JP2775870B2 - 被塗物用耐食性塗料 - Google Patents
被塗物用耐食性塗料Info
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- JP2775870B2 JP2775870B2 JP17901089A JP17901089A JP2775870B2 JP 2775870 B2 JP2775870 B2 JP 2775870B2 JP 17901089 A JP17901089 A JP 17901089A JP 17901089 A JP17901089 A JP 17901089A JP 2775870 B2 JP2775870 B2 JP 2775870B2
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- coated
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は被塗物用耐食性塗料に関する。
<従来の技術> 例えばエンジン用のシリンダーブロックを製造する場
合、砂型を用いて鋳造した後砂落としをし、次いでショ
ットブラストで表面処理をした後耐食性塗料を塗布す
る。かかる場合、製造ラインを縮めようとすると鋳造品
がかなり高温の状態で耐食性塗料を塗布する必要があ
る。また、機種により大きさ、肉厚等が変わり、又、
夏、冬の気温の変化を考慮すると、被塗物温度の範囲は
5℃〜180℃と広範囲となる。
合、砂型を用いて鋳造した後砂落としをし、次いでショ
ットブラストで表面処理をした後耐食性塗料を塗布す
る。かかる場合、製造ラインを縮めようとすると鋳造品
がかなり高温の状態で耐食性塗料を塗布する必要があ
る。また、機種により大きさ、肉厚等が変わり、又、
夏、冬の気温の変化を考慮すると、被塗物温度の範囲は
5℃〜180℃と広範囲となる。
<発明が解決しようとする課題> しかし、従来の耐食性塗料では、被塗物温度が80℃を
越えると耐食性が低下し、被塗物の商品価値が低下して
しまうという問題がある。
越えると耐食性が低下し、被塗物の商品価値が低下して
しまうという問題がある。
これは、高温被塗物に塗布した場合、特に鋳造品のよ
うに表面に凹凸があると、凸部の頂上付近には塗膜がほ
とんど形成されないということに基づく。
うに表面に凹凸があると、凸部の頂上付近には塗膜がほ
とんど形成されないということに基づく。
本発明はこのような事情に鑑み、被塗物温度が高くて
も高耐食性の塗膜を得ることができる被塗物用耐食性塗
料を提供することを目的とする。
も高耐食性の塗膜を得ることができる被塗物用耐食性塗
料を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 前記目的を達成する本発明にかかる被塗物用耐食性塗
料は、顔料とベース樹脂と溶剤と助剤とを含有した耐食
性塗料であって、 顔料として鉄の酸化物からなる防錆顔料を含有すると
共に、助剤としてパラフィン系添加剤を含有することを
特徴とする。
料は、顔料とベース樹脂と溶剤と助剤とを含有した耐食
性塗料であって、 顔料として鉄の酸化物からなる防錆顔料を含有すると
共に、助剤としてパラフィン系添加剤を含有することを
特徴とする。
<作用> 顔料としてFe酸化物などの防錆顔料を含有させて塗膜
自体の防錆性を向上させると共に助剤としてパラフィン
系添加剤を含有させて、被塗物に凹凸があっても均一な
塗膜が得られるというエッジカバリング性を向上させ、
高温の被塗物に塗布しても高耐食性が得られるようにし
ている。
自体の防錆性を向上させると共に助剤としてパラフィン
系添加剤を含有させて、被塗物に凹凸があっても均一な
塗膜が得られるというエッジカバリング性を向上させ、
高温の被塗物に塗布しても高耐食性が得られるようにし
ている。
<実 施 例> 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
第1表には本実施例に係る被塗物用耐食性塗料の組成
と現在用いられている耐食性塗料の組成とを比較して示
す。この表に示す通り、本実施例の塗料は、防錆顔料を
1〜2重量%(以下%とする)添加して塗膜錆性を向上
させると共に、助剤としてパラフィン系添加剤を0.2〜
0.6%添加してエッジカバリング性を向上させるもので
あり、さらに本実施例では熱フロー性を向上させるため
にエーテル系溶剤の量を増やしてアルコール系溶剤を減
らしている。なお、ここで、防錆顔料とは鉄の酸化物等
をいう。
と現在用いられている耐食性塗料の組成とを比較して示
す。この表に示す通り、本実施例の塗料は、防錆顔料を
1〜2重量%(以下%とする)添加して塗膜錆性を向上
させると共に、助剤としてパラフィン系添加剤を0.2〜
0.6%添加してエッジカバリング性を向上させるもので
あり、さらに本実施例では熱フロー性を向上させるため
にエーテル系溶剤の量を増やしてアルコール系溶剤を減
らしている。なお、ここで、防錆顔料とは鉄の酸化物等
をいう。
このようにエッジカバリング性及び熱フロー性を向上
させると、被塗物が5〜180℃であり且つ被塗表面に凹
凸があっても常に均一な塗膜が得られることになる。
させると、被塗物が5〜180℃であり且つ被塗表面に凹
凸があっても常に均一な塗膜が得られることになる。
第2表に示す組成により実施例に係る被塗物耐食性塗
料と、比較例に係る耐食性塗料とを調製し、150℃前後
に加熱した被塗物(鋳造品)への塗布試験を行った。な
お、両者の粘度を測定したところ、前者は610cps、後者
は380cpsであった。
料と、比較例に係る耐食性塗料とを調製し、150℃前後
に加熱した被塗物(鋳造品)への塗布試験を行った。な
お、両者の粘度を測定したところ、前者は610cps、後者
は380cpsであった。
両者の塗布した後、塗膜を観察したところ、本実施例
の塗料を用いた場合には第1図に示すように、被塗物10
の凹部10aと凸部10bの塗膜11の厚さがほぼ均一であった
が、比較例の塗料を用いた場合には第2図に示すように
被塗物10の凹部10aのところでは塗膜11が厚いが、凸部1
0bのには塗膜がほとんど形成されなかった。
の塗料を用いた場合には第1図に示すように、被塗物10
の凹部10aと凸部10bの塗膜11の厚さがほぼ均一であった
が、比較例の塗料を用いた場合には第2図に示すように
被塗物10の凹部10aのところでは塗膜11が厚いが、凸部1
0bのには塗膜がほとんど形成されなかった。
またJIS Z 2371に準じて塩水噴霧試験を行い、48時間
後の赤錆発生割合を測定した。この結果は第3表に示
す。
後の赤錆発生割合を測定した。この結果は第3表に示
す。
第3表に示すように比較例の塗料を用いた場合には耐
食性が全く得られなかったが、実施例の塗料を用いた場
合には高耐食性が認められた(通常は10%の赤錆発生ま
で合格品となる)。
食性が全く得られなかったが、実施例の塗料を用いた場
合には高耐食性が認められた(通常は10%の赤錆発生ま
で合格品となる)。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明に係る被塗物耐性性塗料
は、180℃という高温の被塗物にも均一に塗布でき高耐
食性が得られ、現行品に比べて5倍以上の耐食性向上と
なり、製造ラインの簡略化、製造コストの低減などにつ
ながるものである。
は、180℃という高温の被塗物にも均一に塗布でき高耐
食性が得られ、現行品に比べて5倍以上の耐食性向上と
なり、製造ラインの簡略化、製造コストの低減などにつ
ながるものである。
第1図は実施例に係る被塗物耐食塗料の塗布状態を示す
説明図、第2図は比較例に係る塗料の塗布状態を示す説
明図である。 図面中、 10は被塗物、 10aは凹部、 10bは凸部、 11は塗膜である。
説明図、第2図は比較例に係る塗料の塗布状態を示す説
明図である。 図面中、 10は被塗物、 10aは凹部、 10bは凸部、 11は塗膜である。
Claims (1)
- 【請求項1】顔料とベース樹脂と溶剤と助剤とを含有し
た耐食性塗料であって、 顔料として鉄の酸化物からなる防錆顔料を含有すると共
に、助剤としてパラフィン系添加剤を含有することを特
徴とする被塗物用耐食性塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17901089A JP2775870B2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | 被塗物用耐食性塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17901089A JP2775870B2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | 被塗物用耐食性塗料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0345663A JPH0345663A (ja) | 1991-02-27 |
JP2775870B2 true JP2775870B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=16058539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17901089A Expired - Lifetime JP2775870B2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | 被塗物用耐食性塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2775870B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102977689B (zh) * | 2012-12-21 | 2014-07-30 | 青岛文创科技有限公司 | 一种防锈颜料 |
-
1989
- 1989-07-13 JP JP17901089A patent/JP2775870B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0345663A (ja) | 1991-02-27 |
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