受信期間
における上記検波器の出力レベルと路面からの反射レベ
ルとの比較結果により判定する手段を有するものであ
る。
【0015】第9の発明による車両検知装置は、第4、
第7、第8の発明において第1、第2のアンテナをそれ
ぞれ送受信共用アンテナとし、かつ上記第1、第2のア
ンテナの放射電界を互いに回転方向が異なる円偏波とし
たものである。
【0016】第10の発明による車両検知装置は、第
4、第7、第8の発明において第1、第2のアンテナを
それぞれ送受信共用アンテナとし、かつ上記第1、第2
のアンテナの一方を直線偏波、他方を円偏波のアンテナ
としたものである。
【0017】
【作用】 第1、第2の発明は第1の送受信手段と、抽出
手段で車両によるドップラ周波数変移を抽出し、第2の
送受信手段と検知器により車両と路面からの反射波を検
知し、さらに上記抽出手段の出力がドップラ周波数変移
のない状態のとき、その状態が車両の渋滞によるもの
か、車両が存在しないことによるものかを、受信期間に
おける上記検出器の出力レベルと路面からの反射レベル
との比較結果により判定する。
【0018】第3の発明は、第1、第2の送受信手段に
互いに指向性の異なるアンテナを備えることにより、例
えば第2の送受信手段のアンテナの指向性の車両に対す
る俯角を90度近傍に設定することにより、車両の存在
検知を確実に行うことができ、大型車両の場合でも台数
計数精度が大幅に向上できる。
【0019】第4の発明は、発振器の出力を第1の高周
波スイッチによりパルス変調し、パルス変調された送信
パルスを分配器で第1、第2の送信パルスに分配し、第
1、第2のアンテナにより路面方向に放射される。路面
を走行する車両からの第1、第2の送信パルスに対する
反射波は第1、第2のアンテナを介して検知され、第
1、第2の発明と同様に処理される。
【0020】第5の発明は第4の発明において第2のア
ンテナから検波器に至る経路に第2の高周波スイッチを
設け、送信時にオフ、受信時にオン状態とすることによ
り送信時の漏洩波のレベルを抑圧する。
【0021】第6の発明は、第1、第2のアンテナ間の
干渉を低減する。
【0022】第7の発明は、高周波スイッチによりドッ
プラ周波数変移測定用信号をCWとし、ドップラ周波数
変移を抽出手段の出力の包絡線検波で抽出できる。
【0023】第8の発明は第1の高周波スイッチにより
発振器の出力をパルス変調し第1、第2の送信パルスを
生成する。
【0024】第9、第10の発明は第1、第2のアンテ
ナ放射電界を互いに回転方向が異なる円偏波にするか、
どちらか一方を直線偏波、他方を円偏波とすることによ
り、第1、第2のアンテナ間干渉を低減することができ
ると共に、車両に位置上情報等を提供するように送信パ
ルス変調波が符号化される場合には、情報提供側のアン
テナを円偏波とすることにより、車両はその向きによら
ず安定した信号を受信できる(車載アンテナを円偏波と
するとその効果は更に向上する)。
【0025】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
はこの発明による車両検知装置の構成を示すブロック
図、図2はその動作説明図であり、1〜5、7、10、
13、14は従来装置と全く同一のものである。6は送
信回路5からの出力を2分配する分配器、8は送受信波
の経路を切り分けるための第1のサーキュレータ、9は
送信波を空間に放射し目標物からの反射波を受信するた
めの第1の送受信共用アンテナ、11は送受信波の経路
を切り分けるための第2のサーキュレータ、12は送信
波を空間に放射し目標物からの反射波を受信するための
第2の送受信共用アンテナ、17は第1の送受信共用ア
ンテナ9から放射される電波の主伝搬経路、18は第2
の送受信共用アンテナ12から放射される電波の主伝搬
経路であり、図2は第1の送受信共用アンテナ9及び第
2の送受信共用アンテナ12から放射された電波が大型
車両15の屋根の部分に照射された場合を示す。
【0026】次に動作について説明する。図1におい
て、第1の高速高周波スイッチ3でパルス変調された送
信回路5の波形は図14(a)のようになる。このパル
ス変調波が分配器6、方向性結合器7、第1のサーキュ
レータ8を介して第1の送受信共用アンテナ9にて空間
に放射される。この空間に放射されたパルス変調波は走
行車両によって反射され再び第1の送受信共用アンテナ
9にて受信された反射波のミキサ10での出力波形図1
4(a)のようになり、その送信期間の包絡線によりド
ップラ周波数変移が測定でき走行車両の相対速度を求め
ることができる。
【0027】一方、分配器6、第2のサーキュレータ1
1を介して第2の送受信共用アンテナにて空間に放射さ
れたパルス変調波は、走行車両によって反射され再び第
2の送受信共用アンテナ12にて受信される。第1の検
波器14の入力端には、図14(c)に示すように第2
の送受信共用アンテナ12の不整合による反射波等の漏
洩波と、図14(d)に示す走行車両からの反射波が重
畳して入力し、第1の検波器14の出力波形は図14
(e)のようになるが、受信期間T 2 での出力波のレベ
ルをサンプルホールドし、そのレベルが路面からの反射
波のレベルより高いか低いかを判別することによりその
反射波が車両によるものか路面によるものかを識別する
ことができる。従ってドップラ周波数変移が無い時で
も、それが渋滞によるものか交通量が全く無いことによ
るものかを判別することが可能であると共に、この存在
検知信号により通過する車両台数を計数することができ
る。
【0028】なお、第1の送受信共用アンテナ9及び第
2の送受信共用アンテナ12の指向性の車両に対する俯
角をそれぞれθ 1 、θ 2 とした時、図2に示すようにθ
2 を90度近傍に設定することにより、第2の送受信共
用アンテナ12から放射された電波が大型車両15の屋
根の部分に照射された場合でも、その反射波の殆んどが
第2の送受信共用アンテナ12に戻ってくるため、その
受信電力を大きく保つことができ、車両台数の計数精度
を向上させることができる。
【0029】実施例2. 図3の実施例は高周波増幅器13の入力端に第2の高速
高周波スイッチ19を接続した場合を示し、図4の実施
例は第1の検波器の入力端に第2の高速高周波スイッチ
を接続した場合を示すものである。図1の実施例におい
て、図14(c)に示す送信時の漏洩波のレベルが大き
く、高周波増幅器13、あるいは第1の検波器14以降
の受信回路が飽和するとそれらの回路構成あるいは使用
する回路素子によってはリカバリータイムが長くなり、
受信期間に近接車両の反射波を検出できなくなる場合が
ある。この場合の第1の検波器14以降の受信回路の出
力例を図14(f)に示す。第2の高速高周波スイッチ
19を送信時にオフ状態、受信時にオン状態にし、送信
時の漏洩波のレベルを抑圧することにより高周波増幅器
13あるいは第1の検波器14以降の受信回路の飽和を
避けることができる。図5(a)に送信回路5の出力波
形を、図5(b)に第1の検波器14以降の受信回路の
出力例を示す。尚、高周波増幅器13のリカバリータイ
ムが問題となる場合は図3の実施例となり問題とならな
い場合は図4の実施例となる。高周波増幅器13のリカ
バリータイムが問題とならない場合は、高周波増幅器1
3の飽和レベルによりその出力電力が制限されるため、
第2の高速高周波スイッチ19のオフ時のアイソレーシ
ョンレベルが少くて済むという利点がある。又、高周波
増幅器13の動作・非動作の切り換えを高速に行うこと
が可能であれば、第2の高速高周波スイッチ19を省略
し、高周波増幅器13を送信時に非動作、受信時に動作
するように駆動しても良い。
【0030】実施例3. 図6の実施例は第1のサーキュレータ8と第1の送受信
共用アンテナ9の間に不整合回路20を接続し、第1の
サーキュレータの受信出力端子に第2の検波器21を接
続した場合を示したものである。送信出力の一部は不整
合回路20で反射され、第2の検波器21にローカル信
号として供給されるため、図1の実施例と同様な効果を
発揮することができる。
【0031】実施例4. 図7の実施例はアイソレータ2と方向性結合器7の間に
分配器6を接続し、分 配器6の他の出力端子とサーキュ
レータ11の間に第1の高速高周波スイッチ3を接続し
た場合を示したものである。図8は図7実施例における
ミキサ10の出力波形を示すものである。図7の実施例
において、存在検知用信号は従来同様パルス変調波とな
るが、ドップラ周波数変移測定用信号はCWとなる。従
ってミキサ10の出力波形は図8に示すように、ドップ
ラ周波数で変調されたCWとなり、図1の実施例と同じ
ようにこの包絡線を検波することによりドップラ周波数
変移を抽出することができるが、この包絡線は図14
(b)のように不連続とならず連続しているため、容易
にその周波数を測定することができる。
【0032】実施例5. 図9の実施例はアイソレータ2と方向性結合器7と第2
のサーキュレータ11の間に、単極双投の高速高周波ス
イッチ22を接続した場合を示す。第1の送受信共用ア
ンテナ9及び第2の送受信共用アンテナ12からはそれ
ぞれ時分割のパルス変調波が出力されるが、第1の送受
信共用アンテナ9と第2の送受信共用アンテナ12間の
アイソレーションを充分大きくとることにより図1の実
施例と同様の効果を発揮すると共に、分配器6が省略で
きるため回路構成を簡略化できる。
【0033】実施例6. 図10の実施例は、第1の送受信共用アンテナ9の放射
電界の偏波を第2の送受信共用アンテナ12の放射電界
の偏波を互いに直交させた場合を示したもので、23は
第1の送受信共用アンテナ9の放射電界の偏波の方向を
示し、24は第2の送受信共用アンテナ12の放射電界
の偏波の方向を示したものであり、23と24は互いに
逆でも良い。
【0034】ドップラ周波数変移の測定と、存在検知を
精度良く行うためには、第1の送受信共用アンテナ9と
第2の送受信共用アンテナ12のそれぞれの放射波によ
る反射波を互いにあまり受信しないようにする必要があ
る。又、特に実施例5では、例えば第2の送受信共用ア
ンテナ12が受信期間の時に第1の送受信共用アンテ
9は送信期間となっているため、第2の送受信共用アン
テナ12への第1の送受信共用アンテナ9からの送信波
の漏洩が問題となってくる。
【0035】いずれの場合も、互いのアンテナの指向性
を鋭くしかつ、そのサイドローブレベルを低く抑えれば
問題を解決することができるが、その程度があまり大き
くなるとアンテナを大開口化する必要があり装置の大型
化をもたらす。図10の実施例のように、第1の送受信
共用アンテナ9と第2の送受信共用アンテナ12の放射
電界の偏波を互いに直交させれば、アンテナを大開口化
することなく第1の送受信共用アンテナ9と、第2の送
受信共用アンテナ12間のアイソレーションを充分大き
くとることができるため、ドップラ周波数変移の測定
と、存在検知を精度良く行うことができる。
【0036】実施例7. 図11の実施例は、第1の送受信共用アンテナ9及び第
2の送受信共用アンテナ12の放射電界を互いに回転方
向が異なる円偏波にした場合を示したもので、25は第
1の送受信共用アンテナ9の放射電界の円偏波の回転方
向を示し、26は第2の送受信共用アンテナ12の放射
電界の円偏波の回転方向を示したものであり、25と2
6の回転方向は互いに逆でも良い。図12は図11の実
施例の動作説明図であり、27はアンテナの放射電界の
直線偏波の方向を示し、28は図11の実施例によるい
ずれかのアンテナの円偏波の回転方向を示し、29は車
両15aの進行方向を示す。
【0037】次に動作について説明する。第1の送受信
共用アンテナ9あるいは第2の送受信共用アンテナ12
から送出されるパルス変調波が走行車両に位置情報等を
提供するために符号化されて送出される場合には、車載
アンテナはこの送信波を効率良く受信する必要がある。
車載アンテナが到来電波に対し、車両の走行方向と水平
な偏波に受信感度を有する直線偏波受信アンテナである
場合には、図12に示すように符号化されたパルス変調
波を送出するアンテナの放射電界の直線偏波27の方向
を車両15aの走行方向と水平方向にすることにより、
車両15aの搭 載アンテナはこのパルス変調波を効率良
く受信することができるが、車両15bのように車両が
傾くと車載アンテナの受信感度は低下する。一方本実施
例のように、符号化されたパルス変調波を送出するアン
テナの放射電界が円偏波28であれば、車両の方向によ
らず車載アンテナの受信感度を一定に保たせることがで
きる。尚、車載アンテナのみを円偏波受信アンテナとし
ても同様の効果が得られ、パルス変調波送信アンテナ及
び車載アンテナを共に回転方向が同一の円偏波とすれ
ば、受信感度を更に向上させることができる。
【0038】又、第1の送受信共用アンテナ9及び第2
の送受信共用アンテナ12の放射電界を互いに回転方向
が異なる円偏波としているため、ドップラ周波数変移測
定用信号と存在検知用信号のアンテナ間干渉を低減する
ことができる。尚、情報提供側のアンテナのみを円偏波
としても上記効果が期待できる。
【0039】
【発明の効果】 第1〜第10の発明によれば抽出手段の
出力がドップラ周波数変移のない状態のとき、その状態
が車両の渋滞によるものか、車両が存在しないことによ
るものかを、受信期間における上記検波器の出力レベル
と路面からの反射レベルとの比較結果により判定するこ
とができる。
【0040】第3の発明は第1、第2の送受信手段のア
ンテナの指向性が互いに異なっているので、例えば、第
2の送受信手段のアンテナ指向性の車両に対する俯角を
90度近傍に設定することにより、車両の存在検知精度
を向上させることができる。
【0041】第5の発明は第2のアンテナから検波器に
至る経路に第2の高周波スイッチを設けたので、送信波
時の漏洩波のレベルを抑圧できる。
【0042】第9、第10の発明は第1、第2のアンテ
ナ放射電界を互いに回転方向が異なる円偏波にするか、
どちらか一方を直線偏波、他方を円偏波とすることによ
り、第1、第2のアンテナ間干渉を低減することができ
ると共に、車両に位置上情報 等を提供するように送信パ
ルス変調波が符号化される場合には、情報提供側のアン
テナを円偏波とすることにより、車両はその向きによら
ず安定した信号を受信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す車両検知装置の構成
ブロック図である。
【図2】この発明の実施例1の動作説明図である。
【図3】この発明の実施例2を示す車両検知装置の構成
ブロック図である。
【図4】この発明の実施例2の変形を示す車両検知装置
の構成ブロック図である。
【図5】この発明の実施例2の動作説明図である。
【図6】この発明の実施例3を示す車両検知装置の構成
ブロック図である。
【図7】この発明の実施例4を示す車両検知装置の構成
ブロック図である。
【図8】この発明の実施例4の動作説明図である。
【図9】この発明の実施例5を示す車両検知装置の構成
ブロック図である。
【図10】この発明の実施例6を示す放射電界の偏波を
互いに直交させた説明図である。
【図11】この発明の実施例7を示す放射電界の円偏波
を互いに回転方向が異なる円偏波とした場合の説明図で
ある。
【図12】この発明の実施例7の動作説明図である。
【図13】従来の車両検知装置の構成ブロック図であ
る。
【図14】従来及びこの発明の実施例1の動作説明図で
ある。
【図15】従来の車両検知装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1 発振器 2 アイソレータ 3 第1の高速高周波スイッチ 4 終端器 5 送信回路 6 分配器 7 方向性結合器 8 第1のサーキュレータ 9 第1の送受信共用アンテナ 10 ミキサ 11 第2のサーキュレータ 12 第2の送受信共用アンテナ 13 高周波増幅器 14 第1の検波器 19 第2の高速高周波スイッチ 20 不整合回路 21 第2の検波器 22 単極双投の高速高周波スイッチ 23 第1の送受信共用アンテナの放射電界の偏波 24 第2の送受信共用アンテナの放射電界の偏波 25 第1の送受信共用アンテナの円偏波放射電界 26 第2の送受信共用アンテナの円偏波放射電界
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 7/00 - 7/66 G01S 13/00 - 17/88 G08G 1/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信回路と、上記送信回路の送信出力を
    それぞれ路面方向に放射し、路面を走行する車両からの
    反射波を受信する第1、第2の送受信手段と、上記第1
    の送受信手段から送信される送信出力と上記送受信手段
    で受信される当該送信出力に対する車両からの反射波と
    のビート信号により上記車両によるドップラ周波数変移
    を抽出する抽出手段と、上記第2の送受信手段からの送
    信出力に対する車両からの反射波を上記第2の送受信手
    段を介して検知する検知器とを備え、上記抽出手段の出
    力がドップラ周波数変移のない状態のとき、その状態が
    車両の渋滞によるものか、車両が存在しないことによる
    ものかを、受信期間における上記検出器の出力レベルと
    路面からの反射レベルとの比較結果により判定する手段
    を有することを特徴とする車両検知装置。
  2. 【請求項2】 発振器と上記発振器の出力をパルス変調
    するパルス変調手段と有する送信回路と、上記送信回路
    の送信パルスをそれぞれ路面方向に放射し、路面を走行
    する車両からの反射波を受信する第1、第2の送受信手
    段と、上記第1の送受信手段から送信される送信パルス
    と上記送受信手段で受信される当該送信パルスに対する
    車両からの反射波とのビート信号により上記車両による
    ドップラ周波数変移を抽出する抽出手段と、上記第2の
    送受信手段で送信されるパルスに対する車両からの反射
    波を上記第2の送受信手段を介して検知する検知器とを
    備え、上記抽出手段の出力がドップラ周波数変移のない
    状態のとき、その状態が車両の渋滞によるものか、車両
    が存在しないことによるものかを、受信期間における上
    記検出器の出力レベルと路面からの反射レベルとの比較
    結果により判定する手段を有することを特徴とする車両
    検知装置。
  3. 【請求項3】 上記第1、第2の送受信手段は、互いに
    指向性の異なるアンテナを備えていることを特徴とする
    請求項1または2記載の車両検知装置。
  4. 【請求項4】 発振器と上記発振器の出力をパルス変調
    する第1の高周波スイッチとを有する送信回路と、上記
    送信回路の送信パルスを2分配する分配器と、上記分配
    器の出力端子の1端から送出される第1の送信パルスを
    路面方向に放 射し、路面を走行する車両からの反射波を
    受信する第1のアンテナと、上記第1の送信パルスと上
    記第1のアンテナで受信される当該第1の送信パルスに
    対する車両からの反射波とのビート信号により上記車両
    によるドップラ周波数変移を抽出する抽出手段と、上記
    分配器の出力端子の他の1端から送出される第2の送信
    パルスを路面方向に放射し、路面を走行する車両からの
    反射波を受信する第2のアンテナと、上記第2のアンテ
    ナで受信された反射波を検波する検波器とを備え、上記
    抽出手段の出力がドップラ周波数変移のない状態のと
    き、その状態が車両の渋滞によるものか、車両が存在し
    ないことによるものかを、受信期間における上記検波器
    の出力レベルと路面からの反射レベルとの比較結果によ
    り判定する手段を有することを特徴とする車両検知装
    置。
  5. 【請求項5】 上記第2のアンテナから上記検波器に至
    る受信経路に第2の高周波スイッチを接続したことを特
    徴とする請求項4記載の車両検知装置。
  6. 【請求項6】 上記第1のアンテナと第2のアンテナを
    それぞれ送受信共用のアンテナとし、かつ上記第1のア
    ンテナと第2のアンテナの放射電界の偏波を互いに直交
    させたことを特徴とする請求項4記載の車両検知装置。
  7. 【請求項7】 発振器を有する送信回路と、上記送信回
    路の送信パルスを2分配する分配器と、上記分配器の出
    力端子の1端から送出される第1の送信出力を路面方向
    に放射し、路面を走行する車両からの反射波を受信する
    第1のアンテナと、上記第1の送信出力と上記第1のア
    ンテナで受信される当該第1の送信出力に対する車両か
    らの反射波とのビート信号により上記車両によるドップ
    ラ周波数変移を抽出する抽出手段と、上記分配器の出力
    端子の他の1端から送出される第2の送信出力をパルス
    変調する高周波スイッチと、上記高周波スイッチからの
    送信パルスを路面方向に放射し、路面を走行する車両か
    らの反射波を受信する第2のアンテナと、上記第2のア
    ンテナで受信された反射波を検波する検波器とを備え、
    上記抽出手段の出力がドップラ周波数変移のない状態の
    とき、その状態が車両の渋滞によるものか、車両が存在
    しないことによるものかを、受信期間における上記検波
    器の出力レベルと路面からの反射レベルとの比較結果に
    より判定する手段を有することを特徴とする車両検知装
    置。
  8. 【請求項8】 発振器と、上記発振器の出力をパルス変
    調し、第1、第2の送信パルスを出力する高周波スイッ
    チと、上記第1の送信パルスを路面方向に放射し、路面
    を走行する車両からの反射波を受信する第1のアンテナ
    と、上記第1の送信パルスと上記第1のアンテナで受信
    される当該第1の送信パルスに対する車両からの反射波
    とのビート信号により上記車両によるドップラ周波数変
    移を抽出する抽出手段と、上記第2の送信パルスを路面
    方向に放射し、路面を走行する車両からの反射波を受信
    する第2のアンテナと、上記第2のアンテナで受信され
    た反射波を検波する検波器とを備え、上記抽出手段の出
    力がドップラ周波数変移のない状態のとき、その状態が
    車両の渋滞によるものか、車両が存在しないことによる
    ものかを、受信期間における上記検波器の出力レベルと
    路面からの反射レベルとの比較結果により判定する手段
    を有することを特徴とする車両検知装置。
  9. 【請求項9】 第1、第2のアンテナをそれぞれ送受信
    共用アンテナとし、かつ上記第1、第2のアンテナの放
    射電界を互いに回転方向が異なる円偏波としたことを特
    徴とする請求項4、7、8いずれか記載の車両検知装
    置。
  10. 【請求項10】 第1、第2のアンテナをそれぞれ送受
    信共用アンテナとし、かつ上記第1、第2のアンテナの
    一方を直線偏波、他方を円偏波のアンテナとしたことを
    特徴とする請求項4、7、8いずれか記載の車両検知装
    置。
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