JP2021032847A - 車載用パッシブレーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】対象物の位置を検出する。【解決手段】車載用パッシブレーダ装置(100、100a、100b)は、互いに離隔して配置された第1受信アンテナ及び第2受信アンテナ(ANT1、ANT2)を有する車載用パッシブレーダ装置である。当該車載用パッシブレーダ装置は、電波を受信した第1受信アンテナから出力される第1受信結果により示される受信強度と、電波を受信した第2受信アンテナから出力される第2受信結果により示される受信強度との差分が所定範囲内である場合に、第1受信結果と第2受信結果とをペアリングするペアリング手段(14、30)と、ペアリングされた第1受信結果と第2受信結果とに基づいて、対象の位置を検出する検出手段(14、30)と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、車載用パッシブレーダ装置の技術分野に関する。
この種の装置として、例えば、分散配置された複数のパッシブセンサを備え、各パッシブセンサからの処理データに基づいて目標の検出、測位、追尾の処理を行うパッシブレーダ装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に係るパッシブレーダ装置は、自ら電波を送信しないので、検出開始直後には対象物に係る角度しか検出できず、該対象物までの距離を検出するためには、該対象物から送信された電波を一定時間継続して検出することが必要である。特許文献1に係るパッシブレーダ装置が車両に搭載された場合、該パッシブレーダ装置を搭載する自車両や、対象物の一例としての他車両が比較的高速で移動するため、対象物から送信された電波をパッシブレーダ装置が一定時間継続して検出することができない。また、自ら電波を送信しないことに起因して、走行中に複数の他車両からの電波を検出した際、同一の他車両から送信された電波をペアリングすることができないので、この理由によっても、電波をパッシブレーダ装置が一定時間継続して検出することができない。つまり、特許文献1に係るパッシブレーダ装置が車両に搭載された場合、対象物の位置を検出することができないという技術的問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、対象物の位置を検出することができる車載用パッシブレーダ装置を提供することを課題とする。
本発明の一態様に係る車載用パッシブレーダ装置は、互いに離隔して配置された第1受信アンテナ及び第2受信アンテナを有する車載用パッシブレーダ装置であって、電波を受信した前記第1受信アンテナから出力される第1受信結果により示される受信強度と、電波を受信した前記第2受信アンテナから出力される第2受信結果により示される受信強度との差分が所定範囲内である場合に、前記第1受信結果と前記第2受信結果とをペアリングするペアリング手段と、ペアリングされた前記第1受信結果と前記第2受信結果とに基づいて、対象の位置を検出する検出手段と、を備えるというものである。
第1受信アンテナ及び第2受信アンテナにより電波が受信されれば、電波の放射源又は電波の反射物(上記“対象”に相当)に係る角度(例えば、当該車載用パッシブレーダ装置を中心とする方位角)を検出することができる。当該車載用パッシブレーダ装置では、ペアリング手段により、第1受信結果及び第2受信結果がペアリングされるので、複数の対象からの電波が検出された場合であっても、同一の対象から送信された電波を区別することができ、一の対象について、第1受信アンテナから見た角度と第2受信アンテナから見た角度とを取得することができる。第1受信アンテナ及び第2受信アンテナ間の距離は既知であるので、三角測量の原理により、一の対象の位置を検出することができる。つまり、当該車載用パッシブレーダ装置によれば、対象物の位置を検出することができる。
車載用パッシブレーダ装置に係る実施形態について図1乃至図6を参照して説明する。
図1において、実施形態に係る車載用パッシブレーダ装置100は、互いに離隔して配置された受信アンテナANT1及び受信アンテナANT2を有する。尚、車載用パッシブレーダ装置100は、3以上の受信アンテナを有していてよい。
受信アンテナANT1を有する受信機10は、他に、増幅器11、ミキサ12、デジタイザ13、信号処理部14及び基本周波数発振器15を有する。同様に、受信アンテナANT2を有する受信機20は、他に、増幅器21、ミキサ22、デジタイザ23、信号処理部24及び基本周波数発振器25を有する。
受信機10及び20は、例えば76.5GHz±0.5GHz、24.15GHz±0.25GHz等の車載レーダに割り当てられた電波を検出(又は検波)可能に構成されている。つまり、受信機10及び20は、車載レーダに割り当てられた電波の周波数帯に対して、有効な同期検波回路又は相当の電波検出機能を有する。
増幅器11及び21各々は、受信アンテナANT1又はANT2から出力される受信信号を増幅する。ミキサ12及び22各々は、対象(例えば、他車両に搭載されたアクティブレーダ)から発せられた電波(即ち、レーダ波)、及び、対象(例えば、歩行者、自転車等)により反射された電波を検知する。デジタイザ13及び23各々は、ミキサ12又は23により検知された電波を取り込む。信号処理部14及び24各々は、デジタイザ13又は23により取り込まれた電波の位相情報を用いて測角を行う。基本周波数発振器15及び25各々は、ミキサ12又は22に、基準となる信号(ここでは、例えば76.5GHz、24.15GHz等の車載レーダに割り当てられた電波の周波数の信号)を供給する。
増幅器11及び21、ミキサ12及び22、デジタイザ13及び23、信号処理部14及び24、並びに、基本周波数発振器15及び25には、既存の各種態様を適用可能であるので、その詳細な説明は省略する。尚、基本周波数発振器15及び25は、典型的には、デジタイザ13又は23により取り込まれた電波の位相情報に対してデジタル処理(例えば、Digital Beam Forming)を施して測角を行うように構成されているが、例えばアナログの相関器を用いて測角を行うように構成されていてもよい。受信機10及び20は、機械式走査方法によってアンテナANT1又はANT2を走査して測角するように構成されていてもよい。
尚、対象により反射された電波が検知される場合、直接波(即ち、電波の放射源から発せられた電波)と、反射波(即ち、対象により反射された電波)との時間差(例えば、直接波に対する反射波の遅延時間)を利用した、既存の測距方法も適用可能である。
車載用パッシブレーダ装置100では、受信機10及び20が互いに接続されている。ここで、受信機10及び20の具体的な接続方法について図2及び図3を参照して説明する。
図2に示す、車載用パッシブレーダ装置100の一例としての車載用パッシブレーダ装置100aでは、受信機10及び20の一方がマスタユニットとされ、受信機10及び20の他方がスレーブユニットとされる。そして、スレーブユニットの受信機が有する信号処理部の出力(具体的には、マスタユニットの受信機からのタイミング指示に従いスレーブユニットの受信機により行われた測角に係る情報)が、マスタユニットの受信機が有する信号処理部に入力される。
或いは、図3に示す、車載用パッシブレーダ装置100の他の例としての車載用パッシブレーダ装置100bでは、受信機10及び20の出力が、受信機10及び20とは異なる計算ユニット30に入力される。つまり、車載用パッシブレーダ装置100bでは、受信機10及び20が、計算ユニット30を介して接続されている。計算ユニット30は、例えば、車載用パッシブレーダ装置100bを搭載する車両のECU(Electronic Control Unit)等であってよい。
以降の説明では、受信機10及び20が、図2及び図3に示した接続方法のいずれかにより、互いに接続されているものとして説明する。尚、図4以降では、受信機10及び20の接続態様の図示を割愛している。
車載用パッシブレーダ装置100は、電波を受信した受信機10から出力される第1受信結果により示される受信強度と、電波を受信した受信機20から出力される第2受信結果により示される受信強度との差分が所定範囲内である場合に、第1受信結果と第2受信結果とをペアリングするペアリング手段を備える。尚、図2における「マスタユニットの受信機の信号処理部」及び図3における「計算ユニット30」は、ペアリング手段の一例に相当する。
同一の対象から発せられた電波又は同一の対象により反射された電波が、受信機10及び20の両方により受信された場合、その受信強度は同程度となる。なぜなら、対象と車載用パッシブレーダ装置100までの距離は、受信機10と受信機20との間の距離に比べて十分に長いので、対象から受信機10までの距離と、該対象から受信機20までの距離との差は無視できるからである。
「所定範囲」は、第1受信結果と第2受信結果とをペアリングするか否かを決定する値であり、予め固定値として、又は、何らかの物理量若しくはパラメータに応じた可変値として設定されている。このような「所定範囲」は、次ように求めればよい。即ち、実験的若しくは経験的に又はシミュレーションにより、例えば、受信機10及び20と対象との位置関係を様々に変更しつつ、該位置関係毎に、受信機10に係る受信強度と受信機20に係る受信強度との差分を求める。そして、該求められた差分の分布範囲に基づいて、上記「所定範囲」を求める。
車載用パッシブレーダ装置100は、更に、ペアリングされた第1受信結果と第2受信結果とに基づいて、対象の位置を検出する検出手段を備える。尚、図2における「マスタユニットの受信機の信号処理部」及び図3における「計算ユニット30」は、検出手段の一例に相当する。
ここで、対象の位置の検出方法の概念について図4を参照して説明する。図4において、目標(“対象”に相当)から発せられた電波又は目標により反射された電波を受信した受信機10による測角の結果を“θ1”とし、該目標から発せられた電波又は該目標により反射された電波を受信した受信機20による測角の結果を“θ2”とする。目標からアンテナの基準面に下した垂線の長さを“d”(車載用パッシブレーダ装置100から目標までの距離に相当)とする。受信アンテナANT1と受信アンテナANT2との間の基線長を“l”とする。このとき、“d”は、次式(1)により表すことができる。
車載用パッシブレーダ装置100では、上述したように、ペアリング手段により第1受信結果と第2受信結果とのペアリングが行われるので、例えば図5に示すような複数の目標(“対象”に相当)各々の位置を同時に(又は並行して)検出することができる。
尚、例えば図6に示すように、受信機10の視線方向に複数の目標(ここでは、目標1及び目標2)が重なっている場合、受信機10では、目標1、又は、反射強度の強い目標2のみが検出される。この場合、受信機10により検出されなかった目標2又は目標1については、車載用パッシブレーダ装置100からの距離を求めることはできない。しかしながら、このような場合であっても、車載用パッシブレーダ装置100では、目標1又は目標2について、受信機20による測角結果を得ることはできる。このため、車載用パッシブレーダ装置100によれば、目標失探のリスクを低減することができ、もって、検出の信頼度を向上することができる。
(技術的効果)
車載用パッシブレーダ装置100では、2つの受信機10及び20が互いに接続されるとともに、受信機10及び20各々の受信結果(即ち、第1受信結果及び第2受信結果)がペアリングされることにより、対象の位置を検出することができる。つまり、受信機(即ち、パッシブレーダ)1台のみでは、対象に係る測角結果(例えば方位角)しか取得できないところ、車載用パッシブレーダ装置100では、2つの受信機10及び20が互いに接続される(言い換えれば、受信機10及び20が連携する)ことにより、対象の位置を検出することができる(言い換えれば、対象に係る測角結果及び測距結果を取得することができる)。
車載用パッシブレーダ装置100では、2つの受信機10及び20が互いに接続されるとともに、受信機10及び20各々の受信結果(即ち、第1受信結果及び第2受信結果)がペアリングされることにより、対象の位置を検出することができる。つまり、受信機(即ち、パッシブレーダ)1台のみでは、対象に係る測角結果(例えば方位角)しか取得できないところ、車載用パッシブレーダ装置100では、2つの受信機10及び20が互いに接続される(言い換えれば、受信機10及び20が連携する)ことにより、対象の位置を検出することができる(言い換えれば、対象に係る測角結果及び測距結果を取得することができる)。
車載用パッシブレーダ装置100は更に、一の対象に係る測角結果及び測距結果を時系列に沿って追跡することにより、該一の対象から発せられた電波又は該一の対象により反射された電波の位相速度も同定することができる。加えて、車載用パッシブレーダ装置100は、電波を放射しないが故に、例えば電波法等の規制を受けることがないので、その仕様の自由度が比較的高い。
例えば、渋滞が発生している道路や交差点等、アクティブレーダを搭載した車両が比較的多く存在する場所においては、次のような問題が生じることがある。即ち、アクティブレーダを搭載した車両では、自身から発せられた電波と、他車両に搭載されたアクティブレーダが発した電波とが干渉することにより誤検出が生じる可能性がある。しかるに車載用パッシブレーダ装置100は、電波を放射しないが故に、アクティブレーダを搭載した車両が比較的多く存在する場所においても、誤検出を回避することができる。
アクティブレーダを用いた距離検出では、レーダ波(即ち、電波)の伝搬長は、レーダから検出対象までの距離の2倍となる。なぜなら、レーダ波は、レーダと検出対象との間を往復するからである。他方、パッシブレーダを用いた距離検出では、レーダ波の伝搬長は、レーダから検出対象までの距離と等しい。加えて、アクティブレーダを用いた距離検出では、検出対象で反射されるレーダ波が、該検出対象の面積や表面材質の影響を受ける。他方で、パッシブレーダを用いた距離検出では、検出対象から発せられた電波(例えばレーダ波)が検出されるので、検出対象の面積や表面材質の影響を受けない。このため、パッシブレーダを用いた距離検出は、アクティブレーダを用いた距離検出に比べて、検出精度を大幅に(例えば2倍以上)向上することができる。
加えて、アクティブレーダでは、送信アンテナと受信アンテナとが隣接しているが故に、自身が発するレーダ波の回り込みによる受信系のS/N(Signal to Noise)が悪化する可能性がある。これに対して、パッシブレーダは、送信アンテナが存在しないので、原理上、上記のような受信系のS/Nの悪化は生じない。このため、パッシブレーダを用いた距離検出では、検出精度の更なる向上を期待することができる。
上述したように、車載用パッシブレーダ装置100は、対象により反射された電波も受信可能である。このため、車載用パッシブレーダ装置100は、例えばアクティブレーダを搭載する他車両等の他に、アクティブレーダから発せられた電波を反射する、例えば歩行者、自転車等のアクティブレーダを搭載しないものも検知することができる。具体的には、車載用パッシブレーダ装置100は、例えば交差点で信号待ちをしている他車両に搭載されたアクティブレーダから発せられた電波を反射した歩行者等を検知することができる。
車載用パッシブレーダ装置100から比較的離れた位置に電波の放射源が存在する場合、該放射源から発せられた電波の受信機10及び20での受信強度と、車載用パッシブレーダ装置100に比較的近い位置に存在する反射物により反射された電波の受信機10及び20での受信強度とが比較的近い値になることがある。このような場合、受信強度に基づいて対象までの距離を識別する比較例に係るレーダ装置は、対象までの距離を誤って識別する可能性がある。
車載用パッシブレーダ装置100では、上述したように、測角結果に基づいて、三角測量の原理に従って、当該車載用パッシブレーダ装置100から目標までの距離が求められる。つまり、車載用パッシブレーダ装置100では、受信強度に基づく距離の検出は行われないので、上記のような距離の誤識別は生じない。
<第1変形例>
受信機10及び20の一具体例として、図7に示すような、受信アンテナを複数本備える受信機が挙げられる。図7に示す受信機のように構成すれば、例えばDigital Beam Forming等の信号処理による対象に係る測角を好適に行うことができる。
受信機10及び20の一具体例として、図7に示すような、受信アンテナを複数本備える受信機が挙げられる。図7に示す受信機のように構成すれば、例えばDigital Beam Forming等の信号処理による対象に係る測角を好適に行うことができる。
<第2変形例>
受信機10及び20の他の具体例として、図8に示すような、受信アンテナを複数本備える受信機が挙げられる。図7に示す受信機との違いは、物理的に受信指向性を可変させるための位相制御装置を備える点である。図8に示す受信機のように構成すれば、例えばアクティブビームフォーミングによる対象に係る測角を好適に行うことができる。
受信機10及び20の他の具体例として、図8に示すような、受信アンテナを複数本備える受信機が挙げられる。図7に示す受信機との違いは、物理的に受信指向性を可変させるための位相制御装置を備える点である。図8に示す受信機のように構成すれば、例えばアクティブビームフォーミングによる対象に係る測角を好適に行うことができる。
<第3変形例>
上述したように、車載用パッシブレーダ装置100は、対象により反射された電波も受信可能である。図9は、図4と同様の、自ら電波を発しない対象の距離の検出方法の概念を示す図である。図9における電波放射源は、例えば、他車両に搭載されたアクティブレーダ、電柱又は信号柱に設置された電波送信機、等であってよい。尚、電柱又は信号柱に設置される電波送信機については、例えば電波法により規定される特定小電力無線を越える空中線電力を持った電波送信機とすることができる。このように構成すれば、例えば歩行者等の低RCS(Radar Cross−Section)対象を、車載用パッシブレーダ装置100により好適に検出することができる。
上述したように、車載用パッシブレーダ装置100は、対象により反射された電波も受信可能である。図9は、図4と同様の、自ら電波を発しない対象の距離の検出方法の概念を示す図である。図9における電波放射源は、例えば、他車両に搭載されたアクティブレーダ、電柱又は信号柱に設置された電波送信機、等であってよい。尚、電柱又は信号柱に設置される電波送信機については、例えば電波法により規定される特定小電力無線を越える空中線電力を持った電波送信機とすることができる。このように構成すれば、例えば歩行者等の低RCS(Radar Cross−Section)対象を、車載用パッシブレーダ装置100により好適に検出することができる。
車載用パッシブレーダ装置100が自ら電波を発しない対象を観測可能な範囲は、該対象の電波反射特性によって変化する。しかしながら、車載用パッシブレーダ装置100は、該対象により反射された電波を受信できさえすれば、上述した式(1)により、該対象の距離(更には、該対象の位置)を検出することができる。
<第4変形例>
受信機10及び20の少なくとも一方は、アクティブレーダの受信系の構成が流用されてもよい。具体的には、受信機10及び20の少なくとも一方は、図10に示すような構成であってよい。
受信機10及び20の少なくとも一方は、アクティブレーダの受信系の構成が流用されてもよい。具体的には、受信機10及び20の少なくとも一方は、図10に示すような構成であってよい。
この場合、アクティブレーダを、車載用パッシブレーダ装置100の受信機(即ち、パッシブレーダ)として機能させるために、該アクティブレーダの送信系に、例えばRFスイッチを追加して、該アクティブレーダから電波が発せられないようにしている。尚、アクティブレーダの送信系のアンプの操作のみで、完全に電波の送出を停止することができる場合は、RFスイッチは不要である。
アクティブレーダの受信系のミキサ・フィルタには、該アクティブレーダの送信系の基本周波数発振器から基準となる信号(ここでは、例えば76.5GHz、24.15GHz等の車載レーダに割り当てられた電波の周波数の信号)が供給される。アクティブレーダの受信系は、デジタル処理により測角を行うように構成されていてもよいし、例えばアナログの相関器を用いて測角を行うように構成されていてもよい。
<その他>
車載用パッシブレーダ装置100は、アクティブレーダの子機として利用されてよい。この場合、車載用パッシブレーダ装置100とアクティブレーダとの同期をとるために、検波対象の周波数帯に応じて、光ファイバ又は同軸ケーブルにより両者が接続されていてよい。
車載用パッシブレーダ装置100は、アクティブレーダの子機として利用されてよい。この場合、車載用パッシブレーダ装置100とアクティブレーダとの同期をとるために、検波対象の周波数帯に応じて、光ファイバ又は同軸ケーブルにより両者が接続されていてよい。
車載用パッシブレーダ装置100は、電波に代えて光波を受信可能に構成されていてよい。つまり、車載用パッシブレーダ装置100は、例えばLiDAR(Light Detection and Ranging)等の光センサを用いた装置として構成されていてよい。
以上に説明した実施形態及び変形例から導き出される発明の各種態様を以下に説明する。
発明の一態様に係る車載用パッシブレーダ装置は、互いに離隔して配置された第1受信アンテナ及び第2受信アンテナを有する車載用パッシブレーダ装置であって、電波を受信した前記第1受信アンテナから出力される第1受信結果により示される受信強度と、電波を受信した前記第2受信アンテナから出力される第2受信結果により示される受信強度との差分が所定範囲内である場合に、前記第1受信結果と前記第2受信結果とをペアリングするペアリング手段と、ペアリングされた前記第1受信結果と前記第2受信結果とに基づいて、対象の位置を検出する検出手段と、を備えるというものである。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う車載用パッシブレーダ装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
10、20…受信機、11、21…増幅器、12、22…ミキサ、13、23…デジタイザ、14、24…信号処理部、15、25…基本周波数発振器、30…計算ユニット、100、100a、100b…車載用パッシブレーダ装置
Claims (1)
- 互いに離隔して配置された第1受信アンテナ及び第2受信アンテナを有する車載用パッシブレーダ装置であって、
電波を受信した前記第1受信アンテナから出力される第1受信結果により示される受信強度と、電波を受信した前記第2受信アンテナから出力される第2受信結果により示される受信強度との差分が所定範囲内である場合に、前記第1受信結果と前記第2受信結果とをペアリングするペアリング手段と、
ペアリングされた前記第1受信結果と前記第2受信結果とに基づいて、対象の位置を検出する検出手段と、
を備えることを特徴とする車載用パッシブレーダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019156969A JP2021032847A (ja) | 2019-08-29 | 2019-08-29 | 車載用パッシブレーダ装置 |
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