JP2773988B2 - ロール吊具 - Google Patents

ロール吊具

Info

Publication number
JP2773988B2
JP2773988B2 JP3078978A JP7897891A JP2773988B2 JP 2773988 B2 JP2773988 B2 JP 2773988B2 JP 3078978 A JP3078978 A JP 3078978A JP 7897891 A JP7897891 A JP 7897891A JP 2773988 B2 JP2773988 B2 JP 2773988B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
claw
body frame
roll
lever
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3078978A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04313594A (ja
Inventor
脩 佐々木
裕史 乙部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd, Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP3078978A priority Critical patent/JP2773988B2/ja
Publication of JPH04313594A publication Critical patent/JPH04313594A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2773988B2 publication Critical patent/JP2773988B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動クレーン等にお
いてロールを吊るために使用されるロール吊具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のロール吊具では、クレー
ンにワイヤロープを介して吊り下げられる吊具本体の両
端部に夫々把持爪を吊設し、この把持爪を吊具本体側と
の枢着点を中心として開閉するか、或いは吊具本体の幅
方向に沿って設けられたロッドに沿ってスライドさせて
開閉している。そして、前者では、把持爪をビームに沿
って移動可能な取付部材に取り付け、夫々の取付部材に
設けられたナットをビームに沿って軸支されたスクリュ
ーロッドのネジ部分に夫々螺合させており、モータによ
るスクリューロッドの回転で把持爪を互いに離間又は接
近させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者では、ロール吊具
がクレーンにワイヤロープを介して吊り下げられてお
り、移動時に揺れるから、クレーンの停止精度が悪い。
吊り点間隔を変更する場合、スクリューロッドとナット
の製作誤差によるガタによってクレーンの停止精度が左
右される。また、把持爪に衝撃が加わると、前記スクリ
ューロッドとナットに無理が生じる恐れがあるという不
都合を免れなかった。
【0004】また、後者では、ロール吊具がクレーンに
ワイヤロープを介して吊り下げられており、移動時に揺
れるから、クレーンの停止精度が悪い。把持爪を開閉さ
せるのに把持爪をロッドに沿ってスライドさせる構造で
あるから、ロール吊り上げ時、把持爪のスライド部分と
ロッドとの間に存在するギャップによって把持爪の爪先
端間が開き易い。また、把持爪が開閉すると把持爪でロ
ッドをこぜることになり、ロッドが損傷し易く、また把
持爪をスムーズかつ迅速に開閉できないという不都合を
免れなかった。
【0005】ところで、自動クレーン用のロール吊具と
しては、 ロールに対して吊り点を限定してロール径部分を吊り
上げる際、把持爪が開かないこと。
【0006】クレーンの停止精度を向上させるため、
クレーンの通常加減速時や異常時、ロール吊具がクレー
ン横行、走行方向に揺れないこと。
【0007】 多種のロールに対応するために吊り点を
移動調整できること。
【0008】ロール吊具がクレーンの横行、走行方向
に移動中、ロールの両端部を把持している把持爪の吊り
点間隔が変わらず、しかも把持爪を吊り点変更のために
移動させる駆動装置に衝撃力が加わらないこと。
【0009】 ロール吊具の異常巻き下げ時、異常巻き
下げを緊急停止でき、かつ、その際、ロール吊具に支障
が生じないこと。
【0010】 ロール吊り上げ時、ロール用軸受の回転
を防止できること。
【0011】少なくとも以上の6つの要件が必要となる
が、このようなロール吊具は未だに開発されていない。
【0012】この発明は前記課題を解決するためになし
たもので、自動クレーン用として有効に使用できるロー
ル吊具を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明のロール吊具
は、クレーンのトロリーから吊設された一対のガイドフ
レームと、これらのガイドフレーム間に保持され、かつ
前記トロリーからワイヤロープにより昇降可能に吊り下
げられた本体フレームと、この本体フレームに支持さ
れ、本体フレームの長手方向に移動可能に設けられた一
対の爪台車と、各爪台車に枢着された一対の爪片からな
る把持爪と、この把持爪の爪片間を連結する2本のリン
ク及び前記爪台車に設けられて前記リンクの連結部を上
下に移動させる移動手段からなる爪開閉装置と、前記爪
台車を移動させる爪台車移動装置とを備え、この爪台車
移動装置は、本体フレームにレバーを爪台車移動方向に
揺動自在に軸支し、このレバーの一端側に本体フレーム
の長手方向に沿った連接リンクを介して一方の爪台車を
連結すると共に、前記レバーを揺動させる駆動装置を連
結し、前記レバーの他端側に本体フレームの長手方向に
沿った連接リンクを介して他方の爪台車を連結し、前記
レバーの軸支点から前記それぞれの連接リンクのレバー
への連結点までの距離を等しくしたことを特徴としてお
り、かかる構成によって前記目的を達成するものであ
る。
【0014】また、爪台車は、本体フレームを上下の車
輪で挟んだ状態で本体フレームの長手方向に移動可能と
なっている。さらに、本体フレーム又は爪台車にはロー
ル軸受を上方から弾性支持する軸受押え装置を吊設して
いる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図4に沿
って説明する。
【0016】図中1は壁状に形成された一対のガイドフ
レームで、クレーンのトロリーから吊設されて水平方向
に間隔をおいて対向している。
【0017】このガイドフレーム1の幅方向端部の対向
面にはガイドレール2が、また該端部の端面にはガイド
レール3が上下方向に沿って設けられている。
【0018】4はビーム状に形成された本体フレーム
で、その長手方向端部の両側には左右方向支持ローラ5
と前後方向支持ローラ6と吊上げシーブ7とが回転可能
に取り付けられている。左右方向支持ローラ5と前後方
向支持ローラ6は本体フレーム4の上下方向に一段設け
られている。これは、後述するように本体フレーム4が
ガイドフレーム1間に保持されながら傾き可能とするた
めである。
【0019】この本体フレーム4の長手方向端部には上
下に貫通した台車挿入空間部8が設けられ、この台車挿
入空間部8の上下開口部の両側に位置するように該端部
の上下にはレール9、10が本体フレーム4の長手方向
に沿って設けられている。
【0020】左右方向支持ローラ5は本体フレーム4の
両側部に夫々該本体フレーム4の長手方向に間隔をおい
て配置され、その内側間隔はガイドフレーム1の幅寸法
に設定されている。
【0021】また、前後方向支持ローラ6は本体フレー
ム4の両側部に夫々該本体フレーム4の幅方向に間隔を
おいて配置され、その外側間隔はガイドフレーム1の対
向面距離寸法に設定されている。
【0022】ガイドフレーム1の幅方向端部対向面に設
けたガイドレール2には前後方向支持ローラ6が当接し
て該前後方向支持ローラ6を介して本体フレーム4はガ
イドフレーム1間に挟まれ、またガイドフレーム1の幅
方向端部端面に設けたガイドレール3には左右方向支持
ローラ5が当接して該左右方向支持ローラ5を介して前
記本体フレーム4はガイドフレーム1を挟み込んでい
る。
【0023】このように、本体フレーム4はガイドフレ
ーム1に保持されて左右方向支持ローラ5と前後方向支
持ローラ6を介して該ガイドフレーム1に案内されなが
ら昇降可能となっている。
【0024】この本体フレーム4の四隅部に配置された
吊上げシーブ7にはトロリー上の巻上装置から巻き出さ
れたワイヤロープ11が掛けられている。このワイヤロ
ープ11により本体フレーム4はトロリーから吊り下げ
られている。
【0025】12は爪台車で、その移動方向端部の上部
には4個の車輪13が、該端部の下部には前記車輪13
と対をなす4個の浮上がり防止車輪14が回転可能に取
り付けられている。
【0026】本体フレーム4の長手方向端部の上下に設
けたレール9、10には夫々爪台車12に設けた上下の
車輪13、14が当接している。これらの車輪13、1
4を介して本体フレーム4を挟んだ状態で爪台車12は
該本体フレーム4の長手方向に移動可能となっている。
このため、本体フレーム4で爪台車12および吊上げた
ロールMの重量を支えると共に、爪台車12の左右の揺
れも本体フレーム4で防止できる。
【0027】15は爪台車移動装置で、次のように構成
されている。つまり、本体フレーム4の長手方向途中部
にはレバー16が軸受17と軸18を介して回転可能に
軸支され、該レバー16の一端部(上端部)には、本体
フレーム4の長手方向に沿った連接リンク19を介して
一方の爪台車12が連結され、かつ、他端部(下端部)
には、本体フレーム4の長手方向に沿った連接リンク2
0を介して他方の爪台車12が連結されている。
【0028】レバー16の一端部には本体フレーム4に
設けた駆動シリンダ21のロッド先端部が連結されてい
る。
【0029】そして、前記レバー16の回転中心である
軸18から連接リンク19の連結点までの距離と連接リ
ンク20の連結点までの距離は等しくされている。
【0030】このため、駆動シリンダ21のロッド伸縮
作動によるレバー16の揺動で連接リンク19、20を
介して2つの爪台車12が同量だけ互いに離間又は接近
可能となっている。
【0031】22はロール吊り上げ用の把持爪で、前記
爪台車12の下端部に一対の爪片23の上端部をブラケ
ット24と軸25を介し枢着して吊設しており、軸25
を中心として本体フレーム4の幅方向に開閉可能となっ
ている。
【0032】26は爪開閉装置で、次のように構成され
ている。つまり、把持爪の爪片23の上端部には互いに
噛み合うセクタギア27が設けられ、このギア式同調機
構によって爪片23が垂直中心線を挟んで同量だけ互い
に離間又は接近可能となっている。
【0033】これらの爪片23の下端部の対応する位置
には軸28で一端部を連結した2本のリンク29の他端
部が軸30、ブラケット31を介して連結されている。
この2本のリンク29の長さはほぼ直線状態まで最大に
伸長した時に爪片23の外側寸法が限界寸法内に収まる
ように設定されている。
【0034】リンク29の連結点(軸28)には前記爪
台車12から吊設した開閉シリンダ32のロッド先端部
が連結されている。この開閉シリンダ32にはセルフロ
ック機能を有するようにロッドを台形ネジとしたモート
ルシリンダが使用されている。開閉シリンダ32の最大
伸長長さは通常シリンダ外部に設けたリミットスイッチ
により設定されている。シリンダストローク限はシリン
ダ内部に設けたリミットスイッチにより設定されてい
る。
【0035】33は軸受押え装置で、次のように構成さ
れている。つまり、本体フレーム4の両端部から押えフ
レーム34が吊設され、この押えフレーム34の下端部
にはブラケット支持部35が形成されている。
【0036】このブラケット支持部35にはガイドブラ
ケット36が上下動可能に嵌入され、前記ブラケット支
持部35に回転可能に取り付けたガイドローラ37によ
り案内支持されている。
【0037】このガイドブラケット36の上端部の中央
部には上方に開口したバネ挿入部38が穿設され、この
バネ挿入部38の閉塞端面と、ガイドブラケット36の
上端に装着されてバネ挿入部38の開口端面を塞ぐ固定
プレート39とには夫々ロッド挿入孔40、41が穿設
されている。
【0038】これらのロッド挿入孔40、41には案内
ロッド42が上下動可能に嵌入支持されている。
【0039】この案内ロッド42に巻回させて該案内ロ
ッド42の上端部に形成されたバネ受43とバネ挿入部
38の閉塞端面との間にはバネ44が介装されている。
【0040】また、押えフレーム34の上端部には押え
シリンダ45が吊設され、この押えシリンダ45のロッ
ド先端部に前記案内ロッド42の上端部が連結されてい
る。この押えシリンダ45にはモートルシリンダが使用
されている。
【0041】前記ガイドブラケット36の下端に形成さ
れたブラケット46には軸受押えローラ47が回転可能
に取り付けられている。
【0042】尚、この実施例では、爪開閉装置26に開
閉シリンダ32(モートルシリンダ)を使用した例につ
いて説明したが、その開閉手段は例えばウォームジャッ
キであっても良い。
【0043】また、軸受押え装置33を本体フレーム4
の端部から吊設した例について説明したが、爪台車12
から吊設しても良い。
【0044】以上のように構成された吊具についてその
動作を説明する。
【0045】ロールMを搬送する場合、まずクレーンの
走行及びトロリーの横行によって本体フレーム4の両端
部に設けた把持爪22をロールMの把持箇所の直上に配
置した後、トロリーに設けた巻上装置からワイヤロープ
11を巻き出して本体フレーム4を必要高さまで巻き下
げ、次いで爪開閉装置26の開閉シリンダ32を縮めて
爪片23の先端部でロールMの径部分を保持すると共
に、軸受押え33によってロールMの軸受Cを押さえ
る。この軸受押さえ状態を保持しながら前記とは逆に本
体フレーム4の巻き上げ、クレーンの走行及びトロリー
の横行を行ってロールMを所定の位置まで搬送する。
【0046】このような搬送作業において、本体フレー
ム4は左右方向支持ローラ5と前後方向支持ローラ6を
介してガイドフレーム1に保持されているから、クレー
ンの停止時、走行及び横行方向に大きく揺れないが、異
常な荷重が作用すると図5に示すようにガイドフレーム
1間で傾く。これによって、揺れエネルギーが吸収され
る。
【0047】ロールMの吊り上げ時、ロールMから受け
る爪片23の開き力はリンク29を介して開閉シリンダ
32に引張り力として作用するが、開閉シリンダ32は
モートルシリンダでロッドを台形ネジとしてセルフロッ
ク機能を付与されており、万一モータやブレーキが破損
しても、作用した引張り力で伸長することはないから、
ロール荷重で把持爪22は開かない。
【0048】把持爪22の開き時に開閉シリンダ32に
異常が発生し、通常動作する外部リミットスイッチによ
り開閉シリンダ32の伸長が止まらない場合、内部リミ
ットスイッチにより開閉シリンダ32はストローク限で
停止する。また、2本のリンク29の長さがほぼ直線状
態まで最大に伸長するまで爪片23間が開き、それ以上
は開かないから、把持爪22は限界寸法範囲内に収ま
る。
【0049】把持爪22を開いた状態での本体フレーム
4の異常巻き下げでは、開閉シリンダ32のロッド先端
部がロールMに乗り上げるか、爪片23の先端部が地上
設備に当たり、また、把持爪22を閉じた状態での本体
フレーム4の異常巻き下げでは、爪片23の先端部がロ
ールMに当たるか、地上設備に当たることになるが、そ
の際、本体フレーム4を吊っているワイヤロープ11の
張力が減少するから、これをロードセル等で検出するこ
とによって本体フレーム4の異常巻き下げを緊急停止す
ることが可能となる。また、開閉シリンダ32のロッド
先端部がロールMに、また爪片23の先端部がロールM
や地上設備に当たった場合に開閉シリンダ32に圧縮又
は引張り荷重が働くが、これに対しては開閉シリンダ3
2の選定によって対処すれば良い。
【0050】本体フレーム4が巻き下げられて必要高さ
で停止した後、把持爪22が閉じられると同時に、軸受
押え装置33の押えシリンダ45を所定ストロークだけ
伸長作動させると、図6に示すように、ガイドブラケッ
ト36は案内ロッド42と固定プレート39を介して押
えシリンダ45に吊持されながら押えフレーム34内を
下降し、軸受押えローラ47を介してロール軸受Cの上
面に乗った後は停止したガイドブラケット36内に案内
ロッド42が押し込まれ、その押し込み量L1だけバネ
44が圧縮される。このバネ44によりガイドブラケッ
ト36の下端部に設けた軸受押えローラ47はロール軸
受Cの上面に押し付けられる。バネ44の圧縮量L1
ロールMを支持するまでの爪片22の上昇量L2 (ロー
ルMと爪片22先端部との隙間)より所定以上大きくし
ておけば、図7に示すように、ロールMの吊り上げ時、
バネ44はL1 −L2 だけ圧縮される。このバネ44に
よりロール軸受Cはガイドブラケット36の下端部に設
けた軸受押えローラ47を介して上方から弾性支持され
る。このため、ロールMの軸受重心がロール中心位置よ
り上方にあるためにロールMの吊り上げ時に問題となる
ロール軸受Cの回転もない。また、ロール軸受Cがロー
ル軸方向にスライドしても、軸受押えローラ47によっ
てそのスライドが可能となっているから、軸受押え装置
33には無理がかからない。
【0051】ロールMの長さに対応して爪台車移動装置
15により吊り点間隔を変更する場合、駆動シリンダ2
1を伸縮させてレバー16を軸18を中心として揺動さ
せると、レバー16の両端部に夫々連結された連接リン
ク19、20を介して2つの爪台車12は車輪13を介
してレール9上に支持され、レール10に当接する浮上
がり防止車輪14により浮上がりを防止されながら本体
フレーム4の長手方向に同量だけ互いに離間又は接近す
る。このため、リミットスイッチやシンクロ等で設定し
た吊り点位置に爪台車12は停止して所定の吊り点間隔
が得られる。
【0052】ロールMの搬送時に把持爪22を介して2
つの爪台車12が同一方向に動こうとする力が働くが、
その力は連接リンク19、20を介してレバー16を互
いに反対方向に回転させる方向となって互いに打ち消し
合うから、台車移動装置15の駆動シリンダ21には搬
送時の水平荷重は作用しない。
【0053】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
から、次のような効果が得られる。
【0054】本体フレームはクレーンのトロリーから
ワイヤロープにより吊り下げられて該トロリーから吊設
した一対のガイドフレーム間に配置されており、クレー
ンの停止時、走行及び横行方向に大きく揺れることはな
いから、クレーンの停止精度は確実に向上する。しか
も、本体フレームをガイドフレームで安定して昇降案内
させることができるから、ロールに対して本体フレーム
に爪台車を介して設けた把持爪を確実かつ迅速に設置す
ることが可能となる。さらに、爪台車を本体フレームに
直接支持させ、さらに上下の車輪で挟んだ状態で移動可
能とすることによ、比較的簡単な構造で爪台車および
ロールの重量を支持することができると共に、爪台車の
揺れを防止することができる。
【0055】本体フレームを吊っているワイヤロープ
の張力の減少を検出することで本体フレームの異常巻き
下げを緊急停止することができ、しかも、本体フレーム
の異常巻き下げで爪開閉装置の開閉手段に働く上下方向
の圧縮又は引張り荷重に対しては開閉手段の選定で容易
に対処できるから、本体フレームの異常巻き下げに対し
ても容易に対処可能である。
【0056】2つの把持爪は本体フレームの幅方向に
開閉可能に爪台車から吊設されており、爪台車の移動で
吊り点間隔が調整され、また吊り点が限定されるから、
1つの吊具で多種のロールに対応することができる。
【0057】2つの爪台車を互いに離間又は接近可能
に連結するリンク機構の連接リンクの連結点を本体フレ
ームに軸支されたレバーの軸支点から等距離をおいて配
設し、前記レバーに駆動装置を連結したので、一対の把
持爪を所定の吊り点間隔に精度 よく円滑に位置決めでき
ると共に、それぞれの爪台車に対して同一方向に働く力
は互いに打ち消し合い、駆動装置にはその力が加わらな
いため、吊り点間隔が変わることがなく、また部材が損
傷することもなく比較的簡単な機構で一対の把持爪を移
動させることができる。また、連接リンクを本体フレー
ムの長手方向に沿って配設しているので、爪台車移動装
置自体の高さを低くすることができる。このことより、
クレーン本体を床面より高くする必要がなくなり、ロー
ル吊具自体の振れも少なくすることができる。
【0058】 把持爪の爪片間は2本のリンクで連結さ
れており、把持爪は限界寸法範囲内に収まって把持爪の
破損を防止できると共に、2本のリンクと該リンクの連
結部を上下に移動させる移動手段とで構成されるトグル
機構によって把持爪を確実かつ強固に開閉でき、かつ、
移動手段にモートルシリンダ等を使用するだけでロール
自重により把持爪が開くのを確実に防止できるから、ロ
ールの把持機構として極めて有効である。
【0059】 ロール軸受を上方から弾性支持する軸受
押え装置の設置には本体フレーム又は爪台車を利用でき
る。軸受押え装置を設置しておけば、ロールの軸受重心
がロール中心位置より上方にあるためにロール吊り上げ
時に問題となるロール軸受の回転を防止できる。
【0060】従って、この発明によれば、自動クレーン
用として使用するのに必要な要件を満たす吊具が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のA〜線に沿う側面図である。
【図4】図1のB〜線に沿う側面図である。
【図5】図3の把持爪を異常荷重作用時の揺れ状態で示
す側面図である。
【図6】図4の軸受押え装置の吊り上げ前の状態を要部
断面で示す拡大断面図である。
【図7】図4の軸受押え装置の吊り上げ時の状態を要部
断面で示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ガイドフレーム、4…本体フレーム、5…左右方向
支持ローラ、 6…前後方向支持ローラ、11…ワイヤロープ、12…
爪台車、 15…爪台車移動装置、16…レバー、17…軸受、1
8…軸、 19、20…連接リンク、21…駆動シリンダ、22…
把持爪、23…爪片、 24…ブラケット、25…軸、26…爪開閉装置、27
…セクタギア、 28…軸、29…リンク、30…軸、31…ブラケッ
ト、 32…開閉シリンダ、33…軸受押え装置.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−58577(JP,U) 実開 昭63−123582(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 1/00 - 1/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンのトロリーから吊設された一対
    のガイドフレームと、これらのガイドフレーム間に保持
    され、かつ前記トロリーからワイヤロープにより昇降可
    能に吊り下げられた本体フレームと、この本体フレーム
    に支持され、本体フレームの長手方向に移動可能に設け
    られた一対の爪台車と、各爪台車に枢着された一対の爪
    片からなる把持爪と、この把持爪の爪片間を連結する2
    本のリンク及び前記爪台車に設けられて前記リンクの連
    結部を上下に移動させる移動手段からなる爪開閉装置
    と、前記爪台車を移動させる爪台車移動装置とを備え
    この爪台車移動装置は、本体フレームにレバーを爪台車
    移動方向に揺動自在に軸支し、このレバーの一端側に本
    体フレームの長手方向に沿った連接リンクを介して一方
    の爪台車を連結すると共に、前記レバーを揺動させる駆
    動装置を連結し、前記レバーの他端側に本体フレームの
    長手方向に沿った連接リンクを介して他方の爪台車を連
    結し、前記レバーの軸支点から前記それぞれの連接リン
    クのレバーへの連結点までの距離を等しくしたことを特
    徴とするロール吊具。
  2. 【請求項2】 爪台車は、本体フレームを上下の車輪で
    挟んだ状態で本体フレームの長手方向に移動可能となっ
    ていることを特徴とする請求項1のロール吊具。
  3. 【請求項3】 本体フレーム又は爪台車から吊設されて
    ロール軸受を上方から弾性支持する軸受押え装置を備え
    たことを特徴とする請求項1又は2のロール吊具。
JP3078978A 1991-04-11 1991-04-11 ロール吊具 Expired - Lifetime JP2773988B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3078978A JP2773988B2 (ja) 1991-04-11 1991-04-11 ロール吊具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3078978A JP2773988B2 (ja) 1991-04-11 1991-04-11 ロール吊具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04313594A JPH04313594A (ja) 1992-11-05
JP2773988B2 true JP2773988B2 (ja) 1998-07-09

Family

ID=13676986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3078978A Expired - Lifetime JP2773988B2 (ja) 1991-04-11 1991-04-11 ロール吊具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2773988B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116946888B (zh) * 2023-09-20 2023-12-15 邹城市巨力机械有限公司 一种可移动式重物提升龙门架

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55136253A (en) * 1979-04-12 1980-10-23 Mitsui Toatsu Chem Inc Preparation of alpha-halogeno-beta-alanine
JPS6216100A (ja) * 1985-07-15 1987-01-24 Hitachi Ltd 同期発電機用ブラシレス励磁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04313594A (ja) 1992-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4360112A (en) Two-way extendable crane trolley
CN112678728B (zh) 一种高适应度的导轨式液压升降平台
CN110562855B (zh) 一种安全制动双梁起重机
JP3313296B2 (ja) 荷吊上げ移動装置
CN113023557A (zh) 自夹持夹爪、上下料装置及自夹持夹爪的使用方法
JP2773988B2 (ja) ロール吊具
JP3342355B2 (ja) クレーン
JPH11236187A (ja) 荷物移載装置と荷物移載装置付き建物
JP3340052B2 (ja) 位置補正機構付きクレーン
JPH0912263A (ja) ロールリフタ
CN218639663U (zh) 一种桁架机械手
JP2552019Y2 (ja) 吊具昇降装置
CN115744607B (zh) 应用于高房梁的组合式行车的防干涉、防摇系统
JPH0752900Y2 (ja) エレベータ方式駐車装置等における昇降台保持装置
CN215711139U (zh) 自夹持夹爪及上下料装置
JPH0721485Y2 (ja) 吊荷ロープの振止め装置
CN219620684U (zh) 一种c型吊钩及吊运设备
CN218809956U (zh) 一种纸卷吊运小车
JP3556467B2 (ja) スタッカクレーンのキャリッジ落下防止装置
JP3037652B2 (ja) 駐車装置
JP3229963B2 (ja) トロリー走行、昇降装置
JP2767662B2 (ja) シフト機構付きロール吊用自動クレーン
JP3613334B2 (ja) スタッカークレーン
JP2887889B2 (ja) クレーン
JP2571013B2 (ja) クレーンの昇降キャレッジ案内装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080424

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090424

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090424

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100424

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100424

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110424

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term