JP2774475B2 - ガスメータの設置方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、都市ガス計量用ガ
スメータの設置方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】都市ガス計量用ガスメータは、通常建物
の外壁のところに設置される。図９はこの設置例であっ
て、０１は地中の供内管を垂直に立ち上げたメータ入
管、０２は供内内管を垂直に立ち上げたメータ出管、０
３はメータ入管０１の中間に取り付けられたガス栓（元
栓）、０４はメータ出管０２に取り付けられた試験口０
４′付スリーブであって、ガスメータ０５は前記メータ
入管０１とメータ出管０２の正面側にベンド管０６、エ
ルボ０７、ユニオン０８により吊設されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来のガ
スメータ０５の場合は、メータ入管０１とメータ出管０
２の前方に吊設されていることから、メータ入管０１と
メータ出管０２の直径とこの配管作業上必要となる距離
分、外壁０９との距離（間隔）ｗが大きくなる。特に、
ベンド管０６をメータ入管０１とメータ出管０２の上端
に夫々接続する場合、ベンド管０６側を回転してネジ接
合を行うために、このベンド管０６の長さ分（円曲分）
の回転半径が必要となり、距離ｗが大きくなる。

【０００４】この結果、従来のガスメータ０５は、外壁
０９から大きく前方に突出し、狭い場所では配管作業が
しにくかったり、指針値が読みにくかったりしている。
又、物が当り易いと共に、美観上もよくない。更に、ガ
ス栓０３及びスリーブ０４を取り付けているため、配管
の手間とコストがかかるという欠点もある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、ガスメータと
外壁との距離を可及的に小さくすることができるガスメ
ータの設置方法を提案するのが目的であって、その構成
は次のとおりである。

【０００６】地中から立ち上げたメータ入管の上端に右
水平方向に向けて入側ベンド管を接続すると共に、この
入側ベンド管の先端に、ガス流入口側が水平方向を向
き、メータ接続口側が鉛直方向を向いたガス栓を取り付
ける、地中から立ち上げたメータ出管の上端に左水平方
向に向けて試験口付の出側ベンド管を接続すると共に、
この出側ベンド管の先端にメータ接続口側が鉛直方向を
向くようにしてエルボを接続する、前記メータ入管とメ
ータ出管の間にガスメータを位置させると共に、このガ
スメータの入側口金を前記ガス栓のメータ接続口に接続
し、出側口金を前記エルボのメータ接続口に接続するこ
とにより、ガスメータをメータ入管と出管の間に吊設し
てガスメータと外壁間の距離を可及的に接近させてガス
メータが外壁から大きく突出しないように設置するガス
メータの設置方法。

【０００７】

【発明の実施の形態】都市ガスの場合、一般家庭には本
・支管から供内管を経由して供給される。この供内管の
末端には、ガスメータが取り付けられており、このガス
メータで計量されたガスが供内内管を経由して室内の各
ガス栓からガス器具に供給される。

【０００８】上記都市ガスの供給において、ガスメータ
は地中から立ち上げたメータ入管と出管との間に配置
し、ガスメータの入側は入側ベンド管と直角方向に流れ
を変えるガス栓を用いて接続し、出側は試験口（パージ
口）を一部に設けた出側ベンド管とエルボを用いて接続
する。このようにして、ガスメータをメータ入管と出管
との間に配置し、左右（両側）で支持し、従来のように
ガスメータの後部から支持するかたちを取らない。

【０００９】

【実施例】図１に基づいて本発明の一実施例を次に詳述
する。図１はガスメータを設置した状態の説明図である
が、このように設置するためには、先ず、地中から立ち
上げたメータ入管１の上端に右水平方向に向けて入側ベ
ンド管２を接続すると共に、この入側ベンド管２の先端
に、ガス流入口４側が水平方向を向き、メータ接続口５
側が鉛垂直方を向いたガス栓３を取り付ける。

【００１０】次に、地中から立ち上げたメータ出管６の
上端に左水平方向に向けて試験口８付の出側ベンド管７
を接続すると共に、出側ベンド管７の先端にメータ接続
口１０側が鉛直方向を向くようにしてエルボ９を接続す
る。

【００１１】次に、前記メータ入管１とメータ出管６の
間にガスメータ１１を位置させると共に、このガスメー
タ１１の入側口金１２を入側ユニオン１４により前記ガ
ス栓３のメータ接続口５に接続し、出側口金１３を前記
エルボ９のメータ接続口１０に出側ユニオン１５を用い
て接続することにより、ガスメータ１１をメータ入管１
と出管６の間に吊設する。

【００１２】図２、図３は前記入側に使用されたガス栓
３の説明図であって、このガス栓３は、内部に９０°折
れ曲がったガス流路３ａを形成すると共に、このガス流
路３ａ内にテーパー状の閉子３ｂを組み込み、ガス栓３
の正面にハンドル３ｃを取り付けた構造である。

【００１３】図４、図５は別の構造のガス栓３の説明図
であって、このガス栓３の場合の開閉はボールバルブ３
ｄで行う。図６は水平方向のガス流入口４と鉛直方向の
メータ接続口５の間に４５°のガス流路３ａを形成し、
中間に閉子３ｂを組み込んだ構造のガス栓３の説明図で
ある。

【００１４】図７はガス流路３ａが円弧状と直線状を呈
し、閉子３ｂが直線部に組み込まれたガス栓３の例であ
る。なお、この図７の円弧状の部分を直角に形成しても
よい。又、実施例のハンドル３ｃはすべて正面側を向い
ているが、上向き、又は斜め４５°上向きに取り付ける
ように構成してもよい。

【００１５】

【発明の効果】本発明は以上のように、ガスメータを地
中から立ち上げたメータ入管と出管の間に位置させ、従
来のようにガスメータの後方にメータ入管と出管を位置
させないようにした。この結果、ガスメータと外壁との
距離を可及的に接近させることができ、よってガスメー
タの突出量が小さくなり、狭い場所での配管性、指針値
の読み取り性が向上し、更に美観がよくなる。

【００１６】例えば、図８に示すように、入側ベンド管
２に円曲半径ａが６５ｍｍのものを使用し、中心から後
面までの距離ｂが６０ｍｍのガスメータ１１の場合、入
側ベンド管２の回転半径分のスペースとしてガスメータ
１１の中心から外壁１６までの距離ｃは６６ｍｍ程度確
保すればよい。この結果、従来の設置例に比較して、ガ
スメータの突出量を略半減させることが可能である。

【００１７】又、本発明によるとガスメータの入側にお
いて、エルボの代わりにガス栓を利用した。又、出側ベ
ンド管に試験口付のものを利用した。この結果、従来の
設置例に比較して部品数が２ヶ減少し、よって配管工事
の簡略化による工事費の節約が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の説明図。

【図２】直角のガス流路を有するガス栓の外観説明図。

【図３】直角のガス流路を有するガス栓の断面図。

【図４】ボールバルブ付ガス栓の外観説明図。

【図５】ボールバルブ付ガス栓の断面図。

【図６】４５°のガス流路を有するガス栓の説明図。

【図７】円曲したガス流路を有するガス栓の説明図。

【図８】ガスメータと外壁間の距離の説明図。

【図９】従来のガスメータの設置例の説明図。

【符号の説明】

１ メータ入管 ２ 入側ベンド管 ３ ガス栓 ４ ガス流入口 ５ メータ接続口 ６ メータ出管 ７ 出側ベンド管 ８ 試験口 ９ エルボ １０ メータ接続口 １１ ガスメータ １２ 入側口金 １３ 出側口金 １４ 入側ユニオン １５ 出側ユニオン １６ 外壁

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地中から立ち上げたメータ入管の上端に
   右水平方向に向けて入側ベンド管を接続すると共に、こ
   の入側ベンド管の先端に、ガス流入口側が水平方向を向
   き、メータ接続口側が鉛直方向を向いたガス栓を取り付
   ける、 地中から立ち上げたメータ出管の上端に左水平方向に向
   けて試験口付の出側ベンド管を接続すると共に、この出
   側ベンド管の先端にメータ接続口側が鉛直方向を向くよ
   うにしてエルボを接続する、 前記メータ入管とメータ出管の間にガスメータを位置さ
   せると共に、このガスメータの入側口金を前記ガス栓の
   メータ接続口に接続し、出側口金を前記エルボのメータ
   接続口に接続することにより、ガスメータをメータ入管
   と出管の間に吊設してガスメータと外壁間の距離を可及
   的に接近させてガスメータが外壁から大きく突出しない
   ように設置するガスメータの設置方法。