JP2773486B2 - 乗員保護制御装置 - Google Patents

乗員保護制御装置

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JP2773486B2 JP3261144A JP26114491A JP2773486B2 JP 2773486 B2 JP2773486 B2 JP 2773486B2 JP 3261144 A JP3261144 A JP 3261144A JP 26114491 A JP26114491 A JP 26114491A JP 2773486 B2 JP2773486 B2 JP 2773486B2
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/017Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including arrangements for providing electric power to safety arrangements or their actuating means, e.g. to pyrotechnic fuses or electro-mechanic valves
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の衝突時に乗員を
衝撃から守るエアーバックやシートベルトプリテンショ
ナーなどを制御する乗員保護制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の前面衝突時に、衝撃を検知する加
速度センサーによって所定値以上の衝撃が検知される
と、エアバックやシートベルトプリテンショナーを作動
させ、乗員を衝撃から守る乗員保護制御装置が実用に供
されている(例えば、日産新型車解説書Y32−1号
1991年6月 参照)。
【0003】図5は、この従来の乗員保護制御装置1の
構成を示すブロック図である。電子式加速度センサー部
11は、例えば圧電素子を用いた片持ち梁構造を有して
おり、特定方向の加速度が加えられると圧電素子が変形
し、変形量に応じた電圧101をアンプフィルター部1
2へ出力する。アンプフィルター部12は、入力電圧1
01を増幅して不要周波数の除去を行ない、加速度信号
102を信号処理部13へ出力する。信号処理部13
は、例えば特開昭63−503531号公報に開示され
るように、減算器D,積分器Iおよびしきい値発生器S
から構成され、減算器Dで加速度信号102からしきい
値発生器Sのしきい値を減算し、減算処理後の加速度信
号を積分器Iで積分する。つまり、しきい値以上の加速
度信号102を積分して作動判断部14へ出力する。作
動判断部14は、例えば上記特開昭63−503531
号公報に示されるトリガしきい値スイッチAのように、
信号処理部13からの積分信号103が所定の値になる
と、エアバックやシートベルトプリテンショナーなどの
乗員保護装置作動部3を作動させる出力指示信号104
を出力部15へ出力する。なお、この積分信号103の
所定の値が、上述した第1の判定手段の第1の加速度に
対応するものである。
【0004】出力部15は、図6に詳細を示すように抵
抗器15Aおよびトランジスタ15Bから構成される。
定常時は、作動判断部14の出力指示信号104がHi
レベルの状態にあり、トランジスタ15Bはオフしてい
る。作動判断部14から出力指示信号104が出力され
て同信号ラインがLoレベルになると、トランジスタ1
5Bがオンする。補助電源部16は、図7に示すように
車両のバッテリーである電源部2の電源電圧106を電
圧昇圧部16Aで昇圧させ、逆流防止ダイオード16B
および充電電流抑制用抵抗器16Cを介してコンデンサ
16Dを充電する。そして、出力部15のトランジスタ
15Bがオンすると、コンデンサ16Dに充電された電
気エネルギーは電源ライン105、トランジスタ15
B、電源ライン107を経て乗員保護装置作動部3へ供
給される。乗員保護装置作動部3は、電気着火装置(以
下、スクイブと呼ぶ)、およびそのスクイブにより例え
ば窒素ガスを発生してエアバックやシートベルトプリテ
ンショナーを作動させるガス発生器から構成される。さ
らにメカセンサー部17は、一定方向の所定値以上の加
速度を検出すると閉路するスイッチを有しており、上述
した電子式加速度センサー部11よりも低い加速度で動
作する。従って、メカセンサー部17が動作すると、出
力部15から供給された電流は乗員保護装置作動部3か
ら電源ライン108によりメカセンサー部17を介して
アースへ流れ、スクイブによりガス発生器に着火されて
乗員保護装置作動部3が動作する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の乗員保護制御装置1は、再利用を考慮して設計
されておらず、一度乗員保護装置作動部3を動作させた
後は交換するようになっており、不経済であり装置のコ
ストが高くなるという問題がある。
【0006】本発明の目的は、反復使用が可能な乗員保
護制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて本発明を説明すると、請求項1の発明
は、乗員保護装置の作動部200を起動するための乗員
保護制御装置400であって、車両に加わる加速度が第
1の加速度以上か否かを判定する第1の判定手段201
と、この第1の判定手段201によって第1の加速度以
上と判定された時に作動部200を起動する起動手段2
02と、車両に加わる加速度が第1の加速度より大きい
第2の加速度以上か否かを判定する第2の判定手段20
3と、この第2の判定手段203によって第2の加速度
以上と判定されると、第1の判定手段201の判定結果
に従って起動手段202により起動された作動部200
の作動終了後は、起動手段202の再起動を禁止する起
動禁止手段204とを備える。また、請求項2の発明
は、乗員保護装置の作動部200を起動するための乗員
保護制御装置400Aであって、車両に加わる加速度が
第1の加速度以上か否かを判定する第1の判定手段20
1と、この第1の判定手段201によって第1の加速度
以上と判定された時に作動部200を起動する起動手段
202と、起動手段202による作動部200の起動回
数を計数し、この起動回数が所定回数以上か否かを判定
する第3の判定手段205と、この第3の判定手段20
5によって所定回数以上と判定されると、第1の判定手
段201の判定結果に従って起動手段202により起動
された作動部200の作動終了後は、起動手段202の
再起動を禁止する起動禁止手段204Aとを備える。さ
らに、請求項3の発明は、乗員保護装置の作動部200
を起動するための乗員保護制御装置400Bであって、
車両に加わる加速度が第1の加速度以上か否かを判定す
る第1の判定手段201と、この第1の判定手段201
によって第1の速度以上と判定された時に作動部200
を起動する起動手段202と、車両に加わる加速度が第
1の加速度より大きい第2の加速度以上か否かを判定す
る第2の判定手段203と、起動手段202による作動
部200の起動回数を計数し、この起動回数が所定回数
以上か否かを判定する第3の判定手段205と、第2の
判定手段203および第3の判定手段205の内のいず
れか一方が肯定されると、第1の判定手段201の判定
結果に従って起動手段202により起動された作動部2
00の作動終了後は、起動手段202の再起動を禁止す
る起動禁止手段204Bとを備える。請求項4の乗員保
護制御装置の起動禁止手段204,204A,204B
は不揮発性記録部300を有し、この不揮発性記録部3
00に起動手段202の再起動禁止処理を記録するよう
にしたものである。請求項5の乗員保護制御装置は、起
動禁止手段204,204A,204Bによって起動手
段202の再起動が禁止された時に警告する警告手段3
01を備えたものである。請求項6の乗員保護制御装置
は、車両に加わる加速度に応じた電気信号を出力する単
一の加速度検出手段302を備え、第1の判定手段20
1および第2の判定手段203はこの加速度検出手段3
02の出力に基づいて判定を行なうようにしたものであ
る。
【0008】
【作用】請求項1では、第2の判定手段203によって
第2の加速度以上と判定されると、第1の判定手段20
1の判定結果に従って起動手段202により起動された
作動部200の作動終了後は、起動禁止手段204が起
動手段202の再起動を禁止する。請求項2では、第3
の判定手段205によって所定回数以上と判定される
と、第1の判定手段201の判定結果に従って起動手段
202により起動された作動部200の作動終了後は、
起動禁止手段204Aが起動手段202の再起動を禁止
する。請求項3では、第2の判定手段203および第3
の判定手段205の内のいずれか一方が肯定されると、
第1の判定手段201の判定結果に従って起動手段20
2により起動された作動部200の作動終了後は、起動
禁止手段204Bが起動手段202の再起動を禁止す
る。請求項4では、起動禁止手段204,204A,2
04Bが、不揮発性記録部300に起動手段202の再
起動禁止処理を記録する。請求項5では、警告手段30
1が、起動禁止手段204,204A,204Bによっ
て起動手段202の再起動が禁止された時に警告する。
請求項6では、第1の判定手段201Aおよび第2の判
定手段203Aが、単一の加速度検出手段302の出力
に基づいて判定を行なう。
【0009】
【実施例】図2は、一実施例の構成を示すブロック図で
ある。なお、図5に示す従来装置と同様な機器に対して
は同符号を付して相違点を中心に説明する。19は過大
加速度検出部であり、信号処理部13からの加速度信号
103に基づいて過大加速度を検出する。ここで過大加
速度は、上述した第2の判定手段203,203Aの判
定基準である第2の加速度に対応するもので、乗員保護
制御装置1Aの内部回路が破損せずにその動作を保証で
きる限界の加速度である。過大加速度検出部19は、過
大加速度が検出されると出力信号110をOR回路20
へ出力する。21は制限回数チェック部であり、作動判
断部14の出力指示信号104の出力回数が所定回数に
達すると出力信号111をOR回路20へ出力する。な
おこの所定回数は、上述した第3の判定手段205の判
定基準である所定回数に対応するもので、乗員保護制御
装置1Aの作動ごとに充放電を繰り返す補助電源部16
のコンデンサ16Dの寿命、およびメカセンサー部17
の接点部の荒れなどに基づいて、それらの動作を保証で
きる限界の回数に設定される。OR回路20は、信号1
10,111のいずれかが入力されると出力信号112
を作動禁止信号発生部22へ出力する。
【0010】23は作動確認部であり、乗員保護装置作
動部3の両端の電源ライン107,108からそれらの
電位差をモニタする。乗員保護装置作動部3が動作して
その両端に所定値以上の電位差が所定時間以上発生した
ら、作動確認信号114を作動禁止信号発生部22へ出
力する。作動禁止信号発生部22は、図3に示すよう
に、アンド回路22A,不揮発性記録部22Bおよび信
号発生部22Cから構成される。OR回路20の出力信
号112と作動確認信号114とが同時にアンド回路2
2Aへ入力されると、アンド回路22Aから不揮発性記
録部22Bへ信号が出力され、不揮発性記録部22Bに
作動禁止条件成立が記録される。さらに不揮発性記録部
22Bに作動禁止条件成立が記録されると、信号発生部
22Cから作動禁止信号113が出力される。なお、こ
の不揮発性記録部22Bに記録された作動禁止条件成立
記録は、装置の電源を切っても記録されており、次に電
源が投入された直後に信号発生部22Cから作動禁止信
号113が出力される。出力部150は、図4に示すよ
うに、従来の出力部15に作動禁止回路部150Cを加
えたものであり、作動禁止信号113を入力すると作動
判断部14から出力指示信号104が供給されていても
トランジスタ15Bがオンしないようにする。18は警
告装置駆動部であり、例えばウォーニングランプやブザ
ーなどの警告装置4へ警告信号109を出力し、乗員に
乗員保護制御装置1Aが使用不可の状態になったことを
警告する。
【0011】次に、動作を説明する。なお、図5に示す
従来装置との相違点を中心に説明する。今、車両に乗員
保護装置作動部3を動作させるべき加速度が加わったも
のとする。加速度センサー11により検出された加速度
信号101は、アンプフィルター部12で増幅されて不
要周波数が除去される。さらに信号処理部13で、所定
のしきい値と比較され、しきい値以上の加速度信号が積
分され、その積分信号103は作動判断部14および過
大加速度検出部19へ供給される。作動判断部14で
は、上述したように積分信号103が上述した第1の加
速度に対応する所定の値を越えたことを検出して、出力
指示信号104を出力部150へ出力する。一方、過大
加速度検出部19は、積分信号103に基づいて印加さ
れた加速度が上述した第2の加速度に対応する過大加速
度を越えていないかどうかを確認する。そして、過大加
速度を越えた時は出力信号110をOR回路20へ出力
する。また、作動判断部14の出力指示信号104は制
限回数チェック部21へ供給され、作動判断部14から
の出力指示信号104の出力回数が所定の回数を越える
とOR回路20へ出力信号111を出力する。
【0012】一方、出力部150は、作動判断部14か
らの出力指示信号104に従って、補助電源部16のコ
ンデンサ16Dに充電されている電気エネルギーをトラ
ンジスタ15Bを介して乗員保護装置作動部3へ印加す
る。今、車両に乗員保護装置作動部3を動作させるべき
加速度が加わった状態を仮定しているので、メカセンサ
ー部17も動作しており、その接点は閉路している。従
って、コンデンサ16Dから電源ライン105→トラン
ジスタ15B→電源ライン107→乗員保護装置作動部
3→電源ライン108→メカセンサー部17の接点→ア
ースの経路で電流が流れ、乗員保護装置作動部3が動作
して不図示の乗員保護装置が作動する。乗員保護装置作
動部3へ電流が流れるとその両端に電位差が発生し、所
定値以上の電位差が所定時間以上発生すると作動確認部
23が乗員保護装置作動部3の動作を検知し、作動禁止
信号発生部22へ作動確認信号114を出力する。
【0013】この時、車両に印加された加速度が過大加
速度検出部19のしきい値、すなわち過大加速度を越え
たか、または、今回印加された加速度によって作動判断
部14から出力された出力指示信号104が制限回数チ
ェック部21の所定の回数に達したか、あるいはそれら
両者が同時に発生した時は、OR回路20から出力信号
112が作動禁止信号発生部22へ出力される。作動確
認部23から作動確認信号114が出力され、且つOR
回路20から出力信号112が出力された時は、すなわ
ち作動禁止条件が成立し、且つ動作の保証をしている最
後の乗員保護装置作動が完了した時であり、作動禁止信
号発生部22のアンド回路22Aから不揮発性記録部2
2Bへ信号が出力されて作動禁止条件成立の記録がなさ
れる。そして、不揮発性記録部22Bに作動禁止条件成
立が記録されると、信号発生部22Cから出力部150
および警告装置駆動部18へ作動禁止信号113が出力
される。これによって、出力部150の作動禁止回路部
150Cはこれ以降、作動判断部14から出力指示信号
104が供給されても乗員保護装置作動部3を動作させ
ない。また同時に、警告装置駆動部18は、警告装置4
によって乗員に乗員保護制御装置1Aがこれ以上使用で
きないことを警告する。
【0014】このように、検出された加速度が乗員保護
制御装置1Aの内部回路が破損せずにその動作を保証で
きる限界の加速度以上か否かを検出するとともに、乗員
保護装置作動部3を作動させる作動判断部14からの出
力指示信号104の出力回数が、コンデンサ16Dおよ
びメカセンサー部17の動作を保証できる限界の回数以
上か否かを検出し、両者の内のいずれか一方が検出さ
れ、且つ乗員保護装置作動部3の作動が確認されると、
警告装置4により警告し、以後の出力部150による乗
員保護装置作動部3の起動を禁止するようにしたので、
同装置1Aを反復使用でき、それによって装置をコスト
ダウンすることができる。また、一旦、乗員保護装置作
動部3の起動禁止条件が成立すると、不揮発性記録部2
2Bに記録するようにしたので、装置1Aの電源を切っ
ても乗員保護制御装置がこれ以上使用できないことが記
録されており、次に電源が投入された時にその記録に従
って警告動作および乗員保護装置作動部3の起動禁止動
作を確実に行なうことができる。
【0015】なお上記実施例では、作動禁止条件成立時
に出力部150へ作動禁止信号を出力してそれ以降の出
力部150の作動を禁止しているが、出力部150は図
5,図6に示す従来の出力部15のままとし、作動禁止
信号を警告装置駆動部18だけに出力して作動禁止条件
成立時は警告するだけにしてもよい。
【0016】また上記実施例では、過大加速度検出部1
9によって過大加速度が検出された時、または制限回数
チェック部21によって起動回数が所定回数を越えた時
に、作動部150の作動を禁止しているが、過大加速度
検出部19および制限回数チェック部21の内のいずれ
か一方だけを設けて、過大加速度の検出または所定起動
回数の超過により作動部150の作動を禁止してもよ
い。
【0017】さらに、乗員保護装置作動部3へ電流が流
れた時、作動確認部23が所定時間の電位差を確認する
前にスクイブ回路のオープンやショートが発生し、乗員
保護装置作動部3の両端の電位差が変化するおそれがあ
るため、出力部150とメカセンサー部17とが同時に
作動していることを作動確認部23で検出して作動確認
信号114を出力するようにしてもよい。
【0018】上記実施例では、加速度センサー部11に
よって検出された加速度に応じた電気信号に基づいて、
第1の加速度および第2の加速度(過大加速度)を検出
したが、第1および第2の加速度をそれぞれ別個の加速
度センサーまたは加速度スイッチなどで検出してもよ
い。
【0019】以上の実施例の構成において、出力部15
0の抵抗器15Aおよびトランジスタ15Bが起動手段
を、作動判断部14が第1の判定手段を、過大加速度検
出部19が第2の判定手段を、制限回数チェック部21
が第3の判定手段を、作動確認部23、作動禁止信号発
生部22および出力部150の作動禁止回路部150C
が起動禁止手段を、電子式加速度センサー11が加速度
検出手段を、警告装置駆動部18および警告装置4が警
告手段をそれぞれ構成する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、第2の加速度以上の加速度が車両に加わると、乗
員保護装置作動部の作動終了後に作動部の再起動を禁止
するようにしたので、例えば、乗員保護制御装置の内部
回路が破損せずにその動作を保証できる限界の加速度を
第2の加速度に設定すれば、第2の加速度より小さい加
速度であれば乗員保護制御装置を反復使用でき、経済的
になって装置をコストダウンできる。また請求項2の発
明によれば、乗員保護装置作動部の起動回数が所定の回
数を越えると、乗員保護装置作動部の作動終了後に作動
部の再起動を禁止するようにしたので、例えば、乗員保
護制御装置の起動ごとに充放電を繰り返す補助電源部の
コンデンサーの寿命、およびメカセンサー部の接点の”
あれ”などに基づいて、それらの動作を保証できる限界
の回数を所定回数に設定すれば、所定回数だけ乗員保護
制御装置を反復使用でき、経済的になって装置をコスト
ダウンできる。さらに請求項3の発明によれば、第2の
加速度以上の加速度が車両に加わるか、または乗員保護
装置作動部の起動回数が所定の回数を越えると、乗員保
護装置作動部の作動終了後に作動部の再起動を禁止する
ようにしたので、乗員保護制御装置の内部回路が破損せ
ずにその動作を保証できる限界の加速度を第2の加速度
に設定するとともに、乗員保護制御装置の起動ごとに充
放電を繰り返す補助電源部のコンデンサーの寿命、およ
びメカセンサー部の接点の”あれ”などに基づいて、そ
れらの動作を保証できる限界の回数を所定回数に設定す
れば、第2の加速度より小さければ所定回数だけ乗員保
護制御装置を反復使用でき、経済的になって装置をコス
トダウンできる。請求項4の発明によれば、不揮発性記
録部に起動手段の再起動禁止処理を記録するようにした
ので、装置の電源を停止しても乗員保護制御装置がこれ
以上使用できないことが記録されており、次に電源が投
入された時にその記録に従ってふたたび起動禁止処理を
確実に行なうことができる。請求項5の発明によれば、
起動手段の再起動が禁止された時に警告するようにした
ので、乗員保護制御装置を交換しなければならない状態
を乗員に認識させることができる。請求項6の発明によ
れば、車両に加わる加速度を単一の加速度検出手段で検
出し、その検出信号に基づいて第1の加速度および第2
の加速度を判定するようにしたので、装置をコストダウ
ンすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】一実施例の構成を示すブロック図。
【図3】作動禁止信号発生部の詳細を示すブロック図。
【図4】出力部の詳細を示すブロック図。
【図5】従来の乗員保護制御装置を示すブロック図。
【図6】従来の出力部の詳細を示す回路図。
【図7】補助電源部の詳細を示すブロック図。
【符号の説明】
1,1A 乗員保護制御装置 2 電源部 3 乗員保護装置作動部 4 警告装置 11 電子式加速度センサー部 12 アンプフィルター部 13 信号処理部 14 作動判断部 15,150 出力部 15A,16C 抵抗器 15B トランジスタ 15C 作動禁止回路部 16 補助電源部 16A 電圧昇圧部 16B ダイオード 16D コンデンサ 17 メカセンサー部 18 警告装置駆動部 19 過大加速度検出部 20 OR回路 21 制限回数チェック部 22 作動禁止信号発生部 22A アンド回路 22B 不揮発性記録部 22C 信号発生部 23 作動確認部 101 入力電圧 102 加速度信号 103 積分信号 104 出力指示信号 105,107,108 電源ライン 106 電源電圧 109 警告信号 110,111,112 出力信号 113 作動禁止信号 114 作動確認信号 200 作動手段 201,201A 第1の判定手段 202 起動手段 203,203A 第2の判定手段 204,204A,204B 起動禁止手段 205 第3の判定手段 300 不揮発性記録部 301 警告手段 302 加速度検出手段

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗員保護装置の作動部を起動するための乗
    員保護制御装置であって、 車両に加わる加速度が第1の加速度以上か否かを判定す
    る第1の判定手段と、 この第1の判定手段によって前記第1の加速度以上と判
    定された時に、前記作動部を起動する起動手段と、 前記車両に加わる加速度が前記第1の加速度より大きい
    第2の加速度以上か否かを判定する第2の判定手段と、 この第2の判定手段によって前記第2の加速度以上と判
    定されると、前記第1の判定手段の判定結果に従って前
    記起動手段により起動された前記作動部の作動終了後
    は、前記起動手段の再起動を禁止する起動禁止手段とを
    備えることを特徴とする乗員保護制御装置。
  2. 【請求項2】乗員保護装置の作動部を起動するための乗
    員保護制御装置であって、 車両に加わる加速度が第1の加速度以上か否かを判定す
    る第1の判定手段と、 この第1の判定手段によって前記第1の加速度以上と判
    定された時に、前記作動部を起動する起動手段と、 前記起動手段による前記作動部の起動回数を計数し、こ
    の起動回数が所定回数以上か否かを判定する第3の判定
    手段と、 この第3の判定手段によって前記所定回数以上と判定さ
    れると、前記第1の判定手段の判定結果に従って前記起
    動手段により起動された前記作動部の作動終了後は、前
    記起動手段の再起動を禁止する起動禁止手段とを備える
    ことを特徴とする乗員保護制御装置。
  3. 【請求項3】乗員保護装置の作動部を起動するための乗
    員保護制御装置であって、 車両に加わる加速度が第1の加速度以上か否かを判定す
    る第1の判定手段と、 この第1の判定手段によって前記第1の加速度以上と判
    定された時に、前記作動部を起動する起動手段と、 前記車両に加わる加速度が前記第1の加速度より大きい
    第2の加速度以上か否かを判定する第2の判定手段と、 前記起動手段による前記作動部の起動回数を計数し、こ
    の起動回数が所定回数以上か否かを判定する第3の判定
    手段と、 前記第2の判定手段および前記第3の判定手段の内のい
    ずれか一方が肯定されると、前記第1の判定手段の判定
    結果に従って前記起動手段により起動された前記作動部
    の作動終了後は、前記起動手段の再起動を禁止する起動
    禁止手段とを備えることを特徴とする乗員保護制御装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの項に記載の乗員
    保護制御装置において、 前記起動禁止手段は、不揮発性記録部を有し、この不揮
    発性記録部に前記起動手段の再起動禁止処理を記録する
    ことを特徴とする乗員保護制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれかの項に記載の乗員
    保護制御装置において、 前記起動禁止手段によって前記起動手段の再起動が禁止
    された時に警告する警告手段を備えることを特徴とする
    乗員保護制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1または請求項3に記載の乗員保護
    制御装置において、 前記車両に加わる加速度に応じた電気信号を出力する
    一の加速度検出手段を備え、 前記第1の判定手段および前記第2の判定手段は、この
    加速度検出手段の出力に基づいて判定を行なうことを特
    徴とする乗員保護制御装置。
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