JP2773924B2 - ジクロロジアンミンパラジウムの製造方法 - Google Patents

ジクロロジアンミンパラジウムの製造方法

Info

Publication number
JP2773924B2
JP2773924B2 JP1267909A JP26790989A JP2773924B2 JP 2773924 B2 JP2773924 B2 JP 2773924B2 JP 1267909 A JP1267909 A JP 1267909A JP 26790989 A JP26790989 A JP 26790989A JP 2773924 B2 JP2773924 B2 JP 2773924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
palladium
hydrochloric acid
added
crystals
excess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1267909A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03131532A (ja
Inventor
隆章 森島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanaka Kikinzoku Kogyo KK filed Critical Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Priority to JP1267909A priority Critical patent/JP2773924B2/ja
Publication of JPH03131532A publication Critical patent/JPH03131532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2773924B2 publication Critical patent/JP2773924B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G55/00Compounds of ruthenium, rhodium, palladium, osmium, iridium, or platinum
    • C01G55/002Compounds containing, besides ruthenium, rhodium, palladium, osmium, iridium, or platinum, two or more other elements, with the exception of oxygen or hydrogen

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ジクロロジアンミンパラジウムの製造方法
に関するものである。
(従来技術とその問題点) 従来ジクロロジアンミンパラジウムの製造方法として
は、パラジウムの精製方法の中間化合物として生成させ
る方法がある。
その方法は、塩化パラジウム溶液にアンモニア水を加
え弱アルカリ性とし70〜80℃で加熱し、アンミン化した
のち冷却して塩酸を加え弱酸性にしてジクロロジアンミ
ンパラジウムの結晶を生成する。
次いで、生成した結晶を濾過して純水で洗浄し熱濃ア
ンモニア水に溶解し、過剰のアンモニアを加熱して追い
出したのち、再び塩酸を加えてジクロロジアンミンパラ
ジウムの結晶を生成させ、濾過、洗浄して乾燥する方法
である。
しかし、上記従来の方法では製造工程が長く、ジクロ
ロジアンミンパラジウムの歩留りが低く、歩留りを考慮
すると該結晶中に不純物として原料中に共存する白金が
多く残存するため原料としてのパラジウムを高純度のも
のを必要とする等の欠点があった。
(発明の目的) 本発明は、上記従来の欠点を解決するために成された
もので、簡便な方法でジクロロジアンミンパラジウムの
歩留りの高い、しかも白金残存量の少ない高純度のジク
ロロジアンミンパラジウムの製造方法を提供することを
目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、塩化白金酸を含む塩化パラジウム溶液にア
ンモニア水を加えてPH10〜11とし、次いで塩酸を加えて
中和したのち、さらに過剰の塩酸を加えて溶液中の塩酸
濃度を0.5〜1.5規定とし、撹拌下で熟成させることを特
徴とするジクロロジアンミンパラジウムの製造方法であ
る。
従来の方法では塩化パラジウム溶液にアンモニア水を
加え弱アルカリ性とし、アンミン化したのち冷却して塩
酸を加え弱酸性にしてジクロロジアンミンパラジウムの
結晶を生成させる際の注意として、塩酸の過剰は結晶を
溶解するので好ましくないとされている。
しかし、本発明においては過剰の塩酸を加えて操作す
ることにより従来の方法の欠点を解決するに至ったもの
である。
その理由は明確ではないが、塩化パラジウム溶液にア
ンモニア水を加え弱アルカリ性とする際にPH10〜11に調
節して過剰のアンモニアを溶液中に残し、次いで、塩酸
を加えて酸性にするが過剰の塩酸を0.5〜1.5規定になる
ようにすることで、いったん生成したジクロロジアンミ
ンパラジウムの結晶は一部分が溶解するが、熟成操作を
することで再度結晶化され、しかも共存する白金は除去
されるものと考えられる。
なお、熟成操作を安定して行えるのは前記過剰のアン
モニアを塩酸で中和して生成する塩が溶液中に存在して
緩衝剤として作用するためと考えられる。
また過剰の塩酸を0.5〜1.5規定になるようにするの
は、0.5規定以下では白金の残存量が増加し、1.5規定以
上ではジクロロジアンミンパラジウムの歩留りが低下す
るからである。
以下、本発明に係わる実施例を記載するが、該実施例
は本発明を限定するものではない。
(実施例1) 塩化白金酸(Pt80mg/)含む塩化パラジウム溶液(P
d10g/)0.2をビーカに入れ、濃アンモニア水を撹拌
下で加えて溶液のPHを10とした。
次いで、36%塩酸を加えて中和したのち、さらに過剰
に加えて過剰の塩酸濃度を0.5規定になるようにし、撹
拌を続けて4時間熟成を行った。
その後、撹拌を止め生成した結晶を濾過し、純水で十
分に洗浄して、デシケータ中で乾燥して3.83gの結晶を
得た。
該結晶をX線回折により分析したところジクロロジア
ンミンパラジウムで、パラジウムの投入量から製造歩留
りは96.5%であった。
また、結晶中の白金をICPにより分析したところ15ppm
であった。
(実施例2) 塩化白金酸(Pt120mg/)含む塩化パラジウム溶液
(Pd20g/)0.2をビーカに入れ、濃アンモニア水を
撹拌下で加えて溶液のPHを11とした。
次いで、36%塩酸を加えて中和したのち、さらに過剰
に加えて過剰の塩酸濃度を1.5規定になるようにし、撹
拌を続けて4時間熟成を行った。
その後、撹拌を止め生成した結晶を濾過し、純水で十
分に洗浄して、デシケータ中で乾燥して7.63gの結晶を
得た。
該結晶をX線回折により分析したところジクロロジア
ンミンパラジウムで、パラジウムの投入量から製造歩留
りは96.0%であった。
また、結晶中の白金をICPにより分析したところ20ppm
であった。
(比較例) 塩化白金酸(Pt80mg/)含む塩化パラジウム溶液(P
d10g/)0.2をビーカに入れ、濃アンモニア水を撹拌
下で加えて溶液のPHを10とした。
次いで、36%塩酸を加えて中和したのち、さらに過剰
に加えて過剰の塩酸濃度を2.0規定になるようにし、撹
拌を続けて4時間熟成を行った。
その後、撹拌を止め生成した結晶を濾過し、純水で十
分に洗浄して、デシケータ中で乾燥して3.48gの結晶を
得た。
該結晶をX線回折により分析したところジクロロジア
ンミンパラジウムで、パラジウムの投入量から製造歩留
りは87.6%であった。
また、結晶中の白金をICPにより分析したところ60ppm
であった。
(従来例) 塩化白金酸(Pt120mg/)含む塩化パラジウム溶液
(Pd20g/)0.2をビーカに入れ、濃アンモニア水を
撹拌下で加えて溶液のPHを8とした。
次いで、36%塩酸を撹拌しながら加えて結晶が生成し
なくなったところでやめ、PHを確認したところPH2であ
った。
次いで、生成した結晶を濾過して純水で4回洗浄し、
70℃に加熱した濃アンモニア水中に加えて溶解し、さら
に加熱してアンモニア臭のなくなるまで加熱したのち、
再び塩酸を加えて中和して結晶を生成させ、濾過し、純
水で十分に洗浄して、デシケータ中で乾燥して3.02gの
結晶を得た。
該結晶をX線回折により分析したところジクロロジア
ンミンパラジウムで、パラジウムの投入量から製造歩留
りは76.0%であった。
また、結晶中の白金をICPにより分析したところ25ppm
であった。
(発明の効果) 以上に説明したように、本発明の方法によれば、従来
法に比べ製造工程も簡便で歩留りも高く、不純物として
残存する白金の量も減少させることで、高純度のジクロ
ロジアンミンパラジウムを得ることができ、極めて効果
大なるものと言える。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化白金酸を含む塩化パラジウム溶液にア
    ンモニア水を加えてPH10〜11とし、次いで塩酸を加えて
    中和したのち、さらに過剰の塩酸を加えて溶液中の塩酸
    濃度を0.5〜1.5規定とし、撹拌下で熟成させることを特
    徴とするジクロロジアンミンパラジウムの製造方法。
JP1267909A 1989-10-14 1989-10-14 ジクロロジアンミンパラジウムの製造方法 Expired - Fee Related JP2773924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1267909A JP2773924B2 (ja) 1989-10-14 1989-10-14 ジクロロジアンミンパラジウムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1267909A JP2773924B2 (ja) 1989-10-14 1989-10-14 ジクロロジアンミンパラジウムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03131532A JPH03131532A (ja) 1991-06-05
JP2773924B2 true JP2773924B2 (ja) 1998-07-09

Family

ID=17451305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1267909A Expired - Fee Related JP2773924B2 (ja) 1989-10-14 1989-10-14 ジクロロジアンミンパラジウムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2773924B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03131532A (ja) 1991-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1819720B1 (en) A cost-effective process for preparation of manufacture of iron sucrose
US4038315A (en) Isolation and recovery of calcium chloride complex of 7-dimethylamino-6-dimethyl l-6-deoxytetracycline hydrochloride
JP2773924B2 (ja) ジクロロジアンミンパラジウムの製造方法
JP2823070B2 (ja) 高純度オキシ塩化ジルコニウム結晶の製造方法
JPH0220575B2 (ja)
JP3545658B2 (ja) 硝酸イリジウム溶液の製造方法
RU2333195C1 (ru) Способ получения ацетата палладия
SU504705A1 (ru) Способ получени кристаллического азотнокислого серебра
RU2370447C2 (ru) Способ получения цис-дихлородиметиламинплатины(ii)
JP2773931B2 (ja) 亜硫酸金塩の製造方法
JPH11263602A (ja) 過ヨウ素酸塩の調製方法
JP2993983B2 (ja) 水溶性ストロンチウム塩からのバリウムの分離法
JP3585603B2 (ja) 高純度炭酸ストロンチウムの製造方法
JPS605021A (ja) マグネシウムアルミニウム含水塩基性炭酸塩の製造法
RU2415085C2 (ru) Способ получения оксида платины (iv)
US2800390A (en) Process for the production of iodides and amphoteric metal hydroxides
JP3273851B2 (ja) 硝酸ルテニウム溶液の製造方法
JPH0218906B2 (ja)
EP0279542B1 (en) Novel aspartic acid crystals and a process for the production thereof
JPH0873399A (ja) 無水クエン酸トリマグネシウムおよびその製法
JPH04292422A (ja) 硝酸ロジウム溶液の製造方法
RU2387633C1 (ru) Способ получения ацетата палладия
JPH0665244A (ja) リボフラビンの精製法
RU2275333C2 (ru) Способ получения платины
RU2537607C1 (ru) Способ очистки бария нитрата

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees