JP2774929B2 - 連想メモリのレイアウト構造 - Google Patents

連想メモリのレイアウト構造

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JP2774929B2 JP29682493A JP29682493A JP2774929B2 JP 2774929 B2 JP2774929 B2 JP 2774929B2 JP 29682493 A JP29682493 A JP 29682493A JP 29682493 A JP29682493 A JP 29682493A JP 2774929 B2 JP2774929 B2 JP 2774929B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の各メモリワード
に各格納データを記憶しておき、参照データが入力さ
れ、入力された参照データを用いて、所定の格納データ
が記憶されたメモリワードの検索を行う連想メモリ(A
ssociative Memory,内容アドレス式
メモリ;Content Addressable M
emory)の、半導体チップ上のレイアウト構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、上記のような検索機能を備えた連
想メモリが提案されている。図2は連想メモリの一例を
表わした回路ブロック図である。この連想メモリ10に
は、一例として、5ビットを1ワードとする、互いに図
の横方向に並ぶ5ビットのメモリセルからなるメモリワ
ード11a,11b,…,11nが多数備えられてい
る。またこの連想メモリ10は、1ワードの参照データ
が入力されラッチされる参照データレジスタ12を備
え、参照データレジスタ12にラッチされた参照データ
の全部もしくは所定の一部のビットパターンと、各メモ
リワード11a,11b,…,11nに記憶されたデー
タのうち、上記ビットパターンと対応する部分のビット
パターンとの一致不一致が比較され、各メモリワード1
1a,11b,…,11nのそれぞれに対応して備えら
れた一致線14a,14b,…,14nのうちビットパ
ターンが一致したメモリワード11a,11b,…,1
1nに対応する一致線14a,14b,…,14nに論
理‘1’(ここでは5.0Vとする)の一致信号が出力
され、それ以外の一致線14a,14b,…,14nに
論理‘0’の不一致信号が出力される。
【0003】ここでは各フラグ線14a,14b,…,
14nにそれぞれ‘0’,‘1’,‘0’,‘0’,
‘1’,…,‘0’の信号が出力されたものとする。こ
の信号はプライオリティエンコーダ15に入力される。
このプライオリティエンコーダ15からは論理‘1’の
一致信号が出力された一致線(ここでは一致線14bと
一致線14eの2本;ここでは論理‘1’の一致信号が
出力された一致線を「該当一致線」と呼ぶ)のうちの優
先度の最も高い最優先該当一致線に対応するアドレス信
号ADが出力される。ここでは、添字のアルファベット
が若いほど優先順位が高いものとし、従ってここでは該
当一致線14bが最優先該当一致線となる。このプライ
オリティエンコーダ15から出力された、最優先該当一
致線14bに対応するアドレス信号ADは、必要に応じ
て、アドレスデコーダ16に入力される。アドレスデコ
ーダ16ではこの入力されたアドレス信号ADをデコー
ドして各メモリワード11a,11b,…,11nのそ
れぞれに対応して備えられたワード線17a,17b,
…,17nのうちの入力されたアドレス信号ADに対応
するいずれか1本のワード線(ここではワード線17
b)にアクセス信号(ここでは論理‘1’の信号)を出
力する。これによりアクセス信号の出力されたワード線
17bに対応するメモリワード11bに記憶されている
データが出力レジスタ18に読み出される。
【0004】上記のように、連想メモリ10は、参照デ
ータの全部もしくは所定の一部のデータを用いて多数の
メモリワード11a,11b,…,11nに記憶された
内容(格納データ)を検索し、一致する格納データが記
憶されたメモリワードのアドレスを得て、そのメモリワ
ードに記憶された格納データ全体を読み出すことができ
るメモリである。
【0005】この連想メモリの一致検索のための回路構
成については、種々のものが提案されているが、ここで
はそのうちのいくつかの例について説明する。図3は、
特願平4−169302号において本出願人により提案
された回路構成を備えた連想メモリ中の、1つのメモリ
ワードの一例を表わした詳細回路図である。
【0006】このメモリワード11は、同一構成の5つ
のメモリセル11−1,11−2,…,11−5から構
成されている。各メモリセル11−1,11−2,…,
11−5には、互いの出力が互いの入力に接続された、
第1インバータ20−1,20−2,…,20−5と第
2のインバータ21−1,21−2,…,21−5が備
えられており、これらのインバータ20−1,21−
1;20−2,21−2;…;20−5,21−5によ
り各メモリセル11−1,11−2,…,11−5に論
理‘1’もしくは論理‘0’の1ビットの情報が記憶さ
れる。
【0007】また各メモリセル11−1,11−2,
…,11−5において、第1インバータ20−1,20
−2,…,20−5の出力はNチャンネルトランジスタ
22−1,22−2,…,22−5を介してビット線2
3−1,23−2,…,23−5と接続されており、こ
のトランジスタ22−1,22−2,…,22−5のゲ
ートはワード線24に接続されている。また第2のイン
バータ21−1,21−2,…,21−5の出力Nはチ
ャンネルトランジスタ25−1,25−2,…,25−
5を介してビットバー線26−1,26−2,…,26
−5と接続されており、このトランジスタ25−1,2
5−2,…,25−5のゲートもワード線24に接続さ
れている。さらに各メモリセル11−1,11−2,
…,11−5において、ビット線23−1,23−2,
…,23−5とビットバー線26−1,26−2,…,
26−5との間をつなぐように互いにシリーズに接続さ
れた2つのNチャンネルトランジスタ27−1,28−
1;27−2,28−2;…;27−5,28−5が配
置されており、これら各2つのトランジスタ27−1,
28−1;27−2,28−2;…;27−5,28−
5のうちの一方のトランジスタ27−1,27−2,
…,27−5のゲートは第1のインバータ20−1,2
0−2,…,20−5の出力、他方のトランジスタ28
−1,28−2,…,28−5のゲートは第2のインバ
ータ21−1,21−2,…,21−5の出力と接続さ
れている。
【0008】また一致線14には、各メモリセル11−
1,11−2,…,11−5に対応して1つずつNチャ
ンネルトランジスタ36−1,36−2,…,36−5
が備えられており、それらのトランジスタ36−1,3
6−2,…,36−5は互いにシリーズに接続され、そ
れらのトランジスタ36−1,36−2,…,36−5
の各ゲートは、各2つのトランジスタ27−1,28−
1;27−2,28−2;…;27−5,28−5の中
点と接続されている。
【0009】またこの一致線14にはもう1つのトラン
ジスタ36−0がシリーズに接続されており、一致線1
4の図3の左端はこのトランジスタ36−0を介して接
地されている。またこのトランジスタ36−0のゲート
は制御線30に接続されている。このような構造のメモ
リワード及びその周辺回路を備えた連想メモリにおい
て、一致検索は以下のようにして行なわれる。
【0010】メモリセル11−1には、論理‘1’の情
報が記憶されているものとする。即ちこの場合第1のイ
ンバータ20−1の出力側が論理‘1’、第2のインバ
ータ21−1の出力側が論理‘0’の状態にある。この
メモリセル11−1に対して論理‘1’の検索が行なわ
れるものとする。即ち、ビット線23−1が論理
‘1’、ビットバー線26−1が論理‘0’とされる。
ワード線24は論理‘0’のままの状態に保持されてい
る。この場合トランジスタ27−1のゲートには論理
‘1’の電圧が印加され、ビット線23−1の論理
‘1’の信号がトランジスタ36−1のゲートに印加さ
れ、これによりトランジスタ36−1が‘オン’状態と
なる。即ちメモリセル11−1に記憶されたビット情報
とビット線23−1、ビットバー線26−1を経由して
入力された参照データ中のビット情報が一致する場合
に、対応するトランジスタ36−1が‘オン’状態とな
る。
【0011】また、メモリセル11−2には論理‘0’
の情報が記憶されているものとする。この場合第1のイ
ンバータ20−2の出力側が論理‘0’、第2のインバ
ータ21−2の出力側が論理‘1’の状態にある。この
メモリセル11−2に対してやはり論理‘1’の検索が
行なわれるものとする。即ち、ビット線23−2が論理
‘1’、ビットバー線26−2が論理‘0’とされる。
この場合、トランジスタ28−2を経由して論理‘0’
の状態にあるビットバー線26−2の信号がトランジス
タ36−2のゲートに印加され、したがってこのトラン
ジスタ36−2は‘オフ’状態にととどまることにな
る。即ち不一致の場合、一致線14にプリチャージされ
ていた電荷はディスチャージされない。
【0012】また、マスクをかけたビットについては、
メモリセル11−5に示すように、ビット線23−5、
ビットバー線26−5の双方とも論理‘1’とされる。
この場合このメモリセル11−5に論理‘1’の情報が
記憶されているか論理‘0’の情報が記憶されているか
に応じてトランジスタ27−5もしくはトランジスタ2
8−5のいずれかが‘オン’状態となり、これにより、
いずれの場合も、トランジスタ36−5が‘オン’状態
になる。
【0013】検索にあたっては制御線30が先ず論理
‘0’となり、トランジスタ32が‘オン’状態となっ
てインバータ31の入力側の一致線14がプリチャージ
され、その後制御線30が論理‘1’となり、トランジ
スタ32が‘オフ’状態となってプリチャージが停止す
るとともにトランジスタ36−0が‘オン’状態とな
る。
【0014】このとき、メモリセルに記憶された情報と
入力された検索の情報がこのメモリワード11を構成す
る全てのメモリセルにわたって一致している(上述した
ようにマスクされたビットは一致とみなす)場合、トラ
ンジスタ36−1,36−2,…,36−5の全てが
‘オン’状態となり一致線14にプリチャージされた電
荷がディスチャージされ、インバータ31から論理
‘1’の一致信号が出力される。
【0015】このように、この図3に示す構造の場合、
検索に先立って一致線14がプリチャージされ、検索に
より一致した場合にだけトランジスタ36−0,36−
1,36−2,…,36−5を経由してディスチャージ
されるため、各検索毎にディスチャージされるのは、ほ
とんどの場合多数の一致線のうちの極く一部であって、
大部分の一致線はプリチャージされた状態にとどまり、
したがって次の検索の際にプリチャージする必要のある
一致線の本数が少なくて済み、検索に伴う消費電力が低
く押えられる。
【0016】図4は、特願平5−216424号におい
て本出願人により提案された連想メモリの、1つのメモ
リワードを表した回路図である。図3に示した回路の各
構成要素と対応する構成要素には、図3に付した番号と
同一の番号を付して示し、相違点のみについて説明す
る。図4に示すメモリワードには、図3に示すメモリワ
ードにおけるメモリセル毎の各2つのNチャンネルトラ
ンジスタ27−1,28−1;27−2,28−2;
…;27−5,28−5に代えて、各2つのPチャンネ
ルトランジスタ37−1,38−1;37−2,38−
2;…;37−5,38−5が備えられている。これら
各2つのPチャンネルトランジスタ37−1,38−
1;37−2,38−2;…;37−5,38−5のう
ちの一方のトランジスタ37−1,37−2,…,37
−5のゲートは、第2のインバータ21−1,21−
2,…,21−5の出力と接続され、他方のトランジス
タ38−1,38−2,…,38−5のゲートは、第1
のインバータ20−1,20−2,…,20−5の出力
と接続されている。
【0017】また、一致線14とグラウンドGNDとの
間に互いに直列に接続されたトランジスタ36−0,3
6−1,36−2,…,36−5のうち、トランジスタ
36−0とトランジスタ36−1との間にPチャンネル
トランジスタ39が配置されている。このトランジスタ
39のゲートは、トランジスタ36−0側にダイオード
接続されている。
【0018】このような構造のメモリワード及びその周
辺回路を備えた連想メモリにおいて、一致検索は以下の
ようにして行なわれる。メモリセル11−1には、図3
の説明の場合と同様に、論理‘1’の情報が記憶されて
いるものとする。即ちこの場合第1のインバータ20−
1の出力側が論理‘1’、第2のインバータ21−1の
出力側が論理‘0’の状態にある。
【0019】このメモリセル11−1に対して論理
‘1’の検索が行なわれるものとする。即ち、ビット線
23−1が論理‘1’、ビットバー線26−1が論理
‘0’とされる。ワード線24は論理‘0’のままの状
態に保持されている。この場合トランジスタ37−1の
ゲートには論理‘0’の電圧が印加され、ビット線23
−1の論理‘1’の信号がトランジスタ36−1のゲー
トに印加され、これによりトランジスタ36−1が‘オ
ン’状態となる。即ちメモリセル11−1に記憶された
ビット情報とビット線23−1、ビットバー線26−1
を経由して入力された参照データ中のビット情報が一致
する場合に、対応するトランジスタ36−1が‘オン’
状態となる。
【0020】また、メモリセル11−2には論理‘0’
の情報が記憶されているものとする。この場合第1のイ
ンバータ20−2の出力側が論理‘0’、第2のインバ
ータ21−2の出力側が論理‘1’の状態にある。この
メモリセル11−2に対してやはり論理‘1’の検索が
行なわれるものとする。即ち、ビット線23−2が論理
‘1’、ビットバー線26−2が論理‘0’とされる。
この場合、トランジスタ38−2を経由して論理‘0’
の状態にあるビットバー線26−2の信号がトランジス
タ36−2のゲートに印加され、したがってこのトラン
ジスタ36−2は‘オフ’状態にととどまることにな
る。即ち不一致の場合、一致線14にプリチャージされ
ていた電荷はディスチャージされない。
【0021】また、マスクをかけたビットについては、
メモリセル11−5に示すように、ビット線23−5、
ビットバー線26−5の双方とも論理‘1’とされる。
この場合このメモリセル11−5に論理‘1’の情報が
記憶されているか論理‘0’の情報が記憶されているか
に応じてトランジスタ37−5もしくはトランジスタ3
8−5のいずれかが‘オン’状態となり、これによりい
ずれの場合もトランジスタ36−5が‘オン’状態とな
る。
【0022】検索にあたっては制御線30が先ず論理
‘0’となり、トランジスタ32が‘オン’状態となっ
てインバータ31の入力側の一致線14がプリチャージ
され、その後制御線30が論理‘1’となり、トランジ
スタ32が‘オフ’状態となってプリチャージが停止す
るとともにトランジスタ36−0が‘オン’状態とな
る。
【0023】このとき、メモリセルに記憶された情報と
入力された検索の情報がこのメモリワード11を構成す
る全てのメモリセルにわたって一致している(上述した
ようにマスクされたビットは一致とみなす)場合、トラ
ンジスタ36−1,36−2,…,36−5の全てが
‘オン’状態となり一致線14にプリチャージされた電
荷がディスチャージされ、インバータ31から論理
‘1’の信号が出力される。
【0024】このように、この図4に示す構造の場合、
図3に示す構造の場合と同様に、検索に先立って一致線
14がプリチャージされ、検索により一致した場合にだ
けディスチャージされるため、次の検索の際にプリチャ
ージする必要のある一致線の本数が少なくて済み、検索
に伴う消費電力が低く押えられる。図5は、図3,図4
に示す1つのメモリワード11を構成する複数のメモリ
セルの、半導体チップ上のレイアウトを示した模式図で
ある。ここでは、1つのメモリワードは、8個もしくは
それ以上の数のメモリセルから構成されているものとし
て図示されている。
【0025】複数のメモリセル …,110−i,11
0−j,…,110−m,110−n,… が図の左右
に一列に配列された形で形成されており、またそれらの
メモリセル …,11−i,11−j,…,11−k,
… に沿って図3,図4に示す一致線14に相当する拡
散層140が延びている。その拡散層140には各メモ
リセル …,110−i,110−j,…,110−
m,110−n,… からは図3,図4に示す各トラン
ジスタ36−1,36−2,…,36−5のゲートに相
当するポリシリコン層 …,360−i,360−j,
…,360−m,360−n,… が拡散層140を横
切るように延びており、拡散層140の、ポリシリコン
層 …,360−i,360−j,…,360−m,3
60−n,… が横切る各部分に各トランジスタが形成
されている。
【0026】また、複数のメモリセル …,110−
i,110−j,…,110−m,110−n,… に
跨ってポリシリコン層240が延びている。ポリシリコ
ン層240は、図3,図4に示すワード線24に相当
し、図3,図4に示すトランジスタ22−1,25−
1;22−2,25−2;…;22−5,25−5のゲ
ートを構成するポリシリコン層をそのまま一致線14の
配線とすることでレイアウト面積を抑えている。
【0027】さらに図の上下方向には、図3,図4に示
すビット線23−1,23−2,…,23−5に相当す
るメタル配線 …,230−i,230−j,…,23
0−m,230−n,…、および、図3,図4に示すビ
ットバー線26−1,26−2,…,26−5に相当す
るメタル配線 …,260−i,260−j,…,26
0−m,260−n,… が延びている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】図3,図4に示す一致
線14は、レイアウト上、図5に示すように拡散層14
0で形成することが好ましいが、この拡散層140は配
線抵抗が高く、そこにプリチャージされた電荷がディス
チャージされるのに時間がかかり、このことが検索動作
速度の低下を招くという問題がある。この検索動作速度
を向上させるためには、拡散層140の配線長を短くす
ることが望ましいが、各メモリセル …,110−i,
110−j,…,110−m,110−n,… の横方
向のピツチを抑えるにも限界がある。
【0029】本発明は、上記事情に鑑み、検索動作の高
速化が図られた、連想メモリのレイアウト構造を提供す
ることを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の連想メモリのレイアウト構造は、それぞれが1ビッ
トのデータを格納する複数のメモリセルから成る、複数
の各メモリワードそれぞれに、前記1ビットのデータの
集合から成る格納データを記憶しておき、参照データが
入力され、入力された参照データを用いて、所定の格納
データが記憶されたメモリワードの検索を行う連想メモ
リの、半導体チップ上のレイアウト構造において、
(1)複数の各メモリワードそれぞれに対応して配置さ
れた、検索時に、各メモリワードに所定の格納データが
格納されているか否かを示す一致信号が出力される各一
致線を備え、(2)複数の各メモリワードそれぞれを構
成する複数のメモリセルが、各メモリワードに対応する
各一致線を挾んだ両側に配列されてなることを特徴とす
るものである。
【0031】
【作用】本発明の連想メモリのレイアウト構造は、一致
線を挾んだ両側にメモリセルを配置したため、一致線の
長さが約半分で済むこととなり、その分プリチャージさ
れた電荷がすばやくディスチャージされ、検索動作速度
が向上する。また、図3,図4に示すワード線24に相
当する、図5に示すポリシリコン層240も配線抵抗が
大きく、このことが動作速度の低下を招く原因となり、
このため、従来、必要によってはメタル層による裏打ち
を行ったり、レイアウト面積の増加やレイアウト自身に
厳しい条件を課すことが行われていたが、本発明によれ
ば、ワード線が2本に分かれることにはなるが、その長
さは約半分になり、このことも動作速度の向上に寄与す
ることになる。
【0032】さらに、本発明によればワード線が2本に
分かれることから、それら2本のワード線の各1本ずつ
を独立にアクティブにすることが可能となり、従って例
えばメモリワードの偶数ビットのみ、もしくは奇数ビッ
トのみを互いに独立にアクセスすることが可能となる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の一実施例の、連想メモリの半導体チップ
上のレイアウト構造を示す模式図である。この図1にお
いては、解り易さのため、レイアウトの相違を越えて、
図5に示すレイアウト構造の各要素に対応する要素に図
5に付した番号を同一の番号を付して示し、相違点につ
いてのみ説明する。
【0034】この図1に示すメモリセル …,110−
i,110−j,…,110−m,110−n,…
は、拡散層140(一致線14;図3,図4参照)を挾
んだ、図1の上下に、互いに隣接するビットのメモリセ
ルが交互に配列されている。このため、拡散層140
は、図5に示すレイアウトと比べ約半分の長さで済み、
その分プリチャージされた電荷が高速にディスチャージ
され、検索動作速度が向上する。
【0035】また、このレイアウトに伴って、ワード線
24(図3,図4参照)に対応するポリシリコン層24
0が二本に分れる。このため、それら二本のポリシリコ
ン層240(ワード線24)を別々にアクティブにする
ことにより、例えばポリシリコン層240aをアクティ
ブにすると、奇数ビットのメモリセルをアクセスするこ
とができ、ポリシリコン層240bをアクティブにする
と偶数ビットのメモリセルをアクセスすることができ、
このように1つのメモリワード内の奇数ビットのメモリ
セルと偶数ビットのメモリセルを互いに独立にアクセス
できるように構成することもできる。
【0036】さらに、図1に示すレイアウトに伴って、
ビット線 …,230−i,230−j,…,230−
m,230−n,…、および、ビットバー線 …,26
0−i,260−j,…,260−m,260−n,…
は、一例として、図示のように、互いに間に入り込んだ
形に配線される。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の連想メモ
リのレイアウト構造によれば、一致線の長さがほぼ半分
で済み、したがって検索動作速度の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の、連想メモリの半導体チッ
プ上のレイアウト構造を示す模式図である。
【図2】連想メモリの一例を表わした回路ブロック図で
ある。
【図3】連想メモリ中の、1つのメモリワードの一例を
表わした詳細回路図である。
【図4】連想メモリの、1つのメモリワードの他の例を
表わした回路図である。
【図5】図3,図4に示す1つのメモリワードを構成す
る複数のメモリセルの、半導体チップ上のレイアウトを
示した模式図である。
【符号の説明】
110−i,110−j,110−m,110−n メ
モリセル 140 拡散層(一致線) 240 ワード線 230−i,230−j,230−m,230−n ビ
ット線 260−i,260−j,260−m,260−n ビ
ットバー線 360−i,360−j,360−m,360−n ポ
リシリコン層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが1ビットのデータを格納する
    複数のメモリセルから成る、複数の各メモリワードそれ
    ぞれに、前記1ビットのデータの集合から成る格納デー
    タを記憶しておき、参照データが入力され、入力された
    参照データを用いて、所定の格納データが記憶されたメ
    モリワードの検索を行う連想メモリの、半導体チップ上
    のレイアウト構造において、 前記複数の各メモリワードそれぞれに対応して配置され
    た、検索時に、該各メモリワードに所定の格納データが
    格納されているか否かを示す一致信号が出力される各一
    致線を備え、 前記複数の各メモリワードそれぞれを構成する前記複数
    のメモリセルが、該各メモリワードに対応する前記各一
    致線を挾んだ両側に配列されてなることを特徴とする連
    想メモリのレイアウト構造。
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